JP3249320B2 - 繊維用油剤 - Google Patents
繊維用油剤Info
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- naphthalene
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維用油剤にかかり、
特には、リワインド或いは編み工程において、糸に平滑
性を付与するアフターオイル或いはコーニングオイルに
関する。
特には、リワインド或いは編み工程において、糸に平滑
性を付与するアフターオイル或いはコーニングオイルに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、非含水系の繊維用油剤として、低
粘度鉱物油に脂肪酸エステル等を含有させたものが用い
られている。この種の繊維用油剤における低粘度鉱物油
では、流動パラフィンあるいは炭素数11および12の
ノルマルパラフィンが広く用いられていた(特開平4-
126875号公報)。
粘度鉱物油に脂肪酸エステル等を含有させたものが用い
られている。この種の繊維用油剤における低粘度鉱物油
では、流動パラフィンあるいは炭素数11および12の
ノルマルパラフィンが広く用いられていた(特開平4-
126875号公報)。
【0003】最近、製造コスト低減等のため、防糸、紡
績工程の高速化が図られ、各工程が高温化したので上記
の繊維用油剤では耐熱性が不十分となり、油剤成分の発
煙やタール化が起こり、繊維が著しく汚染されたり、糸
切れが多発するという問題が生じている。このため、さ
らに高温に耐える非含水系の繊維用油剤が求められてい
る。
績工程の高速化が図られ、各工程が高温化したので上記
の繊維用油剤では耐熱性が不十分となり、油剤成分の発
煙やタール化が起こり、繊維が著しく汚染されたり、糸
切れが多発するという問題が生じている。このため、さ
らに高温に耐える非含水系の繊維用油剤が求められてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記課題を
解決するもので、本発明の目的は、耐熱性が高く、しか
も平滑性に優れた繊維用油剤を提供することにある。
解決するもので、本発明の目的は、耐熱性が高く、しか
も平滑性に優れた繊維用油剤を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を進めた結果、高沸点の芳香
族溶剤が耐熱性は高く、しかも平滑性を損なわないこと
を見出した。
を解決するために鋭意研究を進めた結果、高沸点の芳香
族溶剤が耐熱性は高く、しかも平滑性を損なわないこと
を見出した。
【0006】本発明はかかる知見に基づきなされたもの
で、本発明は、沸点範囲200〜450℃の高沸点芳香
族溶剤、好ましくは、下記一般式(I)
で、本発明は、沸点範囲200〜450℃の高沸点芳香
族溶剤、好ましくは、下記一般式(I)
【化2】 (式中、R1はメチル基、エチル基、プロピル基または
ブチル基、R2はプロピル基またはブチル基、mは1〜
3、nは1〜3で、置換基の位置は問わない)で表され
る少なくとも1種のアルキルナフタレン化合物を主成分
とする溶剤とエステル系潤滑剤、特に好ましくは高級ア
ルキル基をもつエステル類よりなる繊維用油剤からな
る。
ブチル基、R2はプロピル基またはブチル基、mは1〜
3、nは1〜3で、置換基の位置は問わない)で表され
る少なくとも1種のアルキルナフタレン化合物を主成分
とする溶剤とエステル系潤滑剤、特に好ましくは高級ア
ルキル基をもつエステル類よりなる繊維用油剤からな
る。
【0007】上記本発明にいう沸点範囲200〜450
℃の高沸点芳香族溶剤とは、アルキルベンゼン、2個以
上のベンゼン環からなる化合物やこれらの環にアルキル
基等が付加した多環芳香族を主成分とし、沸点範囲が2
00〜450℃の範囲の液体である。沸点が200℃以
下のものは、紡糸、紡績工程での蒸発、飛散が多く、臭
気が強くなり、作業環境を悪化させるという問題があ
り、また450℃以上のものは付着性が強く、洗浄で落
ちにくい等の問題がある。また、芳香族溶剤以外の、例
えば、パラフィン系あるいはナフテン系溶剤の場合は、
耐熱性が不十分である。したがって、上記沸点範囲の芳
香族溶剤であればよいが、特には、エステル系潤滑剤と
相溶性が高くて、しかも臭気が非常に弱い、上記一般式
(I)で表される少なくとも1種のアルキルナフタレン
化合物を主成分としたものを用いることが好ましい。
℃の高沸点芳香族溶剤とは、アルキルベンゼン、2個以
上のベンゼン環からなる化合物やこれらの環にアルキル
基等が付加した多環芳香族を主成分とし、沸点範囲が2
00〜450℃の範囲の液体である。沸点が200℃以
下のものは、紡糸、紡績工程での蒸発、飛散が多く、臭
気が強くなり、作業環境を悪化させるという問題があ
り、また450℃以上のものは付着性が強く、洗浄で落
ちにくい等の問題がある。また、芳香族溶剤以外の、例
えば、パラフィン系あるいはナフテン系溶剤の場合は、
耐熱性が不十分である。したがって、上記沸点範囲の芳
香族溶剤であればよいが、特には、エステル系潤滑剤と
相溶性が高くて、しかも臭気が非常に弱い、上記一般式
(I)で表される少なくとも1種のアルキルナフタレン
化合物を主成分としたものを用いることが好ましい。
【0008】この一般式(I)で表わされるアルキルナ
フタレン化合物、つまりナフタレン環に1〜3個のメチ
ル基、エチル基、プロピル基またはブチル基が付加した
ものに、1〜3個のプロピル基またはブチル基が付加し
たものであるが、これらの化合物としては、メチルプロ
ピルナフタレン、ジメチルプロピルナフタレン、トリメ
チルプロピルナフタレン、メチルジプロピルナフタレ
ン、ジメチルジプロピルナフタレン、トリメチルジプロ
ピルナフタレン、メチルトリプロピルナフタレン、ジメ
チルトリプロピルナフタレン、トリメチルトリプロピル
ナフタレン、エチルプロピルナフタレン、ジエチルプロ
ピルナフタレン、トリエチルプロピルナフタレン、エチ
ルジプロピルナフタレン、ジエチルジプロピルナフタレ
ン、トリエチルジプロピルナフタレン、エチルトリプロ
ピルナフタレン、ジエチルトリプロピルナフタレン、ト
リエチルトリプロピルナフタレン、ジプロピルナフタレ
ン、トリプロピルナフタレン、テトラプロピルナフタレ
ン、ペンタプロピルナフタレン、ヘキサプロピルナフタ
レン、プロピルブチルナフタレン、ジプロピルブチルナ
フタレン、トリプロピルブチルナフタレン、プロピルジ
ブチルナフタレン、ジプロピルジブチルナフタレン、ト
リプロピルジブチルナフタレン、プロピルトリブチルナ
フタレン、ジプロピルトリブチルナフタレン、トリプロ
ピルトリブチルナフタレン、ジブチルナフタレン、トリ
ブチルナフタレン、テトラブチルナフタレン、ペンタブ
チルナフタレン、ヘキサブチルナフタレン、メチルエチ
ルプロピルナフタレン、ジメチルエチルプロピルナフタ
レン、メチルジエチルプロピルナフタレン、メチルエチ
ルジプロピルナフタレン、ジメチルエチルジプロピルナ
フタレン、メチルジエチルジプロピルナフタレン、メチ
ルエチルトリプロピルナフタレン、ジメチルエチルトリ
プロピルナフタレン、メチルジエチルトリプロピルナフ
タレン、メチルエチルブチルナフタレン、ジメチルエチ
ルブチルナフタレン、メチルジエチルブチルナフタレ
ン、メチルエチルジブチルナフタレン、ジメチルエチル
ジブチルナフタレン、メチルジエチルジブチルナフタレ
ン、メチルエチルトリブチルナフタレン、ジメチルエチ
ルトリブチルナフタレン、メチルジエチルトリブチルナ
フタレン、メチルプロピルブチルナフタレン、ジメチル
プロピルブチルナフタレン、メチルジプロピルブチルナ
フタレン、メチルプロピルジブチルナフタレン、ジメチ
ルプロピルジブチルナフタレン、メチルジプロピルジブ
チルナフタレン、メチルプロピルトリブチルナフタレ
ン、ジメチルプロピルトリブチルナフタレン、メチルジ
プロピルトリブチルナフタレン、エチルプロピルブチル
ナフタレン、ジエチルプロピルブチルナフタレン、エチ
ルジプロピルブチルナフタレン、エチルプロピルジブチ
ルナフタレン、ジエチルプロピルジブチルナフタレン、
エチルジプロピルジブチルナフタレン、エチルプロピル
トリブチルナフタレン、ジエチルプロピルトリブチルナ
フタレン、エチルジプロピルトリブチルナフタレン等が
挙げられ、これらの化合物において、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基は、ナフタレン環上のどの位
置に付加していてもよい。またこれらのアルキルナフタ
レン化合物は、単独であっても、2種以上が混合した状
態であってもよい。
フタレン化合物、つまりナフタレン環に1〜3個のメチ
ル基、エチル基、プロピル基またはブチル基が付加した
ものに、1〜3個のプロピル基またはブチル基が付加し
たものであるが、これらの化合物としては、メチルプロ
ピルナフタレン、ジメチルプロピルナフタレン、トリメ
チルプロピルナフタレン、メチルジプロピルナフタレ
ン、ジメチルジプロピルナフタレン、トリメチルジプロ
ピルナフタレン、メチルトリプロピルナフタレン、ジメ
チルトリプロピルナフタレン、トリメチルトリプロピル
ナフタレン、エチルプロピルナフタレン、ジエチルプロ
ピルナフタレン、トリエチルプロピルナフタレン、エチ
ルジプロピルナフタレン、ジエチルジプロピルナフタレ
ン、トリエチルジプロピルナフタレン、エチルトリプロ
ピルナフタレン、ジエチルトリプロピルナフタレン、ト
リエチルトリプロピルナフタレン、ジプロピルナフタレ
ン、トリプロピルナフタレン、テトラプロピルナフタレ
ン、ペンタプロピルナフタレン、ヘキサプロピルナフタ
レン、プロピルブチルナフタレン、ジプロピルブチルナ
フタレン、トリプロピルブチルナフタレン、プロピルジ
ブチルナフタレン、ジプロピルジブチルナフタレン、ト
リプロピルジブチルナフタレン、プロピルトリブチルナ
フタレン、ジプロピルトリブチルナフタレン、トリプロ
ピルトリブチルナフタレン、ジブチルナフタレン、トリ
ブチルナフタレン、テトラブチルナフタレン、ペンタブ
チルナフタレン、ヘキサブチルナフタレン、メチルエチ
ルプロピルナフタレン、ジメチルエチルプロピルナフタ
レン、メチルジエチルプロピルナフタレン、メチルエチ
ルジプロピルナフタレン、ジメチルエチルジプロピルナ
フタレン、メチルジエチルジプロピルナフタレン、メチ
ルエチルトリプロピルナフタレン、ジメチルエチルトリ
プロピルナフタレン、メチルジエチルトリプロピルナフ
タレン、メチルエチルブチルナフタレン、ジメチルエチ
ルブチルナフタレン、メチルジエチルブチルナフタレ
ン、メチルエチルジブチルナフタレン、ジメチルエチル
ジブチルナフタレン、メチルジエチルジブチルナフタレ
ン、メチルエチルトリブチルナフタレン、ジメチルエチ
ルトリブチルナフタレン、メチルジエチルトリブチルナ
フタレン、メチルプロピルブチルナフタレン、ジメチル
プロピルブチルナフタレン、メチルジプロピルブチルナ
フタレン、メチルプロピルジブチルナフタレン、ジメチ
ルプロピルジブチルナフタレン、メチルジプロピルジブ
チルナフタレン、メチルプロピルトリブチルナフタレ
ン、ジメチルプロピルトリブチルナフタレン、メチルジ
プロピルトリブチルナフタレン、エチルプロピルブチル
ナフタレン、ジエチルプロピルブチルナフタレン、エチ
ルジプロピルブチルナフタレン、エチルプロピルジブチ
ルナフタレン、ジエチルプロピルジブチルナフタレン、
エチルジプロピルジブチルナフタレン、エチルプロピル
トリブチルナフタレン、ジエチルプロピルトリブチルナ
フタレン、エチルジプロピルトリブチルナフタレン等が
挙げられ、これらの化合物において、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基は、ナフタレン環上のどの位
置に付加していてもよい。またこれらのアルキルナフタ
レン化合物は、単独であっても、2種以上が混合した状
態であってもよい。
【0009】この一般式(I)で表わされるアルキルナ
フタレン化合物を主成分とする溶剤には、この一般式
(I)で表わされるアルキルナフタレン化合物以外に、
他の有機化合物、例えば、ベンゼン、ナフタレン、イン
ダン、インデン、ビフェニルあるいはこれらの環にアル
キル基等が付加した化合物が混合していても特に支障と
はならないが、本発明の顕著な効果のためには上記一般
式(I)で表わされるアルキルナフタレン化合物が、溶
剤中に50重量%以上、好ましくは70重量%以上、特
に好ましくは90重量%含まれているものがよい。
フタレン化合物を主成分とする溶剤には、この一般式
(I)で表わされるアルキルナフタレン化合物以外に、
他の有機化合物、例えば、ベンゼン、ナフタレン、イン
ダン、インデン、ビフェニルあるいはこれらの環にアル
キル基等が付加した化合物が混合していても特に支障と
はならないが、本発明の顕著な効果のためには上記一般
式(I)で表わされるアルキルナフタレン化合物が、溶
剤中に50重量%以上、好ましくは70重量%以上、特
に好ましくは90重量%含まれているものがよい。
【0010】上記一般式(I)で表わされるアルキルナ
フタレン化合物を主成分とする溶剤は、コールタールや
石油タール油中あるいはナフサ、灯油等の留分を接触改
質した生成油中に含まれるメチルナフタレン、ジメチル
ナフタレンあるいはエチルナフタレン等を蒸留操作等に
より分離、回収し、これらをプロピル化することにより
簡便に得ることができる。
フタレン化合物を主成分とする溶剤は、コールタールや
石油タール油中あるいはナフサ、灯油等の留分を接触改
質した生成油中に含まれるメチルナフタレン、ジメチル
ナフタレンあるいはエチルナフタレン等を蒸留操作等に
より分離、回収し、これらをプロピル化することにより
簡便に得ることができる。
【0011】また、上記本発明のエステル系潤滑剤とし
ては、特には炭素数8〜24のアルキル基をもつ酸、例
えば、カプリル酸、2-エチルヘキシル酸、カプリン
酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステア
リン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、アラキン酸、
ベヘニン酸およびリグノセレン酸などと、アルコールか
らなるエステルを用いることが好ましい。この場合のア
ルコールとしては、オクチルアルコール、2-エチルヘ
キサノール、デシルアルコール、ラウリルアルコール、
ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリル
アルコール、イソステアリルアルコールおよびオレイル
アルコール等が好適であり、特には、ミリスチン酸イソ
プロピルエステル、オレイン酸メチルエステル、パルミ
チン酸オクチルエステル、オレイン酸ラウリルエステ
ル、オレイン酸オレイルエステルなどが好ましく、この
うちでも特に、ミリスチン酸イソプロピルエステルが最
適である。
ては、特には炭素数8〜24のアルキル基をもつ酸、例
えば、カプリル酸、2-エチルヘキシル酸、カプリン
酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステア
リン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、アラキン酸、
ベヘニン酸およびリグノセレン酸などと、アルコールか
らなるエステルを用いることが好ましい。この場合のア
ルコールとしては、オクチルアルコール、2-エチルヘ
キサノール、デシルアルコール、ラウリルアルコール、
ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリル
アルコール、イソステアリルアルコールおよびオレイル
アルコール等が好適であり、特には、ミリスチン酸イソ
プロピルエステル、オレイン酸メチルエステル、パルミ
チン酸オクチルエステル、オレイン酸ラウリルエステ
ル、オレイン酸オレイルエステルなどが好ましく、この
うちでも特に、ミリスチン酸イソプロピルエステルが最
適である。
【0012】本発明の繊維用油剤は、沸点範囲200〜
450℃の高沸点芳香族溶剤100重量部に対して上記
エステル系潤滑剤を0.5重量部以上、特には、5〜2
00重量部含有させたものが好ましい。0.5重量部以
下では、平滑性が十分に発揮できず、また200重量部
以上では、洗浄で脱脂に労力がかかり、経済的でなくあ
まり好ましくない。
450℃の高沸点芳香族溶剤100重量部に対して上記
エステル系潤滑剤を0.5重量部以上、特には、5〜2
00重量部含有させたものが好ましい。0.5重量部以
下では、平滑性が十分に発揮できず、また200重量部
以上では、洗浄で脱脂に労力がかかり、経済的でなくあ
まり好ましくない。
【0013】また本発明では、上記エステル系潤滑剤以
外にも、他の潤滑剤、例えば、鉱物油、天然動植物油或
いはポリエーテル類等が混合していても特に支障とはな
らない。しかし、本発明の顕著な効果のためには上記エ
ステル系潤滑剤が当該潤滑剤中に50重量%以上、好ま
しくは70重量%以上、特に好ましくは90重量%含ま
れているものがよい。
外にも、他の潤滑剤、例えば、鉱物油、天然動植物油或
いはポリエーテル類等が混合していても特に支障とはな
らない。しかし、本発明の顕著な効果のためには上記エ
ステル系潤滑剤が当該潤滑剤中に50重量%以上、好ま
しくは70重量%以上、特に好ましくは90重量%含ま
れているものがよい。
【0014】本発明の繊維用油剤には、さらに、制電
剤、乳化剤、集束性向上剤、防腐剤、酸化防止剤、紫外
線吸収剤、染顔料、濡れ促進剤、拡展剤、消泡剤或いは
糊剤等を添加しても良い。
剤、乳化剤、集束性向上剤、防腐剤、酸化防止剤、紫外
線吸収剤、染顔料、濡れ促進剤、拡展剤、消泡剤或いは
糊剤等を添加しても良い。
【0015】
【実施例】繊維用油剤の調製 表1に示す一般性状および組成を有するアルキルナフタ
レン系溶剤60重量部とミリスチン酸イソプロピル40
重量部とを混合し、繊維用油剤(本発明油剤)を調製し
た。
レン系溶剤60重量部とミリスチン酸イソプロピル40
重量部とを混合し、繊維用油剤(本発明油剤)を調製し
た。
【0016】
【表1】
【0017】また、比較するために、従来用いられてい
る流動パラフィン60重量部とミリスチン酸イソプロピ
ル40重量部とを混合したことからなる繊維用油剤(比
較油剤)を調製した。
る流動パラフィン60重量部とミリスチン酸イソプロピ
ル40重量部とを混合したことからなる繊維用油剤(比
較油剤)を調製した。
【0018】加熱黄変性試験 ポリエステル製染色堅ろう度試験用添付白布(JIS L 0
803に準拠したもの)を7cm×7cmの大きさに切断
し、上記で調製した本発明油剤または比較油剤を1%均
一に染み込ませ、乾燥器に入れて200℃×30分加熱
した。黄変性を分光光度計を用いて測定し、JIS L 10
81に基づき黄変指数を求めた。この結果を表2に示
す。
803に準拠したもの)を7cm×7cmの大きさに切断
し、上記で調製した本発明油剤または比較油剤を1%均
一に染み込ませ、乾燥器に入れて200℃×30分加熱
した。黄変性を分光光度計を用いて測定し、JIS L 10
81に基づき黄変指数を求めた。この結果を表2に示
す。
【0019】
【表2】
【0020】本発明の繊維用油剤は、従来の比較油剤に
比べて加熱による黄変が少なく、耐熱性に優れているこ
とが分かる。
比べて加熱による黄変が少なく、耐熱性に優れているこ
とが分かる。
【0021】編成性試験 ポリエステル製フィラメント糸(75デニール、36フ
ィラメント)に上記で調製した本発明油剤または比較油
剤を1%均一に染み込ませ、糸を一定速で走らせ、金属
摩擦箇所は5箇所、糸摩擦箇所は2箇所からなる編成性
試験機(杉原計器株式会社製)を用いて、張力の変化を
調べた。これらの摩擦張力が大きいと、動摩擦抵抗が大
きいことになる。この結果を表3に示す。
ィラメント)に上記で調製した本発明油剤または比較油
剤を1%均一に染み込ませ、糸を一定速で走らせ、金属
摩擦箇所は5箇所、糸摩擦箇所は2箇所からなる編成性
試験機(杉原計器株式会社製)を用いて、張力の変化を
調べた。これらの摩擦張力が大きいと、動摩擦抵抗が大
きいことになる。この結果を表3に示す。
【0022】
【表3】
【0023】本発明の繊維用油剤は、従来の比較油剤に
比べて摩擦張力が小さく、平滑性に優れていることが分
かる。
比べて摩擦張力が小さく、平滑性に優れていることが分
かる。
【0024】
【発明の効果】本発明の繊維用油剤は、耐熱性が高く、
しかも平滑性に優れ、油剤成分の発煙やタール化が起こ
り難く、繊維の汚染や糸切れ等を抑制できるという格別
の効果を奏する。
しかも平滑性に優れ、油剤成分の発煙やタール化が起こ
り難く、繊維の汚染や糸切れ等を抑制できるという格別
の効果を奏する。
Claims (3)
- 【請求項1】 沸点範囲が200〜450℃の高沸点芳
香族溶剤にエステル系潤滑剤を含有させたことよりなる
繊維用油剤。 - 【請求項2】 請求項1の高沸点芳香族溶剤の主成分が
下記一般式(I) 【化1】 (式中、R1はメチル基、エチル基、プロピル基または
ブチル基、R2はプロピル基またはブチル基、mは1〜
3、nは1〜3で、置換基の位置は問わない)で表され
る少なくとも1種のアルキルナフタレン化合物であるこ
とを特徴とする繊維用油剤。 - 【請求項3】 請求項1のエステル系潤滑剤が高級アル
キル基をもつエステル類であることを特徴とする繊維用
油剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33774894A JP3249320B2 (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 繊維用油剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33774894A JP3249320B2 (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 繊維用油剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08188964A JPH08188964A (ja) | 1996-07-23 |
JP3249320B2 true JP3249320B2 (ja) | 2002-01-21 |
Family
ID=18311594
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33774894A Expired - Fee Related JP3249320B2 (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 繊維用油剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3249320B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6343466B1 (en) | 1993-04-26 | 2002-02-05 | Hitachi, Ltd. | System for diagnosing deterioration of catalyst |
-
1994
- 1994-12-28 JP JP33774894A patent/JP3249320B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6343466B1 (en) | 1993-04-26 | 2002-02-05 | Hitachi, Ltd. | System for diagnosing deterioration of catalyst |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08188964A (ja) | 1996-07-23 |
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