JP3261271B2 - マトリックス型液晶表示パネルの駆動回路 - Google Patents

マトリックス型液晶表示パネルの駆動回路

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JP3261271B2
JP3261271B2 JP30389194A JP30389194A JP3261271B2 JP 3261271 B2 JP3261271 B2 JP 3261271B2 JP 30389194 A JP30389194 A JP 30389194A JP 30389194 A JP30389194 A JP 30389194A JP 3261271 B2 JP3261271 B2 JP 3261271B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マトリックス型液晶表
示パネルを表示駆動する駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、マトリックス型液晶表示パネル
1の電気的構成を模式的に示す等価回路図である。マト
リックス型液晶表示パネル1は、n行m列の行列状に配
列された複数の絵素2を備え、絵素2を駆動するための
スイッチング素子として、TFT(Thin Film Transist
or;薄膜トランジスタ)3を用いたものである。スイッ
チング素子としては、MOS(Metal Oxide Semiconduc
tor;金属酸化物半導体)トランジスタを用いることも
できる。
【0003】図2において左右方向に並ぶ1行分の複数
の絵素2によって1本の水平走査線が構成される。した
がって、マトリックス型液晶表示パネル1はn本の水平
走査線を有する。絵素2は、図面においてコンデンサと
して表されているが、実際には、絵素電極4、所定の間
隔をあけて絵素電極4に対向して配置される対向電極
5、および絵素電極4と対向電極5との間に介在される
液晶層6によって構成されている。絵素電極4は、略矩
形状の電極であり、n行m列の行列状に配置される。対
向電極5は、n×m個の絵素電極4のすべてに共通に設
けられる1枚の電極で実現される。絵素2の近傍にTF
T3が配置される。TFT3のドレインに絵素2の絵素
電極4が接続される。
【0004】マトリックス型液晶表示パネル1は、互い
に平行に配置されたn本の走査電極G1〜Gn(総称す
るときは参照符Gを用いる)を備える。走査電極Gは、
水平走査線毎に対応して配置される。j(j=1〜n)
番目の走査電極Gjには、j番目の水平走査線を構成す
る複数の絵素2に対応する複数のTFT3のゲートがそ
れぞれ接続されている。またマトリックス型液晶表示パ
ネル1は、走査電極Gに直交するように互いに平行に配
置されたm本の信号電極S1〜Sm(総称するときは参
照符Sを用いる)を備える。信号電極Sは、図2の紙面
上上下方向に並ぶ絵素列毎に対応して配置される。i
(i=1〜m)番目の信号電極Siには、i番目の絵素
列を構成する複数の絵素2に対応する複数のTFT3の
各ソースがそれぞれ接続されている。
【0005】マトリックス型液晶表示パネル1は、ゲー
トドライバ7およびソースドライバ8を含む駆動回路に
よって駆動される。ゲートドライバ7は、マトリックス
型液晶表示パネル1の走査電極Gに接続され、ソースド
ライバ8はマトリックス型液晶表示パネル1の信号電極
Sに接続される。映像信号はソースドライバ8に入力さ
れる。入力される映像信号は、1走査線(1水平走査期
間)毎に、振幅の中央値に対して極性が反転している。
たとえば、1番目の走査線に与える映像信号が正極性で
あれば、2番目の走査線に与える映像信号は負極性であ
る。このような駆動を、1水平(1H)ライン反転駆動
と呼ぶ。この1Hライン反転駆動は、フリッカ(ちらつ
き)を抑える効果があることが知られている。
【0006】対向電極駆動信号Vcは、信号電極Sに印
加される1水平走査期間毎に極性反転された映像信号と
は極性が逆であって、かつ1水平走査期間毎に極性が反
転した信号であり、入力端子9を介して対向電極5に印
加される。たとえば、1番目の走査線に正極性の映像信
号が与えられているときは、対向電極5には負極性の対
向電極駆動信号Vcが与えられ、2番目の走査線に負極
性の映像信号が与えられているときは、正極性の対向電
極駆動信号Vcが与えられる。
【0007】絵素2は、絵素電極4と対向電極5との間
の電位差によって液晶層6の光学的特性(透過率など)
を変化させて、たとえばオン(透光)・オフ(遮光)表
示を行う。対向電極駆動信号Vcは、図示しないコント
ロール回路から出力された信号を、増幅回路に入力して
所定の振幅に増幅して作成される。増幅回路による増幅
率を変化させて対向電極駆動信号Vcの振幅を変化させ
ることによって、マトリックス型液晶表示パネル1全体
の輝度(明るさ)を変化させている。たとえば、屋外な
どのように周囲光が多い明所では輝度を高くし、室内の
ように周囲光が少ない暗所では輝度を低くしている。
【0008】ゲートドライバ7に入力される走査パルス
およびソースドライバ8に入力されるサンプリングパル
スなどの制御信号は、前記コントロール回路から与えら
れる。走査パルスは、TFT3を導通させるための走査
信号を走査電極Gに印加するタイミングを規定する信号
である。サンプリングパルスは、入力された映像信号か
ら1水平走査線を構成する複数の絵素に印加する信号レ
ベルをそれぞれサンプリングするタイミングを規定する
信号である。
【0009】マトリックス型液晶表示パネル1の表示動
作を図4を参照して説明する。ゲートドライバ7は、図
4に示すように、マトリックス型液晶表示パネル1の走
査電極Gに順番に走査信号(ゲートオン信号)を印加す
る。すなわち、ゲートドライバ7は水平走査線を所定の
順番で走査する。1本の水平走査線の走査には時間TH
が割り当てられている。この期間THが1水平走査期間
である。j番目の水平走査線が走査されると、j番目の
走査電極Gjに接続されたTFT3が導通する。ソース
ドライバ8は、入力される映像信号を所定の周波数を持
つサンプリングパルスでサンプリングし、ゲートドライ
バ7によるゲートオン信号の印加タイミングに同期して
信号電極S1〜Smに映像信号を出力する。したがっ
て、導通状態のTFT3を介して絵素2に映像信号が書
込まれる。絵素2に書込まれた信号は、次の書込み時ま
での時間TVの間にわたって保持される。
【0010】図8は、ソースドライバ8に備えられる従
来の出力回路10の構成例を示す回路図である。出力回
路10は、1本の信号電極Siに対応している。入力端
子11には、外部からの映像信号が与えられる。入力端
子11は、スイッチング素子12の一方端子に接続され
る。スイッチング素子12の他方端子は、サンプリング
コンデンサCSMPの一方電極に接続されるとともに、
スイッチング素子13の一方端子に接続される。スイッ
チング素子12は、前記サンプリングパルスによって導
通/非導通が制御される。サンプリングコンデンサCS
MPの他方電極は、接地されている。スイッチング素子
13の他方端子は、ホールドコンデンサCMの一方電極
に接続されるとともに、差動増幅器14の正入力端子に
接続される。スイッチング素子13は、後述する転送信
号TRFによって導通/非導通が制御される。ホールド
コンデンサCMの他方電極は、接地されている。
【0011】差動増幅器14の出力端子は、トランジス
タ15のゲートに接続される。トランジスタ15は、ソ
ースが電源入力端子16に接続され、ドレインがトラン
ジスタ17のソースに接続される。電源入力端子16に
は、電源電圧Vccが与えられる。また電源入力端子1
6には、前記差動増幅器14の電源端子が接続される。
トランジスタ17は、ゲートが入力端子18に接続さ
れ、ドレインが接地されている。入力端子18には、後
述するバイアス電流設定信号Vb2が入力される。トラ
ンジスタ15のドレインとトランジスタ17のソースと
の接続点19は、出力端子20に接続される。したがっ
て、接続点19の電位が出力電圧Voutとして信号電
極Siに印加される。出力端子20は、差動増幅器14
の負入力端子にも接続される。
【0012】出力端子20には、さらにトランジスタ2
1のソースが接続される。トランジスタ21は、ドレイ
ンが接地され、ゲートが入力端子22に接続される。入
力端子22には、後述する放電信号DISが与えられ
る。入力端子22には、トランジスタ23のゲートが接
続される。トランジスタ23は、ソースが前記トランジ
スタ15のゲートに接続され、ドレインが接地されてい
る。したがって、トランジスタ21,23を導通させる
ことによって、信号電極Siの電荷およびトランジスタ
15のゲートの電荷がそれぞれ放電される。
【0013】図5は、出力回路10の動作を説明するタ
イムチャートである。映像信号は、サンプリングパルス
が入力されることによってサンプリングコンデンサCS
MPに蓄積される。映像信号の絵素2に対する書込みに
際しては、図5に示すように、まず、前回書込まれた信
号(電荷)を信号電極Siから消去するために、予め定
める放電時間T1にわたって放電信号DISがハイレベ
ルとされる。したがって、トランジスタ21を介して信
号電極Siが放電され、つまり放電電流i02が流れ、
信号電極Siの電位が接地電位に引下げられる。同様
に、トランジスタ23を介してトランジスタ15のゲー
トが放電され、接地電位に引下げられる。これによっ
て、トランジスタ15は非導通状態となり、信号電極S
iには電流が流れ込まない。
【0014】次に、転送信号TRFが予め定める転送時
間T2にわたってハイレベルとされ、サンプリングコン
デンサCSMPに蓄積された信号がホールドコンデンサ
CMに転送されるとともに、差動増幅器14の正入力端
子に入力される。差動増幅器14は、入力される信号が
接地電位よりも高いため、非反転増幅回路として動作
し、その出力電圧VGによってトランジスタ15のゲー
トが制御され、トランジスタ15は導通し、充電電流i
01が流れる。充電電流i01は、出力電圧Voutが
差動増幅器14の入力電圧Vinに等しくなるまで流
れ、出力端子20に接続された信号電極Siに出力され
る。
【0015】トランジスタ17は、出力電圧Voutを
正常な電位に制御する作用をもつ。外乱による突き上げ
を受けることによって変動した出力電圧Voutが正常
な電位(入力電圧Vin)に戻る際、低い電圧から高い
電圧への復帰は、トランジスタ15から充電電流i01
が流れるため問題とはならないが、逆に高い電圧から低
い電圧への復帰は、トランジスタ17による放電電流i
03によって実現される。また、放電電流i03が流れ
ない場合であっても、トランジスタ17にはバイアス電
流iBが流れている。
【0016】再び図5を参照して、転送信号TRFがハ
イレベルとされると同時に、前述のゲートドライバ7か
ら出力されるゲートオン信号が書込み時間T3の間ハイ
レベルとされ、いずれかの走査電極Gjに対応するTF
T3が導通し、信号電極Siを介して映像信号が導通し
たTFT3に接続されている絵素電極4に書込まれる。
このような動作は、1水平走査期間毎に繰返し実行され
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の出力回
路10では、バイアス電流設定用のトランジスタ17の
ゲートにはバイアス電流設定信号Vb2として一定電圧
を印加し、バイアス電流iBを流している。バイアス電
流設定信号Vb2の電圧は、液晶層6に印加される電圧
に基づいて決定される。液晶層6に印加される電圧が高
いときは、液晶層6に印加される電圧が低い場合に比べ
てバイアス電流iBを多く流す必要がある。
【0018】その理由は以下のとおりである。外乱によ
る突き上げ、すなわち対向電極駆動信号Vcが立上がる
ときに対向電極5から信号電極Sに与える突き上げを受
けたとき、正常な電位に復帰する際にトランジスタ17
による放電電流i03を流すためにバイアス電流設定信
号Vb2の電圧を設定し、前記放電電流i03を流し、
正常な電位に復帰させている。しかしながら対向電極駆
動信号Vcの振幅が大きい場合、信号電極Sが対向電極
5から受ける対向電極駆動信号Vcの立上がり時の突き
上げ量が高くなり、正常な電位に復帰するために放電電
流i03をより多く流す必要がある。そのためにはバイ
アス電流設定信号Vb2の電圧の設定電圧を高くする必
要がある。液晶層6に印加する電圧は高電圧から低電圧
まで存在するために、液晶層6に印加される電圧の高い
方に合わせてバイアス電流iBを設定しなければならな
いため、液晶層6に印加される電圧が低い場合において
は、バイアス電流iBを無駄に流すことになる。
【0019】本発明の目的は、消費電力を減少すること
ができるマトリックス型液晶表示パネルの駆動回路を提
供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、行列状に配置
された複数の絵素電極と、複数の絵素電極に共通に対向
して配置された対向電極と、絵素電極と対向電極との間
に介在された液晶層と、絵素電極毎に設けられ、一方端
子が絵素電極に接続された複数のスイッチング素子と、
絵素電極の各列毎に設けられ、スイッチング素子の他方
端子が接続された複数の信号電極と、絵素電極の各行毎
に設けられ、スイッチング素子の導通/非導通を制御す
る制御端子に接続された複数の走査電極とを備えるマト
リックス型液晶表示パネルを表示駆動する駆動回路にお
いて、予め定める水平走査期間毎に、スイッチング素子
を導通させる走査信号を線順次で走査電極に印加する走
査電極駆動回路と、信号電極毎に設けられた複数の出力
回路から成り、水平走査期間毎に極性が反転した映像信
号を信号電極に印加する信号電極駆動回路と、前記マト
リックス型液晶表示パネル全体の輝度レベルに対応した
振幅を有し、水平走査期間毎に極性が反転し、かつ映像
信号とは逆極性の対向電極駆動信号を対向電極に印加す
る対向電極駆動回路とを含んで構成され、前記出力回路
は、絵素電極に印加する映像信号を保持する保持回路
と、保持された映像信号と同電位になるように信号電極
に充電電流を流す充電回路と、充電回路による充電に先
立って、接地電位または予め定める基準電位になるよう
に信号電極から放電電流を流す放電回路と、充電回路に
よる充電中に、信号電極からのバイアス電流の電流値を
設定するバイアス電流設定回路とを含んで構成され、前
記対向電極駆動回路は、前記対向電極駆動信号の振幅を
変化させることによって、前記マトリックス型液晶表示
パネル全体の輝度レベルを変化させ、さらに前記バイア
ス電流設定回路は、前記対向電極駆動信号の振幅に基づ
いて前記バイアス電流の電流値を変化させることを特徴
とするマトリックス型液晶表示パネルの駆動回路であ
る。また本発明は、前記バイアス電流設定回路は、1水
平走査期間毎に電圧レベルが変化する前記対向電極駆動
信号を、振幅はそのままでローレベルの電位がグランド
電位になるように電位を変換して出力するクランプ回路
と、前記クランプ回路からの出力信号を直流電圧信号に
変換して出力する積分回路と、前記積分回路からの直流
電圧信号を前記対向電極駆動信号の振幅に最適な電圧と
なるようにレベル変換するレベル変換回路とを含んで構
成され、前記レベル変換回路からの直流電圧信号に基づ
いてバイアス電流の電流値を変化させることを特徴とす
る。また本発明は、前記クランプ回路は、前記対向電極
駆動信号が入力される入力端子に一方電極が接続される
とともに、他方電極が出力端子に接続されるコンデンサ
と、前記他方電極にカソードが接続されるとともに、ア
ノードがグランド電位に接続されるダイオードとを含ん
で構成され、前記積分回路は、抵抗とコンデンサとで構
成される2つの積分回路部分を直列に接続して構成さ
れ、前記レベル変換回路は、2つの抵抗と演算増幅器と
で構成される2つの反転増幅器を直列に接続して構成さ
れることを特徴とする。
【0021】
【作用】本発明に従えば、液晶表示パネルの走査電極に
は、予め定める水平走査期間毎に線順次でスイッチング
素子を導通させる走査信号が印加される。走査信号が印
加された走査電極に接続されたスイッチング素子は導通
し、信号電極駆動回路からの映像信号がスイッチング素
子を介して絵素電極に印加される。対向電極には、対向
電極駆動回路からの対向電極駆動信号が印加される。絵
素電極と対向電極との間に介在された液晶層には、映像
信号と対向電極駆動信号とに基づいた電圧が印加され、
液晶層の光学的特性(透過率など)が変化し、所定の表
示が行われる。映像信号および対向電極駆動信号は互い
に逆極性であって、水平走査期間毎に極性が反転する。
このような駆動方法によって、フリッカ(ちらつき)が
低減する。対向電極駆動信号は、表示パネル全体の輝度
レベルに対応した振幅を有する。基準となる対向電極駆
動信号のレベルを変化させることによって、液晶層に印
加される電圧が変化し、表示パネルの画面全体としての
輝度が変化する。たとえば、周囲光が多い屋外などの明
所ではパネル全体の輝度を明るくし、周囲光が少ない屋
内などの暗所では輝度を小さくする。このように使用環
境に応じて輝度レベルを変化させることによって、液晶
層に印加される電圧が低減され、これによって全体とし
ての消費電力が低減される。
【0022】信号電極駆動回路は、信号電極毎に設けら
れた複数の出力回路から成る。出力回路は、保持回路と
充電回路と放電回路とを含み、信号電極から放電電流を
流して接地電位または予め定める基準電位に引下げた
後、保持回路に保持された映像信号と同電位となるよう
に充電回路によって信号電極に充電電流を流す。この充
電電流は、前記走査信号によって導通したスイッチング
素子を介して絵素電極に供給される。ここで、対向電極
駆動信号は1水平走査期間毎に極性が反転するため、そ
のたびに信号電極も影響を受け電位が変動する。この変
動した電位を復帰させるために、特に高い電位から低い
電位に復帰させるために、バイアス電流設定回路を設け
て信号電極からバイアス電流を流している。バイアス電
流の電流値は可変であり、必要なだけ流せばよく、電流
値を固定した場合に比べて消費電流が減少し、したがっ
て消費電力が低減する。
【0023】また、バイアス電流の電流値は対向電極駆
動信号の振幅に基づいて変化させる。振幅が大きければ
バイアス電流を大きくし、振幅が小さければバイアス電
流を小さくする。対向電極駆動信号の振幅が大きい場合
は、信号電極が受ける影響も大きく、電位は大きく変動
する。このため、振幅が小さい場合に比べてより大きい
バイアス電流を流す必要があり、したがって、対向電極
駆動信号の振幅に基づいて電流値を制御することによっ
て、最適なバイアス電流を流すことができる。
【0024】
【0025】
【実施例】図1は、本発明の一実施例を説明するための
回路図であり、図2はマトリックス型液晶表示パネル1
の電気的構成を模式的に示す等価回路図である。まず図
2を参照して、マトリックス型液晶表示パネル1は、n
行m列の行列状に配列された複数の絵素2を備え、絵素
2を駆動するためのスイッチング素子として、TFT3
を用いたものである。スイッチング素子としては、MO
Sトランジスタを用いることもできる。
【0026】図2において左右方向に並ぶ1行分の複数
の絵素2によって1本の水平走査線が構成される。した
がって、マトリックス型液晶表示パネル1はn本の水平
走査線を有する。絵素2は、図面においてコンデンサと
して表されているが、実際には、絵素電極4、所定の間
隔をあけて絵素電極4に対向して配置される対向電極
5、および絵素電極4と対向電極5との間に介在される
液晶層6によって構成されている。絵素電極4は、略矩
形状の電極であり、n行m列の行列状に配置される。対
向電極5は、n×m個の絵素電極4のすべてに共通に設
けられる1枚の電極で実現される。絵素2の近傍にTF
T3が配置される。TFT3のドレインに絵素2の絵素
電極4が接続される。
【0027】マトリックス型液晶表示パネル1は、互い
に平行に配置されたn本の走査電極G1〜Gn(総称す
るときは参照符Gを用いる)を備える。走査電極Gは、
水平走査線毎に対応して配置される。j(j=1〜n)
番目の走査電極Gjには、j番目の水平走査線を構成す
る複数の絵素2に対応する複数のTFT3のゲートがそ
れぞれ接続されている。またマトリックス型液晶表示パ
ネル1は、走査電極Gに直交するように互いに平行に配
置されたm本の信号電極S1〜Sm(総称するときは参
照符Sを用いる)を備える。信号電極Sは、図2の紙面
上上下方向に並ぶ絵素列毎に対応して配置される。i
(i=1〜m)番目の信号電極Siには、i番目の絵素
列を構成する複数の絵素2に対応する複数のTFT3の
各ソースがそれぞれ接続されている。
【0028】マトリックス型液晶表示パネル1は、ゲー
トドライバ7およびソースドライバ8を含む駆動回路に
よって駆動される。ゲートドライバ7は、マトリックス
型液晶表示パネル1の走査電極Gに接続され、ソースド
ライバ8はマトリックス型液晶表示パネル1の信号電極
Sに接続される。映像信号はソースドライバ8に入力さ
れる。入力される映像信号は、1走査線(1水平走査期
間)毎に、振幅の中央値に対して極性が反転している。
たとえば、1番目の走査線に与える映像信号が正極性で
あれば、2番目の走査線に与える映像信号は負極性であ
る。このような駆動を、1水平(1H)ライン反転駆動
と呼ぶ。この1Hライン反転駆動は、フリッカ(ちらつ
き)を抑える効果があることが知られている。
【0029】対向電極駆動信号Vcは、信号電極Sに印
加される1水平走査期間毎に極性反転された映像信号と
は極性が逆であって、かつ1水平走査期間毎に極性が反
転した信号であり、入力端子9を介して対向電極5に印
加される。たとえば、1番目の走査線に正極性の映像信
号が与えられているときは、対向電極5には負極性の対
向電極駆動信号Vcが与えられ、2番目の走査線に負極
性の映像信号が与えられているときは、正極性の対向電
極駆動信号Vcが与えられる。
【0030】絵素2は、絵素電極4と対向電極5との間
の電位差によって液晶層6の光学的特性(透過率など)
を変化させて、たとえばオン(透光)・オフ(遮光)表
示を行う。対向電極駆動信号Vcは、図3に示すコント
ロール回路50から出力された対向電極用信号を、増幅
回路52に入力して所定の振幅に増幅して作成される。
増幅回路52による増幅率を変化させて対向電極駆動信
号Vcの振幅を変化させることによって、マトリックス
型液晶表示パネル1全体の輝度(明るさ)を変化させて
いる。たとえば、屋外などのように周囲光が多い明所で
は輝度を高くし、室内のように周囲光が少ない暗所では
輝度を低くしている。
【0031】ゲートドライバ7に入力される走査パルス
およびソースドライバ8に入力されるサンプリングパル
スなどの制御信号は、前記コントロール回路50から与
えられる。走査パルスは、TFT3を導通させるための
走査信号を走査電極Gに印加するタイミングを規定する
信号である。サンプリングパルスは、入力された映像信
号から1水平走査線を構成する複数の絵素に印加する信
号レベルをそれぞれサンプリングするタイミングを規定
する信号である。
【0032】図3は、コントロール回路50に関連する
構成を示すブロック図である。コントロール回路50
は、走査パルス、サンプリングパルス、対向電極用信号
を出力する。走査パルスはゲートドライバ7に与えら
れ、サンプリングパルスはソースドライバ8に与えられ
る。対向電極用信号は増幅器52に与えられる。増幅器
52は、制御電圧Vopの変化によって入力される信号
の増幅率を変換させるものであり、ここではコントロー
ル回路50から出力された対向電極用信号の増幅率を可
変抵抗器53を調整することによって制御し、対向電極
駆動信号Vcを作成する。対向電極駆動用信号Vcは、
液晶パネル1の入力端子9および後述する出力回路30
の入力端子38に与えられる。
【0033】なお、他の実施例として、対向電極駆動信
号Vcの振幅を制御している前記制御電圧Vopをレベ
ル変換回路54を介して、所定の振幅に変換した後、後
述するバイアス電流設定信号Vb2として入力端子38
に与えるようにしてもよい。レベル変換回路54によっ
て、対向電極駆動信号Vcの振幅に対して最適となる振
幅に前記制御電圧Vopを変化させることによって、後
述するクランプ回路45および積分回路46を省略する
ことが可能である。
【0034】またコントロール回路50は、インタフェ
イス回路51に、1H極性反転用信号を出力する。イン
タフェイス回路51は、外部の図示しない映像信号源か
ら出力されるビデオ信号SR,SG,SBを、前記1H
極性反転用信号に基づいて、1水平期間毎に極性反転さ
れたビデオ信号SRa,SGa,SBaに変換し、ソー
スドライバ8に出力する。
【0035】マトリックス型液晶表示パネル1の表示動
作を図4を参照して説明する。ゲートドライバ7は、図
4に示すように、マトリックス型液晶表示パネル1の走
査電極Gに順番に走査信号(ゲートオン信号)を印加す
る。すなわち、ゲートドライバ7は水平走査線を所定の
順番で走査する。1本の水平走査線の走査には時間TH
が割り当てられている。この期間THが1水平走査期間
である。j番目の水平走査線が走査されると、j番目の
走査電極Gjに接続されたTFT3が導通する。ソース
ドライバ8は、入力される映像信号を所定の周波数を持
つサンプリングパルスでサンプリングし、ゲートドライ
バ7によるゲートオン信号の印加タイミングに同期して
信号電極S1〜Smに映像信号を出力する。したがっ
て、導通状態のTFT3を介して絵素2に映像信号が書
込まれる。絵素2に書込まれた信号は、次の書込み時ま
での時間TVの間にわたって保持される。
【0036】図1を参照して、ソースドライバ8に備え
られる出力回路30の構成例を説明する。出力回路30
は、1本の信号電極Siに対応している。入力端子31
には、前記インタフェイス回路51からの映像信号SR
a,SGa,SBaのうちのいずれか1つが与えられ
る。入力端子31は、スイッチング素子32の一方端子
に接続される。スイッチング素子32の他方端子はサン
プリングコンデンサCSMPの一方電極に接続されると
ともに、スイッチング素子33の一方端子に接続され
る。スイッチング素子32は、サンプリングパルスによ
って導通/非導通が制御される。サンプリングコンデン
サCSMPの他方電極は接地されている。スイッチング
素子33の他方端子は、ホールドコンデンサCMの一方
電極に接続されるとともに、差動増幅器34の正入力端
子に接続される。スイッチング素子33は、後述する転
送信号TRFによって導通/非導通が制御される。ホー
ルドコンデンサCMの他方電極は接地されている。
【0037】差動増幅器34の出力端子は、トランジス
タ35のゲートに接続される。トランジスタ35は、ソ
ースが電源入力端子36に接続され、ドレインがトラン
ジスタ37のソースに接続される。電源入力端子36に
は、電源電圧Vccが与えられる。電源入力端子36に
は、差動増幅器34の電源端子が接続される。トランジ
スタ37は、ゲートが後述するバイアス電流設定回路4
4に接続され、ドレインが接地されている。バイアス電
流設定回路44は、入力端子38から入力される対向電
極駆動信号Vcを処理し、バイアス電流設定信号Vb2
として前記トランジスタ37のゲートに与える。トラン
ジスタ35のドレインとトランジスタ37のソースとの
接続点39は、出力端子40に接続される。したがっ
て、接続点39の電位が出力電圧Voutとして信号電
極Siに印加される。出力端子40は、差動増幅器34
の負入力端子にも接続される。
【0038】出力端子40には、さらにトランジスタ4
1のソースが接続される。トランジスタ41は、ドレイ
ンが接地され、ゲートが入力端子42に接続される。入
力端子42には、後述する放電信号DISが与えられ
る。入力端子42には、トランジスタ43のゲートが接
続される。トランジスタ43は、ソースが前記トランジ
スタ35のゲートに接続され、ドレインが接地されてい
る。したがって、トランジスタ41,43を導通させる
ことによって、信号電極Siの電荷およびトランジスタ
35のゲートに蓄積された電荷が放電される。
【0039】図5は、出力回路30の動作を説明するタ
イムチャートである。映像信号は、サンプリングパルス
が入力されることによってサンプリングコンデンサCS
MPに蓄積される。映像信号の絵素2に対する書込みに
際しては、図5に示すようにまず、前回書込まれた信号
を信号電極Siから消去するために、予め定める放電時
間T1にわたって放電信号DISをハイレベルにする。
したがってトランジスタ41を介して信号電極Siが放
電され、つまり放電電流I02が流れ、信号電極Siの
電位が接地電位に引下げられる。同様に、トランジスタ
43を介してトランジスタ35のゲートが放電され、接
地電位に引下げられる。これによってトランジスタ35
は非導通状態となり、信号電極Siには電流は流れ込ま
ない。
【0040】次に、転送信号TRFが予め定める転送時
間T2にわたってハイレベルとされ、サンプリングコン
デンサCSMPに蓄積された信号はホールドコンデンサ
CMに転送されるとともに、差動増幅器34の正入力端
子に入力される。差動増幅器34は、入力される信号が
接地電位よりも高いため、非反転増幅回路として動作
し、その出力電圧VGによってトランジスタ35のゲー
トが制御され、トランジスタ35が導通し、充電電流I
01が流れる。充電電流I01は、出力電圧Voutが
差動増幅器34の入力電圧Vinに等しくなるまで流
れ、出力端子40に接続された信号電極Siに出力され
る。
【0041】トランジスタ37は、出力電圧Voutを
正常な電位に復帰させる作用をもつ。外乱による突き上
げを受けることによって変動した出力電圧Voutが正
常な電位(入力電圧Vin)に戻る際、低い電圧から高
い電圧への復帰は、トランジスタ35から充電電流I0
1が流れるため問題とはならないが、逆に高い電圧から
低い電圧への復帰は、トランジスタ37による放電電流
I03によって実現される。また、放電電流I03が流
れない場合であっても、トランジスタ37にはバイアス
電流IBが流れている。
【0042】再び図5を参照して、転送信号TRFがハ
イレベルとされると同時に前述のゲートドライバ7から
出力されるゲートオン信号が書込み時間T3の間ハイレ
ベルとされ、いずれかの走査電極Gjに対応するTFT
3が導通され、信号電極Siを介して映像信号が導通し
たTFT3に接続されている絵素電極4に書込まれる。
このような動作は1水平走査期間毎に繰返し実行され
る。
【0043】ここでバイアス電流設定回路44について
説明する。上述したように出力回路30では、バイアス
電流設定用のトランジスタ37のゲートにはバイアス電
流設定信号Vb2を印加してバイアス電流IBを制御し
ている。バイアス電流設定信号Vb2の電圧は、液晶層
6に印加される電圧に基づいて決定され、液晶層6に印
加される電圧が高い場合は、液晶層6に印加される電圧
が低い場合に比べてバイアス電流IBを多く流す必要が
ある。すなわち外乱による突き上げ、つまり対向電極駆
動信号Vcが立ち上がるときに対向電極5から信号電極
Siに与える突き上げを受けたとき、正常な電位に復帰
する際にトランジスタ37に放電電流I03を流すため
にバイアス電流設定信号Vb2を設定し、放電電流I0
3を流し、正常な電位に復帰させている。したがって対
向電極駆動信号Vcの振幅が大きい場合、信号電極Si
が対向電極5から受ける、対向電極駆動信号Vcの立ち
上がり時の突き上げ量が高くなり、正常な電位に復帰す
るために放電電流I03をより多く流す必要があり、そ
のためには対向電極駆動信号Vcの振幅に応じてバイア
ス電流設定信号Vb2の電圧を高くする必要がある。そ
こで本発明では、対向電極駆動信号Vcをバイアス電流
設定回路44によって適切な振幅に制御してバイアス電
流設定信号Vb2を作成し、バイアス電流設定用のトラ
ンジスタ37のゲートに与え、バイアス電流IBを制御
している。
【0044】バイアス電流設定回路44は、クランプ回
路45、積分回路46およびレベル変換回路47によっ
て構成される。クランプ回路45は、入力端子38から
与えられる対向電極駆動信号Vcのローレベルの電圧を
グランド電位に固定するための回路である。ここでは信
号の振幅は変化しない。クランプ回路45は、たとえば
コンデンサ61とダイオード62とによって構成され
る。コンデンサ61の一方電極は、入力端子38に接続
される。コンデンサ61の他方電極は、ダイオード62
のカソードに接続されるとともに、後述する積分回路4
6に接続される。ダイオード62のアノードは接地され
ている。
【0045】積分回路46は、1水平走査期間毎に電圧
レベルが変化するクランプ回路45からの出力信号を直
流電圧に変換する回路である。積分回路46において直
流電圧に変換された信号は、対向電極駆動信号Vcの振
幅の変化に応じて変化する。積分回路46は、抵抗63
およびコンデンサ64で構成される第1の積分回路と、
抵抗65とコンデンサ66とで構成される第2の積分回
路を直列に接続して構成される。
【0046】レベル変換回路47は、積分回路46によ
って直流電圧に変換された信号を、対向電極駆動信号V
cの振幅に対して最適な直流電圧となるように変換し、
バイアス電流設定信号Vb2を作成する回路である。レ
ベル変換回路47は、抵抗67,68および演算増幅器
69によって構成される第1の反転増幅器と、抵抗7
0,71および演算増幅器72によって構成される第2
の反転増幅器とを直列に接続して構成される。
【0047】図6は、バイアス電流設定回路44の動作
を示すタイムチャートである。図6(1)に示すよう
に、振幅VL,VHを有する2種類の対向電極駆動信号
Vcは、クランプ回路45によって、図6(2)に示す
ようにローレベルがグランド電位である直流パルス信号
に変換される。ここでは前述したようにパルス信号の振
幅VL,VHは変化しない。なお、ここでは対向電極駆
動信号Vcの最小振幅VLと最大振幅VHのみを例にと
り説明する。
【0048】図6(2)に示される信号は、積分回路4
6によって図6(3)に示すように平滑化され、たとえ
ば振幅がそれぞれ1/2となる定電圧信号に変換され
る。図6(3)に示される信号は、レベル変換回路47
によって所定の電圧レベルに変換されてバイアス電流設
定信号Vb2として出力される。これによって、対向電
極駆動信号の振幅に応じてバイアス電流IBを増減させ
ることができ、従来の出力回路10に比べて消費電力を
低減することができる。
【0049】また、前述の図3に示すように、対向電極
駆動信号Vcの振幅を制御する直流電圧Vopを直接変
換してバイアス電流設定信号Vb2を作成してもよい。
この場合は、クランプ回路45および積分回路46は不
要になり、レベル変換回路47のみでよく、部品点数の
削減、構成の小形化、低コスト化が図られる。
【0050】図7は、バイアス電流設定信号Vb2の電
圧とソースドライバ7の消費電流Iccの特性を示すグ
ラフである。図7に示すように共通電極駆動信号Vcの
振幅が高い場合は、信号Vb2はA1(V)の電圧を必
要とし、そのときのソースドライバ8の消費電流はA2
(mA)必要となる。共通電極駆動信号Vcの振幅が低
い場合、すなわち輝度レベルが低い場合においては、信
号Vb2はB1(V)必要となり、ソースドライバ8の
消費電流はB2(mA)となり、最大でA2−B2(m
A)(=約1mA)の減少となり、消費電力では、Vc
c×Icc=13V×1mA=13mWの電力の減少と
なる。これは、1個のソースドライバ(出力回路数16
2個)の場合であり、数多くのソースドライバを使用す
る場合は、13mW×(ソースドライバ8の数)とな
り、特に多くのソースドライバを使用する場合に有利と
なる。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、対向電極
信号の振幅レベルを変化させることによってマトリック
ス型液晶表示パネルの画面全体としての輝度が変化する
ので、使用環境に応じて輝度レベルを変化させることに
よって液晶層に印加される電圧が低減され、全体として
の消費電力が低減される。また、信号電極の充電中に流
すバイアス電流の電流値を対向電極駆動信号の振幅に基
づいて変化させるようにしたので、液晶層に印加される
電圧値に応じて最適なバイアス電流を流すことができ、
無駄な消費電力がなくなり、消費電力が低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明するための回路図であ
る。
【図2】本発明の駆動回路が駆動するマトリックス型液
晶表示パネル1の電気的構成を模式的に示す等価回路図
である。
【図3】コントロール回路50に関連する構成を示すブ
ロック図である。
【図4】マトリックス型液晶表示パネル1の走査を説明
するタイムチャートである。
【図5】図1に示す出力回路30の動作を説明するタイ
ムチャートである。
【図6】図1に示すバイアス電流設定回路44の動作を
説明するタイムチャートである。
【図7】バイアス電流設定信号Vb2の電圧とソースド
ライバ8の消費電流Iccの関係を示すグラフである。
【図8】従来の技術を説明するための回路図である。
【符号の説明】
1 マトリックス型液晶表示パネル 2 絵素 3 TFT 4 絵素電極 5 対向電極 6 液晶層 7 ゲートドライバ 8 ソースドライバ 30 出力回路 35,37 トランジスタ 44 バイアス電流設定回路 45 クランプ回路 46 積分回路 47,54 レベル変換回路 50 コントロール回路 51 インタフェイス回路 52 増幅器 53 可変抵抗器 G 走査電極 S 信号電極 Vc 対向電極駆動信号 Vb2 バイアス電流設定信号 Vout 出力電圧 IB バイアス電流

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 行列状に配置された複数の絵素電極と、
    複数の絵素電極に共通に対向して配置された対向電極
    と、絵素電極と対向電極との間に介在された液晶層と、
    絵素電極毎に設けられ、一方端子が絵素電極に接続され
    た複数のスイッチング素子と、絵素電極の各列毎に設け
    られ、スイッチング素子の他方端子が接続された複数の
    信号電極と、絵素電極の各行毎に設けられ、スイッチン
    グ素子の導通/非導通を制御する制御端子に接続された
    複数の走査電極とを備えるマトリックス型液晶表示パネ
    ルを表示駆動する駆動回路において、 予め定める水平走査期間毎に、スイッチング素子を導通
    させる走査信号を線順次で走査電極に印加する走査電極
    駆動回路と、 信号電極毎に設けられた複数の出力回路から成り、水平
    走査期間毎に極性が反転した映像信号を信号電極に印加
    する信号電極駆動回路と、 前記マトリックス型液晶表示パネル全体の輝度レベルに
    対応した振幅を有し、水平走査期間毎に極性が反転し、
    かつ映像信号とは逆極性の対向電極駆動信号を対向電極
    に印加する対向電極駆動回路とを含んで構成され、 前記出力回路は、 絵素電極に印加する映像信号を保持する保持回路と、 保持された映像信号と同電位になるように信号電極に充
    電電流を流す充電回路と、 充電回路による充電に先立って、接地電位または予め定
    める基準電位になるように信号電極から放電電流を流す
    放電回路と、 充電回路による充電中に、信号電極からのバイアス電流
    の電流値を設定するバイアス電流設定回路とを含んで構
    成され、 前記対向電極駆動回路は、前記対向電極駆動信号の振幅
    を変化させることによって、前記マトリックス型液晶表
    示パネル全体の輝度レベルを変化させ、 さらに前記バイアス電流設定回路は、前記対向電極駆動
    信号の振幅に基づいて前記バイアス電流の電流値を変化
    させることを特徴とするマトリックス型液晶表示パネル
    の駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記バイアス電流設定回路は、 1水平走査期間毎に電圧レベルが変化する前記対向電極
    駆動信号を、振幅はそのままでローレベルの電位がグラ
    ンド電位になるように電位を変換して出力するクランプ
    回路と、 前記クランプ回路からの出力信号を直流電圧信号に変換
    して出力する積分回路と、 前記積分回路からの直流電圧信号を前記対向電極駆動信
    号の振幅に最適な電圧となるようにレベル変換するレベ
    ル変換回路とを含んで構成され、 前記レベル変換回路からの直流電圧信号に基づいてバイ
    アス電流の電流値を変化させることを特徴とする請求項
    1記載のマトリックス型液晶表示パネルの駆動回路。
  3. 【請求項3】 前記クランプ回路は、前記対向電極駆動
    信号が入力される入力端子に一方電極が接続されるとと
    もに、他方電極が出力端子に接続されるコンデンサと、
    前記他方電極にカソードが接続されるとともに、アノー
    ドがグランド電位に接続されるダイオードとを含んで構
    成され、 前記積分回路は、抵抗とコンデンサとで構成される2つ
    の積分回路部分を直列に接続して構成され、 前記レベル変換回路は、2つの抵抗と演算増幅器とで構
    成される2つの反転増幅器を直列に接続して構成される
    ことを特徴とする請求項2記載のマトリックス型液晶表
    示パネルの駆動回路。
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