JP3245436U - 蜂用巣 - Google Patents

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忠三 藤田
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有限会社 フジタ総合資材
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【課題】営巣率が高く、取り扱いが容易で、かつ、加工、組立などの製造工程を簡素化することができる蜂用巣を提供する。【解決手段】複数の木製板状体11を積層した積層体10を備える。各木製板状体11の積層方向において対向する一対の面には、一方向に延在された断面形状が半円状である複数条の溝12が所定の間隔でそれぞれ設けられている。溝12は、大きさが異なる複数種類を有し、各木製板状体11の隣接面において各溝12を対向させることにより、大きさの異なる複数種類の巣穴が形成されている。【選択図】図1

Description

本考案は、複数の木製板状体を積層した積層体を備えた蜂用巣に関する。
りんごやナシなどの果樹の花粉交配は、人の手による受粉作業が正確で、品質に秀れた果樹の生産に最も適しているが、後継者不足の農家などは、労働負担が大きく、開花期に受粉作業を終わらせることが困難となっている。そこで、近年では多くの園芸農家が、人を刺さず、穏やかな性格で花粉を沢山集めるという性質をもつマメコバチを利用して受粉を行うようになっている。
マメコバチは、年一化性で1年の中11ヶ月は、内径6~8mmの柱や木材の穴、枯草の茎、屋根葺き葦やその他の茅類の細長い穴に産卵、越冬して4月の上旬頃に成虫となって約1ヶ月間活動、産卵し、その過程で果樹の受粉に利用できるという性質を持つ。よって、各園芸農家では、葦を紐などで束ねて枠箱に詰めたり、軒下に吊したり、倉庫内に重ねたりするなどしてマメコバチの巣を準備し、害鳥や冷害などを受けず、無事に次の春も沢山の成虫が受粉作業に協力してくれるよう管理、繁殖する必要がある。
しかしながら、マメコバチの巣は、梅雨や台風の雨水が浸透してしまうのを避けたり、厳冬期の温度管理を目的として倉庫内などに運搬し、また、春の気温が例年より高い年には、果樹の開花よりも早く成虫になってしまうのを防ぐために、一時的に冷蔵庫に保管するなどという管理を必要とすることがある。こうした作業に際して、葦を束ねただけの蜂巣は、崩れ易く大量に埃が出るなどして非常に運搬しづらく、取扱いが困難であるという欠点があった。
そこで、例えば、合成樹脂製板の一面に溝を刻設したものを複数枚重ね合わせて所望の大きさの巣材とするものが開発されている(例えば、特許文献1参照)。しかし、このような合成樹脂製の巣では、天然素材である葦の束に比較して営巣率が低いという問題があった。
また、天然素材の巣としては、例えば、葦に似せた細長い紙管の一端を斜めに切り落として蜂の入口を形成すると共に、紙管の中間位置に紙栓を挿入して巣房形成用の仕切りを設けた上、多数本の紙管を束ねて蜂の巣としたものも提案されている(例えば、特許文献2参照)。しかし、特許文献2の巣は、取扱い中にバラバラになり易い上、輸送や保管時の取扱いが困難で、雨水などに曝されてしまうと葦よりも脆弱なものとなってしまうという問題があった。更に、天然素材の巣としては、例えば、カラ繭の先端を切り、出入口を形成してなる営巣材を枠体に詰め込み、蜂の巣としたものも提案されている(例えば、特許文献3参照)。しかし、特許文献3の巣では、1個毎の繭を切欠き加工しなければならず、生産効率が悪いという問題があった。
実用新案登録第3005998号公報 特開2000-139271号公報 特開2001-292660号公報
本考案は、このような問題に基づきなされたものであり、営巣率が高く、取り扱いが容易で、かつ、加工、組立などの製造工程を簡素化することができる蜂用巣を提供することを目的とする。
本考案の蜂用巣は、複数の木製板状体を積層した積層体を備えたものであって、各木製板状体の積層方向において対向する一対の面には、一方向に延在された断面形状が半円状である複数条の溝が所定の間隔でそれぞれ設けられ、溝は、大きさが異なる複数種類を有し、各木製板状体の隣接面において各溝を対向させることにより、大きさの異なる複数種類の巣穴が形成されているものである。
本考案によれば、複数の木製板状体を積層しているので、合成樹脂製のものに比べてマメコバチの営巣率を高くすることができる。また、結束部材により結束すれば、運搬や保管が容易で埃も出ずに衛生的に管理することができと共に、保温性に秀れているので、巣穴空間中に産卵した卵が、越冬し、春に成虫となって巣立つまで、より確実に保護、管理することができる。更に、複数の木製板状体を積層するだけで簡単に組み立てることができる。加えて、大きさの異なる複数種類の巣穴を形成するようにしたので、蜂が体の大きさに合わせて巣穴を選択することができ、営巣率をより高くすることができる。
更にまた、各木製板状体の積層方向において対向する一対の面を、それぞれ、各溝の並列方向において対象に形成するようにすれば、各木製板状体をより容易に積層することができる。
本考案の一実施の形態に係る蜂用巣の断面構成を表す図である。 図1に示した蜂用巣を横から見た構成を表す図である。 図1に示した蜂用巣を上から見た構成を表す図である。
以下、本考案の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本考案の一の実施の形態に係る蜂用巣1の断面構成を表すものである。図2は、蜂用巣1を横から見た構成を表すものである。図3は、蜂用巣1を上から見た構成を表すものである。この蜂用巣1は、複数の木製板状体11を積層した積層体10を備えており、更に、積層体10を結束する樹脂製バンド等よりなる結束部材20を備えていれば好ましい。木製板状体11の積層数は、限定されるものではなく、任意に設定することができる。なお、図1及び図2では、木製板状体11を10層積層した場合を示している。
各木製板状体11は、積層方向において対向する一対の面、例えば、積層方向において対向する一面と他面とを有している。各木製板状体11の積層方向において対向する一対の面には、一方向に延在された断面形状が半円状である複数条の溝12が所定の間隔でそれぞれ設けられている。溝12の条数は、限定されるものではなく、任意に設定することができるが、例えば、一面につき、5条から15条程度が好ましい。なお、図1及び図3では、溝12を一面につき9条設けた場合を示している。各溝12の断面形状というのは、各溝12の並列方向に沿った、すなわち幅方向に沿った断面形状である。
各木製板状体11は、隣接面において各溝12を対向させるように積層されている。溝12は、各木製板状体11の隣接面において対向する2つが組み合わされることにより、断面形状が略円形状の巣穴を形成している。巣穴の断面形状を円形状とすることにより、巣穴に蜂がより入りやすくなると考えられるからである。また、各溝12は、各木製板状体11の一方向、すなわち長さ方向において、一端部から他端部まで全体にわたり形成されている。これにより、積層体10を一方向において貫通するように、複数の巣穴が形成されるようになっている。
各溝12の大きさは、複数種類設けられている。すなわち、溝12は、大きさの異なる複数種類を有しており、各木製板状体の隣接面において、対応する大きさの溝12同士を対向させることにより、大きさの異なる複数種類の巣穴が形成されている。巣穴の大きさを複数種類設けるようにすれば、蜂が体の大きさに合わせて巣穴を選択することができるので好ましい。
各木製板状体11の積層方向において対向する一対の面は、それぞれ、並列方向において対象に形成されていることが好ましい。具体的には、例えば、各木製板状体11の並列方向を左右方向として、左右対称に形成されていることが好ましい。また、各木製板状体11は、積層方向において対向する一面側と他面側とを同一構造とすることが好ましい。各木製板状体11を積層する際に、各木製板状体11の向きに関係なく、隣接面において大きさが対応する溝12を容易に対向させることができるからである。
各木製板状体11の積層方向において対向する一対の面は、それぞれ、並列方向において、各溝12を分類する3以上の領域を有し、各溝12の大きさは、並列方向における中央部から両端部に向かい、領域毎に大きく又は小さくなるように構成することが好ましい。例えば、各木製板状体11の積層方向において対向する一対の面は、それぞれ、並列方向において、中央部の中央領域13と、両端部の両端領域14と、中央領域13と各両端領域14との間の中間領域15との5つの領域に分けられており、各溝12の大きさは、中央領域13、中間領域15、両端領域14の順に、大きく又は小さくなるように構成されていることが好ましい。
各領域における溝12の大きさは、中央部から両端部に向かい順に大きくなる場合であれば、例えば、中央領域13が5.75mm以上6.25mm未満の範囲内、各中間領域15がそれぞれ6.25mm以上6.75未満の範囲内、各両端領域14がそれぞれ6.75mm以上7.25mm未満の範囲内とすることが好ましい。また、順に小さくなる場合であれば、例えば、中央領域13が6.75mm以上7.25mm未満の範囲内、各中間領域15がそれぞれ6.25mm以上6.75未満の範囲内、各両端領域14がそれぞれ5.75mm以上6.25mm未満の範囲内とすることが好ましい。各領域における溝12の条数は、例えば、中央領域13が1条から3条、各中間領域15がそれぞれ2条から3条、各両端領域14がそれぞれ2条から3条とすることが好ましい。
なお、図1及び図3では、各木製板状体11の積層方向において対向する一対の面に、それぞれ、並列方向の中央部から両端部に向かい、中央領域13、中間領域15、両端領域14をこの順に設け、各溝12の大きさを中央領域13、中間領域15、両端領域14の順に大きくし、各領域における溝12の数は、中央領域13が1条、各中間領域15が2条、各両端領域14が2条とした場合について示している。
また、各木製板状体11の一方向の一端部は、例えば、一面側が他面側よりも一端部側に突出するように傾斜された傾斜面とされていることが好ましい。一方、各木製板状体11の一方向の他端部は、例えば、他面側が一面側よりも他端部側に突出するように傾斜された傾斜面とされていることが好ましい。積層体10の一方向における両端部に凹凸を形成することにより、突出部分を庇とし、庇の下を蜂の着地部として利用することができるからである。
この蜂用巣1は、例えば、対向する一対の面に複数の溝12をそれぞれ形成した複数の木製板状体11を作製し、各溝12同士を対向させて各木製板状体11を積層して積層体10とし、必要に応じて結束部材20により結束することにより、作製することができる。
このように本実施の形態によれば、複数の木製板状体11を積層しているので、合成樹脂製のものに比べてマメコバチの営巣率を高くすることができる。また、結束部材20により結束すれば、運搬や保管が容易で埃も出ずに衛生的に管理することができと共に、保温性に秀れているので、巣穴空間中に産卵した卵が、越冬し、春に成虫となって巣立つまで、より確実に保護、管理することができる。更に、複数の木製板状体11を積層するだけで簡単に組み立てることができる。加えて、大きさの異なる複数種類の巣穴を形成するようにしたので、蜂が体の大きさに合わせて巣穴を選択することができ、営巣率をより高くすることができる。
更にまた、各木製板状体11の積層方向において対向する一対の面を、それぞれ、各溝12の並列方向において対象に形成するようにすれば、各木製板状体11をより容易に積層することができる。
以上、実施の形態を挙げて本考案を説明したが、本考案は上記実施の形態及び実施例に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、上記実施の形態では、各構成要素について具体的に説明したが、全ての構成要素を備えていなくてもよく、また、他の構成要素を備えていてもよい。
1…蜂用巣、10…積層体、11…木製板状体、12…溝、13…中央領域、14…両端領域、15…中間領域、20…結束部材

Claims (3)

  1. 複数の木製板状体を積層した積層体を備えた蜂用巣であって、
    前記各木製板状体の積層方向において対向する一対の面には、一方向に延在された断面形状が半円状である複数条の溝が所定の間隔でそれぞれ設けられ、
    前記溝は、大きさが異なる複数種類を有し、
    前記各木製板状体の隣接面において前記各溝を対向させることにより、大きさの異なる複数種類の巣穴が形成されている
    ことを特徴とする蜂用巣。
  2. 前記各木製板状体の積層方向において対向する一対の面は、それぞれ、前記各溝の並列方向において対象に形成されていることを特徴とする請求項1記載の蜂用巣。
  3. 前記一対の面は、それぞれ、前記各溝の並列方向において、前記各溝を分類する3以上の領域を有し、
    前記各溝の大きさは、前記各溝の並列方向における中央部から両端部に向かい、領域毎に大きく又は小さくなるように構成された
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の蜂用巣。
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