JP3254545B2 - 防滴型ピンコネクタ - Google Patents

防滴型ピンコネクタ

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JP3254545B2 JP27097994A JP27097994A JP3254545B2 JP 3254545 B2 JP3254545 B2 JP 3254545B2 JP 27097994 A JP27097994 A JP 27097994A JP 27097994 A JP27097994 A JP 27097994A JP 3254545 B2 JP3254545 B2 JP 3254545B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は防滴型ピンコネクタに関
する。
【0002】
【従来の技術】バッテリの充電や放電に用いられる従来
のピンコネクタが、実開昭63−25467号公報に記
載されている。このものは、有底筒状のホルダーに端子
ピンを出退可能に保持させ、そのホルダーに内蔵したコ
イルばねの弾発力で上記端子ピンを突出方向に常時付勢
したものであり、端子ピンは、ホルダーの一端部に具備
された孔部に摺動自在に貫挿されている。
【0003】他方、携帯式の電話機やビデオテープレコ
ーダといった携帯が可能でその電源に充放電型バッテリ
を用いる各種の電気機器においては、近時、防滴(防
水)仕様であることが要求されることが多く、そのため
にピンコネクタについても防滴型のものが要求されるよ
うになってきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報に
記載されている従来のピンコネクタにあっては、何らの
防滴対策も施されていなかった。
【0005】本発明は以上の事情に鑑みてなされたもの
であり、ホルダーに対する端子ピンの出退性能、すなわ
ち端子ピンの操作性を犠牲にすることなく端子ピンを出
退可能に保持しているホルダー内部への水滴の浸入を有
効に防止することが可能な防滴型ピンコネクタを提供す
ることを目的とする。
【0006】また、本発明は、機器やバッテリなどに取
り付けた場合に、その取付箇所の水密性を保つことので
きる防滴型ピンコネクタを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の防
滴型ピンコネクタは、有底円筒状のホルダーに金属製の
端子ピンが突出方向に常時弾発付勢された状態で出退可
能に保持されたピンコネクタにおいて、貫通孔を有する
ボス部の一端部にそのボス部の外周直径よりも径大な鍔
部が設けられたゴム製の蓋体と、中央部に孔部を備えた
底板部の外周から筒部が突出されたゴム製のパッキン材
とを備え、上記蓋体の鍔部が上記ホルダーの一端開口縁
部に装着されてその鍔部の外周面が上記開口縁部の内周
面に密着されかつこの蓋体のボス部の貫通孔に上記端子
ピンが摺動自在に貫挿され、上記ホルダーに摺動自在に
収容されたパッキン材の孔部に端子ピンが圧入されて端
子ピンとパッキン材とが結合されていると共に、上記ボ
ス部と上記ホルダーの内周面との間の空間に、上記パッ
キン材の筒部が突入されている、というものである。
【0008】請求項2に係る発明の防滴型ピンコネクタ
は、請求項1記載のものにおいて、ホルダーが金属製で
あり、かつ端子ピンとホルダーの底部との間に圧縮状態
で介在された導電体でなるコイルばねにより端子ピンが
突出方向に常時弾発付勢されている、というものであ
る。
【0009】請求項3に係る発明の防滴型ピンコネクタ
は、請求項2記載のものにおいて、ホルダーの一端開口
縁部に段付環状の蓋受け面が具備され、この蓋受け面に
蓋体における鍔部の外周部が重ね合わされていると共
に、上記開口縁部を内方に折り曲げて形成された環状の
折曲片部と上記蓋受け面との間で上記鍔部の外周部が挾
圧されている、というものである。
【0010】請求項4に係る発明の防滴型ピンコネクタ
は、請求項2または請求項3記載のものにおいて、端子
ピンに対する荷重が加わっていないときに、蓋体におけ
るボス部の端面にコイルばねの弾発力でパッキン材の底
板部の内表面が圧接されて端子ピンの突出位置が規制さ
れるように構成されている、というものである。
【0011】請求項5に係る発明の防滴型ピンコネクタ
は、請求項4記載のものにおいて、端子ピンに、パッキ
ン材の底板部の外表面に重なり合う鍔状の支持板部が具
備されている、というものである。
【0012】請求項6に係る発明の防滴型ピンコネクタ
は、請求項4または請求項5記載のものにおいて、蓋体
におけるボス部の端面にパッキン材の底板部の内表面が
圧接されたときの端子ピンの突出位置と、端子ピンに荷
重が加わえられてその端子ピンが退入限まで移動したと
きの退入位置との間の全ストローク範囲において、上記
ボス部と上記ホルダーの内周面との間の空間に上記パッ
キン材の筒部が突入された状態になるように上記ボス部
および上記筒部の軸長が定められている、というもので
ある。
【0013】請求項7に係る発明の防滴型ピンコネクタ
は、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項
5、請求項6のいずれかに記載のものにおいて、ホルダ
ーの軸方向中間部にそのホルダーの外周直径よりも径大
な鍔状の取付部が一体に設けられていると共に、ホルダ
ーの一端部がこの取付部よりも突出されてその突出部分
が被取付体に具備された取付孔に嵌合可能となされ、か
つ、上記取付部に、上記被取付体に具備された筒状の突
出部が嵌合される環状の溝部が設けられている、という
ものである。
【0014】
【作用】請求項1に係る発明によれば、ゴム製の蓋体の
鍔部が装着されている有底筒状のホルダーの一端開口縁
部では、蓋体における鍔部の外周面が上記開口縁部の内
周面に密着して水密性が保たれる。同様に、端子ピンと
パッキン材との結合箇所では、端子ピンにパッキン材の
孔部が密着して水密性が保たれる。これに対し、蓋体の
ボス部とそのボス部の貫通孔に挿通された端子ピンとの
間、ボス部とパッキン材の筒部との間およびパッキン材
とホルダーの内周面との間には、端子ピンの出退性能を
確保しなければならないこととの関係上、水密性を完全
には保ち得ない隙間が形成されることがあるけれども、
それらの隙間は、パッキン材の筒部が蓋体のボス部とホ
ルダーの内周面との間の空間に突入されていることによ
り蛇行状に連なるので、それらの隙間を通って水滴がホ
ルダーの内部に浸入するという事態がきわめて起こりに
くい。そして、請求項6に係る発明によれば、端子ピン
の全ストローク範囲において常に蛇行状に連なった隙間
が確保されるので、端子ピンがホルダーに退入されたと
きにもそれらの隙間を通って水滴がホルダーの内部に浸
入するという事態が起こりにくい。
【0015】また、請求項3に係る発明によれば、ゴム
製の蓋体の鍔部が装着されている有底筒状のホルダーの
一端開口縁部において、段付環状の蓋受け面と折曲片部
とによって蓋体の鍔部の外周部が挾圧されているので、
鍔部の外周面が上記開口縁部の内周面に密着しているこ
とと相まって、いっそう高度な水密性が保たれる。
【0016】請求項4に係る発明によれば、端子ピンに
荷重が加わっていないとき、すなわち当該ピンコネクタ
の不使用時には、上述したところの蛇行状に連なった隙
間が、蓋体におけるボス部の端面とパッキン材の底板部
の内表面との圧接によって水密に遮断される。このた
め、ホルダー内部に通じる水滴の浸入経路が無くなる。
この場合、特に請求項5に係る発明によれば、端子ピン
に具備された鍔状の支持板部によってパッキン材の底板
部がバックアップされるので、蛇行状に連なった隙間の
遮断作用が確実に発揮される。
【0017】請求項7に係る発明によれば、当該防滴型
ピンコネクタを被取付体に取り付けたときに、その取付
個所では、被取付体の突出部とその突出部が嵌合された
取付部の溝部との間に不可避的に形成される隙間がU字
形になるので、水滴がその取付個所から被取付体の内方
に浸入しにくい。
【0018】請求項2に係る発明によれば、端子ピンと
ホルダーとがコイルばねによって確実に電気的に導通さ
れる。
【0019】
【実施例】図1は本発明の実施例による防滴型ピンコネ
クタの正面図、図2は同コネクタの平面図、図3は被取
付体100に取り付けられた同コネクタの不使用状態で
の縦断面図、図4は被取付体100に取り付けられた同
コネクタの使用状態での縦断面図、図5は図3の要部を
拡大した縦断面図である。
【0020】この防滴型ピンコネクタのホルダー1は金
属製であって、有底円筒状に製作されており、その底部
11に配線基板(不図示)側の孔部に挿入するための突
起12が設けられている。この突起12は配線基板に半
田付けするための端子として用い得る。また、ホルダー
1の軸方向中間部、具体的には円筒状の胴部13の軸方
向中間部に、ホルダー1(すなわち胴部13)の外周直
径よりも径大な鍔状の取付部2が一体に設けられてお
り、この取付部2に環状の溝部21が設けられている。
ホルダー1の一端部は上記取付部2よりも少し突出され
ており、その突出部分に符号14を付してある。さら
に、図5で判るように、ホルダー1(すなわち胴部1
3)の一端開口縁部に段付環状の蓋受け面15が具備さ
れている。
【0021】端子ピン3は金属製であって、軸部31と
その軸部31の基部に設けられた鍔状の支持板部32と
を有しており、支持板部32の外径が上記ホルダー1の
胴部13の内径よりもやゝ小さくなっている。
【0022】4はゴム製のパッキン材であり、円板状の
底板部41と底板部41の外周から突出された筒部42
とを一体に有しており、底板部41の中央部に上記端子
ピン3の軸部31の外径よりもやゝ径小の孔部43が具
備されている。このパッキン材4において、底板部41
の孔部43には上記端子ピン3の軸部31が圧入されて
端子ピン3とパッキン材4とが結合されていると共に、
パッキン材4の底板部41の外表面44に上記端子ピン
3の支持板部32が重なり合っている。そして、パッキ
ン材4の外径は端子ピン3の支持板部32の外径と略同
一であって、上記ホルダー1の胴部13の内径よりもや
ゝ小さくなっている。
【0023】蓋体5はゴム製であって、貫通孔52を有
するボス部51の一端部にそのボス部51の外周直径よ
りも径大な円板状の鍔部53が設けられている。
【0024】6はコイルばねであり、このコイルばね6
は導電体たとえば金属で作られている。
【0025】図3および図4のように、パッキン材4と
結合された上記端子ピン3の支持板部32がホルダー1
の胴部13に出退可能に収容されていると共に、支持板
部32とホルダー1の底部11との間にコイルばね6が
介在されている。また、蓋体5におけるボス部51の貫
通孔52に上記端子ピン3の軸部31が摺動自在に貫挿
されている。そして、蓋体5の鍔部53がホルダー1
(すなわち胴部13)の一端開口縁部に装着されてい
る。
【0026】ホルダー1に対する蓋体5の取付個所a
(図4・図5参照)は具体的には次の構成になってい
る。すなわち、図5のように鍔部5の外周部が上記ホル
ダー1(すなわち胴部13)の一端開口縁部の蓋受け面
15に重ねられ、また、その開口縁部に圧入された鍔部
53の外周面54が胴部13の開口縁部の内周面16に
密着されており、この状態において、胴部13の開口縁
部が内方に折り曲げられ、その折曲げにより形成された
環状の折曲片部17と上記蓋受け面15との間で蓋体5
の鍔部53の外周部が挾圧されている。
【0027】上記構成によってホルダー1に蓋体5が取
り付けられた状態では、コイルばね6が圧縮されてお
り、そのコイルばね6が復元しようとする力によって端
子ピン3が突出方向に常時弾発付勢されている。そし
て、上記パッキン材4の筒部42が、上記蓋体5のボス
部51と上記ホルダー1(すなわち胴部13)の内周面
との間の空間に突入されている。
【0028】ここで、図5に示すように、端子ピン3の
軸部31と蓋体5のボス部51との間には隙間Aが確保
され、蓋体5のボス部51とパッキン材4の筒部42と
の間には隙間Bが確保され、筒部42や端子ピン3の支
持板部32と胴部13の内周面との間には隙間Cが確保
されている。これらの隙間A,B,Cは水滴が自由に通
過し得ないような狭い隙間であり、しかも隙間Aが確保
されていることにより蓋体5のボス部51に対して端子
ピン3の軸部31が滑らかに摺動し得るようになってお
り、隙間Bが確保されていることによりボス部51に対
して筒部42が滑らかに摺動し得るようになっており、
隙間Cが確保されていることにより胴部13に対して筒
部42および支持板部32が滑らかに摺動し得るように
なっている。したがって、上記隙間A,B,Cは、端子
ピン3と蓋体5とパッキン材4とを図3〜図5のように
組み付けて端子ピン3の出退性能を良好に保ったときに
不可避的に生じる隙間であるということができる。
【0029】この実施例においては、端子ピン3に対す
る荷重が加わっていないとき、すなわち当該防滴型ピン
コネクタの不使用時のように端子ピン3が押し込まれて
おらず、しかもコイルばね6の弾発力で端子ピン3がホ
ルダー1から突出しているときには、図3や図5のよう
に蓋体5におけるボス部51の端面55にコイルばね6
の弾発力でパッキン材4の底板部41の内表面45が圧
接されて端子ピンの突出位置が規制されるようになって
いる。また、このように蓋体5におけるボス部51の端
面55にパッキン材4の底板部41の内表面45が圧接
されたときの端子ピン3の突出位置と、当該防滴型ピン
コネクタの使用時のように端子ピン3に押込み荷重が加
わえられてその端子ピン3が図4に示したように退入限
まで移動したときの退入位置との間の全ストローク範囲
において、上記ボス部51と上記ホルダー1(すなわち
胴部13)の内周面との間の空間Sに上記パッキン材4
の筒部42が突入された状態になるように上記ボス部5
1および上記筒部42の軸長が定められている。
【0030】以上説明した防滴型ピンコネクタは、図3
および図4に示した構造で被取付体100に取り付けら
れる。被取付体100には、取付孔110が開設されて
いると共に、その裏面側における取付孔110の周縁部
に筒状の突出部120が設けられ、また、裏面側におけ
る取付孔110の周囲適所に弾力性を持った係合爪13
0…が設けられている。被取付体100には、バッテリ
のケーシング、機器類の外パネルなどが相当する。上記
防滴型ピンコネクタは、ホルダー1の一端部に設けられ
た突出部分14を上記取付孔110に嵌合すると共に、
ホルダー1の取付部2を複数の係合爪130…にその弾
力性を利用して嵌め込んで係止させることにより被取付
体100に取り付けられる。このようにすると、上記突
出部120が上記取付部2の溝部21に嵌まり込む。
【0031】次に作用を説明する。
【0032】上記防滴型ピンコネクタにおいては、金属
製の端子ピン3と金属製のホルダー1とが導電体でなる
コイルばね6によって確実に電気的に導通されている。
したがって、図4に仮想線で示した相手方電極150を
端子ピン3の軸部31の先端に押し付けてその端子ピン
3をコイルばね6の弾発力に抗してホルダー1に退入さ
せることによって、図示していない充電路または放電路
が閉じてバッテリ(不図示)に対する充電またはバッテ
リの放電が行われる。使用状態である。
【0033】次に、ホルダー1に対する蓋体5の取付個
所aにおいては、蓋体5における鍔部53の外周面54
が上記開口縁部の内周面16に密着していることと、鍔
部53の外周部が蓋受け面15と折曲片部17とによっ
て挾圧されていることとによって、高度の水密性が確保
される。また、図5に示した端子ピン3とパッキン材4
との結合箇所bでは、端子ピン3の軸部31に対してそ
の軸部31に圧入されているパッキン材4の孔部43が
密着して高度の水密性が保たれる。他方、図5で説明し
た3個所の隙間A,B,Cは、それら個々の隙間A,
B,Cが水滴を自由に通さない程度に狭くなっているこ
とに加えて、パッキン材4の筒部42が蓋体5のボス部
51とホルダー1の胴部13の内周面との間の空間S
(図4参照)に突入されていることにより蛇行状に連な
ることになるので、それらの隙間A,B,Cを通って水
滴がホルダー1の内部に浸入するという事態がきわめて
起こりにくい。この作用は、端子ピン3の全ストローク
範囲において発揮される。しかも、当該ピンコネクタの
不使用時には、蛇行状に連なった隙間A,B,Cが、蓋
体5におけるボス部51の端面55とパッキン材4の底
板部41の内表面45との圧接によって水密に遮断され
てホルダー1の内部に通じる水滴の浸入経路が無くなる
ので、ホルダー1の内部への水滴の浸入が確実に防止さ
れる。ましてや、端子ピンの支持板部32がパッキン材
4の底板部41をバックアップしてその変形を防止する
のでいっそう確実に水滴の浸入が防止される。
【0034】また、図3および図4に符号cで示した防
滴型ピンコネクタと被取付体100との取付個所におい
ては、被取付体100の突出部120とその突出部12
0が嵌合された取付部2の環状の溝部21との間に不可
避的に形成される隙間がU字形になる。この構造は、水
滴がその取付個所cから被取付体100の内方に浸入し
にくい構造であり、そのために被取付体100の内部に
水滴が浸入しにくい。
【0035】この実施例においては、当該ピンコネクタ
の不使用時に、蛇行状に連なった隙間A,B,Cが、蓋
体5におけるボス部51の端面55とパッキン材4の底
板部41の内表面45との圧接によって水密に遮断され
てホルダー1の内部に通じる水滴の浸入経路が無くなる
ようになっているけれども、パっキン材4の筒部42の
長さを長くし、蛇行状に連なった隙間A,B,Cが、蓋
体5における鍔部53とパッキン材4の筒部42との圧
接によって水密に遮断されるように構成することも可能
である。
【0036】
【発明の効果】請求項1に係る発明によると、ホルダー
に対するゴム製の蓋体の装着個所と、端子ピンとパッキ
ン材との結合箇所とで水密性が保たれ、また、蓋体のボ
ス部と端子ピンとの間、ボス部とパッキン材の筒部との
間、パッキン材とホルダーの内周面との間に不可避的に
形成される隙間が蛇行状に連なるのでそれらの隙間を通
って水滴がホルダーの内部に浸入するという事態がきわ
めて起こりにくくなり、その結果、端子ピンの操作性を
犠牲にすることなくホルダー内部への水滴の浸入が有効
に防止されるという効果が発揮される。請求項6に係る
発明によると、端子ピンの全ストローク範囲において常
に蛇行状に連なった隙間が確保されるので、当該防滴型
ピンコネクタの使用中(端子ピンが押し込まれた状態)
であるか、不使用中(端子ピンが突出している状態)で
あるかにかかわらず、上記効果が確実に発揮される。
【0037】請求項3に係る発明によれば、ホルダーに
対する蓋体の装着個所において高度な水密性が保たれる
という効果がある。
【0038】請求項4や請求項5に係る発明によれば、
特に、当該防滴型ピンコネクタの不使用時において高度
な水密性が保たれる。
【0039】請求項7に係る発明によれば、当該防滴型
ピンコネクタと被取付体との取付個所の水密性を保ちや
すいという効果がある。
【0040】請求項2に係る発明によれば、端子ピンと
ホルダーとの電気的接触信頼性の高い防滴型ピンコネク
タが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による防滴型ピンコネクタの正
面図である。
【図2】同コネクタの平面図である。
【図3】被取付体に取り付けられた同コネクタの不使用
状態での縦断面図である。
【図4】被取付体に取り付けられた同コネクタの使用状
態での縦断面図である。
【図5】図3の要部を拡大した縦断面図である。
【符号の説明】
1 ホルダー 2 取付部 3 端子ピン 4 パッキン材 5 蓋体 6 コイルばね 14 突出部分 15 蓋受け面 16 開口縁部の内周面 17 折曲片部 21 溝部 32 支持板部 41 底板部 42 筒部 43 孔部 44 外表面 45 内表面 51 ボス部 52 貫通孔 53 鍔部 54 鍔部の外周面 55 ボス部の端面 100 被取付体 110 取付孔 120 突出部 S ボス部とホルダーの内周面との間の空間

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底円筒状のホルダーに金属製の端子ピ
    ンが突出方向に常時弾発付勢された状態で出退可能に保
    持されたピンコネクタにおいて、 貫通孔を有するボス部の一端部にそのボス部の外周直径
    よりも径大な鍔部が設けられたゴム製の蓋体と、中央部
    に孔部を備えた底板部の外周から筒部が突出されたゴム
    製のパッキン材とを備え、上記蓋体の鍔部が上記ホルダ
    ーの一端開口縁部に装着されてその鍔部の外周面が上記
    開口縁部の内周面に密着されかつこの蓋体のボス部の貫
    通孔に上記端子ピンが摺動自在に貫挿され、上記ホルダ
    ーに摺動自在に収容されたパッキン材の孔部に端子ピン
    が圧入されて端子ピンとパッキン材とが結合されている
    と共に、上記ボス部と上記ホルダーの内周面との間の空
    間に、上記パッキン材の筒部が突入されていることを特
    徴とする防滴型ピンコネクタ。
  2. 【請求項2】 ホルダーが金属製であり、かつ端子ピン
    とホルダーの底部との間に圧縮状態で介在された導電体
    でなるコイルばねにより端子ピンが突出方向に常時弾発
    付勢されている請求項1記載の防滴型ピンコネクタ。
  3. 【請求項3】 ホルダーの一端開口縁部に段付環状の蓋
    受け面が具備され、この蓋受け面に蓋体における鍔部の
    外周部が重ね合わされていると共に、上記開口縁部を内
    方に折り曲げて形成された環状の折曲片部と上記蓋受け
    面との間で上記鍔部の外周部が挾圧されている請求項2
    記載の防滴型ピンコネクタ。
  4. 【請求項4】 端子ピンに対する荷重が加わっていない
    ときに、蓋体におけるボス部の端面にコイルばねの弾発
    力でパッキン材の底板部の内表面が圧接されて端子ピン
    の突出位置が規制されるように構成されている請求項2
    または請求項3記載の防滴型ピンコネクタ。
  5. 【請求項5】 端子ピンに、パッキン材の底板部の外表
    面に重なり合う鍔状の支持板部が具備されている請求項
    4記載の防滴型ピンコネクタ。
  6. 【請求項6】 蓋体におけるボス部の端面にパッキン材
    の底板部の内表面が圧接されたときの端子ピンの突出位
    置と、端子ピンに荷重が加わえられてその端子ピンが退
    入限まで移動したときの退入位置との間の全ストローク
    範囲において、上記ボス部と上記ホルダーの内周面との
    間の空間に上記パッキン材の筒部が突入された状態にな
    るように上記ボス部および上記筒部の軸長が定められて
    いる請求項4または請求項5記載の防滴型ピンコネク
    タ。
  7. 【請求項7】 ホルダーの軸方向中間部にそのホルダー
    の外周直径よりも径大な鍔状の取付部が一体に設けられ
    ていると共に、ホルダーの一端部がこの取付部よりも突
    出されてその突出部分が被取付体に具備された取付孔に
    嵌合可能となされ、かつ、上記取付部に、上記被取付体
    に具備された筒状の突出部が嵌合される環状の溝部が設
    けられている請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4、請求項5、請求項6のいずれかに記載の防滴型ピン
    コネクタ。
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