JP3263720B2 - 分割蓋付減圧塗装装置 - Google Patents

分割蓋付減圧塗装装置

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JP3263720B2 JP33216698A JP33216698A JP3263720B2 JP 3263720 B2 JP3263720 B2 JP 3263720B2 JP 33216698 A JP33216698 A JP 33216698A JP 33216698 A JP33216698 A JP 33216698A JP 3263720 B2 JP3263720 B2 JP 3263720B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は分割蓋付減圧塗装装
置、特に、被塗装体の進行方向に対し、交差した傾斜部
分を有する出口開口部に、分割蓋を設けた減圧塗装装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、窯業系外壁材などの長尺物の減圧
塗装装置としては、図7に示すような装置21が使用さ
れている。この場合、塗装室22は減圧下に置かれ、被
塗装体が入口開口部22bから入り出口開口部22aへ
と塗装室内を通過すると、多量の塗料粒子を含む気流に
触れて不均一に塗装されるが、出口開口部22aと被塗
装体との間に形成されるスリット部分で発生している塗
装室内への空気流(いわゆるエア−ナイフ)によって過
剰の塗料はしごかれ除去される。なお、この装置は、邪
魔板25bやフィルタ−25aを有する塗料回収ボック
ス25を備え、回収された塗料は、ポンプPにて塗装室
22に送られ、再利用されている。
【0003】しかし、この空気流は、被塗装体の表面に
沿って、その長さ方向から流入するため、被塗装体の表
面が平なものや、長さ方向の溝(縦溝)のみの場合は、
均一に塗装されるものの、横溝や斜めの溝がある等の場
合は、溝中の過剰の塗料が十分しごきを受けないことに
なり、過剰分がそこに残存する結果、均一に塗装されな
い難点があった。塗料の付着量の不均一は乾燥時に塗膜
割れを生じ、塗装製品として重大な欠陥となる。
【0004】これを改良するものとして、図5に示すよ
うに、塗装室22の出口開口部の形状を、被塗装体の進
行方向に対し傾斜部分を有するようにし、被塗装体の長
さ方向だけでなく、横方向へも一部が流れる空気流を発
生させ、横溝や斜めの溝がある場合や深彫り模様に対す
る均一塗装性の改善が図られている(例えば、特願平1
0−296686号)。
【0005】しかし、図5の装置のように、塗装室22
の出口開口部22aの形状が、被塗装体の進行方向に対
しくの字型等の傾斜になっている場合、複数の被塗装体
の両端を互いに接触させ、又は僅かな隙間を開けて、連
続的に搬送し、塗装する場合は、最初と、最後の被塗装
体を除いて、被塗装体全体が均一に塗装できるものの、
被塗装体を個別に間隔を開けて塗装する場合は、それぞ
れの被塗装体の先端部幅方向中央と後端部の幅方向両端
に、図6に示すような三角形状の塗装斑が生じる。
【0006】すなわち、被塗装体の先端部が図6Aのイ
の位置にある場合、その先端部が出口開口部との間に形
成するスリットは部分的(出口開口部の中央部分)であ
って、スリットが形成されていない部分(出口開口部の
両端部分)からエア−が多量流入するため、前記エア−
ナイフによるしごきを受けることができず、その後先端
部がロの位置に達して始めて出口開口部全体にスリット
が完成し、エア−ナイフによるしごきが十分行われるこ
とになる結果、被塗装体の先端部には幅方向中央部に、
図6Aに示す塗装斑が生じる。同様に考えると、被塗装
体の後端部が図6Bのイの位置にある場合、スリットが
形成されていない部分(出口開口部中央部分)からエア
−が多量流入するため、被塗装体の後端部両端がエア−
ナイフによるしごきを受けず、図6Bに示す塗装斑が生
じることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、塗
装室の出口開口部の形状が、被塗装体の進行方向に対し
傾斜部分を有する場合であって、被塗装体を個別に間隔
を開けて塗装する場合に、被塗装体の先端部や後端部に
塗装斑が発生せず、被塗装体全体が均一に塗装できる減
圧塗装装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め鋭意研究した結果、前記被塗装体の進行方向に対し、
交差した傾斜を有する出口開口部に、被塗装体の先端部
が接すると開き、後端部が通過すると閉じる分割蓋を設
ければ、前記スリット未完成部の存在による塗装斑の発
生が防止できることを見出だし、本発明を完成させた。
【0009】すなわち、本発明のうち請求項1記載の発
明は、出入口開口部を通じて塗装室内を搬送する被塗装
体の搬送手段を有し、該被塗装体の通過の際に前記開口
部と被塗装体との間に隙間を形成する塗装室と、該塗装
室内を減圧にするための減圧手段とが設けられた減圧塗
装装置において、出口開口部の形状を、被塗装体の進行
方向に対し、交差した傾斜部分を有するようにすると共
に、該出口側開口部に、被塗装体の先端が接するとその
接した部分の蓋がそれぞれ開き、被塗装体の後端が通過
するとその蓋がそれぞれ閉じる分割蓋を設けたことを特
徴とする分割蓋付減圧塗装装置である。
【0010】ここで、「出口開口部の形状」とは、塗装
室を平面視した場合(以下、単に平面視という)の該開
口部における水平断面形状をいい、「傾斜部分を有す
る」とは、一部にでも傾斜部分があればよい意味であっ
て、一定の角度で開口部全体が傾斜している場合をも含
む。また、一部にでも傾斜部分があればよいのであるか
ら開口部全体がW、V、ジグザグ型、これら型の頂角部
分が円弧型であってもよく、さらに、開口部の一部形状
がこのような形状であってもよい。これらの出口開口部
の形状は、被塗装体の表面形状に応じて最適のものを選
択できる。なお、出口開口部を含む側壁部分には、それ
以外の部分の側壁の部材とは別の部材を用い、前記出口
開口部の形状を構成してもよいのは勿論である。
【0011】また、本発明においては、塗装室の出口側
開口部に、被塗装体の先端が接するとその接した部分の
蓋がそれぞれ開き、被塗装体の後端が通過するとその蓋
がそれぞれ閉じる分割蓋が設けられていればよい。した
がって、かかる分割蓋が設けられていれば、特願平10
−296686号に記載の、「図5のスリットだけで
は、被塗装体に横溝や斜めの溝(深溝を含む)がある場
合や深彫り模様の場合等は、溝中の過剰の塗料が十分し
ごきを受けない問題を解決すべく、出口開口部付近に、
被塗装体表面に対し、垂直方向からのスリットと水平方
向からのスリットを構成する被塗装体の覆い部材(例え
ば、図2の3)を設けること」を付加的に形成してもよ
いのは勿論である。
【0012】「出口側開口部に、被塗装体の先端が接す
るとその接した部分の蓋がそれぞれ開き、被塗装体の後
端が通過するとその蓋がそれぞれ閉じる分割蓋」として
は、特に限定されないが、被塗装体の先端と分割され
た個々の蓋との接触を圧力センサ−にて検知し、この接
触と同時に自動的にそれぞれの蓋を上又は下に移動して
出口開口部を開け、被塗装体の後端部の出口開口部の通
過は光センサ−にて検知し、その通過と同時にそれぞれ
の蓋を下又は上に移動して、出口開口部を閉じる構成
や、弾力性のある分割蓋を用い、被塗装体の先端部に
押されると個々の蓋は被塗装体の進行方向に倒され開か
れるが、被塗装体の後端部が通過すると個々の蓋は元の
状態に復帰して蓋が閉じるもの等が例示される。
【0013】以上の如く構成すると、被塗装体表面に対
し、その長さ方向から表面に沿って流入するエア−ナイ
フにより、被塗装体の先端部又は後端部においても、そ
れ以外の部分と同様にしごきを受け、被塗装体の全面が
均一塗装されることになる。すなわち、被塗装体の先端
部が、傾斜部分を有する出口開口部の途中にある場合
(前記図6Aのイの位置にある場合)、分割蓋が部分的
に開かれ、その先端部が出口開口部との間に形成するス
リットは部分的であっても、スリットが形成されていな
い部分は分割蓋により塞がれているため、先端部はスリ
ットから流入するエア−ナイフにより十分しごきを受け
ることになり、図6Aに示すような塗装斑が発生しな
い。
【0014】また、被塗装体の後端部が傾斜部分を有す
る出口開口部の途中にある場合(前記図6Bのイの位置
にある場合)、分割蓋が部分的に開かれており、その後
端部が出口開口部との間に形成するスリットは部分的で
あっても、スリットが形成されていない部分は分割蓋に
より塞がれているため、後端部はスリットから流入する
エア−ナイフにより十分しごきを受けることになり、図
6Bに示すような塗装斑が発生しない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を、図面に基づいて説明する。図1は本発明の第1の
実施の形態に係る分割蓋付減圧塗装装置の要部を示す概
略図であり、Aは平面図、Bは縦断面図、Cは出口開口
部における分割蓋部分の縦断面拡大図であり、A´はA
における分割蓋の配置状態を示すAの矢印側からみた正
面図(左側)とその側面図(右側)である。
【0016】図1中、2は塗装室であり、2bは入口開
口部、2aは出口開口部である。特に出口側開口部2a
は塗装室内部に断面がくの字に凹んだ塗装室側壁に形成
されている。開口部はそれぞれ塗装室本体壁とは別部材
の側壁板で構成されていてもよく、この場合、別部材の
側壁板の本体壁への取り付けは、公知のビス止、ボルト
止などの手段を使えばよい。このようにすれば、例え
ば、公知の長孔のナットとボルトを使用して、後述のス
リット間隔を簡単に調節できる。
【0017】4は被塗装体であり、塗装室通過の際に、
出口開口部2a及び入口開口部2bとの間で、水平方向
からのスリットS1、S2を形成する。6は塗料回収手
段等への連結部であり、7は塗料受けにおける塗料の排
出口である。
【0018】出口側開口部2aの平面視における形状は
図1Aに示すように、被塗装体の進行方向に対し、くの
字型の傾斜部を有するすると共に、水平方向からのスリ
ットS1も同様の形状にしている。分割蓋Fは、くの字
型の出口開口部に沿って設けられるが、その取り付け
は、A´に示すような金属片F0に弾性材料からなる分
割蓋F1〜Fn(nは1より大きい正の整数)を貼付け
た分割蓋Fを図1Cに示すようにビス止め等すればよ
い。この場合、分割蓋は閉じた状態において、スリット
S1を形成する程度の隙間が生じていてもよいし、その
ような隙間がなく、出口開口部全体を塞ぐように構成し
てもよい。なお、分割蓋は、前記したように、被塗装体
の先端部等と出口開口部との関係において、スリットが
形成されていない部分を補うためのものであるから、そ
の意味からいえば、スリット程度の隙間ができる方が好
ましい。
【0019】このようにすると、空気流の流入口のスリ
ットS1が被塗装体の進行方向に対し傾斜しているた
め、エアーナイフには被塗装体の長さ方向だけでなく、
幅方向への分力が働き、横溝、斜め溝等の表面形状に対
しても過剰の塗料を均一にしごくことができる効果を、
被塗装体の先端部及び後端部においても達成でき、被塗
装体全体の均一塗装が達成できる。
【0020】すなわち、被塗装体の先端部が、くの字型
の傾斜部を有する出口開口部の途中にある場合(図1A
のイの位置にある場合)、くの字型の頂角付近の分割蓋
が開かれ、その先端部が出口開口部との間に形成するス
リットS1は部分的であっても、該スリットが形成され
ていない部分は分割蓋により塞がれているため、先端部
はスリットから流入するエア−ナイフにより十分しごき
を受けることになる。その結果、分割蓋がない場合のよ
うに、スリットS1を形成しない出口開口部の一部から
の流入空気の影響で、しごきを受けない被塗装体の先端
部分はなく、図6Aに示すような塗装斑が発生しない。
【0021】また、被塗装体の後端部が傾斜部分を有す
る出口開口部の途中にある場合(図1Aのイの位置にあ
る場合)、くの字型の2辺の両端部付近の分割蓋が開か
れ、該後端部が出口開口部との間に形成するスリットS
1は部分的であっても、スリットが形成されていないく
の字型の頂角付近は分割蓋により塞がれているため、後
端部はスリットから流入するエア−ナイフにより十分し
ごきを受けることになり、図6Bに示すような塗装斑が
発生しない。
【0022】図2は本発明の第2の実施の形態に係る分
割蓋付減圧塗装装置の要部を示す概略図であり、Aは平
面図、Bは縦断面図、Cは出口開口部における分割蓋部
分の縦断面拡大図である。この装置は、図1の出口開口
部2a付近に覆い部材3を設け、垂直方向からのスリッ
トS3を形成すると共に、水平方向のスリットS1を図
1のものより幅のあるスリットにしたものある。この場
合も、出口側開口部2aの平面視における形状はくの字
型とし、それに合わせて、垂直方向からのスリットS1
及び覆い部材3の出口側端部の形状を、図2Aに示すよ
うに、くの字型とした。但し、出口側開口部2aにおけ
る分割蓋の構成及び取り付け方法については第1の実施
の形態の場合と同じである。
【0023】なお、図2中、図1と共通する符号の意味
は第1の実施の形態の場合と同じであるが、被塗装体4
は、塗装室通過の際に、出口開口部2a、入口開口部2
b及び被塗装体の覆い部材3との間で、水平方向からの
スリットS1(幅が広い)、S2を形成する一方、その
上方には、覆い部材3と塗装室出口側側壁との間で形成
された垂直方向からのスリットS3が存在することにな
る。
【0024】このようにすると、スリットS1の幅が広
いため、空気流の流入口の出口側スリットS1が被塗装
体の進行方向に対し傾斜していることによる、前記水平
方向からのエアーナイフ効果が強められることに加え
て、被塗装体にはその表面の垂直方向に位置するスリッ
トS3から垂直方向からのエア−ナイフ効果が発生する
ため、特に深い横溝、斜め溝等の表面形状に対しても過
剰の塗料を均一にしごくことができる効果を、被塗装体
の先端部及び後端部においても達成でき、あらゆる表面
形状の被塗装体全体の均一塗装が可能となる。なお、先
端部及び後端部における分割蓋の作用は第1の実施の形
態の場合と同様である。
【0025】本発明において、入口側開口部にも、被塗
装体の先端が到達すると開き、後端が通過すると閉じる
蓋(分割蓋を含む)を設けるのが好ましい。後端部が通
過すると、入口側開口部は全開するため、出口側スリッ
トからのエア−ナイフ効果が弱まり、後端部の塗装厚が
増加する傾向にあるからである。上述した第1、第2の
実施の形態に係る入口側開口部の蓋としては、例えば、
図3のA、B、Cに示す蓋9が例示される。Aはその取
付軸の回りに円弧状に開閉する蓋であり、Bは被塗装体
の押圧力により開閉する弾力性のある蓋であり、Cは入
口側壁に取り付けられたレ−ルに沿って上下動する蓋で
ある。Cの場合、被塗装体と接触する駒により蓋は開い
た状態を維持する一方、被塗装体が通過すると蓋は下に
移動して閉じる構成になっている。
【0026】第1、第2の実施の形態に係る分割蓋付減
圧塗装装置は、塗装室2を連結部6を解してブロア−等
の減圧手段に連結し、減圧下に被塗装体を塗装すればよ
いが、その場合、塗料回収手段(例えば、図4の5、図
7の25)を途中に設けて塗料を循環使用するのが好ま
しい。図4は、塗料回収手段としてサイクロンを用いた
場合の概略図であり、Aは正面図、Bは側面図、Cは平
面図である。この場合、塗装室2の連結部6がサイクロ
ン5の上部側壁に連結され、サイクロン5の底部は塗装
室2の底部とポンプ8を介して連結され、サイクロン5
の頂部はブロワ−(図示せず)に連結されている。
【0027】このようにすると、塗装室2の塗料は、ブ
ロア−による減圧下、前記各スリットから激しく空気が
流入し、大量の塗料を含んだ気流となって、塗装室頂部
から流出するが、サイクロン5に入った塗料は、旋回流
の遠心力で効率よく分離されるため、塗料の回収率がよ
いばかりか、図7の塗料回収ボックス25を用いて分離
する場合のように、ボックス器壁に付着した塗料が乾燥
して堆積するような事態を生じない。またフィルタ−を
必要としないのでフィルタ−の目詰まりの問題もなく、
長時間運転が可能になる。さらに、サイクロンを用いる
と、サイクロン内の塗料中に含まれる気泡の発生が極め
て少なくなり、この塗料を循環使用しても、図7の回収
ボックスを用いる場合の気泡による塗装表面の仕上がり
への悪影響を生じない。
【0028】
【実施例】以下、本発明を実施例により、更に具体的に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0029】(実施例1)図2に示す塗装室2を有する
装置(入口側開口部には、図3Aに示す蓋9を設置)を
用い、これにサイクロンを図4のように連結して、次の
条件で塗装した。なお、サイクロン5はその頂部からブ
ロア−に連結されているが図示していない。この場合、
くの字型の出口開口部の1辺の長さは288mmであ
り、分割蓋としては幅が24mmのものを12枚用いて
出口開口部1辺の蓋部とした。したがって、計24枚の
分割蓋を用いたことになる。
【0030】この1辺の蓋部は、弾性材料と鉄板から構
成されており、弾性材料には厚さが0.5〜1.0m
m、長さが288mm、幅が70mmのポリ塩化ビニル
板を用い、この幅方向端部30mmの部分を、長さが2
88mm、幅が70mmの鉄板(図1A´、F0)に貼
りつけ、残りの弾性材料部分を等分割して12枚の分割
蓋(図1A´、F1〜F12)として作成したものであ
る。2個のこの蓋部の鉄板部分をそれぞれ、出口開口部
2aの下方の側壁にそれぞれ2個の長孔を通してボルト
止めした。ボルト止めは、分割蓋が閉じた状態で、5m
mのスリットが形成されるように調整した。
【0031】被塗装体;セメント系外壁材、長さ30
30mm、幅470mm 表面形状は、深さが3mm、6mmであって、幅が10
mmの溝が縦横にランダムの間隔で形成されている。 塗料;アクリル系エマルジョン塗料(不揮発成分濃度
45重量%、粘度600cps) 図2に於けるスリットS1、S2の間隔;5mm、ス
リットS1の幅;100mm。また、垂直方向からのス
リットS3の両構成壁は被塗装体表面に垂直であり、そ
の間隔は10mm。 コンベアによる搬送速度;40m/min ブロア−の排気速度;60m3 /min
【0032】(比較例1)分割蓋Fを用いていないが、
それ以外は実施例1と同様にして塗装した。
【0033】図7の従来の装置では均一塗装ができない
深さ3mmや6mmの横溝に対しても、実施例1及び比
較例1の装置のいずれも均一塗装ができたが、比較例1
は被塗装体の先端部及び後端部に、図6に示す塗装斑が
生じたのに対し、実施例1の分割蓋付装置では、被塗装
体の全面が均一塗装できた。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明によれば、被塗装体表面に対し、その長
さ方向から表面に沿って流入するエア−ナイフにより、
被塗装体の先端部、後端部においても、それ以外の部分
と同様にしごきを受け、被塗装体の全面が均一塗装され
ることになる。すなわち、被塗装体の先端部が、傾斜部
分を有する出口開口部の途中にある場合、その先端部が
出口開口部との間に形成するスリットは部分的であって
も、スリットが形成されていない部分は分割蓋により塞
がれているため、先端部はスリットから流入するエア−
ナイフにより十分しごきを受けることになり、塗装斑が
発生しない。
【0035】また、被塗装体の後端部が傾斜部分を有す
る出口開口部の途中にある場合、その後端部が出口開口
部との間に形成するスリットは部分的であっても、スリ
ットが形成されていない部分は分割蓋により塞がれてい
るため、後端部はスリットから流入するエア−ナイフに
より十分しごきを受けることになり、塗装斑が発生しな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の第1の実施の形態に係る分割
蓋付減圧塗装装置の要部を示す概略図であり、Aは平面
図、Bは縦断面図、Cは出口開口部における一つの分割
蓋部分の縦断面拡大図であり、A´はAにおける分割蓋
の配置状態を示すAの矢印側からみた正面図(左側)と
その側面図(右側)である。
【図2】 図2は本発明の第2の実施の形態に係る減圧
塗装装置の要部を示す概略図であり、Aは塗装室の平面
図、Aは平面図、Bは縦断面図、Cは出口開口部におけ
る一つの分割蓋部分の縦断面拡大図である。
【図3】 図3は、入口側開口部の各種の蓋を示す側面
図である。
【図4】 図4は、第1、第2の実施の形態に係る減圧
塗装装置に、塗料回収手段としてサイクロンを連結した
場合の概略図であり、Aは正面図、Bは側面図、Cは平
面図である。
【図5】 図5は、塗装室22の出口開口部22aの形
状が、被塗装体の進行方向に対しくの字型の傾斜部分を
有する場合の概略図であり、Aはその平面図、Bはその
斜視図である。
【図6】 図6は、出口開口部の形状がくの字型であっ
て、分割蓋のない塗装装置を用い、塗装する場合の塗装
状態を示す概略図である。
【図7】 図7は、従来の減圧塗装装置による塗装の全
行程を示す概略図である。
【符号の説明】
1・・・ 減圧塗装装置、2・・・ 塗装室、2a・・・ 出口開口
部、2b・・・ 入口開口部、3・・・ 被塗装体の覆い部材、
4・・・ 被塗装体、5・・・ サイクロン、6・・・ 連結部、7
・・・ 塗料排出口、8・・・ ポンプ、9 ・・・ 入口開口部の
蓋、F・・・ 出口開口部の分割蓋部、F0・・・ 金属板 F1〜F12・・・ 個々の分割蓋 S1、S2・・・ 水平方向からのスリット、S3・・・ 垂直
方向からのスリット。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出入口開口部を通じて塗装室内を搬送す
    る被塗装体の搬送手段を有し、該被塗装体の通過の際に
    前記開口部と被塗装体との間に隙間を形成する塗装室
    と、該塗装室内を減圧にするための減圧手段とが設けら
    れた減圧塗装装置において、出口開口部の形状を、被塗
    装体の進行方向に対し、交差した傾斜部分を有するよう
    にすると共に、該出口側開口部に、被塗装体の先端が接
    するとその接した部分の蓋がそれぞれ開き、被塗装体の
    後端が通過するとその蓋がそれぞれ閉じる分割蓋を設け
    たことを特徴とする分割蓋付減圧塗装装置。
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