JP3250215B2 - プラズマ不均一性の評価方法及び評価装置 - Google Patents

プラズマ不均一性の評価方法及び評価装置

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JP3250215B2 JP31185097A JP31185097A JP3250215B2 JP 3250215 B2 JP3250215 B2 JP 3250215B2 JP 31185097 A JP31185097 A JP 31185097A JP 31185097 A JP31185097 A JP 31185097A JP 3250215 B2 JP3250215 B2 JP 3250215B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゲート絶縁膜の評
価方法に関し、特に半導体製造プロセスに起因するゲー
ト絶縁膜のプラズマ損傷によってプラズマの不均一性を
評価する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造プロセスにおいては、プラズ
マを用いたプロセスが数多く存在する。これらのプラズ
マプロセス中にウェハーは電気的に帯電し、ゲート絶縁
膜へ損傷を生じさせ、LSIの良品率を低下させたり信
頼性を劣化させたりする問題を引き起こす。この様な原
因で生ずるゲート絶縁膜損傷を感度良く検出するため
に、従来はアンテナ構造を有する半導体素子を用いてい
る。例えば、特公平7−7751号公報、USP−5,
548,224にこの様な例が記載されている。しか
し、前者にはMOS製造プロセスにおけるチャージアッ
プ検出方法についてであり、プラズマプロセスのゲート
酸化膜の損傷についてのものではなく、後者の米国特許
には、プラズマエッチングによりMOSデバイスにアン
テナ構造を形成し、漏れ電流やチャージ誘導によって酸
化薄膜の信頼性を予測する方法が開示されている。
【0003】ここではゲート電極がアンテナになる場合
を例にとり、図10と図11を参照して以下に説明す
る。なお図11のX−Y断面が図10に相当する。
【0004】図10の断面図に示すように、半導体基板
101上で、LOCOS等の素子分離用のフィールド酸
化膜103で囲まれた領域にゲート絶縁膜104が設け
られる。つぎに、ゲート絶縁膜104を覆い、かつフィ
ールド酸化膜103に延びるゲート電極5が設けられ
る。かかる構成で、ゲート電極105がプラズマプロセ
スにさらされると、プラズマからの電荷がゲート電極1
05に蓄積することになる。ゲート電極105に帯電す
る電荷量が多いと、ゲート電極105の電位が、半導体
基板101の電位に対して高くなる。この電位差が十分
に大きいと、ゲート絶縁膜104が絶縁破壊を起こし、
半導体基板1へ電流が流れる。図11の平面図に示すよ
うに、ゲート電極105のゲート絶縁膜104上のゲー
ト電極面積をAgとし、ゲート電極全面積をAfとする
と、面積AfとAgの面積比Af/Agが大きいほどゲ
ート絶縁膜104に流れる電流量が多く、従ってゲート
絶縁膜104が受ける損傷も大きいことになる。
【0005】なお、ゲート絶縁膜104のプラズマ損傷
量を知るための測定には、ゲート絶縁膜104のリーク
電流、耐圧、破壊するまでに注入できる電荷量、界面準
位密度、フラットバンド電圧などが指標として使われ
る。
【0006】半導体基板101は1つの導体なので、プ
ラズマプロセス中の半導体基板101の電位はウェハー
の場所によらずに一定である。一方、ゲート電極105
の電位はその場所のプラズマの状態で変わり得る。この
ため、プラズマの状態がウェハーの各場所で不均一の場
合には、ゲート電極105の電位もウェハー上で不均一
となる。つまりゲート電極105と半導体基板101と
の電位差はウェハー上の位置によって異なり、ゲート絶
縁膜104の損傷の程度も、ウェハー上の位置によって
異なることになる。従って、ゲート絶縁膜104の損傷
のウェハー面内位置依存性を調べれば、プラズマの不均
一性についての情報を知ることができるのである。プラ
ズマの不均一性の程度を知ることができれば、プラズマ
プロセスの改善を行うことができ、半導体製造工程の改
善につながる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来例においては、以下に示す問題点が存在する。
【0008】プラズマが均一かどうかを知るためには、
ウェハー面内の複数の場所で半導体素子を測定する必要
があった。その上で更に、各測定場所でのデータを相互
に比較することによって始めて、プラズマの均一性につ
いての定量的な情報が得られるのである。このため、測
定個所の数が多くなり、データの解析にも時間がかかる
という問題があった。
【0009】またプラズマ損傷は半導体基板の電位が基
準となって生じるため、例えば半導体基板とウェハーチ
ャックとの接触が十分でないと半導体基板の電位が安定
せず、ゲート絶縁膜損傷の測定結果が、プラズマの不均
一性を正しく反映しないという問題点もあった。
【0010】[発明の目的]本発明は、ウェハー面内で
のプラズマ均一性の度合いを、簡単な測定から知ること
ができる半導体素子の評価方法を提供することを目的と
している。特に、短距離から長距離に至るまでのプラズ
マの均一牲の程度を定量的に知ることができ、その精度
向上、信頼性向上、操作性向上を図れる評価方法を提供
することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のプラズマ不均一
の評価方法及び評価装置は、一導電型の半導体基板に
設けられた逆導電型ウェルと、前記逆導電型ウェル上で
所定の間隔を有して離れた位置に第1の開口部と第2の
開口部を有して前記一導電型の半導体基板表面に設けら
れたフィールド絶縁膜と、前記第1の開口部内の前記逆
導電型ウェルの表面に設けられたゲート絶縁膜と、前記
ゲート絶縁膜の少なくとも一部を覆って前記フィールド
絶縁膜に延在して設けられたゲート電極と、前記第2の
開口部内の前記逆導電型ウェル内に設けられた逆導電型
拡散層と、前記ゲート電極に接続する第1の導体と、前
記逆導電型拡散層に接続する第2の導体とを有し、前記
第1の導体と前記第2の導体との電位差が前記ゲート絶
縁膜に加わる半導体装置を用いて、前記第1の導体およ
び前記第2の導体をプラズマプロセスにさらした後に、
ゲート絶縁膜のプラズマ損傷を検査することを特徴とし
ている。
【0012】他の形態として、一導電型の半導体基板に
設けられた第1の逆導電型ウェルと、第1の逆導電型ウ
ェル内の表面部分に設けられた第1の一導電型ウェル
と、前記第1の一導電型ウェル上で所定の間隔を有して
離れた位置に第1の開口部と第2の開口部を有して前記
一導電型の半導体基板に設けられたフィールド絶縁膜
と、前記第1の開口部内の前記第1の一導電型ウェルの
表面に設けられたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜の
少なくとも一部を覆って前記フィールド絶縁膜に延在し
て設けられたゲート電極と、前記第2の開口部内の第1
の一導電型ウェル内に設けられた一導電型拡散層と、前
記ゲート電極に接続する第1の導体と、前記逆導電型拡
散層に接続する第2の導体とを有する半導体装置を用い
て、前記第1の導体および前記第2の導体をプラズマプ
ロセスにさらした後に、ゲート絶縁膜のプラズマ損傷を
検査することを特徴としている。
【0013】また、異なる値の前記所定の間隔を有する
複数個の上記半導体装置を評価し、プラズマ不均一性を
評価することを特微としている。
【0014】[作用]本発明の半導体素子は、プラズマ
プロセス中の帯電が原因でゲート絶縁膜に印加される電
圧が、ゲートパッドの電位とウェルパッドの電位で決ま
るようにし、かつゲートパッドとウェルパッドを所定の
距離だけ離して設けることにより、パッド間距離だけ離
れた場所でのプラズマの均一性が調べられるようにし
た。また異なるパッド間距離を有する複数個の半導体素
子を用いることにより、プラズマの場所による均一性を
定量的調べることを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明のプラズマ損傷の評
価方法について、図面を参照して詳細に説明する。な
お、本実施形態では、プラズマによる帯電が配線工程で
生ずる場合、すなわち配線がアンテナとなる場合につい
て説明する。プラズマプロセスとしては、配線形成のた
めのプラズマエッチング工程、プラズマアッチング工
程、プラズマCVDによる絶縁膜の形成工程などを含
む。
【0016】[第1の実施形態]図1は本発明のプラズ
マ損傷の評価に使用する半導体素子の第1の実施形態を
示す断面図である。図2は図1に対応する半導体素子平
面図である。図2のX−Y断面が図1に相当する。
【0017】図1に示すように、P型半導体基板1の表
面には一定深さのNウェル2が設けられる。P型半導体
基板1の上には、Nウェル2内の互いに離れた2つの位
置に開口部を有するLOCOS等のフィールド酸化膜3
が設けられる。一方の開口部内のP型半導体基板1上の
Nウェル2の表面にはゲート絶縁膜4が設けられる。フ
ィールド酸化膜3の一部とゲート絶縁膜4を覆ってゲー
ト電極5が設けられる。他方の開口部のNウェル2内に
はN型拡散層6が設けられる。
【0018】フィールド酸化膜3とゲート電極とN型拡
散層を含む全体を覆って層間絶縁膜7が設けられる。層
間絶縁膜7には、ゲート電極5に至るコンタクト8、お
よびN型拡散層6に至るコンタクト9が設けられる。コ
ンタクト8上にはパッドが設けられゲート電極5と接続
するゲートパッド10となる。コンタクト9上にはパッ
ドが設けられNウェル2上のN型拡散層6と接続するウ
ェルパッド11となる。ゲートパッド10とウェルパッ
ド11は互いに離れており、そのパッドの中央部でのパ
ッド間距離をDとする。パッド間距離Dは、パッドのサ
イズよりも大きいとする。
【0019】この様な半導体素子を、プラズマプロセス
にさらすと以下のように帯電する。プラズマにさらされ
たパッド10,11は、その場所に於けるプラズマの状
態に応じて帯電する。つまり、ゲート電極5はゲートパ
ッド10の位置のプラズマにより帯電し、ある一定の電
位になる。一方、ウェルパッド11もその位置のプラズ
マにより帯電し、ウェルパッド11に接続しているNウ
ェル2の電位はある一定の電位になる。
【0020】この時、仮にゲートパッド10の位置とウ
ェルパッド11の位置でのプラズマが同じ状態であると
すると、ゲートパッド10とウェルパッド11は同じ電
位に帯電し、ゲート電極4とNウェル2の電位も同じに
なる。つまり、ゲート絶縁膜4には電界が加わらないこ
とになり、損傷は生じない。しかし、もしゲートパッド
10の位置とウェルパッド11の位置でのプラズマが異
なっているとすると、ゲートパッド10とウェルパッド
11は異なる電位に帯電し、ゲート電極4とNウェル2
の電位も異なる。この電位差がゲート絶縁膜4に加わる
ことになり、損傷を生じる可能性が大きくなる。
【0021】従って、この様な半導体素子のゲート絶縁
膜4の損傷を測定すれば、パッド間距離Dだけ離れた場
所において、プラズマの状態が不均一かどうか、またそ
の程度はどれくらいかを知ることができる。パッド間距
離Dを様々に変化させた素子を作成し、ゲート絶縁膜4
の損傷のパッド間距離Dによる依存性を調べれば、プラ
ズマの不均一性についての詳細な情報が得られるのであ
る。
【0022】測定結果の例を図9に示す。これは、ゲー
ト絶縁膜4の良品率を、本実施形態の半導体素子のパッ
ド間距離Dの関数としてプロットしたものである。パッ
ド間距離Dが、600ミクロン以下では不良は生じてい
ない。しかし、800ミクロン以上になると、良品率は
徐々に低下している。つまり、ウェハー上での距離が8
00ミクロン以上離れるとプラズマの不均一性がゲート
絶縁膜4の良品率に影響するほど大きくなっていること
を示す。従って、パッド間距離Dが、800ミクロン以
上になるとプラズマの状態が不均一となると考えられ
る。
【0023】なお、P型半導体基板1も、ある一定の電
位になる。プラズマによるパッド10,11の帯電の極
性は、多くの場合、半導体基板1の電位に対して正であ
る。このため、P型半導体基板1とNウェル2とからな
る接合は、逆方法にバイアスされるため、P型半導体基
板1の電位にはほとんど影響を受けずにNウェル2の電
位は保持される。つまり、本実施形態の様にP型半導体
基板1上にNウェル2を設ける構造の半導体素子は、プ
ラズマによる帯電の極性が正である場合に効果的であ
る。
【0024】上記実施形態では、特に拡散層14が1個
所であるので、MOS型トランジスタを構成していない
が、ゲート電極を挟んでソース電極及びドレイン電極が
配置された場合でも、基本的な構成は同様であるので、
本実施形態の構成をトランジスタやダイオード、抵抗、
コンデンサ等に用いる場合でも同様に、プラズマ損傷の
評価に使用することができる。
【0025】[第2の実施形態]次に、本発明で使用す
る半導体素子の第2の実施形態を説明する。図3は本発
明のプラズマ損傷の評価に使用する半導体素子の第3の
実施形態を示す断面図である。図4は図3に対応する素
子平面図である。図4のX−Y断面が図4に相当する。
図3において、12はN型半導体基板で、13はN型半
導体基板12にイオン注入法等で形成されたPウエル
で、14はフィールド酸化膜3の一方の開口部に形成し
た拡散層であり、他の各部は第1の実施形態と同一個所
には同一符号を付して、重複する説明を省略する。
【0026】上記第1の実施形態は、プラズマによるパ
ッド10,11の帯電の極性が正の場合に有効であっ
た。プラズマによる帯電の極性が負の場合には、第1の
実施形態のP型半導体基板1をN型半導体基板12に、
Nウェル2をPウェル13に、そしてN型拡散層6をP
型拡散層14に置き換えるだけでよい。Pウェル13の
電位はN型半導体基板12の電位に対して負であれば、
PウェルとN型半導体基板からなる接合は逆方向にバイ
アスされるので、Pウェルの電位はN型半導体基板の電
位には影響されることがない。
【0027】[第3の実施形態]次に、プラズマによる
帯電の極性が負であっても、P型半導体基板を用いる方
法を第3の実施形態として以下に説明する。図5は本発
明のプラズマ損傷の評価に使用する半導体素子の第3の
実施形態を示す断面図である。図6は図5に対応する素
子平面図である。図6のX−Y断面が図5に相当する。
【0028】本実施形態では、P型半導体基板1内に、
第1のNウェル15を設け、更に第1のNウェル15内
に第1のPウェル16を設ける。この様にすることで、
第1のPウェル16が第1のNウェル15を介してP型
半導体基板1から分離される。更に第1のNウェル15
の電位をP型半導体基板1と同じにするために、第1の
Nウェル15に設けられたN型拡散層17と、P型半導
体1に設けられたP型拡散層18がコンタクト19,2
0を介して第1の配線21により接続される。
【0029】なお、図1と同様な部分については同一符
号を付しており、重複する説明を省略するが、パッド1
0,11の取り出しコンタクト8,9もその面積も同様
に示されている。
【0030】また、第1の実施形態で述べたNウェル2
に形成された半導体素子と、第2の実施形態で述べたP
ウェル13に形成された半導体素子を、同一のP型半導
体基板上に形成すれば、正、負、両極性の帯電を調べる
ことができ、プラズマによる帯電の極性に関わらずに、
プラズマ不均一性についてのデータが得られるという利
点を有する。
【0031】ここで、ウェルパッド11がプラズマによ
り正極に帯電した場合には、P型拡散層14及び第1の
Pウェルが同電位に帯電され、第1のNウェル15も順
方向となって同電位に帯電する。しかし、第1のNウェ
ル15とP型半導体基板1とは逆方向であるので分離さ
れている。従って、ゲート絶縁膜4の損傷をゲート電極
5により、パッド間距離Dによる依存性を調べること
で、プラズマの不均一性について容易に調べることがで
きる。
【0032】一方、ウェルパッド11がプラズマにより
負極に帯電した場合には、P型拡散層14及び第1のP
ウェルが同電位に帯電され、第1のNウェル15は逆方
向となるので、第1のPウェルと第1のNウェル15と
は分離される。従って、ゲート絶縁膜4の損傷をゲート
電極5により、パッド間距離Dによる依存性を調べるこ
とで、プラズマの不均一性について容易に調べることが
できる。
【0033】[第4の実施形態]次に、本発明で使用す
る半導体素子の第4の実施形態を説明する。図7は本発
明のプラズマ損傷の評価に使用する半導体素子の第4の
実施形態を示す断面図である。図8は図7に対応する素
子平面図である。図8のX−Y断面が図7に相当する。
【0034】本実施形態は、第1の実施形態においてゲ
ートパッド10、およびウェルパッド11の周囲長が大
きいように櫛形にしている。配線のプラズマエッチング
の工程では、プラズマからの電荷が配線の側面を通じて
配線に入り込むので、周囲長を長くすることでアンテナ
比を大きくできる。この様にすることで、各パッド位置
のプラズマ状態の違いは増幅されて、大きな電位差とな
ってゲート絶縁膜に印加されることになる。すなわち本
実施形態の半導体素子を用いることで、プラズマ状態の
違いが極わずかであっても、検出できることになる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、本発明で用いる半導体
素子は所定の距離だけ離れた場所のプラズマ不均一性の
度合いが、1つの半導体素子の測定で調べられるので、
プラズマの均一性を調べるための半導体素子の測定回数
が、より少ない回数で済むという効果を奏し得る。
【0036】また、ゲートパッドとウェルパッドとの距
離を変化させた複数の半導体素子を測定することによ
り、半導体チップ内の局所的なプラズマの揺らぎの程度
を知ることができるので、プラズマ不均一性について
の、より詳細なデータを得ることができる。
【0037】また、異なるチップ間での半導体素子の測
定結果を比較すれば、局所的なプラズマの揺らぎをウェ
ハー全面に亘って知ることができるので、プラズマの揺
らぎが最悪または最良である位置が特定でき、プラズマ
プロセスを改善する際の重要なデータとなる。
【0038】さらに、本発明で用いる半導体素子では、
ゲート絶縁膜への損傷がウェハー上のプラズマの状態の
みによって決まるため、プラズマの不均一性について
の、より正確なデータが得られる。従来の半導体素子で
は、プラズマ装置とウェハー間の接触抵抗などの揺らぎ
に起因する半導体基板の電位の不確かさが原因で、ゲー
ト絶縁膜損傷が安定しないことがあり、半導体素子の測
定結果がプラズマ不均一性を正しく反映しない危険性が
あったが、かかる問題点が解消されているので、プラズ
マの不均一性についての、正確なデータが得られるとい
う効果を奏し得る。
【0039】なお、本発明では、パッド形状を櫛波状の
アンテナ効果のある形状に形成したことにより、配線が
アンテナとなる例を示したが、これに限定されるわけで
はなく、ビアホールのエッチングの際にプラズマにさら
される配線上のビアがアンテナになる場合も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラズマ損傷の評価に使用する半導体
素子の第lの実施形態を示す素子断面図である。
【図2】本発明に使用する半導体素子の第1の実施形態
を示す素子平面図である。
【図3】本発明に使用する半導体素子の第2の実施形態
を示す素子断面図である。
【図4】本発明に使用する半導体素子の第2の実施形態
を示す素子平面図である。
【図5】本発明に使用する半導体素子の第3の実施形態
を示す素子断面図である。
【図6】本発明に使用する半導体素子の第3の実施形態
を示す素子平面図である。
【図7】本発明に使用する半導体素子の第4の実施形態
を示す素子断面図である。
【図8】本発明に使用する半導体素子の第4の実施形態
を示す素子平面図である。
【図9】本発明の半導体装置による測定例を示すグラフ
である。
【図10】従来の半導体装置を示す素子断面図である。
【図11】従来の半導体装置を示す素子平面図である。
【符号の説明】
1 P型半導体基板 2 Nウェル 3 フィールド酸化膜 4 ゲート絶縁膜 5 ゲート電極 6 N型拡散層 7 層間絶縁膜 8,9 コンタクト 10 ゲートパッド 11 ウェルパッド 12 N型半導体基板 13 Pウェル 14 P型拡散層 15 第1のNウェル 16 第1のPウェル 17 N型拡散層 18 P型拡散層 19,20 コンタクト 21 第1の配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−288459(JP,A) 特開 平8−83827(JP,A) 特開 平10−284726(JP,A) 特開 平10−270519(JP,A) 特開 平6−43138(JP,A) 特開 平5−211221(JP,A) 特開 平2−119159(JP,A) 特開 平9−252038(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/66

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一導電型の半導体基板に設けられた逆導
    電型ウェルと、前記逆導電型ウェル上で所定の間隔を有
    して離れた位置に第1の開口部と第2の開口部を有して
    前記一導電型の半導体基板表面に設けられたフィールド
    絶縁膜と、前記第1の開口部内の前記逆導電型ウェルの
    表面に設けられたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜の
    少なくとも一部を覆って前記フィールド絶縁膜上に延在
    して設けられたゲート電極と、前記第2の開口部内の前
    記逆導電型ウェル内に設けられた逆導電型拡散層と、前
    記ゲート電極に接続する第1の導体と、前記逆導電型拡
    散層に接続する第2の導体とを有し、前記第1の導体と
    前記第2の導体との電位差が前記ゲート絶縁膜に加わる
    半導体装置を用いて、前記第1の導体および第2の導体
    をプラズマプロセスにさらした後に、前記ゲート絶縁膜
    を検査することを特徴とするプラズマ不均一性の評価方
    法。
  2. 【請求項2】 一導電型の半導体基板に設けられた逆導
    電型ウェルと、前記逆導電型ウェル上で所定の間隔を有
    して離れた位置に第1の開口部と第2の開口部を有して
    前記一導電型の半導体基板表面に設けられたフィールド
    絶縁膜と、前記第1の開口部内の前記逆導電型ウェルの
    表面に設けられたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜の
    少なくとも一部を覆って前記フィールド絶縁膜上に延在
    して設けられたゲート電極と、前記第2の開口部内の前
    記逆導電型ウェル内に設けられた逆導電型拡散層と、前
    記ゲート電極に接続する第1の導体と、前記逆導電型拡
    散層に接続する第2の導体とを有する半導体装置を用い
    て、前記第1の導体および第2の導体をプラズマプロセ
    スにさらした後に、前記ゲート絶縁膜を検査・評価する
    プラズマ不均一性の評価方法において、前記第1の導体
    と前記第2の導体間の距離に対する前記ゲート絶縁膜の
    良品率の特性により、前記ゲート絶縁膜を検査・評価す
    ることを特徴とするプラズマ不均一性の評価方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のプラズマ不均一性の評
    価方法において、前記一導電型はP型導電体であり、前
    記逆導電型拡散層はN型拡散層であることを特徴とする
    プラズマ不均一性の評価方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    プラズマ不均一性の評価方法において、前記第1の導体
    及び前記第2の導体は櫛形形状のパッドであり、前記プ
    ラズマプロセスにさらすことによりアンテナ的効果を奏
    し得る形状であることを特徴とするプラズマ不均一性
    評価方法。
  5. 【請求項5】 一導電型の半導体基板に設けられた第1
    の逆導電型ウェルと、前記第1の逆導電型ウェル内の表
    面部分に設けられた第1の一導電型ウェルと、前記第1
    の一導電型ウェル上で所定の間隔を有して離れた位置に
    第1の開口部と第2の開口部を有して前記一導電型の半
    導体基板に設けられたフィールド絶縁膜と、前記第1の
    開口部内の前記第1の一導電型ウェルの表面に設けられ
    たゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜の少なくとも一部
    を覆って前記フィールド絶縁膜に延在して設けられたゲ
    ート電極と、前記第2の開口部内の第1の一導電型ウェ
    ル内に設けられた一導電型拡散層と、前記ゲート電極に
    接続する第1の導体と、前記逆導電型拡散層に接続する
    第2の導体とを有し、前記第1の導体と前記第2の導体
    との電位差が前記ゲート絶縁膜に加わる半導体装置を用
    いて、前記第1の導体および第2の導体をプラズマプロ
    セスにさらした後に、前記ゲート絶縁膜を検査・評価す
    ることを特徴とするプラズマ不均一性の評価方法。
  6. 【請求項6】 一導電型の半導体基板に設けられた逆導
    電型ウェルと、前記逆導電型ウェル上で所定の間隔を有
    して離れた位置に第1の開口部と第2の開口部を有して
    前記一導電型の半導体基板表面に設けられたフィールド
    絶縁膜と、前記第1の開口部内の前記逆導電型ウェルの
    表面に設けられたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜の
    少なくとも一部を覆って前記フィールド絶縁膜上に延在
    して設けられたゲート電極と、前記第2の開口部内の前
    記逆導電型ウェル内に設けられた逆導電型拡散層と、前
    記ゲート電極に接続する第1の導体と、前記逆導電型拡
    散層に接続する第2の導体とを有する半導体装置を用い
    て、前記第1の導体および第2の導体をプラズマプロセ
    スにさらした後に、前記ゲート絶縁膜を検査・評価する
    プラズマ不均一性の評価方法、 又は一導電型の半導体基板に設けられた第1の逆導電型
    ウェルと、前記第1の逆導電型ウェル内の表面部分に設
    けられた第1の一導電型ウェルと、前記第1の一導電型
    ウェル上で所定の間隔を有して離れた位置に第1の開口
    部と第2の開口部を有して前記一導電型の半導体基板に
    設けられたフィールド絶縁膜と、前記第1の開口部内の
    前記第1の一導電型ウェルの表面に設けられたゲート絶
    縁膜と、前記ゲート絶縁膜の少なくとも一部を覆って前
    記フィールド絶縁膜に延在して設けられたゲート電極
    と、前記第2の開口部内の第1の一導電型ウェル内に設
    けられた一導電型拡散層と、前記ゲート電極に接続する
    第1の導体と、前記逆導電型拡散層に接続する第2の導
    体とを有する半導体装置を用いて、前記第1の導体およ
    び第2の導体をプラズマプロセスにさらした後に、前記
    ゲート絶縁膜を検査・評価するプラズマ不均一性の評価
    方法において、 異なる値の前記所定の間隔を有する複数個の前記半導体
    装置を用いることを特徴とするプラズマ不均一性の評価
    方法。
  7. 【請求項7】 一導電型の半導体基板に設けられた逆導
    電型ウェルと、前記逆導電型ウェル上で所定の間隔を有
    して離れた位置に第1の開口部と第2の開口部を有して
    前記一導電型の半導体基板表面に設けられたフィールド
    絶縁膜と、前記第1の開口部内の前記逆導電型ウェルの
    表面に設けられたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜の
    少なくとも一部を覆って前記フィールド絶縁膜上に延在
    して設けられたゲート電極と、前記第2の開口部内の前
    記逆導電型ウェル内に設けられた逆導電型拡散層と、前
    記ゲート電極に接続する第1の導体と、前記逆導電型拡
    散層に接続する第2の導体とを有し、前記第1の導体と
    前記第2の導体の電位差が前記ゲート絶縁膜に加わる半
    導体装置と、前記半導体装置を用いて前記第1の導体お
    よび前記第2の導体をプラズマプロセスにさらすプラズ
    マプロセス印加装置とを備え、前記半導体装置を前記プ
    ラズマプロセス印加装置で処理した後に、前記ゲート絶
    縁膜を検査・評価することを特徴とするプラズマ不均一
    の評価装置。
  8. 【請求項8】 一導電型の半導体基板に設けられた逆導
    電型ウェルと、前記逆導電型ウェル上で所定の間隔を有
    して離れた位置に第1の開口部と第2の開口部を有して
    前記一導電型の半導体基板表面に設けられたフィールド
    絶縁膜と、前記第1の開口部内の前記逆導電型ウェルの
    表面に設けられたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜の
    少なくとも一部を覆って前記フィールド絶縁膜上に延在
    して設けられたゲート電極と、前記第2の開口部内の前
    記逆導電型ウェル内に設けられた逆導電型拡散層と、前
    記ゲート電極に接続する第1の導体と、前記逆導電型拡
    散層に接続する第2の導体とを有し、前記第1の導体と
    前記第2の導体の電位差が前記ゲート絶縁膜に加わる半
    導体装置と、前記半導体装置を用いて前記第1の導体お
    よび第2の導体をプラズマプロセスにさらすプラズマプ
    ロセス印加装置とを備え、前記半導体装置を前記プラズ
    マプロセス印加装置で処理した後に、前記ゲート絶縁膜
    を検査・評価するプラズマ不均一性の評価装置におい
    て、 前記第1の導体と前記第2の導体間の距離に対する前記
    ゲート絶縁膜の良品率の特性により、前記ゲート絶縁膜
    を検査・評価することを特徴とするプラズマ不均一性
    評価装置。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8に記載のプラズマ不均一
    の評価装置において、前記第1の導体及び前記第2の
    導体は櫛形形状のパッドであり、前記プラズマプロセス
    にさらすことによりアンテナ的効果を奏し得る形状であ
    ることを特徴とするプラズマ不均一性の評価装置。
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