JP3244950B2 - 集じん装置 - Google Patents
集じん装置Info
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- JP3244950B2 JP3244950B2 JP14445794A JP14445794A JP3244950B2 JP 3244950 B2 JP3244950 B2 JP 3244950B2 JP 14445794 A JP14445794 A JP 14445794A JP 14445794 A JP14445794 A JP 14445794A JP 3244950 B2 JP3244950 B2 JP 3244950B2
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- gas
- filtration
- dust collecting
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- Treating Waste Gases (AREA)
- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、加圧流動床ボイラやガ
ス化炉等で発生する高温、高圧でのガスに対して使用さ
れる集じん装置に関する。
ス化炉等で発生する高温、高圧でのガスに対して使用さ
れる集じん装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】加圧流動床ボイラで発生した高圧、高温
の燃焼排ガスをガスタービンへ送気し、ガスタービンを
駆動する複合発電プラントは高効率発電が得られるが、
ガスタービンの摩耗防止上、清浄な排ガスをガスタービ
ンに送る事が不可欠であり、通常燃焼排ガス中のダスト
（燃焼灰，煤じん）等を予め除じんする集じん装置が設
置されている。
の燃焼排ガスをガスタービンへ送気し、ガスタービンを
駆動する複合発電プラントは高効率発電が得られるが、
ガスタービンの摩耗防止上、清浄な排ガスをガスタービ
ンに送る事が不可欠であり、通常燃焼排ガス中のダスト
（燃焼灰，煤じん）等を予め除じんする集じん装置が設
置されている。
【０００３】この種の複合発電プラントにおいては、図
３に示すように加圧流動床ボイラ３１で発生した燃焼排
ガス３２は、ダクト３３を経て遠心力を利用したサイク
ロン集じん装置３４に導かれ、その集じん装置３４にお
いて燃焼排ガス中の大半のダストは集じんされ除去され
るが、ガスタービン側としては、更に清浄ガスであるこ
とが要求され、通気性を有する多孔質固体からなる、例
えばセラミックフィルタと呼ばれる耐高温、耐圧の精密
集じん装置３５を通過させて清浄ガスとした後、ガスタ
ービン３６へ送気される。
３に示すように加圧流動床ボイラ３１で発生した燃焼排
ガス３２は、ダクト３３を経て遠心力を利用したサイク
ロン集じん装置３４に導かれ、その集じん装置３４にお
いて燃焼排ガス中の大半のダストは集じんされ除去され
るが、ガスタービン側としては、更に清浄ガスであるこ
とが要求され、通気性を有する多孔質固体からなる、例
えばセラミックフィルタと呼ばれる耐高温、耐圧の精密
集じん装置３５を通過させて清浄ガスとした後、ガスタ
ービン３６へ送気される。
【０００４】サイクロン集じん装置３４及び精密集じん
装置３５で集じんされたダストは、ダスト回収器３４ａ
及び３５ａにて一旦回収された後、系外へ排出され、ま
た、ガスタービン３６を駆動した後の燃焼排ガス３７は
図示されていない各種の熱交換器等にて熱回収され大気
へ放出される。図４は従来の精密集じん装置の一例を示
したものである。以下これを説明する。
装置３５で集じんされたダストは、ダスト回収器３４ａ
及び３５ａにて一旦回収された後、系外へ排出され、ま
た、ガスタービン３６を駆動した後の燃焼排ガス３７は
図示されていない各種の熱交換器等にて熱回収され大気
へ放出される。図４は従来の精密集じん装置の一例を示
したものである。以下これを説明する。
【０００５】内面に耐火、断熱材を施こした容器２１内
には通気性の多孔質固体からなる濾過体２２の群が収納
され、シール用管板２３ａと補強用管板２３ｂによって
容器２１内に固定されている。含じん燃焼ガス３２はガ
ス入口孔２４を経て濾過体２２内に入り濾過体２２をそ
の内面から外面へ通過する際、ガス中のダスト２５は濾
過体２２内面に付着、脱落し、このダスト２５は容器２
１下部に集められた後、系外へ排出される。一方、濾過
体２２外面を通過し清浄化された排ガスは複数個の容器
２１の側壁に開口する出口ダクト２６及びガス出口とし
ての集合排出ダクト２７をへてガスタービンへ送気され
る。
には通気性の多孔質固体からなる濾過体２２の群が収納
され、シール用管板２３ａと補強用管板２３ｂによって
容器２１内に固定されている。含じん燃焼ガス３２はガ
ス入口孔２４を経て濾過体２２内に入り濾過体２２をそ
の内面から外面へ通過する際、ガス中のダスト２５は濾
過体２２内面に付着、脱落し、このダスト２５は容器２
１下部に集められた後、系外へ排出される。一方、濾過
体２２外面を通過し清浄化された排ガスは複数個の容器
２１の側壁に開口する出口ダクト２６及びガス出口とし
ての集合排出ダクト２７をへてガスタービンへ送気され
る。
【０００６】出口ダクト２６内には逆洗気流を導入する
逆洗ノズル１１が設置され、圧縮機１２から送られる逆
洗気流を共通管１２ａ及び弁１２ｂを経て前記逆洗ノズ
ル１１から容器２１内へ一定時間（逆洗周期時間）毎に
一定時間（逆洗時間）一定量の気流を吹込み、濾過体２
２内面に付着したダストを濾過体２２内へ離脱させた
後、集じん作用を繰返えす。
逆洗ノズル１１が設置され、圧縮機１２から送られる逆
洗気流を共通管１２ａ及び弁１２ｂを経て前記逆洗ノズ
ル１１から容器２１内へ一定時間（逆洗周期時間）毎に
一定時間（逆洗時間）一定量の気流を吹込み、濾過体２
２内面に付着したダストを濾過体２２内へ離脱させた
後、集じん作用を繰返えす。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】加圧流動床ボイラを初
めて起動する場合を想定すると、加圧流動床ボイラから
集じん装置を含めてすべて冷体状態にある。加圧流動床
での燃焼が開始されると、発生した高温ガスの顕熱は、
集じん装置へ至る系内でダクト等の内面の耐火材や断熱
材の加熱に利用されるが、集じん器入口ではある時間内
は燃焼ガスの露点以下の冷体状態が続き、集じん装置入
口で燃焼ガスが露点以上の温度であっても集じん装置内
にて耐火材、断熱材の加熱にガスの持っている顕熱が利
用され、集じん装置の各部の温度特に濾過体の温度が排
ガスの露点温度以上になるまでにはかなりの時間を要す
る。
めて起動する場合を想定すると、加圧流動床ボイラから
集じん装置を含めてすべて冷体状態にある。加圧流動床
での燃焼が開始されると、発生した高温ガスの顕熱は、
集じん装置へ至る系内でダクト等の内面の耐火材や断熱
材の加熱に利用されるが、集じん器入口ではある時間内
は燃焼ガスの露点以下の冷体状態が続き、集じん装置入
口で燃焼ガスが露点以上の温度であっても集じん装置内
にて耐火材、断熱材の加熱にガスの持っている顕熱が利
用され、集じん装置の各部の温度特に濾過体の温度が排
ガスの露点温度以上になるまでにはかなりの時間を要す
る。
【０００８】濾過体温度が露点以下であれば濾過体の表
面に付着したダストがガス中の凝縮水分によって凝固固
着し逆洗気流によるダストの離脱が所期どおり行なわれ
ないため、濾過体の目づまりが発生し、所期集じん性能
を得ることもなく、さらに目づまりが発展すると、逆洗
気流の風圧により濾過体の破損に至る。
面に付着したダストがガス中の凝縮水分によって凝固固
着し逆洗気流によるダストの離脱が所期どおり行なわれ
ないため、濾過体の目づまりが発生し、所期集じん性能
を得ることもなく、さらに目づまりが発展すると、逆洗
気流の風圧により濾過体の破損に至る。
【０００９】一方、排ガス中にはダスト及び燃料の性状
上からＳＯ3 あるいはＮａ、Ｋ等の酸、アルカリ金属か
らなる物質が含まれている。このため、初めて稼働する
集じん装置の濾過体表面は直接この排ガス中の酸やアル
カリ金属化合物に曝露されることになるが、濾過体とし
ての多孔質固体からなるセラミックフィルタは上記物質
により腐食されるという影響を受け、材料強度が劣化
し、逆洗時の風圧、あるいは熱衝撃による応力により破
損又は経年劣化が加速的に進むことになる。
上からＳＯ3 あるいはＮａ、Ｋ等の酸、アルカリ金属か
らなる物質が含まれている。このため、初めて稼働する
集じん装置の濾過体表面は直接この排ガス中の酸やアル
カリ金属化合物に曝露されることになるが、濾過体とし
ての多孔質固体からなるセラミックフィルタは上記物質
により腐食されるという影響を受け、材料強度が劣化
し、逆洗時の風圧、あるいは熱衝撃による応力により破
損又は経年劣化が加速的に進むことになる。
【００１０】本発明は、通気性の多孔質固体からなる濾
過体を用いた従来の集じん装置にみられた問題点を解消
し、濾過体に付着したダストを凝固させず、また、含じ
んガス中のＳＯ3 やアルカリ金属化合物による濾過体の
劣化を防止した集じん装置を提供することを課題として
いる。
過体を用いた従来の集じん装置にみられた問題点を解消
し、濾過体に付着したダストを凝固させず、また、含じ
んガス中のＳＯ3 やアルカリ金属化合物による濾過体の
劣化を防止した集じん装置を提供することを課題として
いる。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本発明は通気性の多孔質
固体からなる濾過体を含じんガス入口及び清浄ガス出口
を有する容器内に収容し、含じんガス入口から含じんガ
スを濾過体の内側へ供給し前記濾過体の外側から清浄ガ
スを取出し清浄ガス出口へ導びくようにした集じん装置
において次の手段を講じている。
固体からなる濾過体を含じんガス入口及び清浄ガス出口
を有する容器内に収容し、含じんガス入口から含じんガ
スを濾過体の内側へ供給し前記濾過体の外側から清浄ガ
スを取出し清浄ガス出口へ導びくようにした集じん装置
において次の手段を講じている。
【００１２】（１）集じん装置内の温度を含じんガスの
露点以上に加熱する加熱装置、例えば燃焼装置と燃料及
び空気を供給する装置とを具えたアフタバーナ、熱交換
器、又は電気ヒータなどを備える。この加熱装置は例え
ば、含じんガス入口孔の手前に設けてよい。
露点以上に加熱する加熱装置、例えば燃焼装置と燃料及
び空気を供給する装置とを具えたアフタバーナ、熱交換
器、又は電気ヒータなどを備える。この加熱装置は例え
ば、含じんガス入口孔の手前に設けてよい。
【００１３】（２）濾過体の内表面にアルカリ土類金属
の粉体をコーテング後、集じんと逆洗を繰り返して前記
濾過体のバージン状態の内面に逆洗気流の送気でも離脱
しない粉体層をコーテングさせる装置を備える。この粉
体をコーテングさせる装置としては、種々の構成のもの
を適宜採用することができる。
の粉体をコーテング後、集じんと逆洗を繰り返して前記
濾過体のバージン状態の内面に逆洗気流の送気でも離脱
しない粉体層をコーテングさせる装置を備える。この粉
体をコーテングさせる装置としては、種々の構成のもの
を適宜採用することができる。
【００１４】例えば、そのような粉体を予めあるいは別
途塗布するための前記粉体の貯蔵容器やホッパ及び供給
系を備えたもの、あるいは集じん装置下部の集じん後の
ダストを収容するホッパ内に目皿や多孔板等を配置しこ
の多孔板等から空気、Ｎ2 ガス等清浄ガスを吹き込み、
その収容ホッパ内に流動床を形成させ収容ホッパ内に予
め貯蔵しているアルカリ土類金属の炭酸塩等を吹き上げ
る装置を具備したものなどである。
途塗布するための前記粉体の貯蔵容器やホッパ及び供給
系を備えたもの、あるいは集じん装置下部の集じん後の
ダストを収容するホッパ内に目皿や多孔板等を配置しこ
の多孔板等から空気、Ｎ2 ガス等清浄ガスを吹き込み、
その収容ホッパ内に流動床を形成させ収容ホッパ内に予
め貯蔵しているアルカリ土類金属の炭酸塩等を吹き上げ
る装置を具備したものなどである。
【００１５】
【作用】本発明による集じん装置は、前記（１）に記載
したように加熱装置を備えているので、集じん装置の起
動に当たって予めこのアフタバーナからの高温ガスを集
じん装置に送気し冷体状態の集じん装置全体、特に濾過
体を加熱し、それらが含じんガスの露点温度以上に加熱
された後に含じんガスを導入することにより、含じんガ
ス中の水分は凝縮することが防がれる。従って、濾過体
内面に付着したダストは凝縮水によって凝固することな
く、逆洗気流により容易に離脱し、濾過体の通気性を常
に再生し所期の集じん性能を確立できる。
したように加熱装置を備えているので、集じん装置の起
動に当たって予めこのアフタバーナからの高温ガスを集
じん装置に送気し冷体状態の集じん装置全体、特に濾過
体を加熱し、それらが含じんガスの露点温度以上に加熱
された後に含じんガスを導入することにより、含じんガ
ス中の水分は凝縮することが防がれる。従って、濾過体
内面に付着したダストは凝縮水によって凝固することな
く、逆洗気流により容易に離脱し、濾過体の通気性を常
に再生し所期の集じん性能を確立できる。
【００１６】また、本発明による集じん装置は、前記
（１）の構成に加え前記（２）に記載したように濾過体
の内表面にアルカリ土類金属の粉体をコーテング後、集
じんと逆洗を繰り返して前記濾過体のバージン状態の内
面に逆洗気流の送気でも離脱しない粉体層をコーテング
させる装置を備えているので、集じん装置の初期稼働時
に、この粉体をコーテングさせる装置によって濾過体の
内表面上に予めアルカリ土類金属の炭酸塩等をコーテン
グした状態にして、その後含じんガスを導入することに
より含じんガス中のＳＯ3 あるいはＮａ，Ｋ等のアルカ
リ金属化合物が濾過体に直接接触することなく前記コー
テング材に吸着されるため腐食による濾過体の材料強度
の劣化を防止し、所期強度を維持できる。本発明による
集じん装置は、これらの効果により集じん装置の初期破
壊、性能劣化等のトラブルを回避できる。
（１）の構成に加え前記（２）に記載したように濾過体
の内表面にアルカリ土類金属の粉体をコーテング後、集
じんと逆洗を繰り返して前記濾過体のバージン状態の内
面に逆洗気流の送気でも離脱しない粉体層をコーテング
させる装置を備えているので、集じん装置の初期稼働時
に、この粉体をコーテングさせる装置によって濾過体の
内表面上に予めアルカリ土類金属の炭酸塩等をコーテン
グした状態にして、その後含じんガスを導入することに
より含じんガス中のＳＯ3 あるいはＮａ，Ｋ等のアルカ
リ金属化合物が濾過体に直接接触することなく前記コー
テング材に吸着されるため腐食による濾過体の材料強度
の劣化を防止し、所期強度を維持できる。本発明による
集じん装置は、これらの効果により集じん装置の初期破
壊、性能劣化等のトラブルを回避できる。
【００１７】なお、集じん装置の使用条件が定常となっ
た時点では集じん装置の温度は高く、含じんガス中の水
分凝縮は解消し、また、含じんガスの発生元である加圧
流動床ボイラでは、炉内脱硫を図るため流動材としてア
ルカリ土類金属の炭酸塩が使用されていて、それらの炭
酸塩が十分に排ガスのダスト中に含まれておりそれらが
前記コーテング材と同様の効用を呈するので、常時は濾
過体に対しわざわざコーテングを実施する必要はない。
た時点では集じん装置の温度は高く、含じんガス中の水
分凝縮は解消し、また、含じんガスの発生元である加圧
流動床ボイラでは、炉内脱硫を図るため流動材としてア
ルカリ土類金属の炭酸塩が使用されていて、それらの炭
酸塩が十分に排ガスのダスト中に含まれておりそれらが
前記コーテング材と同様の効用を呈するので、常時は濾
過体に対しわざわざコーテングを実施する必要はない。
【００１８】
【実施例】以下、本発明による集じん装置を、図１及び
図２に示した実施例に基づいて具体的に説明する。な
お、図１、図２において、図３、図４に示した従来の装
置と同様な部分については説明が冗長になるのを避ける
ため、同一の符号を付けてあり、それらについての重復
する説明は省く。
図２に示した実施例に基づいて具体的に説明する。な
お、図１、図２において、図３、図４に示した従来の装
置と同様な部分については説明が冗長になるのを避ける
ため、同一の符号を付けてあり、それらについての重復
する説明は省く。
【００１９】図１に示すように、本実施例による集じん
装置では、加圧流動床ボイラ３１と集じん装置３５の間
に高温ガス発生炉１１、燃料供給装置１１ａ及び空気供
給装置１１ｂを有するアフタバーナを設置し、加圧流動
床ボイラ３１で発生した含じんガスを集じん装置３５へ
通気する前に、高温ガス発生炉１１で発生したダストを
含まない高温ガスを集じん装置３５へ送気し集じん装置
３５の温度を予め加熱、加温できるようにしている。
装置では、加圧流動床ボイラ３１と集じん装置３５の間
に高温ガス発生炉１１、燃料供給装置１１ａ及び空気供
給装置１１ｂを有するアフタバーナを設置し、加圧流動
床ボイラ３１で発生した含じんガスを集じん装置３５へ
通気する前に、高温ガス発生炉１１で発生したダストを
含まない高温ガスを集じん装置３５へ送気し集じん装置
３５の温度を予め加熱、加温できるようにしている。
【００２０】なお、高温ガス発生のためのアフタバーナ
の位置は実施例のように集じん装置３５の手前以外に集
じん装置３５内に設置してもよく、また、アフタバーナ
は他の熱交換器、あるいは電気ヒータなど集じん装置を
容易に加熱できる機種であってもさしつかえない。
の位置は実施例のように集じん装置３５の手前以外に集
じん装置３５内に設置してもよく、また、アフタバーナ
は他の熱交換器、あるいは電気ヒータなど集じん装置を
容易に加熱できる機種であってもさしつかえない。
【００２１】次に、本実施例による集じん装置は、図２
に詳細を示す構造を有している。すなわち、図２に示す
ように従来の集じん装置の容器２１外にアルカリ土類金
属の炭酸塩等の粉体１９を貯蔵するホッパ１３、供給機
１４、搬送空気供給源１５ａ、導管１５ｂ、及び粉体分
散器１６を設置し、さらに容器２１下部には目皿や多孔
板等の分散板１７及びこの分散板１７へ空気を供給する
空気供給源１８ａ、導管１８ｂを設置している。
に詳細を示す構造を有している。すなわち、図２に示す
ように従来の集じん装置の容器２１外にアルカリ土類金
属の炭酸塩等の粉体１９を貯蔵するホッパ１３、供給機
１４、搬送空気供給源１５ａ、導管１５ｂ、及び粉体分
散器１６を設置し、さらに容器２１下部には目皿や多孔
板等の分散板１７及びこの分散板１７へ空気を供給する
空気供給源１８ａ、導管１８ｂを設置している。
【００２２】ホッパ１３内に貯蔵されているアルカリ土
類金属の炭酸塩等粉体１９は、供給機１４を介して供給
され空気供給源１５ａからの空気にて空気搬送され導管
１５ｂを経て分散器１６にてガス入口孔２４部にて均一
分散され濾過体２２の内面へ付着される。
類金属の炭酸塩等粉体１９は、供給機１４を介して供給
され空気供給源１５ａからの空気にて空気搬送され導管
１５ｂを経て分散器１６にてガス入口孔２４部にて均一
分散され濾過体２２の内面へ付着される。
【００２３】一方、付着した粉体１９は、逆洗時に圧縮
機１２及び逆洗ノズル１１から送られる逆洗気流にて離
脱され、容器２１下部に落下する。これを繰返している
と容器２１の下部に粉体１９が次第に維持されてくるの
で空気供給源１８ａ、導管１８ｂ及び分散板１７を介し
て容器２１の下部に堆積した粉体１９内に空気を送気し
粉体１９を流動化させ、再度容器２１上部方向へ吹き上
げ濾過体２２内面へ再付着させる。
機１２及び逆洗ノズル１１から送られる逆洗気流にて離
脱され、容器２１下部に落下する。これを繰返している
と容器２１の下部に粉体１９が次第に維持されてくるの
で空気供給源１８ａ、導管１８ｂ及び分散板１７を介し
て容器２１の下部に堆積した粉体１９内に空気を送気し
粉体１９を流動化させ、再度容器２１上部方向へ吹き上
げ濾過体２２内面へ再付着させる。
【００２４】上記操作を繰り返すことによりバージン状
態の濾過体２２内面に逆洗気流の送気でも離脱しない粉
体層が形成され、いわゆる粉体コーテングが完了する。
この状態にて容器２１上部からの粉体供給、及び下部の
粉体流動化を停止し、かつ前期アフタバーナによって集
じん装置が所定温度に加熱された状態にて加圧流動床ボ
イラ３１で発生した含じんガス３２をガス入口孔２４へ
送気し所期の集じんを実施する。
態の濾過体２２内面に逆洗気流の送気でも離脱しない粉
体層が形成され、いわゆる粉体コーテングが完了する。
この状態にて容器２１上部からの粉体供給、及び下部の
粉体流動化を停止し、かつ前期アフタバーナによって集
じん装置が所定温度に加熱された状態にて加圧流動床ボ
イラ３１で発生した含じんガス３２をガス入口孔２４へ
送気し所期の集じんを実施する。
【００２５】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、アフタバーナ等の加熱装置によって集じん装置を予
め含じんガスの露点以上に加温できるので、含じんガス
中の水分凝縮による濾過体内面に付着したダストの凝
固、固着を回避し、濾過体の目づまり防止が図られる。
は、アフタバーナ等の加熱装置によって集じん装置を予
め含じんガスの露点以上に加温できるので、含じんガス
中の水分凝縮による濾過体内面に付着したダストの凝
固、固着を回避し、濾過体の目づまり防止が図られる。
【００２６】また、本発明においては、予め濾過体内面
に逆洗気流の送気でも離脱しないアルカリ土類金属の炭
酸塩等の粉体をコーテングすることができるので含じん
ガス中に含まれているＳＯ3 ，Ｎａ，Ｋ等のアルカリ金
属化合物はこのコーテング粉体に付着し、逆洗気流の作
用にて離脱するダストに吸着され直接濾過体の表面に接
触することなく、酸、アルカリ金属化合物による濾過体
の腐食を阻止しうる効果をもつ。
に逆洗気流の送気でも離脱しないアルカリ土類金属の炭
酸塩等の粉体をコーテングすることができるので含じん
ガス中に含まれているＳＯ3 ，Ｎａ，Ｋ等のアルカリ金
属化合物はこのコーテング粉体に付着し、逆洗気流の作
用にて離脱するダストに吸着され直接濾過体の表面に接
触することなく、酸、アルカリ金属化合物による濾過体
の腐食を阻止しうる効果をもつ。
【００２７】このようにして本発明の集じん装置では濾
過体の目づまりによる集じん状態の低下、材料強度の低
下に伴う濾過体の破壊など未然にトラブルを回避し、所
期の集じん性能を維持した稼働が図れる。
過体の目づまりによる集じん状態の低下、材料強度の低
下に伴う濾過体の破壊など未然にトラブルを回避し、所
期の集じん性能を維持した稼働が図れる。
【図１】本発明の一実施例に係る集じん装置を採用した
加圧流動床ボイラ、ガスタービン複合発電方式のシステ
ム図。
加圧流動床ボイラ、ガスタービン複合発電方式のシステ
ム図。
【図２】本発明の一実施例に係る集じん装置の断面図。
【図３】従来の集じん装置を具えた複合発電方式のシス
テム図。
テム図。
【図４】従来の集じん装置の断面図。
１１ 高温ガス発生炉 １１ａ 燃料供給装置 １１ｂ 空気供給装置 １２ 圧縮機 １３ ホッパ １４ 供給機 １５ａ 空気供給源 １６ 粉体分散器 １７ 分散板 １８ａ 空気供給源 １９ 粉体 ２１ 容器 ２２ 濾過体 ２４ ガス入口孔 ２７ 集合排出ダクト ３１ 加圧流動床ボイラ ３５ 集じん装置 ３６ ガスタービン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ Ｂ０１Ｄ 53/42 Ｂ０１Ｄ 53/34 １１９ 53/50 １２４Ｚ 53/81 (56)参考文献 特開 平１−232122（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−26313（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−74439（ＪＰ，Ａ) 実開 平６−7813（ＪＰ，Ｕ) 実開 平５−76515（ＪＰ，Ｕ) 実開 平５−28423（ＪＰ，Ｕ) 実開 平２−91618（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B01D 46/00 B01D 53/34
Claims (1)
- 【請求項１】 通気性の多孔質固体からなる濾過体の群
を含じんガス入口及び清浄ガス出口を有する容器に収容
して、前記含じんガス入口から含じんガスを前記濾過体
の内側へ供給し、前記濾過体の外側から清浄ガスを取出
して前記清浄ガス出口へ導く集じん装置において、同集
じん装置内の温度を前記含じんガスの露点以上に加熱す
る加熱装置、及び集じん装置の初期稼働時に前記濾過体
の内表面に予めアルカリ土類金属の粉体をコーテング
後、集じんと逆洗を繰り返して前記濾過体のバージン状
態の内面に逆洗気流の送気でも離脱しない粉体層をコー
テングさせる装置を具備したことを特徴とする集じん装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14445794A JP3244950B2 (ja) | 1994-06-27 | 1994-06-27 | 集じん装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14445794A JP3244950B2 (ja) | 1994-06-27 | 1994-06-27 | 集じん装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0810554A JPH0810554A (ja) | 1996-01-16 |
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1994
- 1994-06-27 JP JP14445794A patent/JP3244950B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPH0810554A (ja) | 1996-01-16 |
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