JP3246524U - 発熱具 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用中に包材内の発熱剤が偏りにくい発熱具の提供。【解決手段】発熱剤と前記発熱剤を封入する包材とからなる発熱具であって、前記発熱剤が包材内に空気を実質的に含まない状態で封入されていることを特徴とする発熱具。【選択図】図1

Description

本考案は、被酸化性金属粉と空気との発熱反応を利用した発熱具に関する。
使い捨てカイロに代表される被酸化性金属粉と空気との発熱反応を利用する発熱具(以下、発熱具という。)は暖をとるための器具であり、使い捨てできる点や携帯が便利な点から好まれている。
一般的な発熱具は、被酸化性金属粉、バーミキュライト、吸水性ポリマー、活性炭、塩類、及び水等の混合物からなる発熱剤が、樹脂フィルムや不織布、紙等の袋状の包材に封入されている(例えば、特許文献1)。発熱剤は保存時は密封外袋に収納されており、使用時に密封外袋から取り出して、包材の通気領域を介して外部から取り込まれた空気中の酸素により発熱剤が酸化反応するのでその発熱を採暖に利用できる。
しかしながら、使用中に包材内で発熱剤が重力方向に移動して偏在するという現象が発生し、形状の変形や使用感の低下、発熱温度のばらつき等の不都合が生じる場合があった。また更に同サイズでの充填量の低減や、低い平均発熱温度を実現しようとすると、さらに偏在が大きくなる不都合が生じる場合があった。
国際公開第2016/159225号
本考案は、使用中に包材内の発熱剤が偏りにくい発熱具を提供することを課題とする。
本考案者は、上記課題に鑑み鋭意検討したところ、発熱剤を包材の内部に封入する際、発熱剤に空気が含まれないように封入すれば、発熱具の使用中に発熱剤の偏りを抑制できることを見出し、本考案を完成するに至った。
すなわち、本考案は、発熱剤と前記発熱剤を封入する包材とからなる発熱具であって、前記発熱剤が包材内に空気を実質的に含まない状態で封入されていることを特徴とする発熱具を提供するものである。
本考案の発熱具によれば、使用中の発熱剤の偏りを抑制することができる。それにより、形状の変形や使用感の低下を防止でき、また、均一な発熱を得ることができる。
本考案発熱具の正面説明図。
以下、本考案の実施の形態を図面と共に説明する。
図1において、10は発熱具で、発熱剤11と前記発熱剤11を封入する包材12とからなり、前記発熱剤11が包材12内に空気を実質的に含まない状態で封入されている。当該発熱具10は、使用時に空気の存在下で発熱するものであって、使い捨てカイロとして、人体又は他の物体に温熱を付与するために使用することができる。
本考案において包材12としては、特に限定されず、従来の使い捨てカイロ等に用いられる包材を用いることができる。例えば、不織布と樹脂フィルムとを積層してなる通気性シート材料が挙げられる。通常、不織布が外側になる。また、前記通気性シート材料は、不織布と樹脂フィルムとの間に中間層等を有することができる。積層する不織布と樹脂フィルムとは、ホットメルト型接着剤、有機溶剤型接着剤、エマルション型接着剤等の接着剤層を介して貼り合わされたものでもよい。
包材12は、図1に示すように、通常は扁平な袋状であり、例えば、周辺を加熱融着して袋状に成形される。
不織布の材料としては、特に限定されないが、例えば、ポリエステル製不織布(ポリエチレンテレフタレート製不織布等)、ポリオレフィン製不織布(ポリエチレン製不織布、ポリプロピレン製不織布等)、ポリアミド製不織布(ナイロン製不織布等)、レーヨン製不織布等の合成繊維による不織布、天然繊維による不織布が挙げられる。
不織布の製造方式としては、特に限定されないが、例えば、スパンボンド法(スパンボンド方式)、スパンレース法(スパンレース方式)、メルトブロー法、サーマルボンド法、ケミカルボンド法、ニードルパンチ法等が挙げられる。
不織布の目付けは、例えば20~40g/m2のものが好ましい。
樹脂フィルムの材料としては、針による穿孔等の方法により通気性を実現できるものや、無機物を配合し延伸することで通気性を実現できるものであれば特に限定されないが、例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-α-オレフィン共重合体等のエチレン系樹脂、ポリプロピレン、プロピレン-α-オレフィン共重合体等のプロピレン系樹脂、ポリブテン-1等のポリブテン系樹脂、ポリ-4-メチルペンテン-1、エチレン-アクリル酸共重合体、エチレン-メタクリル酸共重合体等のエチレン-不飽和カルボン酸共重合体、エチレン-アクリル酸メチル共重合体、エチレン-アクリル酸エチル共重合体、エチレン-メタクリル酸メチル共重合体等のエチレン-(メタ)アクリル酸エステル共重合体、エチレン-ビニルアルコール共重合体等が挙げられる。
樹脂フィルムの密度は、例えば、0.90~0.93g/cm3のものが好ましい。
中間層の材料としては、他の不織布、他の樹脂フィルム、チタン白、アルミニウム等が挙げられ、特に限定されない。
包材12は、一方の面に粘着層(図示なし)を設けてもよい。
粘着層を形成するのに用いられる粘着剤としては、特に限定されないが、例えば、ビニル系粘着剤、酢酸ビニル系粘着剤、ポリビニルアセタール系粘着剤、塩化ビニル系粘着剤、セルロース系粘着剤、クロロプレン(ネオプレン)系粘着剤、アクリル系粘着剤、ニトリルゴム系粘着剤、スチレンゴム系粘着剤、シリコーンゴム系粘着剤、ポリサルファイド系粘着剤、テルペン樹脂あるいは水溶性ロジン等の粘着剤が挙げられる。粘着層を設ける場合には、使用前に粘着層が汚損するのを防止するため、剥離紙で被覆することが好ましい。
本考案において発熱剤11としては、特に限定されず、従来の使い捨てカイロ等に用いられる発熱剤を用いることができる。発熱剤11は、発熱の状態をよくする観点から、例えば、被酸化性金属粉、保水剤、反応促進剤、塩類、水の混合物から構成される。
被酸化性金属粉としては、特に限定されないが、例えば、鉄、アルミニウム、亜鉛、銅等が挙げられる。
保水剤としては、特に限定されないが、例えば、木粉、バーミキュライト、けい藻土、パーライト、シリカゲル、アルミナ、吸水性ポリマー等が挙げられる。
反応促進剤としては、特に限定されないが、例えば、活性炭、カーボンブラック、黒鉛等が挙げられる。
塩類としては、特に限定されないが、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム等の無機塩が挙げられる。
一例として、被酸化性金属粉50~60質量部、保水剤5~20質量部、反応促進剤3~10質量部、塩類2~5質量部、及び水20~32質量部の組成で混合したものを発熱剤として用いることができる。
発熱剤11には、本考案の効果を阻害しない範囲で、上記成分以外の成分を適宜添加してもよい。このような成分としては、例えば、芳香成分、水素発生抑制剤等が挙げられる。
本考案の発熱具10は、JIS規格S4100-2007に拠る最高温度が好ましくは60℃前後、使用時の平均温度が好ましくは50℃前後、40℃以上を保持する持続時間が好ましくは8~24時間程度である。
発熱具10は、包材12の内部に発熱剤11を封入して形成されるが、本考案においては、発熱剤11が空気を実質的に含まない状態で封入されている。これにより、発熱具の使用中の発熱剤の偏りを抑制することができる。本明細書において、「実質的に含まない」とは、空気を積極的に含有させることはなく、仮に含まれるとしても本考案の効果に影響がある量を含まないことをいう。
本考案の発熱具10の形状は特に限定されないが、図1に示すように、通常は略矩形である。大きさは特に限定されるものではないが、例えば長手方向が50~150mmで、短手方向が40~140mmで、包材内に発熱剤が偏りなく存在している状態で厚みが1~15mmであることが、衣類に貼付した際、使用感や見た目に違和感が少なく、また、手のひらやポケットに納めやすいことから好ましい。
発熱剤11を封入した包材12を、さらに非通気性の包材からなる袋体(外袋)(図示なし)に密封包装し、使用時に発熱剤11を封入した包材12を外袋から取り出して用いることもできる。
非通気性の包材からなる袋体(外袋)としては、特に限定されないが、例えば、透明蒸着PETフィルム、二軸延伸ポリプロピレンプラスポリエチレンフィルムラミネートフィルム、ポリ塩化ビニリデン、ポリアミド、ナイロン、金属蒸着フィルム、金属酸化物の蒸着フィルム、金属泊ラミネートフィルム、EVOH(エチレン・ビニルアルコール共重合物、エチレン・酢酸ビニル共重合体鹸化物)系フィルムの単独フィルム、又は他のフィルムとの貼り合せフィルムとポリエチレン、ポリプロピレン等の熱融着性フィルムとを貼合せた複合フィルムや多層フィルム等を使用することができる。これらのフィルムは、例えば、熱融着性フィルムの面が、互いに内側となるようにして重ね合わせ、周辺を加熱融着して袋体に成形される。
本考案の発熱具10は、衣類や肌等に貼るタイプのものであってもよく、貼らないタイプのものであってもよい。好ましくは貼るタイプの発熱具として使用することが好ましい。
以下、本考案について実施例を挙げ、より詳細に説明するが、本考案は以下の実施例により何ら限定されるものではない。
実施例1
PET不織布とポリエチレンフィルムを積層して延伸して形成した通気性シート体の内部に30gの発熱剤(鉄粉、活性炭、塩化ナトリウム、保水剤、及び水)を空気が実質的に内包されないように封入して、外周を加熱圧着することにより、130mm×95mmの略矩形の扁平な袋状の使い捨てカイロを作製した。
この使い捨てカイロは、使用中に発熱剤が重力方向に移動して偏在することはなく、使用感は良好で、発熱温度も安定していた。
10:発熱具
11:発熱剤
12:包材

Claims (3)

  1. 発熱剤と前記発熱剤を封入する包材とからなる発熱具であって、前記発熱剤が包材内に空気を実質的に含まない状態で封入されていることを特徴とする発熱具。
  2. 前記発熱剤が、被酸化性金属粉、保水剤、反応促進剤、塩類及び水の混合物であることを特徴とする請求項1記載の発熱具。
  3. 前記包材が、不織布と樹脂フィルムとを積層してなる通気性シート材料により袋状に成形されたものであることを特徴とする請求項1又は2記載の発熱具。
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