JP3259623B2 - ブラシレスモータ - Google Patents

ブラシレスモータ

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JP3259623B2
JP3259623B2 JP457396A JP457396A JP3259623B2 JP 3259623 B2 JP3259623 B2 JP 3259623B2 JP 457396 A JP457396 A JP 457396A JP 457396 A JP457396 A JP 457396A JP 3259623 B2 JP3259623 B2 JP 3259623B2
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stator
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慎治 福島
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Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブラシレスモータ
に関するもので、特にステータコイルの巻線方向及び配
置(国際特許分類H02K29/00)に特徴を有する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ブラシレスモータにおいて小型・高出力
とするためには、出力トルクを入力電流で割って求めら
れる値、つまりモータ定数Ktを大きくする必要があ
る。従来、Ktを大きくする方法として種々のものが知
られており、コイルの巻線数を増加する方法、ステータ
巻線の数を増加する方法、ロータを形成する永久磁石を
磁気特性の高い材料にする等がある。
【0003】しかし、3相ブラシレスモータにおいてス
テータ巻線の数Cは相数の3倍であり、かつ、条件式
C=(3n/4)Pを満足する必要がある。ただし、P
はマグネットの極数であり、nは正の整数である。従来
のステータスロットを有する3相ブラシレスモータとし
て、マグネットの極数を12、ステータ巻線を施したス
ロット数を9としたものを図3に示す。この従来例で
は、ステータスロットの1番目、4番目、7番目(以
下、単に#1、#4、#7と記す)にある巻線をU相と
し、#3、#6、#9にある巻線をV相、#2、#5、
#8にある巻線をW相とすることで、3相ブラシレスモ
ータに必要である電気角が120°ずつずれた誘起電圧
波形を得ている。
【0004】モータ定数Ktを大きくするため、スロッ
ト数を増やしてステータ巻線の数を増加する方法が取ら
れる。前述の条件式からマグネットの極数12に対し
て、巻線を施したスロット数を9(条件式にてn=1の
場合)から18(条件式にてn=2の場合)とした場合
の3相ブラシレスモータの断面図を図4に示す。スロッ
ト数9の場合と同様に、#1、#4、#7、#10、#
13、#16にある巻線をU相、#3、#6、#9、#
12、#15、#18にある巻線をV相、さらには#
2、#5、#8、#11、#14、#17にある巻線を
W相として利用している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この従来の3相ブラシ
レスモータにおいては、モータのサイズにもよるが、各
スロットに対して巻線を施すスペースが小さくなり、モ
ータ定数Ktが効果的に大きくならないという問題点が
発生した。すなわち、各スロットの巻線の巻数を多くす
ると、巻線のコイルのL値が大きくなり、ステータコア
で磁気飽和が発生し、モータサイズが大きくなる(厚く
なる)といった問題がある。
【0006】なお、マグネットの極数を増やすことで、
モータ定数Ktを大きくしようとすると、例えば磁極数
P=16とすると前述の関係式より巻線の数C=12と
なり、C=9(P=12)に対し、巻線の数が増え、モ
ータ定数Ktの向上が期待出来る。しかし、マグネット
の極数が増えることは、それぞれの磁極の円周方向の距
離が短くなることから、モータサイズによっては、磁束
が小さくなり、効果的にモータ定数Ktが大きくなら
ず、さらに発生する誘起電圧波形が歪むといった問題が
生じる場合があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明のブラシレスモータは、相数が3、極数が1
2、ステータ巻線の数が15の場合において、前記ステ
ータ巻線の#1、#2、#3、#7、#12のコイルを
直列接続して、これをU相コイル群とし、#4、#8、
#9、#13、#14のコイルを直列接続して、これを
V相コイル群とし、#5、#6、#10、#11、#1
5のコイルを直列接続して、これをW相コイル群とする
とともに、前記ステータ巻線の内、#1、#3、#4、
#5、#9、#10、#14、#15のコイル巻線方向
と#2、#6、#7、#8、#11、#12、#13の
コイル巻線方向を逆順とするように構成したものであ
る。これにより、モータサイズを大きくすることなく、
モータ定数Ktを大きくすることが出来る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、多数の磁極数Pを有する永久磁石を備えた円盤状ロ
ータと、コイル数が整数Nを用いて(3N/4)Pで表
される3相ブラシレスモータにおいて、前記コイルは3
群にグループ化され、かつ、一の群内のコイル巻線は直
列に接続され、それぞれの群間の位相差がほぼ120度
となるように、一群内の数個のコイルの巻線方向を逆順
にすることを特徴としたものであり、3相ブラシレスモ
ータにおいて、コイルのグループ化と巻方向によりステ
ータコイル数を増加してモータ定数Ktを大きくするこ
とが出来る。
【0009】本発明の請求項2に記載されたブラシレス
モータは、12極数を有する永久磁石を備えた円盤状ロ
ータと、スロット数15のステータコアを有するステー
タ巻線を備え、前記ステータ巻線は3群にグループ化さ
れ、かつ円周上に1番目から15番目まで順次等間隔に
配置される3相ブラシレスモータにおいて、前記ステー
タ巻線の1番目、2番目、3番目、7番目、12番目の
コイルを直列接続して、これをU相コイル群とし、4番
目、8番目、9番目、13番目、14番目のコイルを直
列接続して、これをV相コイル群とし、5番目、6番
目、10番目、11番目、15番目のコイルを直列接続
して、これをW相コイル群とするとともに、前記ステー
タ巻線の内、1番目、3番目、4番目、5番目、9番
目、10番目、14番目、15番目のコイル巻線方向と
2番目、6番目、7番目、8番目、11番目、12番
目、13番目のコイル巻線方向を逆順とすることを特徴
としたものであり、モータサイズを大きくすることな
く、モータ定数Ktを大きくすることを可能とするもの
である。
【0010】次に請求項3に記載されたブラシレスモー
タは、請求項2に記載されたブラシレスモータにおい
て、U相コイル群内の3番目のコイルを8番目あるいは
13番目のコイルと巻線方向を含めて交換し、そして、
V相コイル群内の1番目のコイルを6番目あるいは11
番目のコイルと巻線方向を含めて交換して、3相のコイ
ル配置を形成することを特徴としており、3群の等価な
コイル配置を示したものでモータサイズを大きくするこ
となく、モータ定数Ktを大きくすることが出来る。
【0011】以下に、本発明の請求項1および請求項2
および請求項3に記載された発明の実施の形態につい
て、図1および図2を用いて説明する。
【0012】図1は、相数が3であり、極数が12であ
るマグネットを有するロータを備え、ステータコアのス
ロット数を15としたブラシレスモータの断面図を示
す。図1において、1から15はステータのスロット、
19はスロットに巻かれた巻線で他のスロット2からス
ロット15にも巻かれている。20はマグネットであ
る。
【0013】このように構成されたブラシレスモータに
おいて、モータ動作を説明する。図2において、ステー
タコイル#1からステータコイル#15は同じ位相を有
する3コイルずつから成る5群(a)、(b)、
(c)、(d)、(e)に分類され、更にそれらを組み
合わせて、U相、V相、W相の3群にグループ化され
る。(a)群は#2、#7、#12からなり、0度の基
準位相とする。(b)群は#5、#10、#15からな
り、基準位相に対し72度の位相差、(c)群は#3、
#8、#13からなり、基準位相に対し144度の位相
差、(d)群は#1、#6、#11からなり、基準位相
に対し216度の位相差、(e)群は#4、#9、#1
4からなり、基準位相に対し288度の位相差を有す
る。そしてU相は基準位相角0度を有し、ステータコイ
ル#2、#7、#12、#3、#1からなり、かつ、ス
テータコイル#3、#1は逆順の巻方向である。V相は
基準位相角108度を有し、ステータコイル#4、#
9、#14、#8、#13からなり、かつ、ステータコ
イル#4、#9、#14は逆順の巻方向である。W相は
基準位相角252度を有し、ステータコイル#5、#1
0、#15、#6、#11からなり、かつ、ステータコ
イル#5、#10、#15は逆順の巻方向である。
【0014】前記5群の各巻線の誘起電圧を図2の
(a)、(b)、(c)、(d)、(e)に示す。同図
のステータコイル(a)群の#2、#7、#12の巻線
の誘起電圧波形が図2の(a)であり、ステータコイル
(b)群の#5、#10、#15の巻線の誘起電圧波形
が(b)、ステータコイル(c)群の#3、#8、#1
3の巻線の誘起電圧波形が(c)、ステータコイル
(d)群の#1、#6、#11の巻線の誘起電圧波形が
(d)、ステータコイル(e)群の#4、#9、#14
の巻線の誘起電圧波形が(e)であり、(a)、
(b)、(c)、(d)、(e)間の位相のずれはそれ
ぞれ電気角で72度となる。
【0015】ここで、(a)群、(b)群、(e)群の
3群の誘起電圧波形を基準に考えると、(a)群と
(b)群、(b)群と(e)群、(e)群と(a)群の
それぞれの位相差は電気角でそれぞれ72度、144
度、72度となり、3相モータの成立条件である、3相
間の位相差が120度にならない。そこでまず上記の巻
線群(b)群と(e)群の巻線の巻線方向を反対とし、
180度位相をずらすことで、各群間の位相差をそれぞ
れ108度、144度、108度とする。すなわち、
(a)群をU相の基準に、(e)群の逆相をV相の基準
に、(b)群の逆相をW相の基準にする。これに残され
た(c)、(d)の2群6個の巻線を2個ずつのペアと
し、(c)群の1個のコイルと(d)群の1個のコイル
を逆相にしてU相に加える。(c)群の2個のコイルを
V相に加え、(b)群の2個のコイルをW相に加える。
これによって形成された合成波を(f)に示す。それぞ
れの位相差は120゜Eに近似され、また、誘起電圧は
巻線1個分の4.56倍となる。
【0016】なお、スロットを有しないコアレスタイプ
のブラシレスモータにおいて、スロットに相当する位置
にコアレスステータ巻線を、前述の如くに配置して3相
モータを構成することが出来ることは当然である。
【0017】
【発明の効果】以上のように、本発明のブラシレスモー
タによれば、モータサイズを大きくしたり、またコギン
グ等のモータ性能に影響することなく、3相モータのモ
ータ定数Ktを大きくすることが出来るブラシレスモー
タを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるブラシレスモータ
の断面図
【図2】同実施例のブラシレスモータの誘起電圧波形図
【図3】従来のブラシレスモータの断面図
【図4】従来のブラシレスモータの断面図
【符号の説明】
1〜18 スロット 19 巻線 20 マグネット

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 12極数を有する永久磁石を備えた円盤
    状ロータと、スロット数15のステータコアを有するス
    テータ巻線を備え、前記ステータ巻線は3群にグループ
    化され、かつ円周上に1番目から15番目まで順次等間
    隔に配置される3相ブラシレスモータにおいて、 前記ステータ巻線の1番目、 2番目、3番目、7番目、1
    2番目のコイルを直列接続して、これをU相コイル群と
    し、4番目、8番目、9番目、13番目、14番目のコイル
    を直列接続して、これをV相コイル群とし、5番目、6番
    目、10番目、11番目、15番目のコイルを直列接続
    して、これをW相コイル群とするとともに、前記ステー
    タ巻線の内、2番目、6番目、7番目、8番目、11番目、
    12番目、13番目のコイル巻線方向を正順とし、1番
    目、3番目、4番目、5番目、9番目、10番目、14番
    目、15番目のコイルの巻線方向を逆順とすることを特
    徴とするブラシレスモータ。
  2. 【請求項2】 U相コイル群内の3番目のコイルを8番
    目あるいは13番目のコイルと巻線方向を含めて交換
    し、そして、V相コイル群内の1番目のコイルを6番目
    あるいは11番目のコイルと巻線方向を含めて交換し
    て、3相のコイル配置を形成することを特徴とする請求
    項1に記載のブラシレスモータ。
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