JP3248662B2 - ガス供給系統における遠隔監視装置 - Google Patents

ガス供給系統における遠隔監視装置

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JP3248662B2
JP3248662B2 JP16136595A JP16136595A JP3248662B2 JP 3248662 B2 JP3248662 B2 JP 3248662B2 JP 16136595 A JP16136595 A JP 16136595A JP 16136595 A JP16136595 A JP 16136595A JP 3248662 B2 JP3248662 B2 JP 3248662B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、都市ガス等のガス供給
系統における遠隔監視装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】都市ガス供給用のガバナにおける現行の
巡視点検業務は、保安規定に基づき一週間毎に、漏洩検
査や、圧力等の記録紙の取り替え、回収やガスの臭気確
認等を目的に実施しており、このためガバナを収納した
ガバナ室には、一次側圧力、二次側圧力及びガバナ開度
を記録する記録計が設置されている。記録計は、計測デ
ータを丸チャート(一週間記録紙)に記録するもので、
データを記録した丸チャートは回収し、持ち帰って人が
一枚毎に点検して圧力ハンチング異常等の確認を行って
いる。
【0003】ガバナは送出圧力の低下時や需要が変化す
る季節毎等に、送出圧力の設定変更が行われる。ガバナ
における圧力の設定は機械機構で行うため、設定変更は
必要時に人が行うのが通常であり、他に多数個所に設置
されたガバナを共通のセンタ監視装置において遠隔監視
し、そして遠隔制御により設定変更を行う試みがある。
例えば、その試みとして、センタ監視装置との通信手段
を備えたデータ収集装置及びガバナ操作装置を各ガバナ
に設置し、データ収集装置により収集した各ガバナの監
視用計測データを通信回線によりセンタ監視装置に送信
して、センタ監視装置においてデータを逐次収集して記
録及び異常等の判定を行うと共に、センタ監視装置から
の指令により、ガバナ監視操作装置を遠隔操作するもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のものでは、次の
ような課題がある。 一週間毎の巡視点検時か、通報でしか圧力異常等の異
常の把握ができないため、急激な需要変動には対処でき
ない。 ピークの短い時間帯だけの設定変更で対応できないた
め、常時高めとなる。 末端圧力が規定圧力以下となっても、気付かず供給不
良になる危険がある。 回収した丸チャートを一枚毎に点検して圧力異常の確
認を行うための業務が必要である。 回収した丸チャートのデータをコンピュータ処理して
異常の判定を行おうとする場合、必要なデータが多いの
で入力が大変である。 ガバナ送出圧力の遠隔制御に要する装置は非常に高価
である。 従って本発明は、このような課題を解決することを目的
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明では、ガス供給系統の多数のガバナに夫々
対応して設置したガバナ監視装置と、多数のガバナ監視
装置に共通のセンタ監視装置と、ガス供給系統の末端個
所に設置した末端監視装置とから構成し、ガバナ監視装
置相互及びガバナ監視装置とセンタ監視装置を相互通信
可能に構成すると共に、末端監視装置は、ガバナ監視装
置からの指令で変更可能な設定値との比較により末端圧
力を監視して規定圧からの所定幅を越えた圧力異常をガ
バナ監視装置に通報する動作を行う構成とすると共に、
ガバナ監視装置は、末端監視装置からの圧力異常通報に
基づき予め設定した圧力幅でガバナの2次圧を変化させ
る動作と、変化させた後に他のガバナ監視装置に問い合
わせを行って他の末端監視装置からの圧力異常通報の有
無を確認する動作と、圧力異常通報有の場合に2次圧の
変化を復帰させて元の2次圧に戻す動作と、末端監視装
置の上記設定値の変更を指令する動作と、センタ監視装
置と通信してデータの授受を行う動作とを行う構成とし
た遠隔監視装置を提案する。
【0006】上記の構成において、本発明では、末端監
視装置は、圧力が規定圧から所定幅を越えて上昇又は下
降した時点で、対応するガバナ監視装置を発呼して圧力
異常を通報する構成とすることを提案する。
【0007】また本発明では、上記の構成において、末
端監視装置は、対応するガバナ監視装置からの発呼によ
り、圧力が規定圧から所定幅を越えて上昇又は下降して
いるか、正常かをガバナ監視装置に通報する構成とする
ことを提案する。
【0008】また本発明では、上記の構成においてガバ
ナには、その2次圧を予め設定した圧力幅で圧力を必要
段階調整可能な圧力設定器を有する設定変更機構を構成
することを提案する。
【0009】更に本発明では、上記の構成において、ガ
バナ監視装置には、圧力異常の程度に応じて圧力設定器
の変更を行うための圧力制御機構を構成することを提案
する。
【0010】
【作用】ガバナ監視装置からの問い合わせの結果として
の末端監視装置からの圧力異常通報、又は末端監視装置
からの随時の圧力異常通報に接すると、ガバナ監視装置
は、圧力制御機構により圧力設定器を動作させ、圧力異
常を打ち消す方向にガバナの2次圧を変化させる動作を
行う。この動作を行った後、他のガバナ監視装置を発呼
して、夫々のガバナ監視装置に対応する末端監視装置か
らの圧力異常の通報の有無を問い合わせる。その結果、
他の末端監視装置から圧力異常通報が有る場合には、ガ
バナの2次圧の変化動作を復帰させて元の2次圧に戻す
ことにより、他への悪影響の波及を防ぐ。そしてガバナ
監視装置は、これらの結果をセンタ監視装置に通報す
る。通報を受けたセンタ監視装置側では、各ガバナ監視
装置からのデータに基づき、最初に圧力異常通報をパイ
プロッド津した系統における圧力異常に対する処理を導
出する。この処理の中には、末端監視装置における圧力
の設定値の変更を含み、この設定値の変更は、ガバナ監
視装置を経由して行う。
【0011】また他のガバナ監視装置への問い合わせの
結果、夫々の末端監視装置からの圧力異常通報がない場
合には、ガバナ監視装置は、ガバナ2次圧力を変化させ
たままとし、末端個所へのガスの供給不良を防ぐことが
できる。
【0012】このようにセンタ監視装置では、自体で末
端個所の圧力の生のデータを収集、処理して異常の検出
を行うことなく、各ガバナ監視装置に対応する末端個所
で発生した圧力異常を知ることができると共に、その圧
力異常が単独異常か、エリア異常かも知ることができ、
このことから多数のガバナ及び対応する末端個所の圧力
を総合的に監視することができる。このためセンタ監視
装置では、データの収集、処理に要するシステム資源を
低減することができる。またセンタ監視装置側の操作員
はデータを分析して異常を検出するための高度の知識や
熟練を必要としなくなり、このような高度の能力を有す
る操作員でなくても圧力異常に対する迅速な対応処理が
可能となる。
【0013】
【実施例】次に本発明の実施例を図1から図3を参照し
て説明する。図1は本発明の全体構成を概略的に示すも
ので、符号1(1a,1b,1c,…)は共通の都市ガ
ス供給配管2から分岐した複数の配管、例えば中圧配管
であり、これらの配管1の夫々にはガバナ3(3a,3
b,3c,…)を設置し、ガスを低圧に下げて供給する
構成としている。夫々のガバナ3の下流側配管4(4
a,4b,4c,…)は適宜の配管網を経て夫々の需要
家5(5a,5b,5c,…)に到る構成としている。
いま図において、夫々の需要家5(5a,5b,5c,
…)には、主として夫々ガバナ3(3a,3b,3c,
…)を経たガスが供給されているものとする。
【0014】符号6(6a,6b,6c,…)はガバナ
室であり、これらのガバナ室6内にはガバナ3と共に、
ガバナ3の開度計、ガバナ3の1次側、2次側の圧力セ
ンサ、流量計、ガス検知器等の計測器群や、ガバナ遮断
センサ、SIセンサ異常検出センサ等の異常検知機器群
等の監視用の各種機器(図示省略)を設置していてガバ
ナ監視用のデータ収集現場となっている。そしてこれら
の各種機器からのデータを収集して処理するガバナ監視
装置7(7a,7b,7c,…)をガバナ室6外に設置
している。一方、ガバナ3には、その2次圧を予め設定
した圧力幅で圧力を必要段階調整可能な圧力設定器8
(8a,8b,8c,…)を有する設定変更機構を構成
しており、この圧力設定器8は電磁的に操作可能に構成
している。そしてガバナ監視装置7には、圧力設定器8
の変更操作を行うための圧力制御機構を構成している。
【0015】符号9は監視センタに設けたセンタ監視装
置であり、このセンタ監視装置9は通信回線10を介し
て上記各ガバナ監視装置7と接続している。通信回線1
0は公衆回線、専用回線、無線回線を単独で、又は組み
合わせて適用するもので、センタ監視装置9と各ガバナ
監視装置7には、通信回線に応じた通信手段を構成して
いる。図の例では、通信回線10は公衆回線である。
【0016】符号11(11a,11b,11c,…)
は、各需要家5の近傍の配管4の個所に設置した末端監
視装置であり、この末端監視装置11は、配管4のガス
圧を測定し、これを設定値と比較して、設定値に対して
所定幅を越えている場合に圧力異常を検出して圧力異常
通報を発する機能を有する。これらの末端監視装置11
は、(11a,11b,11c,…)は、対応するガバ
ナ監視装置7(7a,7b,7c,…)、即ち、対応す
る末端個所に供給されているガスが主として経由してい
るガバナ3(3a,3b,3c,…)のガバナ監視装置
7(7a,7b,7c,…)と相互通信可能に構成して
いる。これらの通信のための通信回線12も、公衆回
線、専用回線、無線回線を単独で、又は組み合わせて適
用することができる。図2,図3では通信回線12は便
宜的に無線回線として示している。また図3に示すよう
に末端監視装置11は、圧力を検出し、設定部13に設
定している設定値と比較して圧力異常を検出する圧力検
出部14と通信手段15を備えている。そして設定部1
3の設定値は、ガバナ監視装置7からの指令により変更
することができる。
【0017】末端監視装置11は通信回線12を介して
のガバナ監視装置7からの問い合わせを受信した際に、
末端個所の圧力異常の有無及び圧力値をガバナ監視装置
7に通報するように構成することもできるし、又は末端
監視装置11は測定した圧力に異常が発生した場合に随
時、通信回線12を介してガバナ監視装置7に通報する
ように構成することができる。
【0018】通信回線12を介して末端監視装置11か
ら圧力異常通報があると、ガバナ監視装置7は、圧力制
御機構により圧力設定器8を電磁的に操作して、圧力異
常を打ち消す方向にガバナの2次圧を変化させる動作を
行う。上述した圧力設定器8を有する本実施例の場合に
は、圧力制御機構は、末端監視装置11から圧力異常通
報と共に受信した圧力値のデータに基づき調節する段数
を導出して、この段数の圧力変化をおこさせるものであ
る。この他、一段のみの圧力変化を起こさせる構成とす
ることもできるものである。
【0019】ガバナ監視装置7は、上述の動作を行った
後、他のガバナ監視装置7を発呼して、夫々のガバナ監
視装置7に対応する末端監視装置11からの圧力異常の
通報の有無を問い合わせる。他のガバナ監視装置7で
は、上述と同様に、自体から対応する末端監視装置11
への問い合わせや、末端監視装置からの随時の通報によ
り、圧力異常を知ることができ、この場合には、問い合
わせ元のガバナ監視装置7に、圧力異常通報が有る旨の
通報を行う。
【0020】他のガバナ監視装置から圧力異常通報が有
る旨の通報を受けると、問い合わせ元のガバナ監視装置
7は、圧力制御機構による上述した圧力設定器8の操作
を基の状態に復帰させる。このようにしてガバナの2次
圧の変化動作を復帰させて元の2次圧に戻すことによ
り、他への悪影響の波及を防ぐ。
【0021】このような動作を行ったのち、ガバナ監視
装置7は、これらの結果をセンタ監視装置9に通報す
る。通報を受けたセンタ監視装置9側では、各ガバナ監
視装置7からのデータに基づき、最初に圧力異常通報を
発した系統における圧力異常に対する処理を導出する。
この処理の中には、末端監視装置11における圧力の設
定値の変更を含み、この設定値の変更は、ガバナ監視装
置7を経由して行う。
【0022】上述と逆に、問い合わせ元のガバナ監視装
置7以外のガバナ監視装置への問い合わせの結果、夫々
のガバナ監視装置の末端監視装置からの圧力異常通報が
ない場合には、問い合わせ元のガバナ監視装置7は、ガ
バナ2次圧力を変化させたままとし、末端個所へのガス
の供給不良を防ぐことができる。
【0023】次に、ガバナ監視装置7及びセンタ監視装
置9の実施例を、図2、図3につき説明する。図2はマ
イクロコンピュータ応用装置等により構成するガバナ監
視装置7の構成の一例を示すブロック図であり、ガバナ
監視装置7に接続している符号16aはガバナ本体3の
開度計、ガバナ本体3の一次側及び二次側の圧力セン
サ、流量計、ガス検知器等の計測機器群を示し、これら
は計測データをアナログ量で出力する構成である。また
符号16bはガバナ遮断検出センサ、SIセンサ異常検
出センサ等の異常検知機器群を示すもので、これらは接
点出力である。尚、図2において、上述した各構成要素
中の、データ収集手段A、異常監視手段B、通信手段C
に対応するブロック群は図中に1点鎖線で囲んで示して
いる。
【0024】ガバナ監視装置7には、上記計測機器群1
6aと異常検知機器群16bを接続する入力手段17
a,17bを構成している。即ち、符号17aは計測デ
ータ入力手段であり、これはアナログ前処理回路、A/
D変換器、レベル変換器等から構成し、各計測機器のア
ナログデータを所定のデジタル信号に変換する機能を持
たせるように構成している。また符号17bは異常検知
データ入力手段であり、これはレベル変換回路等から構
成している。
【0025】各データ入力手段17a,17bにより所
定のデジタル信号に変換されるデータは、以降の処理を
行うためにデータ読込手段18により、適宜の記録領域
に一時的に読み込む。データ読込手段18は、各データ
入力手段17a,17bを制御して適宜時間毎、例えば
0.5秒毎に間欠的にデータをRAM等の所定の一時記
録領域に転送する機能により構成することができる。
【0026】データ読込手段18に読み込んだ計測機器
群16aのデータは、生データのまま、または適宜演算
処理等を行って所定時間毎に記録媒体読み書き手段22
を介してICメモリカード等の可搬不揮発性記録媒体2
3に経時的に記録すると共に、それまでの適宜期間分、
例えば1年分の各項目の各時刻における統計量、例えば
平均値と標準偏差等の形で実績データを記録する構成と
している。例えば、可搬不揮発性記録媒体23における
記録容量を上記データの1年間とし、この記録期間を越
えた場合には、新しいデータを順次記録する際、最も古
いデータを順次消去することにより、常時、現在から所
定期間、即ち、1年間のデータを保持することができ
る。この可搬不揮発性記録媒体23へのデータの記録間
隔は、可搬不揮発性記録媒体23の容量とデータの連続
記録期間とを勘案して決定し、実施例においては上記サ
ンプリング時間よりも長い時間、例えば1分毎としてい
る。尚、記録間隔はデータの項目毎に異ならせることも
できる。
【0027】データ読込手段18により間欠的に読み込
まれるデータのうち、計測機器群16aのデータは、デ
ータ処理手段19により設定値や上記実績データとの比
較や補正その他の演算が行われ、その結果としての警報
発生等の処理が行われる。
【0028】即ち、計測機器群16aからのガバナ本体
3の一次側、二次側圧力、ガバナ本体3の開度、流量、
ガス濃度等のデータは、データ読込手段18により、例
えば0.5秒のサンプリング時間毎に読み込まれ、デー
タ処理手段19において予め設定された夫々上下限値と
比較されて上下限の監視が行われる。これと共に隣接サ
ンプリング時点間のデータの差の演算や流量の圧力補
正、またはデータの時間別加重平均処理等の所定の演算
が行われ、これらのデータについても適宜上下限の設定
値との比較が行われる。尚、サンプリング時間は、異常
発生時に想定される最大のデータ変化速度に対応するよ
うに短く設定する。
【0029】以上のデータの異常判定及び計測器の異常
判定を行った結果、プロセスの異常を判定した場合に
は、データ処理手段19は異常判定手段20に警報出力
を発すると共に、該当データを、その前後のデータと共
に経過データとして経過データ記録手段21に記録す
る。この経過データ記録手段21は、例えばバッテリー
バックアップされたSRAM等のように不揮発性の記録
手段により構成する。
【0030】符号20は上述した異常判定手段であり、
この異常判定手段20は、データ処理手段19からの警
報と、データ読込手段18を介して得られる異常検知機
器群16bからの異常検知出力を監視して異常の判定を
行う。即ち、異常判定手段20はデータ処理手段19が
警報を発した場合や、異常検知機器群16bが異常検知
出力を発した場合には、所定の手順で異常対応処理を行
う。異常対応処理は、異常の判定、異常の重要度分類処
理及び異常の重要度に対応する処理、通信管理手段24
への出力等を含む。
【0031】即ち、異常判定手段20は、データ処理手
段19が警報を発した場合には、異常データの内容か
ら、異常が単独異常か、エリア異常か、又は異常がプロ
セスの異常か、計測機器群16aの異常かを、当該ガバ
ナ監視装置単独で、または他のガバナ監視装置等との通
信による情報交換をへて判定する。この際、異常判定手
段20は、異常の内容によっては必要に応じて記録媒体
読み書き手段22を介して可搬不揮発性記録媒体21に
アクセスし、異常のデータを可搬不揮発性記録媒体23
に記録されている過去の類似データ等と比較して異常の
判定を行うことができる。またこのような異常の判定動
作には、異常のデータ自体の他、経過データ記録手段2
1に一時記録されている経過データを利用することがで
きる。
【0032】異常判定手段13は、以上のように異常の
発生を判定すると共に、異常の内容を、例えば最重
要、重要、緊急性あまりなし、緊急性なしの4段
階等の重要度に分類処理し、これらの内容を通信管理手
段24に出力して、重要度に対応する通信処理等を行わ
せる。
【0033】通信管理手段14は、異常の重要度がの
場合には、割込み処理として、現在動作中の他の処理を
中断して異常対応処理を行う。の場合には優先処理と
して、現在動作中の処理終了後、他の処理に優先して異
常対応処理を行う。の場合には通常処理として、これ
に優先する他の処理の終了後に異常対応処理を行う。
の場合は、明らかに機器の故障と分かる重要でない異常
の場合で、この場合には優先度の低い処理として異常対
応処理を行う。
【0034】符号25は通信管理手段24により管理す
る通信制御手段であり、25aは専用・無線回線用通信
制御手段、25bは公衆回線用通信制御手段、25cは
シリアル通信用通信制御手段である。通信制御手段25
aは専用・無線回線用通信モデム26aを介して無線通
信機器27に接続しており、通信機器制御手段28、制
御出力手段29を介して無線通信機器27の起動制御を
行う構成としている。これらの構成により、末端監視装
置11との通信手段を構成している。従って末端監視装
置11とガバナ監視装置7との通信回線12は、この実
施例では無線回線としている。また通信制御手段25b
は公衆通信モデム26bを介して公衆回線30に接続し
ている。これらの構成により、センタ監視装置9との通
信手段を構成している。従ってガバナ監視装置7とセン
タ監視装置9との通信回線10は、この実施例では公衆
回線30としている。また通信制御手段25cはモデム
レス・シリアルインタフェース26cに接続しており、
この送受信手段26cには可搬端末機器31を接続可能
に構成している。
【0035】符号32は以上の構成要素A,B,Cを制
御するCPUであり、また符号33は圧力設定器8を操
作する制御回路であり、この制御回路33をCPU32
で制御する構成として圧力制御機構Dを構成している。
【0036】図3はセンタ監視装置の基本的構成をブロ
ック図として示すもので、このセンタ監視装置9は、ガ
バナ監視装置7の通信手段Cに対応する通信手段Eと監
視手段34と表示手段35、警報手段36、操作入力手
段37を備えている。そして通信手段Eとしては、公衆
回線30に対応する公衆回線用通信制御手段38b、公
衆通信モデム39bに加えて、無線機器40に対応する
専用・無線回線用通信制御手段38a,専用・無線回線
用通信モデム39aを構成している。
【0037】
【発明の効果】本発明は以上のとおりであるので、以下
に示すような効果がある。 末端圧が規定圧より低下、または昇圧した際に、ガバ
ナ設定圧を自動的に変更することにより、供給末端圧力
を常時規定圧に維持することができる。 一週間毎の巡視点検によらず、常時監視しリアルタイ
ムで圧力設定変更でき、急激な需要変動に対応すること
ができる。 ガバナ送出圧力の変更幅は、不揮発性記録媒体に記録
した過去の実績データを参考にして任意に設定すること
ができ、細かく精密な制御は行わず簡単な切換制御によ
り、低費用で実現が可能である。 関連するガバナの監視装置間の通信により、他との関
連を含めて圧力の異常を確認することができる。 上記実績データとして、圧力、流量、開度を適用し、
これらを比較して制御を行うことにより、ガバナ送出最
適設定圧力を容易に把握することができる。 供給導管網を最適状態で効率良く運用することができ
る。 ピーク時データ等、必要なデータをコンピュータ処理
する場合、ICカード等の不揮発性記録媒体を利用する
ことにより、容易に入力が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成を概略的に示すブロック図で
ある。
【図2】本発明に係るガバナ監視装置の基本構成の一例
を示すブロック図である。
【図3】本発明に係るセンタ監視装置、末端監視装置の
基本構成の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
A データ収集手段 B 異常監視手段 C,E 通信手段 D 圧力制御機構 1 配管 2 共通配管 3 ガバナ 4 下流側配管 5 需要家 6 ガバナ室 7 ガバナ監視装置 8 圧力設定器 9 センタ監視装置 10 通信回線 11 末端監視装置 12 通信回線 13 設定部 14 圧力検出部 15 通信手段 16a 計測機器群 16b 異常検知機器群 17a 計測データ入力手段 17b 異常検知データ入力手段 18 データ読込手段 19 データ処理手段 20 異常判定手段 21 経過データ記憶手段 22 記録媒体読み書き手段 23 可搬不揮発性記録媒体 24 通信管理手段 25a,38a 専用・無線回線用通信制御
手段 25b,38b 公衆回線用通信制御手段 28c シリアル通信用通信制御手
段 26a,39a 専用・無線回線用通信モデ
ム 26b,39b 公衆通信モデム 26c モデムレス・シリアルイン
タフェース 27 無線通信機器 28 通信機器制御手段 29 制御出力手段 30 公衆回線 31 可搬端末機器 32 CPU 33 制御回路 34 監視手段 35 表示手段 36 警報手段 37 操作入力手段 40 無線機器

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス供給系統の多数のガバナに夫々対応
    して設置したガバナ監視装置と、多数のガバナ監視装置
    に共通のセンタ監視装置と、ガス供給系統の末端個所に
    設置した末端監視装置とから構成し、ガバナ監視装置相
    互及びガバナ監視装置とセンタ監視装置を相互通信可能
    に構成すると共に、末端監視装置は、ガバナ監視装置か
    らの指令で変更可能な設定値との比較により末端圧力を
    監視して規定圧からの所定幅を越えた圧力異常をガバナ
    監視装置に通報する動作を行う構成とすると共に、ガバ
    ナ監視装置は、末端監視装置からの圧力異常通報に基づ
    き予め設定した圧力幅でガバナの2次圧を変化させる動
    作と、変化させた後に他のガバナ監視装置に問い合わせ
    を行って他の末端監視装置からの圧力異常通報の有無を
    確認する動作と、圧力異常通報有の場合に2次圧の変化
    を復帰させて元の2次圧に戻す動作と、末端監視装置の
    上記設定値の変更を指令する動作と、センタ監視装置と
    通信してデータの授受を行う動作とを行う構成としたこ
    とを特徴とするガス供給系統における遠隔監視装置
  2. 【請求項2】 末端監視装置は、圧力が規定圧から所定
    幅を越えて上昇又は下降した時点で、対応するガバナ監
    視装置を発呼して圧力異常を通報する構成としたことを
    特徴とする請求項1記載のガス供給系統における遠隔監
    視装置
  3. 【請求項3】 末端監視装置は、対応するガバナ監視装
    置からの発呼により、圧力が規定圧から所定幅を越えて
    上昇又は下降しているか、正常かをガバナ監視装置に通
    報する構成としたことを特徴とする請求項1記載のガス
    供給系統における遠隔監視装置
  4. 【請求項4】 ガバナには、その2次圧を予め設定した
    圧力幅で圧力を必要段階調整可能な圧力設定器を有する
    設定変更機構を構成したことを特徴とする請求項1記載
    のガス供給系統における遠隔監視装置
  5. 【請求項5】 ガバナ監視装置には、圧力異常の程度に
    応じて圧力設定器の変更操作を行うための圧力制御機構
    を構成したことを特徴とする請求項1記載のガス供給系
    統における遠隔監視装置
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