JP3258714B2 - レーザー増幅システム - Google Patents

レーザー増幅システム

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JP3258714B2 JP24800892A JP24800892A JP3258714B2 JP 3258714 B2 JP3258714 B2 JP 3258714B2 JP 24800892 A JP24800892 A JP 24800892A JP 24800892 A JP24800892 A JP 24800892A JP 3258714 B2 JP3258714 B2 JP 3258714B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はたとえば色素レーザーの
励起用として使用される銅蒸気レーザー増幅システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】図4により従来一般的に使用されている
銅蒸気レーザー増幅システムを例に説明する。図4にお
いて、レーザー発振器1に複数の増幅器2として初段増
幅器2a、中間段増幅器2bおよび最終段増幅器2cが
配置され、最終段増幅器2cの下流側に伝送用光学系12
と、ターゲット照射ビーム13を入射する色素レーザー9
が配置されている。
【0003】この銅蒸気レーザー増幅システムではレー
ザー発振器1により生成された増幅器入射ビーム3は初
段、中段および最終段増幅器2a,2b,2cを通過さ
せて増幅することにより高い出力のレーザービームとす
ることができる。
【0004】また、最終段増幅器2cを出射した最終段
増幅器出射ビーム4cは空間中をミラー等から構成する
伝送用光学系12により反射されながらターゲット照射ビ
ーム13として色素レーザー9に伝送される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図5は、一般的な銅蒸
気レーザー装置の増幅器2の入力ビーム強度と増幅加算
強度の関係を示したものである。ここで、増幅器加算強
度=増幅器出射ビーム4の強度−増幅器入射ビーム3の
強度で表される。この関係から、増幅器2への増幅器入
射ビーム3の強度を大きくとりすぎた場合は、増幅加算
強度が低下することがわかる。
【0006】したがって、増幅器2を最も有効に利用す
るためには、増幅器入射ビーム3の強度を抑えることが
必要となるが、一般的な銅蒸気レーザー増幅システムで
は、2段目の中間段増幅器2bでは、入射ビーム強度と
増幅加算強度はほぼ同等となるため、3段目以後の増幅
器の増幅効率は低下するという課題がある。
【0007】また、図4に示すような従来の銅蒸気レー
ザー増幅システムでは、最終段の増幅器2cからの最終
段増幅器出射ビーム4cの強度が非常に大きくなるため
ビームのハンドリングが困難となり、さらにこのビーム
をターゲットの色素レーザー9まで空間中を伝送した場
合は大気の密度のゆらぎ等の影響により伝送したレーザ
ービームのパターンが乱れ、伝送効率が低下するという
課題がある。
【0008】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、増幅器の増幅効率を最適に設定でき、伝送効
率を高め得るレーザー増幅システムを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、レ
ザー発振器からの出射レーザービームを順次増幅する
く直列に配置された複数段の増幅器と、これらの増幅器
の各々で増幅されレーザービーム毎にその一部を分離
して後段の増幅器の効率が高くなるようにレーザービー
ムの強度を調整する第1のビームスプリットミラーと、
この第1のビームスプリットミラーによって分離された
レーザービームを光ファイバーの許容強度以下となるよ
うに分離する第2のビームスプリットミラーと、前記光
ファイバーの許容強度以下となるように分離されたレー
ザービームを収束する収束レンズと、この収束レンズに
より収束されたレーザービームをターゲットに伝送する
光ファイバーとを具備した構成とする。請求項2の発明
は、収束レンズの代りにスクレーパミラーおよび凹面ミ
ラーを具備した構成とする。
【0010】
【作用】請求項1の発明において後段の増幅器への
入力ビームを増幅器の効率が最も高くる強度に調整す
るために、増幅器からの出射ビームを第1のビー
ムスプリットミラーで分離し、その分離したビームの一
部を第2のビームスプリットミラーに入力する。第2の
ビームスプリットミラーを通過したビームは最終段増幅
器からの出射ビームとともに光ファイバーでターゲット
まで伝送される。
【0011】すなわち、レーザー発振器と複数台の増幅
器から出射されるレーザービームは第1のビームスプリ
ットミラーで増幅効率が最も高くなる入力ビーム強度に
調整することができる。また、第1のビームスプリット
ミラーで分離された第2のビームスプリットミラーを通
過するビームと、最終段増幅器からの出射ビームはそれ
ぞれ光ファイバーによってターゲットまで伝送されるた
め、伝送経路中の大気ゆらぎによる影響を受けることは
ない。また、請求項2の発明においては、光ファイバー
の入口にスクレーパミラーと凹面ミラーを設けるので、
レーザービームが複数の波長を含む場合にも色収差を生
じることなく、光ファイバーへの高い入射効率が得られ
る。
【0012】
【実施例】図1を参照しながら本発明に係るレーザー増
幅システムの第1の実施例を説明する。図1におけるレ
ーザー増幅システムの光学系はレーザー発振器1と、こ
のレーザー発振器1のレーザー光出射側に順次配置され
た複数の増幅器2として初段増幅器2a、第1のビーム
スプリットミラー5a、中間段増幅器2b、第1のビー
ムスプリットミラー5a、最終段増幅器2c、第1のビ
ームスプリットミラー5aとからなっている。
【0013】各々の第1のビームスプリットミラー5a
の下流側には第2のビームスプリットミラー5b、全反
射ミラー6が配置され、各第2のビームスプリットミラ
ー5bおよび全反射ミラー6の下流側には収束レンズ7
が配置されている。収束レンズ7の下流側には光ファイ
バー8を通してターゲットとしての色素レーザー9が配
置されている。
【0014】なお、図1中符号3aは初段増幅器入射ビ
ーム、3bは中間段増幅器入射ビーム、3cは最終段増
幅器入射ビーム、4aは初段増幅器出射ビーム、4bは
中間段増幅器出射ビーム、4cは最終段増幅器出射ビー
ムである。
【0015】この第1の実施例の光学系では、レーザー
発振器1により発生したレーザービームを初段増幅器2
aを通過させ、十分に高い強度にまで増幅させた後、次
段の増幅器2bへの初段増幅器出射ビーム4aを第1の
ビームスプリットミラー5aで分離し、増幅器の効率が
最も高くできる入力ビーム強度に調整して入力する。
【0016】次に、第1のビームスプリットミラー5a
で分離された他方のビームは第2のビームスプリットミ
ラー5bおよび全反射ミラー6を用い光ファイバーの許
容強度以下となるように分離した後、収束レンズ7等に
より光ファイバー8に入射しターゲットとしての色素レ
ーザー9まで伝送する。
【0017】同様にして、最終段増幅器2cに至るまで
の各々の増幅器2a,2b,2cへの入力ビームおよび
最終段増幅器出射ビーム4cについても上述したものと
同じ光学系により分離,収束し、複数の光ファイバー8
によってターゲットとしての色素レーザー9まで伝送す
る。
【0018】次に図2および図3により本発明に係るレ
ーザー増幅システムの第2の実施例を説明する。なお、
図2中図1と同一部分には同一符号を付して重複する部
分の説明は省略する。
【0019】図2において、増幅器出射ビーム4の下流
側には第1および第2のビームスプリットミラー5a,
5bが配置され、第2のビームスプリットミラー5b側
にスクレーパミラー10および凹面ミラー11が配置されて
いる。
【0020】凹面ミラー11からの反射レーザー光は光フ
ァイバー8に入射し導かれてターゲットとしての色素レ
ーザー9へ伝送する光学系が構成されている。
【0021】この実施例では光ファイバー8の入射光学
系として凹面ミラー11およびスクレーパミラー10を組み
合せた光学系を設けたことにある。
【0022】この実施例によれば、取り扱うレーザービ
ームが複数の波長を含む場合にレンズの色収差により光
ファイバー8への入射効率が低下するため、レンズを使
用しない上記のような光学系の使用が有効となる。
【0023】図3は色素レーザー9に伝送する光ファイ
バー8a,8b,8cの長さを調整して光パルス幅を拡
大した例を示すものである。
【0024】すなわち、図3に示すように、取り扱うレ
ーザービームがパルスレーザーの場合は、ターゲット照
射ビーム13を入射する色素レーザー9に伝送する各々の
光ファイバー8a,8b,8cの長さを調整し、伝送光
路長を変えることにより色素レーザー9に照射されるタ
ーゲット照射ビーム13の光パルス幅を必要に応じて拡張
することが可能である。
【0025】図3における光パルス波形は光ファイバー
8aを基準にして光ファイバー8b,8cには順次遅れ
時間をもたせている。
【0026】しかして、色素レーザー9に伝送する各々
の光ファイバー8a,8b,8cの長さを調整して伝送
遅延時間を生じさせることによりターゲット照射ビーム
13の光パルス幅を調整することができる。
【0027】図3では各々の光ファイバー8a+8b+
8cの光パルスを合成したものがターゲット照射ビーム
13となり、パルス幅を拡大する。
【0028】なお、本発明でターゲットの例として銅蒸
気レーザー増幅システムの励起用色素レーザーについて
説明したが、これに限るものではない。また、本発明は
ビームを遠距離にわたり効率良く伝送する必要性を持つ
システムに適用できる。
【0029】
【発明の効果】本発明によればシステムを構成する増幅
器の増幅効率を最適に設定することが可能となり、加え
て光ファイバーを利用したことにより伝送経路中の大気
ゆらぎがもたらすビームパターンの乱れ、光軸の変動を
避け、伝送効率の高いシステムを提供できる。
【0030】また、レーザービームを複数の光ファイバ
ーに分けて伝送しているため、従来のシステムのように
1軸の強度が高いレーザービームの伝送に比較し、ハン
ドリングが容易となり、各光ファイバーの長さを調整す
ることによりターゲット上で合成される光パルス幅の調
整も容易となる。
【0031】よって、本発明を大規模なレーザーシステ
ムから構成されるようなプラントに利用すれば総合効率
と運用性の大きな向上をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレーザー増幅システムの第1の実
施例を示す構成図。
【図2】本発明に係るレーザー増幅システムの第2の実
施例の光学系を示す図。
【図3】本発明の実施例における他の例を説明するため
の原理図。
【図4】従来の銅蒸気レーザー増幅システムを示すブロ
ック図。
【図5】図4における銅蒸気レーザー装置の増幅器入力
ビーム強度と増幅加算強度の関係を示す曲線図。
【符号の説明】
1…レーザー発振器、2…増幅器、2a…初段増幅器、
2b…中間段増幅器、2c…最終段増幅器、3…増幅器
入射ビーム、3a…初段増幅器入射ビーム、3b…中間
段増幅器入射ビーム、3c…最終段増幅器入射ビーム、
4…増幅器出射ビーム、4a…初段増幅器出射ビーム、
4b…中間段増幅器出射ビーム、4c…最終段増幅器出
射ビーム、5a…第1のビームスプリットミラー、5b
…第2のビームスプリットミラー、6…全反射ミラー、
7…収束レンズ、8,8a,8b,8c…光ファイバ
ー、9…色素レーザー、10…スクレーパミラー、11…凹
面ミラー、12…伝送用光学系、13…ターゲット照射ビー
ム。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ーザー発振器からの出射レーザービー
    ムを順次増幅するべく直列に配置された複数段の増幅器
    と、これらの増幅器の各々で増幅されレーザービーム
    毎にその一部を分離して後段の増幅器の効率が高くなる
    ようにレーザービームの強度を調整する第1のビームス
    プリットミラーと、この第1のビームスプリットミラー
    によって分離されたレーザービームを光ファイバーの許
    容強度以下となるように分離する第2のビームスプリッ
    トミラーと、前記光ファイバーの許容強度以下となるよ
    うに分離されたレーザービームを収束する収束レンズ
    と、この収束レンズにより収束されたレーザービームを
    ターゲットに伝送する光ファイバーとを具備したことを
    特徴とするレーザー増幅システム。
  2. 【請求項2】 収束レンズの代りにスクレーパミラーお
    よび凹面ミラーを具備したことを特徴とする請求項1記
    載のレーザー増幅システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7157991B2 (ja) 2016-12-26 2022-10-21 ホーユー株式会社 多剤式毛髪処理剤組成物及びその使用方法

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