JP3245648U - 防水パン及び防水パンアセンブリ構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】防水パンに組立部を設け、施工現場で防水パンの組立部を互いに組み合わせ、複数階を備えた家屋における同一階での排水効果が得られる、防水パン及び防水パンアセンブリ構造を提供する。【解決手段】防水パン1は、パン本体10と、組立部11とを備える。組立部は、パン本体の底部内側から上方に延伸してパン本体の周側に周設する。パン本体の内側には、排水空間12を形成する。組立部は、傾斜段部110、当接段部111及び組立段部112を有する。傾斜段部は、一端がパン本体の底部と接続し、他端が当接段部の一端と接続する。当接段部の他端を組立段部に接続する。傾斜段部と、パン本体の底部とによりアールRを形成する。一方のパン本体の組立部と、他方のパン本体の組立部とを組み合わせる。各パン本体の各組立部を互いに組み合わせ、各組立部上に防水スリーブを嵌設する。【選択図】図2
Description
本考案は、ある階とその上下階との間の排水技術に関し、特に、防水パン及び防水パンアセンブリ構造に関する。
家屋の建築施工では、各階のトイレ、キッチン、ベランダに排水用の貫通穴を予め設け、その貫通穴に排水管を配管し、排水管の下端を下層に接続するが、このような従来の施工方式では、長期間使用した場合、当該階の防水層と、上下階の排水用の貫通穴及び排水管とに漏水が発生してしまう虞があった。そのため、施工現場で組み立てることができる上、当該階の排水効果が得られる、防水パン構造が求められていた。
こうした現状に鑑み、本考案者は鋭意研究を重ねた結果、本考案の防水パン及び防水パンアセンブリ構造を完成したものである。
本考案の主な目的は、防水パンに組立部を設け、施工現場で防水パンの組立部を互いに組み合わせて同層排水を行う、防水パン及び防水パンアセンブリ構造を提供することにある。
上記課題を解決するために、本考案の第1の形態によれば、パン本体と、組立部とを備えた、防水パンであって、前記組立部は、前記パン本体の底部内側から上方に延伸して前記パン本体の周側に周設し、前記パン本体の内側には、排水空間を形成し、前記組立部は、傾斜段部、当接段部及び組立段部を有し、前記傾斜段部は、一端が前記パン本体の底部と接続し、他端が前記当接段部の一端と接続し、前記当接段部の他端を前記組立段部に接続することを特徴とする、防水パンを提供する。
前記傾斜段部と、前記パン本体の底部とによりアールを形成することが好ましい。
一方の前記パン本体の前記組立部と、他方の前記パン本体の前記組立部とを組み合わせることが好ましい。
各前記パン本体の各前記組立部を互いに組み合わせ、各前記組立部上に防水スリーブを嵌設することが好ましい。
前記パン本体の底部内側には、第1のモジュール層を形成し、前記パン本体の底部外側には、第2のモジュール層を形成することが好ましい。
前記第1のモジュール層は、表面層を有することが好ましい。
前記第2のモジュール層は、斜度層、硬質支持層及び底層を有し、前記斜度層は、前記底層と前記硬質支持層との間に形成し、前記硬質支持層は、前記斜度層と前記パン本体の底部外側との間に形成することが好ましい。
上記課題を解決するために、本考案の第2の形態によれば、複数のパン本体と、組立部とを備えた、防水パンアセンブリ構造であって、前記組立部は、各前記パン本体の底部内側から上方に延伸して各前記パン本体の周側に周設し、各前記パン本体の内側には、排水空間を形成し、各前記パン本体を各前記組立部を介して互いに組み合わせ、各前記組立部は、傾斜段部、当接段部及び組立段部を有し、前記傾斜段部は、一端が前記パン本体の底部と接続し、他端が前記当接段部の一端と接続し、前記当接段部の他端を前記組立段部に接続することを特徴とする、防水パンアセンブリ構造を提供する。
前記傾斜段部と、前記パン本体の底部とによりアールを形成することが好ましい。
各前記組立部を互いに組み合わせ、各前記組立部上に防水スリーブを嵌設することが好ましい。
前記パン本体の底部内側には、第1のモジュール層を形成し、前記パン本体の底部外側には、第2のモジュール層を形成することが好ましい。
前記第1のモジュール層は、表面層を有することが好ましい。
前記第2のモジュール層は、斜度層、硬質支持層及び底層を有し、前記斜度層は、前記底層と前記硬質支持層との間に形成し、前記硬質支持層は、前記斜度層と前記パン本体の底部外側との間に形成することが好ましい。
本考案の防水パン及び防水パンアセンブリ構造は、防水パンに組立部を設け、施工現場で防水パンの組立部を互いに組み合わせて同層排水を行うことができる。
添付図面を参照して、本考案の実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一または同様の構成を有する。
(第1実施形態)
図1~図5を参照する。図1~図5に示すように、本考案の第1実施形態に係る防水パン1は、パン本体10と、組立部11とから構成されてなる。
図1~図5を参照する。図1~図5に示すように、本考案の第1実施形態に係る防水パン1は、パン本体10と、組立部11とから構成されてなる。
組立部11は、パン本体10の底部内側から上方に延伸させてパン本体10の周側に周設し、パン本体10の内側には、排水空間12を形成する。組立部11は、傾斜段部110、当接段部111及び組立段部112を有する。傾斜段部110の一端は、パン本体10の底部と接続し、パン本体10の底部との間にアールRを形成する。当接段部111は、一端を傾斜段部110に接続し、他端を組立段部112に接続する。
施工者は、施工現場の条件に応じ、パン本体10の組立部11をもう一つのパン本体10の組立部11と組み合わせ、防水パンアセンブリ構造2を組み立ててもよい(図5を参照する)。各パン本体10の各組立部11を互いに組み合わせた後、各組立部11上に防水スリーブ13を嵌設し、防水パンアセンブリ構造2を施工階の床に設置し、当該階の排水施工を行う。また、組立部11の傾斜段部110とパン本体10の底部との間に、90度よりも大きな角度のアールRを形成し、各組立部11を組み合わせ易いようにしてもよい。
第1実施形態の防水パン1は、施工の必要に応じてパン本体10上に、材質が互いに異なる第1のモジュール層14及び第2のモジュール層15を形成してもよい。詳細に述べると、第1のモジュール層14をパン本体10の底部内側に形成し、第2のモジュール層15をパン本体10の底部外側に形成してもよい。第1のモジュール層14は、表面層140を有する。第2のモジュール層15は、斜度層150、硬質支持層151及び底層152を有する。底層152は、最下層に形成する。斜度層150は、底層152と硬質支持層151との間に形成する。硬質支持層151は、斜度層150とパン本体10の底部外側との間(図3を参照する)か、パン本体10の底部内側(図4を参照する)に形成してもよい。斜度層150の上面153が5度よりも小さな傾斜角度を有するため、パン本体10の底部に斜度層150を形成してから、パン本体10の排水空間12の底部に、斜度層150の傾斜角度に対応する傾斜面を形成し、排水を容易にしてもよい。
第1実施形態の斜度層150の傾斜角度は、0.286度、0.573度又は1.718度でもよいが、1.146度であることが好ましい。表面層140は、タイル、プラスチックタイル、ガラス繊維強化プラスチック、アクリル、クリスタルタイル、石材又は防水シート(Waterproof Sheet)からなってもよい。斜度層150は、プラスチック、ゴム、ポリエチレン発泡体、ポリプロピレン発泡体、プラスチック板、ゴム板、ポリプロピレン、ポリエチレン、及びにこれらの組み合わせからなるもののうちの何れか1つからなってもよい。硬質支持層151は、インテグラルスキンフォームシート(Integral Skin-Foam Sheet)、プラスチック板、ストーンプラスチック複合材板(Stone Plastic Composite Board)、繊維セメント板(Fiber Cement Board)、及びにこれらの組み合わせからなるもののうちの何れか1つからなってもよい。底層152は、プラスチックスポンジ、ゴム、ポリエチレン発泡体、ポリプロピレン発泡体、繊維製品、織布、及びにこれらの組み合わせからなるもののうちの何れか1つからなってもよい。
(第2実施形態)
本考案の第2実施形態に係る防水パンアセンブリ構造2は、複数のパン本体10と、組立部11とから構成されてなる。
本考案の第2実施形態に係る防水パンアセンブリ構造2は、複数のパン本体10と、組立部11とから構成されてなる。
組立部11は、各パン本体10の底部内側から上方に延伸してパン本体10の周側に周設し、各パン本体10の内側には、排水空間12を形成する。組立部11は、傾斜段部110、当接段部111及び組立段部112を有する。傾斜段部110の一端は、各パン本体10の底部に接続し、各パン本体10の底部との間にアールRを形成する。当接段部111は、一端を傾斜段部110に接続し、他端を組立段部112に接続する。
各パン本体10は、各組立部11を介して互いに組み合わせた後、各組立部11上に防水スリーブ13を嵌設する。
施工者は、施工現場の条件に応じ、防水パンアセンブリ構造2を施工階の床に設置し、当該階の排水施工を行う。また、組立部11の傾斜段部110とパン本体10の底部との間に、90度よりも大きな角度のアールRを形成し、各組立部11を組み合わせ易いようにしてもよい。
第2実施形態の防水パン1は、施工の必要に応じてパン本体10上に、材質が互いに異なる第1のモジュール層14及び第2のモジュール層15を形成してもよい。詳細に述べると、第1のモジュール層14をパン本体10の底部内側に形成し、第2のモジュール層15をパン本体10の底部外側に形成してもよい。第1のモジュール層14は、表面層140を有する。第2のモジュール層15は、斜度層150、硬質支持層151及び底層152を有する。底層152は、最下層に形成する。硬質支持層151は、パン本体10の底部内側(図3を参照する)か、パン本体10の底部外側に形成するとともに、斜度層150の上方(図4を参照する)に形成する。斜度層150の上面153が5度よりも小さな傾斜角度を有するため、パン本体10の底部に斜度層150を形成してから、パン本体10の排水空間12の底部に、斜度層150の傾斜角度に対応する傾斜面を形成し、排水を容易にしてもよい。
第2実施形態の斜度層150の傾斜角度は、0.286度、0.573度又は1.718度でもよいが、1.146度であることが好ましい。表面層140は、タイル、プラスチックタイル、ガラス繊維強化プラスチック、アクリル、クリスタルタイル、石材又は防水シートからなってもよい。斜度層150は、プラスチック、ゴム、ポリエチレン発泡体、ポリプロピレン発泡体、プラスチック板、ゴム板、ポリプロピレン、ポリエチレン、及びにこれらの組み合わせからなるもののうちの何れか1つからなってもよい。硬質支持層151は、インテグラルスキンフォームシート、プラスチック板、ストーンプラスチック複合材板、繊維セメント板、及びにこれらの組み合わせからなるもののうちの何れか1つからなってもよい。底層152は、プラスチックスポンジ、ゴム、ポリエチレン発泡体、ポリプロピレン発泡体、繊維製品、織布、及びにこれらの組み合わせからなるもののうちの何れか1つからなってもよい。
1 防水パン
2 防水パンアセンブリ構造
10 パン本体
11 組立部
12 排水空間
13 防水スリーブ
14 第1のモジュール層
15 第2のモジュール層
110 傾斜段部
111 当接段部
112 組立段部
140 表面層
150 斜度層
151 硬質支持層
152 底層
153 上面
R アール
2 防水パンアセンブリ構造
10 パン本体
11 組立部
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152 底層
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R アール
Claims (13)
- パン本体と、組立部とを備えた、防水パンであって、
前記組立部は、前記パン本体の底部内側から上方に延伸して前記パン本体の周側に周設し、前記パン本体の内側には、排水空間を形成し、前記組立部は、傾斜段部、当接段部及び組立段部を有し、前記傾斜段部は、一端が前記パン本体の底部と接続し、他端が前記当接段部の一端と接続し、前記当接段部の他端を前記組立段部に接続することを特徴とする、防水パン。 - 前記傾斜段部と、前記パン本体の底部とによりアールを形成することを特徴とする請求項1に記載の防水パン。
- 一方の前記パン本体の前記組立部と、他方の前記パン本体の前記組立部とを組み合わせることを特徴とする請求項1に記載の防水パン。
- 各前記パン本体の各前記組立部を互いに組み合わせ、各前記組立部上に防水スリーブを嵌設することを特徴とする請求項3に記載の防水パン。
- 前記パン本体の底部内側には、第1のモジュール層を形成し、
前記パン本体の底部外側には、第2のモジュール層を形成することを特徴とする請求項1に記載の防水パン。 - 前記第1のモジュール層は、表面層を有することを特徴とする請求項5に記載の防水パン。
- 前記第2のモジュール層は、斜度層、硬質支持層及び底層を有し、
前記斜度層は、前記底層と前記硬質支持層との間に形成し、
前記硬質支持層は、前記斜度層と前記パン本体の底部外側との間に形成することを特徴とする請求項5に記載の防水パン。 - 複数のパン本体と、組立部とを備えた、防水パンアセンブリ構造であって、
前記組立部は、各前記パン本体の底部内側から上方に延伸して各前記パン本体の周側に周設し、各前記パン本体の内側には、排水空間を形成し、各前記パン本体を各前記組立部を介して互いに組み合わせ、各前記組立部は、傾斜段部、当接段部及び組立段部を有し、前記傾斜段部は、一端が前記パン本体の底部と接続し、他端が前記当接段部の一端と接続し、前記当接段部の他端を前記組立段部に接続することを特徴とする、防水パンアセンブリ構造。 - 前記傾斜段部と、前記パン本体の底部とによりアールを形成することを特徴とする請求項8に記載の防水パンアセンブリ構造。
- 各前記組立部を互いに組み合わせ、各前記組立部上に防水スリーブを嵌設することを特徴とする請求項8に記載の防水パンアセンブリ構造。
- 前記パン本体の底部内側には、第1のモジュール層を形成し、
前記パン本体の底部外側には、第2のモジュール層を形成することを特徴とする請求項8に記載の防水パンアセンブリ構造。 - 前記第1のモジュール層は、表面層を有することを特徴とする請求項11に記載の防水パンアセンブリ構造。
- 前記第2のモジュール層は、斜度層、硬質支持層及び底層を有し、
前記斜度層は、前記底層と前記硬質支持層との間に形成し、
前記硬質支持層は、前記斜度層と前記パン本体の底部外側との間に形成することを特徴とする請求項11に記載の防水パンアセンブリ構造。
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JP2023004492U JP3245648U (ja) | 2023-12-14 | 2023-12-14 | 防水パン及び防水パンアセンブリ構造 |
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JP2023004492U JP3245648U (ja) | 2023-12-14 | 2023-12-14 | 防水パン及び防水パンアセンブリ構造 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3245648U true JP3245648U (ja) | 2024-02-13 |
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JP2023004492U Active JP3245648U (ja) | 2023-12-14 | 2023-12-14 | 防水パン及び防水パンアセンブリ構造 |
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JP (1) | JP3245648U (ja) |
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2023
- 2023-12-14 JP JP2023004492U patent/JP3245648U/ja active Active
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