JP3247124B2 - 歯車の成形装置 - Google Patents

歯車の成形装置

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JP3247124B2
JP3247124B2 JP24518591A JP24518591A JP3247124B2 JP 3247124 B2 JP3247124 B2 JP 3247124B2 JP 24518591 A JP24518591 A JP 24518591A JP 24518591 A JP24518591 A JP 24518591A JP 3247124 B2 JP3247124 B2 JP 3247124B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、歯車ワークに歯を成
形すると共に、この歯車ワークに生じるばりを切除して
歯車を成形するようにした成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記歯車の成形装置には、従来、実開昭
50‐15887号公報で示されたものがある。
【0003】上記公報のものによれば、上記歯車の成形
装置は、歯車ワーク(B)(括弧内の符号は上記公報の
ものを示す。以下、同じとする。)を支持してその軸心
回りに回転させる回転手段(1)と、上記歯車ワークの
軸方向の一方側に向ってこの歯車ワークに対し相対的に
往、復移動自在とされると共にその往動時にこの歯車ワ
ークを切削して歯を成形するカッタ手段(18,24)
と、上記歯車ワークの軸方向の上記一方側の端面に生じ
るばりを切除するために設けられる切削刃(4)と、こ
の切削刃(4)を支持して移動自在とさせこの移動で上
記切削刃(4)を上記歯車ワークの上記端面に対し接離
自在に圧接可能とさせる移動手段(2,8,16,1
7)とを備えている。
【0004】より具体的には、上記歯車ワークを支持し
た回転手段(1)が、歯車ワークの軸方向に往、復移動
自在とされており、この移動により、上記したように歯
車ワークの軸方向でこの歯車ワークに対しカッタ手段
(18,24)が相対的に往、復移動自在とされてい
る。
【0005】また、上記カッタ手段(18,24)は上
記歯車ワークの径方向外方位置からこの歯車ワークに向
って往、復移動自在とされ、上記カッタ手段が往移動す
れば、このカッタ手段が歯車ワークに接近してこれの切
削が可能とされ、カッタ手段が復移動すれば、このカッ
タ手段は歯車ワークから離反することとされている。
【0006】一方、上記移動手段(2,8,16,1
7)は、上記回転手段(1)に枢支軸(2)により回動
自在に枢支されて上記切削刃(4)を支持するケース
(8)と、このケース(8)を上記カッタ手段に連動連
結させるロッド(16,17)とを備えている。
【0007】そして、上記回転手段(1)が往、復移動
すると共に、上記カッタ手段(18,24)が往移動し
て、上記回転手段(1)に支持された歯車ワークを切削
するとき、これと同時に、上記カッタ手段に上記ロッド
(16,17)とケース(8)とを介し上記切削刃
(4)が連動して、この切削刃(4)が上記歯車ワーク
の切削に伴い生じるばりを切除することとされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
技術では、回転手段(1)とカッタ手段(18,24)
とは互いに直交する方向でそれぞれ往、復移動するもの
であって、歯車ワークの切削時等に、上記回転手段が
往、復移動すると、この回転手段とカッタ手段との相対
位置は必然的に変化する。
【0009】ここで、上記したように、回転手段(1)
にはケース(8)を介して切削刃(4)が支持され、上
記ケース(8)はロッド(16,17)を介して上記カ
ッタ手段(18,24)に連動連結されており、つま
り、カッタ手段と切削刃とは互いに連関している。この
ため、上記したように回転手段とカッタ手段の相対位置
が変化すると、これに伴い、上記回転手段に支持された
歯車ワークと、上記カッタ手段に連動する切削刃との相
対位置も無意図的に自動的に変化することとなり、よっ
て、歯車ワークの切削加工時に、この歯車ワークに生じ
るばりを上記切削刃によって確実に切除させるというこ
とはし難くなるおそれがある。
【0010】
【発明の目的】この発明は、上記のような事情に注目し
てなされたもので、製品に生じたばりの切除が簡単な作
業により、確実にできるようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明の特徴とするところは、歯車ワーク1を支持
して鉛直方向に延びる軸心3回りに回転させる回転手段
4と、上記歯車ワーク1の軸方向の側に向ってこの
歯車ワーク1に対し相対的に往、復移動自在とされると
共にその往動時にこの歯車ワーク1を切削して歯を成形
するカッタ手段5と、上記歯車ワーク1の軸方向の
側の端面6に生じるばりを切除するために設けられる切
削刃24と、この切削刃24を支持して移動自在とさせ
この移動で上記切削刃24を上記歯車ワーク1の上記端
面6に対し接離自在に圧接可能とさせる移動手段9とを
備えた歯車の成形装置において、
【0012】上記移動手段9が、上記歯車ワーク1の径
方向外方位置(後方位置)からこの歯車ワーク1側に向
って水平方向で往、復移動自在とされる第1可動体18
と、この第1可動体18を移動させる第1シリンダ14
と、上記切削刃24を支持して上記歯車ワーク1の軸方
向の側に向って往、復移動自在となるよう上記第1
可動体18に支承される第2可動体21と、この第2可
動体21を復移動(上方移動)させるよう付勢する付勢
手段27と、上記第1可動体18に支承され上記付勢手
段27の付勢力に抗して上記第2可動体21を往移動
(下方移動)させる第2シリンダ34とを備え
【0013】上記第2シリンダ34を、上記切削刃24
よりも上側に位置させた点にある。
【0014】
【作 用】上記構成による作用は次の如くである。
【0015】上記カッタ手段5によって、歯車ワーク1
に歯を成形する際に、この歯車ワーク1の端面6に生じ
るばりを上記切削刃24によって切除しようとする場合
には、まず、上記第2シリンダ34の動作によって、上
記付勢手段27の付勢力に抗して上記切削刃24を支持
した第2可動体21を往移動(下方移動)させ、その
後、上記第1シリンダ14の動作によって、上記第2可
動体21を支承した第1可動体18を上記歯車ワーク1
側に向って往移動(前方移動)させる。
【0016】すると、上記第2可動体21と共に往移動
(前方移動)した切削刃24が、上記歯車ワーク1の径
方向の外方位置からこの歯車ワーク1に接触するという
ことが防止されると共に、上記した第2シリンダ34と
第1シリンダ14の各動作により、上記切削刃24
記歯車ワーク1の軸方向(上下方向)でその端面6の近
傍に、かつ、この端面6から離れた所定の設定位置に円
滑に位置させられる。
【0017】次に、上記第2可動体21に対する上記第
2シリンダ34の動作を解除させれば、上記第2可動体
21は上記付勢手段27の付勢力で復移動(上方移動)
し、この復移動の途中で上記第2可動体21と共に上方
移動する上記切削刃24歯車ワーク1の端面6に圧接
することとなる。
【0018】ここで、上記歯車ワーク1はカッタ手段5
により切削されている途中であって、回転手段4により
軸心3回りに回転させられているため、上記切削により
この歯車ワーク1の端面6に生じたばりは、上記切削刃
24により切除され、もって、歯車が成形される。
【0019】即ち、上記したように、付勢手段27の付
勢力に抗しての第2シリンダ34の動作と、第1シリン
ダ14の動作とによって、上記切削刃24を所定の設定
位置に円滑に位置させることができ、また、上記端面6
に対する切削刃24の設定位置に、上記所定の設定位置
からみて多少の誤差が生じたとしても、上記第2シリン
ダ34の動作の解除によって、上記切削刃24が上記付
勢手段27により上記端面6に圧接させられるまで移動
させられることにより、上記誤差が吸収される。
【0020】しかも、上記発明では、歯車ワーク1の切
削時に、回転手段4とカッタ手段5の相対位置が変化し
ても、上記回転手段4やカッタ手段5には切削刃24は
連関していないことから、従来の技術のようにカッタ手
段に切削刃が連動するということは防止される。
【0021】よって、上記カッタ手段5の移動にかかわ
らず、上記移動手段9により歯車ワーク1の端面6の所
定位置に切削刃24を位置させることができる。
【0022】また、上記第2シリンダ34を、上記切削
刃24よりも上側に位置させてある
【0023】このため、上記歯車ワーク1から切除され
たばりが、上記第2シリンダ34に付着してこれの作動
を阻害するということは防止される。
【0024】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。
【0025】図2において、符号1は金属製の歯車ワー
クである。2は上記歯車ワーク1を成形するギヤシェー
パーで、このギヤシェーパー2は軸心3が鉛直方向に延
る回転テーブルとして示された回転手段4と、上記歯
車ワーク1の軸方向で、往、復移動自在とされるカッタ
手段5とを有している。この場合、上記回転手段4は上
記歯車ワーク1を支持してこの歯車ワーク1を軸心3回
りに回転させる。
【0026】上記歯車ワーク1は上記軸心3上で回転手
段4上に固着され、この回転手段4によって図中矢印A
の方向に一定速度で回転させられるようになっている。
そして、この回転に伴って、上記カッタ手段5により、
歯車ワーク1の歯が切削加工される。この場合、カッタ
手段5は、上記歯車ワーク1の軸方向の側に向って
この歯車ワーク1に対し相対的に往、復移動自在とされ
ると共に、その往動(下方移動)時に、この歯車ワーク
1を切削して歯を成形することとされている。また、こ
の切削により、上記歯車ワーク1の軸方向の側の端
面6にばり7が生じることとなっている。
【0027】上記歯車ワーク1の軸方向の側の端面
6に生じるばりを切削するために切削刃24が設けられ
ている。また、この切削刃24を支持して移動自在とさ
せこの移動で上記切削刃24を上記歯車ワーク1の上記
端面6に対し接離自在に圧接可能とさせる移動手段9が
設けられている。
【0028】上記移動手段9について、以下、詳しく説
明する。なお、説明の便宜上、図中矢印Frの方向を前
方として以下説明する。
【0029】上記移動手段9は基台10を有している。
この基台10の前部上面には水平レール11が取り付け
られ、この水平レール11に可動台12が前後にのみ摺
動自在に嵌め合わされている。同上基台10の後部上面
には支持台13が立設され、この支持台13に空気圧式
の第1シリンダ14が取り付けられている。この第1シ
リンダ14のピストンロッド15端は上記可動台12に
ボルト16によりねじ止めされ、上記第1シリンダ14
を伸縮動作させれば、上記可動台12が前後移動させら
れる。
【0030】図1から図3において、上記可動台12の
前端には第1可動体18がボルト19によりねじ止めさ
れている。上記第1可動体18は、上記歯車ワーク1の
径方向外方(後方)に位置し、この位置から上記可動台
12の前後移動に伴い、上記歯車ワーク1側に向って
平方向で往移動(前方移動)、復移動(後方移動)自在
とされている。また、上記第1シリンダ14は、上記可
動台12を介し上記第1可動体18を移動させる。
【0031】上記切削刃24を支持して上記歯車ワーク
1の軸方向の側に向って往移動(下方移動)、復移
動(上方移動)自在となるよう上記第1可動体18に第
2可動体21が支承されている。
【0032】より具体的には、上記第1可動体18の前
面に垂直レール20が形成され、この垂直レール20に
上記第2可動体21が上下にのみ摺動自在に嵌め合わさ
れている。この第2可動体21の下部には軸心が前後に
延び正面視矩形の嵌合孔23が形成され、この嵌合孔2
3に上記切削刃24が嵌脱自在に嵌入されてボルト25
により固定されている。
【0033】特に図1で示すように、上記第2可動体2
1を復移動(上方移動)させるよう上方に向って付勢す
る付勢手段27が設けられている。この付勢手段27は
前記第1可動体18にねじ止めされたケース28と、こ
のケース28の上板を貫通して昇降自在に突出する押圧
突起29と、この押圧突起29を上方に向って付勢する
コイル形ばね30と、上記第2可動体21に突設され上
記押圧突起29によって上方に付勢される被押圧片31
とで構成されている。また、32は空気抜き孔である。
【0034】図1から図3において、前記第1可動体1
8に支持片33が突設され、この支持片33に、上記付
勢手段27の付勢力に抗して上記第2可動体21を往移
動(下方移動)させる空気圧式の第2シリンダ34が取
り付けられている。また、この第2シリンダ34のピス
トンロッド35端に対向して上記第2可動体21上に被
押圧片36がボルト37によりねじ止めされている。そ
して、上記第2シリンダ34が縮小動作するときには、
押圧突起29のストッパ39がケース28の上板下面に
当接するまで、ばね30が同上押圧突起29や被押圧片
31を介し第2可動体21を復移動(上方移動)させ
る。一方、同上第2シリンダ34が伸長動作するときに
は、この第2シリンダ34のピストンロッド35が被押
圧片36を押圧し、付勢手段27のばね30の付勢力に
抗して第2可動体21を往移動(下方移動)させる。
【0035】図4から図6において、前記切削刃24は
前記嵌合孔23に嵌入される矩形の基部40と、この基
部40から前方に突出する偏平な刃本体41とを有し、
この刃本体41の右側縁に刃42が形成されている。
【0036】上記構成において、前記歯車ワーク1に生
じたばり7を取り除く場合には、その前段階として第1
シリンダ14の縮小動作により、可動台12と共に第1
可動体18を復移動(後方移動)させ、これにより上記
第2可動体21を切削刃24と共に上記回転手段4上の
歯車ワーク1の径方向外方位置(後方位置)に位置させ
る。一方、前記第2シリンダ34は、上記付勢手段27
の付勢に抗して伸長動作させられて第2可動体21を往
移動(下方移動)させ、かつ、上記第2シリンダ34に
よって、上記切削刃24の刃本体41が上記歯車ワーク
1の端面6よりもわずかに低く位置させられている(図
2中一点鎖線図示)。
【0037】上記状態から、上記第1シリンダ14が伸
長動作し、上記可動台12と第1可動体18とが往移動
(前方移動)し、これに伴い上記第2可動体21が前方
移動し、上記刃本体41が上記歯車ワーク1の軸方向
で、その端面6の下方近傍に、かつ、この端面6から離
れた所定の設定位置に位置させられる(図2中二点鎖線
図示)。
【0038】次に、上記第2シリンダ34が縮小動作し
て、付勢手段27のばね30により第2可動体21が復
移動(上方移動)させられ、これに伴って上方移動する
切削刃24の刃本体41がその上方移動の途中で上記歯
車ワーク1の端面6に圧接させられる(図2中実線図
示)。
【0039】この場合、図3で示すように上記刃42の
前方への仮想延長線44が軸心3に交差することとなっ
ている。また、上記歯車ワーク1はギヤシェーパー2に
より切削加工されている途中であって、この歯車ワーク
1は回転手段4により軸心3回りに回転させられてい
る。このため、上記切削により、この歯車ワーク1の回
転に伴いその端面6に生じたばり7は上記刃本体41の
刃42によって次々と切除される。そして、上記歯車ワ
ーク1の歯の切削加工が終了したときには、ばり7も全
て除去された状態になっており、もって、歯車が成形さ
れる。
【0040】この後、上記刃本体41を端面6から引き
離すのは、上記と逆の動作により行われる。
【0041】上記の場合、歯車ワーク1の端面6に切削
刃24を圧接させる付勢手段27を設けてあるため、上
記端面6に対する切削刃24の設定位置に、上記所定の
設定位置からみて多少の誤差が生じたとしても、上記付
勢手段27が切削刃24を上記端面6に圧接させること
により、上記誤差が吸収されるようになっている。
【0042】そして、上記したように切削刃24は歯車
ワーク1の端面6に圧接することから、上記歯車ワーク
1を軸心3回りに回転させたときには、上記歯車ワーク
1の端面6に生じているばり7は上記切削刃24によっ
て確実に切除される。
【0043】なお、以上は図示の例によるが、付勢手段
27のばね30は空気ばねなど、他の付勢手段であって
もよい。
【0044】
【発明の効果】この発明によれば、歯車ワークを支持し
鉛直方向に延びる軸心回りに回転させる回転手段と、
上記歯車ワークの軸方向の方側に向ってこの歯車ワー
クに対し相対的に往、復移動自在とされると共にその往
動時にこの歯車ワークを切削して歯を成形するカッタ手
段と、上記歯車ワークの軸方向の方側の端面に生じる
ばりを切除するために設けられる切削刃と、この切削刃
を支持して移動自在とさせこの移動で上記切削刃を上記
歯車ワークの上記端面に対し接離自在に圧接可能とさせ
る移動手段とを備えた歯車の成形装置において、
【0045】上記移動手段が、上記歯車ワークの径方向
外方位置からこの歯車ワーク側に向って水平方向で往、
復移動自在とされる第1可動体と、この第1可動体を移
動させる第1シリンダと、上記切削刃を支持して上記歯
車ワークの軸方向の方側に向って往、復移動自在とな
るよう上記第1可動体に支承される第2可動体と、この
第2可動体を復移動させるよう付勢する付勢手段と、
記第1可動体に支承され上記付勢手段の付勢力に抗して
上記第2可動体を往移動させる第2シリンダとを備えて
いる。
【0046】このため、上記カッタ手段によって、歯車
ワークに歯を成形する際に、この歯車ワークの端面に生
じるばりを上記切削刃によって切除しようとする場合に
は、まず、上記第2シリンダの動作によって、上記付勢
手段の付勢力に抗して上記切削刃を支持した第2可動体
を往移動させ、その後、上記第1シリンダの動作によっ
て、上記第2可動体を支承した第1可動体を上記歯車ワ
ーク側に向って往移動させる。
【0047】すると、上記第2可動体と共に往移動した
切削刃が、上記歯車ワークの径方向の外方位置からこの
歯車ワークに接触するということが防止されると共に、
上記した第2シリンダと第1シリンダの各動作により、
上記切削刃上記歯車ワーク1の軸方向(上下方向)
その端面の近傍に、かつ、この端面から離れた所定の設
定位置に円滑に位置させられる。
【0048】次に、上記第2可動体に対する上記第2シ
リンダの動作を解除させれば、上記第2可動体は上記付
勢手段の付勢力で復移動し、この復移動の途中で上記
2可動体と共に上方移動する上記切削刃歯車ワークの
端面に圧接することとなる。
【0049】ここで、上記歯車ワークはカッタ手段によ
り切削されている途中であって、回転手段により軸心回
りに回転させられているため、上記切削によりこの歯車
ワークの端面に生じたばりは、上記切削刃により切除さ
れ、もって、歯車が成形される。
【0050】即ち、上記したように、付勢手段の付勢力
に抗しての第2シリンダの動作と、第1シリンダの動作
とによって、上記切削刃を所定の設定位置に円滑に位置
させることができ、また、上記端面に対する切削刃の設
定位置に、上記所定の設定位置からみて多少の誤差が
じたとしても、上記第2シリンダの動作の解除によっ
て、上記切削刃が上記付勢手段により上記端面に圧接さ
られるまで移動させられることにより、上記誤差が吸
収される。
【0051】よって、上記第2シリンダと付勢手段の各
動作が互いに関連し合うことにより、上記切削刃の設定
位置にある程度の誤差が許容される分、ばりの切除作業
が容易にでき、また、上記したように切削刃は製品の端
面に圧接することから、これら両者間に隙間の生じるこ
とが防止されて、上記製品の端面に生じるばりは上記切
削刃によって確実に切除される。
【0052】しかも、上記発明では、歯車ワークの切削
時に、回転手段とカッタ手段の相対位置が変化しても、
上記回転手段やカッタ手段には切削刃は連関していない
ことから、従来の技術のようにカッタ手段に切削刃が連
動するということは防止される。
【0053】よって、上記カッタ手段の移動にかかわら
ず、上記移動手段により歯車ワークの端面の所定位置に
切削刃を位置させることができることから、上記歯車ワ
ークの切削加工時に、この歯車ワークに生じるばりは上
記切削刃によって、より確実に切除される。
【0054】また、上記第2シリンダを、上記切削刃よ
りも上側に位置させてある。
【0055】このため、上記歯車ワークから切除された
ばりが、上記第2シリンダに付着してこれの作動を阻害
するということは防止される。
【0056】よって、円滑なばりの切除作業が維持され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】正面部分断面図である。
【図2】全体側面部分断面図である。
【図3】平面部分断面図である。
【図4】切削刃の正面図である。
【図5】切削刃の側面図である。
【図6】切削刃の平面図である。
【符号の説明】
1 歯車ワーク 3 軸心 4 回転手段 5 カッタ手段 6 端面 7 ばり 9 移動手段 14 第1シリンダ 18 第1可動体 21 第2可動体 24 切削刃 27 付勢手段 34 第2シリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23F 19/00 B23B 5/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯車ワーク(1)を支持して鉛直方向に
    延びる軸心(3)回りに回転させる回転手段(4)と、
    上記歯車ワーク(1)の軸方向の方側に向ってこの歯
    車ワーク(1)に対し相対的に往、復移動自在とされる
    と共にその往動時にこの歯車ワーク(1)を切削して歯
    を成形するカッタ手段(5)と、上記歯車ワーク(1)
    の軸方向の方側の端面(6)に生じるばりを切除する
    ために設けられる切削刃(24)と、この切削刃(2
    4)を支持して移動自在とさせこの移動で上記切削刃
    (24)を上記歯車ワーク(1)の上記端面(6)に対
    し接離自在に圧接可能とさせる移動手段(9)とを備え
    た歯車の成形装置において、 上記移動手段(9)が、上記歯車ワーク(1)の径方向
    外方位置からこの歯車ワーク(1)側に向って水平方向
    往、復移動自在とされる第1可動体(18)と、この
    第1可動体(18)を移動させる第1シリンダ(14)
    と、上記切削刃(24)を支持して上記歯車ワーク
    (1)の軸方向の方側に向って往、復移動自在となる
    よう上記第1可動体(18)に支承される第2可動体
    (21)と、この第2可動体(21)を復移動させるよ
    う付勢する付勢手段(27)と、上記第1可動体(1
    8)に支承され上記付勢手段(27)の付勢力に抗して
    上記第2可動体(21)を往移動させる第2シリンダ
    (34)とを備え 上記第2シリンダ(34)を、上記切削刃(24)より
    も上側に位置させ た歯車の成形装置。
JP24518591A 1991-08-29 1991-08-29 歯車の成形装置 Expired - Fee Related JP3247124B2 (ja)

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