JP3254982B2 - カラープリンタの印画位置調整方法及びカラープリンタ - Google Patents
カラープリンタの印画位置調整方法及びカラープリンタInfo
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Description
タ、イエロー及びブラック等の各色インクを混合してカ
ラー画像を作像するカラープリンタに関する。特に、基
準吐出タイミングから所定オフセット値だけずれたタイ
ミングで各色ノズル群からインクを吐出することによっ
て印画位置を調整する形式のカラープリンタにおける印
画位置調整方法に関する。
ラープリンタでは、一般に、シアン、マゼンタ、イエロ
ー及びブラックの各色インクを吐出するための各色ノズ
ル群が印字ヘッド内に配設される。印字ヘッドは用紙に
対して平行移動しながら各色ノズル群から各色インクを
吐出し、用紙は印字ヘッドの移動方向に対して直角方向
に搬送される。印字ヘッドの移動方向は一般に主走査方
向と呼ばれ、用紙の搬送方向は一般に副走査方向と呼ば
れる。印字ヘッド内に設けられる各色ノズル群は、それ
ぞれ、副走査方向に微小間隙で並べられた多数の微細径
のノズルによって構成される。カラー画像は、各色ノズ
ル群から吐出される各色インクドットを用紙上の所定の
印画位置に形成してそれらを視覚的に混合することによ
ってカラー画像として認識されるのであるが、その印画
位置はプリンタの製造上の誤差などに起因して個々のプ
リンタ間で微妙に異なることが多い。
ンタ間で異なる場合は、その印画位置の相違に起因し
て、プリンタによって作像されるカラー画像の色が個々
のプリンタ間で微妙に異なってしまうという問題が生じ
る。この問題を解消するため、従来、次のような印画位
置調整方法、すなわち、(1)各色ノズル群からのイン
クの吐出タイミングを異なる複数のオフセット値に従っ
て変化させることによって印画位置の異なるアライメン
ト用サンプル画像を各色ごとに作像してアライメントパ
ターンを作製し、(2)そのアライメントパターンを参
照してインク吐出のための適正なオフセット値を決定す
るようにした印画位置調整方法が知られている。この印
画位置調整方法を用いたカラープリンタでは、カラー画
像印画時の各色ノズルからのインク吐出タイミングをそ
の決定したオフセット値に従って変化させることによ
り、個々のプリンタ間で再現色にバラツキが生じること
を防止している。
上記のようにアライメントパターンを用いてオフセット
値を決定し、その決定したオフセット値に基づいて各色
ノズルからのインク吐出タイミングを変化させるように
した場合でも、個々のプリンタ間での再現色のバラツキ
を完全に解消することは難しかった。これは、アライメ
ントパターンに表示されるアライメント用サンプル画像
が各色インク間で正確に一致するように調整したとして
も、個々のプリンタ間で見ると、やはりC,M,Y,K
の各色ノズルの印画位置に微妙な位置ずれが生じてい
て、それが再現色の微妙な色ずれとなって現れるものと
考えられる。
置調整方法における上記の問題点を解消するためになさ
れたものであって、個々のプリンタ間での再現色の色ず
れを確実に防止できる印画位置調整方法及びカラープリ
ンタを提供することを目的とする。
め本発明に係る印画位置調整方法は、アライメントパタ
ーンを用いてオフセット位置を決定することに加えて、
さらに、グレーパターンをも考慮してオフセット位置を
決定するという工程を付加することにより、個々のプリ
ンタ間で再現色に色ずれが生じることを防止することに
関して、より適正なオフセット位置を設定できるように
している。
法は次のカラープリンタ、すなわち、異なる色のインク
を吐出する少なくとも2組のノズル群を有していて基準
吐出タイミングから所定オフセット値だけずれたタイミ
ングで各色ノズル群から各色インクを吐出できるカラー
プリンタに関するものである。また、本発明に係る印画
位置調整方法は、(1)各色ノズル群からのインクの吐
出タイミングを異なる複数のオフセット値に従って変化
させることによって印画位置の異なるアライメント用サ
ンプル画像を各色ごとに作像してアライメントパターン
を作成し、(2)さらに、そのアライメントパターンを
参照してインク吐出のための適正なオフセット値を決定
するようにした印画位置調整方法において、各色ノズル
群からのインクの吐出タイミングを異なる複数のオフセ
ット値に従って変化させたときに作成される複数のグレ
ーパターンをも参照してインク吐出のための適正なオフ
セット値を決定することを特徴とする。
メントパターンを用いたオフセット値の決定とグレーバ
ランスを考慮したオフセット値の決定とを組み合わせる
ことにより、各色ノズル群によるインクドットの印画位
置を個々のプリンタ間でバラツキの無いように最良の位
置に設定できる。
らのインク吐出のタイミングを基準吐出タイミングから
どのくらいずらせるかというズレ量のことである。この
オフセット値を具体的にどのような量によって特定する
かに関しては特別な限定はないが、一般には、印画画像
の画素を単位として特定する。すなわち、±1画素、±
2画素、±3画素、‥‥‥のように1画素ごとにオフセ
ット値を特定したり、あるいは、±0.5画素、±1画
素、±1.5画素、±2画素、‥‥‥のように0.5画
素ごとにオフセット値を特定することができる。
ン、マゼンタ、イエロー及びブラックの各色に対応して
4組設けられる。各色ノズル群は、ぞれぞれ、別個独立
に設置することもできるし、あるいは、シアン、マゼン
タ及びイエローの各色のためのノズル群を一体に形成
し、ブラックのためのノズル群だけをそれら各色ノズル
群と別体に形成することもできる。
を一体に形成し、ブラックのノズル群だけを別体に形成
する場合には、オフセット値を決定するためのアライメ
ントパターンは、ブラックのためのノズル群及びシア
ン、マゼンタ又はイエローのうちのいずれか1色のため
のノズル群の2組のノズル群を使って作成できる。シア
ン、マゼンタ及びイエローのノズル群は一体であるか
ら、それらのうちの1色についてブラックに対するオフ
セット値が特定されれば、残りの2色については必然的
に決定されるからである。
能ブロック的に示すように、各色ノズル群からのインク
の吐出タイミングを異なる複数のオフセット値に従って
変化させることによって印画位置の異なるアライメント
用サンプル画像を各色ごとに作像してアライメントパタ
ーンを作成するアライメントパターン作成手段51と、
オフセット値を入力するオフセット値入力手段52と、
各色ノズル群からのインクの吐出タイミングを異なる複
数のオフセット値に従って変化させて各オフセット値に
対応した複数のグレーパターンを作成するグレーパター
ン作成手段53と、複数のグレーパターンから少なくと
も1つを選択するためのグレーパターン選択手段54
と、グレーパターン選択手段54による選択結果に基づ
いてインク吐出のための適正なオフセット値を決定する
オフセット値決定手段55とを有することを特徴とす
る。
ーパターン作成手段53及びオフセット値決定手段55
の各手段は、コンピュータの所定記憶場所、例えばRO
M内に記憶された所定のプログラム及びそれに基づいて
各種の演算を行うCPU(中央処理装置)によって構成
される。オフセット値入力手段52及びグレーパターン
選択手段54は、コンピュータに接続されるプリンタの
操作パネル上に設けられる操作スイッチや、コンピュー
タに接続されるキーボード上に設けられるキースイッチ
や、CRTディスプレイの画面上に表示される映像をマ
ウス入力装置によって指示する形式の入力手段などを適
用できる。同図に示した印画手段56としては、インク
ジェット方式の印画装置や、電子写真方式の印画装置な
どといった各種の印画装置を適用できる。
イメントパターン作成手段51によって作成された画像
データを印画手段56へ送り、その画像データに従った
アライメントパターンPa を用紙17上に印画する。こ
のアライメントパターンPaは、異なるオフセット値に
対応した複数のアライメント用サンプル画像を有してお
り、オペレータはそれらのサンプル画像のうちから最適
であると思われるサンプル画像を選択し、そのサンプル
画像に対応したオフセット値をオフセット値入力手段5
2に入力する。すると、グレーパターン作成手段53
は、その選択されたオフセット値を基準としてそれに適
宜の値を加算又は減算して異なるオフセット値を設定
し、それらの各オフセット値に従ったグレーパターンの
画像データを印画手段56へ送り、この印画手段によっ
て複数のグレーパターンPg を用紙127上に印画す
る。
して、最適であると思われるグレーパターンを選択して
グレーパターン選択手段54に指示する。オフセット値
決定手段55は、指示されたグレーパターンに対応する
オフセット値を正式なオフセット値として決定し、それ
以降、印画手段56による印画処理はその決定されたオ
フセット値に従って実行される。
整方法を用いた画像印画システムの一実施形態を示して
いる。この画像印画システムは、所定の信号伝送形態で
信号を搬送する通信ケーブルによって互いに接続された
ホストコンピュータ1及びカラーインクジェットプリン
タ2を有している。インクジェットプリンタ2は、CP
U(Central Processing Unit :中央処理装置)3と、
画像印画処理のための所定のプログラムを格納したRO
M4と、CPU3のワークエリアなどとして用いられる
RAM5と、データ記憶場所として用いられるEEPR
OM(Electrically Erasable Programmable ROM)6
と、印画機構7と、そして操作パネル8とを有してい
る。
コンピュータ1からプリンタ2のCPU3へ送られる。
CPU3は、送られた画像データに周知の画像処理を施
した後、その処理後画像データを印画機構7へ供給す
る。印画機構7は、例えば、図3に示すように、直線状
のガイドロッド9に支持されたキャリッジ11と、その
キャリッジ11の上に固定設置された印字ヘッド12と
を有している。キャリッジ11の先端部は環状の搬送ベ
ルト13に固定接続され、その搬送ベルトはモータ14
によって駆動されて正反両方向へ周回移動する。キャリ
ッジ11の側面に設けられたリニアエンコーダ15は、
スケール16を光学的に読み取って、印字ヘッド12の
位置に関する信号を出力する。
接続されたキャリッジ11がガイドロッド9にガイドさ
れながら平行移動し、これにより、キャリッジ11の上
に固定された印字ヘッド12が矢印Aで示すように、印
材としての用紙17に対して平行移動、すなわち主走査
移動する。用紙17は、図示しない搬送系の働きによ
り、矢印Bで示すように、印字ヘッド12の移動方向と
直角の方向、すなわち副走査方向へ搬送される。
ドブロック12a及び12bを有しており、これを矢印
C方向から見ると図4に示すように、一方のヘッドブロ
ック12a内にシアン用ノズル群18c、マゼンタ用ノ
ズル群18m及びイエロー用ノズル群18yが設けられ
ている。また、他方のヘッドブロック12b内にブラッ
ク用ノズル群18kが設けられている。同図において、
矢印Aは印字ヘッド12の主走査移動方向を示してい
る。各色ノズル群は、いずれも、副走査方向(B方向)
に微小間隙、例えば1/360インチ間隔で並べられた
多数の微細径のインク吐出ノズルによって構成される。
各インク吐出ノズルは、個々に、印字ヘッド12の内部
に設けられた周知のインク吐出機構、例えば圧電素子を
用いたインク吐出機構に連結される。
対応するインク吐出機構を駆動するための画像データ信
号Si はフレキシブルフラットケーブル19を通してC
PU3(図1参照)から送られる。また、リニアエンコ
ーダ15によって検知されるキャリッジ11の位置信号
Sp はフレキシブルフラットケーブル19を通してCP
U3へ送られる。
上のように構成されているので、印字ヘッド12を主走
査方向Aへ移動させ、さらに用紙17を副走査方向Bへ
移動させながら、各色ノズル群18c,18m,18
y,18kのうち画像データ信号に従って選択された適
宜のインク吐出ノズルから所定の吐出タイミングで各色
インクを吐出することにより、用紙17上に各色インク
ドットが印画される。シアン、マゼンタ、イエロー及び
ブラックの各色インクドットの用紙17上への印画位置
は、常に一定位置に決められていなければならない。こ
の印画位置が個々のプリンタ間でバラバラであると、各
色の混合によって再現される画像の色が個々のプリンタ
間で異なってしまう。本実施形態のインクジェットプリ
ンタでは、以下のようにして印画位置の調整を行ってい
る。
う際に必要となるアライメント調整スイッチ、オフセッ
ト値入力スイッチ及びグレーパターン番号入力スイッチ
の少なくとも3種類のスイッチが、CPU3に接続され
た操作パネル8に設けられている。CPU3が印画位置
調整のための演算工程に入ると、図7のステップS1に
示すように、CPU3はアライメント調整スイッチがO
N状態にされたかどうか、すなわち印画位置の調整をす
べき旨がオペレータによって指示されたか否かを判断す
る。
ステップS2へ進んで、用紙17上にアライメントパタ
ーンが印画される。このアライメントパターンというの
は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色ノズ
ル群18c,18m,18y,18kからのインクの吐
出タイミングを異なる複数のオフセット値に従って変化
させることによって印画位置の異なるアライメント用サ
ンプル画像を各色ごとに作像したものである。
は、図4に示すように、シアン用ノズル群18c、マゼ
ンタ用ノズル群18m及びイエロー用ノズル群18yの
各色用ノズル群が1つのヘッドブロック12aによって
一体に設けられ、そしてブラック用ノズル群18kがヘ
ッドブロック12bによってそれらとは別体に設けられ
ている。よって、シアン用ノズル群18c、マゼンタ用
ノズル群18m及びイエロー用ノズル群18yのうちの
いずれか1つのノズル群と、ブラック用ノズル群18k
との間の相対的な印画位置の調整を行えば、シアン用ノ
ズル群18c、マゼンタ用ノズル群18m及びイエロー
用ノズル群18yのうちの他の2つのノズル群と、ブラ
ック用ノズル群18kとの間の相対的な印画位置は必然
的に決まってしまう。よって、これ以降の説明では、ブ
ラック用ノズル群18kとマゼンタ用ノズル群18mと
の間に関する相対的な印画位置の調整を行うものとす
る。
図5に示すようなアライメントパターンが用紙17上に
作像される。このアライメントパターンで、(K)で示
す行はブラック用ノズル群18kを用いて作像した画像
であり、(M)で示す行はマゼンタ用ノズル群18mを
用いて作像した画像である。また、Offset Value 8,Of
fset Value 7,Offset Value 6,‥‥‥ ,Offset Valu
e 0,‥‥‥,OffsetValue -6,Offset Value -7,Offs
et Value -8で示される各行には、それぞれ、オフセッ
ト値を8,7,6,‥‥‥,0,‥‥‥,−6,−7,
−8のように変化させたときのアライメント用サンプル
画像(ブラック)IB 及びアライメント用サンプル画像
(マゼンタ)IM が形成される。本実施形態では、オフ
セット値0というのは、オフセットすることなく基準吐
出タイミングそのままでインクを吐出することをいい、
オフセット値8,7,6‥‥‥というのは、インクの吐
出タイミングを主走査方向に関して基準吐出タイミング
からプラス方向へ、それぞれ、8画素、7画素、6画素
づつずらせることをいい、そして、オフセット値−8,
−7,−6‥‥‥というのは、インクの吐出タイミング
を主走査方向に関して基準吐出タイミングからマイナス
方向へ8画素、7画素、6画素づつずらせることをい
う。図面から明らかなとおり、オフセット値を変化すれ
ば、得られるサンプル画像IB 及びIM の印画位置は徐
々にずれる。
作像されると、オペレータはそのアライメントパターン
を目視によって観察し、サンプル画像IB とサンプル画
像IM とがきれいに整列していると思われる行を選択
し、その行を作像したときのオフセット値を読み取って
その値をプリンタ操作パネル8(図1参照)のオフセッ
ト値入力スイッチに入力する。本実施形態では、Offset
Value 0 の行のサンプル画像IB 及びIM が最も整列
しているものと判断して、オフセット値「0」を選択す
るものとする。もちろん、調整の対象となっているプリ
ンタの特性によっては、Offset Value 0 以外の行の所
でサンプル画像が最もきれいに揃うことがあり、そのと
きにはその「0」以外の Offset Value を選択する。プ
リンタ2に対する以上の操作により、アライメントパタ
ーンを用いたオフセット値の選択が終了する。このまま
でも、かなり精度の良い印画位置の調整ができるのであ
るが、現実的には、この印画位置調整処理を行った後も
個々のインクジェットプリンタ間で再現色が微妙に異な
ることが多く見受けられる。
うな問題を解消するため、ステップS4においてアライ
メントパターンに基づいてオフセット値が決められる
と、さらにステップS5において、今決められたオフセ
ット値を基準として+αだけ異なるオフセット値及び−
αだけ異なるオフセット値を設定し、それら3種類のオ
フセット値に基づいて、図6に示すように3種類のグレ
ーパターンG1,G2,G3を別の用紙17上に印画す
るようになっている。用紙17上には、パターン番号と
して、No.1、No.2、そしてNo.3が各グレー
パターンに対応して印字される。
ントパターン(図5)で用いた1画素を単位として変化
するオフセット値であっても良いし、それとは全く異な
った値であっても良い。今、アライメントパターン(図
5)と同様にして、1画素を単位とする値を採用するも
のとすれば、No.1のグレーパターンは、インク吐出
タイミングがプラス1画素分だけずれた状態で印画され
たグレーパターンである。一方、No.3のグレーパタ
ーンは、インク吐出タイミングがマイナス1画素分だけ
ずれた状態で印画されたグレーパターンである。これと
は別に、例えば、インク吐出タイミングをプラス0.5
画素分だけずらせることによってNo.1のグレーパタ
ーンを作成し、同時に、マイナス0.5画素分だけずら
せることによってNo.3のグレーパターンを作成する
こともできる。
ンタ,イエローの各色を混合することによって作成され
る無彩色のパターンである。場合によっては、それらの
各色にさらにブラックも混合されることがある。シア
ン,マゼンタ,イエローの各色ノズル群の印字位置が適
正な位置に設定されていれば、色ズレの無い正確に無彩
色のグレーパターンが得られる。これに対し、各色ノズ
ル群の印画位置にズレが生じると、色ズレが発生して特
にグレーパターンの白色側(図6の左側)にわずかな色
味が現れる。例えば、マゼンタ用ノズルの印画位置が適
正位置からずれているとすれば、グレーパターンの白色
側に赤味が確認される。
ような3種類のグレーパターンが作成されると、オペレ
ータはそれらのグレーパターンを目視によって観察し、
3種類のグレーパターンのうちから最も無彩色に近いと
思われるグレーパターンを選択し、そのグレーパターン
に対応する番号をプリンタ2の操作パネル8(図1)の
グレーパターンNo.入力スイッチに入力する。CPU
3は入力されたその番号に対応するオフセット値を判別
し、そのオフセット値をEEPROM6に記憶する(ス
テップS8)。今、オペレータによって図6のNo.1
のグレーパターンが選択されたとすると、オフセット値
0から+αだけずれたオフセット値、例えばプラス1画
素分のオフセット値がEEPROM6に記憶される。
ると、CPU3はそれ以降、印画機構7(図3)を使っ
て任意の画像を印画すなわち再現する際、選択されたオ
フセット値に従って各色ノズル群18c,18m,18
y,18kからのインクの吐出タイミングを基準吐出タ
イミングからずらせて印画を行う。本実施形態において
最終的に選択されたオフセット値は、アライメントパタ
ーン(図5)及びグレーパターン(図6)の両方を考慮
して決められたものであるから、各色ノズル群の相対的
な印画位置を正確に合わせることができるのはもとよ
り、個々のプリンタ間で再現色に微妙な色ずれが発生す
ることをも確実に防止できる。
形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はその実施形
態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載し
た技術的範囲内で種々に改変できる。例えば、アライメ
ントパターンの具体的な様式は図5に示した様式に限ら
れない。アライメント用サンプル画像も、図5に示した
IB ,IM のような用紙17の長手方向に延びる直線像
に限られず、その他の任意の画像とすることができる。
但し、オペレータにとって印画位置のズレを確認しやす
いような画像とすることが望ましい。また、オフセット
値の選定のために用紙上に印画されるグレーパターンの
数は、図6に示すような3種類に限られず、それ以下又
はそれ以上とすることができる。
うに、印画位置調整を行うためのプログラムをインクジ
ェットプリンタ2のROM4内に格納し、インクジェッ
トプリンタ2内のCPU3によって印画位置調整のため
の演算を行った。しかしながらがこれに代えて、ホスト
コンピュータ1側のメインメモリに印画位置調整のため
のユーティリティソフトプログラムを格納し、ホストコ
ンピュータ1側のCPU内で印画位置調整のための演算
を行い、そして、印画位置調整の処理済みの画像データ
をホストコンピュータ1からインクジェットプリンタ2
へ送るようにすることもできる。
メント調整スイッチ、オフセット値入力スイッチ及びグ
レーパターンNo.入力スイッチの各種スイッチをカラ
ープリンタ側の操作パネル上に設ける場合を例に挙げた
が、これに代えて、これらのスイッチをホストコンピュ
ータ側に設定することもできる。
ープリンタによれば、アライメントパターン以外にグレ
ーパターンをも考慮してインク吐出タイミングのオフセ
ット値を決定するようにしたので、個々のプリンタ間で
の再現色の色ずれを確実に防止することができる。
画システムの一例を示すブロック図である。
能ブロック図である。
ある。
を示す平面図である。
的に示す平面図である。
処理の一例の流れを示すフローチャートである。
Claims (8)
- 【請求項1】 各々異なる色のインクを吐出する少なく
とも2組のノズル列を有しており、該2組のノズル列の
インク吐出タイミングを所定オフセット値だけずらして
各ノズル列からインクを吐出するカラープリンタの印画
位置調整方法であって、 該2組のノズル列から各々吐出させるインクのタイミン
グをずらすオフセット値を複数とおりに変化させること
により、印画位置の異なるアライメント用サンプル画像
を各色ごとに作像してアライメントパターンを作成する
アライメントパターン作成工程と、 前記複数とおりに変化させたオフセット値のいずれかの
オフセット値を入力するオフセット値入力工程と、 前記入力されたオフセット値を基準とした複数のオフセ
ット値により各ノズル列からのインク吐出タイミングを
ずらすことで各オフセット値に対応した複数のグレーパ
ターンを作成するグレーパターン作成工程と、 前記複数のグレーパターンから少なくとも1つを選択さ
れるグレーパターン選択工程と、 前記選択結果に基づいてインク吐出のための所定オフセ
ット値を決定するオフセット値決定工程と、 を有することを特徴とするカラープリンタの印画位置調
整方法。 - 【請求項2】 請求項1記載のカラープリンタの印画位
置調整方法において、 複数のオフセット値は画素を単位として設定されること
を特徴とするカラープリンタの印画位置調整方法。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のカラープリ
ンタの印画位置調整方法において、 ノズル列はシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの
うちの任意の2組であるカラープリンタの印画位置調整
方法。 - 【請求項4】 請求項3記載のカラープリンタの印画位
置調整方法において、 シアン、マゼンタ及びイエローの各色のためのノズル列
は一体であり、ブラックのためのノズル列は前記一体の
ノズル群と別体であり、前記アライメントパター ンはブ
ラックのためのノズル列及びシアン、マゼンタ又はイエ
ローのうちのいずれか1色のノズル列の2組のノズル列
を使って作成されることを特徴とするカラープリンタの
印画位置調整方法。 - 【請求項5】 各々異なる色のインクを吐出する少なく
とも2組のノズル列を有しており、該2組のノズル列の
インク吐出タイミングを所定オフセット値だけずらして
各ノズル列からインクを吐出するカラープリンタであっ
て、 該2組のノズル列から各々吐出させるインクのタイミン
グをずらすオフセット値を複数とおりに変化させること
により、印画位置の異なるアライメント用サンプル画像
を各色ごとに作像してアライメントパターンを作成する
アライメントパターン作成手段と、 前記複数とおりに変化させたオフセット値のいずれかの
オフセット値を入力するオフセット値入力手段と、 前記入力されたオフセット値を基準とした複数のオフセ
ット値により各ノズル列からのインク吐出タイミングを
ずらすことで各オフセット値に対応した複数のグレーパ
ターンを作成するグレーパターン作成手段と、 前記複数のグレーパターンから少なくとも1つを選択さ
れるグレーパターン選択手段と、 前記選択結果に基づいてインク吐出のための所定オフセ
ット値を決定するオフセット値決定手段と、 を有することを特徴とするカラープリンタ。 - 【請求項6】 請求項5記載のカラープリンタにおい
て、 複数のオフセット値は画素を単位として設定されること
を特徴とするカラープリンタ。 - 【請求項7】 請求項5又は請求項6記載のカラープリ
ンタにおいて、 ノズル列はシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの
うちの任意の2組であるカラープリンタ。 - 【請求項8】 請求項7記載のカラープリンタにおい
て、 シアン、マゼンタ及びイエローの各色のためのノズル列
は一体であり、ブラックのためのノズル列は前記一体の
ノズル群と別体であり、前記アライメントパター ンはブ
ラックのためのノズル列及びシアン、マゼンタ又はイエ
ローのうちのいずれか1色のノズル列の2組のノズル列
を使って作成されることを特徴とするカラープリンタ。
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JP26058195A JP3254982B2 (ja) | 1995-10-06 | 1995-10-06 | カラープリンタの印画位置調整方法及びカラープリンタ |
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