JP3252776B2 - 軟出力復号装置 - Google Patents

軟出力復号装置

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JP3252776B2 JP32438097A JP32438097A JP3252776B2 JP 3252776 B2 JP3252776 B2 JP 3252776B2 JP 32438097 A JP32438097 A JP 32438097A JP 32438097 A JP32438097 A JP 32438097A JP 3252776 B2 JP3252776 B2 JP 3252776B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は軟出力復号装置に関
し、特に入力アルファベットが2値である畳込み符号の
ヴィタビ復号処理を使用した軟出力復号装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】畳込み符号は誤り訂正符号化方式として
現在広く利用されている。詳しくは「符号理論、今井秀
樹著、1990年1月、電子情報通信学会」の第11,
12章に記述されている。ここでは簡単な例を用いて説
明する。
【0003】図11は畳込み符号の符号器の構成を示し
たものである。特にこの符号器はレート1/2のフィー
ドバック型と呼ばれる畳込み符号化器の最も簡単な例で
ある。100,101はメモリ(記憶素子)である。時
点tにおけるその値をs(t,0),s(t,1)とす
る。
【0004】時点tの入力ビットu(t)に対して2ビ
ットの出力w(t,0),w(t,1)が生成される。
図11は組織符号となっており、w(t,0)は、 w(t,0)=u(t) となる。
【0005】一方、w(t,1)は、 w(t,1)=s(t,0)+s(t,1)+u(t)+s(t,1) =s(t,0)+u(t) となる。ここで、“+”は排他論理和を表す。
【0006】時点(t+1)のメモリの内容は、 s(t+1,1)=s(t,0) s(t+1,0)=s(t,0)+s(t,1)+u
(t) となる。
【0007】この様に符号器の内部にs(t,0),s
(t,1)という記憶素子を持ち、この値(“状態”と
呼ぶ)に依存して出力ビットw(t,0),w(t,
1)が決まるところが畳込み符号の特徴である。記憶素
子の数に1を加算した値は拘束長と呼ばれ、畳込み符号
を特徴付ける値の一つである。
【0008】畳込み符号の出力と次の状態への遷移は、
現在の符号器の状態と入力ビットに依存する。それを時
系列的に表現した図はトレリス線図と呼ばれる。図12
は図11の畳込み符号に対するトレリス線図を表してい
る。図12において、各段は上から順に(s(t,
0),s(t,1))が(0,0),(1,0),
(0,1),(1,1)となっている状態を表してい
る。また各列は左から時点0,1,2,…の状態を表し
ている。トレリス線図上の各時点における各状態をノー
ドと呼ぶ。
【0009】時点0は初期状態を表す。通常s(0,
0)=s(0,1)を初期状態とする。時点1では時点
0から遷移可能な状態のみをとりうる。u(1)=0の
場合は(0,0)から(0,0)へ状態遷移が起こる。
またこの時w(1,0)=w(1,1)=0となる。ま
た、u(1)=1の場合は(0,0)から(1,0)へ
状態遷移が起こり、w(1,0)=w(1,1)=1と
なる。トレリス線図は状態遷移が可能なときはノード間
をブランチ(線分)で結んだ図である。図12で各ブラ
ンチに振ってあるインデックスは順にその状態遷移に付
随する出力ビットw(t,0),w(t,1)と情報ビ
ットu(t)を表している。
【0010】トレリス線図上で連続するブランチを連接
したものをパスと呼ぶ。畳込み符号の符号語となるビッ
ト列はパス上の出力ビット列に制限されている。各時点
に対応する受信系列とブランチの間の尤度に応じたメト
リックが計算される。これをブランチメトリックと呼
ぶ。パスに対してもメトリックとしてブランチメトリッ
クの和が供せられる。これをパスメトリックと呼ぶ。こ
こではメトリックが大きい程尤度が高い様にメトリック
を設定する。
【0011】畳込み符号の復号は通信路上などでエラー
が混入した受信系列から実際に送信された符号語を推定
する処理である。符号語Wが等確率で送信されるとき、
受信系列Yに対してWの下でのYの条件付き確率P(Y
|W)を最大化する符号語を実際に送信された符号語と
推定する復号法を最尤復号法と呼ぶ。この確率は通信路
に応じて決まる。これを実行するアルゴリズムはヴィタ
ビ復号法として知られている。ヴィタビ復号はトレリス
線図上の各ノードについて、そこへ到達するパスメトリ
ック最大のパスを選択し(生き残りパスと呼ぶ)、もう
一方のパスを放棄することにより時点を追って順に効率
的に最尤復号を行うことができる。開始当初などを除い
て各時点において、状態数のパスが存在することにな
る。
【0012】近年、符号語の推定だけでなく、推定され
た符号語に対応する各情報ビットの信頼度情報に相当す
る軟出力が必要となる場合が生じている。特に重要な応
用はターボ符号の名前で知られる、フィードバック型畳
込み符号の並列連接符号の復号への適用である。これに
関しては「1996年10月、アイ・イ−・イ−・トラ
ンザンクション・オン・コミュニケーション、第44
巻、第10号、1261〜1271頁(IEEE Transactio
ns on Communication, Vol.44, No.10, pp.1261-1271)
」に述べられている。
【0013】受信系列をY、k番目の情報ビットをu
(k)とする。理想的な信頼度情報(軟出力)L(u
(k))は次で与えられる値である。
【0014】L(u(k))=logP(u(k)=0
|Y)/P(u(k)=1|Y) L(u(k))を求めるアルゴリズムはMAP(Maximum
A Posterior probability) アルゴリズムと呼ばれ、前
述の文献に詳述されている。但し、MAPは復号遅延、
装置規模が大きい等の問題がある。
【0015】L(u(k))の近似値を求めることで上
記の問題を解決するための手段として、ヴィタビ復号法
を利用したSOVA(Soft Output Viterbi Alogrithm)
が知られている。これに関する一つの装置化方法が「1
993年5月、プロシーディング・オブ・インターナシ
ョナル・コンファレンス・オブ・コミュニケーション、
737〜740頁、Proceeding of International Conf
erence of Communication, pp.737-740 」に記述されて
いる。図8はそれを模式的に表したものである。
【0016】図8は軟出力装置を表している、ブランチ
メトリック算出手段80、ACS(Add Compare Select)
81、パスメトリックメモリ82は通常のヴィタビ復号
と同様の構成である。大きな違いはパスメモリの部分
で、図8ではパスメモリは差分メトリックメモリ85と
併設されている。通常のパスメモリは85の情報ビット
領域のみからなる。この差分メトリック領域には生き残
りパスと放棄されたパスのメトリックの差をトレリス線
図の各ノードに対して持つ。軟出力情報は軟出力情報メ
モリ87に保持される。
【0017】軟出力生成方法を図9に従って述べる。図
9は、時点tまでの最尤パスがヴィタビ復号により確定
したとき、x:=d(t,s)を用いた軟出力情報更新
方法を示している。ここで、d(t,s)は時点t,状
態sのノードにおける生き残りパスと放棄されるパスの
メトリックの差である。
【0018】まず初期設定を行う(ステップ90)。こ
こでsは最尤パスの時点tでの状態である。このノード
で放棄されたヴィタビ復号における生き残りパスをVと
する。Vの時点(t−1)の状態をuとする。最尤パス
の時点tでの情報ビットをb(t)とおく。xを用いて
軟出力情報更新処理を行う時点の下限をt0とおく。そ
の幅T1は予め決めておく。
【0019】必要に応じて時点tの軟出力情報を更新す
る(ステップ91)。L(t)は時点tの軟出力情報を
表すとする。フィードバック型の場合はL(t)にx
を、そうでない場合はL(t)を適切な値で初期化す
る。
【0020】時点を一つ戻し(t−1)とし、Vにおけ
るvの一つ前のノードをv´とする(ステップ92)。
v´からvへの遷移に対応する情報ビットと時点tにお
ける最尤パスの情報ビットb(t)が等しいかどうか比
較する(ステップ92)。ステップ92の条件が否定さ
れた場合はL(t)とxを比較する(ステップ94)。
【0021】もし、xの方がL(t)より小さかったら
L(t)をxで置換える(ステップ95)。時点tがt
0に達したら、更新処理を終了する(ステップ96)。
更新処理を継続する時にはv´をvとしてステップ92
に戻る(ステップ97)。
【0022】これをトレリス線図上で図示すると図10
の様になる。図9においてs(t3),s(t4),s
(t−1),s(t),s(t1),s(t2)で示さ
れるパスが最尤パスだとする。時点tでの軟出力情報を
決定するのは時点t1,t2といったtから先で最尤パ
スから放棄されたパスである。s(t1)で放棄された
パスs(t1),v2,v1,v0,s(t4)で示さ
れるパスは時点tでの情報ビットが異なるため、それ以
前のL(t)とd(t,s(t1))を比較してd
(t,s(t1))の方が小さかったら前者を後者で置
換える。一方、s(t2),v6,v5,v4,s(t
3)で示される、s(t2)で放棄されたパスは時点t
での情報ビットが最尤パスに等しいため、d(t2,s
(t2))はL(t)に影響を与えない。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】上述のSOVAではト
レリス線図全体を保持する必要がなく、その一部を保持
すれば十分なのでMAPと比較して装置規模を大きく取
ることができる。ヴィタビ復号を利用した軟出力情報生
成処理では、最尤パスが確定した後の軟出力情報更新の
ために対抗パスをトレースバックする処理が通常のヴィ
タビ復号と比較して最大の負荷になる。このトレースバ
ックの回数を小さくすることが課題となる。
【0024】また、MAPと違い、軟出力情報生成のた
めに使用するパスが制限されている(最尤パスの対抗パ
スのみ)ため、その軟出力情報の精度を高めることが課
題となる。使用するパスの範囲を計算量を増やさずに拡
大することが一つの方法であり、前述の文献に触れられ
ている。
【0025】もう一つの方法は最終的に得られた軟出力
情報にある種の正規化を行うことが一つの方法であり、
「1996年5月、プロシーディング・オブ・インター
ナショナル・コンファレンス・オブ・コミュニケーショ
ン、102〜106頁、Proceeding of International
Conference of Communication, pp.102-106 」に記述さ
れている。しかし、この正規化は通信路における雑音の
影響に依存する処理であり、実際の復号処理においてこ
の通信路の雑音の大きさを推定しなければならないこと
が一つの課題となる。
【0026】本発明の目的は、畳込み符号の軟出力復号
処理の高速化及び高精度化を可能とした軟出力復号装置
を提供することである。
【0027】本発明によれば、入力アルフアベットが2
値である畳込み符号のヴィタビ復号処理を使用した軟出
力復号装置であって、前記畳込み符号のトレリス線図上
の各ノードに対してフラグ領域、情報ビット領域、差分
メトリック領域が夫々一組として割当てられ、前記フラ
グ領域には、対応ノードがヴィタビ復号により最終的に
選択されたパス上にあるかまたは当該ノードの時点にお
ける軟出力更新処理において試されたことがあるかを表
す情報を保持し、前記情報ビット領域には、対応ノード
でヴィタビ復号により選択される前記トレリス線図上の
一時点前の状態を表すインデックスを保持し、前記差分
メトリック領域には、前記トレリス線図上において対応
ノードでヴィタビ復号により選択されたパスと放棄され
たパスとのメトリックの差を保持したメモリ手段と、
記ヴィタビ復号において最終的に選択されたパス上の対
応するノードの情報ビットの軟出力の更新処理時に、前
記フラグ領域の情報及び前記差分メトリック領域の情報
に基づいて前記更新処理の継続を決定する軟出力更新
段とを含むことを特徴とする軟出力復号装置が得られ
る。
【0028】そして、前記差分メトリック領域を前記軟
出力によって順次書換えるようにしたことを特徴とし、
また、前記ヴィタビ復号において選択されたパスを表す
情報ビット列と対応する軟出力情報を保持する軟出力メ
モリを更に含み、前記軟出力メモリを前記軟出力の更新
に従って順次書換えるようにしたことを特徴としてい
る。
【0029】更に、前記畳込み符号はフィードバック型
の畳込み符号であり、前記情報ビット領域は前記トレリ
ス線図上の対応するノードにおける前記ヴィタビ復号で
選択されたバスの情報ビットを保持するようにしたとを
特徴とし、また、前記軟出力生成手段は、前記トレリス
線図上で前記ヴィタビ復号により最終的に選択されたパ
ス上の各ノードで放棄されたパスである対抗パスのメト
リックと共に、この対抗パス上のノードで前記ヴィタビ
復号で放棄されたパスのメトリックを利用して情報ビッ
トの軟出力を生成するようにしたことを特徴としてい
る。
【0030】更に本発明によれば、入力アルフアベット
が2値である畳込み符号の並列連接符号の復号処理にお
ける当該畳込み符号のヴィタビ復号処理を使用した軟出
力復号装置であって、軟出力の平方和の平均値と通信路
の雑音を定める通信路定数及び軟出力値の正規化定数と
の対応表と、実際の受信系列の復号処理にて生じた軟出
力の平方和の平均値から前記対応表を用いて前記通信路
定数及び前記正規化定数を求める手段と、実際の軟出力
を前記通信路定数及び前記正規化定数を使用して補正す
る手段、とを含むことを特徴とする軟出力復号装置が得
られる。
【0031】更にはまた、本発明によれば、入力アルフ
アベットが2値である畳込み符号の並列連接符号の復号
処理における当該畳込み符号のヴィタビ復号処理を使用
した軟出力復号装置であって、前記畳込み符号のトレリ
ス線図上の各ノードに対してフラグ領域、情報ビット領
域、差分メトリック領域が夫々一組として割当てられ、
前記フラグ領域には、対応ノードがヴィタビ復号により
最終的に選択されたパス上にあるかまたは当該ノードの
時点における軟出力更新処理において試されたことがあ
るかを表す情報を保持し、前記情報ビット領域には、対
応ノードでヴィタビ復号により選択される前記トレリス
線図上の一時点前の状態を表すインデックスを保持し、
前記差分メトリック領域には、前記トレリス線図上にお
いて対応ノードでヴィタビ復号により選択されたパスと
放棄されたパスとのメトリックの差を保持したメモリ手
段と、前記ヴィタビ復号において最終的に選択されたパ
ス上の対応するノードの情報ビットの軟出力の更新処理
時に、前記フラグ領域の情報及び前記差分メトリック領
域の情報に基づいて前記更新処理の継続を決定する軟出
更新手段と、前記軟出力の平方和の平均値と通信路の
雑音を定める通信路定数及び軟出力値の正規化定数との
対応表と、実際の受信系列の復号処理にて生じた軟出力
の平方和の平均値から前記対応表を用いて前記通信路定
数及び前記正規化定数を求める手段と、実際の軟出力を
前記通信路定数及び前記正規化定数を使用して補正する
手段とを含むことを特徴とする軟出力復号装置が得られ
る。
【0032】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例について図
面を参照しつつ詳述する。
【0033】図1は本発明の実施例の構成を示してお
り、ブランチメトリック算出手段1,ACS(Add-Compa
re-Select)2,パスメトリックメモリ3,パスメモリ+
差分メトリックメモリ4,軟出力情報更新手段8,軟出
力情報生成手段9からなる。パスメモリ+差分メトリッ
クメモリ4の部分はフラグ領域5,情報ビット領域6,
差分メトリック領域7に分けることができる。
【0034】ブランチメトリック算出手段,ACS,パ
スメトリックメモリは通常のヴィタビ復号と同様に、ト
レリス線図上の次の時点の各ノード(状態)へ到達する
最適なパスを選択、不要な場合はパスを放棄する処理を
行う。
【0035】時点tにおけるパス選択を行った場合、A
CS2からパスメモリ+差分メトリックメモリ4へ送ら
れる情報は時点tにおけるトレリス線図における各ノー
ドに対して次の2点である。第一にそのノードへ延ばす
ことが可能な二本のパスのうち、最適な方を示すインデ
ックスである。そして第二にその二本のパスのメトリッ
クの差である差分メトリックである。ノードvにおける
この差分メトリックをd(t,v)と表すことにする。
【0036】パスメモリ+差分メトリックメモリ4はト
レリス線図の一部(ある限られた範囲の時点分のトレリ
ス)、または全体のノードに対応するフラグ領域5,情
報ビット領域6,差分メトリック領域7からなる。パス
メモリ+差分メトリックメモリ4はACS2から送られ
た情報を夫々対応するノードに割当てられた情報ビット
領域6,差分メトリック領域7に書込む。
【0037】この際、フラグ領域5は初期化をしてお
く。ここでは、“0”を書込むことにする。時点tにお
けるACS2の処理が終了した時には、パスメモリ+差
分メトリックメモリ4の時点tのノードに対応する領域
が全て上記の様に更新される。
【0038】パスメモリ+差分メトリックメモリ4は、
最尤パス決定のための遅延幅T0と軟出力情報決定のた
めの遅延幅T1の和である(T0+T1)時点分のトレ
リスの各ノードに対するフラグ領域5,情報ビット領域
6,差分メトリック領域7を最低でも保持する必要があ
る。
【0039】本発明の特徴は差分メトリックと併せてフ
ラグ領域を持つことが特徴であり、これと差分メトリッ
ク領域の書換えを行うことにより可能となる軟出力判定
更新処理の効率化について図2に従って述べる。
【0040】時点(t+T0)でのACS2の出力によ
るパスメモリ+差分メトリックメモリ4の更新が終了し
たら、時点tにおける最尤パスのノードを決定すること
ができる(ステップ20)。これは通常のヴィタビ復号
と同様である。この様にして決定された時点tのノード
をs,情報ビットをb(t)とする。
【0041】また時点t,ノードsに対応するフラグ領
域f(t,s)を“2”とする。また差分メトリックd
(t,s)をx,時点t,ノードsにおいてヴィタビ復
号において放棄されたパス(ここでは最尤パスに対する
“対抗パス”と呼ぶ)をV,Vの時点(t−1)におけ
るノードをvとする。Vを逆に辿りながら、このxを用
いてt−1,t−2,…,t0:=t−T1における軟
出力を更新する。
【0042】まず、必要に応じて時点tの軟出力更新処
理を行う(ステップ21)。フィードバック型の畳込み
符号の場合はこの処理が行われる。時点を一つ戻し、V
上のvの一つ前のノードをv´とする(ステップ2
2)。ここで、V上の時点tのノードがv,時点(t−
1)のノードがv´となっている。
【0043】フラグf(t,v)が2であったらこのパ
スはヴィタビ復号により選択された最尤パスに合流した
ことを意味するため、xによる軟出力の更新は終了する
(ステップ23)。フラグf(t,v)が1であったら
このノードは軟出力更新処理において過去に訪れたノー
ドであることを示す(ステップ24)。
【0044】f(t,v)が1であったらxとd(t,
v)を比較する(ステップ25)。もし、xがd(t,
v)より小でなかったらvから先のパスは現在のV以下
の小さなメトリックで訪れたことがあることを示す。よ
って、ここでxを用いた軟出力更新処理を終了する。
【0045】ステップ24においてf(t,v)が0で
あったらこのノードは軟出力情報更新処理で初めて訪れ
たノードであることを示す。f(t,v)を1に書換え
る(ステップ26)。ステップ25においてxがd
(t,v)より小、もしくはステップ26を経過したと
きには時点tにおける軟出力処理を更新する(ステップ
27)。
【0046】tがt0以下となったらxによる軟出力更
新処理は終了する(ステップ28)。更新処理を継続す
る時にはv´をvとしてステップ22に戻る。この様に
フラグ領域を持ち、差分メトリック領域の書換えを行う
ことにより、ステップ22,23,24の判断で無駄な
軟出力更新処理を行わずに済むのである。
【0047】ステップ27において、軟出力更新処理は
d(t,v)をxで置換える処理のみでも行うことがで
きる。このときは時点tの軟出力を出力するとき、フラ
グf(t,v)が1で、情報ビットが最尤パスの情報ビ
ットと異なるノードの中で最小のd(t,v)を出力す
ることにより行われる。フィードバック型の畳込み符号
の場合はステップ21の処理が行われるためフラグf
(t,v)が2であるノードも考慮に入れる。
【0048】従来方法と同様に、図3に示す如く、軟出
力をパスメモリ+差分メモリ4と別の領域3に持つこと
もできる。このときにはステップ27で軟出力情報領域
33を書換える。このとき差分メトリック領域7は書換
える必要はない。情報ビット領域32は最尤パスに対応
する情報ビットを保持する。
【0049】軟出力の精度を向上させるためにはより広
範囲のパスを対象とすることが必要となる。従来方法で
は最尤パスに合流するヴィタビ復号における対抗パスの
みを対象としてきた。しかし、フィードバック型の畳込
み符号では処理量を増加させずに有効に対象となるパス
の範囲を拡大して、軟出力の精度を向上させることがで
きる。以下その方法を図4に従って説明する。
【0050】図4は時点tまでの最尤パスが確定したと
きの軟出力生成方法を示している。また、図4は図3ま
たは図8に示した様に軟出力情報メモリを持つ場合を想
定している。よって、d(t,v)の書換えは行わな
い。時点tの軟出力情報領域31に保持される値をL
(t)とする。また時点tの情報ビット領域32に保持
される値をb(t)とする。
【0051】第一に軟出力情報更新のための初期化処理
を行う(ステップ41)。sにより最尤パス(ヴィタビ
アルゴリズムで選択されるパス)時点tでの状態を表す
とする。b(t)に最尤パスにおける時点tでの情報ビ
ットを代入する。時点tにおける対向パスをVとおく。
Vの時点(t−1)での状態をvとおく。
【0052】フィードバック型の畳込み符号で、状態を
表すメモリ数とフィードバックを表す多項式の次数が等
しい時には一つの状態へ状態遷移を起こす情報ビットは
必ず異なる。よって図2のステップ21にあたる処理が
実行され、L(t)(時点tにおける軟出力情報)はd
(t,s)で初期化される(ステップ42)。このd
(t,s)はこのフローにおける軟出力情報更新の元と
なる値であり、xとおく。
【0053】時点をtから(t−1)に移し、対抗パス
Vにおけるvの直前の状態をv´とおく(ステップ4
3)。v´からvへの状態遷移に対応する情報ビットが
b(t)(最尤パスにおけるこの時点での情報ビット)
に等しいかどうかを判断する(ステップ44)。ステッ
プ44で条件が成り立たない場合には、xを軟出力の更
新のための候補と考え、yとおく(ステップ45)。
【0054】ステップ44で条件が成り立つ場合には、
xに時点tにおける差分メトリックd(t,v)を加算
した値(x+d(t,v))を軟出力更新のための候補
と考え、yとおく(ステップ46)。L(t)とyの大
小を判断する(ステップ47)。L(t)よりもyが小
さい場合には、L(t)をyで置換える(ステップ4
8)。
【0055】xによる軟出力更新処理が終了かどうか判
断する(ステップ49)。この終了判断には図2のフロ
ーで述べた方法が使用できる。ステップ9で軟出力更新
処理を継続する場合には、v´をvとしてステップ3に
戻り、1時点前の軟出力更新処理を行う(ステップ1
0)。
【0056】この様に対象となるパスを拡大した軟出力
生成方法を図で示すと図5の様になる。図5はトレリス
線図上の幾つかのパスを表しており、s(t3),s
(t4),…,s(t2)で示される情報ビットが全て
0のパスが最尤パスであるとする。時点tでの軟出力を
生成するために、従来はs(t1),v2,v1,v
0,s(t4)やs(t2),v6,v5,v4,v
3,s(t3)で示されるパスのみを扱ってきた。時点
tにおいては、後者のパスは情報ビットが最尤パスのビ
ットと同一のため、軟出力生成のために貢献してこなか
った。
【0057】しかし、時点tでv5で放棄されたパスは
情報ビット1を伴っており、s(t2),v6,v5,
v7,v3,s(t3)で表されるパスと最尤パスとの
メトリックの差はd(t2,s(t2))+d(t,v
5)で表される。この様なパスも扱うことにより、より
精度の高い軟出力情報を生成できるのである。
【0058】また、図4,図5に示した軟出力生成方法
の発展形として、更に対象となるパスの数を増やす方法
を図6に示す。図6は最尤パスへの対応バスの終点ノー
ドv3,v12などで放棄されたパスも対象とできるこ
とを示している。この時、s(t1),v12,v1
7,v16,v15,v13,v9,s(t3)で表さ
れるパスと最尤パスとの差分メトリックはd(t2,s
(t12))+d(t(v12),v12)となる。
【0059】ここで、t(v12)は図5におけるv1
2の時点である。また、s(t1),v3,v2,v
1,v5,v4,s(t4)で示されるパスと最尤パス
との差分メトリックはd(t1,s(t1))+d(t
(v3),v3)+d(t,v1)となる。ここでt
(v3)は図5におけるv3の時点である。
【0060】ヴィタビ復号に基づく軟出力の精度を向上
させる方法の一つとして、それに正規化定数を乗じるこ
とによって補正する手段がある。この正規化定数は通信
路の雑音の状態に基づいて決定される。逆に通信路の雑
音がガウス分布に従う場合、軟出力の平方値の平均を利
用して雑音の状態及び正規化定数を決定することができ
る。以下その方法について説明する。
【0061】変調方式としてBPSKを用いるとする。
軟出力もガウス分布に従うと仮定する。この時1が送信
された場合の軟出力の平均値をE,分散をVとする。−
1が送信された場合の軟出力の平均値は−E,分散はV
となる。実際には1,−1が混在した形で送信される
が、1,−1が送信される頻度に関わらず軟出力の平方
の平均値は、 K=V+E*E となる。
【0062】一般にEとVは正の比例に近い傾向にあ
り、Eは通信路の雑音の大きさと1対1に対応するた
め、K=V+E*Eも通信路の雑音の大きさと1対1に
対応する。よってKを計算することにより、通信路の雑
音の大きさ(通信路定数)及びそれに付随する軟出力の
正規化定数を求めることができる。これ等の関係を事前
にテーブル化しておくことにより実際上は効率良く処理
を行うことができる。
【0063】図7は軟出力補正手段の構成図である。軟
出力復号手段70,平方和平均算出手段71,正規化定
数・通信路定数対応表72,補正処理手段73からな
る。
【0064】軟出力復号手段70は図1等に示した装置
を使用することができる。平方和平均算出手段71は軟
出力復号手段70の平方値の平均値を求める。この値に
基づいて正規化定数・通信路定数対応表72の中の該当
する値を選択する。通信路定数は通信路における雑音の
大きさを表す量である。補正処理手段73は軟出力手段
70の出力に正規化定数を乗じて補正処理を行う。並列
連接化符号に使用する際には、通信路定数で決まる値を
乗じる処理も行う。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、パスメモリ+差分メト
リックメモリ内にフラグ領域を装備することにより、有
効に1回の軟出力更新における終了判断ができ、対抗パ
スをトレースバックする回数がほぼ1/2程度になると
いう効果がある。
【0066】また、図3の様に軟出力生成のための対象
となるパスの領域を拡大することにより、並列連接化符
号の復号において従来方法と比較して0.3dB程度の
符号化利得が得られる(ビットエラーレート=1/10000
)。この時、処理量の増加はほとんど無視できる。
【0067】更にはまた、図7の様に軟出力の補正処理
を行うことにより、並列連接化符号の復号において従来
方法と比較して0.3dB程度の符号化利得が得られる
(ビットエラーレート=1/10000 )。また、事前に通信
路の特性を知る必要がないという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明による軟出力更新の終了判断の処理の流
れを示すフローチャートである。
【図3】本発明の別の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明による軟出力生成方法を示すフローチャ
ートである。
【図5】図4の軟出力生成方法をトレリス線図上で図示
している。
【図6】図5の発展型をトレリス線図上で図示してい
る。
【図7】本発明における軟出力補正処理の構成を示すブ
ロック図である。
【図8】従来の軟出力復号装置のブロック図である。
【図9】従来の軟出力生成方法を示すフローチャートで
ある。
【図10】図9の軟出力生成方法をトレリス線図上で図
示している。
【図11】フィードバック型の畳込み符号器のブロック
図である。
【図12】図11の符号に対応するトレリス線図であ
る。
【符号の説明】
1 ブランチメトリック算出手段 2 ACS 3 パスメトリックメモリ 4 パスメモリ+差分メトリックメモリ 5 フラグ領域 6,32 情報ビット領域 7 差分メトリック領域 8 軟出力情報更新手段 9 軟出力情報生成手段 31 軟出力情報メモリ 33 軟出力情報領域 70 軟出力復号手段 71 平方和平均算出手段 72 正規化定数・通信路定数対応表 73 補正処理手段

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 畳込み符号のヴィタビ復号処理を使用し
    た軟出力復号装置であって、 前記畳込み符号のトレリス線図上の各ノードに対してフ
    ラグ領域、情報ビット領域、差分メトリック領域が夫々
    一組として割当てられ、 前記フラグ領域には、対応ノードがヴィタビ復号により
    最終的に選択されたパス上にあるかまたは当該ノードの
    時点における軟出力更新処理において試されたことがあ
    るかを表す情報を保持し、 前記情報ビット領域には、対応ノードでヴィタビ復号に
    より選択される前記トレリス線図上の一時点前の状態を
    表すインデックスを保持し、 前記差分メトリック領域には、前記トレリス線図上にお
    いて対応ノードでヴィタビ復号により選択されたパスと
    放棄されたパスとのメトリックの差を保持したメモリ手
    段と、前記ヴィタビ復号において最終的に選択されたパス上の
    対応するノードの情報ビットの軟出力の更新処理時に、
    前記フラグ領域の情報及び前記差分メトリック領域の情
    報に基づいて前記更新処理の継続を決定する 軟出力更新
    手段と、 を含むことを特徴とする軟出力復号装置。
  2. 【請求項2】 前記差分メトリック領域を前記軟出力に
    よって順次書換えるようにしたことを特徴とする請求項
    1記載の軟出力復号装置。
  3. 【請求項3】 前記ヴィタビ復号において選択されたパ
    スを表す情報ビット列と対応する軟出力情報を保持する
    軟出力メモリを更に含み、前記軟出力メモリを前記軟出
    力の更新に従って順次書換えるようにしたことを特徴と
    する請求項1記載の軟出力復号装置。
  4. 【請求項4】 前記畳込み符号はフィードバック型の畳
    込み符号であり、前記情報ビット領域は前記トレリス線
    図上の対応するノードにおける前記ヴィタビ復号で選択
    されたバスの情報ビットを保持するようにしたとを特徴
    とする請求項1〜3いずれか記載の軟出力復号装置。
  5. 【請求項5】 前記軟出力生成手段は、前記トレリス線
    図上で前記ヴィタビ復号により最終的に選択されたパス
    上の各ノードで放棄されたパスである対抗パスのメトリ
    ックと共に、この対抗パス上のノードで前記ヴィタビ復
    号で放棄されたパスのメトリックを利用して情報ビット
    の軟出力を生成するようにしたことを特徴とする請求項
    3記載の軟出力復号装置。
  6. 【請求項6】 畳込み符号の並列連接符号の復号処理に
    おける当該畳込み符号のヴィタビ復号処理を使用した軟
    出力復号装置であって、 軟出力の平方和の平均値と通信路の雑音を定める通信路
    定数及び軟出力値の正規化定数との対応表と、 実際の受信系列の復号処理にて生じた軟出力の平方和の
    平均値から前記対応表を用いて前記通信路定数及び前記
    正規化定数を求める手段と、 実際の軟出力を前記通信路定数及び前記正規化定数を使
    用して補正する手段、とを含むことを特徴とする軟出力
    復号装置。
  7. 【請求項7】 畳込み符号の並列連接符号の復号処理に
    おける当該畳込み符号のヴィタビ復号処理を使用した軟
    出力復号装置であって、 前記畳込み符号のトレリス線図上の各ノードに対してフ
    ラグ領域、情報ビット領域、差分メトリック領域が夫々
    一組として割当てられ、 前記フラグ領域には、対応ノードがヴィタビ復号により
    最終的に選択されたパス上にあるかまたは当該ノードの
    時点における軟出力更新処理において試されたことがあ
    るかを表す情報を保持し、 前記情報ビット領域には、対応ノードでヴィタビ復号に
    より選択される前記トレリス線図上の一時点前の状態を
    表すインデックスを保持し、 前記差分メトリック領域には、前記トレリス線図上にお
    いて対応ノードでヴィタビ復号により選択されたパスと
    放棄されたパスとのメトリックの差を保持したメモリ手
    段と、前記ヴィタビ復号において最終的に選択されたパス上の
    対応するノードの情報ビットの軟出力の更新処理時に、
    前記フラグ領域の情報及び前記差分メトリック領域の情
    報に基づいて前記更新処理の継続を決定する 軟出力更新
    手段と、 前記軟出力の平方和の平均値と通信路の雑音を定める通
    信路定数及び軟出力値の正規化定数との対応表と、 実際の受信系列の復号処理にて生じた軟出力の平方和の
    平均値から前記対応表を用いて前記通信路定数及び前記
    正規化定数を求める手段と、 実際の軟出力を前記通信路定数及び前記正規化定数を使
    用して補正する手段、とを含むことを特徴とする軟出力
    復号装置。
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