JP3245074U - プロテーゼインプラント用スリーブ - Google Patents

Abstract

【課題】骨に埋め込むことができるプロテーゼインプラント用のスリーブを提供する。【解決手段】スリーブ１０は、第１部分１６と第２部分１７によって画定される外壁１３を備え、外壁１３は、第１部分１６においては、第１長手方向軸Ｘを中心として第１母線Ａを回転することによって得られる第１外面１３ａと、第２部分１７においては、第２長手方向軸Ｙを中心として第２母線Ｂを回転することによって得られる第２外面１３ｂと、を備え、長手方向軸Ｘ、Ｙは、傾斜角γだけ相互に傾斜しており、少なくとも第２外面１３ｂは、スリーブ１０の内側に向かって少なくとも部分的に凹状である。【選択図】図３

Description

本考案は、英語「スリーブ」で当業者に知られているプロテーゼインプラント用のスリーブに関する。このスリーブは、骨の重大な損失がある場合に、例えば大腿骨などのプロテーゼインプラントの修正のための外科手術で使用され、骨幹端ゾーンでは、プロテーゼインプラントの近位安定性を確保することが望ましい。

例えば原発性変形性関節症、続発性変形性関節症などの、変性疾患、先天性疾患、又は外傷性疾患のため、外傷のため、又は感染症、関節リウマチ、炎症性関節炎、骨壊死、骨腫瘍のため、又は他の同様の問題のため、健康な関節と同様の動きを全体的に再現できるプロテーゼインプラント又はプロテーゼの設置からなる関節形成手術を行う必要がある。

プロテーゼインプラントを修正する場合、破損した一次インプラントによって生じた隙間を埋める充填材として機能するスリーブを使用することが知られている。

特に、股関節の場合では、大腿骨プロテーゼは、大腿骨の髄管に挿入されるように適合されたロッドと、股関節の対応する寛骨臼座に挿入されるように適合された実質的に半球状の頭部と、「ネック」という用語で当業者に知られている中間コンポーネントであり、一方の側にロッドが接続され、反対側にヘッドが接続されている中間コンポーネントと、を備える。

修正外科手術では、スリーブは大腿骨近位部の外科用カッターで作られた特別なシートに挿入され、ロッドに接続された首の部分を収容するように構成され、支持作用を発揮し、プロテーゼの正しい位置決めを行う。言い換えれば、スリーブは骨損失を埋めると同時に、ロッドの負荷を軽減するために新しい近位サポートを提供し、負荷全体が遠位側に負荷がかからず、それによってモジュラーカップリングコーンに応力がかかるのを防ぐ。

当技術分野で知られているスリーブは、軸方向の貫通キャビティと、長手方向軸の周りに延びる外壁とを有する金属本体を備える。外壁全体は、円筒形、円錐台形、又はそれらの組み合わせの形状を有し、その輪郭は、直線又は破線である１つ又は複数の母線の回転によって得られる。

本技術分野で知られているスリーブの欠点は、外壁が解剖学的ではない輪郭を有するか、又は大腿骨の輪郭に従うことができないため、このようなスリーブでは、接触領域に応力が集中し、負荷がかかっていない領域で再吸収が発生するため、ジョイントの荷重が不正確に分散される可能性がある。

このようなスリーブでは、接触領域に応力が集中し、負荷がかかっていない領域で再吸収が発生するため、ジョイントの荷重が不正確に分散される可能性がある。

米国特許第５，３４２，３６６号明細書は、ロッドとネックが取り外し可能に接続されたモジュール式プロテーゼ股関節を開示している。米国特許第５，３４２，３６６号明細書は、前記モジュール式プロテーゼ股関節を支持するためのスリーブもスリーブの応用も開示していない。

国際公開第０１／４３６５０号は、大腿骨内に大腿骨ロッドを位置決めするための外科器具を開示しており、大腿骨ロッドはネックを含めて一体構造である。国際公開第０１／４３６５０号は、大腿骨ロッドを支持するためのスリーブもスリーブの応用も開示していない。

従って、最新技術の欠点の少なくとも１つを克服できるプロテーゼインプラント用のスリーブを完成させる必要がある。

特に、解決すべき技術的問題と一致する本考案の目的は、解剖学的輪郭を有するプロテーゼインプラント用のスリーブを製造することである。

本考案の更なる目的は、プロテーゼのシールを確実にするために可能な限り最小限の骨材料の除去という要件を満たす、最小限の侵襲性、すなわち、対応する設置骨部位に結合した形状を有するスリーブを作製することである。

本考案のさらなる目的は、プロテーゼインプラント及びスリーブによって形成され、コンポーネントのサイズに関してモジュール式であり、外科医によって容易に組み立て及び分解されるプロテーゼアセンブリを提供することである。

出願人は、最先端技術の欠点を克服し、これら及び他の目的及び利点を得るために、本考案を考案し、テストし、実施した。

本考案は、独立請求項に記載され、特徴付けられる。従属請求項は、本考案の他の特徴又は主要な考案のアイデアの変形を説明する。

上記の目的に従い、上記で開示した技術的問題を新たな独自の方法で解決するために、また、従来技術の状態と比較してかなりの利点も達成する、骨、例えば大腿骨に移植可能なプロテーゼインプラント用の本考案によるスリーブは、第１部分と第２部分によって画定される外壁を備え、前記外壁は、前記第１部分においては、第１長手方向軸を中心として第１母線を回転することによって得られる第１外面と、前記第２部分においては、第２長手方向軸を中心として第２母線を回転することによって得られる第２外面と、を備える。

本考案の一態様によれば、前記長手方向軸は、傾斜角だけ相互に傾斜している。

本考案の一態様によれば、少なくとも前記第２外面は、前記スリーブの内側に向かって少なくとも部分的に凹状である。

本考案の他の態様によれば、前記第１母線は、互いに接続された多項式のセットで構成される。前記第２母線は、円周の円弧、放物線、楕円、双曲線、又は互いに接続された多項式のセットで構成される曲線である

本考案の他の態様によれば、前記第１母線は破線であり、前記第２母線は前記スリーブの内側に向かって凹状であり、好ましくは連続している。

本考案の他の態様によれば、前記第１及び第２外面の延在は可変であり、それぞれ、前記第１及び第２部分の延在に依存する。

本考案の他の態様によれば、前記第１外面と第２外面の延在の比は０～５であり、好ましくは０．２０～３である。

本考案の他の態様によれば、前記外壁の前記外面は、前記第１外面及び第２外面に加えて、第３外面によって構成することもでき、前記第３外面は、第１長手方向軸に沿って、前記第２部分の輪郭を延長することによって得られる。

本考案の他の態様によれば、前記第１及び第２母線の回転により、少なくとも前記第１及び第２外面をそれぞれ画定する第１及び第２容積が生成される。更に、前記スリーブの前記外面は、前記第１容積と前記第２容積とを合わせて構成される最終容積の外面の一部によって構成される。

本考案の他の態様によれば、前記一部は、前記第１長手方向軸に沿って軸方向に間隔を置いた２つの切断面に沿って前記最終容積を「切断」することによって得られる。

本考案の他の態様によれば、前記切断面は互いに平行である。

変形実施形態によれば、前記切断面の少なくとも１つは、階段状の輪郭を有する従って、前記切断面は、前記スリーブの内側部分より高い、同じ、又はより低い、側面部分を決定する。前記スリーブの内側部分と同じレベル、又はそれよりも低い、より高い側方部分を決定する。

本考案の他の態様によれば、前記第２部分には、円筒形、楕円形、又はスプライン形の断面を有することができる１つ又は複数の貫通穴が設けられていてもよい。存在する場合、前記貫通孔は、前記第１長手方向軸から１２～２４ｍｍの第１距離に配置され、前記スリーブの近位端から４から１５ｍｍの間の第２距離に配置されることができる

本考案の他の態様によれば、前記外壁は、ソリッド部分と小柱構造（trabecular structure）を有する部分とを含む。更に、前記ソリッド部分及び前記小柱構造を有する部分の両方が、付加印刷技術によって一体的に作られる。変形例によれば、前記外壁全体は小柱構造を持る。

本考案の他の態様によれば、前記スリーブは、前記プロテーゼインプラントの中間コンポーネントとの結合を可能にする内面を備え、前記中間コンポーネントはプロテーゼインプラントのロッドと結合するように構成される。

本考案の実施形態によれば、モジュラー式プロテーゼアセンブリは、共に結合可能な、少なくとも３つのコンポーネントモジュールを備える。

前記３つのコンポーネントモジュールは、
－少なくとも１つの髄内ロッドと、前記ロッド及びプロテーゼヘッドと結合することができる中間ネックコンポーネントとであって、プロテーゼインプラントに含まれる前記少なくとも１つの髄内ロッド及び前記中間ネックコンポーネントと、
－本考案のスリーブであって、前記中間ネックコンポーネントに安定して結合するように構成されているスリーブと、
を含む。

本考案の他の態様によれば、少なくとも前記ロッド、前記中間ネックコンポーネント、及び前記スリーブは、選択的に分離可能な方法で互いに接続できる、異っていて別個のコンポーネントモジュールである。

本考案の他の態様によれば、前記プロテーゼアセンブリは、前記プロテーゼヘッドを更に備える。

本考案の他の態様によれば、前記ロッド、前記中間ネックコンポーネント、及び前記スリーブは、モジュラーサイズを備える。

本考案のこれら及び他の態様、特徴、及び利点は、添付の図面を参照して非限定的な例として与えられる幾つかの実施形態の以下の説明から明らかになるであろう。
図１ａは、本考案による、スリーブによって形成され、ネックに結合され、更に、プロテーゼインプラントを形成するヘッド及びロッドに結合された、組み立てられたプロテーゼアセンブリの側面図である。図１ｂは、図１ａのプロテーゼアセンブリについての、分解された状態で示されている、別個のコンポーネント図である。 図２は、図１ａ及び１ｂのスリーブの正面不等角投影図である。 図３は、図２のスリーブの縦断面図である。 図４は、図３のスリーブの上面図である。 図５は、図３の実施形態の変形例である。 図６は、図３の実施形態の変形例である。 図７は、スリーブの外面を画定する容積を、組み合わせた様態で、概略的に示す。 図８は、スリーブの外面を画定する容積を、組み合わせた様態で、概略的に示す。 図９は、スリーブの外面を画定する容積を、組み合わせた様態で、概略的に示す。 図１０は、スリーブの外面を画定する容積を、組み合わせた様態で、概略的に示す。 図１１は、スリーブの外面を画定する容積を、組み合わせた様態で、概略的に示す。 図１２は、スリーブの外面を画定する容積を、組み合わせた様態で、概略的に示す。 図１３は、２つの切断面に沿って切断された図７～１２の体積の組み合わせから本考案のスリーブがどのように得られるかを概略的に示す。 図１４は、２つの切断面に沿って切断された図７～１２の体積の組み合わせから本考案のスリーブがどのように得られるかを概略的に示す。 図１５は、２つの切断面に沿って切断された図７～１２の体積の組み合わせから本考案のスリーブがどのように得られるかを概略的に示す。

我々は、本明細書において、使用される表現及び用語、並びに同様に説明される添付図面の図は、本考案をより良く図示し説明するという唯一の機能を有することを明確にしなければならず、保護範囲は実用新案登録請求の範囲によって規定されるため、それらの機能は、本考案自体の非限定的な例を提供することである。

理解を容易にするために、図面において同一の共通要素を識別するために可能な限り同じ参照番号が使用されている。一実施形態の要素及び特徴は、更に明確にすることなく、他の実施形態に都合よく組み合わせることができる、又は他の実施形態に組み込むことができることが理解される。

図１ａ及び１ｂを参照すると、本考案によるスリーブ１０は、使用時に骨の一部（図示せず）の内側でプロテーゼインプラント１００を支持するように構成されている。

プロテーゼインプラント１００は、スリーブ１０とともに、組み立て／分解及びコンポーネントのサイズ／寸法の両方の点でモジュール式のプロテーゼアセンブリ２００を形成する。

本明細書に記載のプロテーゼインプラント１００は、例えば、大腿骨人工器官である。

プロテーゼインプラント１００は、例えば大腿骨の髄管に挿入可能な髄内ロッド１１０と、ロッド１１０が片側で結合される中間コンポーネント又はネック１１２とを備える。

更に、可能な実施形態では、プロテーゼインプラント１００は、股関節の対応する寛骨臼部位に挿入可能な実質的に半球形状のヘッド１１１を備えることができる。この場合、上記の中間コンポーネント又はネック１１２は、ロッド１１０に関して反対側でヘッド１１１と関連付けられる。

図１ｂに明確に示されているように、モジュール式プロテーゼアセンブリ２００は、プロテーゼインプラント１００とスリーブ１０とによって形成される。プロテーゼインプラント１００は、別個のコンポーネント又はモジュール、すなわち、ロッド１１０、ネック１１２、及び場合によってはヘッド１１１を備える。プロテーゼインプラント１００とスリーブ１０とは、互いに分離可能に接続されてモジュール構造を形成する。

スリーブ１０は、ロッド１１０とネック１１２との間の結合ゾーンにおいてプロテーゼインプラント１００のための支持体を画定する。

コンポーネント間の接続は、場合によっては従来型の機械的ロック部材の助けを借りて連結することによって行うことができる。

本考案のスリーブ１０は、最大で大腿骨の内部皮質壁までの骨充填材として特に適した形状を有する。

特に図２及び図３を参照すると、スリーブ１０は、近位端１１ａと遠位端１１ｂとの間に延在し、第１部分１６と第２部分１７との結合によって画定される外壁１３を有する。

外壁１３は、第１外面１３ａでは第１長手方向軸Ｘの周りに部分的に円周方向に延び、第２外面１３ｂでは第２長手方向軸Ｙに対して傾斜角γだけ傾斜して第２長手方向軸Ｙの周りに部分的に延びる。

傾斜角γは、０°～２０°、好ましくは、８°～１２°の範囲にある。

第１外面１３ａ及び第２外面１３ｂは、全体として、又は以下でより詳細に説明するように第３外面１３ｃとともに壁１３の外面を画定する。

全体として、スリーブ１０は、非対称の円錐台形状を有し、それにより、遠位端１１ｂに対して近位端１１ａにおいて横方向に幅が広くなっている。

また、スリーブ１０は、壁１３の外面の反対側に内面１４を有し、これは、第１長手方向軸Ｘと同軸であり、ロッド１１０が接続される中間コンポーネント１１２を受け入れるように構成されている、貫通孔１５を画定する。

穴１５は、実質的に円錐台状の長手方向断面を有し、中間コンポーネント１１２の外形と結合して、中間コンポーネント１１２と結合する又は干渉による結合をする形状を画定する。例えば、穴１５は、約１°から約２０°、好ましくは１０°未満、より好ましくは約２°と５°の間である、テーパδを有することができる。

その結果、穴１５のテーパδにより、スリーブ１０の厚さを徐々に薄くすることができる。

内面１４は、その延長部全体にわたって第１長手方向軸Ｘに関して実質的に対称である。

これに対し、外壁１３は、一部分は、第１長手方向軸Ｘに関して対称（第１外面１３ａ）であり、また、他の部分は、第２長手方向軸Ｙに関して対称（第２外面１３ｂ）である。

第１部分１６の外側を画定する第１外面１３ａは、第１母線Ａを第１長手方向軸Ｘを中心に回転させることによって得られる。

第２部分１７の外側を画定する第２外面１３ｂは、第２母線Ｂを第２長手方向軸Ｙを中心に回転させることによって得られる。

特に図７～１２を参照すると、外面１３ａ、１３ｂ、１３ｃを画定する容積が示されており、これらが適切に組み合わされて、壁１３の外面の輪郭を決定する最終容積を生成する。図７ａ～１２ａ及び図７ｂ～１２ｂは、第１及び第２部分１６、１７の基本容積を示し、図７ｃ～１２ｃは、前記基本容積の組み合わせを示す。

理解されるように、第１及び第２外面１３ａ及び１３ｂの延在は可変であり、それぞれ部分１６及び１７の延在に依存する。

特に、第１外面１３ａと第２外面１３ｂの延在の比率は、例えば図９ａ～９ｃ及び図１０ａ～１０ｃに示すように可変であり、図９ａ～９ｃでは、第２外面１３ｂは第１外面１３ａよりも大きいが、図１０ａ～１０ｃでは、第２外面１３ｂは第１外面１３ａよりも小さい。

実施形態によれば、第１外面１３ａと第２外面１３ｂの延在の比は、０～５の範囲、好ましくは０．２０～３の範囲とすることができる。

特に図８ｃ～１２ｃを参照すると、壁１３の外面は、外面１３ａ及び１３ｂに加えて、第３外面１３ｃによって構成することもでき、第３外面１３ｃは、第１長手方向軸Ｘに沿って、第２部分１７の輪郭を一方又は両方の軸方向に延長することによって得られる（図８ｂ～１２ｂ）。

スリーブ１０の外面は、前記基本容積の結合によって構成される最終容積の外面の一部から構成することができる。

前記部分は、第１長手方向軸Ｘに沿って軸方向に間隔を置いた２つの切断面Ｔ１、Ｔ２に沿って最終容積を「切断」することによって得ることができる（図１３～１５）。

実施形態によれば、切断面Ｔ１、Ｔ２は互いに平行であってもよい（図１３）。

更なる実施形態によれば、切断面Ｔ１、Ｔ２のうちの少なくとも１つは、階段状の輪郭を有することができる（図１４、１５）。

表面の切断により、スリーブ１０の内側部分と同じ（図１３）、より高い（図１４）、又はより低い（図１５）レベルの、側面部分が得られる。

換言すれば、新しい表面のサブセットを生成するために、多数のプロファイルに従って表面１３を切断することができる。

本考案の更なる態様によれば、第１母線は直線又はスプライン、すなわち互いに接続された一組の多項式からなる曲線である。第２母線は、円周の円弧、放物線、楕円、双曲線、又はスプライン曲線である。

第１母線Ａは、破線であっても、第１長手方向軸Ｘに対して例えば約１°～約１５°の角度だけ傾斜した直線であってもよい（図５）。

更なる実施形態では、第１母線Ａは、内側に向かって凹状の輪郭を有する（図６）。

第２母線Ｂは、好ましくは連続した凹状の曲線であり、これにより、第２外面１３ｂは、内側に向かって、すなわち第１長手方向軸Ｘに向かって凹状の輪郭を有する。

第２母線Ｂは、円周の円弧、放物線、楕円、双曲線、又はスプライン曲線、つまり互いに接続された多項式のセットからなる曲線にすることができる。第２母線Ｂが円周の円弧である場合、円周の半径は２０～２００ｍｍにすることができる。

第２部分１７には、横軸Ｚに沿って延びる貫通穴１９が設けられ（図４）、骨折の場合の大腿骨の近位部分の再建手術中に金属ケーブルを受け入れるように構成される。

外壁１３の少なくとも一部は、スリーブ１０と接触する骨のオッセオインテグレーションを促進する目的で、多孔質又は小柱構造を有することができる。

スリーブ１０の本体は、付加印刷技術（additive printing technology）によって一体的に製造される。

実施形態によれば、本考案によるスリーブ１０は、従来のフライス装置を使用して得られるキャビティ、より好ましくは、同じ出願人の国際公開第２０２１／１８６４８７号に記載されているプロテーゼ手術用のガイデッド・フライス装置（guided milling device）を使用して得られるキャビティ、の両方に挿入するのに適している。

実用新案登録請求の範囲によって定義される本考案の範囲から逸脱することなく、これまで説明したプロテーゼインプラント１００のスリーブ１０に部品の修正及び／又は追加を行うことができることは明らかである。

また、本考案をいくつかの特定の例を参照して説明してきたが、当業者であれば、プロテーゼインプラント１００用のスリーブ１０の他の同等の形態を確実に実現でき、それらは、実用新案登録請求の範囲に記載されているような特徴を有しており、従ってすべては実用新案登録請求の範囲によって定義される保護分野に含まれることも明らかである。以下の実用新案登録請求の範囲において、括弧内の参照符号の唯一の目的は、その読みやすさを目的とするものであり、実用新案登録請求の範囲によって定義される保護分野に関する制限要素として考慮されてはならない。

Claims (18)

1. 骨に埋め込むことができるプロテーゼインプラント（１００）用のスリーブ（１０）であって、
   前記スリーブ（１０）は、第１部分（１６）と第２部分（１７）によって画定される外壁（１３）を備え、
   前記外壁（１３）は、前記第１部分（１６）においては、第１長手方向軸（Ｘ）を中心として第１母線（Ａ）を回転することによって得られる第１外面（１３ａ）と、前記第２部分（１７）においては、第２長手方向軸（Ｙ）を中心として第２母線（Ｂ）を回転することによって得られる第２外面（１３ｂ）と、を備え、
   前記長手方向軸（Ｘ、Ｙ）は、傾斜角（γ）だけ相互に傾斜しており、
   少なくとも前記第２外面（１３ｂ）は、前記スリーブ（１０）の内側に向かって少なくとも部分的に凹状であることを特徴とするスリーブ（１０）。
2. 前記第１母線（Ａ）は、互いに接続された多項式のセットで構成され、
   前記第２母線（Ｂ）は、円周の円弧、放物線、楕円、双曲線、又は互いに接続された多項式のセットで構成される曲線である
   ことを特徴とする請求項１に記載のスリーブ（１０）。
3. 前記第１母線（Ａ）は、前記第１長手方向軸（Ｘ）に平行な破線又は直線であり、
   前記第２母線（Ｂ）は、前記スリーブ（１０）の内側に向かって凹状である
   ことを特徴とする請求項１又は２に記載のスリーブ（１０）。
4. 前記第１及び第２外面（１３ａ、１３ｂ）の延在は可変であり、それぞれ、前記第１及び第２部分（１６、１７）の延在に依存する
   ことを特徴とする請求項１～３のうちいずれか１項に記載のスリーブ（１０）。
5. 前記第１外面と第２外面（１３ａ、１３ｂ）の延在の比は０～５であり、好ましくは０．２０～３である
   ことを特徴とする請求項１～４のうちいずれか１項に記載のスリーブ（１０）。
6. 前記外壁（１３）の前記外面は、前記第１外面及び第２外面（１３ａ、１３ｂ）に加えて、第３外面（１３ｃ）によって構成され、前記第３外面（１３ｃ）は、前記第１長手方向軸（Ｘ）に沿って、前記第２部分（１７）の輪郭を延長することによって得られる
   ことを特徴とする請求項１～５のうちいずれか１項に記載のスリーブ（１０）。
7. 前記第１及び第２母線（Ａ、Ｂ）の回転により、少なくとも前記第１及び第２外面（１３ａ、１３ｂ）をそれぞれ画定する第１及び第２容積が生成され、
   前記スリーブ（１０）の前記外面は、前記第１容積と前記第２容積とを合わせて構成される最終容積の外面の一部によって構成される
   ことを特徴とする請求項１～６のうちいずれか１項に記載のスリーブ（１０）。
8. 前記一部は、前記第１長手方向軸（Ｘ）に沿って軸方向に間隔を置いた２つの切断面（Ｔ１、Ｔ２）に沿って前記最終容積を「切断」することによって得られる
   ことを特徴とする請求項７に記載のスリーブ（１０）。
9. 前記切断面（Ｔ１、Ｔ２）は互いに平行である
   ことを特徴とする請求項８に記載のスリーブ（１０）。
10. 前記切断面（Ｔ１、Ｔ２）の少なくとも１つは、階段状の輪郭を有する
    ことを特徴とする請求項８に記載のスリーブ（１０）。
11. 前記第２部分（１７）には、円筒形、楕円形、又はスプライン形の断面を有することができる１つ又は複数の貫通穴（１９）が設けられている
    ことを特徴とする請求項１～１０のうちいずれか１項に記載のスリーブ（１０）。
12. 前記外壁（１３）は、ソリッド部分と小柱構造（trabecular structure）を有する部分とを含み、
    前記ソリッド部分及び小柱構造を有する前記一部の両方が、付加印刷技術によって一体的に作られる
    ことを特徴とする請求項１～１１のうちいずれか１項に記載のスリーブ（１０）。
13. 前記外壁（１３）全体は小柱構造を持ち、付加印刷技術によって一体的に作られる
    ことを特徴とする請求項１～１１のうちいずれか１項に記載のスリーブ（１０）。
14. 前記プロテーゼインプラント（１００）の中間コンポーネント（１１２）との結合を可能にする内面（１４）を備え、前記中間コンポーネント（１１２）はプロテーゼインプラント（１００）のロッド（１１０）と結合するように構成される
    ことを特徴とする請求項１～１３のうちいずれか１項に記載のスリーブ（１０）。
15. 共に結合可能な、少なくとも３つのコンポーネントモジュール（１０、１１０、１１２）を備え、前記３つのコンポーネントモジュール（１０、１１０、１１２）は、
    －少なくとも１つの髄内ロッド（１１０）と、前記ロッド（１１０）及びプロテーゼヘッド（１１１）と結合することができる中間ネックコンポーネント（１１２）とであって、プロテーゼインプラント（１００）に含まれる前記少なくとも１つの髄内ロッド（１１０）及び前記中間ネックコンポーネント（１１２）と、
    －請求項１～１４のうちいずれか１項に記載のスリーブ（１０）であって、前記中間ネックコンポーネント（１１２）に安定して結合するように構成されているスリーブ（１０）と、
    を含むことを特徴とするモジュラー式プロテーゼアセンブリ（２００）。
16. 少なくとも前記ロッド（１１０）、前記中間ネックコンポーネント（１１２）、及び前記スリーブ（１０）は、選択的に分離可能な方法で互いに接続できる、異なっていて別個のコンポーネントモジュールである
    ことを特徴とする請求項１５に記載のモジュラー式プロテーゼアセンブリ（２００）。
17. 前記プロテーゼヘッド（１１１）を更に備えることを特徴とする請求項１５又は１６に記載のモジュラー式プロテーゼアセンブリ（２００）。
18. 前記ロッド（１１０）、前記中間ネックコンポーネント（１１２）、及び前記スリーブ（１０）は、モジュラーサイズを備えることを特徴とする請求項１５、１６、又は１７に記載のモジュラー式プロテーゼアセンブリ（２００）。