JP3248213U - 配線用ケーブル - Google Patents

Abstract

【課題】信号の伝達精度を向上させる電子機器間の配線用信号ケーブルを提供する。【解決手段】配線用信号ケーブルは、グランド線１を太くし、信号線２を細くし、異径の導線を組み合わせた。【選択図】図１

Description

本考案は、電子機器間の配線用ケーブルに関し、信号の伝達品質を向上させることにより、ワイヤリングされたシステム全体の性能および安定性の向上に貢献する技術である。

一般的な信号伝達ケーブルは、グランド線と信号線に同径の電線が用いられている。

しかし、信号の高精度伝達やシステム全体の安定動作などの電気的動作視点では、信号線は細く、グランド線は太いのが好ましいことが、実験及び経験上見出された。

そこで、構造上の特徴として、グランド線（１）を太くし、信号線（２）を細くし、異径の導線を組み合わせた配線用ケーブルを考案し作成した。（図１）
また同相ノイズ除去のためのバランス回路においては、２本の信号線（３）（４）は同じ太さで細く、グランド線は太くする。（図１の右）

グランド線の太さは電子機器の安定動作上太いほど良いが、実用上は取り回しの容易性が必要なので、単線の場合φ１～３ｍｍが実用上適する。単線と比べ撚線はその効果は少し下がるが、取り回しが容易である。撚線の場合φ５ｍｍ程度までは実用上問題ない。
信号線は細いほど、容量成分が小さくなるため、信号の変化に追従しやすくなるが、実用上は断線を起こさない太さが必要となり、単線φ０．１～１ｍｍが実用上適する。信号線に撚線を用いることは、信号の変化への追従が鈍るため推奨しないが、グランド線との線径に差を持たせる効果自体は維持されるため、用途により選択するべきである。

太線を基板などに半田付けする際、普通は、基板上に広い接続面を要する。
しかし基板内のアースパターンが細い場合もある。この様な場合でもケーブルに太い線を用いる効果があるので、接続したい。
その際、単線の先端部分を２分割や３分割にする方法（図２）や断面が円形の単線を潰して楕円形（図３）にする手法を組み合わせると良い。

信号線を細くした際、０．２ｍｍ以下では断線の危険性が増す。そこで、電気的には使わないが、強度上平行に金属線（金属以外の樹脂等でも可）を沿わすのも良い。

好ましい構造としては、太いアース線と細い信号線を一体化した線材（ケーブル）を作ることである。これにより、信号の伝達品質やシステム全体の安定動作に留まらず、細い信号線単体の断線の危険性も少なくなり、取り扱い上も優れたケーブルとなる。

解決しようとする問題点は、電子機器間のワイヤリングによって起きる信号劣化を低減することである。

本考案は、ケーブルの信号線を細く、またグランド線を太くすることにより、信号伝達の精度を増すことを主な特徴とする。

本考案のケーブルを用いることにより、元の信号と伝送された信号の差異が小さくなり、ワイヤリングされたシステム全体の動作精度が向上する利点がある。

図１は本ケーブルの構造の説明図である。左は、シングルエンド配線用、右は、同相ノイズ除去のためのバランス配線用 図２は本ケーブルの加工方法を示した説明図である。 図３は本ケーブルの加工方法を示した説明図である。

ケーブルによる信号伝達を出来る限り正確にするという目的を、信号線（２）とグランド線（１）の太さに差をつけることで実現した。

動作精度の向上により、安定性や高速化が見込め、また音響機器であれば高音質化、映像機器であれば高画質化を見込むことができる。

１ グランド線
２ 信号線
３ バランス信号線１
４ バランス信号線２
５ 外被

Claims (1)

1. ケーブル内の芯線について、細い信号線（２）と太いグランド線（１）の組み合わせにより、信号伝達の高精度化と安定化をはかれることを特徴とする信号ケーブル。

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