JP3245596U - 水槽排水口フィルタネット固定用嵌装リング - Google Patents

Abstract

【課題】フィルタネットが滑り落ちたりずれたりせず、内かごを掃除する時間を短縮させる水槽排水口フィルタネット固定用嵌装リングを提供する。【解決手段】嵌装リング１は、外径縁部２１と内径縁部２２とを有する環状平板部２と、前記内径縁部に連結され前記内径縁部の円心に向かって延在するつまみ４と、前記環状平板部の内径縁部から下方へ一定の角度で延在し上下両端が開口した円筒壁部３と、を含む。前記円筒壁部は、前記つまみと前記環状平板部との連結部を避けている。【選択図】図１

Description

本考案は、水槽排水の分野に関するものであり、より具体的には、水槽排水口フィルタネット固定用嵌装リングに関するものである。

生ゴミの収集と掃除を容易にするために、キッチン下水道に使用される従来のゴミ容器は通常、多数の孔を持つかご状構造を採用し、かご内に取り付けられた使い捨てのポリマー繊維製や紙製のフィルタネットを補助として使用することにより、ゴミ容器の洗浄時間を短縮し、下水道の閉塞のリスクを低減させる。市販されている一般的なゴミ容器のほとんどが多数の孔を持つかご状構造であり、容器の多くは、自体に多数の凹凸及び簡単に洗浄しにくい孔状構造が存在するため、汚物が溜まりやすく、水切りかごを洗浄する時間及び手間が増える。

また、底部にフックが付いた、フィルタネットを固定するためのフレーム構造のものも一部市販されている。例えば、水切りごみ袋の開口部を固定するために、内側環状壁部にフック部が形成されるとともに、上面に環状の大きさを調節するための切り抜き可能な複数の溝が形成される。一部の製品は構造、面取りや逆とげなどが原因で、フィルタネットを使用する場合、フィルタネットを取り外す際にフィルタネットが引っ掛かって破れたり、使用中に残渣の重さによってフィルタネットが引っ張られて破れたりするなどの問題が生じる。一部の製品は、複雑な構造により、フィルタネットの脱着時の操作が不便で、水切り効果がよくない。あるいは、構造が原因で、取り外し時に排水管に引っかかって、ネット袋が破裂しやすい。

本考案の目的は、水槽排水口フィルタネット固定用嵌装リングを提供することにある。当該嵌装リングは、キッチン水槽排水口のフィルタネットを固定することにより、使用者が食べ物の残りかすをフィルタネット内に入れる際に、フィルタネットが滑り落ちたりずれたりしないようにするとともに、使用者が内かごを掃除する時間を短縮させるために使用される。

上記目的を達成するために、本考案が採用する技術案は、水槽排水口フィルタネット固定用嵌装リングであり、前記嵌装リングは、外径縁部と内径縁部とを有する環状平板部と、前記内径縁部に連結され、前記内径縁部の円心に向かって延在するつまみと、前記環状平板部の内径縁部から下方へ一定の角度で延在し、上下両端が開口した円筒壁部と、を含む。

一実施例において、前記環状平板部は、環状平板部上面と環状平板部下面とを有する。

一実施例において、前記環状平板部上面は、前記つまみの上面と面一である。

一実施例において、前記円筒壁部は、前記環状平板部下面に垂直に接続されている。

一実施例において、前記環状平板部上面の外径縁部と内径縁部との間の環状平板部の幅Ｗ３は、３ｍｍ～２０ｍｍの範囲内である。

一実施例において、前記環状平板部上面の外径縁部と内径縁部との間の環状平板部の幅Ｗ３は、好ましくは、５ｍｍ～１０ｍｍの範囲内である。

一実施例において、前記円筒壁部の、前記環状平板部下面から離れた一端は底縁部を有し、前記内径縁部と前記底縁部とは同径の円形である。

一実施例において、前記つまみと前記環状平板部とが同一の水平面に位置する。

一実施例において、前記つまみと前記環状平板部とのなす角度は２０度又は３０度である。

一実施例において、前記円筒壁部は、前記つまみと前記環状平板部との連結部を避けている。

本考案により提供される水槽排水口フィルタネット固定用嵌装リングの有益な効果は以下の通りである。

市販されている一般的なゴミ容器のほとんどが多数の孔を持つかご状構造であり、容器の多くは、自体に多数の凹凸及び簡単に洗浄しにくい孔状構造が存在するため、汚物が溜まりやすく、水切りかごを洗浄する時間及び手間が増える。本願の嵌装リング構造はシンプルなフレーム構造であり、フィルタネット固定機能を維持しつつ、余分な凹凸や孔状構造を減少させることにより、使用者による洗浄の負担を軽減させる。

また、一部の製品は構造、面取りや逆とげなどが原因で、フィルタネットを使用する場合、フィルタネットを取り外す際にフィルタネットが引っ掛かって破れたり、使用中に残渣の重さによってフィルタネットが引っ張られて破れたりするなどの問題が生じる。本願の嵌装リングは、一体型で滑らかで平らであり、バーブや逆とげ等、安全上の問題やフィルターの使用上の問題を引き起こしやすい構造がないと同時に、使用者による洗浄を簡単にする滑らかで丸みを帯びた構造であるように設計されている。一部の製品は、複雑な構造により、フィルタネットの脱着時の操作が不便で、水切り効果がよくない。あるいは、構造が原因で、取り外し時に排水管に引っかかって、ネット袋が破裂しやすい。そこで、本願の嵌装リングは、ゴミネットが取り付けられた嵌装リングを持ち上げやすく、大きさが適切なつまみ構造を備えるように設計されるとともに、排水管構造に合わせて壁面がシンプルな直胴円筒型構造として設計される。

本考案の実施例における技術案をより明確に説明するため、以下では、実施例又は従来技術の説明のために必要とされる添付図面について簡単に説明する。以下の説明における添付図面は本考案のいくつかの実施例に過ぎないことは明らかであって、当業者にとって、創造的な労働を行うことなく、これらの添付図面に基づいて他の添付図面を得ることもできる。
本考案の一実施例による嵌装リングの斜視図の一例である。 図１に示す嵌装リングの別角度からの斜視図の一例である。 図１に示す嵌装リングの平面図の一例である。 図１に示す嵌装リングとフィルタネットとを組み合わせた状態を示す図の一例である。

以下では、本考案の実施例を詳しく説明する。実施例の例示は添付図面に示されており、始めから終わりまで、同一或いは類似の符号は同一或いは類似の素子、又は同一或いは類似の機能を有する素子を示す。以下での添付図面を参考して説明される実施例は例示的で本考案を説明するためのものであり、本考案への制限として理解すべきではない。

本考案の説明において、用語「長さ」、「幅」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」などにより示される方位又は位置関係は図面に基づいて示される方位又は位置関係であり、本考案の説明の便宜及び説明の簡略化のためのものだけであって、その示される装置又は素子が必ず特定の方位を持ち、特定の方位で構成又は操作されなければならないことを提示又は暗示するわけではないため、本願に対する限定として理解すべきではない。

本考案において、別途明確な規定や限定がない限り、「取り付け」、「つながる」、「接続」、「固定」などの術語は広義に理解されるべきである。例えば、別途明確な規定や限定がない限り、固定的な接続でもよく、取り外し可能な接続でもよく、或いは一体としてもよい。機械的な接続でもよく、電気的な接続でもよい。直接につながってもよく、中間にある媒介によって間接的につながってもよく、二つの素子内部の連通或いは二つの素子の相互作用関係であってもよい。当業者にとって、具体的な状況により上記用語の本考案における具体的な意味を理解できる。

図１～図３に示すように、本実施例の嵌装リング１は、外径縁部２１と内径縁部２２とを有する環状平板部２と、環状平板部２の内径縁部２２から下方へ一定の角度で延在し、上下両端が開口した円筒壁部３と、内径縁部２２に連結され、内径縁部２２の円心に向かって延在するつまみ４と、を含む。環状平板部２は、環状平板部上面２３と環状平板部下面２４とを有する。環状平板部上面２３は、水槽の排水管口上に支持され、表面が平らで滑らかである。なお、環状平板部上面２３は、一方側には嵌装リング１を持ち上げるための平板状のつまみ４があるとともに、フィルタネットの掛着を補助する円筒壁部３を有する。当該嵌装リングは、ステンレス鋼、銅又はプラスチック等で作られてもよい。

円筒壁部３は、図２に示すように、つまみ４と環状平板部２との連結部を避けている。つまり、円筒壁部３の横断面は、完全な環状である代わりに、つまみ３の部分に開口部を有している。この設計により、ユーザによる操作が容易になる。

図１～図３に示すように、外径縁部２１と内径縁部２２とはいずれも円形であり、外径縁部２１と内径縁部２２とは円心が重なる同心円である。外径縁部２１と内径縁部２２の直径は、それぞれ、外径縁部２１と内径縁部２２の円形輪郭の直径を指し、例えば、外径縁部２１の直径はＷ２である。外径縁部２１と内径縁部２２の円形輪郭の直径の差は、環状平板部の幅Ｗ３である。図３は、環状平板部の幅Ｗ３を示している。

環状平板部上面２３の外径縁部２１の直径Ｗ２は、市販されている一般的なキッチン水槽下水口の直径Ｗ１に適合する固定の大きさであり、８０ｍｍ、１０ｍｍ、１２５ｍｍ、１３５ｍｍ、１４５ｍｍ等を含むがこれらに限定されない。当該環状平板部上面２３の外径縁部２１と内径縁部２２との間の環状平板部の幅Ｗ３は、３ｍｍ～２０ｍｍの範囲内であってもよいが、この範囲に限定されるものではなく、固定や支持のために、環状平板部の幅Ｗ３が５ｍｍ～１０ｍｍであることが好ましい。環状平板部上面２３の厚さは、１ｍｍ～１０ｍｍの範囲内であってもよいが、この範囲に限定されるものではない。上述した幅又は直径同士の関係は、式Ｗ１＞Ｗ２＞Ｗ３を満たす。

つまみ４は、内径縁部２２に連結されて環状平板部２の円心に向かって延在しており、当該つまみ構造は、異なる形状、大きさ及び傾斜度を有していてもよい。その形状は、半円形、三角形、多角形等を含むがこれらに限定されず、平板部上面２３との間の傾斜度は、同一水平面、２０°の傾斜角、３０°の傾斜角等を含むがこれらに限定されない。

嵌装リング１は、上下両端が開口した滑らかな円筒形状を有し、円筒壁部３の、環状平板部下面２４から離れた一端は底縁部３１を有し、内径縁部２２と底縁部３１とは直径の大きさが同じの円形である。この円筒形状により、排水口のフィルタネットを十分に広げることが可能で、生ゴミを収集する際にフィルタネットに損傷を与えるリスクを防止することができる。

図４に示すように、嵌装リング１と水槽排水口フィルタネット５とを組み立てる際に、円筒壁部３が一定の位置決めや固定の機能を果たし、水槽排水口フィルタネットの開口部を外へひっくり返して円筒壁部３に固定するとともに、環状平板部上面２３及び水槽排水口自体による支持位置に合わせて水口フィルタネットを押さえる。これにより、水槽排水口フィルタネットを十分に広げて水槽排水口内に流れる生ゴミを受け止めることができるようにするとともに、生ゴミの重さによりずれや滑り落ちが生じないように保証することができる。

以上に述べたのは本考案の好適な実施例に過ぎず、本考案を限定するためのものではない。本考案の精神と原則内で行われた任意の修正、均等物による置換、改良等は、いずれも本考案の保護範囲内に含まれるはずである。

１ 嵌装リング
２ 環状平板部
２１ 外径縁部
２２ 内径縁部
２３ 環状平板部上面
２４ 環状平板部下面
３ 円筒壁部
３１ 底縁部
４ つまみ
５ フィルタネット

Claims (10)

1. 水槽排水口フィルタネット固定用嵌装リングであって、
   前記嵌装リングは、
   外径縁部と内径縁部とを有する環状平板部と、
   前記内径縁部に連結され、前記内径縁部の円心に向かって延在するつまみと、
   前記環状平板部の内径縁部から下方へ一定の角度で延在し、上下両端が開口した円筒壁部と、
   を含むことを特徴とする水槽排水口フィルタネット固定用嵌装リング。
2. 前記環状平板部は、環状平板部上面と環状平板部下面とを有する
   ことを特徴とする請求項１に記載の嵌装リング。
3. 前記環状平板部上面は、前記つまみの上面と面一である
   ことを特徴とする請求項２に記載の嵌装リング。
4. 前記円筒壁部は、前記環状平板部下面に垂直に接続されている
   ことを特徴とする請求項２に記載の嵌装リング。
5. 前記環状平板部上面の外径縁部と内径縁部との間の環状平板部の幅Ｗ３は、３ｍｍ～２０ｍｍの範囲内である
   ことを特徴とする請求項２に記載の嵌装リング。
6. 前記環状平板部上面の外径縁部と内径縁部との間の環状平板部の幅Ｗ３は、５ｍｍ～１０ｍｍの範囲内である
   ことを特徴とする請求項５に記載の嵌装リング。
7. 前記円筒壁部の、前記環状平板部下面から離れた一端は底縁部を有し、前記内径縁部と前記底縁部とは同径の円形である
   ことを特徴とする請求項４に記載の嵌装リング。
8. 前記つまみと前記環状平板部とが同一の水平面に位置する
   ことを特徴とする請求項１に記載の嵌装リング。
9. 前記つまみと前記環状平板部とのなす角度は２０度又は３０度である
   ことを特徴とする請求項１に記載の嵌装リング。
10. 前記円筒壁部は、前記つまみと前記環状平板部との連結部を避けている
    ことを特徴とする請求項１に記載の嵌装リング。