JP3246068U - 照明器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】細菌を除去する照明用の照明器具を提供する。【解決手段】照明器具10は、光源モジュール12と光減衰ユニット14を備える。光源モジュールは、複数の波長WLからなる出射光ELを生成する。波長は、少なくとも第1波長FW、複数の第2波長SW、および第3波長TWを含む。第1波長は第1光強度を有する。第1波長は、細菌を除去するために、中心波長405nmの±10nm以内である。第2波長は、それぞれ照明用の第2光強度を有する。第3波長は第3光強度を有する。光減衰ユニットは、第3波長の第3光強度を減衰させる。出射光が光減衰ユニットを通過した後、照度に対する第2光強度の寄与率は40%以上であり、照度に対する第3光強度の寄与率は10%以下である。【選択図】図1
Description
本考案は、照明器具に関し、特に、細菌を除去する照明用の照明器具に関する。
従来、照明器具は照明を提供するだけでなく、殺菌・滅菌のために紫外線などの特定の波長を使用していた。
需要に応えて、照明と殺菌の機能を組み合わせた照明器具もある。しかし、可視光を照明に使用した場合、殺菌の機能を達成するために、実際の照明の要求を満たすことができない場合がある。
上記事情に鑑みて、本考案は、従来技術の欠点を解決する照明器具を提案する。
本考案の目的は、可視光(または自然白色光)による照明を実現し、細菌を除去する効果も達成する照明器具を提供することにある。
本考案に係る照明器具によれば、出射光における複数の波長範囲(帯域とも呼ばれる)が定義される。各帯域の光強度を調整することで、照明器具は帯域ごとに異なる光強度を持つことになる。
本考案に係る照明器具によれば、第1波長域の光は、他の波長の光強度よりも高い第1光強度を有する。このようにして、照明器具は、可視光を照射することができ、かつ細菌を除去する効果を得ることができる。
本考案に係る照明器具によれば、第2波長域の光は、第2光強度を有する。照明の目的を達成するために、照度に対する第2光強度の寄与率は40%以上である。
本考案に係る照明器具によれば、第3波長域の光は、第3光強度を有する。光減衰ユニットにより、照度に対する第3光強度の寄与率を10%以下にすることで、有害な光(例えば、青色光)を除去することができる。
本考案に係る照明器具によれば、前記出射光は、1つまたは複数の発光ユニット(例えば、発光ダイオード)によって出射される。
本考案に係る照明器具によれば、フラットランプ、埋め込み型ランプ、またはその他の種類の照明器具を製造するためのハウジングが提供される。
本考案に係る照明器具によれば、光源モジュールに配置され、光源モジュールから発生する廃熱を放出し、発光効率及び安定性を維持する放熱ユニットをさらに備える。
前記目的およびその他の目的を達成するために、本考案は、細菌を除去する照明用の照明器具を提供する。照明器具は、光源モジュールと光減衰ユニットを備える。光源モジュールは、複数の波長からなる出射光を生成する。前記波長は、少なくとも第1波長、複数の第2波長、および第3波長を含む。第1波長は第1光強度を有する。第1波長は、細菌を除去するために、中心波長405nmの±10nm以内である。複数の第2波長は、それぞれ照明用の第2光強度を有する。前記第2波長は、前記第1波長を包含する。第3波長は第3光強度を有する。光減衰ユニットは、前記光源モジュールの一方の側に配置されている。光減衰ユニットは、第3波長の第3光強度を減衰させる。出射光が前記光源モジュールに配置された光減衰ユニットを通過した後、照度に対する第2光強度の寄与率は40%以上であり、照度に対する第3光強度の寄与率は10%以下である。
従来技術と比較して、本考案は、異なる波長帯域の光強度を異なるように調整する照明器具を提供する。それにより、照明器具は、十分な照度を提供し、細菌を除去する効果もある。また、照明に含まれる有害な波長(青色光の帯域)を減衰させることも可能である。本考案は、多機能な照明器具である。
本考案の目的、特徴及び効果を十分に理解するために、以下に示す具体的な実施例と添付図面に基づいて詳細に説明する。
本明細書では、「1つ」または「1個」という用語は、本明細書に記載されるユニット、素子、及び組立体を記述するために使用される。これは便宜上であり、本発明の範囲に一般的な意味を持たせるためである。従って、別の意味を指すものでない限り、そのような説明は、1つまたは少なくとも1つを含むものと理解され、単数形には複数形も含まれる。
本明細書では、「含む」、「備える」、「有する」、「持つ」、またはその他の類似の用語は、非排他的な包含を対象とする。例えば、複数の要素を含む構成要素または構造は、本明細書に列挙された要素だけに限定されるものではなく、明示的に列挙されていないが、構成要素や構造に固有の他の要素を含んでいてもよい。なお、明示的に反対の記載がない限り、「または」という用語は、排他的な「または」ではなく、包括的な「または」を意味する。
図1は、本考案の第1実施例に係る照明器具の構造を示す分解模式図である。図1において、照明器具10は、細菌を除去する(除菌または滅菌とも呼ばれる)照明用の照明器具である。照明器具10は、4,000°K~5,000°Kの色温度範囲の光を生成する。照明器具10は、緑膿菌、腸球菌などを含むがこれらに限定されない細菌を除去することができる。照明器具10は、抗菌効果を有するため、抗菌ランプとも呼ぶことができる。
照明器具10は、光源モジュール12と光減衰ユニット14を備える。
光源モジュール12は、複数の波長WLからなる出射光ELを生成する。例えば、複数の波長WLの波長範囲は、380ナノメートル(nm)から680nmである。詳しくは、光源モジュール12は、単一または複数の発光ユニット122を有する。例えば、発光ユニット122は、発光ダイオード(light-emitting diode、LED)である。また、光源モジュール12の発光効率は、95ルーメン/ワット(lm/W)以上である。光源モジュール12の国際標準演色評価数(CIE Ra)は80以上である。詳しくは、光源モジュール12は、ドライバ回路、ドライバチップ、コントローラ、制御回路、整流器、増幅器、光学素子などを含んでもよいが、その説明を割愛する。
前記波長WLは、少なくとも第1波長FW、複数の第2波長SW、および第3波長TWを含む。第1波長FWは第1光強度を有する。第1波長FWは、細菌を除去するために、中心波長405nmの±10nm以内である。この実施例では、図2は、本考案の図1の第1波長と光強度の特性を示す図である。図2では、第1波長FWの光強度が405nm付近に最も強く現れていることが分かる。中心波長405nmの±10nmの範囲内では、光強度は最も強い光強度の50%以上となる。
複数の第2波長SWは、それぞれ(可視光)照明用の第2光強度を有する。例えば、第2波長SWの波長範囲は、400nmから420nmである。この実施例では、図3は、本考案の図1の波長と光強度の特性を示す図である。図3の縦軸は光強度を表し、横軸は波長を表す。図から、380nmから680nmの波長WLでは、波長によって光強度が異なることがわかる。詳しくは、これらの第2波長SWと第2光強度は、異なる材料、パッケージ構造などによって決定することができる。また、図3において、第2波長SWは、第1波長FWを包含する。特に、第2波長SWの一部は、第1波長FWと重なっている。例えば、照度に対する第2光強度の寄与率は40%以上である。
第2波長SWのうち、突出した帯域、すなわち円で示した波長帯は、青色光の波長である450nmから560nmの波長帯であり、人間の目に有害な波長(波長帯)であることがわかる。この実施例において、第3波長TWは、例えば、視力に悪影響を及ぼす可能性のある青色光の波長である。そのため、第3光強度が強い第3波長TWが照明に含まれると、照明器具の使用において使用者の目に悪影響を及ぼす可能性がある。
光減衰ユニット14は、光源モジュール12の一方の側に配置されている。光減衰ユニット14は、特定の波長(または帯域)のフィルタである。この実施例において、光減衰ユニット14は、450nm~460nmの波長(すなわち、前述の第3波長TW)を減衰させ、第3波長TWの第3光強度を減衰させ、青色光による目への悪影響を抑制する。詳しくは、照明光が複数の波長で構成されているという特性を維持するために、光減衰ユニット14は、第3波長TWを完全に除去するのではなく、第3波長TWの第3光強度を減衰させるのみである。要するに、第3波長TWは、比較的小さい第3光強度を持っている。例えば、照度に対する第3光強度の寄与率は10%以下である。
図4は、本考案の第2実施例に係る照明器具の構造を示す分解模式図である。図4において、照明器具10’は、第1実施例の光源モジュール12と光減衰ユニット14に加えて、放熱ユニット16とハウジング18を備える。
光源モジュール12と光減衰ユニット14は、先に説明した通りであり、その説明を割愛する。
ここでは、一例として、放熱ユニット16は、光源モジュール12の一方の側(例えば、光源モジュール12の底面)に配置されている。他の実施例では、放熱ユニット16は、廃熱を放出するのに有利な位置に配置されてもよい。この実施例において、放熱ユニット16は、放熱ペーストと放熱フィンとを有する。放熱ユニット16が光源モジュール12に接触することにより、放熱ユニット16は、光源モジュール12(または発光ユニット122)が発生する廃熱を放出するすることができる。こうすることで、安定した発光効率を維持し、光源モジュール12の寿命を延ばすことができる。
ハウジング18は、光源モジュール12、光減衰ユニット14、及び放熱ユニット16のうちの少なくとも1つを収容するための収容空間SPを有する。ハウジング18と光源モジュール12との組み合わせにより、照明器具をフラットランプ、埋め込み型ランプ、またはその他の形状の照明器具として設計することができる。
なお、照明器具10、10’は、その他の部材を備えてもよい。例えば、照明器具10には、出射光を比較的均一にするために光拡散フィルムが取り付けられる。
別の実施例では、照明器具10、10’は、さらに制御ユニット(図示せず)を備える。制御ユニットは、光源モジュール12の第1波長FWおよび第2波長SWの振幅と光強度を制御する。
以上、好ましい実施例によって本考案を開示したが、これらの実施例は本考案を説明するために使用されているに過ぎず、本考案の範囲を限定するものではないことを当業者は理解できるであろう。なお、上記実施形態と均等な変更や置換は、当然に本考案の技術的範囲に属するものと了解される。したがって、本考案の範囲は、添付の登録請求の範囲に規定されているものとする。
10、10’ 照明器具
12 光源モジュール
122 発光ユニット
14 光減衰ユニット
16 放熱ユニット
18 ハウジング
WL 波長
EL 出射光
FW 第1波長
SW 第2波長
TW 第3波長
SP 収容空間
12 光源モジュール
122 発光ユニット
14 光減衰ユニット
16 放熱ユニット
18 ハウジング
WL 波長
EL 出射光
FW 第1波長
SW 第2波長
TW 第3波長
SP 収容空間
Claims (11)
- 細菌を除去する照明用の照明器具であって、
第1光強度を有し、細菌を除去するために、中心波長405nmの±10nm以内である第1波長と、照明用の第2光強度を有し、前記第1波長を包含する複数の第2波長と、第3光強度を有する第3波長と、を少なくとも含む複数の波長からなる出射光を生成する光源モジュールと、
前記光源モジュールの一方の側に配置されており、前記第3波長の前記第3光強度を減衰させる光減衰ユニットと、を備え、
前記出射光が前記光源モジュールに配置された前記光減衰ユニットを通過した後、照度に対する前記第2光強度の寄与率は40%以上であり、照度に対する前記第3光強度の寄与率は10%以下である、照明器具。 - 前記第2波長の波長範囲は、400nmから420nmであることを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
- 前記第3波長の波長範囲は、450nmから460nmであることを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
- 前記光源モジュールは、単一または複数の発光ユニットを有することを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
- 前記発光ユニットは、発光ダイオード(LED)であることを特徴とする請求項4に記載の照明器具。
- 前記出射光の色温度範囲は、前記波長の振幅と波長によって4,000°K~5,000°Kと決定されることを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
- 前記光源モジュールの発光効率は、95ルーメン/ワット(lm/W)以上であることを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
- 前記光源モジュールの国際標準演色評価数(CIE Ra)は80以上であることを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
- 前記光源モジュールの一方の側に配置され、前記光源モジュールから発生する廃熱を放出する放熱ユニットをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
- 前記光源モジュールと前記光減衰ユニットを収容するための収容空間を有するハウジングをさらに備え、前記照明器具はフラットランプまたは埋め込み型ランプであることを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
- 前記光源モジュールに接続される制御ユニットをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
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