JP3246732U - 知育玩具 - Google Patents
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Abstract
【課題】種々の形状による数量感覚を養い、算数および数学の能力を伸ばすための知育玩具を提供する。
【解決手段】知育玩具10aは、複数の積み木12a、12b、12c、12dおよびガイド手段14aを備える。積み木12a、12b、12c、12dは平面、底面および側面を備えた立体である。平面と底面は同形状であり、平面と底面は平行になっている。側面は平面と底面に対して垂直になっている。積み木12a、12b、12c、12dの平面および底面の形状は、三角形、四角形、扇形の少なくとも1つを含む。ガイド手段14aはシート状または板状になっている。ガイド手段14aは積み木12a、12b、12c、12dの形状に合わせた図形が描かれている。
【選択図】図1
【解決手段】知育玩具10aは、複数の積み木12a、12b、12c、12dおよびガイド手段14aを備える。積み木12a、12b、12c、12dは平面、底面および側面を備えた立体である。平面と底面は同形状であり、平面と底面は平行になっている。側面は平面と底面に対して垂直になっている。積み木12a、12b、12c、12dの平面および底面の形状は、三角形、四角形、扇形の少なくとも1つを含む。ガイド手段14aはシート状または板状になっている。ガイド手段14aは積み木12a、12b、12c、12dの形状に合わせた図形が描かれている。
【選択図】図1
Description
本考案は、数量感覚を養うことができる知育玩具に関するものである。
種々の知育玩具が開発・販売されている。たとえば、下記特許文献1には立方体の積み木を利用した知育玩具が開示されている。同一形状の積み木を連結させて種々の形状を作ることができる。しかし、立方体をつなぎ合わせるだけであり、数量感覚が養われるかは疑問である。
本考案の目的は、種々の形状による数量感覚を養い、算数および数学の能力を伸ばすための知育玩具を提供することにある。
本考案の知育玩具は、平面および底面が同形状になっており、側面が平面および底面に対して垂直になっている積み木と、前記積み木を平面的または立体的に配置するための表示を示したシート状または板状のガイド手段とを備える。
本考案によると、種々の形状の積み木を種々の形状に配置することで数量感覚を養い、算数および数学の能力を伸ばすことができる。
本考案の知育玩具について図面を使用して説明する。複数の実施形態を説明するが、同一の構成は一の実施形態で説明し他の実施形態で説明を省略する場合がある。
[実施形態1]
図1に示す知育玩具10aは、複数の積み木12a、12b、12c、12dおよびガイド手段14aを備える。積み木12a、12b、12c、12dを用いて種々の形状に形成し、その形状にある積み木12a、12b、12c、12dの種類と数によって数量感覚を養い、算数および数学の能力を養うものである。
図1に示す知育玩具10aは、複数の積み木12a、12b、12c、12dおよびガイド手段14aを備える。積み木12a、12b、12c、12dを用いて種々の形状に形成し、その形状にある積み木12a、12b、12c、12dの種類と数によって数量感覚を養い、算数および数学の能力を養うものである。
積み木12a、12b、12c、12dは平面、底面および側面を備えた立体である。平面と底面は同形状であり、平面と底面は平行になっている。側面は平面と底面に対して垂直になっている。
積み木12a、12b、12c、12dの平面および底面の形状は、三角形、四角形、扇形の少なくとも1つを含む。三角形は正三角形、直角三角形、二等辺三角形、直角二等辺三角形の少なくとも1つを含む。四角形は正方形、長方形、菱形、および台形の少なくとも1つを含む。扇形は、円形を2以上の自然数で均等に分割したときの扇形(半円形を含む)を含む。同一形状の三角形、同一形状の四角形、同一形状の扇形を複数備えてもよい。
積み木12a、12b、12c、12dを構成する材料は檜または杉などの木材である。木材を利用した積み木12a、12b、12c、12dは手触りが良く、扱いやすい。間伐材を利用することも可能であり、森林保全に貢献することも可能である。積み木12a、12b、12c、12dの角にアールなどを設け、怪我をしにくいようにしてもよい。なお、積み木12a、12b、12c、12dを木材以外の材料、たとえば樹脂で構成してもよい。積み木12a、12b、12c、12dの内部を空洞にしてもよい。
積み木12a、12b、12c、12dの表面はその一部または全部を塗料で色付けされていてもよい。赤色、青色、黄色などの複数の色を選択し、いずれかの色で色付けされていてもよい。複数の積み木12a、12b、12c、12dは全て同一の色で色付けされてもよいし、積み木12a、12b、12c、12dごとに色を異ならせてもよい。色を異ならせた場合、全ての積み木12a、12b、12c、12dが異なる色で色付けされてもよく、または各色で色付けされた積み木12a、12b、12c、12dが複数あってもよい。色で説明したが、説明した色を文字、図形(絵を含む)、記号または模様などに置き換えてもよい。色、文字、図形、記号および模様は適宜組み合わされてもよい。
ガイド手段14aはシート状または板状になっている。シート状の場合、紙または樹脂で構成され、本または冊子になっていてもよい。板状の場合、厚紙、樹脂または木材で構成される。厚紙、樹脂または木材の厚みは限定されない。板状の場合、タブレットなどの電子端末を利用することも可能であり、タブレットなどの表示画面に説明するような図形を表示させてもよい。
ガイド手段14aは積み木12a、12b、12c、12dの形状に合わせた図形が描かれている(図2)。たとえば、円形、四角形および六角形(多角形)が描かれている。円形は4つの同一形状の扇形で形成されている。中心角が90°になった同一形状の4つの扇形によって円形が構成できることが理解できる。四角形は正方形になっており、正方形および直角二等辺三角形で正方形を構成できることが理解できる。6個の同一形状の正三角形で六角形が構成できることが理解できる。
ガイド手段14aは積み木12a、12b、12c、12dの配置を示せるのであれば、その大きさは限定されない。ガイド手段14aの上に積み木12a、12b、12c、12dが載せられてもよいし、載せられなくてもよい。
ガイド手段14aは1種類に限定されず、表示される内容の異なったガイド手段14aが複数備えられてもよい。たとえば、図3のガイド手段14bのように同じ積み木12a、12bによって構成される図形を複数描いておく。図3の場合、四角形を構成する積み木12a、12bの配置を変更することができる。いずれの図形も同じ積み木12a、12bで構成されているため、面積が同じであることを理解できる。
ガイド手段14a、14bに描かれる図形は四角形等の形状に限定されない。図4のガイド手段14cに示すように、複数の図形を利用してもよい。図4のガイド手段14cは図2のガイド手段14aの上段に描かれている円形と四角形と同じ積み木12a、12b、12cで構成されている。異なった図形に見えるが、同じ積み木12a、12b、12cを利用していることで、面積は同じになることが理解できるようになる。
図4のガイド手段14cに描かれている図形は配置される積み木12a、12b、12cを示しているが、図5のガイド手段14dのように、図形の外形のみが描かれているもよい。
積み木12a、12b、12c、12dおよびガイド手段14a、14b、14c、14dは図1などに示されたものに限定されない。たとえば、図6の知育玩具10bように構成する積み木12a、12c、12e、12f、12g、12h、12iを変更してもよい。ガイド手段14eに描かれる図形も積み木12a、12c、12e、12f、12g、12h、12iの構成に応じて変更する。円形を構成する扇形の積み木も、中心角が90°以外の角度であってもよい。
以上のように、ガイド手段14a、14b、14c、14d、14eに描かれる図形を異ならせても、使用する積み木12a、12b、12c、12d、12e、12f、12g、12h、12iの数と形状を同じにすることで、図形を形成する形状を認識できる。図形を形成する形状と数が認識できれば、面積を認識することができる。面積を求める公式のみを理解するよりも、面積を理解しやすくなる。すなわち、空間認識能力を養うことで、算数および数学の能力が養なわれる。
[実施形態2]
図7のガイド手段14fのように、大きさの異なる相似形の図形を複数描かれていてもよい。たとえば、図7のガイド手段14fは、直角二等辺三角形が3つ描かれており、一の直角二等辺三角形に対して他の直角二等辺三角形が2倍、4倍の面積になっていてもよい。一の直角二等辺三角形は1つの積み木で構成でき、他の直角二等辺三角形は2つの積み木、4つの積み木で構成できる。
図7のガイド手段14fのように、大きさの異なる相似形の図形を複数描かれていてもよい。たとえば、図7のガイド手段14fは、直角二等辺三角形が3つ描かれており、一の直角二等辺三角形に対して他の直角二等辺三角形が2倍、4倍の面積になっていてもよい。一の直角二等辺三角形は1つの積み木で構成でき、他の直角二等辺三角形は2つの積み木、4つの積み木で構成できる。
相似形の図形であっても、同一種類の積み木の数を異ならせることで構成できることがわかる。同一の積み木の数の違いによって面積が異なることを理解できるようになる。空間を認識する能力を身につけることができる。
[実施形態3]
図8の知育玩具10cに示すように、積み木12jの平面および底面が正方形であった場合、ガイド手段14gは格子形状が描かれていてもよい。その格子形状によって同一の正方形が一の方向(x方向)と他の方向(y方向)に並べられている。x方向とy方向は互いに垂直になっている。図8に示すように、複数の積み木12jが一体になった積み木12k、12lであってもよい。
図8の知育玩具10cに示すように、積み木12jの平面および底面が正方形であった場合、ガイド手段14gは格子形状が描かれていてもよい。その格子形状によって同一の正方形が一の方向(x方向)と他の方向(y方向)に並べられている。x方向とy方向は互いに垂直になっている。図8に示すように、複数の積み木12jが一体になった積み木12k、12lであってもよい。
格子形状の外側において、x方向とy方向にそれぞれ1からの自然数が記載されている。各正方形には数字が記載されている。その数字は、正方形のx方向とy方向に記載された自然数の積(掛け算の値)が記載されている。たとえば、x方向の数字が2であり、y方向の数字が3である場合、そのx方向とy方向の交差する部分にある正方形に記載された数字は6である。
ガイド手段14gの上に積み木12j、12k、12lを置く。1が書かれた正方形から順番に積み木12j、12k、12lを置く。積み木12j、12k、12lは四角形を作るように置く。積み木12j、12k、12lが置かれた正方形の中で1が記載された正方形に対向する正方形が四角形の面積になる。四角形が同一形状の積み木12j、12k、12lで構成されていることがわかり、その面積が積み木12j、12k、12lの個数で表せることが理解できる。たとえば、図9のように、5個の積み木12kを2列になるように並べると、角にある数字は10である。
[実施形態4]
図10に示すように、ガイド手段14hは直角三角形、およびその直角三角形の各辺に正方形が描かれていてもよい。各辺の正方形は、各辺の長さを辺とした正方形である。使用する積み木(図示省略)は平面および底面が正方形になっている。直角三角形の各辺は積み木が並べた長さになるようになる。たとえば、直角三角形の各辺は積み木が3個、4個、5個並べられる長さにしてもよい。
図10に示すように、ガイド手段14hは直角三角形、およびその直角三角形の各辺に正方形が描かれていてもよい。各辺の正方形は、各辺の長さを辺とした正方形である。使用する積み木(図示省略)は平面および底面が正方形になっている。直角三角形の各辺は積み木が並べた長さになるようになる。たとえば、直角三角形の各辺は積み木が3個、4個、5個並べられる長さにしてもよい。
直角三角形の各辺に示される正方形の面積は各辺を二乗した広さである。本実施形態の構成は三平方の定理を空間的に認識できるようになる。
[実施形態5]
図11に示すように、積み木12mは立体的に積み上げられるようにしてもよい。利用する積み木12mは複数の立方体(正六面体)が接合されたものであってもよい(図12)。立方体の面同士が接合されていれば、接合後の形状は限定されない。直線形状、L字形状、凸形状、凹形状など種々の形状であってもよい。なお、立方体の積み木12mの平面を接合することに限定されず、最初から積み木12mを接合した形状に形成してもよい。また、全ての積み木12mの形状を異ならせてもよい。1つの積み木12mに含まれる立方体の個数を異ならせてもよい。
図11に示すように、積み木12mは立体的に積み上げられるようにしてもよい。利用する積み木12mは複数の立方体(正六面体)が接合されたものであってもよい(図12)。立方体の面同士が接合されていれば、接合後の形状は限定されない。直線形状、L字形状、凸形状、凹形状など種々の形状であってもよい。なお、立方体の積み木12mの平面を接合することに限定されず、最初から積み木12mを接合した形状に形成してもよい。また、全ての積み木12mの形状を異ならせてもよい。1つの積み木12mに含まれる立方体の個数を異ならせてもよい。
積み木12mを立体的に積み上げたときに立方体になるように、複数の積み木12mを接合してもよい。立方体の大きさが大きくなるほど、積み木12mの積み上げ方が難しくなる。
ガイド手段には積み上げられたときの底面の構成を表示しておいてもよい。積み木12mが積み上げられたときの立方体をガイド手段に斜視図等で示してもよい。
複数の積み木12mで立体的構造を組み立てることで、空間認識力を高めることができる。立体的構造は立方体に限定されず、他の立体的構造であってもよい。
[実施形態6]
図13に示すように、平面が正方形の2倍の第1積み木12nおよび4倍の第2積み木12oを複数備えてもよい。第2積み木12oは平面が正方形になっている。これらの積み木12n、12oを並べることで、2の倍数と4の倍数を組み合わせた面積を認識できるようになる。たとえば、第1積み木12nと第2積み木12oの合計が10個であり、面積が28になる場合の第1積み木12nと第2積み木12oの組み合わせを考えた場合、図14のように第1積み木12nを6個と第2積み木12oを4個並べられる。いわゆる鶴亀算を空間で認識することができる。
図13に示すように、平面が正方形の2倍の第1積み木12nおよび4倍の第2積み木12oを複数備えてもよい。第2積み木12oは平面が正方形になっている。これらの積み木12n、12oを並べることで、2の倍数と4の倍数を組み合わせた面積を認識できるようになる。たとえば、第1積み木12nと第2積み木12oの合計が10個であり、面積が28になる場合の第1積み木12nと第2積み木12oの組み合わせを考えた場合、図14のように第1積み木12nを6個と第2積み木12oを4個並べられる。いわゆる鶴亀算を空間で認識することができる。
図13は基本となる正方形の2倍と4倍の積み木12n、12oであったが、他の倍数の積み木であってもよい。また、積み木を配置しやすいように、ガイド手段には格子が描かれていてもよい。
その他、本考案は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。各実施形態は完全に独立したものではなく、適宜組み合わされてもよい。
10a、10b、10c:知育玩具
12a、12b、12c、12d、12e、12f、12h、12i、12j、12k、12l、12m、12n、12o:積み木
14a、14b、14c、14d、14e、14f、14g、14h:ガイド手段
12a、12b、12c、12d、12e、12f、12h、12i、12j、12k、12l、12m、12n、12o:積み木
14a、14b、14c、14d、14e、14f、14g、14h:ガイド手段
Claims (6)
- 平面および底面が同形状になっており、側面が平面および底面に対して垂直になっている積み木と、
前記積み木を平面的または立体的に配置するための表示を示したシート状または板状のガイド手段と、
を備えた知育玩具。 - 前記積み木の平面および底面が四角形、三角形、および扇形の少なくとも1つを含む請求項1の知育玩具。
- 複数の前記積み木の表面が色、文字、図形、記号、または模様の少なくとも1つを異ならせた請求項1の知育玩具。
- 前記ガイド手段が一の形状および該一の形状に対する相似形の形状を表示した請求項1の知育玩具。
- 前記ガイド手段が直角三角形および該直角三角形の各辺に接する正方形を表示した請求項1の知育玩具。
- 前記ガイド手段が一の方向と該一の方向に垂直な他の方向に正方形を並べた格子形状、該一の方向に並べられた自然数、該他の方向に並べられた自然数、該一の方向にある自然数と他の方向にある自然数の交差する位置にある正方形の中において、該正方形の一の方向にある自然数と他の方向にある自然数の積を表示した請求項1の知育玩具。
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JP2024000812U JP3246732U (ja) | 2024-03-18 | 2024-03-18 | 知育玩具 |
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