JP3263779B2 - 電磁ポンプ - Google Patents
電磁ポンプInfo
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- JP3263779B2 JP3263779B2 JP26501997A JP26501997A JP3263779B2 JP 3263779 B2 JP3263779 B2 JP 3263779B2 JP 26501997 A JP26501997 A JP 26501997A JP 26501997 A JP26501997 A JP 26501997A JP 3263779 B2 JP3263779 B2 JP 3263779B2
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- piston
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- Reciprocating Pumps (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、便座などに設け
られて人体の局部を洗浄する洗浄温水を圧送供給するた
めの衛生洗浄装置等に用いられ、電磁力にて往復動され
るピストンによってポンプ室の容積を可変させてポンプ
作用を営む電磁ポンプに関する。
られて人体の局部を洗浄する洗浄温水を圧送供給するた
めの衛生洗浄装置等に用いられ、電磁力にて往復動され
るピストンによってポンプ室の容積を可変させてポンプ
作用を営む電磁ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】トイレなどに用いられる臀部等を洗浄す
る衛生洗浄装置として、給水タンクから供給される水を
温水タンクに貯えて加温し、この温水タンクを吸入ホー
スを介して電磁ポンプと接続し、この電磁ポンプを吐出
ホースを介して洗浄ノズルと接続し、電磁ポンプへの断
続電流の通電によって温水タンク内の温水を洗浄ノズル
へ圧送する衛生洗浄装置は公知である。
る衛生洗浄装置として、給水タンクから供給される水を
温水タンクに貯えて加温し、この温水タンクを吸入ホー
スを介して電磁ポンプと接続し、この電磁ポンプを吐出
ホースを介して洗浄ノズルと接続し、電磁ポンプへの断
続電流の通電によって温水タンク内の温水を洗浄ノズル
へ圧送する衛生洗浄装置は公知である。
【0003】この種の衛生洗浄装置に用いられる電磁ポ
ンプの具体例としては、特開昭6−43153号公報や
特開昭6−43154号公報等に示されるようなものが
ある。この電磁ポンプを具体的に説明すると、図5に示
されるように、電磁ポンプ1は、パルス波電流が供給さ
れる電磁コイル2の中心にガイドパイプ7が固定され、
このガイドパイプ7内には電磁プランジャ10が摺動自
在に配置されている。電磁プランジャ10は、ガイドパ
イプ7内において上部スプリング11と下部スプリング
12とによって挟まれて上下動可能に支持され、両スプ
リング圧の釣り合った位置に静止されるようになってい
る。この電磁プランジャ10には下方へ伸びるピストン
17が一体に連結され、電磁コイル2へ供給されるパル
ス電流により電磁プランジャ10が往復動すると、これ
に伴ってピストン17が動かされるようになっている。
ンプの具体例としては、特開昭6−43153号公報や
特開昭6−43154号公報等に示されるようなものが
ある。この電磁ポンプを具体的に説明すると、図5に示
されるように、電磁ポンプ1は、パルス波電流が供給さ
れる電磁コイル2の中心にガイドパイプ7が固定され、
このガイドパイプ7内には電磁プランジャ10が摺動自
在に配置されている。電磁プランジャ10は、ガイドパ
イプ7内において上部スプリング11と下部スプリング
12とによって挟まれて上下動可能に支持され、両スプ
リング圧の釣り合った位置に静止されるようになってい
る。この電磁プランジャ10には下方へ伸びるピストン
17が一体に連結され、電磁コイル2へ供給されるパル
ス電流により電磁プランジャ10が往復動すると、これ
に伴ってピストン17が動かされるようになっている。
【0004】ピストン17は、ポンプ本体9に固定され
ているシリンダ15に挿入され、その先端はポンプ室1
8に突出して臨んでいる。このポンプ室18の上流側に
は吸入弁20が、下流側には吐出弁21がそれぞれ設け
られており、ポンプ室18は、これら吸入弁20と吐出
弁21とによって画成され、ピストン17の往復動によ
って容積が変動され、これにより吸入弁20から流体が
吸入されると共に、圧縮された流体が吐出弁21から吐
出されるようになっている。
ているシリンダ15に挿入され、その先端はポンプ室1
8に突出して臨んでいる。このポンプ室18の上流側に
は吸入弁20が、下流側には吐出弁21がそれぞれ設け
られており、ポンプ室18は、これら吸入弁20と吐出
弁21とによって画成され、ピストン17の往復動によ
って容積が変動され、これにより吸入弁20から流体が
吸入されると共に、圧縮された流体が吐出弁21から吐
出されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような電磁ポンプ
を上述の衛生洗浄装置に組み込むにあたっては、電磁ポ
ンプで生じる振動や吸入脈動が吸入ホースを伝って温水
タンクに伝達され、より大きな振動音となってトイレな
どの静寂した空間に響くことから、電磁ポンプから発生
する振動や騒音をいかに低減するかが重要な課題とな
る。
を上述の衛生洗浄装置に組み込むにあたっては、電磁ポ
ンプで生じる振動や吸入脈動が吸入ホースを伝って温水
タンクに伝達され、より大きな振動音となってトイレな
どの静寂した空間に響くことから、電磁ポンプから発生
する振動や騒音をいかに低減するかが重要な課題とな
る。
【0006】しかしながら、上述した従来の電磁ポンプ
によれば、電磁プランジャ10に連結されたピストン1
7が、図3(c)に示されるように、同一部材を単に円
柱状に成形して構成されているので、可動部分の重量が
大きくなり、電磁ポンプの振動やそれに伴う騒音を低減
しにくいものであった。
によれば、電磁プランジャ10に連結されたピストン1
7が、図3(c)に示されるように、同一部材を単に円
柱状に成形して構成されているので、可動部分の重量が
大きくなり、電磁ポンプの振動やそれに伴う騒音を低減
しにくいものであった。
【0007】そこで、この発明においては、電磁プラン
ジャと連結するピストンの重量を小さくすることで可動
部分の重量を減らし、もって電磁ポンプから発生する振
動や騒音を低減することを課題としている。
ジャと連結するピストンの重量を小さくすることで可動
部分の重量を減らし、もって電磁ポンプから発生する振
動や騒音を低減することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明にかかる電磁ポンプは、電磁コイル内に筒状
のガイドパイプを固定し、このガイドパイプ内に電磁プ
ランジャを収納すると共にこの電磁プランジャを両側に
介在されたスプリングによって往復動自在に支持し、前
記電磁プランジャにポンプ室に臨むピストンを連結し、
前記ポンプ室の上流側に吸入弁を設け、前記ポンプ室の
下流側に吐出弁を設け、前記電磁コイルへの断続電流の
通電により前記電磁プランジャを往復動させ、これによ
り前記ピストンにて前記ポンプ室の容積を変動させるよ
うにし、前記電磁プランジャと結合する筒状の第1部材
と、この第1部材の開口端部を閉塞する第2部材とによ
り構成し、前記ピストンを中空形状としたことを特徴と
している(請求項1)。
に、本発明にかかる電磁ポンプは、電磁コイル内に筒状
のガイドパイプを固定し、このガイドパイプ内に電磁プ
ランジャを収納すると共にこの電磁プランジャを両側に
介在されたスプリングによって往復動自在に支持し、前
記電磁プランジャにポンプ室に臨むピストンを連結し、
前記ポンプ室の上流側に吸入弁を設け、前記ポンプ室の
下流側に吐出弁を設け、前記電磁コイルへの断続電流の
通電により前記電磁プランジャを往復動させ、これによ
り前記ピストンにて前記ポンプ室の容積を変動させるよ
うにし、前記電磁プランジャと結合する筒状の第1部材
と、この第1部材の開口端部を閉塞する第2部材とによ
り構成し、前記ピストンを中空形状としたことを特徴と
している(請求項1)。
【0009】このような構成によれば、電磁プランジャ
と連結するピストンが中空に形成されているので、単に
円柱状に形成された従来のピストンに比べて重量を減ら
すことができ、電磁ポンプの可動部分の全体重量を抑え
て振動やそれに伴う騒音を低減することができる。
と連結するピストンが中空に形成されているので、単に
円柱状に形成された従来のピストンに比べて重量を減ら
すことができ、電磁ポンプの可動部分の全体重量を抑え
て振動やそれに伴う騒音を低減することができる。
【0010】また、ピストンは、電磁プランジャと結合
する筒状の第1部材と、この第1部材に封入された前記
第1部材よりも質量の小さい第2部材とにより構成する
ものであってもよい(請求項2)。
する筒状の第1部材と、この第1部材に封入された前記
第1部材よりも質量の小さい第2部材とにより構成する
ものであってもよい(請求項2)。
【0011】このような構成においても、同一部材によ
って円柱状に形成された従来のピストンに比べて重量を
低減することができ、同様に電磁ポンプの振動や騒音を
全体として抑えることができる。
って円柱状に形成された従来のピストンに比べて重量を
低減することができ、同様に電磁ポンプの振動や騒音を
全体として抑えることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面により説明する。図1及び図2において、電磁ポンプ
1は、断続電流(パルス電流)が供給される電磁コイル
2を備え、この電磁コイル2が樹脂製のボビン3に巻設
されている。このボビン3には、中央の貫通孔4に中程
で分離した一対の磁性体からなる磁極筒5,6が嵌入さ
れ、これら磁極筒5,6の内側にさらに金属性のガイド
パイプ7が嵌入固定されている。このガイドパイプ7の
一端はヘッド栓8にて閉塞されると共に外周面が磁極筒
5に接触しており、また、ガイドパイプ7の他端は磁極
筒6から突出してポンプ本体9に接触している。
面により説明する。図1及び図2において、電磁ポンプ
1は、断続電流(パルス電流)が供給される電磁コイル
2を備え、この電磁コイル2が樹脂製のボビン3に巻設
されている。このボビン3には、中央の貫通孔4に中程
で分離した一対の磁性体からなる磁極筒5,6が嵌入さ
れ、これら磁極筒5,6の内側にさらに金属性のガイド
パイプ7が嵌入固定されている。このガイドパイプ7の
一端はヘッド栓8にて閉塞されると共に外周面が磁極筒
5に接触しており、また、ガイドパイプ7の他端は磁極
筒6から突出してポンプ本体9に接触している。
【0013】ガイドパイプ7には、電磁プランジャ10
が摺動自在に配されている。この電磁プランジャ10
は、ポンプ本体側を有底とする中空の磁性体によって構
成されており、その両側に配された第1及び第2のスプ
リング11,12によってガイドパイプ7の軸方向に往
復動可能に支持されている。
が摺動自在に配されている。この電磁プランジャ10
は、ポンプ本体側を有底とする中空の磁性体によって構
成されており、その両側に配された第1及び第2のスプ
リング11,12によってガイドパイプ7の軸方向に往
復動可能に支持されている。
【0014】第1のスプリング11は、一端が電磁プラ
ンジャ10の内側に設けられたばね受け13に当接し、
他端が前記ヘッド栓8の端部に設けられたばね受け14
に当接し、これらばね受け間に圧縮された状態で弾装さ
れている。また、第2のスプリング12は、一端が電磁
プランジャ10の底部10aに設けられたばね受け25
に当接し、他端が下記するシリンダ15のつば部15a
に当接し、これら電磁プランジャ10とシリンダ15と
の間に圧縮された状態で弾装されている。したがって、
電磁プランジャ10は、第1及び第2のスプリング1
1,12のばね力がバランスした位置で静止する。
ンジャ10の内側に設けられたばね受け13に当接し、
他端が前記ヘッド栓8の端部に設けられたばね受け14
に当接し、これらばね受け間に圧縮された状態で弾装さ
れている。また、第2のスプリング12は、一端が電磁
プランジャ10の底部10aに設けられたばね受け25
に当接し、他端が下記するシリンダ15のつば部15a
に当接し、これら電磁プランジャ10とシリンダ15と
の間に圧縮された状態で弾装されている。したがって、
電磁プランジャ10は、第1及び第2のスプリング1
1,12のばね力がバランスした位置で静止する。
【0015】シリンダ15は、合成樹脂によって構成さ
れ、外方へ突出するつば部15aをポンプ本体9の装着
孔に嵌合し、このシリンダ15に外装されたO−リング
16をつば部15aとポンプ本体9の装着孔に設けられ
た段部との間で介在させて固定されている。そして、こ
のシリンダ15内には、以下述べるピストン17が摺動
自在に挿入されている。
れ、外方へ突出するつば部15aをポンプ本体9の装着
孔に嵌合し、このシリンダ15に外装されたO−リング
16をつば部15aとポンプ本体9の装着孔に設けられ
た段部との間で介在させて固定されている。そして、こ
のシリンダ15内には、以下述べるピストン17が摺動
自在に挿入されている。
【0016】ピストン17は、基端部が電磁プランジャ
10の底部10aに固着されてこの電磁プランジャ10
と一体に往復動するようになっており、先端部がシリン
ダ15から突出して、ポンプ本体9に形成されたポンプ
室18に臨んでいる。このピストン17は、図3(a)
にも示されるように、電磁プランジャとの固着側を有底
とする円筒部材17aと、この円筒部材17aの開口先
端部に圧入されてこの端部を閉塞する止栓17bとから
構成されている。円筒部材17aは、SUS材等の金属
によって構成され、止栓17bは、樹脂又は金属材で構
成されており、全体として中空形状としてピストン全体
の重量を従来よりも軽くしている。このような形状のピ
ストンを以下において「改良品1」とする。
10の底部10aに固着されてこの電磁プランジャ10
と一体に往復動するようになっており、先端部がシリン
ダ15から突出して、ポンプ本体9に形成されたポンプ
室18に臨んでいる。このピストン17は、図3(a)
にも示されるように、電磁プランジャとの固着側を有底
とする円筒部材17aと、この円筒部材17aの開口先
端部に圧入されてこの端部を閉塞する止栓17bとから
構成されている。円筒部材17aは、SUS材等の金属
によって構成され、止栓17bは、樹脂又は金属材で構
成されており、全体として中空形状としてピストン全体
の重量を従来よりも軽くしている。このような形状のピ
ストンを以下において「改良品1」とする。
【0017】ポンプ室18は、ポンプ本体9に形成され
た通孔19の両端部に設けられる吸入弁20及び吐出弁
21によって画成されており、ピストン17が往復動す
ることによって容積が変動されるようになっている。こ
のポンプ室18の容積変化と、それに伴うポンプ室圧の
変動による吸入弁20及び吐出弁21の開閉動作とによ
ってポンプ作用が営まれる。
た通孔19の両端部に設けられる吸入弁20及び吐出弁
21によって画成されており、ピストン17が往復動す
ることによって容積が変動されるようになっている。こ
のポンプ室18の容積変化と、それに伴うポンプ室圧の
変動による吸入弁20及び吐出弁21の開閉動作とによ
ってポンプ作用が営まれる。
【0018】ポンプ室18の上流側に設けられる吸入弁
20と、下流側に設けられる吐出弁21とは、スプリン
グ20a,21aとこのスプリングによって付勢された
弁体20b,21bとからなる逆止弁であり、吸入弁2
0は、それよりも上流側において吸入接続継手22をポ
ンプ本体9に組み付け、吸入接続継手22の組付端部に
固着されたシート部材23に下流側から弁体20bを当
接し、弁体20bとポンプ本体9との間にスプリング2
0aを弾装し、ポンプ室18から上流側へ流体が逆流し
ないようになっている。また、吐出弁21は、それより
も下流側に設けられた吐出接続継手24をポンプ本体9
に組み付け、吐出接続継手24の組付端部24aをばね
受けとし、このばね受けと弁体21bとの間にスプリン
グ21aを弾装し、ポンプ本体9に形成されたシート部
9aに弁体21bを当接し、下流側からポンプ室18へ
流体が逆流しないようになっている。
20と、下流側に設けられる吐出弁21とは、スプリン
グ20a,21aとこのスプリングによって付勢された
弁体20b,21bとからなる逆止弁であり、吸入弁2
0は、それよりも上流側において吸入接続継手22をポ
ンプ本体9に組み付け、吸入接続継手22の組付端部に
固着されたシート部材23に下流側から弁体20bを当
接し、弁体20bとポンプ本体9との間にスプリング2
0aを弾装し、ポンプ室18から上流側へ流体が逆流し
ないようになっている。また、吐出弁21は、それより
も下流側に設けられた吐出接続継手24をポンプ本体9
に組み付け、吐出接続継手24の組付端部24aをばね
受けとし、このばね受けと弁体21bとの間にスプリン
グ21aを弾装し、ポンプ本体9に形成されたシート部
9aに弁体21bを当接し、下流側からポンプ室18へ
流体が逆流しないようになっている。
【0019】上記構成において、電磁コイル2が励磁さ
れると、電磁プランジャ10がスプリング11に抗して
変位され、これに伴ってピストン17も同方向へ変位し
てポンプ室18の容積が拡大され、ポンプ室圧18を負
圧にする。すると、吸入弁20の弁体20bがスプリン
グ20aに抗してリフトし、上流側の流体がポンプ室1
8に吸引される。
れると、電磁プランジャ10がスプリング11に抗して
変位され、これに伴ってピストン17も同方向へ変位し
てポンプ室18の容積が拡大され、ポンプ室圧18を負
圧にする。すると、吸入弁20の弁体20bがスプリン
グ20aに抗してリフトし、上流側の流体がポンプ室1
8に吸引される。
【0020】しかる後に、電磁コイル2が消磁される
と、電磁プランジャ10は第1及び第2のスプリング1
1,12のばね力がバランスする位置へ戻され、これに
伴ってピストン17も同方向へ変位してポンプ室18の
流体を加圧し、ポンプ室圧を正圧にする。そして、ポン
プ室圧が吐出弁21のスプリグ圧より大きくなると、弁
体21bがスプリング21aに抗してリフトし、ポンプ
室内の流体が下流接続継手24より圧送される。
と、電磁プランジャ10は第1及び第2のスプリング1
1,12のばね力がバランスする位置へ戻され、これに
伴ってピストン17も同方向へ変位してポンプ室18の
流体を加圧し、ポンプ室圧を正圧にする。そして、ポン
プ室圧が吐出弁21のスプリグ圧より大きくなると、弁
体21bがスプリング21aに抗してリフトし、ポンプ
室内の流体が下流接続継手24より圧送される。
【0021】このような動作は、断続電流として商業用
電流を半波整流したものを用いる場合には、50Hzで
あれば毎秒50回、60Hzであれば毎秒60回繰り返
し行われ、したがって、断続電流が通電されている限
り、流体はあたかも連続的に圧送される一方、ピストン
17等の可動部分もこのサイクル数に見合う周期で動作
するので、電磁ポンプ1から振動やそれに伴う振動音が
発生する。
電流を半波整流したものを用いる場合には、50Hzで
あれば毎秒50回、60Hzであれば毎秒60回繰り返
し行われ、したがって、断続電流が通電されている限
り、流体はあたかも連続的に圧送される一方、ピストン
17等の可動部分もこのサイクル数に見合う周期で動作
するので、電磁ポンプ1から振動やそれに伴う振動音が
発生する。
【0022】しかしながら、本構成にあっては、ピスト
ン17が中空形状に形成されていることから、従来のピ
ストンに比べて重量が軽くなっており、表1及び表2に
示されるように、断続電流の通電時における電磁ポンプ
1の振動が抑えられ、それに伴って吸入ホースを介して
温水タンクや水タンクへ伝播される振動が抑えられ、全
体として騒音レベルを低減することができる。
ン17が中空形状に形成されていることから、従来のピ
ストンに比べて重量が軽くなっており、表1及び表2に
示されるように、断続電流の通電時における電磁ポンプ
1の振動が抑えられ、それに伴って吸入ホースを介して
温水タンクや水タンクへ伝播される振動が抑えられ、全
体として騒音レベルを低減することができる。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】ここで、表1に示されるデータは、電磁ポ
ンプ単品の振動加速度を示すもので、改良品1を用いた
3つの試作品(ポンプNo1、ポンプNo2、ポンプNo3)
と従来品を用いた電磁ポンプとのそれぞれについて実測
したものである。用いられたピストン17の外径は、試
作品も従来品も9mmとして外形形状を等しくしてあ
り、試作品の内径は7mmとしてある。また、試作品の
ピストン重量は、従来品の30gに対して22gとして
ある。測定は、図4(a)で示されるように、試験台3
0にそれぞれの電磁ポンプ1を固定し、電磁ポンプ1か
らタンク31の水面までの距離Hを20cmとし、電磁
ポンプ1の表面に圧電型振動計32を当接し、電磁ポン
プ1の吐出流量がどの被検機に対してもほぼ等しくなる
ようにして行なった。振動測定時の室温Rtは27℃、
タンク水温Wtは25℃であり、タンク31と被検機と
を接続するホース33は、内径φ7、外形φ12のシリ
コンゴム製のものを用い、断続電流を50Hzとした場
合と60Hzとした場合のそれぞれについて振動加速度
の実効値(rms)と波高値(peak-to-peak値)とを測
定した。
ンプ単品の振動加速度を示すもので、改良品1を用いた
3つの試作品(ポンプNo1、ポンプNo2、ポンプNo3)
と従来品を用いた電磁ポンプとのそれぞれについて実測
したものである。用いられたピストン17の外径は、試
作品も従来品も9mmとして外形形状を等しくしてあ
り、試作品の内径は7mmとしてある。また、試作品の
ピストン重量は、従来品の30gに対して22gとして
ある。測定は、図4(a)で示されるように、試験台3
0にそれぞれの電磁ポンプ1を固定し、電磁ポンプ1か
らタンク31の水面までの距離Hを20cmとし、電磁
ポンプ1の表面に圧電型振動計32を当接し、電磁ポン
プ1の吐出流量がどの被検機に対してもほぼ等しくなる
ようにして行なった。振動測定時の室温Rtは27℃、
タンク水温Wtは25℃であり、タンク31と被検機と
を接続するホース33は、内径φ7、外形φ12のシリ
コンゴム製のものを用い、断続電流を50Hzとした場
合と60Hzとした場合のそれぞれについて振動加速度
の実効値(rms)と波高値(peak-to-peak値)とを測
定した。
【0026】また、表2に示されるデータは、上記電磁
ポンプを組み込んだ衛生洗浄装置の騒音レベルを示すも
ので、改良品1が用いられた場合と後述する改良品2が
用いられた場合とを従来品と比較したものである。用い
られる電磁ポンプのピストンと重量は、振動測定時の条
件と同様である。騒音の測定は、図4(b)に示される
ように、衛生洗浄装置の真上に1m離して設置されたマ
イクAと、このマイクAから衛生洗浄装置34の正面へ
1m離して設置されたマイクBとにより行なわれた。各
被検機の測定は、温水タンクと電磁ポンプとを接続する
吸入ホースがエチレンプロピレンゴムで形成されている
場合とシリコンゴムで形成されている場合のそれぞれに
ついて、断続電流を50Hzにした場合と60Hzにし
た場合を測定した。
ポンプを組み込んだ衛生洗浄装置の騒音レベルを示すも
ので、改良品1が用いられた場合と後述する改良品2が
用いられた場合とを従来品と比較したものである。用い
られる電磁ポンプのピストンと重量は、振動測定時の条
件と同様である。騒音の測定は、図4(b)に示される
ように、衛生洗浄装置の真上に1m離して設置されたマ
イクAと、このマイクAから衛生洗浄装置34の正面へ
1m離して設置されたマイクBとにより行なわれた。各
被検機の測定は、温水タンクと電磁ポンプとを接続する
吸入ホースがエチレンプロピレンゴムで形成されている
場合とシリコンゴムで形成されている場合のそれぞれに
ついて、断続電流を50Hzにした場合と60Hzにし
た場合を測定した。
【0027】表1に示されるように、従来品に対して改
良品1は、断続電流が50Hzの場合であれば、振動加
速度が実効値にして900Galから670〜680G
alとなり、波高値にして1700Galから1250
〜1400Galとなり、およそ25%減少した。ま
た、断続電流が60Hzの場合であれば、振動加速度が
実効値にして1150Galから750〜770Gal
となり、波高値にして2100Galから1350〜1
450Galとなり、およそ35%減少した。
良品1は、断続電流が50Hzの場合であれば、振動加
速度が実効値にして900Galから670〜680G
alとなり、波高値にして1700Galから1250
〜1400Galとなり、およそ25%減少した。ま
た、断続電流が60Hzの場合であれば、振動加速度が
実効値にして1150Galから750〜770Gal
となり、波高値にして2100Galから1350〜1
450Galとなり、およそ35%減少した。
【0028】騒音レベルにおいても、表2に示されるよ
うに、従来品に対して改良品1は、断続電流が50Hz
の場合であれば、衛生洗浄装置の上方で2.3〜7.0
dB(A)、正面で4.3〜7.5dB(A)の減少と
なり、断続電流が60Hzの場合であれば、衛生洗浄装
置の上方で3.2〜4.2dB(A)、正面で3.0〜
4.0dB(A)の減少となった。しかも、表2から明
らかなように、吸入ホースをシリコンゴムとした方が総
じて騒音が小さくなっており、シリコン製ホースを用い
た方が電磁ポンプの振動や吸入脈動のタンクへの伝播を
抑え、騒音対策上有利であることが裏付けられた。
うに、従来品に対して改良品1は、断続電流が50Hz
の場合であれば、衛生洗浄装置の上方で2.3〜7.0
dB(A)、正面で4.3〜7.5dB(A)の減少と
なり、断続電流が60Hzの場合であれば、衛生洗浄装
置の上方で3.2〜4.2dB(A)、正面で3.0〜
4.0dB(A)の減少となった。しかも、表2から明
らかなように、吸入ホースをシリコンゴムとした方が総
じて騒音が小さくなっており、シリコン製ホースを用い
た方が電磁ポンプの振動や吸入脈動のタンクへの伝播を
抑え、騒音対策上有利であることが裏付けられた。
【0029】図3(b)に電磁プランジャ10に固着し
たピストン17の他の構成例(以下において「改良品
2」という)が示されている。このピストン17は、電
磁プランジャ10の底部10aと固着する円筒部材17
cと、この円筒部材17cに封入された充填部材17d
とから構成されている。円筒部材17cは、SUS材等
の金属によって構成され、充填部材17dは、円筒部材
17cよりも質量の軽い樹脂材で構成されており、もっ
て、ピストン17全体の重量を従来よりも軽くしてい
る。
たピストン17の他の構成例(以下において「改良品
2」という)が示されている。このピストン17は、電
磁プランジャ10の底部10aと固着する円筒部材17
cと、この円筒部材17cに封入された充填部材17d
とから構成されている。円筒部材17cは、SUS材等
の金属によって構成され、充填部材17dは、円筒部材
17cよりも質量の軽い樹脂材で構成されており、もっ
て、ピストン17全体の重量を従来よりも軽くしてい
る。
【0030】このように構成されたピストン17を有す
る電磁ポンプにあっても、これを組み込んだ衛生浄化装
置の騒音測定データによれば、表2の改良品2に示され
るように、断続電流が50Hzの場合であれば、従来品
よりも、衛生洗浄装置の上方で3.5dB(A)、正面
で3.8〜4.3dB(A)の減少となり、断続電流が
60Hzの場合であれば、従来品よりも、衛生洗浄装置
の上方で3.5〜4.0dB(A)、正面で2.5〜
3.5dB(A)の減少となった。この場合も、吸入ホ
ースをシリコンゴムとした方が総じて騒音が小さくな
る。
る電磁ポンプにあっても、これを組み込んだ衛生浄化装
置の騒音測定データによれば、表2の改良品2に示され
るように、断続電流が50Hzの場合であれば、従来品
よりも、衛生洗浄装置の上方で3.5dB(A)、正面
で3.8〜4.3dB(A)の減少となり、断続電流が
60Hzの場合であれば、従来品よりも、衛生洗浄装置
の上方で3.5〜4.0dB(A)、正面で2.5〜
3.5dB(A)の減少となった。この場合も、吸入ホ
ースをシリコンゴムとした方が総じて騒音が小さくな
る。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
電磁ポンプの電磁プランジャと連結するピストンを中空
形状に構成し、あるいは、ピストンを電磁プランジャと
連結する筒状部材と、この筒状部材に封入されたより質
量の小さい部材とにより構成するようにしたので、同一
部材を円柱状に形成した従来のピストンよりも軽量にす
ることができ、可動部材の重量を減らして電磁ポンプの
振動やそれに伴う騒音を低減することができる。
電磁ポンプの電磁プランジャと連結するピストンを中空
形状に構成し、あるいは、ピストンを電磁プランジャと
連結する筒状部材と、この筒状部材に封入されたより質
量の小さい部材とにより構成するようにしたので、同一
部材を円柱状に形成した従来のピストンよりも軽量にす
ることができ、可動部材の重量を減らして電磁ポンプの
振動やそれに伴う騒音を低減することができる。
【図1】図1は、この発明に係る電磁ポンプの構成例を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図2】図2は、図1の電磁ポンプを吸入弁、ポンプ
室、吐出弁を含むように垂直に切断した状態を示す断面
図である。
室、吐出弁を含むように垂直に切断した状態を示す断面
図である。
【図3】図3は、電磁プランジャとこれに固着されるピ
ストンとを示す断面図であり、図3(a)は改良品1
を、図3(b)は改良品2を、図3(c)は従来品をそ
れぞれ示す。
ストンとを示す断面図であり、図3(a)は改良品1
を、図3(b)は改良品2を、図3(c)は従来品をそ
れぞれ示す。
【図4】図4(a)は、本発明に係る電磁ポンプと従来
の電磁ポンプとの振動加速度を測定する手法を説明する
説明図であり、図4(b)は、本発明に係る電磁ポンプ
を用いた衛生洗浄装置と従来の電磁ポンプを用いた衛生
洗浄装置との騒音レベルを測定する手法を説明する説明
図である。
の電磁ポンプとの振動加速度を測定する手法を説明する
説明図であり、図4(b)は、本発明に係る電磁ポンプ
を用いた衛生洗浄装置と従来の電磁ポンプを用いた衛生
洗浄装置との騒音レベルを測定する手法を説明する説明
図である。
【図5】図5(a)は、従来の電磁ポンプを示す断面図
である。
である。
1 電磁ポンプ 7 ガイドパイプ 10 電磁プランジャ 11 第1のスプリング 12 第2のスプリング 18 ポンプ室 17 ピストン 17a 円筒部材 17b 止栓 17c 円筒部材 17d 充填部材 20 吸入弁 21 吐出弁
Claims (2)
- 【請求項1】 電磁コイル内に筒状のガイドパイプを固
定し、このガイドパイプ内に電磁プランジャを収納する
と共にこの電磁プランジャを両側に介在されたスプリン
グによって往復動自在に支持し、前記電磁プランジャに
ポンプ室に臨むピストンを連結し、前記ポンプ室の上流
側に吸入弁を設け、前記ポンプ室の下流側に吐出弁を設
け、前記電磁コイルへの断続電流の通電により前記電磁
プランジャを往復動させ、これにより前記ピストンにて
前記ポンプ室の容積を変動させるようにした電磁ポンプ
において、 前記ピストンを、前記電磁プランジャと結合する筒状の
第1部材と、この第1部材の開口端部を閉塞する第2部
材とにより構成し、前記ピストンを中空形状としたこと
を特徴とする電磁ポンプ。 - 【請求項2】 電磁コイル内に筒状のガイドパイプを固
定し、このガイドパイプ内に電磁プランジャを収納する
と共にこの電磁プランジャを両側に介在されたスプリン
グによって往復動自在に支持し、前記電磁プランジャに
ポンプ室に臨むピストンを連結し、前記ポンプ室の上流
側に吸入弁を設け、前記ポンプ室の下流側に吐出弁を設
け、前記電磁コイルへの断続電流の通電により前記電磁
プランジャを往復動させ、これにより前記ピストンにて
前記ポンプ室の容積を変化させるようにした電磁ポンプ
において、 前記ピストンを、前記電磁プランジャと結合する筒状の
第1部材と、この第1部材に封入された前記第1部材よ
りも質量の小さい第2部材とにより構成されていること
を特徴とする電磁ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26501997A JP3263779B2 (ja) | 1997-09-11 | 1997-09-11 | 電磁ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26501997A JP3263779B2 (ja) | 1997-09-11 | 1997-09-11 | 電磁ポンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1182294A JPH1182294A (ja) | 1999-03-26 |
JP3263779B2 true JP3263779B2 (ja) | 2002-03-11 |
Family
ID=17411459
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26501997A Expired - Fee Related JP3263779B2 (ja) | 1997-09-11 | 1997-09-11 | 電磁ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3263779B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6757486B2 (en) | 2000-09-06 | 2004-06-29 | National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology | Heat storage type heater and method of controlling input and output of heat of the same |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IT246634Y1 (it) * | 1999-04-09 | 2002-04-09 | Ulka Srl | Pistone composito per pompa a vibrazione |
CN103256200A (zh) * | 2013-05-16 | 2013-08-21 | 常州孚华电器有限公司 | 一种电磁泵 |
-
1997
- 1997-09-11 JP JP26501997A patent/JP3263779B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6757486B2 (en) | 2000-09-06 | 2004-06-29 | National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology | Heat storage type heater and method of controlling input and output of heat of the same |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1182294A (ja) | 1999-03-26 |
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