JP3264590B2 - しらす干しの異物除去装置 - Google Patents

しらす干しの異物除去装置

Info

Publication number
JP3264590B2
JP3264590B2 JP21517294A JP21517294A JP3264590B2 JP 3264590 B2 JP3264590 B2 JP 3264590B2 JP 21517294 A JP21517294 A JP 21517294A JP 21517294 A JP21517294 A JP 21517294A JP 3264590 B2 JP3264590 B2 JP 3264590B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wind
foreign matter
sorting net
conveyor
blower
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP21517294A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0847382A (ja
Inventor
能久 岡本
静男 疋田
Original Assignee
静男 疋田
能久 岡本
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 静男 疋田, 能久 岡本 filed Critical 静男 疋田
Priority to JP21517294A priority Critical patent/JP3264590B2/ja
Publication of JPH0847382A publication Critical patent/JPH0847382A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3264590B2 publication Critical patent/JP3264590B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、しらす干しに混入し
ている異物を除去する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シラス魚を茹でて作るいわゆるしらす干
しの中には、小エビ、小蟹等の甲殻類やシラス魚に付着
したうろこ等の異物が混入している。従来は、しらす干
しを風で飛ばしてこれら異物を除去していた。すなわ
ち、異物は一般にシラス魚よりも軽く、風によってシラ
ス魚よりも遠くに飛ばされるために異物とシラス魚との
選別ができるのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、異物の
姿勢が変わって風を受ける面積が変わると、飛距離が変
わってしまい、シラス魚と異物の選別の精度が悪かっ
た。また、乾燥の程度が低いしらす干しにおいては、シ
ラス魚同士がくっついて団塊状になるために、この中か
ら異物を除去するのは困難であり、しらす干しが団塊状
になっていてもシラス魚と異物の選別を精度よく行なう
ことができる異物除去装置を得ることが課題となってい
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、上方に移動する選別網と、この選別網に向かって風
を送る送風装置と、この送風装置から送られた風の中に
しらす干しを投入する投入コンベアを設けている。ま
た、送風装置から送られた風の向きを変える偏向板を設
けてもよい。さらにこの偏向板を、送風装置から送られ
た風の向きを調整できるように構成してもよい。
【0005】
【作用】投入コンベアによって搬送されたしらす干し
は、送風装置から送られた風の中に投入される。しらす
干しは投入の際の衝撃と風圧によって選別網に吹き当て
られて団塊状のものは拡散する。比較的重いシラス魚は
その重力により、選別網に沿って落下する。一方、異物
のうち甲殻類はシラス魚に比べて軽いために風圧によっ
て選別網に押し付けられ、選別網の移動に伴って上方に
移動して外部に搬出される。また、異物のうちシラス魚
に付着したうろこ等は細かいので、選別網の網目を通過
する。
【0006】
【実施例】本発明に係わる異物除去装置10は、装置本
体20、送風装置たる電動ファン45、投入コンベア5
0を有する。装置本体20はコンベア21を有してお
り、このコンベア21は、駆動ローラ22と、2つの従
動ローラ23、24と、これら3つのローラ22、2
3、24に巻き掛けられた選別網25とから構成されて
いる。選別網25はステンレス製で、網目の大きさは約
1mm2となっている。なお、実験の結果、選別網25
は素線の構成が細く網目の空間率が大きい程、シラス魚
と異物との選別の精度が良いことが判った。
【0007】駆動ローラ22と第1従動ローラ23は略
同一高さに配置され、また第2従動ローラ24は第1従
動ローラ23の鉛直上方に配置されている。これによ
り、駆動ローラ22と第1従動ローラ23間の選別網2
5が略水平の水平面Aを、第1従動ローラ23と第2従
動ローラ24間の選別網25が略鉛直の鉛直面Bを、駆
動ローラ22と第2従動ローラ24間の選別網25が傾
斜した傾斜面Cを形成している。
【0008】27は電動モータで、チェーン28を介し
て駆動ローラ22を図2反時計方向に回転する。従っ
て、水平面Bは上方に移動することになる。駆動ローラ
22の真下には、選別網25を間に挟んでクリーナロー
ラ29が設けられており、チェーンを介して駆動ローラ
22に連結され、駆動ローラ22と同方向、すなわち選
別網25と逆方向に回転する。
【0009】傾斜面Cの裏側には、圧縮エアを選別網2
5に向かって噴出するノズル26が設けられており、選
別網25の幅に亘って伸びている。
【0010】40はコンベア21を覆う本体カバーで、
前部カバー42と後部カバー43とから構成され、後部
カバー43は前部カバー43に対して側方に設けた蝶番
44を介して開閉可能に連結されている。後部カバー4
3の、鉛直面Bに対向する面には、横長の開口30が上
下方向に複数設けられている。
【0011】この開口30に対向する位置には電動ファ
ン45が配置されており、鉛直面Bに対して略直角方向
に風Wを送る。46は電動ファン45を収容するファン
カバーで、後部カバー43に固定されている。開口30
の下縁には、電動ファン45によって送られた風Wの向
きを鉛直面Bの移動方向に変えるための偏向板31が設
けられている。なお、この偏向板31の傾きを変更でき
るように構成し、電動ファン45から送られた風Wの向
きを調整できるようにしてもよい。
【0012】一番上方の開口30から本体カバー40内
に投入コンベア50が挿入されている。この投入コンベ
ア50は、駆動ローラ51と、従動ローラ52と、これ
ら両ローラ51、52に巻き掛けられたステンレス製の
ベルト53からなり、駆動ローラ51が、鉛直面Bの前
方かつ風Wの中に位置している。54は電動モータでと
チェーン55を介して駆動ローラ51を図2反時計方向
に回転する。これにより、投入コンベア50は、しらす
干しFを図2左方向に搬送して風Wの中に投入される。
【0013】傾斜面Cの移動方向の延長上、水平面Aの
真上、開口30と鉛直面Bとの間の空間の下方にはそれ
ぞれ第1〜3搬出コンベア60、61、62が設けられ
ている。これら第1〜3搬出コンベア60、61、62
は選別網25の幅方向に伸びており、いずれも下流端が
本体カバー40の外部に位置している。搬出コンベア6
0、61、62の両側には、搬出コンベア上の物品が下
方に落下するのを防止する落下防止板63が設けられて
いる。
【0014】以上のように構成された異物除去装置10
においては、茹でられたしらす干しFが未乾燥あるいは
乾燥の程度が低い状態で、投入コンベア50上を図2左
方向に団塊状になって搬送される。そして開口30を通
過後、電動ファン45から送られた風Wの中に投入され
る。
【0015】投入されたしらす干しFは、風圧によって
鉛直面Bに吹き当てられて、団塊状だったものが拡散す
る。このうち比較的重いシラス魚cは、その重力により
鉛直面Bに沿って第3搬出コンベア62上に落下して、
外部に搬出される。この時、異物のうち、魚体に付着し
ている、うろこ、目玉等の微細な付着物bは鉛直面Cの
網目を通過して第3搬出コンベア62上に落下して、外
部に搬出される。
【0016】一方、異物のうち、小エビ、小蟹等の甲殻
類aはシラス魚cに比べて軽いために、風に対する面積
が最大になるように姿勢を変えつつ風圧によって鉛直面
Bに押し付けられ、鉛直面Bの移動に伴って上方に移動
する。ここで、これら甲殻類aは足や触角を有している
ので鉛直面Bに引っ掛かり易く、しらす干しFから確実
に除去される。
【0017】なお、偏向板31の傾きを変更できるよう
に構成し、電動ファン45から送られた風Wの向きを調
整できるようにすれば、甲殻類aを鉛直面Bに押しつけ
る風圧の大きさが変化する。従って、シラス魚cは重力
によって落下するものの、甲殻類aを鉛直面Bに押し付
けておくことができるような風圧が得られるように偏向
板31の傾きを選べば、シラス魚cと甲殻類aとを一層
確実に選別できる。
【0018】また、甲殻類aのうちの一部は、開口30
と鉛直面Bとの間の空間に漂うが、偏向板31によって
風Wの向きが鉛直面Bの移動方向に変えられているため
に、上方に吹き上げられた後、第2従動ローラ24の上
方を通過して傾斜面C上に落下する。なお、鉛直面Bに
引っ掛かった甲殻類aの一部は鉛直面Bから外れて落下
するが、風Wによって吹き上げられて傾斜面C側に送ら
れる。
【0019】鉛直面Bの移動に伴って傾斜面C側に移動
したり、傾斜面C上に落下した甲殻類aは、ノズル26
から噴出された圧縮エアによって本体カバー40に向か
って吹き上げられ、重力によって第1搬出コンベア60
上に落下する。
【0020】前記圧縮エアによっても傾斜面Cから離れ
なかったり、圧縮エアによって吹き上げられた後、傾斜
面Cの上に再び落下した甲殻類aは、クリーナローラ2
9が選別網25と逆方向に回転しているために、このク
リーナローラ29によって第1搬出コンベア61上に掻
き落とされる。
【0021】以上のように、甲殻類aは第1搬出コンベ
ア60上に、微細な付着物bは第2搬出コンベア61上
に、シラス魚cは第3搬出コンベア62上にそれぞれ落
下した後、本体カバー30の外部に搬出されて、シラス
魚cと異物a、bとの選別が完了する。なお、しらす干
しFが風圧によって鉛直面Bに吹き当てられた際、これ
に付着している、うろこ、目玉等の微細な付着物bが除
去されることにより、シラス魚cの魚体に磨きがかゝ
り、シラス魚cの品質が向上する。
【0022】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、シラ
ス魚は選別網に沿って落下する一方、異物は網目を通過
したり選別網の移動に伴って上方に移動するので、シラ
ス魚と異物の選別を精度よく行なうことができる。ま
た、しらす干しは風圧によって一旦選別網に吹き当てら
れるので、団塊状であっても拡散して同様の選別を行な
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す異物除去装置の斜視図
である。
【図2】異物除去装置の側面図である。
【符号の説明】
10 異物除去装置 20 装置本体 21 コンベア 22 駆動ローラ 23 第1従動ローラ 24 第2従動ローラ 25 選別網 26 ノズル 27 電動モータ 28 チェーン 29 クリーナローラ 30 開口 31 偏向板 40 本体カバー 42 前部カバー 43 後部カバー 44 蝶番 45 電動ファン(送風装置) 46 ファンカバー 50 投入コンベア A 水平面(選別網) B 鉛直面(選別網) C 傾斜面(選別網) F しらす干し a 甲殻類(異物) b 微細な付着物(異物) c シラス魚 W 風

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上方に移動する選別網と、この選別網に向
    かって風を送る送風装置を備え、この送風装置から送ら
    れた風の中にしらす干しを投入する投入コンベアからな
    るしらす干しの異物除去装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、送風装置の前方に送風
    装置から送られた風の向きを変える偏向板を設けたしら
    す干しの異物除去装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、偏向板は送風装置から
    送られた風の向きを調整可能に構成されているしらす干
    しの異物除去装置。
JP21517294A 1994-08-06 1994-08-06 しらす干しの異物除去装置 Expired - Fee Related JP3264590B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21517294A JP3264590B2 (ja) 1994-08-06 1994-08-06 しらす干しの異物除去装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21517294A JP3264590B2 (ja) 1994-08-06 1994-08-06 しらす干しの異物除去装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0847382A JPH0847382A (ja) 1996-02-20
JP3264590B2 true JP3264590B2 (ja) 2002-03-11

Family

ID=16667858

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21517294A Expired - Fee Related JP3264590B2 (ja) 1994-08-06 1994-08-06 しらす干しの異物除去装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3264590B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100448651B1 (ko) * 2001-08-16 2004-09-21 주식회사 청석티알씨 송풍기를 이용한 건식 건설폐기물선별장치
KR100495382B1 (ko) * 2002-08-14 2005-06-16 산양환경산업 주식회사 송풍을 이용한 건설폐기물의 쓰레기 분리장치
AU2002368244A1 (en) * 2002-09-24 2004-04-19 Kikusui Seisakusho Ltd. Method and system for removing powdery matter from powder, carrying powder vertically and separating duct therefrom

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0847382A (ja) 1996-02-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN207369987U (zh) 一种虾分级机
US3643797A (en) Trash-separating apparatus and method
US20020066649A1 (en) Acceleration conveyor
CN206705115U (zh) 色选机给料装置
CA1051382A (en) Endless belt rolling inclined seed separator
JP3264590B2 (ja) しらす干しの異物除去装置
US20050055736A1 (en) Method and Apparatus for Separating Oil Seeds
US3831748A (en) Trash separating apparatus
US6286655B1 (en) Inclined conveyor
JP2742995B2 (ja) 小魚等の選別装置
JP2883556B2 (ja) コンベアの物品供給装置
JP3573664B2 (ja) 脱穀機の選別装置
JP3288289B2 (ja) 異物排除装置
JP2886038B2 (ja) 脱穀装置
US6004404A (en) Product cleaner
FR2636863A1 (fr) Installation de separation et de nettoyage de produits broyes
US3110665A (en) Method and apparatus for separating nuts
CN218394812U (zh) 一种粮食色选机用匀料装置
US5294001A (en) Apparatus for removing oil from oil covered parts
CN216631630U (zh) 一种红枣自动分级机构
JPH11171331A (ja) ベルトコンベア用スクレーパ装置
JP2528954Y2 (ja) しらす干し選別装置
JP5209414B2 (ja) 自走式脱穀装置
JP3287504B2 (ja) 脱穀機の揺動選別装置
US3398423A (en) Corn cleaner

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees