JP3260044B2 - ドライエッチング方法 - Google Patents

ドライエッチング方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドライエッチング方法
に係わり、特にクロム、モリブデン、タングステン系膜
のドライエッチング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、透明なガラス基板上、或い
は、石英基板上にクロム系膜を堆積して、これをパタ−
ニングしたフォトマスクが用いられている。クロム系膜
は、光の遮光性が高く、硬く、基板に対して密着性が良
いためにマスク材に使用した場合、耐久性があり、繰り
返し洗って使えるなど優れた特性を持つことが知られて
いる。しかし、ドライエッチングによるパタ−ン形成が
難しく、主にウェットエッチングによるパタ−ン形成が
用いられてきた。
【0003】次にこの方法と問題点について説明する。
通常のリソグラフィ−技術を用いてクロム系膜上に所望
のパタ−ンのレジスト膜を形成し、そのレジストをマス
クに第二硝酸セリウムアンモニウム溶液等のエッチング
液を用いてクロム系膜のパタ−ン形成を行う。ところが
ウェットエッチングによるパタ−ン形成の場合、基板に
気泡が付着することよりパタ−ンの欠損が発生する問題
や、エッチングが等方的に進むためにレジストパタ−ン
と出来上がったクロム系膜のパタ−ンの間に変換差が生
じ、サブミクロン以下の微細なパタ−ンを形成するのが
非常に難しい問題があった。また、パタ−ンの角部が丸
くなる問題が存在した。
【0004】そこで、塩素系ガスを用いたドライエッチ
ングによるパタ−ン形成(特開昭58−168235、
特開昭58−153333、特開平3−33848)が
試みられているが、十分なエッチングレ−トは得られな
いという問題があった。また、塩素、二酸化窒素、一酸
化炭素等のガスは腐食性があり、毒性があるため、これ
らのガスを使用する際、取扱いが厄介であるという問題
もあった。さらに、クロム膜を十分な選択比で選択エッ
チングすることができない等の問題があった。
【0005】また、シリコン酸化膜上に堆積したモリブ
デン、タングステン等のドライエッチングに関しても、
塩素系、弗素系ガスを用いたドライエッチングが検討さ
れているが、モリブデン、タングステンの酸化シリコン
に対するエッチング選択比が小さいという問題があっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来のウェットエッチングによるパタ−ン形成方法におい
ては、気泡の付着によるパタ−ン欠陥が発生する問題
や、パタ−ン変換差が生じるためにサブミクロン以下の
微細なパタ−ンを形成することが難しい問題があった。
【0007】また、従来のドライエッチングによるパタ
−ン形成方法においては、十分なエッチング速度やエッ
チング選択比が得られない問題や、塩素、二酸化窒素、
一酸化炭素等の腐食性があり、毒性があるガスを使用す
るために取扱いが厄介である問題があった。
【0008】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、上記エッチング速度やエッチング選択比等の問
題点を解決した周期律表第6A族元素を主成分とする膜
のドライエッチング方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した問題を解決する
ために本発明は、基板上に周期律表第6A族の元素を主
成分とする膜を形成する工程と、窒素と酸素の化合物及
び酸素と水素の化合物を含むガスを用いて、前記周期律
表第6A族の元素を主成分とする膜をドライエッチング
することを特徴とするドライエッチング方法を提供す
る。
【0010】また本発明は、基板上に周期律表第6A族
の元素を主成分とする膜を形成する工程と、窒素、酸
素、水素を含み、かつハロゲンを含まないガスを用い
て、前記周期律表第6A族の元素を主成分とする膜をド
ライエッチングすることを特徴とするドライエッチング
方法を提供する。
【0011】また本発明は、基板上に周期律表第6A族
の元素を主成分とする膜を形成する工程と、窒素、酸素
を含むガスを前記周期律表第6A族の元素を主成分とす
る膜に供給し、前記周期律表第6A族の元素、窒素、及
び酸素からなる化合物を形成して、前記周期律表第6A
族の元素を主成分とする膜をドライエッチングすること
を特徴とするドライエッチング方法を提供する。
【0012】ここで、上記した本発明の好ましい態様は
以下の通りである。 (1)前記窒素と酸素の化合物はNO2 であること。 (2)前記窒素と酸素の化合物を、O2 とN2 の混合ガ
スをプラズマ化して形成すること。
【0013】(3)前記酸素と水素の化合物は水(H2
O)であること。 (4)前記窒素、酸素を含み、かつハロゲンを含まない
ガスに対してさらに水素を含ませること。
【0014】(5)前記窒素、酸素を含むガスに対して
さらに水素を含ませ、前記周期律表第6A族の元素、窒
素、及び酸素からなる化合物を水和物として形成するこ
と。 (6)前記周期律表第6A族の元素を主成分とする膜
は、クロム膜若しくはクロム酸化膜であること。
【0015】(7)前記周期律表第6A族の元素を主成
分とする膜は、タングステン膜若しくはモリブデン膜で
あること。 (8)前記窒素、酸素を含み、かつハロゲンを含まない
ガスは、窒素と酸素の化合物及び酸素と水素の化合物を
含むガスであること。 (9)前記窒素、酸素を含むガスに対してさらに水素を
含ませたガスは、窒素と酸素の化合物及び酸素と水素の
化合物を含むガスであること。
【0016】
【作用】従来、周期律表第6A族の元素を主成分とする
膜、特にクロム系膜は蒸気圧が高い化合物を作りにくい
ことからドライエッチングにおけるエッチング速度が低
い問題があったが、本発明者らが鋭意検討を重ねたとこ
ろ、上記族の元素を主成分とする膜、特にクロム系膜の
窒素酸化物は蒸気圧が高く、塩素系ガスを使用しなくて
も十分高いエッチングレ−トが得られることを見出だし
た。
【0017】そこで、本発明のドライエッチング方法に
よれば、窒素、酸素を含むガスを上記族の元素を主成分
とする膜、特にクロム系膜に供給し、上記族の元素、窒
素、及び酸素からなる化合物を形成することにより、該
膜をドライエッチングすることができる。これにより、
エッチング速度が高く、欠陥がないクロム系膜等のパタ
−ン形成が可能となる。
【0018】また、本発明によるドライエッチング方法
を、クロム系膜以外の周期律表第6A族の元素を主成分
とする膜、例えばモリブデン、タングステン系膜等のエ
ッチングに用いた場合、下地膜、例えばシリコン酸化膜
とモリブデン、タングステン膜との間のエッチング選択
比を非常に大きくとることが可能である。
【0019】さらにまた、上記した窒素、酸素を含むガ
スに対してさらに水素を含ませることにより、上記周期
律表第6A族の元素、窒素、及び酸素からなる化合物を
水和物として形成すれば、よりエッチング速度を高くし
て上記周期律表第6A族の元素を主成分とする膜をパタ
−ン形成することが可能となる。
【0020】
【実施例】以下、本発明によるドライエッチング方法の
実施例を図面を参照しながら説明する。 (実施例1)まず、図1(a)に示すように、石英基板
11上にスパッタ法によりクロム膜12を500A(オ
ングストロ−ム。以下も同じ。)、クロム等のタ−ゲッ
トとO2 ガスを用いた反応性スパッタ法によりクロム酸
化膜13を500Aを形成する。この上に通常のレジス
ト14を約1μm形成し、これを選択的に露光、現像し
て図1(b)に示すレジストパタ−ン14を形成する。
ここで、クロムの酸化膜12は、レジストを露光する
時、クロム膜11からの反射光を抑制して高い精度のパ
タ−ニングを行うための反射防止膜の役割をする。
【0021】次に、図2に示したエッチング装置に上記
基板11をセットして、クロム膜12とクロム酸化膜1
3のエッチングを行う。図2に示すように、このエッチ
ング装置の反応容器(エッチング室)20の内部には試
料台21が設置され、この試料台21の上に試料22
(ここでは石英基板11。)がセットされる。
【0022】また、23はオゾナイザ−(ガス励起部)
であり、このオゾナイザ−23の中の電極(図示せ
ず。)に高電圧が印加されることにより、酸素ガスと窒
素ガス等が励起されてオゾンと窒素酸化物が生ずる。2
4a、24bはガス導入管であり、これらのガス導入管
24a、24bの中をそれぞれ酸素ガスと窒素ガスが流
れ、オゾナイザ−23の中で混合される。
【0023】オゾナイザ−23と反応容器20との間に
はガス導入管25が設けられ、オゾナイザ−23におい
て生じたオゾンと窒素酸化物がガス導入管25を通っ
て、シャワ−ヘッド26から反応容器20の内部に供給
される。27は反応容器20の内部のガスを排気する排
気管である。
【0024】図3は、上記エッチング装置を用いて、原
料ガスである酸素と窒素の混合比を変化させた場合のク
ロム膜、クロム酸化膜のエッチング速度を示す特性図で
ある。反応容器20内の圧力は101.3×103 Pa
で、オゾンガス濃度が8vol%になるようにオゾナイ
ザ−23の電極に印加するパワ−を調整した。この時の
窒素酸化物濃度は、イオンクロマトグラフにより定量し
た。クロム膜、クロム酸化膜のエッチング速度は、窒素
混入量が0の時にはエッチングが起こらないが、窒素混
入量が0.6%以上の場合には、500A/minのエ
ッチングレ−トでそれぞれエッチングできた。また、こ
の時、窒素ガスを水の中でバブリングし、バブリングガ
スを励起せずに直接反応容器20内に供給することによ
り、水を500ppm供給すると、窒素混入量が0.6
%以上の場合に、クロム膜、クロム酸化膜のエッチング
速度が700A/minになった。
【0025】このようなエッチングのメカニズムは明ら
かでないが、クロム、クロム酸化物は、硝酸クロム、硝
酸クロムの水和物(例えば、9水和物)等としてエッチ
ングされていると考えられる。
【0026】以上述べたエッチング方法により、クロム
膜12とクロム酸化膜13は等方的にエッチングされ、
図1(c)に示すような形状に加工される。その後、レ
ジストパタ−ン14を除去すると、パタ−ン変換差はあ
るが、図1(d)に示すようにパタ−ン欠損のない信頼
性の高いクロム系膜のパタ−ンを形成することができ
た。
【0027】なお、上記したように、反応容器20内に
水をオゾンと窒素酸化物とともに供給すれば、クロム膜
12とクロム酸化膜13のエッチング速度が向上し、よ
り高速なパタ−ニングが可能となる。
【0028】また、上記実施例において、オゾナイザ−
23の代わりにマイクロ波等によるプラズマ発生装置を
用い、酸素ガスと窒素ガスを原料ガスとして用いて、こ
れらのガスを該プラズマ発生装置により励起して反応容
器20内に供給した場合にも、同様にクロム、クロム酸
化物をエッチングすることができた。
【0029】(実施例2)まず、図4(a)に示すよう
に、石英基板11上にクロム膜12、クロム酸化膜1
3、レジスト14を順次形成し、レジスト14をリソグ
ラフィ−技術を用いてパタ−ニングする。ここまでは、
上記実施例1の図1(a)、(b)に示した工程と同様
の工程である。
【0030】次に、図5に示した平行平板型エッチング
装置に上記基板11をセットして、レジストパタ−ン1
4をマスクとしてクロム膜12、クロム酸化膜13をエ
ッチングする。
【0031】図5に示すように、このエッチング装置の
反応容器(エッチング室)30の内部には陰極を兼ねた
試料台31が設置され、この試料台31の上に試料34
(ここでは石英基板11。)がセットされる。
【0032】また、32は13.56MHzの高周波電
源であり、陰極を兼ねた試料台31に電気的に接続され
て、試料台31に対して高周波電力を印加できる構成と
なっている。一方、反応容器30は接地されており、後
述する陽極を兼ねたシャワ−ヘッド37も同様に接地さ
れた状態となっている。33は、陰極を兼ねた試料台3
1と反応容器30との間を絶縁するために設けられたス
ペーサーである。
【0033】35a及び35bは、それぞれ二酸化窒素
(NO2 )ガス2 及び窒素(N2 )ガスを通すガス導入
管であり、これらのガス導入管35a、35bは合流し
て、ガス導入管36を介して反応容器30に接続されて
いる。ガス導入管36から供給されるガスはシャワ−ヘ
ッド37を通じて反応容器30の内部に供給される。3
8は反応容器20の内部のガスを排気する排気管であ
る。
【0034】以上のように構成されたエッチング装置に
おいて、NO2 ガス2 及びN2 ガスを反応容器30の内
部に供給し、これらのガスを高周波電源32からの高周
波電力による放電によってプラズマ化する。このように
プラズマ化されたガスによりクロム膜、クロム酸化膜は
エッチングされる。
【0035】本実施例では、エッチング条件としてNO
2 ガス流量を100sccm、N2ガス流量を100s
ccm、圧力を1Pa、高周波印加電力を500ワット
に設定して、クロム膜12、クロム酸化膜13をエッチ
ングした。クロム膜12とクロム酸化膜13のエッチン
グ速度は、それぞれ1500A/min、1700A/
minであった。この結果、図4(a)に示すような形
状にクロム膜12とクロム酸化膜13はエッチングされ
た。その後、レジストパタ−ン14を除去すると、パタ
−ン変換差のない微細なクロム系膜のパタ−ンを形成す
ることができた(図4(b))。
【0036】ここでは、NO2 ガスとN2 ガスによるエ
ッチングについて述べたが、N2 ガスとO2 ガスを用い
ても同様な効果が得られた。また、上記実施例において
はレジストをマスクにクロム系膜をエッチングしたが、
上記エッチング方法によるクロム系膜とレジストとのエ
ッチング選択比は小さく、このためレジストの代わりに
シリコン酸化膜をエッチングマスクとして用いるとより
好ましい。この場合、クロム膜、クロム酸化膜上にスパ
ッタ法によりシリコン酸化膜を堆積し、このシリコン酸
化膜上にレジストパタ−ンを設け、このレジストパタ−
ンをマスクとして弗素系ガスにより上記シリコン酸化膜
をエッチングし、この後、該シリコン酸化膜をマスクと
して上記方法によりクロム系膜をエッチングすると良
い。
【0037】(実施例3)まず、図6(a)に示すよう
に、Si基板61の表面にソ−ス、ドレインとなる拡散
層61aを形成し、この拡散層61aを含むSi基板6
1上にプラズマCVD法によりシリコン酸化膜62を形
成する。次に、このシリコン酸化膜52に上記ソ−ス、
ドレインとなる拡散層61aに通ずるコンタクトホ−ル
63を形成し、このコンタクトホ−ル63底部の拡散層
61a表面にチタンシリサイド膜64を選択的に形成す
る。チタンシリサイド膜64は、公知のスパッタ法やC
VD法等により形成する。
【0038】次に、図6(b)に示すように、コンタク
トホ−ル63の内部にタングステン膜65を選択成長さ
せる。原料ガスとしてはWF6 とSiH4 を用い、堆積
条件は、堆積温度を200℃、圧力を20Paに設定し
た。この時、コンタクトホ−ル63以外のシリコン酸化
膜62上にも部分的にタングステン粒65aが成長し
た。
【0039】引き続き、図6(c)に示すように、この
試料を図2に示すエッチング装置を用いてエッチングし
た結果、シリコン酸化膜62上に部分的に成長したタン
グステン粒65aをエッチング除去することができた。
原料ガスとしては窒素混入量1%の酸素ガスを用い、エ
ッチング条件は、圧力を101.3×103 Paに設定
した。また、オゾンガス濃度が8vol%になるように
オゾナイザ−23の電極に印加するパワ−を調整した。
この条件で1分間行った。タングステン粒65aとシリ
コン酸化膜62との選択比は、100以上あった。
【0040】比較例として、従来の弗素系ガス(SF6
又はCF4 )を用いてプラズマエッチングした時の状態
を図7(a)に示す。タングステン粒65aとシリコン
酸化膜62との選択比が1と小さいために、タングステ
ン粒65aはエッチング除去できるが、タングステン粒
65a周囲のシリコン酸化膜62がえぐれ、その表面に
凹凸部62aが生じてしまう。このため、その上に、第
1層目の配線となるAl膜を形成し、このAl膜を配線
形状にパタ−ニングする場合、凹凸部62aにAlのエ
ッチング残りが生じる問題があった。
【0041】最後に、図6(c)の工程で残置せしめた
タングステン膜65上に第1層目の配線となるAl膜を
形成し、このAl膜を配線形状にパタ−ニングすること
により、図7(b)に示すように、第1層目のAl配線
66を形成する。
【0042】以上のように、本発明によるドライエッチ
ング方法を用いれば、タングステン粒をシリコン酸化膜
に対して高選択比でエッチングできるために、高い信頼
性の配線を形成することができる。
【0043】なお、本実施例においては、ソ−ス、ドレ
イン拡散層に通ずるコンタクトホ−ル内部に選択的にタ
ングステン膜を形成する方法について述べたが、第1層
目のAl配線と第2層目のAl配線を接続するビアホ−
ル内部に選択的にタングステン膜を形成する場合にも、
本発明は適用できることは言うまでもない。
【0044】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は上記実施例に限定されることはない。例えば、上記
実施例においては、クロム、酸化クロム、及びタングス
テンのエッチングについて述べたが、これに限られるこ
とはなく、酸化タングステン、モリブデン、酸化モリブ
デンのエッチングに関しても、本発明は同様の効果があ
る。
【0045】また、窒素と酸素の化合物として、NO2
の他にNO、N2 O、N25 等を用いることが可能で
ある。さらに、窒素と酸素の化合物を形成する方法は、
上記実施例に限られず、他のプラズマソ−ス、例えばE
CR、ヘリコン等を用いることができる。さらにまた、
光や電子ビ−ム等による励起方法も用いることができ
る。
【0046】さらに、酸素と水素の化合物として、H2
Oの他にH22 等を用いることが可能である。また、
これらの化合物はH2 とO2 の混合ガスを反応させて形
成することも可能である。さらに、上記実施例において
は、上記ガスを励起せずに直接反応容器に導入したが、
上記各実施例に示した励起方法により励起して、励起し
たガスを上記反応容器に導入することも可能である。そ
の他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実
施することが可能である。
【0047】
【発明の効果】本発明によるドライエッチング方法によ
れば、周期律表第6A族の元素を主成分とする膜を、高
いエッチング速度、高いエッチング選択比でエッチング
することが可能であり、欠陥のないパタ−ンを容易に形
成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるドライエッチング方法の一実施
例を示す工程断面図。
【図2】 図1に係わる実施例方法に用いたエッチング
装置の概略断面図。
【図3】 酸素と窒素の混合比を変化させた場合のクロ
ム膜、クロム酸化膜のエッチング速度を示す特性図。
【図4】 本発明によるドライエッチング方法の他の実
施例を示す工程断面図。
【図5】 図4に係わる実施例方法に用いたエッチング
装置の概略断面図。
【図6】 本発明によるドライエッチング方法のさらに
他の実施例を示す工程断面図。
【図7】 図6に係わる実施例方法に対する比較例及び
図6に続く工程断面図。
【符号の説明】
11:石英基板 12:クロム膜 13:クロム酸化膜 14:レジスト 20:反応容器(エッチング室) 21:試料台 22:試料 23:オゾナイザ− 24a、24b、25:ガス導入管 26:シャワ−ヘッド 27:排気管 30:反応容器(エッチング室) 31:試料台(陰極) 32:高周波電源 33:スペーサー 34:試料 35a、35b、36:ガス導入管 37:シャワ−ヘッド(陽極) 38:排気管 61:Si基板 61a:ソ−ス、ドレインとなる拡散層 62:シリコン酸化膜 62a:凹凸部 63:コンタクトホ−ル 64:チタンシリサイド膜 65:タングステン膜 65a:タングステン粒 66:Al配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−196828(JP,A) 特開 平5−174705(JP,A) 特開 昭53−136966(JP,A) 特開 平3−295232(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23F 4/00 H01L 21/3065

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に周期律表第6A族の元素を主成
    分とする膜を形成する工程と、窒素と酸素の化合物及び
    酸素と水素の化合物を含むガスを用いて、前記周期律表
    第6A族の元素を主成分とする膜をドライエッチングす
    ることを特徴とするドライエッチング方法。
  2. 【請求項2】 前記窒素と酸素の化合物はNO2 である
    ことを特徴とする請求項1記載のドライエッチング方
    法。
  3. 【請求項3】 前記窒素と酸素の化合物を、O2 とN2
    の混合ガスをプラズマ化して形成することを特徴とする
    請求項1記載のドライエッチング方法。
  4. 【請求項4】 前記酸素と水素の化合物は水(H2 O)
    であることを特徴とする請求項1記載のドライエッチン
    グ方法。
  5. 【請求項5】 基板上に周期律表第6A族の元素を主成
    分とする膜を形成する工程と、窒素、酸素を含み、かつ
    ハロゲンを含まないガスを用いて、前記周期律表第6A
    族の元素を主成分とする膜をドライエッチングすること
    を特徴とするドライエッチング方法。
  6. 【請求項6】 前記窒素、酸素を含み、かつハロゲンを
    含まないガスに対してさらに水素を含ませることを特徴
    とする請求項5記載のドライエッチング方法。
  7. 【請求項7】 基板上に周期律表第6A族の元素を主成
    分とする膜を形成する工程と、窒素、酸素を含むガスを
    前記周期律表第6A族の元素を主成分とする膜に供給
    し、前記周期律表第6A族の元素、窒素、及び酸素から
    なる化合物を形成して、前記周期律表第6A族の元素を
    主成分とする膜をドライエッチングすることを特徴とす
    るドライエッチング方法。
  8. 【請求項8】 前記窒素、酸素を含むガスに対してさら
    に水素を含ませ、前記周期律表第6A族の元素、窒素、
    及び酸素からなる化合物を水和物として形成することを
    特徴とする請求項7記載のドライエッチング方法。
  9. 【請求項9】 前記周期律表第6A族の元素を主成分と
    する膜は、クロム膜若しくはクロム酸化膜であることを
    特徴とする請求項1、5、又は7記載のドライエッチン
    グ方法。
  10. 【請求項10】 前記周期律表第6A族の元素を主成分
    とする膜は、タングステン膜若しくはモリブデン膜であ
    ることを特徴とする請求項1、5、又は7記載のドライ
    エッチング方法。
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