JPH0879127A - データキャリア装置 - Google Patents

データキャリア装置

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JPH0879127A
JPH0879127A JP6207479A JP20747994A JPH0879127A JP H0879127 A JPH0879127 A JP H0879127A JP 6207479 A JP6207479 A JP 6207479A JP 20747994 A JP20747994 A JP 20747994A JP H0879127 A JPH0879127 A JP H0879127A
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coil
transmission
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孝宏 坂本
Hiroshi Ito
洋 伊藤
Toshiki Koshi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電磁結合型のデータキャリアシステムにおい
て、応答器の送受信ヘッドを、金属面に取付ける場合、
または周囲に金属物体がある環境下で使用する場合に、
周囲金属が、質問器と応答器の交信の相互誘導等を妨げ
る主因となるうず電流の発生を極力抑制するために、周
囲金属の影響を低減し、送信および受信信号を効率よく
導き、また応答器のアンテナとなるコイルがその大きさ
において制約を受けることなく、かつ安価なデータキャ
リア装置を提供する。 【構成】 シート状のアモルファス磁性体により構成さ
れた磁性保護シート18を、質問器2ないし応答器3側
の送受信ヘッド7ないし8と、この送受信ヘッド7ない
し8を取付ける金属製の物体17の取付け面との間に配
設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コイルの磁気結合作
用を利用して信号の送受信を行うデータキャリア装置に
かかり、とくにその使用環境に対する改良に関するもの
である。またデータ伝送器は自動識別装置として工場に
おける物流、工程管理もしくは人または移動物体の識別
や物流管理などに広く用いられる。
【0002】
【従来の技術】図4はデータキャリア装置の基本的な構
成を示すブロック図、図5はコイルの斜視図、図6はフ
ァライトコアとコイルからなる送受信ヘッドの斜視図、
図7は送受信ヘッドの縦断面図である。図4において、
1は上位システム、2はこの上位システムに接続された
質問器、3は応答器である。質問器2において4は制御
部で、一般にCPU、周辺LSI、メモリその他の論理
回路で構成される。5は送信回路、6は受信回路、7は
送信回路5および受信回路6に接続された送受信ヘッド
である。また応答器において、8は質問器2側の送受信
ヘッドと電磁結合される応答器3側の送受信ヘッドで、
図5、図6および図7に示すように空心コイル9をフェ
ライトコア10内に収容することにより構成される。1
1は応答器3側の受信回路で、送受信ヘッド8に接続さ
れる。12は送信回路、13は受信回路11および送信
回路12に接続された制御回路、14は制御回路13に
接続されたメモリである。そして質問器2において制御
部4、送信回路5および受信回路6により信号処理部1
5が構成され、また応答器3において受信回路11、送
信回路12および制御回路13により信号処理部16が
構成される。
【0003】図4において、質問器2は上位システム1
からの指令を受けると、制御部4がコマンドやデータの
通信制御を行い、またその制御部4は応答器3との間で
コマンドやデータの通信制御を行う。さらにその制御部
4はメモリ14を制御する。メモリ14は質問器2から
送られるデータや予め設定されたデータ等を格納保持す
る。質問器2と応答器3との間の通信は送受信ヘッド
7、8によってなされる。すなわち送受信ヘッド7、8
の相互誘導により行われる。一般には質問器2におい
て、送信回路5によってアンテナとなるコイル9に高周
波電流を流すことにより交流磁界を発生させて、電磁誘
導現象を得る。応答器3において、送受信ヘッド8のコ
イル9に電磁結合により電流が流れ、この電流は受信回
路11によって検出される。この受信回路11の出力は
制御回路13に入力され、その受信回路11の出力デー
タが、予めメモリに記憶されたデータと比較され、その
結果がメモリ14に保持される。同時に制御回路13は
その比較データを送信回路12に出力する。この出力に
よって送信回路12は送受信ヘッド8を駆動する。送受
信ヘッド8は電磁結合により質問器2側の送受信ヘッド
7に信号を伝達する。この送受信ヘッド7の出力は送信
回路5に入力され、さらに制御部4に送られる。制御部
4は受信回路6による出力信号を制御し、この出力信号
を上位システム1に出力する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般にこの種のデータ
キャリアシステムは、上述のように構成されているが、
交流磁界の場に金属製の物体17のような導電体がある
と、その導電体内部にうず電流iが発生する。このうず
電流iは質問器2が作り出す磁束Φに反発する。したが
って質問器2や応答器3が金属面や金属に埋め込まれる
場合、図5に示す空心のコイル9をアンテナとするもの
にあっては、周囲にある金属製の物体17の影響を直接
受けて交信できないことがある。しかし、このコイル9
を図6に示すように、フェライトコア10内に収容した
ものにあってはフェライトコア10に磁束Φが集中し、
効率よくコイル9と鎖交するので、交信がよくなる。す
なわち周囲に置かれた金属製の物体17の影響を受ける
場合には質問器2および応答器3の送受信ヘッド7、8
はフェライトコア10内に収容する必要がある。一般に
電磁結合型のデータキャリア装置では、質問器2と応答
器3間の交信領域は、両者のアンテナとなるコイルのサ
イズに依存し、面積が大きいほどその交信距離および交
信領域は長く、かつ広くなる。フェライトコア10は複
数種の化合物を燒結して生成するため、そのコアの肉厚
を薄くした場合に機械的ストレスに対し弱く、わずかな
衝撃で割れを生ずる怖れがある。このためフェライトコ
ア10を大きなサイズで、かつ肉厚の薄い構造とするこ
とが難しいとされている。したがって質問器2および応
答器3のアンテナとなるコイル9にフェライトコア10
を用いると、必然的にアンテナの縦横の面積に応じてあ
る程度の厚みが必要となる。また市販のフェライトコア
を質問器2および応答器3のアンテナに流用することも
あるが、大型のものはほとんどなく、しかも形状におけ
る制約を受けざるを得ないという問題点がある。そのた
めフェライトコア10は特注品にしなければならず、い
きおい原価が高くなる。従来技術では質問器2および応
答器3の取付け上の制約やデザイン、持ち運び上の制約
から薄い質問器や応答器の送受信ヘッドの要求に答える
ことが難しいという問題点があった。
【0005】請求項1の発明は、電磁結合型のデータキ
ャリアシステムにおいて、応答器の送受信ヘッドを、金
属面に取付ける場合、または周囲に金属物体がある環境
下で使用する場合に、周囲金属が、質問器と応答器の交
信の相互誘導等を妨げる主因となるうず電流の発生を極
力抑制するために、周囲金属の影響を低減し、送信およ
び受信信号を効率よく導き、また応答器のアンテナとな
るコイルがその大きさにおいて制約を受けることなく、
かつ安価なデータキャリア装置を提供することを目的と
する。
【0006】請求項2の発明は、電磁結合型のデータキ
ャリアシステムにおいて、質問器の送受信ヘッドを、金
属面に取付ける場合、または周囲に金属物体がある環境
下で使用する場合に、周囲金属が、質問器と応答器の交
信の相互誘導等を妨げる主因となるうず電流の発生を極
力抑制するために、周囲金属の影響を低減し、送信およ
び受信信号を効率よく導き、また質問器のアンテナとな
るコイルがその大きさにおいて制約を受けることなく、
かつ安価なデータキャリア装置を提供することを目的と
する。
【0007】請求項3の発明は、電磁結合型のデータキ
ャリアシステムにおいて、質問器と応答器の送受信ヘッ
ドを、金属面に取付ける場合、または周囲に金属物体が
ある環境下で使用する場合に、周囲金属が、質問器と応
答器の交信の相互誘導等を妨げる主因となるうず電流の
発生を極力抑制するために、周囲金属の影響を低減し、
送信および受信信号を効率よく導き、また質問器および
応答器双方のアンテナとなるコイルがその大きさにおい
て制約を受けることなく、かつ安価なデータキャリア装
置を提供することを目的とする。
【0008】請求項4の発明は、請求項1と同様に、電
磁結合型のデータキャリアシステムにおいて、応答器の
送受信ヘッドを、金属面に取付ける場合、または周囲に
金属物体がある環境下で使用する場合に、周囲金属が、
質問器と応答器の交信の相互誘導等を妨げる主因となる
うず電流の発生を極力抑制するために、周囲金属の影響
を低減し、送信および受信信号を効率よく導き、また応
答器のアンテナとなるコイルがその大きさにおいて制約
を受けることなく、かつ安価なデータキャリア装置を提
供することを目的とする。
【0009】請求項5の発明は、請求項2と同様に、電
磁結合型のデータキャリアシステムにおいて、質問器の
送受信ヘッドを、金属面に取付ける場合、または周囲に
金属物体がある環境下で使用する場合に、周囲金属が、
質問器と応答器の交信の相互誘導等を妨げる主因となる
うず電流の発生を極力抑制するために、周囲金属の影響
を低減し、送信および受信信号を効率よく導き、また質
問器のアンテナとなるコイルがその大きさにおいて制約
を受けることなく、かつ安価なデータキャリア装置を提
供することを目的とする。
【0010】請求項6の発明は、請求項3と同様に、電
磁結合型のデータキャリアシステムにおいて、質問器と
応答器の送受信ヘッドを、金属面に取付ける場合、また
は周囲に金属物体がある環境下で使用する場合に、周囲
金属が、質問器と応答器の交信の相互誘導等を妨げる主
因となるうず電流の発生を極力抑制するために、周囲金
属の影響を低減し、送信および受信信号を効率よく導
き、また質問器および応答器双方のアンテナとなるコイ
ルがその大きさにおいて制約を受けることなく、かつ安
価なデータキャリア装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、シー
ト状のアモルファス磁性体により構成した磁性保護シー
トを応答器側の送受信ヘッドとこの送受信ヘッドを取付
ける金属製の物体の取付け面との間に配設した構成を有
している。
【0012】請求項2の発明は、シート状のアモルファ
ス磁性体により構成された磁性保護シートを質問器側の
送受信ヘッドと、この送受信ヘッドを取付ける金属製の
物体の取付け面との間に配設した構成を有している。
【0013】請求項3の発明は、シート状のアモルファ
ス磁性体により構成された磁性保護シートを質問器およ
び応答器側の送受信ヘッドとこれらの送受信ヘッドを取
付ける金属製の物体の取付け面との間に配設した構成を
有している。
【0014】請求項4の発明は、フレーク状のアモルフ
ァス磁性体を散布した状態で、これをシート状に成形す
ることにより構成した磁性保護シートを、応答器側の送
受信ヘッドと、この送受信ヘッドを取付ける金属製の物
体の取付け面との間に配設した構成を有している。
【0015】請求項5の発明は、フレーク状のアモルフ
ァス磁性体を散布した状態で、これをシート状に成形す
ることにより構成した磁性保護シートを質問器側の送受
信ヘッドと、この送受信ヘッドを取付ける金属製の物体
の取付け面との間に配設した構成を有している。
【0016】請求項6の発明は、フレーク状のアモルフ
ァス磁性体を散布した状態で、これをシート状に成形す
ることにより構成した磁性保護シートを質問器および応
答器側の送受信ヘッドと、これらの送受信ヘッドと、こ
れらの送受信ヘッドを取付ける金属製の物体の取付け面
との間にそれぞれ配設した構成を有している。
【0017】
【作用】請求項1の発明は、応答器側の送受信ヘッドを
金属製の物体の表面に取付けた場合、あるいは金属製の
物体に埋設したときに磁性保護シートの作用により、磁
束は金属製の物体の前面において、そのほとんどが磁性
保護シートを通り、コイルと鎖交する。
【0018】請求項2の発明は、質問器側の送受信ヘッ
ドを金属製の物体の表面に取付けた場合、あるいは金属
製の物体に埋設したときに磁性保護シートの作用によ
り、磁束は金属製の物体の前面において、そのほとんど
が磁性保護シートを通り、コイルと鎖交する。
【0019】請求項3の発明は、質問器および応答器側
の送受信ヘッドを金属製の物体の表面に取付けた場合、
あるいは金属製の物体に埋設したときに磁性保護シート
の作用により、磁束は金属製の物体の前面において、そ
のほとんどが磁性保護シートを通り、質問器および応答
器側の送受信ヘッドのコイルと鎖交する。
【0020】請求項4の発明は、請求項1と同様に、応
答器側の送受信ヘッドを金属製の物体の表面に取付けた
場合、あるいは金属製の物体に埋設したときに磁性保護
シートの作用により、磁束は金属製の物体の前面におい
て、そのほとんどが磁性保護シートを通り、コイルと鎖
交する。
【0021】請求項5の発明は、請求項2と同様に、質
問器側の送受信ヘッドを金属製の物体の表面に取付けた
場合、あるいは金属製の物体に埋設したときに磁性保護
シートの作用により、磁束は金属製の物体の前面におい
て、そのほとんどが磁性保護シートを通り、コイルと鎖
交する。
【0022】請求項6の発明は、請求項3と同様に、質
問器および応答器側の送受信ヘッドを金属製の物体の表
面に取付けた場合、あるいは金属製の物体に埋設したと
きに磁性保護シートの作用により、磁束は金属製の物体
の前面において、そのほとんどが磁性保護シートを通
り、質問器および応答器側の送受信ヘッドのコイルと鎖
交する。
【0023】
【実施例】図1はこの発明におけるデータキャリア装置
におけるコイルと磁性保護シートとの関係を示す斜視
図、図2は図1における縦断面図、図3は図1および図
2における動作説明図である。以下、この発明における
データキャリア装置の一実施例について、図を参照して
説明する。なお、図1ないし図3に示すものは図4に示
す装置の一部に適用されるものであるので、データキャ
リア装置全体の構成については基本的に図4に示すもの
と同一であるので、その説明を省略する。図1および図
2において、コイル9は図5に示すものと同一のもの
で、質問器2および応答器3の送受信ヘッド7、8を構
成する。この送受信ヘッド7、8は図4に示すものと同
様に、たがいに磁気結合されるように配設される。そし
て送受信ヘッド7、8は金属製の物体17の取付け面に
取付けられるときに、その背面すなわち送受信ヘッド
7、8と金属製の物体17の取付け面との間に磁性保護
シート18が設けられる。すなわち質問器2側の送受信
ヘッド7が金属製の物体17の取付け面に取付けられる
ときには磁性保護シート18は送受信ヘッド7と金属製
の物体17の取付け面との間に設けられる。また応答器
3側の送受信ヘッド8が金属製の物体17の取付け面に
取付けられるときには磁性保護シート18は送受信ヘッ
ド8と金属製の物体17の取付け面との間に設けられ
る。さらに、質問器2側の送受信ヘッド7および応答器
3側の送受信ヘッド8が金属製の物体17の取付け面に
取付けられるときには磁性保護シート18は送受信ヘッ
ド7および送受信ヘッド8と金属製の物体17の取付け
面との間にそれぞれ設けられる。またこの磁性保護シー
ト18はアモルファス合金をシート状に形成したもの
で、この非晶質合金は一般に超急冷法により靱性のある
箔体に形成される。主な特徴として、透磁率が高い、保
磁力が小さい、鉄損が小さく、ヒステリシス損失、過電
流損失が少ない、磁歪を広い範囲で制御できる、電気抵
抗率が高く温度変化が小さい、熱膨脹係数や剛性率の温
度係数が小さいことなどが挙げられる。またこのアモル
ファス合金はフレーク状に形成することができる。この
フレーク状に形成されたアモルファス合金は、たとえば
株式会社リケンのアモリシックシートのようにシート状
に形成される。すなわちこのアモリシックシートは高透
磁率コバルトアモルファス合金の笹の葉状フレークを絶
縁フィルムに均一に分散し、サンドイッチ状に固定した
シートである。
【0024】上記構成において、応答器3側の送受信ヘ
ッド8が金属製の物体17の取付け面に取付けられると
き、あるいはその取付け面に設けた凹所に収容されると
きには送受信ヘッド8すなわちコイル9と金属製の物体
17の取付け面との間に磁性保護シート18を設ける。
これによって、応答器3の送受信ヘッド7からの磁束Φ
は金属製の物体17の取付け面の直前で、磁性保護シー
ト18に流入し、コイル9すなわち送受信ヘッド8と鎖
交する。したがって金属製の物体17の取付け面には渦
電流は生じないので、信号の送受信に何ら影響を与えな
い。
【0025】また質問器2側の送受信ヘッド7が金属製
の物体17の取付け面に取付けられるとき、あるいはそ
の取付け面に設けた凹所に収容されるときに、この金属
製の物体17の取付け面と送受信ヘッド7すなわちコイ
ル9との間に磁性保護シート18を設ける。これによっ
て、応答器3の送受信ヘッド8からの磁束Φは金属製の
物体17の取付け面の直前で、磁性保護シート18に流
入し、コイル9すなわち送受信ヘッド7と鎖交する。し
たがって金属製の物体17の取付け面には渦電流は生じ
ない。
【0026】さらに、質問器2側の送受信ヘッド7およ
び応答器3側の送受信ヘッド8が金属製の物体17の取
付け面に取付けられるとき、あるいはその取付け面に設
けた凹所に収容されるときには、送受信ヘッド7および
送受信ヘッド8と金属製の物体17の取付け面との間に
磁性保護シート18をそれぞれ設ける。これによって、
応答器3の送受信ヘッド7からの磁束Φは金属製の物体
17の取付け面の直前で、磁性保護シート18に流入
し、コイル9すなわち送受信ヘッド8と鎖交する。ま
た、応答器3の送受信ヘッド8からの磁束Φは金属製の
物体17の取付け面の直前で、磁性保護シート18に流
入し、コイル9すなわち送受信ヘッド7と鎖交する。し
たがって金属製の物体17の取付け面には渦電流は生じ
ないので、信号の送受信に何ら影響を与えない。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、シート状のアモルファス磁性体により構成した
磁性保護シートを応答器側の送受信ヘッドとこの送受信
ヘッドを取付ける金属製の物体の取付け面との間に配設
した構成を有しているので、フェライトコアに代わり、
シート状のアモルファス磁性体により構成された磁性保
護シートを使用することで、応答器の送受信ヘッド、と
くにアンテナを構成するコイルのサイズを任意に選択す
ることができ、かつそのコイルの軸心線方向における厚
みを薄く構成することができる。このように構成した応
答器のアンテナはこれを金属面に取付けたり、周囲に金
属物体がある環境下においてもその金属体にうず電流を
生じさせることがないので応答器の特性を低下させるこ
となく、効率の高い送受信をさせることができる。また
上述のように、従来のフェライトコアを用いるものにあ
ってはそのコアの肉厚を薄くした場合に機械的ストレス
に対し弱く、わずかな衝撃で割れを生ずるが、この点ア
モルファス磁性体は柔軟であり、曲げや衝撃などの機械
的ストレスに対しても強く、取り扱いや構成が容易であ
るという効果がある。
【0028】請求項2の発明によれば、シート状のアモ
ルファス磁性体により構成した磁性保護シートを応答器
側の送受信ヘッドとこの送受信ヘッドを取付ける金属製
の物体の取付け面との間に配設した構成を有しているの
で、フェライトコアに代わり、シート状のアモルファス
磁性体により構成された磁性保護シートを使用すること
で、質問器の送受信ヘッド、とくにアンテナを構成する
コイルのサイズを任意に選択することができ、かつその
コイルの軸心線方向における厚みを薄く構成することが
できる。このように構成した質問器のアンテナはこれを
金属面に取付けたり、周囲に金属物体がある環境下にお
いてもその金属体にうず電流を生じさせることがないの
で質問器の特性を低下させることなく、効率の高い送受
信をさせることができる。また上述のように、従来のフ
ェライトコアを用いるものにあってはそのコアの肉厚を
薄くした場合に機械的ストレスに対し弱く、わずかな衝
撃で割れを生ずるが、この点アモルファス磁性体は柔軟
であり、曲げや衝撃などの機械的ストレスに対しても強
く、取り扱いや構成が容易であるという効果がある。
【0029】請求項3の発明によれば、シート状のアモ
ルファス磁性体により構成された磁性保護シートを質問
器および応答器側の送受信ヘッドとこれらの送受信ヘッ
ドを取付ける金属製の物体の取付け面との間に配設した
構成を有しているので、フェライトコアに代わり、シー
ト状のアモルファス磁性体により構成された磁性保護シ
ートを使用することで、質問器および応答器側の送受信
ヘッド、とくにアンテナを構成するコイルのサイズを任
意に選択することができ、かつそのコイルの軸心線方向
における厚みを薄く構成することができる。このように
構成した質問器および応答器側のアンテナはこれを金属
面に取付けたり、周囲に金属物体がある環境下において
もその金属体にうず電流を生じさせることがないので、
質問器および応答器の特性を低下させることなく、効率
の高い送受信をさせることができる。また上述のよう
に、従来のフェライトコアを用いるものにあってはその
コアの肉厚を薄くした場合に機械的ストレスに対し弱
く、わずかな衝撃で割れを生ずるが、この点アモルファ
ス磁性体は柔軟であり、曲げや衝撃などの機械的ストレ
スに対しても強く、取り扱いや構成が容易であるという
効果がある。
【0030】請求項4の発明によれば、フレーク状のア
モルファス磁性体を散布した状態でこれをシート状に成
形することにより構成した磁性保護シートを、応答器側
の送受信ヘッドと、この送受信ヘッドを取付ける金属製
の物体の取付け面との間に配設した構成を有しているの
で、フェライトコアに代わり、フレーク状のアモルファ
ス磁性体を散布した状態でこれをシート状に成形するこ
とにより構成した磁性保護シートを使用することで、応
答器の送受信ヘッド、とくにアンテナを構成するコイル
のサイズを任意に選択することができ、かつそのコイル
の軸心線方向における厚みを薄く構成することができ
る。このように構成した応答器のアンテナはこれを金属
面に取付けたり、周囲に金属物体がある環境下において
もその金属体にうず電流を生じさせることがないので応
答器の特性を低下させることなく、効率の高い送受信を
させることができる。また上述のように、従来のフェラ
イトコアを用いるものにあってはそのコアの肉厚を薄く
した場合に機械的ストレスに対し弱く、わずかな衝撃で
割れを生ずるが、この点アモルファス磁性体は柔軟であ
り、曲げや衝撃などの機械的ストレスに対しても強く、
取り扱いや構成が容易であるという効果がある。
【0031】請求項5の発明は、フレーク状のアモルフ
ァス磁性体を散布した状態でこれをシート状に成形する
ことにより構成した磁性保護シートを質問器側の送受信
ヘッドと、この送受信ヘッドを取付ける金属製の物体の
取付け面との間に配設した構成を有しているので、フェ
ライトコアに代わり、フレーク状のアモルファス磁性体
を散布した状態でこれをシート状に成形することにより
構成した磁性保護シートを使用することで、質問器の送
受信ヘッド、とくにアンテナを構成するコイルのサイズ
を任意に選択することができ、かつそのコイルの軸心線
方向における厚みを薄く構成することができる。このよ
うに構成した質問器のアンテナはこれを金属面に取付け
たり、周囲に金属物体がある環境下においてもその金属
体にうず電流を生じさせることがないので質問器の特性
を低下させることなく、効率の高い送受信をさせること
ができる。また上述のように、従来のフェライトコアを
用いるものにあってはそのコアの肉厚を薄くした場合に
機械的ストレスに対し弱く、わずかな衝撃で割れを生ず
るが、この点アモルファス磁性体は柔軟であり、曲げや
衝撃などの機械的ストレスに対しても強く、取り扱いや
構成が容易であるという効果がある。
【0032】請求項6の発明は、フレーク状のアモルフ
ァス磁性体を散布した状態でこれをシート状に成形する
ことにより構成した磁性保護シートを質問器および応答
器側の送受信ヘッドと、これらの送受信ヘッドと、これ
らの送受信ヘッドを取付ける金属製の物体の取付け面と
の間にそれぞれ配設した構成を有しているので、フェラ
イトコアに代わり、フレーク状のアモルファス磁性体を
散布した状態でこれをシート状に成形することにより構
成した磁性保護シートを使用することで、質問器および
応答器側の送受信ヘッド、とくにアンテナを構成するコ
イルのサイズを任意に選択することができ、かつそのコ
イルの軸心線方向における厚みを薄く構成することがで
きる。このように構成した質問器および応答器側のアン
テナはこれを金属面に取付けたり、周囲に金属物体があ
る環境下においてもその金属体にうず電流を生じさせる
ことがないので質問器および応答器側の特性を低下させ
ることなく、効率の高い送受信をさせることができる。
また上述のように、従来のフェライトコアを用いるもの
にあってはそのコアの肉厚を薄くした場合に機械的スト
レスに対し弱く、わずかな衝撃で割れを生ずるが、この
点アモルファス磁性体は柔軟であり、曲げや衝撃などの
機械的ストレスに対しても強く、取り扱いや構成が容易
であるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明におけるデータキャリア装置の送受信
ヘッドを構成するコイルと磁性保護シートおよび金属製
の物体の取付け面との関係を示す斜視図である。
【図2】図1におけるコイルと磁性保護シートおよび金
属製の物体の取付け面との関係を示す縦断面図である。
【図3】図2における動作説明図である。
【図4】データキャリア装置の基本的な構成を示すブロ
ック図である。
【図5】一般的な空心コイルの斜視図である。
【図6】従来の送受信ヘッドの斜視図である。
【図7】従来の送受信ヘッドの縦断面図である。
【符号の説明】
2 質問器 3 応答器 7 送受信ヘッド 8 送受信ヘッド 9 コイル 14 メモリ 15 信号処理部 16 信号処理部 17 金属製の物体 18 磁性保護シート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号処理部(15)と、この信号処理部
    (15)に接続され、この信号処理部(15)によって
    制御されるコイル(9)を有する送受信ヘッド(7)と
    により構成された質問器(2)と、この質問器(2)側
    の上記送受信ヘッド(7)と電磁結合されるコイル
    (9)を有する送受信ヘッド(8)と、この送受信ヘッ
    ド(8)に接続された信号処理部(16)と、この信号
    処理部(16)に接続されたメモリ(14)により構成
    された応答器(3)とを備えたものにおいて、シート状
    のアモルファス磁性体により構成した磁性保護シート
    (18)を上記応答器(3)側の送受信ヘッド(8)と
    この送受信ヘッド(8)を取付ける金属製の物体(1
    7)の取付け面との間に配設したことを特徴とするデー
    タキャリア装置。
  2. 【請求項2】 信号処理部(15)と、この信号処理部
    (15)に接続され、この信号処理部(15)によって
    制御されるコイル(9)を有する送受信ヘッド(7)と
    により構成された質問器(2)と、この質問器(2)側
    の上記送受信ヘッド(7)と電磁結合されるコイル
    (9)を有する送受信ヘッド(8)と、この送受信ヘッ
    ド(8)に接続された信号処理部(16)と、この信号
    処理部(16)に接続されたメモリ(14)により構成
    された応答器(3)とを備えたものにおいて、シート状
    のアモルファス磁性体により構成された磁性保護シート
    (18)を上記質問器(2)側の送受信ヘッド(7)
    と、この送受信ヘッド(7)を取付ける金属製の物体
    (17)の取付け面との間に配設したことを特徴とする
    データキャリア装置。
  3. 【請求項3】 信号処理部(15)と、この信号処理部
    (15)に接続され、この信号処理部(15)によって
    制御されるコイル(9)を有する送受信ヘッド(7)と
    により構成された質問器(2)と、この質問器(2)側
    の上記送受信ヘッド(7)と電磁結合されるコイル
    (9)を有する送受信ヘッド(8)と、この送受信ヘッ
    ド(8)に接続された信号処理部(16)と、この信号
    処理部(16)に接続されたメモリ(14)により構成
    された応答器(3)とを備えたものにおいて、シート状
    のアモルファス磁性体により構成された磁性保護シート
    (18)を上記質問器(2)および上記応答器(3)側
    の送受信ヘッド(7)(8)とこれらの送受信ヘッド
    (7)(8)を取付ける金属製の物体(17)の取付け
    面との間に配設したことを特徴とするデータキャリア装
    置。
  4. 【請求項4】 信号処理部(15)と、この信号処理部
    (15)に接続され、この信号処理部(15)によって
    制御されるコイル(9)を有する送受信ヘッド(7)と
    により構成された質問器(2)と、この質問器(2)側
    の上記送受信ヘッド(7)と電磁結合されるコイル
    (9)を有する送受信ヘッド(8)と、この送受信ヘッ
    ド(8)に接続された信号処理部(16)と、この信号
    処理部(16)に接続されたメモリ(14)により構成
    された応答器(3)とを備えたものにおいて、フレーク
    状のアモルファス磁性体を散布した状態で、これをシー
    ト状に成形することにより構成した磁性保護シート(1
    8)を、上記応答器(3)側の送受信ヘッド(8)と、
    この送受信ヘッド(8)を取付ける金属製の物体(1
    7)の取付け面との間に配設したことを特徴とするデー
    タキャリア装置。
  5. 【請求項5】 信号処理部(15)と、この信号処理部
    (15)に接続され、この信号処理部(15)によって
    制御されるコイル(9)を有する送受信ヘッド(7)と
    により構成された質問器(2)と、この質問器(2)側
    の上記送受信ヘッド(7)と電磁結合されるコイル
    (9)を有する送受信ヘッド(8)と、この送受信ヘッ
    ド(8)に接続された信号処理部(16)と、この信号
    処理部(16)に接続されたメモリ(14)により構成
    された応答器(3)とを備えたものにおいて、フレーク
    状のアモルファス磁性体を散布した状態でこれをシート
    状に成形することにより構成した磁性保護シート(1
    8)を上記質問器(3)側の送受信ヘッド(7)と、こ
    の送受信ヘッド(7)を取付ける金属製の物体(17)
    の取付け面との間に配設したことを特徴とするデータキ
    ャリア装置。
  6. 【請求項6】 信号処理部(15)と、この信号処理部
    (15)に接続され、この信号処理部(15)によって
    制御されるコイル(9)を有する送受信ヘッド(7)と
    により構成された質問器(2)と、この質問器(2)側
    の上記送受信ヘッド(7)と電磁結合されるコイル
    (9)を有する送受信ヘッド(8)と、この送受信ヘッ
    ド(8)に接続された信号処理部(16)と、この信号
    処理部(16)に接続されたメモリ(14)により構成
    された応答器(3)とを備えたものにおいて、フレーク
    状のアモルファス磁性体を散布した状態でこれをシート
    状に成形することにより構成した磁性保護シート(1
    8)を上記質問器(2)および上記応答器(3)側の送
    受信ヘッド(7)(8)と、これらの送受信ヘッド
    (7)(8)と、これらの送受信ヘッド(7)(8)を
    取付ける金属製の物体(17)の取付け面との間にそれ
    ぞれ配設したことを特徴とするデータキャリア装置。
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