JP3247840U - 縦型簡易削孔システム - Google Patents
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Abstract
【課題】運搬及び分割組み立てが容易で、アースダムやため池等の狭い場所における水位観測孔の設置が可能な縦型簡易削孔システムを提供する。【解決手段】縦型簡易削孔システムは、上部ベース01と地面に固定する下部ベース02が平面視三角形状に3本の支柱03により嵌合され、推進装置台座05が2本の支柱に上下のスライド移動が可能な構造で設置され、ウインチ07が残りの1本の支柱に設置され、ワイヤー09によって推進装置台座05とウインチ07が接続され、推進装置台座05に固定した原動機により駆動するエンジンオーガー06にスパイラルロッド10を連結し、前記原動機の駆動によって前記スパイラルロッド10を回転させて地面を掘削する。前記ウインチ07は、前記ワイヤーを緩め又は巻き上げることで、前記ワイヤー09により接続された前記推進装置台座05を上下運動させる。【選択図】図1
Description
本考案は、運搬及び分割組み立てが容易で、アースダムやため池等の狭い場所における水位観測孔の設置を行う縦型削孔システムに関するものである。
アースダムやため池の維持管理は、堤体の陥没や著しい浸食による変形や堤体下流側における漏水を日常的に監視することが重要であり、目視が困難な漏水監視においては、堤体に水位観測孔を設け、孔内水位を観測し判断することが一般的である。また、水位観測孔の設置に関しては、ボーリングマシンの使用が一般的であるが、その多くが大型の機械であり、アースダムやため池のような狭い場所での使用は想定されておらず、広い設置場所を要する問題が生じ、さらに、仮設や運搬にかかる費用も増大する。
一方で、広い設置場所の確保が不要で、運搬が容易かつ低コストの削孔システムとして、本出願人は、特許文献1に係る簡易削孔システムを考案した。前記特許文献1に係る考案は、「4輪の走行用タイヤを備えた台車と、該台車に載置した固定台座と、該固定台座に固定したエアーオーガードリルと、該エアーオーガードリルのハンドルを前記台車に固定するUボルトと、前記台車の走行用タイヤを案内走行させる一対の断面C字状のレールとを組み立てて成る」装置であり、そのスクリューオーガー推進装置の動力としてコンプレッサーの使用を想定しているが、特許文献1に係る削孔装置をアースダムやため池で使用すること、または、縦型の鉛直方向に使用することにおいては、以下の課題を有する。
前記課題は、第一に、特許文献1に係る削孔装置は、作業員が持ち運べる程度に分解組立可能で軽量であるものの、推進装置としてコンプレッサーを動力とするため、アースダムやため池に設けられた管理用道路は狭く、コンプレッサーを運搬するための2トン車が通行出来ない課題を有する。
第二に、特許文献1に係る削孔装置の地中部からのスパイラルロッドの引抜は、「前記レールの前端にスプロケットホイールを設け、後端にフィードモーターを固定し、前記スプロケットホイールとフィードモーター間にチェーンを架け渡して前記台車をチェーン駆動可能にする。(0007)」とあるように、スプロケットホイールとフィードモーター間にかけ渡したチェーン駆動によって行うが、フィードモーターの動力もコンプレッサーを想定しており、もし、コンプレッサーが運搬できない場合には、人力による引抜を要し、掘削深度によってはスパイラルロッドの重量により引抜が困難となる課題を有する。
第三に、2トン車での運搬を要さない動力を用いることも考えられるが、特許文献1に係る削孔装置では、「前記エアーホース10にエアーを供給して前記エアーオーガードリル4を作動させ、斜面を有する地盤にネジ式ビット15の回転により穿孔を行う。(0017)」とあるように、掘削時のスライム排除をエアブローで行うため、同様の方法を鉛直方向の掘削に適用すると、重力に逆らってエアブローを行うこととなり、スライム排除が可能な深度が限定的となる。そのため、十分な深度でエアブローを行うためには、ある程度の重量や大きさのコンプレッサーが必要であり、現状における動力の変更が困難である課題を有する。
第二に、特許文献1に係る削孔装置の地中部からのスパイラルロッドの引抜は、「前記レールの前端にスプロケットホイールを設け、後端にフィードモーターを固定し、前記スプロケットホイールとフィードモーター間にチェーンを架け渡して前記台車をチェーン駆動可能にする。(0007)」とあるように、スプロケットホイールとフィードモーター間にかけ渡したチェーン駆動によって行うが、フィードモーターの動力もコンプレッサーを想定しており、もし、コンプレッサーが運搬できない場合には、人力による引抜を要し、掘削深度によってはスパイラルロッドの重量により引抜が困難となる課題を有する。
第三に、2トン車での運搬を要さない動力を用いることも考えられるが、特許文献1に係る削孔装置では、「前記エアーホース10にエアーを供給して前記エアーオーガードリル4を作動させ、斜面を有する地盤にネジ式ビット15の回転により穿孔を行う。(0017)」とあるように、掘削時のスライム排除をエアブローで行うため、同様の方法を鉛直方向の掘削に適用すると、重力に逆らってエアブローを行うこととなり、スライム排除が可能な深度が限定的となる。そのため、十分な深度でエアブローを行うためには、ある程度の重量や大きさのコンプレッサーが必要であり、現状における動力の変更が困難である課題を有する。
そこで、本考案は、運搬及び分割組み立てが容易で、スクリューオーガー推進装置の動力としてコンプレッサー等の外部動力を要さず、鉛直方向の掘削時のスライム排除ができ、さらに、スパイラルロッドの引き抜きを容易とする、アースダムやため池等の狭い場所における水位観測孔の設置が可能な縦型削孔機の提供を課題とする。
前記課題を解決するために、本考案の縦型簡易削孔システムは、上部ベースと、地面に固定する下部ベースと、原動機により駆動する推進装置と、前記推進装置を取り付ける推進装置台座と、前記推進装置台座をスライドさせるウインチと、前記推進装置台座と前記ウインチを接続するワイヤーと、を備え、前記上部ベースと前記下部ベースは平面視三角形状に3本の支柱を立設して嵌合し、前記推進装置台座はうち2本の支柱に上下のスライド移動が可能な構造で設置し、前記ウインチは残りの1本の支柱に設置し、前記推進装置は、推進装置台座に固定し、掘削用ロッドを連結し、前記原動機の駆動によって前記掘削用ロッドを回転させて地面を掘削する機能を有し、前記ウインチは、前記ワイヤーを緩め又は巻き上げることで、前記ワイヤーにより接続された前記推進装置台座を上下運動させる機能を有することを特徴とする。
さらに、前記掘削用ロッドは、先端部にビットを備えたスパイラルロッドであって、前記推進装置は、前記先端部にビットを備えたスパイラルロッドを前記原動機の駆動によって回転させる掘削機能及び、前記ビットの先端から水を放出可能な排水構造を有し、前記ビットの先端から放出される水と掘削屑とを、前記スパイラルロッドの回転により排出し、前記推進装置台座の上下運動によりスパイラルロッドの継ぎ足しを可能にすることを特徴とする。
さらに、前記掘削用ロッドは、先端部にビットを備えたスパイラルロッドであって、前記推進装置は、前記先端部にビットを備えたスパイラルロッドを前記原動機の駆動によって回転させる掘削機能及び、前記ビットの先端から水を放出可能な排水構造を有し、前記ビットの先端から放出される水と掘削屑とを、前記スパイラルロッドの回転により排出し、前記推進装置台座の上下運動によりスパイラルロッドの継ぎ足しを可能にすることを特徴とする。
本考案の縦型簡易削孔システムは、分割組み立てが容易な機枠に、持ち運びが容易な原動機により駆動する推進装置を取付ける構成であるため、アースダムやため池に設けられた狭い管理用道路であっても運搬可能であり、現地に到着してから削孔を完了するまでの作業時間を大幅に短縮することができる。
また、推進装置を上部ベースと下部ベースを連結する平面視三角形状の支柱と該支柱の内側に設置する縦型の構造であるため、下部ベースを設置できるスペースを確保できれば、縦型簡易削孔システムの構成全てを納めることができ、使用場所や用途の幅を広げることができる。
さらに、本考案に係るワイヤーでウインチと推進装置台座とを繋ぐ構成は、掘削時における推進装置台座の上下運動をスムーズにするため、掘削用ロッドの継ぎ足しを容易にし、また、掘削後に地中に埋まった削孔用ロッドの引き抜きを容易にすることができる。
また、送水しながら地盤を鉛直に削孔した際に生じたスライムを、先端部にビットを設けたスパイラルロッドの回転及び、ウインチを用いた構造によってエンジンオーガーを上下運動させることにより排出することができる本考案に係る構成は、エアブローを用いることなくスライム排除が可能となるため、大型のコンプレッサー等を用いずに深く削孔ができる。
また、推進装置を上部ベースと下部ベースを連結する平面視三角形状の支柱と該支柱の内側に設置する縦型の構造であるため、下部ベースを設置できるスペースを確保できれば、縦型簡易削孔システムの構成全てを納めることができ、使用場所や用途の幅を広げることができる。
さらに、本考案に係るワイヤーでウインチと推進装置台座とを繋ぐ構成は、掘削時における推進装置台座の上下運動をスムーズにするため、掘削用ロッドの継ぎ足しを容易にし、また、掘削後に地中に埋まった削孔用ロッドの引き抜きを容易にすることができる。
また、送水しながら地盤を鉛直に削孔した際に生じたスライムを、先端部にビットを設けたスパイラルロッドの回転及び、ウインチを用いた構造によってエンジンオーガーを上下運動させることにより排出することができる本考案に係る構成は、エアブローを用いることなくスライム排除が可能となるため、大型のコンプレッサー等を用いずに深く削孔ができる。
本考案に係る縦型簡易削孔システムの一実施例を添付図面に基づいて、以下に説明する。
図1の正面図及び図2の側面図に示すように、本考案に係る縦型簡易削孔システムは、図3に示すT字型部材の上部ベース01と図4に示す長方形の枠状部材の下部ベース02を平面視三角形状配置の3本の支柱03で嵌合した機枠04と、前記支柱03に取り付けられ、スライド式に上下運動することが可能な推進装置台座05と、前記推進装置台座05に固定する原動機により駆動する推進装置であるエンジンオーガー06と、前記推進装置台座05の上下運動を操作するためのウインチ07と、前記推進装置台座04と前記ウインチ07を、前記上部ベース01に設置する滑車08を介して繋ぐワイヤー09とを備え、前記エンジンオーガー06には、前記エンジンオーガー06の駆動により回転させ、地盤を鉛直に削孔するスパイラルロッド10を備える。
図1の正面図及び図2の側面図に示すように、本考案に係る縦型簡易削孔システムは、図3に示すT字型部材の上部ベース01と図4に示す長方形の枠状部材の下部ベース02を平面視三角形状配置の3本の支柱03で嵌合した機枠04と、前記支柱03に取り付けられ、スライド式に上下運動することが可能な推進装置台座05と、前記推進装置台座05に固定する原動機により駆動する推進装置であるエンジンオーガー06と、前記推進装置台座05の上下運動を操作するためのウインチ07と、前記推進装置台座04と前記ウインチ07を、前記上部ベース01に設置する滑車08を介して繋ぐワイヤー09とを備え、前記エンジンオーガー06には、前記エンジンオーガー06の駆動により回転させ、地盤を鉛直に削孔するスパイラルロッド10を備える。
本考案に係る縦型削孔システムの機枠04は、ステンレス角パイプのT字型部材の上部ベース01、同じくステンレス角パイプの長方形の枠状部材の下部ベース02、前記上部ベース01と前記下部ベース02と連結して立設するステンレスパイプの支柱03から構成され、前記上部ベース01のT字型部材の中央の端部と、前記下部ベース02の短手方向の一辺の中心の位置を結ぶように支柱03cを立設してボルト11で固定し、さらに、前記上部ベース01のT字型部材の左の端部と前記下部ベース02の長手方向の一辺上の位置を結ぶように支柱03aと、右の端部と前記下部ベース02の長手方向のもう一辺上の位置を結ぶように前記支柱03bを立設してボルト11で固定する。そして、前記機枠04は、図3で示すように、前記下部ベース02の四隅に隣接するように設けたベース固定金具12に、アンカーとして地中に打ち込んだ4本の単管13を固定する。前記支柱03の高さは、持ち運びの容易さや安定性確保の面から、2m前後が望ましく、前記下部ベース02の短手方向の辺の長さは、後述する推進装置(エンジンオーガー06)が収容可能な幅を確保することが望ましい。
前記推進装置台座05は、前記機枠04の前面の2本の支柱03を内管として設置可能な直径の2本の外管と、前記2本の外管を水平面と平行の2本の棒状部材で繋いだ、略長方形の形状を有する。前記推進装置台座05を前面の2本の支柱03a、03bを内管として設置し、前記推進装置台座05は、前記上部ベース01と前記下部ベース02の間を前記支柱03に沿って上下のスライド移動が可能となる。前記推進装置台座05をスライド移動させる構造は、推進装置等の重量や掘削に伴う振動があっても前記推進装置台座05を固定ができる構造であれば、これに限りはない。
また、前記推進装置台座05の上下のスライド移動は、前記推進装置台座05が設置されていない支柱03cにウインチ07を取付け、前記上部ベース01上に滑車08を設け、前記推進装置台座05と前記ウインチ07をワイヤー09によって、前記滑車08を通す形で連結し、前記ウインチ07を回転させ、前記ワイヤー09を巻き上げ又は緩めることにより行う。
また、前記推進装置台座05の上下のスライド移動は、前記推進装置台座05が設置されていない支柱03cにウインチ07を取付け、前記上部ベース01上に滑車08を設け、前記推進装置台座05と前記ウインチ07をワイヤー09によって、前記滑車08を通す形で連結し、前記ウインチ07を回転させ、前記ワイヤー09を巻き上げ又は緩めることにより行う。
前記推進装置であるエンジンオーガー06は、原動機で駆動する9kg程度のハンドタイプの回転ドリルを想定しているが、同様の効果を得ることができる装置であればこれに限りはなく、前記推進装置台座05の枠内に収める形で固定して使用する。そして、前記エンジンオーガー06の先端部のシャフト13にスパイラルロッド10やドリルなどの掘削用部材を連結し、掘削用部材を回転させて地面を掘削することができる。
当該実施例における縦型簡易削孔システムの効果は、分割組み立てが容易な機枠に、持ち運びが容易な原動機により駆動する推進装置を取付ける構成であるため、アースダムやため池に設けられた狭い管理用道路であっても人手により運搬可能であり、現地に到着してから削孔を完了するまでの作業時間を大幅に短縮することができる。
また、推進装置を上部ベースと下部ベースを連結する支柱と支柱の内側に設置する縦型の構造であるため、下部ベースを設置できるスペースを確保できれば、縦型簡易削孔システムの構成全てを納めることができ、使用場所や用途の幅を広げることができる。
さらに、本考案に係るワイヤーでウインチと推進装置台座とを繋ぐ構成は、掘削時における推進装置台座の上下運動をスムーズにするため掘削用ロッドの継ぎ足しを容易にし、また、掘削後に地中に埋まった削孔用ロッドの引き抜きを容易にすることができる。
また、推進装置を上部ベースと下部ベースを連結する支柱と支柱の内側に設置する縦型の構造であるため、下部ベースを設置できるスペースを確保できれば、縦型簡易削孔システムの構成全てを納めることができ、使用場所や用途の幅を広げることができる。
さらに、本考案に係るワイヤーでウインチと推進装置台座とを繋ぐ構成は、掘削時における推進装置台座の上下運動をスムーズにするため掘削用ロッドの継ぎ足しを容易にし、また、掘削後に地中に埋まった削孔用ロッドの引き抜きを容易にすることができる。
次に、本考案に係る縦型簡易削孔システムの他の実施例を添付図面に基づいて、以下に説明する。
図1及び図2に示すように、本実施例の縦型簡易削孔システムは、前記実施例の構成に加え、前記掘削用部材であるスパイラルロッド10の先端部に備えるネジ式ビット14と、エンジンオーガー06の先端部のシャフト13に固定するウォータースイベル15と、ウォータースイベル15に接続するウォーターホース16とからなる。
図1及び図2に示すように、本実施例の縦型簡易削孔システムは、前記実施例の構成に加え、前記掘削用部材であるスパイラルロッド10の先端部に備えるネジ式ビット14と、エンジンオーガー06の先端部のシャフト13に固定するウォータースイベル15と、ウォータースイベル15に接続するウォーターホース16とからなる。
前記エンジンオーガー06の先端部の前記シャフト13に取り付けられた前記ウォータースイベル15には、前記スパイラルロッド10とウォーターホース16を接続し、前記ウォーターホース16を通じて送水しながら、前記スパイラルロッド10の先端に備える前記ネジ式ビット14を回転させることができる。この構造により送水しながら地盤を鉛直に削孔すると、孔内の前記ネジ式ビット14の周囲にはスライムが生じるが、前記ネジ式ビット14の先端から放出される水と前記スパイラルロッド10の回転によりスライムを排出することができる。より深く削孔を行いたい場合には、ウインチ07による前記エンジンオーガー06の上下運動により、前記スパイラルロッド10をネジ式嵌合により、別のスパイラルロッド10を継ぎ足して削孔を行うことができる。
当該実施例における効果は、前記実施例の効果に加え、送水しながら地盤を垂直に削孔した際に生じたスライムを、スパイラルロッドの回転により排出することができるため、エアブローを用いることなくスライム排除が可能となる。そのため、エアブローに用いる動力を要することなく削孔を行え、大型のコンプレッサー等を用いずに鉛直に深く削孔ができることである。
次に、本考案の縦型簡易削孔システムの操作動作を添付図面に基づいて、以下に説明する。
図1、図2、で示すように、アースダムやため池の堤体内の地下水観測が必要な場合に、最初にベース固定金具12と単管13により下部ベース02を固定し、前記上部ベース01のT字型部材の中央の端部と、前記下部ベース02の短手方向の一辺の中心の位置を結ぶように前記支柱03cを立設しボルト11で固定し、さらに、前記上部ベース01のT字型部材の左の端部と前記下部ベース02の長手方向の一辺上の位置を結ぶように支柱03aと、右の端部と前記下部ベース02の長手方向のもう一辺上の位置を結ぶように前記支柱03bを立設しボルト11で固定し、機枠04を設ける。
次に、前記推進装置台座05の2本の外管を、前記機枠04の前面に位置する2本の支柱03a、03bを内管として、前記上部ベース01と前記下部ベース02の間に前記支柱03に沿って上下にスライド移動できるように設置し、各支柱03の先端部に前記上部ベース01をボルト11で固定する。前記推進装置台座05が設置されていない支柱03cにウインチ07を取付け、前記上部ベース01上に滑車08を設け、前記滑車08を通す形で前記推進装置台座05と前記ウインチ07をワイヤー09で連結し、前記ウインチ07を回転させることで、前記推進装置台座05を上下運動できるように設置する。
そして、エンジンオーガー06を前記推進装置台座05の枠内に収める形で固定し、エンジンオーガー06の先端部のシャフト13にウォータースイベル15を連結し、前記ウォータースイベル15には、ネジ式ビット14を先端部に固定したスパイラルロッド10と、ウォーターホース16を接続し、組立が完了する。
組立完了後、ウインチ07をフリーにさせて、前記推進装置台座05を重力により降下させ、エンジンオーガー06を起動し、アースダムやため池の水を利用し、ウォーターホース16を通じてネジ式ビット14の先端部に向けて送水しながら、ネジ式ビット14の回転により堤体に有する地盤を鉛直方向に掘削する。また、掘削長を延伸する場合は、ウインチ07を回転させて、前記ウォータースイベル16から前記スパイラルロッド10を取り外し、他のスパイラルロッド10を継ぎ足し、再び前記ウォータースイベル16に取付ける。前記スパイラルロッド10の回転や前記ウインチ07による前記エンジンオーガー06の上下運動を行い、孔内のスライムを排除しながら掘削をし、掘削が完了したら、掘削孔にストレーナ加工した塩化ビニール管を挿入して作業を終了する。
その後、本考案の縦型簡易削孔システムの運搬は、前述の組立操作の逆動作を行うことにより、個別に分解でき、それぞれの部品を人力で持ち運ぶことができる。
図1、図2、で示すように、アースダムやため池の堤体内の地下水観測が必要な場合に、最初にベース固定金具12と単管13により下部ベース02を固定し、前記上部ベース01のT字型部材の中央の端部と、前記下部ベース02の短手方向の一辺の中心の位置を結ぶように前記支柱03cを立設しボルト11で固定し、さらに、前記上部ベース01のT字型部材の左の端部と前記下部ベース02の長手方向の一辺上の位置を結ぶように支柱03aと、右の端部と前記下部ベース02の長手方向のもう一辺上の位置を結ぶように前記支柱03bを立設しボルト11で固定し、機枠04を設ける。
次に、前記推進装置台座05の2本の外管を、前記機枠04の前面に位置する2本の支柱03a、03bを内管として、前記上部ベース01と前記下部ベース02の間に前記支柱03に沿って上下にスライド移動できるように設置し、各支柱03の先端部に前記上部ベース01をボルト11で固定する。前記推進装置台座05が設置されていない支柱03cにウインチ07を取付け、前記上部ベース01上に滑車08を設け、前記滑車08を通す形で前記推進装置台座05と前記ウインチ07をワイヤー09で連結し、前記ウインチ07を回転させることで、前記推進装置台座05を上下運動できるように設置する。
そして、エンジンオーガー06を前記推進装置台座05の枠内に収める形で固定し、エンジンオーガー06の先端部のシャフト13にウォータースイベル15を連結し、前記ウォータースイベル15には、ネジ式ビット14を先端部に固定したスパイラルロッド10と、ウォーターホース16を接続し、組立が完了する。
組立完了後、ウインチ07をフリーにさせて、前記推進装置台座05を重力により降下させ、エンジンオーガー06を起動し、アースダムやため池の水を利用し、ウォーターホース16を通じてネジ式ビット14の先端部に向けて送水しながら、ネジ式ビット14の回転により堤体に有する地盤を鉛直方向に掘削する。また、掘削長を延伸する場合は、ウインチ07を回転させて、前記ウォータースイベル16から前記スパイラルロッド10を取り外し、他のスパイラルロッド10を継ぎ足し、再び前記ウォータースイベル16に取付ける。前記スパイラルロッド10の回転や前記ウインチ07による前記エンジンオーガー06の上下運動を行い、孔内のスライムを排除しながら掘削をし、掘削が完了したら、掘削孔にストレーナ加工した塩化ビニール管を挿入して作業を終了する。
その後、本考案の縦型簡易削孔システムの運搬は、前述の組立操作の逆動作を行うことにより、個別に分解でき、それぞれの部品を人力で持ち運ぶことができる。
01 上部ベース
02 下部ベース
03 支柱
03a 支柱
03b 支柱
03c 支柱
04 機枠
05 推進装置台座
06 エンジンオーガー
07 ウインチ
08 滑車
09 ワイヤー
10 スパイラルロッド
11 ボルト
12 ベース固定金具
13 単管
14 ネジ式ビット
15 ウォータースイベル
16 ウォーターホース
02 下部ベース
03 支柱
03a 支柱
03b 支柱
03c 支柱
04 機枠
05 推進装置台座
06 エンジンオーガー
07 ウインチ
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09 ワイヤー
10 スパイラルロッド
11 ボルト
12 ベース固定金具
13 単管
14 ネジ式ビット
15 ウォータースイベル
16 ウォーターホース
Claims (2)
- 上部ベースと、地面に固定する下部ベースと、
原動機により駆動する推進装置と、前記推進装置を取り付ける推進装置台座と、
前記推進装置台座をスライドさせるウインチと、
前記推進装置台座と前記ウインチを接続するワイヤーと、を備え、
前記上部ベースと前記下部ベースは平面視三角形状に3本の支柱を立設して嵌合し、
前記推進装置台座はうち2本の支柱に上下のスライド移動が可能な構造で設置し、
前記ウインチは残りの1本の支柱に設置し、
前記推進装置は、前記推進装置台座に固定し、掘削用ロッドを連結し、前記原動機の駆動によって前記掘削用ロッドを回転させて地面を掘削する機能を有し、
前記ウインチは、前記ワイヤーを緩め又は巻き上げることで、前記ワイヤーにより接続された前記推進装置台座を上下運動させる機能を有すること
を特徴とする縦型簡易削孔システム - 前記掘削用ロッドは、先端部にビットを備えたスパイラルロッドであって、
前記推進装置は、前記先端部にビットを備えたスパイラルロッドを前記原動機の駆動によって回転させる掘削機能及び、前記ビットの先端から水を放出可能な排水構造を有し、
前記ビットの先端から放出される水と掘削屑とを、前記スパイラルロッドの回転により排出し、
前記推進装置台座の上下運動によりスパイラルロッドの継ぎ足しを可能にすること、
を特徴とする請求項1に記載の縦型簡易削孔システム。
Priority Applications (1)
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JP2024001903U JP3247840U (ja) | 2024-06-11 | 2024-06-11 | 縦型簡易削孔システム |
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JP2024001903U JP3247840U (ja) | 2024-06-11 | 2024-06-11 | 縦型簡易削孔システム |
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Publication Number | Publication Date |
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JP3247840U true JP3247840U (ja) | 2024-08-09 |
Family
ID=92144299
Family Applications (1)
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JP2024001903U Active JP3247840U (ja) | 2024-06-11 | 2024-06-11 | 縦型簡易削孔システム |
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JP (1) | JP3247840U (ja) |
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2024
- 2024-06-11 JP JP2024001903U patent/JP3247840U/ja active Active
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