JP3248798B2 - 透光性板状体の二重像を検出するシステム - Google Patents

透光性板状体の二重像を検出するシステム

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JP3248798B2 JP29745493A JP29745493A JP3248798B2 JP 3248798 B2 JP3248798 B2 JP 3248798B2 JP 29745493 A JP29745493 A JP 29745493A JP 29745493 A JP29745493 A JP 29745493A JP 3248798 B2 JP3248798 B2 JP 3248798B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透光性板状体の二重像
を検出すべき所定領域を複数の小領域に分け、上記複数
の小領域について各小領域を順次通してターゲットを認
識するようにした透光性板状体の二重像を検出するシス
テムに関し、特に、自動車のウインドシールド(すなわ
ち、フロントガラス、サイドガラスなど)の二重像を検
出するのに好適なものである。
【0002】
【従来の技術】最近の自動車の外形のデザインは、空力
特性を配慮して複雑な3次元曲面を取り入れるようにな
って来ているから、自動車に備え付けられるフロントガ
ラス、サイドガラスなどのウインドシールドの形状も曲
面化が進んでいる。このために、ガラスの成形技術の限
界から、曲面化に対応してガラス表面を平滑に保つこと
は困難である。したがって、運転者が夜間運転時などに
このウインドガラスを通して外部の物体、例えば対向車
のヘッドランプを見たときに、このヘッドランプの主像
(一次像)と二次像とが分離して見える現像が生じる。
そして、この二重像の分離の程度が大きくなると、運転
者の眼に幻惑を与えるために、運転に支障を来すおそれ
がある。
【0003】このために、従来から、フロントガラス、
サイドガラスなどのウインドシールドについて、一次像
と二次像との分離の程度を知得するための二重像試験が
図1および図2に示すようにして行われている。
【0004】図1(A)は、従来の二重像試験に用いら
れる照明箱1の正面図であり、図1(B)は、図1
(A)に示す照明箱1の縦断側面図である。そして、図
1に示す照明箱1は、例えば、横幅が約300mm、高
さが約300mm、奥行きが約150mmで直方体形状
の中空のケース2を有している。また、このケース2の
正面板部の中心には、小径の円形開口にだいだい色など
のフィルタを装着することにより構成したスポット3が
ターゲットとして形成され、上記正面板部にはさらに上
記スポット3を同心状に取り囲むようにリング状スリッ
ト4が形成されている。さらに、照明箱1の内部空間の
中心部には、電球5が配設されている。
【0005】従来の二重像試験は、図1に示す照明箱1
をターゲット手段として用いて図2に示すようにして行
われていた。こゝで、図2(A)は、従来の二重像試験
のシステムの平面図であり、図2(B)は、図2(A)
に示すシステムの側面図である。
【0006】図2に示すシステムによりウインドシール
ド(図示の場合にはフロントガラス)の二重像試験を行
う場合には、ウインドシールド6が図2に示すように実
車取り付け角度θで実車(すなわち、自動車)取り付け
た状態になるように支持台7に支持させる。この支持台
7は、ウインドシールド6を実車取り付け角度θで取り
付けることができ、また、ウインドシールド6を手動に
より水平方向に回転または移動させたり、鉛直方向に移
動させたりすることができるように構成されている。ま
た、ウインドシールド6の表面の測定点Gと照明箱1と
の間の距離Xは、一般的に、7m以上とされる。
【0007】図2において、観察者8は、測定点Gにお
けるウインドシールド6の水平方向の接線hが照明箱1
のスポット3の中心と測定点Gとを結ぶ線と同一水平面
(すなわち、図2(A)の紙面)で直交するように、支
持台7に支持されたウインドシールド6を手動により水
平方向に回転または移動させたりする。そして、観察者
8は、ウインドシールド6をこのように移動させなが
ら、ウインドシールド6のほゞ全面である試験領域の全
域にわたって、照明箱1正面板部の中心にあるスポット
3の二重像がリング状スリット4の内径線4aを越えて
いるかどうかを、自動車における運転者のアイポイント
に相当する地点から観察して視認する。すなわち、観察
者8は、上記アイポイントに相当する地点からターゲッ
トとしてのスポット3を観察して、このスポット3の二
次像がリング状スリット4の内径線4aを超えているか
どうかを視認することにより、ターゲットとしてのスポ
ット3の一次像と二次像との分離の最大角度が所定の角
度(例えば、15分または25分)を越えているかどう
かを検知する。
【0008】この場合、スポット3の周辺上にある1点
から、リング状スリット4の内径線4a上の最も近い距
離D(すなわち、内径線4aの半径とスポット3の半径
との差)は、Xmのところにある点Gにとってはη分の
角度に対応している。そして、このηは、二次像分離の
限界であって、一般的に、供試品であるウインドシール
ド6の種類や試験領域に応じて15分であったり25分
であったりする。上記距離Dは、 D=1000・X・tanη(mm)──────(1) の式から求めることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図1および図
2に示す従来の二重像試験においては、観察者8は、支
持台7に取付けられたウインドシールド6を手動により
水平方向に回転または移動させたり、鉛直方向に移動さ
せたりしながら、ウインドシールド6のほゞ全面である
試験領域の全域にわたって、スポット3の二重像がリン
グ状スリット4の内径線4aを越えているかどうかを、
アイポイントに相当する地点から観察して視認する必要
がある。
【0010】したがって、二重像試験を行う操作が煩雑
であり、しかも、この操作を円滑に行うためには、高度
の熟練を必要とする。また、ウインドシールド6のほゞ
全面である試験領域の全域にわたって二重像試験を確実
に行うのは実際上非常に困難であるから、二重像試験を
必ずしも正確には行うことができない。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
の本発明の一つの観点によれば、冒頭に述べた透光性板
状体の二重像を検出するシステムは、1つの発光可能な
点を有するターゲットを備えるターゲット手段と、前記
複数の小領域のうちのいずれか1つの小領域を通して上
記ターゲットを撮像するための撮像手段と、上記撮像手
段とこの撮像手段により撮像すべき上記ターゲットとの
間に位置する上記各小領域を順次変更するために、上記
撮像手段、上記ターゲットおよび上記透光性板状体の相
対的な位置関係を自動的に変更させ得る位置変更手段
と、上記撮像手段から得られる画像信号に基づいて上記
ターゲットの一次像と二次像との分離の程度を演算する
ことができる制御処理手段とを備え、上記複数の小領域
について各小領域を順次通して上記ターゲットを上記撮
像手段により撮像し得るように構成したことを特徴とす
る。
【0012】この場合、上記透光性板状体が自動車のウ
インドシールドであり、上記位置変更手段による上記相
対的位置関係の自動的変更が上記撮像手段を上記自動車
のアイポイントに相当する地点にほゞ保って行われるの
が好ましい。
【0013】また、この場合、上記ターゲット手段が上
記1つの発光可能な点を有するターゲットを複数備え、
上記撮像手段による各撮像において、上記複数のターゲ
ットのうちのいずれか1つのターゲットのみの発光可能
な点を発光させるのが好ましく、これによって、誤検出
を防止し得ると共に、上記撮像手段から得られる画像信
号を高い信頼性で処理することができる。
【0014】また、この場合、上記制御処理手段が上記
位置変更手段による上記相対的位置関係の自動的変更を
制御し得るのが好ましく、これによって、透光性板状体
の二重像をさらに簡単に検出することができる。
【0015】また、この場合、上記制御処理手段が上記
撮像手段から得られる画像信号から上記ターゲットの一
次像データと二次像データとを個別に抽出し、これらの
一次像データおよび二次像データに基づいて上記ターゲ
ットの一次像と二次像との分離の程度を演算するのが好
ましく、これによって、簡単な構成のターゲットを用い
て透光性板状体の二重像を簡単かつ確実に検出すること
ができる。
【0016】また、この場合、上記制御処理手段が上記
一次像データおよび上記二次像データを上記1つの発光
可能な点の重心座標にそれぞれ変換する手段を含むのが
好ましく、これによって、透光性板状体の二重像の検出
精度を向上させることができる。
【0017】また、この場合、上記ターゲット手段が所
定角度をなす少くとも3つの発光可能な点を有するター
ゲットを備え、上記制御処理手段が上記撮像手段から得
られる画像信号に基づいて上記透光性板状体の上記ター
ゲットについての透視歪の程度をも演算し得るようにす
るのが好ましく、これによって、透光性板状体の二重像
の検出と透視歪の検出とを共通のシステムにより行うこ
とができる。
【0018】さらに、この場合、上記1つの発光可能な
点が上記3つの発光可能な点のうちのいずれか1つの発
光可能な点から構成されているのが好ましく、これによ
って、透光性板状体の二重像と透視歪との両方を検出し
得るシステムのターゲット手段を簡単な構成にすること
ができる。
【0019】本発明のもうひとつの観点によれば、冒頭
に述べた透光性板状体の二重像を検出するシステムは、
複数のターゲットを有しかつこれら複数のターゲットが
所定方向についてはこの所定方向とは交差する方向に較
べて充分たくさん配列されているターゲット手段と、前
記複数の小領域のうちのいずれか1つの小領域を通して
上記ターゲットを撮像するための撮像手段と、上記撮像
手段とこの撮像手段により撮像すべき上記ターゲットと
の間に位置する上記各小領域を順次変更するために、上
記撮像手段を上記所定方向にほぼ沿って首振りさせかつ
上記透光性板状体を上記所定方向とは交差する方向にほ
ゞ沿って回動させ得る位置変更手段とを備え、上記複数
の小領域について各小領域を順次通して上記ターゲット
を上記撮像手段により撮像し得るように構成したことを
特徴とする。
【0020】この場合、上記透光性板状体が自動車のウ
インドシールドであり、上記撮像手段の首振りが上記自
動車のアイポイントに相当する地点をほぼ通りかつ上記
所定方向に対してほぼ垂直な軸を中心として行われ、上
記透光性板状体の回動が上記地点をほぼ通りかつ上記所
定方向に対してほぼ平行な軸を中心として行われるのが
好ましい。
【0021】また、この場合、上記撮像手段による各撮
像において、上記複数のターゲットのうちのいずれか1
つのターゲットのみの発光可能な点を発光させるのが好
ましく、これによって、誤検出を防止し得ると共に、上
記撮像手段から得られる画像信号を高い信頼性で処理す
ることができる。
【0022】また、この場合、上記位置変更手段による
上記撮像手段の首振りおよび上記透光性板状体の回動を
それぞれ制御しかつ上記撮像手段から得られる画像信号
を処理する制御処理手段を備えているのが好ましく、こ
れによって、透光性板状体の二重像をさらに短時間で簡
単かつ高精度に検出することができる。
【0023】また、この場合、上記制御処理手段が上記
撮像手段から得られる画像信号から上記ターゲットの一
次像データと二次像データとを個別に抽出し、これらの
一次像データおよび二次像データに基づいて上記ターゲ
ットの一次像と二次像との分離の程度を演算するのが好
ましく、これによって、簡単な構成のターゲットを用い
て透光性板状体の二重像を簡単かつ確実に検出すること
ができる。
【0024】また、この場合、上記ターゲットが1つの
発光可能な点を有し、上記制御処理手段が上記一次像デ
ータおよび上記二次像データを上記発光可能な点の重心
座標にそれぞれ変換する手段を含むのが好ましく、これ
によって、上記撮像手段による上記ターゲットの撮像を
正確かつ確実に行うことができ、また、上記撮像手段か
ら得られる画像信号の処理が容易になり、さらに、透光
性板状体の二重像の検出精度を向上させることができ
る。
【0025】また、この場合、上記ターゲット手段が所
定角度をなす少くとも3つの発光可能な点を有するター
ゲットを備え、上記制御処理手段が上記撮像手段から得
られる画像信号に基づいて上記透光性板状体の上記少な
くとも3つの発光可能な点を有するターゲットについて
の透視歪の程度をも演算し得るのが好ましく、これによ
って、透光性板状体の二重像の検出と透視歪の検出とを
共通のシステムにより行うことができる。
【0026】さらに、この場合、上記1つの発光可能な
点が上記3つの発光可能な点のうちのいずれか1つの発
光可能な点から構成されているのが好ましく、これによ
って、透光性板状体の二重像と透視歪との両方を検出し
得るシステムのターゲット手段を簡単な構成にすること
ができる。
【0027】
【実施例】図3〜図11は、本発明による透光性板状体
の二重像を検出するシステムの一実施例(以下、「本実
施例」という)を説明するためのものである。
【0028】なお、本出願人は、平成4年5月6日付け
で「板状体の透視歪を検出するシステム」という特許出
願(特願平4−141001号)を行ったが、本実施例
は、上記特願平4−141001号の図示の実施例(以
下、「先願実施例」という)におけるウインドシールド
の透視歪検出システムに用いられている光源装置(LE
D板)、ウインドシールドの載置台、制御処理装置など
をウインドシールドの二重像検出システムにも兼用し得
るように改良したものである。したがって、本実施例の
二重像検出システムは、ウインドシールドの二重像のみ
でなくて透視歪をも検出し得るものであるから、以下に
おいて、まず、先願実施例におけるウインドシールドの
透視歪検出システムを図3〜図10に基づいて説明す
る。
【0029】図3において、11は、透明な板状体であ
る自動車のウインドシールド13の透視歪を検出するシ
ステムのシステム全体を示している。このシステム11
は、ターゲット手段を構成するLED板12、撮像手段
を構成するCCDカメラ14および位置変更手段を構成
する載置台16を備えている。このLED板12は、L
ED(発光ダイオード)30から成る発光可能な点を3
つ有する多数のターゲットを備えている。CCDカメラ
14は、ウインドシールド13のほぼ全面の領域を構成
する複数の小領域の1つを通してLED30を撮像する
ように配置される。この小領域は、ウインドシールド1
3のほぼ全面の領域を格子状に分けたものであってよ
く、通常は数千または数万個に分けられ、また、各小領
域は例えばほぼ正方形状であってよい。
【0030】載置台16は、CCDカメラ14とこのC
CDカメラ14により撮像すべきターゲット(3つのL
ED30)との間に位置するウインドシールド13の上
記各小領域を順次変更するために、CCDカメラ14、
ターゲット(3つのLED30)およびウインドシール
ド13の相対的な位置関係を変更させ得るように構成さ
れている。このために、載置台16は、ウインドシール
ド13を水平方向に回動し得るように保持することがで
き、また、この載置台16に設けられた支柱15は、C
CDカメラ14を上下方向に首振りし得るように支持す
ることができる。
【0031】この先願実施例においては、自動車のウイ
ンドシールドの透視歪を検出するようにしているから、
自動車の運転者の位置から見たときの透視歪を検出する
必要がある。このために、CCDカメラ14の上下方向
における首振りが自動車のアイポイントに相当する地点
17を通り水平方向に延びる軸(以下、「水平軸」とい
う)を中心として行われ、また、ウインドシールド13
の水平方向における回動(公転)が上記地点17を通る
上下方向(すなわち、垂直方向)に延びる軸(以下、
「垂直軸」という)を中心として行われる。
【0032】図3に示すように、LED板12は、LE
D30が配された面がCCDカメラ14に向くように配
置される。LED板12には、LED30が横方向に二
列で縦方向に多数配されており、具体的には、図4に示
すように、合計300個のLED30が横方向に2列で
縦方向に150行(すなわち、150個)適当な長さ
(好ましくは10〜100mmの間の何れかの値)の格
子間隔で直交格子状に配されている。以下、CCDカメ
ラ14の方向から見て(すなわち、図4(A)に向かっ
て)左列の最上部(1行目)にあるLED30を(1,
1)、右列の最上部にあるLED30を(1,2)、左
列のn行目にあるLED30を(n,1)、右列のn行
目にあるLED30を(n,2)というように、各LE
D30の位置を表すものとする(ただし、nは1から1
50までの整数)。
【0033】撮像にあたっては、CCDカメラ14の視
野内にあって所定の角度をなしている3つのLED30
のみを発光させるようにするが、具体的には、(n,
1)、(n,2)および(n−1,1)の位置(この場
合、nは2から150までの整数)にある3つのLED
30のみを発光させる。したがって、この先願実施例に
おいては、3つの発光可能な点(LED30)から成る
ターゲットが縦方向に149個で横方向に1個配列さ
れ、しかも、各ターゲットの発光可能な点がその上下の
ターゲットの発光可能な点と共通である。なお、上記タ
ーゲットは、横方向に必ずしも1個だけ配列されている
必要はなく、2個またはそれ以上であってもよく、ま
た、上下のターゲットと必ずしも共通でなくても差支え
ない。
【0034】CCDカメラ14は、ウインドシールド1
3のほぼ全面の領域を構成する複数の小領域の一つを通
して(n,1)、(n,2)および(n−1,1)の位
置にある3つのLED30を撮像する。CCDカメラ1
4は、水平軸を中心として上下方向に首振り(図3にお
いて矢印aで表される首振り、以下、「首振りa」とい
う)するように、載置台16のコモンベース61上に設
けられた支柱15に保持される。支柱15には、CCD
カメラ14の高さをウインドシールド13の下辺の高さ
から上方に100〜500mmの範囲(図3における矢
印h)で調節できるネジ送り機構(たとえば、ラックと
ピニオンによるネジ送り機構)が備えられ、CCDカメ
ラ14を自動車のアイポイントに相当する地点17に保
持し得るようになっている。CCDカメラ14の首振り
aにおける可動角度範囲は、水平面から上側には40゜
であり、下側には20゜である。なお、この先願実施例
においては、軽量なために操作が容易なCCDカメラ1
4を撮像手段として使用しているが、例えばITVカメ
ラ(工業用テレビカメラ)のような他の撮像手段を使用
することもできる。
【0035】ウインドシールド13は、垂直軸を中心と
して水平方向に回動(図3において矢印bで表される回
動、以下、「回動b」という)するように載置台16に
保持されている。したがって、CCDカメラ14の首振
りaと関連させてウインドシールド13の回動bを行え
ば、ウインドシールド13のほぼ全面の領域を構成する
複数の小領域について各小領域を順次通してLED30
を撮像することができる。載置台16は、この回動bを
可能にすると共に、アイポイントに相当する地点17を
基準として実際の自動車の設計に合わせた位置にウイン
ドシールド13を保持し得るように構成されている。
【0036】載置台16は、ウインドシールド13が垂
直軸を中心として水平方向に回動するように、コモンベ
ース61の上面に垂直軸を中心とした互いに同心円状の
2本のレール66を備えている。これらのレール66上
には、その一部が支柱15に嵌合されかつ下面にコロ
(図示せず)を有する旋回フレーム62が配置されてい
る。上記一部には、ウォームギヤなどの角度可変機構が
設けられ、このウォームギヤなどにモータ(図示せず)
からの駆動力が加えられることによって、上記コロがレ
ール66上を転がって旋回フレーム62が垂直軸を中心
としてレール66上を回動するようになっている。した
がって、CCDカメラ14は、旋回フレーム62の回動
bの状態にかかわりなく、常にアイポイントに相当する
地点17からウインドシールド13の複数の小領域を通
してLED30を撮像することができる。ウインドシー
ルド13の回動bの可動角度範囲は、CCDカメラ14
の中心とLED板12の中心とを結ぶ線分の両側にそれ
ぞれ70゜であってよい。
【0037】アイポイントに相当する地点17を基準と
して実際の自動車の設計に合わせた位置にウインドシー
ルド13を載置台16に保持するために、載置台16
は、旋回フレーム62上に左右移動フレーム63、前後
移動フレーム64およびガラスフレーム65を備えてい
る。これらのフレーム63〜65は、CCDカメラ14
の中心とLED板12の中心とを結ぶ線分に対してのウ
インドシールド13の左右の位置、支柱15からLED
板12へ向けてのウインドシールド13の前後の位置お
よびウインドシールド13の水平面に対する取り付け角
度をそれぞれ調節するためのものである。
【0038】まず、ウインドシールド13の左右の位置
を調節するには、旋回フレーム62に設けた左右移動ハ
ンドル(図示せず)を所定方向に回転させる。この場
合、旋回フレーム62とその上にある左右移動フレーム
63との間にはネジ送り機構が設けられているから、上
記回転により、左右移動フレーム63は旋回フレーム6
2に設けたレール(図示せず)上を直線的に移動(図3
における矢印c)し、このために、ウインドシールド1
3の左右の位置を調節することができる。この左右移動
の可動範囲は、CCDカメラ14の中心とLED板12
の中心とを結ぶ線分の左右に500mmづつの範囲であ
ってよい。
【0039】支柱15からLED板12へ向う方向(す
なわち、前後方向)におけるウインドシールド13の位
置を調節するには、左右移動フレーム63に設けた前後
移動ハンドル(図示せず)を所定方向に回転させる。こ
の場合、左右移動フレーム63とその上にある前後移動
フレーム64との間にネジ送り機構が設けられているか
ら、上記回転により、前後移動フレーム64は左右移動
フレーム63に設けたレール(図示せず)の上を直線的
に移動(矢印d)し、このために、ウインドシールド1
3の前後の位置を調節することができる。この前後移動
の可動範囲は、支柱15からLED板12へ向う方向に
おける距離で700〜1,600mmの範囲であってよ
い。
【0040】ウインドシールド13の水平面に対する取
り付け角度(図2(B)における実車取り付け角度θに
相当)を調節するには、前後移動フレーム64に設けた
傾斜ハンドル(図示せず)を所定方向に回転させる。こ
の場合、前後移動フレーム64とガラスフレーム65と
の間にウォームギヤなどを用いた角度可変機構が設けら
れているから、上記回転により、ガラスフレーム65は
軸Jを中心として回動(矢印e)し、このために、ウイ
ンドシールド13の取り付け角度を調節することができ
る。この取り付け角度の可変範囲は、水平面に対して2
0〜90゜の範囲であってよい。なお、ウインドシール
ド13はガラスフレーム65の内側に備えられている保
持具(図示せず)によりガラスフレーム65に取り付け
られる。
【0041】これら3種類の位置および角度の調節は、
ウインドシールド13を載置台16に取り付ける際に上
記3つのハンドルを手動によりまたは自動的に回転させ
ることによって行われ、実際に透視歪の検出が行われる
ときには、これらの位置および角度は変化しないように
固定される。そして、この固定状態においては、ウイン
ドシールド13は、図2に示す場合と同様に、所定の実
車取り付け角度で実車取り付け状態になるように、載置
台16に支持される。
【0042】実際の歪検出に当たり、CCDカメラ14
の首振りaおよびウインドシールド13の回動bは手動
で行うこともできる。しかし、この先願実施例のシステ
ム11は、図3に示すように、CCDカメラ14および
ウインドシールド13のそれぞれに近接して設けたモー
タ(図示せず)を用いてこれらの首振りaおよび回動b
を行わせかつ撮像によりCCDカメラ14から得られる
画像信号を自動的に処理するための制御処理装置18を
備えている。この制御処理装置18は、パーソナルコン
ピュータ21(CPU26、カラー表示可能なCRT2
4およびカラープリンタ25を備えている)、画像処理
装置22および位置決め制御盤23を含み、さらに、ウ
インドシールド13とCCDカメラ14とを別個に駆動
する上述の2つのモータを含んでいる。
【0043】制御処理装置18に含まれるパーソナルコ
ンピュータ21は、首振りaおよび回動bについての指
示を位置決め制御盤23に与える。位置決め制御盤23
はこの指示に基づき上記2つのモータを駆動するから、
CCDカメラ14およびウインドシールド13は上述し
たような所定の首振りaおよび回動bを行うことができ
る。また、撮像によりCCDカメラ14から得られる画
像信号は、画像処理装置22に送られ、ここで3つの点
灯(発光)中のLED30のそれぞれの重心座標(ここ
で、発光中のLEDの重心座標とは、LED30がある
一定値以上の明るさを有する領域の図形上の中心をいう
ものとする)を表す信号に変換された後に、パーソナル
コンピュータ21に送られる。パーソナルコンピュータ
21は、この変換された信号からその撮像に関連する小
領域での歪角度を算出し、これらのデータをCRT24
に表示すると共に、カラープリンタ25で印刷する。
【0044】透視歪の大きさは、一般的に、ウインドシ
ールドなどの透明な板状体上の各小領域について、横方
向における歪角度である横歪角度および縦方向における
歪角度である縦歪角度という2つの物理量で表すことが
できる。図5に示すように、横歪角度は、板状体がない
場合に観測される水平線分ABと、板状体がある場合に
観測される線分A′B′とのなす角度αで定義され、ま
た、縦歪角度は、板状体がない場合に観測される垂直線
分ACと、板状体がある場合に観測される線分A′C′
とのなす角度βで定義される。
【0045】上述のように、制御処理装置18は、ウイ
ンドシールド13およびCCDカメラ14の首振りaお
よび回動bを自動的にかつ正確に制御すると共に、撮像
によりCCDカメラ14から得られる画像信号を迅速に
処理して、検出結果を所望の態様でCRT24および/
またはカラープリンタ25を通じて取り出すことを可能
にする。
【0046】この先願実施例のシステム11は、図3に
示すように、制御ボックス31および操作ボックス32
を備えていてもよい。制御ボックス31には、LED板
12、パーソナルコンピュータ21および操作ボックス
32が接続される。制御ボックス31は、LED板12
全体のオン−オフを制御すると共に、パーソナルコンピ
ュータ21または操作ボックス32のいずれが各LED
30の点灯および消灯を行うかをスイッチ(図示せず)
の切り替えにより制御する。各LED30の点灯および
消灯が操作ボックス32により行われるように制御ボッ
クス31が切り替えられている場合には、操作ボックス
32に設けたデジタルスイッチ(図示せず)を手動によ
り操作して任意のLED30を点灯および消灯させるこ
とができる。このために、各LED30の点検などが必
要な場合には、このように制御ボックス31を切り替え
て操作ボックス32によりLED30を操作するのが便
利である。一方、各LED30の点灯および消灯がパー
ソナルコンピュータ21により行われるように制御ボッ
クス31が切り替えられている場合には、パーソナルコ
ンピュータ21が所定の3つのLED30を自動的に点
灯および消灯させる。このために、実際に透視歪を検出
する場合には、パーソナルコンピュータ21がLED板
12を制御するように制御ボックス31を切り替えてお
くのが好ましく、この先願実施例においても、このよう
にスイッチが切り替えられた状態で透視歪の検出が行わ
れる。
【0047】図6は、この先願実施例のシステム11の
ブロック図である。パーソナルコンピュータ21には、
制御ボックス31、画像処理装置22および位置決め制
御盤23が接続されている。今、各LED30の点灯お
よび消灯がパーソナルコンピュータ21により自動的に
行われるように制御ボックス31が切り替えられている
とすると、制御ボックス31は、パーソナルコンピュー
タ21からどの3つのLED30を点灯させるかについ
ての26ビットのデータ信号を受け取って、指定された
所定の3つのLED30のみを点灯させる。また、制御
ボックス31は、各LED30のオン−オフおよびリセ
ットの各信号をパーソナルコンピュータ21にフィード
バックする。位置決め制御盤23は、CCDカメラ14
の首振りaを指示する信号およびウインドシールド13
の回動bを指示する信号をパーソナルコンピュータ21
から受信する。位置決め制御盤23に含まれているシー
ケンサおよびモータコントローラは、この信号にしたが
って前述の2つのモータ28、29を駆動して、CCD
カメラ14およびウインドシールド13を所定の角度範
囲内で首振りaおよび回動bさせる。画像処理装置22
は、撮像によりCCDカメラ14から得られる画像信号
を3つのLED30のそれぞれの重心座標を表す信号に
変換し、この変換された信号をパーソナルコンピュータ
21に送信する。以上の動作は、パーソナルコンピュー
タ21のCPU26(図3参照)が統一管理している。
【0048】以下、この先願実施例のシステム11を用
いて、実際に自動車のウインドシールドの透視歪を検出
する手順について説明する。
【0049】まず、透視歪を検出する準備として、LE
D板12、載置台16などの機械誤差を補正して歪角度
を算出する基準となるデータを得るために、ウインドシ
ールド13を載置台16のガラスフレーム65に保持さ
せない状態でキャリブレーション測定を行う。図7は、
このキャリブレーション測定のフローチャートであっ
て、この測定は、パーソナルコンピュータ21からの指
令により自動的に行われる。キャリブレーション測定に
あたり、まず、(150,1)、(150,2)および
(149,1)の位置にある3つのLED30がCCD
カメラ14の視野内に収まるようにCCDカメラ14を
首振りaさせる。そして、上記3つのLED30が点灯
されかつCCDカメラ14の首振りaの完了が確認され
ると、上記3つのLED30の撮像が行われる。この結
果得られた画像信号は、まず、画像処理装置22に送ら
れて、上記3つのLED30の重心座標を表す信号にそ
れぞれ変換される。この変換された信号はパーソナルコ
ンピュータ21に送られて、各LED30の重心座標が
CRT24上に表示される。
【0050】その後、(150,1)および(150,
2)の位置にある2つのLED30の両方が消灯される
と共に、(148,1)および(149,2)の位置に
ある2つのLED30の両方が点灯される。そして、C
CDカメラ14が格子間隔に相当する角度だけ上方に首
振りaされ、点灯中の3つのLED30の撮像が行われ
て、これらの重心座標がCRT24上に表示される。こ
のような動作は、(1,1)、(2,1)および(2,
2)の位置にある3つのLED30の撮像が行われるま
で149回繰り返される。この結果得られたデータがキ
ャリブレーションデータとしてファイルに書込まれて、
キャリブレーション測定が完了する。
【0051】次に、ウインドシールド13が未だ歪角度
の検出をされていない種類のものであり、その透視歪を
検出すべき範囲が明らかでない場合には、制御処理装置
18を用いた自動検出を行うために、実際に自動車の設
計に合わせてガラスフレーム65に保持されたウインド
シールド13のほぼ全面の領域を構成する複数の小領域
の少なくとも一つがCCDカメラ14の視野内に収まる
ようなCCDカメラ14およびウインドシールド13の
首振りaおよび回動bの角度範囲を定めておく必要があ
る。
【0052】図8は、この検出範囲規定のフローチャー
トであって、この場合は、CCDカメラ14の首振りa
およびウインドシールド13の回動bがパーソナルコン
ピュータ21からの指令により自動的に行われるのでは
なくて、手動で行われる。このために、まず、上述した
ようにウインドシールド13がアイポイントに相当する
地点17を基準として載置台16のガラスフレーム65
の実際の自動車の設計に合わせた位置に保持される。次
に、CCDカメラ14から見てウインドシールド13の
左端部分がCCDカメラ14の視野内に収まるまで手動
によりウインドシールド13を回動bさせる。そして、
このときのウインドシールド13の角度(以下、「左限
角度」という)が実測されて、パーソナルコンピュータ
21に入力される。
【0053】この状態でウインドシールド13を回動b
させずにCCDカメラ14を手動で首振りaさせて、ウ
インドシールド13の最上部にある小領域がCCDカメ
ラ14の視野内に収まるときの角度(以下、「上限角
度」という)と、ウインドシールド13の最下部にある
小領域がCCDカメラ14の視野内に収まるときの角度
(以下、「下限角度」という)とが実測されて、これら
の角度がパーソナルコンピュータ21に入力される。そ
の後、ウインドシールド13を図3の上方から見て左回
りに格子間隔に相当する角度だけ回動bさせた後、同様
に、ウインドシールド13を回動bさせずにCCDカメ
ラ14を手動で水平方向に首振りaさせて、その状態に
おける上限角度および下限角度の測定が行われ、これら
の角度がパーソナルコンピュータ21に入力される。同
様の測定は、ウインドシールド13の右端部分がCCD
カメラ14の視野内に収まる角度(以下、「右限角度」
という)に達するまで行われる。この結果得られたデー
タが検出範囲データとしてファイルに書込まれて、検出
範囲の規定が完了する。
【0054】以上の手順により得られるキャリブレーシ
ョンデータおよび検出範囲データを用いることによっ
て、ウインドシールド13の透視歪を自動的に検出する
ことができる。
【0055】図9は、この先願実施例のシステムにおけ
るウインドシールド13の透視歪の検出の手順を表わす
フローチャートである。まず、上述したようにウインド
シールド13を自動車の設計に合わせてガラスフレーム
65に保持した状態で、キャリブレーションファイルお
よび検出範囲規定ファイルがパーソナルコンピュータ2
1において読出される。次に、ウインドシールド13が
左限角度まで回動bさせられ、CCDカメラ14がこの
左限角度での下限角度に首振りaさせられる。そして、
CCDカメラ14の視野内にある(n,1)、(n,
2)および(n−1,1)の位置にある3つのLED3
0を点灯させる指令がパーソナルコンピュータ21から
発せられて、指定された上記3つのLED30が点灯す
る。
【0056】ウインドシールド13の左端最下部にある
小領域を通して上記3つの点灯(発光)中のLED30
の撮像がCCDカメラ14により行われる。この結果得
られた画像信号は、まず、画像処理装置22に送られ、
上記3つのLED30の重心座標を表す信号にそれぞれ
変換される。この変換された信号はパーソナルコンピュ
ータ21に送られて、キャリブレーションデータで補正
された上記3つのLED30の重心座標がキャリブレー
ションデータと比較されることにより算出される歪角度
の値がCRT24上に表示される。
【0057】次に、(n,1)および(n,2)の位置
にある2つのLED30が消灯されると共に、(n−
1,2)および(n−2,1)の位置にある2つのLE
D30が点灯される。CCDカメラ14は、格子間隔に
相当する角度だけ上方に首振りaされて、左端最下部に
ある小領域のすぐ上にある小領域を通して(n−1,
1)、(n−1,2)および(n−2,1)の位置にあ
る3つの点灯中のLED30の撮像を行う。同様の動作
は、CCDカメラ14が左限角度での上限角度になるま
で繰り返される。その後、ウインドシールド13が図3
における右方から左方に格子間隔に相当する角度だけ回
動bさせられると共に、CCDカメラ14がこのウイン
ドシールド13の角度での下限角度に首振りaさせられ
る。そして、CCDカメラ14の視野内にある(n′,
1)、(n′,2)および(n′−1,1)の位置にあ
る3つのLED30を点灯させる指令がパーソナルコン
ピュータ21から発せられて、指定された上記3つのL
ED30が点灯し、その撮像が行われる。同様の動作
は、ウインドシールド13が右限角度まで回動bし、C
CDカメラ14が右限角度での上限角度に首振りaさせ
られるまで繰り返される。そして、この結果得られるデ
ータがファイルに書込まれて透視歪の検出が終了する。
【0058】この先願実施例のシステム11において
は、撮像手段であるCCDカメラ14とターゲット手段
であるLED板12との距離は、ウインドシールド13
の総ての小領域について常に一定である。これに対し、
ウインドシールド13の透視歪を検出するにあたり、実
際に自動車にウインドシールド13を備え付けた状態で
そのアイポイントに写真機を保持し、自動車の周囲に巡
らせた直交格子状の直線模様を有する平板状パネルを撮
影することにより、歪角度の検出を行う方法が従来から
知られている。したがって、上述の先願実施例のシステ
ムによりこの従来の歪角度検出方法の場合と同一のウイ
ンドシールドを検出した場合、アイポイントに相当する
地点17から離れた左端の小領域であるほど、この従来
の歪角度検出方法により得られる歪角度との間に測定値
のずれが生じる。しかし、この誤差をパーソナルコンピ
ュータ21で補正することにより、上述の従来の歪角度
検出方法の場合と同様の測定値を得ることも可能であ
る。
【0059】図10は、この先願実施例のシステムにお
いて以上の手順により得られる歪角度の検出結果のデー
タを表示したCRT24の画面を示している。図10に
おいて、CRT24は、カラー表示が可能であり、ファ
ンクションキーにより縦歪角度、横歪角度およびこれら
を基に算出される判別関数値のいずれかの検出値を選択
して表示することができる。これらの値は、適当なレン
ジで色分けされてウインドシールド13のほぼ全面の領
域についてCRT24に表示される。所望であれば、C
RT24に表示されるものと同様なものをカラープリン
タ25で印刷することができる。
【0060】以上に述べたように、この先願実施例にお
いては、ウインドシールド一枚あたりの透視歪角度の検
出に要する時間を従来に比べ大幅に短縮することができ
る。また、上述の従来の歪角度検出方法の場合のように
引き延ばした写真から歪角度を読み取るといった作業が
不要であるから、この作業に起因して透視歪角度の検出
が低精度になるのを防止して、高精度に透視歪角度を検
出することができる。
【0061】次に、本発明による透光性板状体の二重像
検出システムの一実施例を、図3、図4および図6〜図
10を参照しながら、図11に基づいて説明する。
【0062】本実施例の二重像検出システムにおいて
は、既述のように、先願実施例の透過歪検出システムに
用いられている図3および図6に示す光源装置(LED
板12)、CCDカメラ14、ウインドシールド13の
載置台16、パーソナルコンピュータ21、画像処理装
置22、位置決め制御盤23、モータ28、29、制御
ボックス31および操作ボックス32がそのまゝ兼用し
て用いられる。そして、本実施例のシステムは、パーソ
ナルコンピュータ21によるLED板12の点灯および
消灯状態の制御内容と、CCDカメラ14から得られる
画像信号についての画像処理装置22による画像処理の
内容と、この画像処理装置22から得られる画像データ
(重心座標を表す信号)ついてのパーソナルコンピュー
タ21による演算処理の内容とが先願実施例のシステム
と実質的に相違しているに過ぎない。また、本実施例の
システムは、二重像の検出を行い得るのみでなく、先願
実施例の場合と同様に透視歪(歪角度)の検出も行うこ
とができるから、透光性板状体(例えば、ウインドシー
ルド)の二重像および透視歪検出システムとして構成さ
れている。
【0063】本実施例のシステムを用いて二重像の検出
を行う場合、先願実施例のシステムについて前述したよ
うにして或るウインドシールドについて透視歪(歪角
度)の検出を行ってから、以下に述べる二重像の検出を
行ってもよい。しかし、これとは逆に、二重像の検出を
行ってから透視歪の検出を行ってもよいし、また、二重
像の検出を透視歪の検出とは切り離して別個に行っても
よい。
【0064】本実施例のシステムを用いて二重像の検出
を透視歪の検出に先立って、または、透視歪の検出とは
別個に行う場合には、透視歪の検出の場合に行ったキャ
リブレーション測定は特に行う必要がない。すなわち、
前述の透視歪の検出の場合には、CCDカメラ14によ
り透視歪の検出のためにウインドシールド13の各小領
域を通して点灯中のLED30を撮像するに先立って、
図7に基づいて説明したキャリブレーション測定と、図
8に基づいて説明した検出範囲規定とをそれぞれ行うこ
とにより、キャリブレーションデータと検出範囲データ
とをそれぞれ得るようにしている。しかし、本実施例の
システムを用いて二重像を検出する場合には、キャリブ
レーションデータは特に得る必要がなく、図8に基づい
て説明した検出範囲規定の手順と全く同様にして検出範
囲データを得るようにすればよい。二重像を検出すべき
ウインドシールド13が透視歪の検出の際などにすでに
検出範囲データの得られている種類のものであれば、こ
の検出範囲規定の手順も省略することができる。
【0065】次に、本実施例のシステムにおけるウイン
ドシールド13の二重像の検出の手順について述べる
と、そのフローチャートは、図9に示す透視歪の検出の
場合と全く同一であるから、その具体的な制御内容また
は処理内容についての透視歪の検出の場合との相違点に
ついてのみ、以下において説明する。
【0066】本実施例のシステムによる二重像の検出に
おいては、図1に示す従来のシステムにおいて用いられ
るスポット3の代りに、LED板12の例えば左側の列
(たゞし、最下端のLED(150,1)を除く)の1
49個のLED20(すなわち、(1,1)〜(14
9,1)の位置にある149個のLED20)がターゲ
ットとして1個ずつ順次用いられる。したがって、ま
ず、(149,1)の位置にある1つのLED30が点
灯される。そして、この点灯中の1つのLED30がウ
インドシールド13の左端最下部にある小領域を通して
CCDカメラ14により撮像される。次に、(149,
1)の位置にある1つのLED30が消灯されると共
に、そのすぐ上の(148,1)の位置にある1つのL
ED30が点灯される。そして、この点灯中の1つのL
ED30がウインドシールド13の左端最下部にある小
領域のすぐ上にある小領域を通してCCDカメラ14に
より撮像される。同様の動作は、透視歪の検出の場合と
同様に、CCDカメラ14がウインドシールド13の右
端最上部にある小領域を通して(1,1)の位置にある
1つのLED30を撮像するまで繰り返される。
【0067】CCDカメラ14からその撮像毎に順次得
られる各画像信号は、図11(A)に示すようなアナロ
グ画像データであって、41は、ターゲットであるLE
D30の主像(一次像)であり、42は、その二次像で
ある。これらの一次像および二次像を含むアナログ画像
データについての図11(A)のI−I線に沿った信号
レベルは、図11(B)に示すようになる。図1に示す
従来のシステムの場合には、ターゲットであるスポット
3を同心状に取り囲むようにリング状スリット4が設け
られているが、本実施例においては、点灯中の1つのL
ED30が上記スポット3に相当し、上記リング状スリ
ット4に相当するものは存在していない。
【0068】CCDカメラ14からその撮像毎に順次得
られる図11(A)に示す各画像信号は、図3および図
6に示す画像処理装置22に送られる。上記各画像信号
は、この画像処理装置22において、図11(B)に示
す2つのスライスレベルL1およびL2 でそれぞれ2値
化処理される。図11(C)は、スライスレベルL1
2値化することにより得られる2値化画像データを示
し、この場合には、一次像のみが表れる。図11(D)
は、スライスレベルL2 で2値化することにより得られ
る2値化画像データを示し、この場合には、一次像と二
次像との両方が同一のレベルで表れる。図11(C)お
よび(D)に示す2種類の2値化画像データは、画像処
理装置22において、互いに引き算される。そして、こ
の引き算により、図11(E)に示すように、二次像の
みが表れている2値化画像データが得られる。
【0069】次に、図11(C)に示す2値化画像デー
タ(一次像を表している)および図11(D)に示す2
値化画像データ(二次像を表している)は、LED30
の重心座標を表す信号にそれぞれ変換される。この変換
された2つの重心座標信号は、パーソナルコンピュータ
21に送られて、このパーソナルコンピュータ21にお
いて、一次像を表す重心座標信号と二次像を表す重心座
標信号との間の距離Dが算出される。そして、この距離
Dを前記式(1)に代入して、二次像分離角度ηが算出
されると共に、このηが二次像分離の限界角(例えば、
15分または25分)を超えているかどうかが判定され
る。そして、上記算出値および/または判定結果が図3
に示すCRT24上に表示される。
【0070】上述のような二次像分離角度ηの算出およ
びその判定は、ウインドシールド13のほゞ全面の領域
を構成する複数の小領域についてそれぞれ行われる。し
たがって、これらの算出値および/または判定結果は、
図10に示す歪角度の場合と同様に、CRT24の画面
に表示することができ、この場合には、二次像分離角度
および/またはその判定結果を表示するファンクション
キーを他のファンクションキーと並べて附設すればよ
い。
【0071】本発明は、上述の実施例に限られるもので
はなく、さまざまな態様で実施可能である。まず、CC
Dカメラ14の首振りaとウインドシールド13の回動
bとの順序を入れ替えて検出を行うことも当然可能であ
る。すなわち、ウインドシールド13の二重像または透
視歪の検出にあたり、まずCCDカメラ14を首振りa
させないで固定し、ウインドシールド13をこのときの
左限角度から右限角度まで回動bさせてから、CCDカ
メラ14を格子間隔に相当する角度だけ首振りaさせる
という手順を繰り返すことによっても、ウインドシール
ド13の二重像または透視歪を検出することができる。
【0072】また、本実施例においては、ターゲット手
段であるLED板12は縦方向にLED30を多数配列
したものであるが、LED30を多数配列する方向は横
方向であってもよく、これに合わせて、CCDカメラ1
4の首振り方向を水平方向に、また、ウインドシールド
13の回動方向を上下方向にすればよい。さらに、本実
施例では、ウインドシールド13の首振りaおよびCC
Dカメラ14の回動bの角度変化は格子間隔に対応する
角度で間欠的に行われ、その停止の際にCCDカメラ1
4による撮像が行われるようにしたが、首振りaおよび
回動bによる角度変化が連続的に行われると共に、一定
時間毎に撮像が行われてもよい。
【0073】また、本実施例においては、ウインドシー
ルド13およびCCDカメラ14をそれぞれ別の方向に
首振りaおよび回動bさせるようにしたが、例えば請求
項1に記載の発明は、これに限定されるものではなく、
ウインドシールド13の所定領域を構成する複数の小領
域について各小領域を順次通して所定数(二重像の検出
のためには1つであり、透視歪の検出も行う場合には所
定角度をなす3つである)のLED30がCCDカメラ
14により撮像されるという条件を満たす限り、CCD
カメラ14、ウインドシールド13およびLED板12
の相対的な位置を別の方法で変更すしてもよい。この具
体的な例としては、アイポイントに相当する地点17を
中心として、ウインドシールド13のみを上下方向およ
び水平方向の両方に回動可能に保持し、上記所定数のみ
のLED30を有するLED板12とCCDカメラ14
とを固定して配置することが考えられる。さらに他の例
としては、アイポイントに相当する地点17を中心とし
て、CCDカメラ14を上下方向および水平方向の両方
に首振り可能に保持し、ウインドシールド13を固定し
て配置すると共に、上記所定数のみのLED30を有す
るLED板12をCCDカメラ14の首振りに合わせて
上下方向および水平方向に移動させることが考えられ
る。
【0074】また、本実施例において、CCDカメラ1
4の首振りaおよびウインドシールド13の回動bを上
述の場合と同様に行うとともに、CCDカメラ14の首
振りaに合わせてLED板12を上下方向に移動させて
もよく、この場合には、LED板12は、上記所定数の
みのLED30を有していればよい。
【0075】また、本実施例では、誤検出防止などの観
点からターゲットとして発光体(LED30)を用いた
が、例えば請求項9に記載の発明においては、特に発光
体(LED30)でなくてもCCDカメラ4により撮像
可能な何らかの印であればよく、例えば、格子状に配列
された直線模様であってもよい。
【0076】さらに、本発明は、自動車のウインドシー
ルドの二重像および透視歪を検出するだけでなく、透光
性の板状体であればどのようなものであってもその二重
像および必要な場合には透視歪を検出することができ
る。
【0077】
【発明の効果】請求項1〜8に記載の発明によれば、撮
像手段とこの撮像手段により撮像すべきターゲットとの
間に位置する透光性板状体の各小領域を順次変更するた
めに、位置変更手段により上記撮像手段、上記ターゲッ
トおよび上記透光性板状体の相対的な位置関係を自動的
に変更させながら、撮像手段により透光性板状体の複数
の小領域のうちの1つの小領域を通して1つの発光可能
な点を有するターゲットを撮像することによって、二重
像試験を行うことができる。したがって、二重像試験を
行う操作がきわめて簡単であり、しかも、高度の熟練が
なくてもこの操作をきわめて円滑に行うことができ、さ
らに、透光性板状体の試験領域の全域にわたって二重像
試験を確実に行うのがきわめて容易である。
【0078】また、請求項1〜8および14に記載の発
明によれば、ターゲットが1つの発光可能な点を有して
いればよいから、ターゲットの構成が簡単であり、この
ために、ターゲットをLEDなどの発光素子により簡単
に構成することができ、また、撮像手段によるターゲッ
トの撮像を正確かつ確実に行うことができる。
【0079】また、請求項9〜16に記載の発明によれ
ば、撮像手段とこの撮像手段により撮像すべきターゲッ
トとの間に位置する透光性板状体の各小領域を順次変更
するために、位置変更手段により上記撮像手段を上記所
定方向にほゞ沿って首振りさせかつ透光性板状体を上記
所定方向とは交差する方向にほゞ沿って回動させなが
ら、撮像手段により透光性板状体の複数の小領域のうち
の1つの小領域を通して複数のターゲットのうちの1つ
のターゲットを撮像することによって、二重像試験を行
うことができる。したがって、二重像試験を行う操作が
簡単であり、しかも、高度の熟練がなくてもこの操作を
円滑に行うことができ、さらに、透光性板状体の試験領
域の全域にわたって二重像試験を確実に行うのがきわめ
て容易である。
【0080】また、請求項3および11に記載の発明に
よれば、撮像手段による各撮像において、複数のターゲ
ットのうちの1つのターゲットのみの発光可能な点を発
光させるようにしたから、誤検出を防止し得ると共に、
撮像手段から得られる画像信号を高い信頼性で処理する
ことができる。
【0081】また、請求項4に記載の発明によれば、制
御処理手段が位置変更手段による撮像手段、ターゲット
および透光性板状体の相対的な位置関係の自動的変更を
制御するようにしたから、透光性板状体の二重像をさら
に簡単に検出することができる。
【0082】また、請求項5および13に記載の発明に
よれば、制御処理手段が撮像手段から得られる画像信号
から抽出したターゲットの一次像データおよび二次像デ
ータに基づいて上記ターゲットの一次像と二次像との分
離の程度を演算するようにしたから、簡単な構成のター
ゲットを用いて透光性板状体の二重像を簡単かつ確実に
検出することができる。
【0083】また、請求項6および14に記載の発明に
よれば、制御処理手段がターゲットの一次像データおよ
び二次像データを、ターゲットを構成する発光可能な点
の重心座標にそれぞれ変換する手段を含んでいるから、
透光性板状体の二重像の検出精度を向上させることがで
きる。
【0084】また、請求項7および15に記載の発明に
よれば、ターゲット手段が所定角度をなす少なくとも3
つの発光可能な点を有するターゲットを備え、制御処理
手段が撮像手段から得られる画像信号に基づいて透光性
板状体の上記少なくとも3つの発光可能な点を有するタ
ーゲットについての透視歪の程度をも演算し得るように
したから、透光性板状体の二重像の検出と透視歪の検出
とを共通のシステムにより行うことができる。
【0085】さらに、請求項8および16に記載の発明
によれば、二重像の検出に用いられる1つの発光可能な
点が透視歪の検出に用いられる3つの発光可能な点のう
ちのいずれか1つの発光可能な点から構成されているか
ら、透光性板状体の二重像と透視歪との両方を検出し得
るシステムのターゲット手段を簡単な構成にすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は従来の二重像試験に用いられる照明箱
の正面図であり、(B)は同上の縦断側面図である。
【図2】(A)は従来の二重像試験のシステムの平面図
であり、(B)は同上の側面図である。
【図3】特願平4−141001号の図示の実施例にお
けるウインドシールドの透視歪検出システムのシステム
全体の概略的な斜視図である。
【図4】(A)は図3に示すLED板の中間部分を切り
欠いた正面図であり、(B)は同上の部分的な拡大図で
ある。
【図5】透明な板状体の透視歪角度の定義を説明するた
めの図である。
【図6】図3に示すシステムのブロック図である。
【図7】図3に示すシステムにおいて行われるキャリブ
レーション測定のフローチャートである。
【図8】図3に示すシステムにおいて行われる検出範囲
規定のフローチャートである。
【図9】図3に示すシステムにおいて行われるウインド
シールドの透視歪の検出のフローチャートである。
【図10】図7〜図9に示す工程により得られる透視歪
の検出結果を表示したCRTの画面を示す図である。
【図11】(A)は本発明の一実施例による二重像検出
時にCCDカメラから得られるアナログ画像データを示
し、(B)は同上のアナログ画像データについての
(A)のI−I線に沿った信号レベルを示し、(C)は
(A)のアナログ画像データをスライスレベルL1 で2
値化した2値化画像データを示し、(D)は(A)のア
ナログ画像データをスライスレベルL2 で2値化した2
値化画像データを示し、(E)は(C)の2値化画像デ
ータと(D)の2値化画像データとを互いに引き算する
ことにより得られる2値化画像データを示している。
【符号の説明】
11 システム 12 LED板(ターゲット手段) 13 ウインドシールド(透光性板状体) 14 CCDカメラ(撮像手段) 15 支柱 16 載置台(位置変更手段) 17 アイポイントに相当する地点 18 制御処理装置 28 モータ(位置変更手段) 29 モータ(位置変更手段) 30 LED(発光可能な点) 31 制御ボックス 32 操作ボックス 41 一次像(主像) 42 二次像 61 コモンベース 62 旋回フレーム 63 左右移動フレーム 64 前後移動フレーム 65 ガラスフレーム 66 レール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/84 - 21/958

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透光性板状体の二重像を検出すべき所定領
    域を複数の小領域に分け、上記複数の小領域について各
    小領域を順次通してターゲットを認識するようにした透
    光性板状体の二重像を検出するシステムにおいて、 1つの発光可能な点を有するターゲットを備えるターゲ
    ット手段と、 上記複数の小領域のうちのいずれか1つの小領域を通し
    て上記ターゲットを撮像するための撮像手段と、 上記撮像手段とこの撮像手段により撮像すべき上記ター
    ゲットとの間に位置する上記各小領域を順次変更するた
    めに、上記撮像手段、上記ターゲットおよび上記透光性
    板状体の相対的な位置関係を自動的に変更させ得る位置
    変更手段と、 上記撮像手段から得られる画像信号に基づいて上記ター
    ゲットの一次像と二次像との分離の程度を演算すること
    ができる制御処理手段とを備え、 上記複数の小領域について各小領域を順次通して上記タ
    ーゲットを上記撮像手段により撮像し得るように構成し
    たことを特徴とするシステム。
  2. 【請求項2】上記透光性板状体が自動車のウインドシー
    ルドであり、上記位置変更手段による上記相対的位置関
    係の自動的変更が上記撮像手段を上記自動車のアイポイ
    ントに相当する地点にほゞ保って行われることを特徴と
    する請求項1に記載のシステム。
  3. 【請求項3】上記ターゲット手段が上記1つの発光可能
    な点を有するターゲットを複数備え、 上記撮像手段による各撮像において、上記複数のターゲ
    ットのうちのいずれか1つのターゲットのみの発光可能
    な点を発光させることを特徴とする請求項1または2に
    記載のシステム。
  4. 【請求項4】上記制御処理手段が上記位置変更手段によ
    る上記相対的位置関係の自動的変更を制御し得ることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のシステム。
  5. 【請求項5】上記制御処理手段が上記撮像手段から得ら
    れる画像信号から上記ターゲットの一次像データと二次
    像データとを個別に抽出し、これらの一次像データおよ
    び二次像データに基づいて上記ターゲットの一次像と二
    次像との分離の程度を演算するようにしたことを特徴と
    する請求項1〜4のいずれかに記載のシステム。
  6. 【請求項6】上記制御処理手段が上記一次像データおよ
    び上記二次像データを上記1つの発光可能な点の重心座
    標にそれぞれ変換する手段を含むことを特徴とする請求
    項5に記載のシステム。
  7. 【請求項7】上記ターゲット手段が所定角度をなす少く
    とも3つの発光可能な点を有するターゲットを備え、 上記制御処理手段が上記撮像手段から得られる画像信号
    に基づいて上記透光性板状体の上記ターゲットについて
    の透視歪の程度をも演算し得るようにしたことを特徴と
    する請求項1〜6のいずれかに記載のシステム。
  8. 【請求項8】上記1つの発光可能な点が上記3つの発光
    可能な点のうちのいずれか1つの発光可能な点から構成
    されていることを特徴とする請求項7に記載のシステ
    ム。
  9. 【請求項9】透光性板状体の二重像を検出すべき所定領
    域を複数の小領域に分け、上記複数の小領域について各
    小領域を順次通してターゲットを認識するようにした透
    光性板状体の二重像を検出するシステムにおいて、 複数のターゲットを有しかつこれら複数のターゲットが
    所定方向についてはこの所定方向とは交差する方向に較
    べて充分たくさん配列されているターゲット手段と、 上記複数の小領域のうちのいずれか1つの小領域を通し
    て上記ターゲットを撮像するための撮像手段と、 上記撮像手段とこの撮像手段により撮像すべき上記ター
    ゲットとの間に位置する上記各小領域を順次変更するた
    めに、上記撮像手段を上記所定方向にほぼ沿って首振り
    させかつ上記透光性板状体を上記所定方向とは交差する
    方向にほゞ沿って回動させ得る位置変更手段とを備え、 上記複数の小領域について各小領域を順次通して上記タ
    ーゲットを上記撮像手段により撮像し得るように構成し
    たことを特徴とするシステム。
  10. 【請求項10】上記透光性板状体が自動車のウインドシ
    ールドであり、上記撮像手段の首振りが上記自動車のア
    イポイントに相当する地点をほぼ通りかつ上記所定方向
    に対してほぼ垂直な軸を中心として行われ、上記透光性
    板状体の回動が上記地点をほぼ通りかつ上記所定方向に
    対してほぼ平行な軸を中心として行われることを特徴と
    する請求項9に記載のシステム。
  11. 【請求項11】上記撮像手段による各撮像において、上
    記複数のターゲットのうちのいずれか1つのターゲット
    のみの発光可能な点を発光させることを特徴とする請求
    項9または10に記載のシステム。
  12. 【請求項12】上記位置変更手段による上記撮像手段の
    首振りおよび上記透光性板状体の回動をそれぞれ制御し
    かつ上記撮像手段から得られる画像信号を処理する制御
    処理手段を備えることを特徴とする請求項9〜11のい
    ずれかに記載のシステム。
  13. 【請求項13】上記制御処理手段が上記撮像手段から得
    られる画像信号から上記ターゲットの一次像データと二
    次像データとを個別に抽出し、これらの一次像データお
    よび二次像データに基づいて上記ターゲットの一次像と
    二次像との分離の程度を演算するようにしたことを特徴
    とする請求項12に記載のシステム。
  14. 【請求項14】上記ターゲットが1つの発光可能な点を
    有し、上記制御処理手段が上記一次像データおよび上記
    二次像データを上記発光可能な点の重心座標にそれぞれ
    変換する手段を含むことを特徴とする請求項13に記載
    のシステム。
  15. 【請求項15】上記ターゲット手段が所定角度をなす少
    くとも3つの発光可能な点を有するターゲットを備え、 上記制御処理手段が上記撮像手段から得られる画像信号
    に基づいて上記透光性板状体の上記少くとも3つの発光
    可能な点を有するターゲットについての透視歪の程度を
    も演算し得るようにしたことを特徴とする請求項9〜1
    4のいずれかに記載のシステム。
  16. 【請求項16】上記1つの発光可能な点が上記3つの発
    光可能な点のうちのいずれか1つの発光可能な点から構
    成されていることを特徴とする請求項15に記載のシス
    テム。
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