JP3262948B2 - データキャリア装置 - Google Patents

データキャリア装置

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JP3262948B2
JP3262948B2 JP20747994A JP20747994A JP3262948B2 JP 3262948 B2 JP3262948 B2 JP 3262948B2 JP 20747994 A JP20747994 A JP 20747994A JP 20747994 A JP20747994 A JP 20747994A JP 3262948 B2 JP3262948 B2 JP 3262948B2
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孝宏 坂本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コイルの磁気結合作
用を利用して信号の送受信を行うデータキャリア装置に
かかり、とくにその使用環境に対する改良に関するもの
である。またデータ伝送器は自動識別装置として工場に
おける物流、工程管理もしくは人または移動物体の識別
や物流管理などに広く用いられる。
【0002】
【従来の技術】図4はデータキャリア装置の基本的な構
成を示すブロック図、図5はコイルの斜視図、図6はフ
ェライトコアとコイルからなる送受信ヘッドの斜視図、
図7は送受信ヘッドの縦断面図である。図4において、
1は上位システム、2はこの上位システム1に接続され
た質問器、3は応答器である。質問器2において4は制
御部で、一般にCPU、周辺LSI、メモリその他の論
理回路で構成される。5は送信回路、6は受信回路、7
は送信回路5および受信回路6に接続された送受信ヘッ
ドである。また応答器において、8は質問器2側の送受
信ヘッドと電磁結合される応答器3側の送受信ヘッド
で、図5、図6および図7に示すように空心コイル9を
フェライトコア10内に収容することにより構成され
る。11は応答器3側の受信回路で、送受信ヘッド8に
接続される。12は送信回路、13は受信回路11およ
び送信回路12に接続された制御回路、14は制御回路
13に接続されたメモリである。そして質問器2におい
て制御部4、送信回路5および受信回路6により信号処
理部15が構成され、また応答器3において受信回路1
1、送信回路12および制御回路13により信号処理部
16が構成される。
【0003】図4において、質問器2は上位システム1
からの指令を受けると、制御部4がコマンドやデータの
通信制御を行い、またその制御部4は応答器3との間で
コマンドやデータの通信制御を行う。さらにその制御部
4はメモリ14を制御する。メモリ14は質問器2から
送られるデータや予め設定されたデータ等を格納保持す
る。質問器2と応答器3との間の通信は送受信ヘッド
7、8によってなされる。すなわち送受信ヘッド7、8
の相互誘導により行われる。一般には質問器2におい
て、送信回路5によってアンテナとなるコイル9に高周
波電流を流すことにより交流磁界を発生させて、電磁誘
導現象を得る。応答器3において、送受信ヘッド8のコ
イル9に電磁結合により電流が流れ、この電流は受信回
路11によって検出される。この受信回路11の出力は
制御回路13に入力され、その受信回路11の出力デー
タが、予めメモリに記憶されたデータと比較され、その
結果がメモリ14に保持される。同時に制御回路13は
その比較データを送信回路12に出力する。この出力に
よって送信回路12は送受信ヘッド8を駆動する。送受
信ヘッド8は電磁結合により質問器2側の送受信ヘッド
7に信号を伝達する。この送受信ヘッド7の出力は送信
回路5に入力され、さらに制御部4に送られる。制御部
4は受信回路6による出力信号を制御し、この出力信号
を上位システム1に出力する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般にこの種のデータ
キャリアシステムは、上述のように構成されているが、
交流磁界の場に金属製の物体17のような導電体がある
と、その導電体内部にうず電流iが発生する。このうず
電流iは質問器2が作り出す磁束Φに反発する。したが
って質問器2や応答器3が金属面や金属に埋め込まれる
場合、図5に示す空心のコイル9をアンテナとするもの
にあっては、周囲にある金属製の物体17の影響を直接
受けて交信できないことがある。しかし、このコイル9
を図6に示すように、フェライトコア10内に収容した
ものにあってはフェライトコア10に磁束Φが集中し、
効率よくコイル9と鎖交するので、交信がよくなる。す
なわち周囲に置かれた金属製の物体17の影響を受ける
場合には質問器2および応答器3の送受信ヘッド7、8
はフェライトコア10内に収容する必要がある。一般に
電磁結合型のデータキャリア装置では、質問器2と応答
器3間の交信領域は、両者のアンテナとなるコイルのサ
イズに依存し、面積が大きいほどその交信距離および交
信領域は長く、かつ広くなる。フェライトコア10は複
数種の化合物を燒結して生成するため、そのコアの肉厚
を薄くした場合に機械的ストレスに対し弱く、わずかな
衝撃で割れを生ずる怖れがある。このためフェライトコ
ア10を大きなサイズで、かつ肉厚の薄い構造とするこ
とが難しいとされている。したがって質問器2および応
答器3のアンテナとなるコイル9にフェライトコア10
を用いると、必然的にアンテナの縦横の面積に応じてあ
る程度の厚みが必要となる。また市販のフェライトコア
を質問器2および応答器3のアンテナに流用することも
あるが、大型のものはほとんどなく、しかも形状におけ
る制約を受けざるを得ないという問題点がある。そのた
めフェライトコア10は特注品にしなければならず、い
きおい原価が高くなる。従来技術では質問器2および応
答器3の取付け上の制約やデザイン、持ち運び上の制約
から薄い質問器や応答器の送受信ヘッドの要求に答える
ことが難しいという問題点があった。
【0005】請求項1の発明は、電磁結合型のデータキ
ャリアシステムにおいて、応答器を、金属面に取付ける
場合、または周囲に金属物体がある環境下で使用する場
合に、周囲金属が、質問器と応答器の交信の相互誘導等
を妨げる主因となるうず電流の発生を極力抑制するため
に、周囲金属の影響を低減し、送信および受信信号を効
率よく導き、また応答器のアンテナとなるコイルがその
大きさにおいて制約を受けることなく、かつ安価なデー
タキャリア装置を提供することを目的とする。
【0006】請求項2の発明は、電磁結合型のデータキ
ャリアシステムにおいて、質問器を、金属面に取付ける
場合、または周囲に金属物体がある環境下で使用する場
合に、周囲金属が、質問器と応答器の交信の相互誘導等
を妨げる主因となるうず電流の発生を極力抑制するため
に、周囲金属の影響を低減し、送信および受信信号を効
率よく導き、また質問器のアンテナとなるコイルがその
大きさにおいて制約を受けることなく、かつ安価なデー
タキャリア装置を提供することを目的とする。
【0007】請求項3の発明は、電磁結合型のデータキ
ャリアシステムにおいて、質問器と応答器を、金属面に
取付ける場合、または周囲に金属物体がある環境下で使
用する場合に、周囲金属が、質問器と応答器の交信の相
互誘導等を妨げる主因となるうず電流の発生を極力抑制
するために、周囲金属の影響を低減し、送信および受信
信号を効率よく導き、また質問器および応答器双方のア
ンテナとなるコイルがその大きさにおいて制約を受ける
ことなく、かつ安価なデータキャリア装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】請求項4の発明は、請求項1と同様に、電
磁結合型のデータキャリアシステムにおいて、応答
、金属面に取付ける場合、または周囲に金属物体があ
る環境下で使用する場合に、周囲金属が、質問器と応答
器の交信の相互誘導等を妨げる主因となるうず電流の発
生を極力抑制するために、周囲金属の影響を低減し、送
信および受信信号を効率よく導き、また応答器のアンテ
ナとなるコイルがその大きさにおいて制約を受けること
なく、かつ安価なデータキャリア装置を提供することを
目的とする。
【0009】請求項5の発明は、請求項2と同様に、電
磁結合型のデータキャリアシステムにおいて、質問
、金属面に取付ける場合、または周囲に金属物体があ
る環境下で使用する場合に、周囲金属が、質問器と応答
器の交信の相互誘導等を妨げる主因となるうず電流の発
生を極力抑制するために、周囲金属の影響を低減し、送
信および受信信号を効率よく導き、また質問器のアンテ
ナとなるコイルがその大きさにおいて制約を受けること
なく、かつ安価なデータキャリア装置を提供することを
目的とする。
【0010】請求項6の発明は、請求項3と同様に、電
磁結合型のデータキャリアシステムにおいて、質問器と
応答器を、金属面に取付ける場合、または周囲に金属物
体がある環境下で使用する場合に、周囲金属が、質問器
と応答器の交信の相互誘導等を妨げる主因となるうず電
流の発生を極力抑制するために、周囲金属の影響を低減
し、送信および受信信号を効率よく導き、また質問器お
よび応答器双方のアンテナとなるコイルがその大きさに
おいて制約を受けることなく、かつ安価なデータキャリ
ア装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、シー
ト状のアモルファス磁性体により構成した磁性保護シー
トを応答器と該応答器を取付ける金属製の取付け面との
間に配設した構成を有している。
【0012】請求項2の発明は、シート状のアモルファ
ス磁性体により構成された磁性保護シートを質問器と該
質問器を取り付ける金属製の取付け面との間に配設した
構成を有している。
【0013】請求項3の発明は、シート状のアモルファ
ス磁性体により構成された磁性保護シートを質問器およ
び応答器と該質問器および該応答器を取付ける金属製
付け面との間に配設した構成を有している。
【0014】請求項4の発明は、フレーク状のアモルフ
ァス磁性体を散布した状態で、これをシート状に成形す
ることにより構成した磁性保護シートを、応答器と該応
答器を取付ける金属製の取付け面との間に配設した構成
を有している。
【0015】請求項5の発明は、フレーク状のアモルフ
ァス磁性体を散布した状態で、これをシート状に成形す
ることにより構成した磁性保護シートを、質問器と該質
問器を取付ける金属製の取付け面との間に配設した構成
を有している。
【0016】請求項6の発明は、フレーク状のアモルフ
ァス磁性体を散布した状態で、これをシート状に成形す
ることにより構成した磁性保護シートを、質問器および
応答器と該質問器および該応答器を取付ける金属製の取
付け面との間にそれぞれ配設した構成を有している。
【0017】
【作用】請求項1の発明は、応答器を金属製の取り付け
面に取付けた場合、あるいは金属製の物体に埋設したと
きに磁性保護シートの作用により、磁束は金属製の物体
の前面において、そのほとんどが磁性保護シートを通
り、コイルと鎖交する。
【0018】請求項2の発明は、質問器を金属製の取り
付け面に取付けた場合、あるいは金属製の物体に埋設し
たときに磁性保護シートの作用により、磁束は金属製の
物体の前面において、そのほとんどが磁性保護シートを
通り、コイルと鎖交する。
【0019】請求項3の発明は、質問器および応答器
金属製の取り付け面に取付けた場合、あるいは金属製の
物体に埋設したときに磁性保護シートの作用により、磁
束は金属製の物体の前面において、そのほとんどが磁性
保護シートを通り、質問器および応答器側の送受信ヘッ
ドのコイルと鎖交する。
【0020】請求項4の発明は、請求項1と同様に、応
答器を金属製の取り付け面に取付けた場合、あるいは金
属製の物体に埋設したときに磁性保護シートの作用によ
り、磁束は金属製の物体の前面において、そのほとんど
が磁性保護シートを通り、コイルと鎖交する。
【0021】請求項5の発明は、請求項2と同様に、質
問器を金属製の取り付け面に取付けた場合、あるいは金
属製の物体に埋設したときに磁性保護シートの作用によ
り、磁束は金属製の物体の前面において、そのほとんど
が磁性保護シートを通り、コイルと鎖交する。
【0022】請求項6の発明は、請求項3と同様に、質
問器および応答器を金属製の取り付け面に取付けた場
合、あるいは金属製の物体に埋設したときに磁性保護シ
ートの作用により、磁束は金属製の物体の前面におい
て、そのほとんどが磁性保護シートを通り、質問器およ
び応答器側の送受信ヘッドのコイルと鎖交する。
【0023】
【実施例】図1はこの発明におけるデータキャリア装置
におけるコイルと磁性保護シートとの関係を示す斜視
図、図2は図1における縦断面図、図3は図1および図
2における動作説明図である。以下、この発明における
データキャリア装置の一実施例について、図を参照して
説明する。なお、図1ないし図3に示すものは図4に示
す装置の一部に適用されるものであるので、データキャ
リア装置全体の構成については基本的に図4に示すもの
と同一であるので、その説明を省略する。図1および図
2において、コイル9は図5に示すものと同一のもの
で、質問器2および応答器3の送受信ヘッド7、8を構
成する。この送受信ヘッド7、8は図4に示すものと同
様に、たがいに磁気結合されるように配設される。そし
て送受信ヘッド7、8を構成要素とする質問器2および
応答器3は金属製の取付け面(金属物体17の表面)
取付けられるときに、その背面すなわち質問器2および
応答器3と金属製の取付け面との間に磁性保護シート1
8が設けられる。すなわち質問器2が金属製の取付け面
に取付けられるときには磁性保護シート18は送受信ヘ
ッド7と金属製の取付け面との間に設けられる。また応
答器3が金属製の取付け面に取付けられるときには磁性
保護シート18は送受信ヘッド8と金属製の取付け面と
の間に設けられる。さらに、質問器2および応答器3
金属製の取付け面に取付けられるときには磁性保護シー
ト18は送受信ヘッド7および送受信ヘッド8と金属製
の取付け面との間にそれぞれ設けられる。またこの磁性
保護シート18はアモルファス合金をシート状に形成し
たもので、この非晶質合金は一般に超急冷法により靭性
のある箔体に形成される。主な特徴として、透磁率が高
い、保磁力が小さい、鉄損が小さく、ヒステリシス損
失、過電流損失が少ない、磁歪を広い範囲で制御でき
る、電気抵抗率が高く温度変化が小さい、熱膨脹係数や
剛性率の温度係数が小さいことなどが挙げられる。また
このアモルファス合金はフレーク状に形成することがで
きる。このフレーク状に形成されたアモルファス合金
は、たとえば株式会社リケンのアモリシックシートのよ
うにシート状に形成される。すなわちこのアモリシック
シートは高透磁率コバルトアモルファス合金の笹の葉状
フレークを絶縁フィルムに均一に分散し、サンドイッチ
状に固定したシートである。
【0024】上記構成において、応答器3が金属製の取
付け面に取付けられるとき、あるいはその取付け面に設
けた凹所に収容されるときには応答器3と金属製の取
け面との間に磁性保護シート18を設ける。これによっ
て、応答器3の送受信ヘッドからの磁束Φは金属製
付け面の直前で、磁性保護シート18に流入し、コイ
ル9すなわち送受信ヘッド8と鎖交する。したがって金
属製の取付け面には渦電流は生じないので、信号の送受
信に何ら影響を与えない。
【0025】また質問器2が金属製の取付け面に取付け
られるとき、あるいはその取付け面に設けた凹所に収容
されるときには質問器2と金属製の取付け面との間に磁
性保護シート18を設ける。これによって、質問器2
らの磁束Φは金属製の取付け面の直前で、磁性保護シー
ト18に流入し、コイル9すなわち送受信ヘッド7と鎖
交する。したがって金属製の取付け面には渦電流は生じ
ない。
【0026】さらに、質問器2および応答器3が金属製
の取付け面に取付けられるとき、あるいはその取付け面
に設けた凹所に収容されるときには、質問器2および応
答器3と金属製の取付け面との間に磁性保護シート18
をそれぞれ設ける。これによって、質問器2の送受信ヘ
ッド7からの磁束Φは金属製の取付け面の直前で、磁性
保護シート18に流入し、コイル9すなわち送受信ヘッ
ド8と鎖交する。また、応答器3の送受信ヘッド8から
の磁束Φは金属製の取付け面の直前で、磁性保護シート
18に流入し、コイル9すなわち送受信ヘッド7と鎖交
する。したがって金属製の取付け面には渦電流は生じな
いので、信号の送受信に何ら影響を与えない。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、シート状のアモルファス磁性体により構成した
磁性保護シートを、応答器と該応答器を取付ける金属製
の取付け面との間に配設した構成を有しているので、フ
ェライトコアに代わり、シート状のアモルファス磁性体
により構成された磁性保護シートを使用することで、応
答器の送受信ヘッド、とくにアンテナを構成するコイル
のサイズを任意に選択することができ、かつそのコイル
の軸心線方向における厚みを薄く構成することができ
る。このように構成した応答器のアンテナはこれを金属
面に取付けたり、周囲に金属物体がある環境下において
もその金属体にうず電流を生じさせることがないので応
答器の特性を低下させることなく、効率の高い送受信を
させることができる。また上述のように、従来のフェラ
イトコアを用いるものにあってはそのコアの肉厚を薄く
した場合に機械的ストレスに対し弱く、わずかな衝撃で
割れを生ずるが、この点アモルファス磁性体は柔軟であ
り、曲げや衝撃などの機械的ストレスに対しても強く、
取り扱いや構成が容易であるという効果がある。
【0028】請求項2の発明によれば、シート状のアモ
ルファス磁性体により構成した磁性保護シートを、質問
器と該質問器を取付ける金属製の取付け面との間に配設
した構成を有しているので、フェライトコアに代わり、
シート状のアモルファス磁性体により構成された磁性保
護シートを使用することで、質問器の送受信ヘッド、と
くにアンテナを構成するコイルのサイズを任意に選択す
ることができ、かつそのコイルの軸心線方向における厚
みを薄く構成することができる。このように構成した質
問器のアンテナはこれを金属面に取付けたり、周囲に金
属物体がある環境下においてもその金属体にうず電流を
生じさせることがないので質問器の特性を低下させるこ
となく、効率の高い送受信をさせることができる。また
上述のように、従来のフェライトコアを用いるものにあ
ってはそのコアの肉厚を薄くした場合に機械的ストレス
に対し弱く、わずかな衝撃で割れを生ずるが、この点ア
モルファス磁性体は柔軟であり、曲げや衝撃などの機械
的ストレスに対しても強く、取り扱いや構成が容易であ
るという効果がある。
【0029】請求項3の発明によれば、シート状のアモ
ルファス磁性体により構成された磁性保護シートを、質
問器および応答器と該質問器および該応答器を取付ける
金属製の取付け面との間に配設した構成を有しているの
で、フェライトコアに代わり、シート状のアモルファス
磁性体により構成された磁性保護シートを使用すること
で、質問器および応答器の送受信ヘッド、とくにアンテ
ナを構成するコイルのサイズを任意に選択することがで
き、かつそのコイルの軸心線方向における厚みを薄く構
成することができる。このように構成した質問器および
応答器側のアンテナはこれを金属面に取付けたり、周囲
に金属物体がある環境下においてもその金属体にうず電
流を生じさせることがないので、質問器および応答器の
特性を低下させることなく、効率の高い送受信をさせる
ことができる。また上述のように、従来のフェライトコ
アを用いるものにあってはそのコアの肉厚を薄くした場
合に機械的ストレスに対し弱く、わずかな衝撃で割れを
生ずるが、この点アモルファス磁性体は柔軟であり、曲
げや衝撃などの機械的ストレスに対しても強く、取り扱
いや構成が容易であるという効果がある。
【0030】請求項4の発明によれば、フレーク状のア
モルファス磁性体を散布した状態でこれをシート状に成
形することにより構成した磁性保護シートを、応答器
該応答器を取付ける金属製の取付け面との間に配設した
構成を有しているので、フェライトコアに代わり、フレ
ーク状のアモルファス磁性体を散布した状態でこれをシ
ート状に成形することにより構成した磁性保護シートを
使用することで、応答器の送受信ヘッド、とくにアンテ
ナを構成するコイルのサイズを任意に選択することがで
き、かつそのコイルの軸心線方向における厚みを薄く構
成することができる。このように構成した応答器のアン
テナはこれを金属面に取付けたり、周囲に金属物体があ
る環境下においてもその金属体にうず電流を生じさせる
ことがないので応答器の特性を低下させることなく、効
率の高い送受信をさせることができる。また上述のよう
に、従来のフェライトコアを用いるものにあってはその
コアの肉厚を薄くした場合に機械的ストレスに対し弱
く、わずかな衝撃で割れを生ずるが、この点アモルファ
ス磁性体は柔軟であり、曲げや衝撃などの機械的ストレ
スに対しても強く、取り扱いや構成が容易であるという
効果がある。
【0031】請求項5の発明は、フレーク状のアモルフ
ァス磁性体を散布した状態でこれをシート状に成形する
ことにより構成した磁性保護シートを、質問器と該質問
を取付ける金属製の取付け面との間に配設した構成を
有しているので、フェライトコアに代わり、フレーク状
のアモルファス磁性体を散布した状態でこれをシート状
に成形することにより構成した磁性保護シートを使用す
ることで、質問器の送受信ヘッド、とくにアンテナを構
成するコイルのサイズを任意に選択することができ、か
つそのコイルの軸心線方向における厚みを薄く構成する
ことができる。このように構成した質問器のアンテナは
これを金属面に取付けたり、周囲に金属物体がある環境
下においてもその金属体にうず電流を生じさせることが
ないので質問器の特性を低下させることなく、効率の高
い送受信をさせることができる。また上述のように、従
来のフェライトコアを用いるものにあってはそのコアの
肉厚を薄くした場合に機械的ストレスに対し弱く、わず
かな衝撃で割れを生ずるが、この点アモルファス磁性体
は柔軟であり、曲げや衝撃などの機械的ストレスに対し
ても強く、取り扱いや構成が容易であるという効果があ
る。
【0032】請求項6の発明は、フレーク状のアモルフ
ァス磁性体を散布した状態でこれをシート状に成形する
ことにより構成した磁性保護シートを質問器および応
答器と該質問器および該応答器を取付ける金属製の取
け面との間にそれぞれ配設した構成を有しているので、
フェライトコアに代わり、フレーク状のアモルファス磁
性体を散布した状態でこれをシート状に成形することに
より構成した磁性保護シートを使用することで、質問器
および応答器側の送受信ヘッド、とくにアンテナを構成
するコイルのサイズを任意に選択することができ、かつ
そのコイルの軸心線方向における厚みを薄く構成するこ
とができる。このように構成した質問器および応答器側
のアンテナはこれを金属面に取付けたり、周囲に金属物
体がある環境下においてもその金属体にうず電流を生じ
させることがないので質問器および応答器側の特性を低
下させることなく、効率の高い送受信をさせることがで
きる。また上述のように、従来のフェライトコアを用い
るものにあってはそのコアの肉厚を薄くした場合に機械
的ストレスに対し弱く、わずかな衝撃で割れを生ずる
が、この点アモルファス磁性体は柔軟であり、曲げや衝
撃などの機械的ストレスに対しても強く、取り扱いや構
成が容易であるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明におけるデータキャリア装置の送受信
ヘッドを構成するコイルと磁性保護シートおよび金属製
の取付け面との関係を示す斜視図である。
【図2】図1におけるコイルと磁性保護シートおよび金
属製の取付け面との関係を示す縦断面図である。
【図3】図2における動作説明図である。
【図4】データキャリア装置の基本的な構成を示すブロ
ック図である。
【図5】一般的な空心コイルの斜視図である。
【図6】従来の送受信ヘッドの斜視図である。
【図7】従来の送受信ヘッドの縦断面図である。
【符号の説明】
2 質問器 3 応答器 7 送受信ヘッド 8 送受信ヘッド 9 コイル 14 メモリ 15 信号処理部 16 信号処理部 17 金属物体 18 磁性保護シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−117226(JP,A) 特開 平5−291991(JP,A) 特開 平6−13932(JP,A) 特開 昭61−292391(JP,A) 実開 昭62−188222(JP,U) 実開 平3−32500(JP,U) 実開 昭61−119772(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/59 G01S 13/74 H04B 5/00 H05K 9/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号処理部(15)と、この信号処理部
    (15)に接続され、この信号処理部(15)によって
    制御されるコイル(9)を有する送受信ヘッド(7)と
    により構成された質問器(2)と、この質問器(2)側
    の上記送受信ヘッド(7)と電磁結合されるコイル
    (9)を有する送受信ヘッド(8)と、この送受信ヘッ
    ド(8)に接続された信号処理部(16)と、この信号
    処理部(16)に接続されたメモリ(14)により構成
    された応答器(3)とを備えたデータキャリア装置にお
    いて、シート状のアモルファス磁性体により構成した磁
    性保護シート(18)を上記応答器(3)と該応答器を
    取付ける金属製の取付け面との間に配設したことを特徴
    とするデータキャリア装置。
  2. 【請求項2】 信号処理部(15)と、この信号処理部
    (15)に接続され、この信号処理部(15)によって
    制御されるコイル(9)を有する送受信ヘッド(7)と
    により構成された質問器(2)と、この質問器(2)側
    の上記送受信ヘッド(7)と電磁結合されるコイル
    (9)を有する送受信ヘッド(8)と、この送受信ヘッ
    ド(8)に接続された信号処理部(16)と、この信号
    処理部(16)に接続されたメモリ(14)により構成
    された応答器(3)とを備えたデータキャリア装置にお
    いて、シート状のアモルファス磁性体により構成された
    磁性保護シート(18)を上記質問器(2)と該質問器
    を取付ける金属製の取付け面との間に配設したことを特
    徴とするデータキャリア装置。
  3. 【請求項3】 信号処理部(15)と、この信号処理部
    (15)に接続され、この信号処理部(15)によって
    制御されるコイル(9)を有する送受信ヘッド(7)と
    により構成された質問器(2)と、この質問器(2)側
    の上記送受信ヘッド(7)と電磁結合されるコイル
    (9)を有する送受信ヘッド(8)と、この送受信ヘッ
    ド(8)に接続された信号処理部(16)と、この信号
    処理部(16)に接続されたメモリ(14)により構成
    された応答器(3)とを備えたデータキャリア装置にお
    いて、シート状のアモルファス磁性体により構成された
    磁性保護シート(18)を上記質問器(2)および上記
    応答器(3)と該質問器および該応答器を取付ける金属
    製の取付け面との間に配設したことを特徴とするデータ
    キャリア装置。
  4. 【請求項4】 信号処理部(15)と、この信号処理部
    (15)に接続され、この信号処理部(15)によって
    制御されるコイル(9)を有する送受信ヘッド(7)と
    により構成された質問器(2)と、この質問器(2)側
    の上記送受信ヘッド(7)と電磁結合されるコイル
    (9)を有する送受信ヘッド(8)と、この送受信ヘッ
    ド(8)に接続された信号処理部(16)と、この信号
    処理部(16)に接続されたメモリ(14)により構成
    された応答器(3)とを備えたデータキャリア装置にお
    いて、フレーク状のアモルファス磁性体を散布した状態
    で、これをシート状に成形することにより構成した磁性
    保護シート(18)を、上記応答器(3)と該応答器を
    取付ける金属製の取付け面との間に配設したことを特徴
    とするデータキャリア装置。
  5. 【請求項5】 信号処理部(15)と、この信号処理部
    (15)に接続され、この信号処理部(15)によって
    制御されるコイル(9)を有する送受信ヘッド(7)と
    により構成された質問器(2)と、この質問器(2)側
    の上記送受信ヘッド(7)と電磁結合されるコイル
    (9)を有する送受信ヘッド(8)と、この送受信ヘッ
    ド(8)に接続された信号処理部(16)と、この信号
    処理部(16)に接続されたメモリ(14)により構成
    された応答器(3)とを備えたデータキャリア装置にお
    いて、フレーク状のアモルファス磁性体を散布した状態
    でこれをシート状に成形することにより構成した磁性保
    護シート(18)を上記質問器(3)と該質問器を取付
    ける金属製の取付け面との間に配設したことを特徴とす
    るデータキャリア装置。
  6. 【請求項6】 信号処理部(15)と、この信号処理部
    (15)に接続され、この信号処理部(15)によって
    制御されるコイル(9)を有する送受信ヘッド(7)と
    により構成された質問器(2)と、この質問器(2)側
    の上記送受信ヘッド(7)と電磁結合されるコイル
    (9)を有する送受信ヘッド(8)と、この送受信ヘッ
    ド(8)に接続された信号処理部(16)と、この信号
    処理部(16)に接続されたメモリ(14)により構成
    された応答器(3)とを備えたデータキャリア装置にお
    いて、フレーク状のアモルファス磁性体を散布した状態
    でこれをシート状に成形することにより構成した磁性保
    護シート(18)を上記質問器(2)および上記応答器
    (3)と該質問器および該応答器側を取付ける金属製の
    取付け面との間にそれぞれ配設したことを特徴とするデ
    ータキャリア装置。
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