JP3265815B2 - 固体レーザ装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体レーザ媒質を光励
起してレーザ出力を得る固体レーザ装置に関する。
起してレーザ出力を得る固体レーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】固体レーザは小形で使いやすいことか
ら、すでに多くの使用実績のあるレーザ加工分野のほ
か、最近では計測、医学等の諸分野にも広く用いられる
ようになった。固体レーザの最大の課題の一つは、レー
ザ媒質内で発生する熱に起因する問題をいかに解決する
かということである。固体レーザは、通常柱状体 (ロッ
ド) 状のレーザ媒質を周辺から冷却する構造となってい
るため、ロッド内の温度は中心部が高く周辺が低い分布
となる。最も広く用いられているYAGレーザを例にと
ると、YAG結晶の温度に対する屈折率の変化率dn/
dTが正であるため、このような温度分布によりロッド
中心部の屈折率が高くなって凸レンズの効果を生じる。
さらに、ロッド端面の中央部が熱膨張で膨らむ効果も加
わって、レーザ媒質自体が凸レンズの作用を持つように
なる。これを一般に熱レンズ効果と呼んでいる。
ら、すでに多くの使用実績のあるレーザ加工分野のほ
か、最近では計測、医学等の諸分野にも広く用いられる
ようになった。固体レーザの最大の課題の一つは、レー
ザ媒質内で発生する熱に起因する問題をいかに解決する
かということである。固体レーザは、通常柱状体 (ロッ
ド) 状のレーザ媒質を周辺から冷却する構造となってい
るため、ロッド内の温度は中心部が高く周辺が低い分布
となる。最も広く用いられているYAGレーザを例にと
ると、YAG結晶の温度に対する屈折率の変化率dn/
dTが正であるため、このような温度分布によりロッド
中心部の屈折率が高くなって凸レンズの効果を生じる。
さらに、ロッド端面の中央部が熱膨張で膨らむ効果も加
わって、レーザ媒質自体が凸レンズの作用を持つように
なる。これを一般に熱レンズ効果と呼んでいる。
【0003】レーザ光はその拡がり角が小さいほど集光
性が高くなるため、拡がり角を極力抑制することが求め
られる。ところが熱レンズ効果を生じると拡がり角が大
きくなり、品質の高いレーザ光を得ることが困難にな
る。この問題を解決する方法として、板 (スラブ) 状の
固体レーザ媒質を用いる方法が知られている。この方式
ではスラブ状のレーザ媒質の対向する一対の側面が光学
研磨されていて、レーザ光はこの面で全反射を繰り返し
ながらレーザ媒質内をジグザグに進む。このジグザグ光
路によって反射面に垂直方向の熱レンズ効果はキャンセ
ルされる。一方研磨面と直交する側面を断熱材に密着さ
せるなどすることにより、研磨面に垂直方向の温度勾配
を極力小さくし、この方向にも熱レンズ効果が生じない
ようにしている。
性が高くなるため、拡がり角を極力抑制することが求め
られる。ところが熱レンズ効果を生じると拡がり角が大
きくなり、品質の高いレーザ光を得ることが困難にな
る。この問題を解決する方法として、板 (スラブ) 状の
固体レーザ媒質を用いる方法が知られている。この方式
ではスラブ状のレーザ媒質の対向する一対の側面が光学
研磨されていて、レーザ光はこの面で全反射を繰り返し
ながらレーザ媒質内をジグザグに進む。このジグザグ光
路によって反射面に垂直方向の熱レンズ効果はキャンセ
ルされる。一方研磨面と直交する側面を断熱材に密着さ
せるなどすることにより、研磨面に垂直方向の温度勾配
を極力小さくし、この方向にも熱レンズ効果が生じない
ようにしている。
【0004】熱レンズ効果を抑制する方法として、これ
まで広く用いられてきたランプの変わりに、レーザダイ
オード (LD) でレーザ媒質を励起する方法がある。L
Dはレーザ励起に最も有効な波長の光のみを発光するの
で、ランプと比較してレーザ媒質内での発熱が少なく熱
レンズ効果を抑制する手段として非常に有効である。こ
れらのほか、負のdn/dTを有する結晶を用いて熱レ
ンズ効果を抑制する方法が知られている。例えば、この
ようなレーザ結晶としてNd3+をドープしたLiYF4
を用いる方式が、J. E.Murray :IEEE J.Quant
um Electron.,Vol.QE−19(1983) pp488〜491 、
H.Vanherzeele:Optics Letters, Vol.13(1988) pp369
〜371 、G.Cerullo, et al.:Optics Communication
s, Vol.93(1992) pp 77〜81などに報告されている。d
n/dTが負の場合、屈折率変化の効果は凹レンズ特性
となるため、端面の膨張による凸レンズ効果と打ち消し
合って熱レンズ効果が抑制される。負のdn/dTを有
するレーザ結晶として、Nd:YLFのほか、Er:Y
LF、Tm:Ho:YLF、Cr:LiSAF (LiS
rAlF6 ) 、Cr:LiCAF (LiCaAlF6 )
などが知られている。Er:YLFは、R. C. Stonem
an, et al.:IEEE J.Quantum Electron., Vol.28
(1992 )pp1041 〜1045に、Tm, Ho:YLFはB.
T.Mcguckin, etal:IEEE J.Quantum Electron.,
Vol.28(1992 )pp1025〜1028に、Cr:LISAFおよ
びCr:LiCAFはM. D.Perry, et al.:LASE
R FOCUS WORLD, Sep.(1993) pp85 〜92に
それぞれ特性が記載されている。
まで広く用いられてきたランプの変わりに、レーザダイ
オード (LD) でレーザ媒質を励起する方法がある。L
Dはレーザ励起に最も有効な波長の光のみを発光するの
で、ランプと比較してレーザ媒質内での発熱が少なく熱
レンズ効果を抑制する手段として非常に有効である。こ
れらのほか、負のdn/dTを有する結晶を用いて熱レ
ンズ効果を抑制する方法が知られている。例えば、この
ようなレーザ結晶としてNd3+をドープしたLiYF4
を用いる方式が、J. E.Murray :IEEE J.Quant
um Electron.,Vol.QE−19(1983) pp488〜491 、
H.Vanherzeele:Optics Letters, Vol.13(1988) pp369
〜371 、G.Cerullo, et al.:Optics Communication
s, Vol.93(1992) pp 77〜81などに報告されている。d
n/dTが負の場合、屈折率変化の効果は凹レンズ特性
となるため、端面の膨張による凸レンズ効果と打ち消し
合って熱レンズ効果が抑制される。負のdn/dTを有
するレーザ結晶として、Nd:YLFのほか、Er:Y
LF、Tm:Ho:YLF、Cr:LiSAF (LiS
rAlF6 ) 、Cr:LiCAF (LiCaAlF6 )
などが知られている。Er:YLFは、R. C. Stonem
an, et al.:IEEE J.Quantum Electron., Vol.28
(1992 )pp1041 〜1045に、Tm, Ho:YLFはB.
T.Mcguckin, etal:IEEE J.Quantum Electron.,
Vol.28(1992 )pp1025〜1028に、Cr:LISAFおよ
びCr:LiCAFはM. D.Perry, et al.:LASE
R FOCUS WORLD, Sep.(1993) pp85 〜92に
それぞれ特性が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】熱レンズ効果の問題を
解決するための方式のうちスラブ状のレーザ媒質を用い
る方法は、ジグザグ方向に高いビーム品質が得られる。
しかし側面の完全な断熱が事実上困難である上に、全反
射面に対して平行方向の光学特性は熱応力や全反射面の
熱変形にも依存するため、この方向のビーム品質を十分
に改善するのは困難である。
解決するための方式のうちスラブ状のレーザ媒質を用い
る方法は、ジグザグ方向に高いビーム品質が得られる。
しかし側面の完全な断熱が事実上困難である上に、全反
射面に対して平行方向の光学特性は熱応力や全反射面の
熱変形にも依存するため、この方向のビーム品質を十分
に改善するのは困難である。
【0006】励起光源としてLDを用いる方法は、熱レ
ンズ効果を低減するのに有効な手段である。しかし、光
源としてランプを用いる場合と比較して、発熱量を1/
3程度にするのが限界であり、それ以上の改善は難し
い。負のdn/dTを有する結晶を用いる方法も熱レン
ズ効果を低減する有効な手段である。しかし、この種の
結晶を用いる方式としてこれまで採用されてきた方式で
は、レーザ光伝播方向に垂直な面内の方向によって光学
特性が異なり、特定の方向の熱レンズ効果が消去できた
としても他方向の熱レンズ効果が残るという不都合が生
じる。
ンズ効果を低減するのに有効な手段である。しかし、光
源としてランプを用いる場合と比較して、発熱量を1/
3程度にするのが限界であり、それ以上の改善は難し
い。負のdn/dTを有する結晶を用いる方法も熱レン
ズ効果を低減する有効な手段である。しかし、この種の
結晶を用いる方式としてこれまで採用されてきた方式で
は、レーザ光伝播方向に垂直な面内の方向によって光学
特性が異なり、特定の方向の熱レンズ効果が消去できた
としても他方向の熱レンズ効果が残るという不都合が生
じる。
【0007】本発明の目的は、従来の熱レンズ効果低減
法の上記の問題点を解決し、熱レンズ効果をほぼ完全に
消去し、高ビーム品質のレーザ出力が得られる固体レー
ザ装置を提供することにある。
法の上記の問題点を解決し、熱レンズ効果をほぼ完全に
消去し、高ビーム品質のレーザ出力が得られる固体レー
ザ装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の本発明は、温度に対する屈折率の
変化率が負の1軸結晶の柱状体をレーザ媒質として用い
る固体レーザ装置において、レーザ媒質結晶の光軸方向
がレーザ光伝播方向に対して垂直な面内にあり、レーザ
媒質の長さLと代表径Dとの比L/Dが、光軸方向と光
軸に対して垂直方向のうちの一方の熱レンズジオプトリ
ーをほぼ零とするように決められ、レーザ媒質内の温度
勾配が実質的にその熱レンズジオプトリーが消去された
方向にのみ存在するものとする。レーザ媒質内の温度勾
配が水冷によって形成されたことが良い。請求項3記載
の本発明は、温度に対する屈折率の変化率が負の1軸結
晶の柱状体をレーザ媒質として用いる固体レーザ装置に
おいて、レーザ媒質結晶の光軸方向がレーザ光伝播方向
と一致し、レーザ媒質の長さLと代表径Dとの比L/D
が熱レンズジオプトリーをほぼ零とするように決められ
たものとする。いずれの場合も、固体レーザ媒質がNd
3+をドープしたLiYF4 、Er3+をドープしたLiY
F4 、Tm3+およびHo3+をドープしたLiYF4 、C
r3+をドープしたLiSrAlF6 あるいはCr3+をド
ープしたLiCaAlF6 よりなることが有効である。
めに、請求項1記載の本発明は、温度に対する屈折率の
変化率が負の1軸結晶の柱状体をレーザ媒質として用い
る固体レーザ装置において、レーザ媒質結晶の光軸方向
がレーザ光伝播方向に対して垂直な面内にあり、レーザ
媒質の長さLと代表径Dとの比L/Dが、光軸方向と光
軸に対して垂直方向のうちの一方の熱レンズジオプトリ
ーをほぼ零とするように決められ、レーザ媒質内の温度
勾配が実質的にその熱レンズジオプトリーが消去された
方向にのみ存在するものとする。レーザ媒質内の温度勾
配が水冷によって形成されたことが良い。請求項3記載
の本発明は、温度に対する屈折率の変化率が負の1軸結
晶の柱状体をレーザ媒質として用いる固体レーザ装置に
おいて、レーザ媒質結晶の光軸方向がレーザ光伝播方向
と一致し、レーザ媒質の長さLと代表径Dとの比L/D
が熱レンズジオプトリーをほぼ零とするように決められ
たものとする。いずれの場合も、固体レーザ媒質がNd
3+をドープしたLiYF4 、Er3+をドープしたLiY
F4 、Tm3+およびHo3+をドープしたLiYF4 、C
r3+をドープしたLiSrAlF6 あるいはCr3+をド
ープしたLiCaAlF6 よりなることが有効である。
【0009】
【作用】ロッド状の等方性レーザ結晶を用いた場合の発
熱に起因するレンズ効果の焦点距離fの逆数である熱レ
ンズジオプトリー1/fは、W.Koechner :Solid-Stat
e Laser Engineerlng,3rd ed.、Springer-Verlag 社刊
行 (1992) p390により与えられており、これを (1)式の
ように整理することができる。
熱に起因するレンズ効果の焦点距離fの逆数である熱レ
ンズジオプトリー1/fは、W.Koechner :Solid-Stat
e Laser Engineerlng,3rd ed.、Springer-Verlag 社刊
行 (1992) p390により与えられており、これを (1)式の
ように整理することができる。
【0010】
【数1】 1/f∝ (Pin/V) ( LA+DB) (1) (1)式中のAおよびBは次のとおりである。
【0011】
【数2】A= (1/2) ( dn/dT) +αCn0 3 B=α (n0 −1) /2 ここで、 f=熱レンズ焦点距離 Pin=入力パワー V=ロッドの体積 L=ロッドの長さ D=ロッドの直径 dn/dT=屈折率の温度に対する変化率 n0 =ロッド中心の屈折率 α=膨張係数 C=光弾性係数 である。Aは温度と熱応力による屈折率変化、Bはロッ
ド端面の膨らみによる凸レンズ効果を示している。一般
に、Aの第1項の屈折率の直接の温度依存性は第2項の
光弾性を介した温度依存性より大きいため、dn/dT
<0の場合Aは通常負の値を示す。一方Bは正である。
このことにより両者の効果が打ち消しあって全体として
熱レンズ効果が小さくなるのである。本発明者は、熱レ
ンズジオプトリーの式を式 (1)の如く変形した場合、L
とDがAとBに独立に作用している点に着眼した。すな
わち、AとBは結晶の物性値であってその値を操作する
ことはできないが、LとDはレーザ媒質の形状で決まる
ため、これらの値を適正化することにより、LA+DB
=0とすることができるはずである。ところが、これま
でdn/dTが負の固体レーザ媒質として知られている
結晶のほとんどは1軸性結晶であり、その使用形態は光
軸をレーザ光伝播方向に対して垂直に配置するものであ
った。そのため、膨張係数αと光弾性係数Cが方向によ
って異なり、Aが異方性を持つため、L/Dを調節して
全ての方向の熱レンズジオプトリーを消去することがで
きない。
ド端面の膨らみによる凸レンズ効果を示している。一般
に、Aの第1項の屈折率の直接の温度依存性は第2項の
光弾性を介した温度依存性より大きいため、dn/dT
<0の場合Aは通常負の値を示す。一方Bは正である。
このことにより両者の効果が打ち消しあって全体として
熱レンズ効果が小さくなるのである。本発明者は、熱レ
ンズジオプトリーの式を式 (1)の如く変形した場合、L
とDがAとBに独立に作用している点に着眼した。すな
わち、AとBは結晶の物性値であってその値を操作する
ことはできないが、LとDはレーザ媒質の形状で決まる
ため、これらの値を適正化することにより、LA+DB
=0とすることができるはずである。ところが、これま
でdn/dTが負の固体レーザ媒質として知られている
結晶のほとんどは1軸性結晶であり、その使用形態は光
軸をレーザ光伝播方向に対して垂直に配置するものであ
った。そのため、膨張係数αと光弾性係数Cが方向によ
って異なり、Aが異方性を持つため、L/Dを調節して
全ての方向の熱レンズジオプトリーを消去することがで
きない。
【0012】そこで請求項1記載の本発明では、L/D
の調節により一方向の熱レンズジオプトリーのみを消去
し、この方向にのみ温度勾配が形成されるようにレーザ
媒質を冷却する。これと直角方向にはジオプトリーが残
留するが、この方向には温度勾配を生じないため、全方
向の熱レンズ効果が消去される。請求項3記載の本発明
では、これまでの方式とことなり、光軸をレーザ光伝播
方向にとる。この方向では光学異方性がなくなるため、
熱レンズジオプトリーが方向によらず一定となる。そこ
でL/Dを調節することによって全体の熱レンズ効果を
消去することができる。この場合、共振器内に偏光素子
を挿入しない限り発振光はランダム偏光となる。
の調節により一方向の熱レンズジオプトリーのみを消去
し、この方向にのみ温度勾配が形成されるようにレーザ
媒質を冷却する。これと直角方向にはジオプトリーが残
留するが、この方向には温度勾配を生じないため、全方
向の熱レンズ効果が消去される。請求項3記載の本発明
では、これまでの方式とことなり、光軸をレーザ光伝播
方向にとる。この方向では光学異方性がなくなるため、
熱レンズジオプトリーが方向によらず一定となる。そこ
でL/Dを調節することによって全体の熱レンズ効果を
消去することができる。この場合、共振器内に偏光素子
を挿入しない限り発振光はランダム偏光となる。
【0013】
【実施例】以下、図を引用して本発明の実施例について
説明する。図1は請求項1記載の本発明の第一の実施例
を示し、同図 (a) は同図 (b)のB−B線での上方か
ら見た断面図、同図 (b) は同図 (a) のA−A線断面
図、同図 (c) は同図 (b) のC−C線断面図である。
固体レーザ媒質1は正四角形柱形状のNd:YLF結晶
からなり、2分された銅製のヒートシンク2の間にはさ
まれ、側面に励起用光源としてのレーザダイオード3の
アレイが対向している。レーザ媒質1のロッドの両端面
には、出力ミラー4と全反射ミラー5が対向し、出力ミ
ラー4との間にはブリュースタ板6が配置されている。
ヒートシンク2は水冷ヒートシンク7の上に載置されて
いる。Nd:YLF結晶の場合、結晶c軸が光軸と一致
する。すなわち、同図 (c) の上部に記入されているよ
うに、結晶c軸および光軸方向がレーザ光出力8の方向
と垂直で、上下方向である。この結晶の場合常光と異常
光とで発振波長が異なる。本実施例ではブリュースタ板
6を図のように配置して、偏光面が光軸と平行な異常光
が発振する構成となっている。この場合の発振波長はλ
=1047nmである。Nd:YLFロッド1の長さL
と断面の一辺の長さDとの比L/Dはc軸方向の熱レン
ズジオプトリーが零となるように調整されている。N
d:YLFロッド1とヒートシンク2との接触面91、
92は、熱的接触を確実にするためにインジウムで融着
する。水冷ヒートシンク7は内部にこの図には示してな
い水路が形成されており、水冷により熱が除去される。
LD3のアレイからの励起光は直接、あるいはヒートシ
ンク2の内面10で反射後Nd:YLFロッド1に入射
する。ヒートシンク内面10は反射損失を小さくするた
めに金めっきが施してある。励起により出力ミラー4と
全反射ミラー5との間でレーザ光が発振し、レーザ光出
力8が得られる。ロッド1の91、92以外の2側面は
空気に接しているため、ロッド1内で発生した熱は殆ど
ヒートシンク2との接触面91、92から除去される。
したがってロッド内の温度分布はc軸方向にのみ形成さ
れる。この方向は上述のごとく熱レンズジオプトリーが
消去されているから、この温度勾配による熱レンズ効果
は生じない。一方c軸と直角方向に熱レンズジオプトリ
ーが残留するが、この方向には殆ど温度勾配が形成され
ないためやはり熱レンズ効果は生じない。このようにし
てこの実施例では熱レンズ効果がほぼ完全に消去されて
いるため、ビーム拡がり角の小さい高品質のレーザ光出
力が得られる。
説明する。図1は請求項1記載の本発明の第一の実施例
を示し、同図 (a) は同図 (b)のB−B線での上方か
ら見た断面図、同図 (b) は同図 (a) のA−A線断面
図、同図 (c) は同図 (b) のC−C線断面図である。
固体レーザ媒質1は正四角形柱形状のNd:YLF結晶
からなり、2分された銅製のヒートシンク2の間にはさ
まれ、側面に励起用光源としてのレーザダイオード3の
アレイが対向している。レーザ媒質1のロッドの両端面
には、出力ミラー4と全反射ミラー5が対向し、出力ミ
ラー4との間にはブリュースタ板6が配置されている。
ヒートシンク2は水冷ヒートシンク7の上に載置されて
いる。Nd:YLF結晶の場合、結晶c軸が光軸と一致
する。すなわち、同図 (c) の上部に記入されているよ
うに、結晶c軸および光軸方向がレーザ光出力8の方向
と垂直で、上下方向である。この結晶の場合常光と異常
光とで発振波長が異なる。本実施例ではブリュースタ板
6を図のように配置して、偏光面が光軸と平行な異常光
が発振する構成となっている。この場合の発振波長はλ
=1047nmである。Nd:YLFロッド1の長さL
と断面の一辺の長さDとの比L/Dはc軸方向の熱レン
ズジオプトリーが零となるように調整されている。N
d:YLFロッド1とヒートシンク2との接触面91、
92は、熱的接触を確実にするためにインジウムで融着
する。水冷ヒートシンク7は内部にこの図には示してな
い水路が形成されており、水冷により熱が除去される。
LD3のアレイからの励起光は直接、あるいはヒートシ
ンク2の内面10で反射後Nd:YLFロッド1に入射
する。ヒートシンク内面10は反射損失を小さくするた
めに金めっきが施してある。励起により出力ミラー4と
全反射ミラー5との間でレーザ光が発振し、レーザ光出
力8が得られる。ロッド1の91、92以外の2側面は
空気に接しているため、ロッド1内で発生した熱は殆ど
ヒートシンク2との接触面91、92から除去される。
したがってロッド内の温度分布はc軸方向にのみ形成さ
れる。この方向は上述のごとく熱レンズジオプトリーが
消去されているから、この温度勾配による熱レンズ効果
は生じない。一方c軸と直角方向に熱レンズジオプトリ
ーが残留するが、この方向には殆ど温度勾配が形成され
ないためやはり熱レンズ効果は生じない。このようにし
てこの実施例では熱レンズ効果がほぼ完全に消去されて
いるため、ビーム拡がり角の小さい高品質のレーザ光出
力が得られる。
【0014】図2は、請求項1に記載の本発明の第二の
実施例を示し、図中、図1と共通の部分には同一の符号
が付されている。この実施例では、構成要素は第一実施
例と同一であるが、ブリュースタ板6の傾斜方向が上記
実施例と90°異なっている。すなわちこの実施例では
偏光面が光軸と垂直となり常光が発振する。この場合の
発振波長はλ=1053nmである。第一実施例と同
様、この実施例でもL/Dはc軸方向の熱レンズジオプ
トリーが零となるように調整されていて、この方向にの
み温度勾配が形成されるため、全体として熱レンズ効果
は生じない。
実施例を示し、図中、図1と共通の部分には同一の符号
が付されている。この実施例では、構成要素は第一実施
例と同一であるが、ブリュースタ板6の傾斜方向が上記
実施例と90°異なっている。すなわちこの実施例では
偏光面が光軸と垂直となり常光が発振する。この場合の
発振波長はλ=1053nmである。第一実施例と同
様、この実施例でもL/Dはc軸方向の熱レンズジオプ
トリーが零となるように調整されていて、この方向にの
み温度勾配が形成されるため、全体として熱レンズ効果
は生じない。
【0015】図3は、請求項1に記載の本発明の第三の
実施例である。図中、図1、図2と共通の部分には同一
の符号が付されている。この実施例は、レーザ媒質1に
円柱状のNd:YLFロッドを用いる点で、上記第一、
第二実施例と異なっている。ブリュースタ板6の設置は
第二実施例と同じであるから、発振波長はλ=1053
nmである。第一、第二実施例では四角柱のロッドを用
いたから、レーザ光出力8のビーム断面形状は四角であ
る。しかし応用によっては円形ビームが望ましい場合が
ある。この実施例はこのような応用分野に対応するため
のものである。この場合も円柱ロッドとヒートシンクと
の接触面91、92がc軸方向にくるような配置となっ
ている。円柱形状の場合、ロッド内温度分布は厳密にc
軸方向のみに形成されるわけではないが、実用上問題な
い範囲で近似的に1次元温度分布が形成されるため、第
一、第二実施例と同様、熱レンズジオプトリーを零に調
整して熱レンズ効果を消去することができる。この場合
のL/DのDはロッドの直径である。なおこの場合もブ
リュースタ板6を図1の第一実施例と同様に配置して、
λ=1047nmのレーザ光出力を得ることは当然可能
である。
実施例である。図中、図1、図2と共通の部分には同一
の符号が付されている。この実施例は、レーザ媒質1に
円柱状のNd:YLFロッドを用いる点で、上記第一、
第二実施例と異なっている。ブリュースタ板6の設置は
第二実施例と同じであるから、発振波長はλ=1053
nmである。第一、第二実施例では四角柱のロッドを用
いたから、レーザ光出力8のビーム断面形状は四角であ
る。しかし応用によっては円形ビームが望ましい場合が
ある。この実施例はこのような応用分野に対応するため
のものである。この場合も円柱ロッドとヒートシンクと
の接触面91、92がc軸方向にくるような配置となっ
ている。円柱形状の場合、ロッド内温度分布は厳密にc
軸方向のみに形成されるわけではないが、実用上問題な
い範囲で近似的に1次元温度分布が形成されるため、第
一、第二実施例と同様、熱レンズジオプトリーを零に調
整して熱レンズ効果を消去することができる。この場合
のL/DのDはロッドの直径である。なおこの場合もブ
リュースタ板6を図1の第一実施例と同様に配置して、
λ=1047nmのレーザ光出力を得ることは当然可能
である。
【0016】上記の実施例では温度勾配がc軸方向に形
成されるように構成したが、b軸方向の熱レンズジオプ
トリーが零となるようにL/Dを調整し、b軸方向に温
度勾配を形成させることも同様に可能である。図4は、
請求項3に記載の本発明の実施例である。図中、図1、
図2、図3と共通の部分には同一の符号が付されてい
る。この実施例ではc軸方向をレーザ光伝播方向にと
る。これは光軸方向であり、レーザ光の偏光面にかかわ
りなく電気ベクトルと光軸との角度が90°となるた
め、発振波長はλ=1053nmのみとなる。またこの
方向は光学異方性を示さないから熱レンズ効果が方向に
よらず均等となる。したがって、L/Dを最適化するこ
とにより全方向の熱レンズジオプトリーを消去すること
ができる。この場合は1次元温度分布を形成する必要が
ないから、冷却効率を上げるために、円柱状ロッド1と
ヒートシンクの接触面91、92をなるべく大きくする
構造としている。
成されるように構成したが、b軸方向の熱レンズジオプ
トリーが零となるようにL/Dを調整し、b軸方向に温
度勾配を形成させることも同様に可能である。図4は、
請求項3に記載の本発明の実施例である。図中、図1、
図2、図3と共通の部分には同一の符号が付されてい
る。この実施例ではc軸方向をレーザ光伝播方向にと
る。これは光軸方向であり、レーザ光の偏光面にかかわ
りなく電気ベクトルと光軸との角度が90°となるた
め、発振波長はλ=1053nmのみとなる。またこの
方向は光学異方性を示さないから熱レンズ効果が方向に
よらず均等となる。したがって、L/Dを最適化するこ
とにより全方向の熱レンズジオプトリーを消去すること
ができる。この場合は1次元温度分布を形成する必要が
ないから、冷却効率を上げるために、円柱状ロッド1と
ヒートシンクの接触面91、92をなるべく大きくする
構造としている。
【0017】以上の実施例ではレーザ結晶としてNd:
YLFを用いているが、他のふっ化物結晶を用い、Er
3+をドープしたEr:YLF、Tm3+およびHO3+をド
ープしたTm,Ho:YLF、Cr3+をドープしたC
r:LiSAFあるいはCr:LiCAF等は、Nd:
YLFと同様の特性を有しており、これらの実施例のレ
ーザ結晶1を交換することにより、同等の効果を得るこ
とができる。
YLFを用いているが、他のふっ化物結晶を用い、Er
3+をドープしたEr:YLF、Tm3+およびHO3+をド
ープしたTm,Ho:YLF、Cr3+をドープしたC
r:LiSAFあるいはCr:LiCAF等は、Nd:
YLFと同様の特性を有しており、これらの実施例のレ
ーザ結晶1を交換することにより、同等の効果を得るこ
とができる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、温度に対する屈折率の
変化率が負の結晶をロッド状レーザ媒質に用いたときの
熱レンズジオプトリーを、レーザ媒質のL/Dの調整に
より零とすることにより、ロッド状のレーザ媒質を用い
たときに問題となる熱レンズ効果はほぼ完全に消去され
るので、熱に起因する集光性の低下が防止され、高ビー
ム品質のレーザ出力をもつ固体レーザ装置が得られた。
変化率が負の結晶をロッド状レーザ媒質に用いたときの
熱レンズジオプトリーを、レーザ媒質のL/Dの調整に
より零とすることにより、ロッド状のレーザ媒質を用い
たときに問題となる熱レンズ効果はほぼ完全に消去され
るので、熱に起因する集光性の低下が防止され、高ビー
ム品質のレーザ出力をもつ固体レーザ装置が得られた。
【図1】請求項1に記載の本発明の第一実施例を示し、
(a) は (b) のB−B線矢視断面図、 (b) は (a)
のA−A線矢視断面図、 (c) は (b) のC−C線矢視
断面図
(a) は (b) のB−B線矢視断面図、 (b) は (a)
のA−A線矢視断面図、 (c) は (b) のC−C線矢視
断面図
【図2】請求項1に記載の本発明の第二実施例を示し、
(a) は (b) のB−B線矢視断面図、 (b) は (a)
のA−A線矢視断面図、 (c) は (b) のC−C線矢視
断面図
(a) は (b) のB−B線矢視断面図、 (b) は (a)
のA−A線矢視断面図、 (c) は (b) のC−C線矢視
断面図
【図3】請求項1に記載の本発明の第三実施例を示し、
(a) は (b) のB−B線矢視断面図、 (b) は (a)
のA−A線矢視断面図、 (c) は (b) のC−C線矢視
断面図
(a) は (b) のB−B線矢視断面図、 (b) は (a)
のA−A線矢視断面図、 (c) は (b) のC−C線矢視
断面図
【図4】請求項3に記載の本発明の一実施例を示し、
(a) は (b) のB−B線矢視断面図、 (b) は (a)
のA−A線矢視断面図、 (c) は (b) のC−C線矢視
断面図
(a) は (b) のB−B線矢視断面図、 (b) は (a)
のA−A線矢視断面図、 (c) は (b) のC−C線矢視
断面図
1 固体レーザ媒質 2 ヒートシンク 3 レーザダイオード 4 出力ミラー 5 全反射ミラー 6 ブリュースタ板 7 水冷ヒートシンク 8 レーザ光出力
Claims (8)
- 【請求項1】温度に対する屈折率の変化率が負の1軸結
晶の柱状体をレーザ媒質として用いるものにおいて、レ
ーザ媒質結晶の光軸方向がレーザ光伝播方向に対して垂
直な面内にあり、レーザ媒質の長さLと代表径Dとの比
L/Dが、光軸方向と光軸に対して垂直方向のうちの一
方の熱レンズジオプトリーをほぼ零とするように決めら
れ、レーザ媒質内の温度勾配が実質的にその熱レンズジ
オプトリーが消去された方向にのみ存在することを特徴
とする固体レーザ装置。 - 【請求項2】レーザ媒質内の温度勾配が水冷によって形
成された請求項1記載の固体レーザ装置。 - 【請求項3】温度に対する屈折率の変化率が負の1軸結
晶の柱状体をレーザ媒質として用いられるものにおい
て、レーザ媒質結晶の光軸方向がレーザ光伝播方向と一
致し,レーザ媒質の長さLと代表径Dとの比L/Dが熱
レンズジオプトリーをほぼ零とするように決められたこ
とを特徴とする固体レーザ装置。 - 【請求項4】固体レーザ媒質がNd3+をドープしたLi
YF4 よりなる請求項1ないし3のいずれかに記載の固
体レーザ装置。 - 【請求項5】固体レーザ媒質がEr3+をドープしたLi
YF4 よりなる請求項1ないし3のいずれかに記載の固
体レーザ装置。 - 【請求項6】固体レーザ媒質がTm3+およびHo3+をド
ープしたLiYF4よりなる請求項1ないし3のいずれ
かに記載の固体レーザ装置。 - 【請求項7】固体レーザ媒質がCr3+をドープしたLi
SrAlF6 よりなる請求項1ないし3のいずれかに記
載の固体レーザ装置。 - 【請求項8】固体レーザ媒質がCr3+をドープしたLi
CaAlF6 よりなる請求項1ないし3のいずれかに記
載の固体レーザ装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07298094A JP3265815B2 (ja) | 1994-04-12 | 1994-04-12 | 固体レーザ装置 |
US08/420,500 US5581569A (en) | 1994-04-12 | 1995-04-12 | Solid state laser apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07298094A JP3265815B2 (ja) | 1994-04-12 | 1994-04-12 | 固体レーザ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07283470A JPH07283470A (ja) | 1995-10-27 |
JP3265815B2 true JP3265815B2 (ja) | 2002-03-18 |
Family
ID=13505054
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07298094A Expired - Fee Related JP3265815B2 (ja) | 1994-04-12 | 1994-04-12 | 固体レーザ装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5581569A (ja) |
JP (1) | JP3265815B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0847114A1 (en) * | 1996-12-03 | 1998-06-10 | Miyachi Technos Corporation | Solid-state laser apparatus |
US6385220B1 (en) | 1999-04-21 | 2002-05-07 | Gsi Lumonics Inc. | Laser clamping assembly and method |
AU5673100A (en) * | 1999-07-02 | 2001-01-22 | Asah Medico A/S | A solid-state laser crystal assembly |
KR20210092391A (ko) * | 2020-01-16 | 2021-07-26 | 삼성전자주식회사 | 반도체 메모리 장치의 에러 정정 회로 및 반도체 메모리 장치 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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1994
- 1994-04-12 JP JP07298094A patent/JP3265815B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1995
- 1995-04-12 US US08/420,500 patent/US5581569A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5581569A (en) | 1996-12-03 |
JPH07283470A (ja) | 1995-10-27 |
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