JP3256648B2 - 荷電ビーム描画装置の成形ビームの評価方法及び荷電ビーム描画方法 - Google Patents

荷電ビーム描画装置の成形ビームの評価方法及び荷電ビーム描画方法

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JP3256648B2 JP21794095A JP21794095A JP3256648B2 JP 3256648 B2 JP3256648 B2 JP 3256648B2 JP 21794095 A JP21794095 A JP 21794095A JP 21794095 A JP21794095 A JP 21794095A JP 3256648 B2 JP3256648 B2 JP 3256648B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ULSI等の微細
パターンを試料面上に描画する荷電ビーム描画装置の成
形ビームの評価方法及び荷電ビーム描画方法に関し、特
にビーム寸法の調整時に問題となるオフセット変動量の
測定法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体ウエハ等の試料上に所望の
微細パターンを描画するものとして荷電ビーム描画装置
が使われている。これらのうちでビーム寸法を可変とす
る荷電ビーム描画装置はビーム寸法固定方式の装置と比
較し、描画スループットが格段に高いという特徴を有す
る。
【0003】ところで、可変成形ビーム方式の荷電ビー
ム描画装置では、設定ビーム寸法と実際のビーム寸法が
一致するようにビーム寸法を調整する必要がある。ビー
ム寸法調整は、例えば特開昭63−237526号公報
に示されるように、まず第1成形アパーチャと第2成形
アパーチャの各辺を基準座標に対し平行になるように合
せた後、ビーム寸法を変化させてファラデーカップ等で
ビーム電流を測定する。ビーム寸法変化に対しビーム電
流の増加が直線になるように、アパーチャの回転を合
せ、上記直線のビーム電流が零になる点からオフセット
量を求め、この値を補正して、設定ビーム寸法通りの実
ビームが得られるようにする。
【0004】しかしながら、以上に述べたような荷電ビ
ーム描画装置では、電子光学鏡筒(以下、EOS(Elect
ron Optical System) と呼ぶ)内に電荷がたまり(以
下、チャージアップと呼ぶ)、電子ビームの軌道が変化
するいわゆるビームドリフトが発生することが知られて
いる。ビーム寸法を制御する成形偏向器の内部でチャー
ジアップによるビームドリフトが生じると、第2成形ア
パーチャ上での第1アパーチャ像の位置がドリフトし、
設定ビーム寸法に対して実ビーム寸法のずれが生じる。
これは前記オフセットが時間の関数として変化すること
を意味する(以下、これをオフセットドリフトと呼
ぶ)。
【0005】このオフセットドリフトは極めて短時間に
大きく変化して飽和する短時間オフセットドリフトと、
数時間かけてだらだらとわずかに変化する長時間オフセ
ットドリフトとから成る。このオフセットドリフトの描
画パターンへの影響は微細パターンになるほど大きく現
われる。例えば、オフセットドリフトが0.01μm
(試料面上で)ある時、0.5μmルールの描画パター
ンにおいては2%(0.01/0.5)の誤差となる
が、微細パターンである0.1μmルールの描画パター
ンにおいては10%(0.01/0.1)の誤差となっ
てしまう。
【0006】また対物レンズ内や試料上のレジスト内で
チャージアップが起こるとビーム寸法に変化はないもの
のビーム位置が変化するという問題を引き起す。このよ
うなビーム位置誤差を解消するため、所望パターンの描
画の途中で、一定時間毎に電子ビーム照射位置を測定
し、ドリフトの生じた分だけ電子ビームの偏向量を調整
してドリフトの補正を行い、描画精度の低下を防ぐこと
が行われている(例えば特開平5−304080号公報
参照)。この方法は、比較的ドリフトがゆっくり発生す
る場合には有効だが早いドリフトを補正することは困難
である。そのため実パターンを描画する前に、ビームの
ドリフトが比較的安定する程度の時間、被描画材料から
外れた場所にビームを照射し、任意のパターンを描画す
る、いわゆるダミー照射が行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法はビーム寸法を変化させるようなドリフトに対しては
効果はないため描画中の実際のビーム寸法を正しく管理
できないという欠点をもっている。すなわちビーム調整
時に計測されたビーム寸法はオフセットドリフトによっ
て変化するし、また時間的に安定したビーム寸法値にな
っているものの描画中のビーム寸法が不明となっている
という問題があった。また描画によってこの値を計測し
ようとしても、このような微小なオフセットドリフト量
は、描画パターン寸法から求めようとしても設定寸法と
描画パターン寸法とのリニアリティが成立しない領域に
属することから直接求めることが極めて難しい。
【0008】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、ドリフトによって起こ
る設定ビーム寸法と実ビーム寸法のずれを評価できる成
形ビームの評価方法を確立することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、オフセットド
リフトの計測法、それを用いた荷電ビーム描画法に関す
るもので、その骨子とするところは以下の通りである。
まずa×bμm2 のビームの一辺、例えばaμm(x方
向)をn分割して(a/n)×bμm2 の短冊状のライ
ンビームを作る。ビーム幅を分割するということは、未
知のオフセットドリフト量に匹敵する幅を持つラインビ
ームを作ることに相当する。こうするとラインビームに
おけるオフセットドリフトの影響の度合いが大きくなり
評価するのに都合が良くなる。次に、このラインビーム
をn本並べて描画する。x方向の短時間のオフセットド
リフトが存在するとラインビーム各1本毎にオフセトッ
トドリフト量が加算されて太めのラインビームで並列描
画されることになるため、例えばネガレジストの場合、
a×bμm2 のビームをワンショットで描画した場合に
比べて線幅が太くなる。そこでラインビームのx方向に
バイアス値を系統的に加えて上述と同様の並列描画を行
うと、短時間のオフセットドリフトとバイアス値とが相
殺される場合にのみ、nに無関係にaμmの幅のライン
が形成されることになる。従ってバイアス値からx方向
のオフセットドリフト量を求めることができる。一方、
y方向のオフセットドリフトの計測は、a×bμm2
ームのもう一方の辺bμm(y方向)をm分割してa×
(b/m)μm2 の短冊状のラインビームをつくる。こ
のビームで上述と同様の作業を行えばy方向のオフセッ
トドリフト量を求めることができる。これが第1の方法
である。この方法によって求めたx,y方向の短時間オ
フセットドリフト量を予め考慮してビーム寸法の調整を
行うことによって微細パターンの描画精度の向上に寄与
し得る荷電ビーム描画方法を提供することができる。
【0010】一方、第2の方法は以下の通りである。第
2の方法の骨子はビーム電流を直接計測することにあ
る。すなわちa×bμm2 のビームの一辺、例えばaμ
m(x方向)をn分割して(a/n)×bμm2 の短冊
状のラインビームを作る。このビームを例えば荷電ビー
ム描画装置の装備されるファラデーカップ(電流計測
器)に一定時間n回ショットしてトータルの電荷量を計
測する。x方向のオフセットドリフトが存在するとライ
ンビーム各1本毎にオフセットドリフト量が加算される
ことになるため、a×bμm2 のビームを1ショットで
一定時間ファラデーカップに入射させたときの電荷量よ
りも多くなる。そこでラインビームのx方向にバイアス
値を系統的に加え上述の電荷量計測を繰り返すと、短時
間オフセットとバイアス値とが相殺される場合にのみ、
nに無関係にワンショットの場合の電荷量と同一とな
る。従ってその場合のバイアス値からオフセットドリフ
ト量を求めることができる。y方向の短時間オフセット
ドリフトの計測は、a×bμm2ビームのもう一方の辺
bμm(y方向)をm分割して、a×(b/m)μm2
の短冊状のラインビームをつくり、上述作業を行えば、
y方向のオフセットドリフト量を求めることができる。
また計測時間はショット回数nで電荷量を測定している
が、ショット時間をn倍してもよい。
【0011】本発明によれば、描画パターンでは描画パ
ターン寸法とのリニアリティが成立しないような微細パ
ターン領域に属するような微小オフセット量を求めるこ
とができるようになり、従来以上に高精度でビーム寸法
の調整、管理を行うことができる。この結果極めて精度
の高い描画が、長時間安定して持続できる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明による荷電ビーム描画装置
の成形ビームの評価方法の第1の実施の形態を図1乃至
図16を参照して説明する。
【0013】図1は本実施の形態の成形ビームの評価方
法の評価手順を示すフローチャートである。図2は、本
実施の形態に係わる、荷電ビーム描画装置の概略構成図
である。図2において電子銃101から放射された電子
ビームは、コンデンサレンズ102により第1成形アパ
ーチャ103に照射される。この第1成形アパーチャ1
03の像は、投影レンズ104によって第2成形アパー
チャ105の上に結像される。ビーム寸法は、ビーム成
形偏向器106によって2つのアパーチャ103,10
5の重なりの程度を制御することにより変えることがで
きる。アパーチャ103,105の重なりによる像は、
縮小レンズ107及び対物レンズ108によって縮小さ
れて試料109上に結像される。そして、試料面上のビ
ーム位置は、主偏向器110によって制御される。試料
109は、ファラデーカップ111、ビーム寸法測定用
マーク台112とともに、可動ステージ113上に設置
され、ステージを移動することで試料109またはファ
ラデーカップ111またはビーム寸法測定用マーク台1
12を選択することができる。
【0014】次にオフセットドリフトの計測法の具体的
な説明の前にまず、ビーム寸法を変化させるオフセット
ドリフトについて述べる。ブランキング電極(図示せ
ず)への電圧印加(あるいは電圧解除)によってブラン
キングアパーチャ(図示せず)によって遮断されていた
電子ビームを試料109上に達するようにすると、ビー
ム成形偏向器106内部にチャージアップがたまりだし
てやがて飽和する。偏向器106内のチャージアップで
試料上へ向うビームの軌道変化が生じる。この変動の様
子は可動ステージ113上に設置されたファラデーカッ
プ111でビーム電流を計測することで知ることができ
る。オフセットドリフトの測定結果を図3に示す。図3
の信号はビーム電流を時間軸に対してプロットしたもの
でブランキング解除後からビーム成形偏向器106で成
形されたビームの形状がどう変化するかを示している。
この図3から荷電ビーム描画装置ではオフセットドリフ
トは数分間以内でおおよそ飽和して、その後非常にゆっ
くりとわずかづつ増加していくことがわかる。一方、再
びブランキングをかけた場合、チャージアップされた電
荷量はほぼ同じ時間をかけて零近くにまで達し、その後
時間をかけて完全に零にまで到達する。
【0015】これに対してビーム寸法の調整をするため
にビームを試料面109上に照射する正味時間は数秒間
であることから、この時間ではビーム成形偏向器106
内にはチャージアップせず、オフセットドリフトは生じ
ない。しかしいったん描画が始まるとブランキング/ア
ンブランキングの繰り返しでビームが試料109面上に
照射されるが、ブランキング時間は極めて短いため、実
効的には常時試料109上にビームを照射しているのと
等価なため、オフセットドリフトは数分間でほぼ飽和
し、その後、非常にゆっくりと漸増する。
【0016】したがって描画時のビーム寸法を正確に管
理するためには、少なくとも一定時間の描画で発生する
短時間オフセットドリフトを補正することが必要であ
り、さらに高精度が要求される場合には長時間のオフセ
ットドリフトも補正することが必要であることがわか
る。
【0017】次にこの荷電ビーム描画装置を用いたオフ
セットドリフトの計測法について以下に述べる。
【0018】まず最初に特開昭63−237526号公
報に示されているように、従来のビーム寸法調整法に従
って第1成形アパーチャと第2成形アパーチャの各辺を
基準座標に対し平行になるように合わせた後、ビーム寸
法を変化させながらファラデーカップ等でビーム電流を
測定する。ビーム寸法変化に対しビーム電流の増加が直
線になるように、アパーチャの回転を合わせ、設定ビー
ム寸法を変化させた時のビーム電流値を一次関数で外挿
し、直線が原点を通るようにビーム成形用偏向器のオフ
セット調整を行う。このビーム寸法調整時の第1成形ア
パーチャ像103と第2成形アパーチャ105の位置関
係を図4に示す。
【0019】次に、後述のバイアス値δおよび分割数n
を設定した後(図1のステップF1,F2参照)、第1
成形アパーチャ像103と第2成形アパーチャ105を
重ねてa×bμmのビームを成形する。本実施の形態
で用いた電子ビーム描画装置においては第2成形アパー
チャ105で成形されたビームは1/40に縮小されて
試料面(ウエハ面)上に照射される。従ってウエハ上で
0.5×1μmのビームは第2成形アパーチャ部では
20×40μmの大きさに第1成形アパーチャ像10
3と第2成形アパーチャ105とを重ねることになる。 (x方向の短時間オフセットドリフトの計測) ここでは例えばウエハ上で0.5×1μmのビームを
考える。x方向の一辺0.5μmをn分割、例えば50
分割する場合を考える。図1のステップF3に示すよう
にビーム成形偏向器106によって、第1成形アパーチ
ャ像103と第2成形アパーチャ105とを重ね、ウエ
ハ上で0.01×1μmの短冊状ビーム120をビー
ム寸法調整によって設定する(図5(b)参照)。次に
この成形ビーム120を使って描画を始め、ビーム成形
偏向器106内にチャージをためた後(図1のステップ
F4参照)、主偏向器110を使って0.01μmづつ
ずらしてビームの照射時間一定のもとで図5(b)に示
すように0.01×1μmのビーム120が50本並
んだ描画パターンを作成する(図1のステップF5,F
6,F7,F8参照)。x方向に短時間オフセットドリ
フトΔxが存在すると(y方向にも同様のドリフトが存
在するがここでは無視する)、図6に示すように0.0
1×1μmの寸法に成形されたビーム120であって
もその幅方向にオフセットドリフトΔxが加算されて、
実際描画する時には(0.01+Δx)×1μmのビ
ーム120′になっている。従ってこのビーム120′
を50本並べて描画すると、設計上の0.5×1μm
のパターンは描画できず、50×Δxの分だけ設計上よ
りもドーズ量が増えてパターンが描画されることにな
る。このように微小分割ビームを並列して描画すること
でビームの素性を調べることは特願平5−195710
号に記載されている。そこでライン状(短冊状)ビーム
の幅(x)方向に系統的にバイアス値δを加えてライ
ンの並列描画を継続して行うと短時間オフセットドリフ
トをほぼ飽和させた状態のままで各δに対するパター
ン線幅を比較することができる。図7にΔxとδとの
大小関係と描画パターンとの関係を示す。
【0020】Δx+δx =0(図7(b)参照)のとき
に線幅がちょうど50×0.01=0.5μmに仕上が
るレジスト現象プロセスにおいては図7(a)に示す条
件ではアンダードーズで線幅は細めに、図7(c)に示
す条件ではオーバードーズで太めにレジストパターンが
仕上がることになる。さらにΔx+δx =0の時、線幅
(本実施例では0.5μm)は分割数nに依存しない。
ただしnが大きいほどビーム線幅に占めるオフセットド
リフト量の割合が大きくなるため、わずかなオフセット
ドリフト量の影響が顕著に現われる。従って評価も楽と
なる(nが小さいとn=1の時と比較が難しい。例えば
SEM(scanning electron microscope)を使って線幅を
計測し比較する場合、その値にばらつきが多い)。
【0021】したがって、バイアス値δx をパラメータ
にしたときのレジストパターン幅θをnを変化させて求
める(図1のステップF9,F10,F11参照)。
【0022】図8(a)にバイアス値δをパラメータ
にした場合のレジストパターン寸法(形成線幅)と分割
数nの関係を示す。各パラメータδ毎の点に対して回
帰直線をそれぞれ求め、更にこれらの回帰直線の傾きを
求め、オフセット変化量(バイアス値)と傾きの関係を
図8(b)の表に示す。また各バイアス値δに対して
上記傾きをプロットしたグラフを図9に示す。上記傾き
が零となるバイアス値がオフセットドリフトとなる。図
9から、先の回帰直線のばらつき、すなわち本実験系で
のばらつきの範囲内におさまるバイアス値を求めるとδ
は1.7nm〜4.5nmとなる。中心値は3.1n
mである。従って、xのマイナス方向に3.1nmのオ
フセットドリフトがあることがわかる(図1のステップ
F12参照)。 (y方向の短時間オフセットドリフトの計測) ここではウエハ上で1×0.5μmのビームを考え
る。このビームは第2成形アパーチャ上では40×20
μmの重なりとなる(図10参照)。y方向の一辺
0.5μmをn分割、例えば50分割する場合を考え
る。ビーム成形偏向器106によって、第1成形アパー
チャ像103と第2成形アパーチャ105とを重ね、ウ
エハ上で1×0.01μmの短冊状ビーム121をビ
ーム寸法調整によって設定する(図11(b)参照)。
次にこの成形ビーム121を使って描画を始め、ビーム
成形偏向器106内にチャージをためた後、主偏向器1
10を使って0.01μmづつずらしてビーム照射時間
一定のもとで図11(a),(b)に示すように1×
0.01μmのビーム121が50本並んだ描画パタ
ーンを作成する。y方向に短時間オフセットドリフトが
存在すると(x方向のドリフトは無視する)、図12
(a)に示すように1×0.01μmの寸法に成形さ
れたビーム121であってもその幅方向にオフセットド
リフトΔyが加算されて、実際描画する時には1×
(0.01+Δy)μmのビーム121′になってい
る。従ってこのビーム121′を50本並べて描画する
と、設計上の1×0.5μmのパターンは描画でき
ず、50×Δyの分だけ設計上よりもドーズ量が増えて
パターンが描画されることになる。そこで、ラインビー
ムの幅(y)方向に系統的にバイアス値δを加えてラ
インの並列描画を継続して行い、短時間オフセットドリ
フトをほぼ飽和させた状態のままで各δに対するパタ
ーン線幅を比較することができる。図13にオフセット
ドリフトΔyとバイアス値δとの大小関係と描画パタ
ーンとの関係を示す。
【0023】Δy+δ=0(図13(b)参照)のと
きに線幅がちょうど50×0.01=0.5μmに仕上
がるレジスト現象プロセスにおいては、図13(a)に
示す条件はアンダードーズで線幅は細めに、図13
(c)に示す条件ではオーバードーズで太めに仕上がる
ことになる。この時、線幅(本実施例では0.5μm)
は分割数nに依存しない。ただしnが大きいほどビーム
線幅に占めるオフセットドリフト量の割合が大きくなる
ためわずかなオフセットドリフト量の影響が顕著に現わ
れる。従って評価も楽となる(nが小さいとn=1の時
と比較が難しい。例えばSEMを使って線幅を計測し比
較する場合、その値にばらつきが多い)。図8に示すX
方向の場合と同様にバイアス値δをパラメータにし
て、レジストパターン寸法と分割数nの関係を求め、各
パラメータ毎の点に対して回帰直線をそれぞれ求め、更
に上記回帰直線の傾きを求め、各バイアス値δに対し
て傾きをプロットしたグラフを図14に示す。この図1
4を使って本実験系のばらつきの範囲内におさまるバイ
アス値を求めるとδは−2.4nm〜0nmとなる。
中心値は−1.2nmである。従って、yプラス方向に
1.2nmのオフセットドリフトがあることがわかる。
【0024】次に、求めたΔxとΔyを考慮して、ビー
ム寸法の調整を行う。図15はその調整手順を説明する
ための図である。
【0025】まず最初に特開昭63−237526号公
報に示されるように、従来のビーム寸法調整法に従って
第1成形アパーチャと第2成形アパーチャの各辺を基準
座標に対し平行になるように合わせた後、ビーム寸法を
変化させながらファラデーカップ等でビーム電流を測定
する。ビーム寸法変化に対しビーム電流の増加が直線に
なるように、アパーチャの回転を合わせ、設定ビーム寸
法を変化させた時のビーム電流値を一次関数で外挿し、
直線が原点を通るようにビーム成形用偏向器のオフセッ
ト調整を行う。
【0026】この結果、ウエハ上でA×Bμmのビー
ムが必要と指定すると第1成形アパーチャ像と第2成形
アパーチャの重なり122を40×(AxB)になるよ
うにする(ここで40は縮小率の逆数)。ところが先述
した例ではx,y方向にオフセットドリフトが存在する
ため、ビームを試料上に一定時間以上照射すると重なり
123が40×{(A−Δx)×(B+Δy)}となっ
てしまう。そこで予め、ビーム調整時にx,y方向のオ
フセットドリフトをキャンセルするようなバイアス値δ
,δを加算する。すなわち重なり124を40×
{(A+δ)×(B−δ)}とする。これはビーム
の原点が第2成形アパーチャ105の左下の角となって
いるのを図15(a)に示すO点にずらしておくことに
相当する。このようにするとビームを試料上に一定時間
以上照射した後、オフセットドリフトによって予め与え
ておいたバイアス値がキャンセルされ、原点が(0,
0)の位置にくることになる。このバイアス値の加算の
調整は可動ステージ上の例えばファラデーカップで計測
される電流量の増減を見ながら第1成形アパーチャ像の
位置を制御するビーム成形偏向器106を使って行うこ
とができる。
【0027】図16に本実施の形態の評価方法によって
求めたオフセットドリフトを用いて補正した場合と補正
しない場合の実験結果を示す。オフセットドリフトを補
正しない場合にライン幅0.135μmのパターンを描
画するとy方向ラインでパターン寸法幅がx方向ライン
に比べて太くなっている。両者の差は基準寸法(0.1
35μm)に比べて約5%にもなっている。これに対し
て上述したようにして補正をすると両者の差は基準寸法
に対して1%以下に低下している。
【0028】以上の述べたようにビームを微小分割して
ライン状(短冊状)ビームを作り、これが幅方向に系統
的にバイアス値δを加え、短時間オフセットドリフト量
Δとバイアス値δを加えた時にδ+Δ=0となる場合で
は、微小分割ビームをn本並べてパターンを描画したと
きのパターン寸法幅はnに依存しないで一定となること
を利用して短時間オフセットドリフト量を求める(x,
y方向についてそれぞれ)。次にこれを予め考慮してビ
ーム寸法の調整を行うようにする。これによって描画時
にビーム寸法管理がしっかりとなされ、安定して信頼性
の高い荷電ビーム描画装置を提供することができる。
【0029】なお、上記実施の形態においては、パター
ン幅θの測定(図1のステップF9参照)は、n回の照
射を行った後、レジストを現像して測定しているが、1
つのウェハーのレジスト上にnとδを変えたものを各々
照射した後、現像してパターン幅θを測定しても良いこ
と(すなわち、ステップF9をステップF10またはス
テップF11の後で行っても良い)ことは言うまでもな
い。
【0030】次に、本発明による荷電ビーム描画装置の
成形ビームの評価方法の第2の実施の形態を図17乃至
図22を参照して説明する。この第2の実施の形態が第
1の実施の形態と異なる大きな点は、パターン描画をせ
ずにファラデーカップで電流量を計測することで短時間
のオフセットドリフト量の算出を行うことにある(CC
Dセンサなどで直接計測してもよい)。図17に本実施
の形態の評価方法の評価手順を示し、図18にこの実施
の形態の評価方法に用いられる電荷の計測装置200を
示す。図18において111はファラデーカップ、20
2は電荷の積分回路である。以下、この計測装置200
を利用したオフセットドリフト量の計測法について述べ
る。第1の実施の形態と同様に、最初に特開昭63−2
37526号公報に示すような従来のビーム寸法調整法
に従って、第1成形アパーチャと第2成形アパーチャの
各辺を基準座標に対し平行になるように合わせた後、ビ
ーム寸法を変化させながらファラデーカップ等でビーム
電流を測定する。ビーム寸法変化に対しビーム電流の増
加が直線になるように、アパーチャの回転を合わせ、設
定ビーム寸法を変化させた時のビーム電流値を一次関数
で外挿し、直線が原点を通るようにビーム成形用偏向器
のオフセット調整を行う。
【0031】次にバイアス値δおよび分割数nの設定を
行なう(図17のステップF21,F22参照)。ビー
ム寸法調整後の第1成形アパーチャ像と第2成形アパー
チャ位置関係は第1の実施形態の時と同じて図3のよう
になる。次に第1成形アパーチャ像103と第2成形ア
パーチャ105を重ねてa×bμmのビームを成形す
る。 (x方向の短時間オフセットドリフトの計測) ここでは例えばウエハ上で0.5×1μmのビームを
考える。x方向の一辺0.5μmをn分割、例えば50
分割する。すなわちビーム成形偏向器106によってア
パーチャ像103を第2成形アパーチャ105に重ね、
ウエハ上で0.01×1μmのビーム120をビーム
寸法調整によって設定する(図17のステップF23参
照)。このビーム120の1回の照射時間tを決めてフ
ァラデーカップ111内へのショットを開始する(図1
7のステップF24参照)。ビーム成形偏向器106内
にチャージアップが飽和した後、50回ショットの電荷
量を計測する。
【0032】x方向に短時間オフセットドリフトが存在
すると、図6に示したものと同じような0.01×1μ
2 の寸法に成形されたビーム120であってもその幅
方向にオフセットドリフトΔxが加算されて、実際ショ
ットする時には(0.01+Δx)×1μm2 のビーム
120′になっている。従って、このビーム120′の
50回ショット分の電荷量は設定上の電荷量:0.5×
1×t×J(ここでJは電流密度)より50×Δx×1
×t×Jだけ電荷量が多くなって計測されることにな
る。
【0033】そこで、ビーム成形偏向器106内にチャ
ージアップが飽和した後に、ラインビームの幅(x)方
向に系統的にバイアス値δを加えて50回のショット
の合計電荷量を電荷積分回路202で計測する(図17
のステップF25,F26参照)。そしてδとnを変
えて測定を行い、各δに対する電荷量をプロットする
とΔxとδの符号が反対で絶対値が等しい時に電荷量
が設定上の電荷量0.5×1×t×Jと等しくなる。さ
らにΔx+δ=0の時は電荷量は分割数nには依存し
ないで一定となる。従ってδとnを変えて電荷量を計
測して図19に示すようなグラフを求める(図17のス
テップF27,F28参照)。各δ毎の点に対し回帰
直線をそれぞれ求め、これらの回帰直線の傾きを求め、
各バイアス値δに対して傾きを再プロットしたのが図
20である。この図20において上記傾きが零となるバ
イアス値δがオフセットドリフトとなる。図20から
本実施の形態での実験系でのばらつき範囲内でバイアス
値を求めるとδは2.1nm〜4.1nmとなり、そ
の中心値は3.1nmである。
【0034】従ってxのマイナス方向に3.1nmのオ
フセットドリフトがあることがわかる。
【0035】なおこの実施例では1回の測定でオフセッ
トドリフトを求めるように記述しているが、測定精度を
高めるためには複数回行って平均する方が好ましい。ま
た計測時間はショット回数nで電荷量を計測している
が、ショット時間をn倍してもよい。 (y方向の短時間オフセットドリフトの計測) ここでは例えばウエハ上で1×0.5μmのビームを
考える。y方向の一辺0.5μmをn分割、例えば50
分割する。ビーム成形偏向器106によってアパーチャ
像103をアパーチャに重ねウエハ上で1×0.01μ
のビーム120をビーム寸法調整によって設定す
る。このビーム120の1回の照射時間tを決めてファ
ラデーカップ111内へのショットを開始する。成形偏
向器のチャージアップが飽和した後、50回ショットの
電荷量を計測する。x方向に短時間オフセットドリフト
が存在すると図6に示したものと同じような1×0.0
1μmの寸法に成形されたビーム120であってもそ
の幅方向にオフセットドリフトΔyが加算されて、実際
ショットする時には1×(0.01+Δy)μmのビ
ーム120′になっている。従って、このビーム12
0′の50回ショット分の電荷量は、設定上の電荷量:
1×0.5×t×J(ここでJは電流密度)より1×5
0×Δy×t×Jたけ電荷量が多くなって計測されるこ
とになる。そこで、成形偏向器内にチャージが飽和した
後にラインビームの幅(y)方向に系統的にバイアス値
δを加えて50回のショットの合計電荷量を電荷積分
回路202で計測し、各δに対する電荷量をプロット
するとΔyとδの符号が反対で絶対値が等しい時に電
荷量が設定上の電荷量1×0.5×t×Jと等しくな
る。さらにΔy+δ=0の時は電荷量は分割数nには
依存しないで一定となる。従ってδとnを変えて電荷
量を計測して図21に示すようなグラフを求める。各δ
毎の点に対し回帰直線を求め、その傾きを求め、各バ
イアス値δに対して傾きを再プロットしたのが図22
である。この図22から本実施の形態での実験系でのば
らつき範囲内で傾き値を求めるとδは−0.2nm〜
−2.2nmとなり、その中心値は−1.2nmであ
る。
【0036】従ってyのプラス方向に1.2nmのオフ
セットドリフトがあることがわかる。
【0037】次に、求めたΔxとΔyを考慮して、ビー
ム寸法の調整を行う。この調整手順は第1の実施の形態
で示した手順と同じである。また計測時間はショット回
数nで電荷量を計測しているが、ショット時間をn倍し
ても良い。
【0038】すなわち、まず最初に特開昭63−237
526号公報に示されたような従来のビーム寸法調整法
に従って、第1成形アパーチャと第2成形アパーチャの
各辺を基準座標に対し平行になるように合わせた後、ビ
ーム寸法を変化させながらファラデーカップ等でビーム
電流を測定する。ビーム寸法変化に対しビーム電流の増
加が直線になるように、アパーチャの回転を合わせ、設
定ビーム寸法を変化させた時のビーム電流値を一次関数
で外挿し、直線が原点を通るようにビーム成形用偏向器
のオフセット調整を行う。
【0039】この結果、ウエハ上でA×Bμm2 のビー
ムが必要と指定すると第1成形アパーチャ像と第2成形
アパーチャの重なり122を40×(A×B);(40
は縮小率の逆数)の大きさに重ねるようにする。ところ
が先述した例ではx,y方向にオフセットドリフトが存
在するため、ビームを試料上に一定時間以上照射すると
重なり123が40×{(A−Δx)×(B+Δy)}
となってしまう。そこで予めビーム調整時にx,y方向
のオフセットドリフトのキャンセルするようなバイアス
値δx ,δy を加算する。すなわち重なり124を40
×{(A+δx)×(B−δy )}とする。これはビー
ムの原点が第2成形アパーチャの左下の角となっている
のを零点にずらしておくことに相当する。このようにす
るとビームを試料上に一定時間以上照射した後、オフセ
ットドリフトによって予め与えておいたバイアス値がキ
ャンセルされ、原点が(0,0)の位置にくることにな
る。このバイアス値の加算の調整は第1成形アパーチャ
像の位置を制御する偏向器を使って可動ステージ上の例
えばファラデーカップで計測される電流量の増減を見な
がら行うことができる。この方法での補正効果も十分で
図16に示したような結果が得られている。
【0040】以上説明したように、第2の実施の形態に
よれば第1の実施形態の方法よりも短時間で同様の効果
を得ることができる。
【0041】なお、上記実施の形態においては、ファラ
デーカップ内に一定時間の照射をn回行い、n回の照射
の照射量の合計値Σを求めているが、1回の照射量を求
め、照射時間をn倍し、n倍の照射量の合計値Σを求め
ても良い。
【0042】以上述べた実施の形態では一定時間ビーム
を試料上に照射した後に発生する短時間オフセットドリ
フトだけを補正している。しかしながら、長時間オフセ
ットドリフトもわずかではあるが徐々に増加していく。
従って高精度に描画する場合には、長時間のオフセット
ドリフトも予め計測しておいて、あるいは描画の最中に
合せて計測して、値を更新していく必要がある。この際
に用いる手法は前述の実施の形態で説明したものと同様
である。このようにすれば描画時に極めて精度の高いビ
ーム寸法管理ができることになる。
【0043】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではない。上記実施の形態においてはレジストパ
ターンでの評価と、ファラデーカップによる電荷量の計
測による方法を述べたが、分割されたビームを可動ステ
ージ上に設置されたマークに照射し、その時に生じる反
射電子を反射電子検出器で検出し、その信号から求める
ようにしてもよい。要するにオフセットドリフト量に匹
敵する幅をもつラインビームを形成し、その幅方向に系
統的にバイアス値を加え、オフセットドリフト量とバイ
アス値が相殺しあう値を見つけることが重要なことであ
る。従ってこの際に使用する信号は特に制限はなく、様
々な仕様に応じて本発明を適用すればよい。
【0044】さらに上述の実施の形態においては、並列
描画、多重ショットによる電荷量計測で行っているが、
これは現在の計測技術ではラインビームワンショットで
の情報をS/Nを高くして得ることが難しいため、実施
していることであり、S/Nの高い計測法があればワン
ショットでの信号による評価で何んら問題ないことは明
らかである。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、描画パターンでは寸法
リニアリティが成立しないような微細パターン領域に属
するような微小オフセット量をも求めることができるよ
うになり、従来以上に高精度でビーム寸法の調整、管理
を行うことができる。この結果、極めて精度の高い描画
が長時間安定して持続できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による成形ビームの評価方法の第1の実
施の形態の評価手順を示すフローチャート。
【図2】電子ビーム描画装置を示す概略構成図。
【図3】オフセットドリフトの測定結果を示す図。
【図4】ビーム寸法調整後の第1成形アパーチャ像と第
2成形アパーチャとの位置関係を示す図。
【図5】オフセットドリフトのない場合でのx方向ライ
ンビームを説明するための図。
【図6】オフセットドリフトがある場合でのx方向ライ
ンビームを説明するための図。
【図7】オフセットドリフトΔxとバイアス値δx との
大小関係による描画パターンの違いを説明する図。
【図8】δx をパラメータにしてレジストパターンの幅
寸法と分割数nとの関係を示す図。
【図9】各バイアス値δx での傾きをプロットした図。
【図10】ビーム寸法調整後の第1成形アパーチャ像と
第2成形アパーチャとの位置関係を示す図。
【図11】オフセットドリフトのない場合でのy方向ラ
インビームを説明するための図。
【図12】オフセットドリフトがある場合でのy方向ラ
インビームを説明するための図。
【図13】オフセットドリフトΔyとバイアス値δy
の大小関係による描画パターンの違いを説明する図。
【図14】各バイアス値δy での傾き(レジストパター
ン幅寸法/分割数)をプロットした図。
【図15】Δx,Δyを考慮したビーム寸法の調整法を
説明するための図。
【図16】オフセットドリフト補正の効果を説明する
図。
【図17】本発明による成形ビームの評価方法の第2の
実施の形態の評価手順を示すフローチャート。
【図18】電荷量の計測装置を示す概略図。
【図19】電荷計測法によるδx パラメータ時の電荷量
と分割数nとの関係を示す図。
【図20】各バイアス値δx での傾き(電荷量/分割
数)をプロットした図。
【図21】電荷計測法によるδy パラメータ時の電荷量
と分割数nとの関係を示す図。
【図22】各バイアス値δy での傾き(電荷量/分割
数)をプロットした図。
【符号の説明】
101 電子銃 102 コンデンサレンズ 103 第1成形アパーチャ 104 投影レンズ 105 第2成形アパーチャ 106 ビーム成形偏向器 107 縮小レンズ 108 対物レンズ 109 試料面 110 主偏向器 111 ファラデーカップ 112 ビーム寸法測定用マーク台 113 可動ステージ 120 x方向ラインビーム 121 y方向ラインビーム 122 A×Bμm2 の成形ビーム 123 オフセットドリフトを含んだ成形ビーム 124 オフセットドリフトが補正された成形ビーム 200 電荷量計測器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉 原 和 佳 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33 株式 会社東芝 生産技術研究所内 (56)参考文献 特開 平7−50248(JP,A) 特開 平3−8321(JP,A) 特開 平1−214120(JP,A) 特開 平6−188180(JP,A) 特開 昭63−301452(JP,A) 特開 昭61−142740(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03F 7/20 504 G21K 5/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の成形アパーチャを通過した荷電ビー
    ムを偏向し、第2の成形アパーチャを通過する前記荷電
    ビームの寸法を制御して可変成形ビームを成形し、この
    可変成形ビームを用いて、可動ステージ上に載置された
    試料上に所望のパターンを描画する荷電ビーム描画装置
    を用いて前記可変成形ビームを評価する荷電ビーム描画
    装置の成形ビームの評価方法において、 x方向の寸法がaでかつ前記x方向に直角なy方向の寸
    法がbであるように成形されたビームの一方の辺を1/
    nに分割して短冊状のビームを成形する第1のステップ
    と、 前記短冊状のビームを前記試料面上又は前記可動ステー
    ジ上に一定時間以上照射する第2のステップと、 前記分割した方向のビーム幅にバイアス値δを加えたビ
    ームを成形する第3のステップと、 前記成形されたバイアス値を加えたビームを前記試料面
    上の感光材に一定時間照射して露光する第4のステップ
    と、 前記一方の辺の寸法の1/nだけ、分割した方向に、前
    記バイアス値を加えたビームをずらして前記第4のステ
    ップの動作を行うことを(n−1)回繰り返した後、前
    記感光材を現像してパターン幅θを求める第5のステッ
    プと、 前記分割数nおよびバイアス値δを変化させて前記第1
    乃至第5のステップを繰り返す第6のステップと、 前記バイアス値δの各々に対して、前記分割数nに関す
    る前記パターン幅θの変化率Δθ/Δnを求め、この変
    化率と前記バイアス値に基づいてオフセットドリフト量
    を求める第7のステップと、 を備えていることを特徴とする荷電ビーム描画装置の成
    形ビームの評価方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の評価方法を用いてx方向及
    びy方向のオフセットドリフト値を各々求め、これらの
    求められたオフセットドリフト値に基づいて前記ビーム
    寸法を補正し、この補正されたビーム寸法に基づいて描
    画を行うことを特徴とする荷電ビーム描画方法。
  3. 【請求項3】第1の成形アパーチャを通過した荷電ビー
    ムを偏向し、第2の成形アパーチャを通過する前記荷電
    ビームの寸法を制御して可変成形ビームを成形し、この
    可変成形ビームを用いて、可動ステージ上に設置された
    試料上に所望のパターンを描画する荷電ビーム描画装置
    を用いて前記可変成形ビームを評価する荷電ビーム描画
    装置の成形ビームの評価方法において、 x方向の寸法がaでかつ前記x方向に直角なy方向の寸
    法がbであるように成形されたビームの一方の辺を1/
    nに分割して短冊状のビームを成形する第1のステップ
    と、 前記短冊状のビームを前記試料面上又は前記可動ステー
    ジ上に一定時間以上照射する第2のステップと、 前記分割した方向のビーム幅にバイアス値δを加えたビ
    ームを成形する第3のステップと、 前記成形されたバイアス値を加えたビームを前記試料面
    上に一定時間照射することをn回繰り返し、n回の照射
    の照射量の合計値Σを求める第4のステップと、 前記分割数nおよびバイアス値δを変化させて前記第1
    乃至第4のステップを繰り返す第5のステップと、 前記バイアス値の各々に対して、前記分割数nに関する
    前記照射量の合計値Σの変化率ΔΣ/Δnを求め、この
    変化率と前記バイアス値に基づいてオフセットドリフト
    量を求める第6のステップと、 を備えていることを特徴とする荷電ビーム描画装置の成
    形ビームの評価方法。
  4. 【請求項4】請求項3記載の評価方法を用いてx方向及
    びy方向のオフセットドリフト値を各々求め、これらの
    求められたオフセットドリフト値に基づいて前記ビーム
    寸法を補正し、この補正されたビーム寸法に基づいて描
    画を行うことを特徴とする荷電ビーム描画方法。
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