JP3244525U - 追跡架台の軸受装置及び太陽光発電所 - Google Patents

Abstract

【課題】太陽光発電所における、追跡架台の軸受装置を提供する。【解決手段】追跡架台の軸受装置は、軸受台コンポーネントを含み、軸受台コンポーネントに収容貫通孔１１が設けられ、収容貫通孔は架台軸受を収容することに適し、軸受台コンポーネントは軸受下部台２を含み、軸受下部台は内壁４を有し、内壁は架台軸受の外周と貼り付けることに適し、軸受下部台の内壁に少なくとも１つの砂埃排出孔３が設けられ、砂埃排出孔は、架台軸受を軸受台コンポーネント内にスムーズに回動させるように、架台軸受と軸受台コンポーネントとの間の砂埃を排出する。支持軸受と軸受台との間に砂埃が入るため、架台軸受が回転する時、砂埃のために軸受台と過度に摩耗するという問題を解決する。【選択図】図１

Description

本考案は太陽光発電所の分野に関し、特に追跡架台の軸受装置及び太陽光発電所に関する。

太陽光発電架台業界の急速な発展に伴い、多種多様な形態の架台が密やかに普及しつつある。中でも、追跡架台は、より高い発電率のために、ますます認められている。

現在、太陽光発電所には追跡架台が大量に使用されており、通常、数千の架台を超える。実際に使用する際に、太陽光発電所は高温、乾燥地域に取付けられることが多く、環境は比較的劣悪であり、砂塵嵐などの気象が頻繁に発生し、太陽光追跡架台の運転は発電効率及び発電量に直接影響し、太陽光追跡架台の軸受は高分子ポリマーを使用することが多く、太陽光架台の故障原因の多くは、砂埃環境の空気に直接さらされる支持軸受と軸受台との間に砂埃が入るため、架台軸受が回動する時、砂埃のために軸受台と過度に摩耗することにより、太陽光発電所に問題が発生することである。

そのため、本考案が解決しようとする技術的問題は、従来技術における支持軸受と軸受台との間に砂埃が入ることによって、架台軸受が回動する時、砂埃のために軸受台と過度に摩耗するという欠陥を解消するために、追跡架台の軸受装置及び太陽光発電所を提供することである。

上記問題を解決するために、本考案により提供される追跡架台の軸受装置は、
軸受台コンポーネントを含み、前記軸受台コンポーネントに収容貫通孔が設けられ、前記収容貫通孔は架台軸受を収容することに適し、前記軸受台コンポーネントは軸受下部台を含み、前記軸受下部台は内壁を有し、前記内壁は架台軸受の外周と貼り付けることに適し、前記軸受下部台の内壁に少なくとも１つの砂埃排出孔が設けられ、前記砂埃排出孔は、架台軸受を軸受台コンポーネント内にスムーズに回動させるように、架台軸受と軸受台コンポーネントとの間の砂埃を排出する。

選択可能には、前記軸受台コンポーネントはさらに軸受上部台を含み、前記軸受上部台と軸受下部台との間に収容貫通孔が形成される。

選択可能には、前記軸受下部台と軸受上部台の両側にそれぞれ１つの取付け端が対応して設けられ、各前記取付け端にそれぞれ少なくとも１つの取付け孔が設けられ、前記軸受上部台と軸受下部台とは、取付け孔内にスクリューを穿設することにより固定的に接続される。

選択可能には、前記架台軸受の外周に少なくとも１つの砂埃案内溝が設けられ、前記砂埃案内溝は砂埃排出孔と対応して設けられる。

選択可能には、前記内壁は半円形であり、前記砂埃案内溝は円形である。

選択可能には、前記架台軸受の両側にそれぞれ１つの係合リングが設けられ、前記係合リングの間は軸受台コンポーネントを収容する。

選択可能には、前記架台軸受の材質は高分子ポリマーである。

選択可能には、前記架台軸受に主軸孔が設けられ、前記主軸孔内は主軸本体を収容することに適する。

太陽光発電所であって、上記追跡架台の軸受装置を含み、さらに主軸本体を含む。

本考案の技術案は以下の利点を有する。
１．本考案により提供される追跡架台の軸受装置は軸受台コンポーネントを含み、軸受台コンポーネントに収容貫通孔が設けられ、収容貫通孔は架台軸受を収容することに適し、軸受台コンポーネントは軸受下部台を含み、軸受下部台は内壁を有し、内壁は架台軸受の外周と貼り付けることに適し、軸受下部台の内壁に少なくとも１つの砂埃排出孔が設けられ、砂埃排出孔は、架台軸受を軸受台コンポーネント内にスムーズに回動させるように、架台軸受と軸受台コンポーネントとの間の砂埃を排出する。砂埃が架台軸受と軸受台コンポーネント内に位置する場合、軸受台コンポーネント内での架台軸受の回動によって、砂埃が砂埃排出孔から排出され、架台軸受が軸受台コンポーネント内で回動する時、砂埃が入ってしまうことにより引き起こされる摩耗問題が解決され、架台軸受が軸受台コンポーネントに対してスムーズに回動できる。
２．本考案により提供される追跡架台の軸受装置には、軸受台コンポーネントはさらに軸受上部台を含み、軸受上部台と軸受下部台との間に架台軸受を収容するための収容貫通孔が形成される。
３．本考案により提供される追跡架台の軸受装置は、軸受下部台と軸受上部台の両側にそれぞれ１つの取付け端が対応して設けられ、各取付け端にそれぞれ少なくとも１つの取付け孔が設けられ、軸受上部台及び軸受下部台の固定を実現するために、軸受上部台と軸受下部台とは、取付け孔内にスクリューを穿設することにより固定的に接続される。
４．本考案により提供される追跡架台の軸受装置は、架台軸受の外周に少なくとも１つの砂埃案内溝が設けられ、砂埃案内溝と砂埃排出孔とは対応して設けられ、内壁は半円形であり、砂埃案内溝は円形であり、砂埃案内溝は砂埃を砂埃排出孔内に導入して、砂埃排出孔から排出する。
５．本考案により提供される追跡架台の軸受装置は、架台軸受の中心軸線の方向に沿った両側にそれぞれ１つの係合リングが設けられ、架台軸受が中心軸線の方向に沿ってがたつくことを回避するために、係合リングの間は軸受台コンポーネントを収容する。それと共に、係合リングはさらに砂埃が架台軸受と軸受台コンポーネントとの間に入るのをある程度回避することもできる。
６．本考案により提供される追跡架台の軸受装置は、架台軸受に主軸孔が設けられ、主軸を取付けて固定するために、主軸孔内は主軸本体を収容することに適する。
７．本考案により提供される太陽光発電所は、上記いずれか一項に記載の追跡架台の軸受装置を用いるため、上記いずれか一項に記載の利点を有し、さらに主軸本体を含む。

本考案の具体的な実施形態又は従来技術における技術案をより明確に説明するために、以下に具体的な実施形態又は従来技術の記述に利用する必要がある図面を簡単に紹介するが、当然ながら、以下に記載する図面は単に本考案の実施形態の一部にすぎず、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
本考案の実施形態において提供される追跡架台の軸受装置の軸受台コンポーネントの概略図である。 本考案の実施形態において提供される軸受下部台の概略図である。 本考案の実施形態において提供される架台軸受の概略図である。 本考案の実施形態において提供される架台軸受が軸受下部台に接続される概略図である。

以下、図面を参照し、本考案の技術案を明確で完全に説明し、明らかに、説明された実施例は、本考案の実施例の一部にすぎず、実施例の全部ではない。本考案における実施例に基づき、当業者が創造な労働をしない前提で得た全ての他の実施例は、本考案の保護範囲に属する。

なお、本考案の説明において、用語の「中心」、「上」、「下」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「内側」、「外側」等で示される向き又は位置関係は、図面に示される向き又は位置関係に基づくものであり、本考案を説明し、説明を簡略化するためのものであり、かかわる装置又は要素が特定の向きを持たなければならず、特定の向きで構築及び操作されなければならないことを示したり暗示したりするものではなく、したがって本考案を限定するものとして理解することはできない。さらに、「第１」、「第２」及び「第３」という用語は、説明の目的でのみ使用され、相対的な重要性を示したり暗示したりすると理解すべきではない。

なお、本考案の説明において、特に明記及び限定されない限り、用語の「取付け」、「連結」及び「接続」は、広い意味で理解されるべきであり、例えば、固定接続であってもよく、取り外し可能な接続又は一体接続であってもよく、機械的接続であってもよく、電気的接続であってもよく、直接接続であってもよく、仲介者を介して間接的に接続されてもよく、２つの部材内部の接続であってもよい。当業者にとって、本考案における上記の用語の特定の意味は、特定の状況に応じて理解することができる。

また、以下に説明する本考案の異なる実施形態に係る技術的特徴は、相互に矛盾しない限り、相互に組み合わせることが可能である。

図１～図４に示す追跡架台の軸受装置の具体的な実施形態は、軸受台コンポーネントと、軸受台コンポーネントの収容貫通孔１１内に設けられる架台軸受８と、を含む。

図１、図２及び図４に示すように、軸受台コンポーネントは、対応して設けられる軸受上部台１及び軸受下部台２を含み、軸受上部台１と軸受下部台２との間に収容貫通孔１１が形成される。軸受上部台１と軸受下部台２の両側にそれぞれ１つの取付け端５が設けられ、各取付け端５にそれぞれ間隔を置いて設けられる２つの取付け孔６が設けられ、軸受上部台１と軸受下部台２とは、取付け孔６内にスクリューを穿設することにより固定的に接続され、すなわち、取付け孔６内に雌ねじが設けられ、スクリューは取付け孔６と螺合される。具体的には、スクリューはボルトである。軸受下部台２は半円形の内壁４を有し、内壁４の表面は架台軸受８の外周と貼り付けることに適し、内壁４に１つの砂埃排出孔３が設けられる。具体的には、軸受台コンポーネントの材質はステンレスである。

図３、図４に示すように、架台軸受８は２つの半円形の半環１２で囲まれ、架台軸受８の外周面に１つの砂埃案内溝９が設けられ、砂埃案内溝９は砂埃排出孔３と対応して設けられる。支持軸受が軸受台コンポーネントの収容貫通孔１１内にがたつくことを回避するために、架台軸受８の両側にそれぞれ１つの係合リング１０が設けられ、係合リング１０の間は軸受台コンポーネントを収容し、すなわち、２つの係合リング１０の間の距離は軸受台コンポーネントの厚さに等しい。主軸本体を取付けやすいために、架台軸受８に主軸孔７が設けられ、主軸孔７内は主軸本体を収容することに適する。具体的には、架台軸受８は高分子ポリマーである。

太陽光発電所であって、上記追跡架台の軸受装置を含み、さらに主軸本体を含む。

具体的な実施プロセスにおいて、工場は、金型を用いて半円形の半環１２を射出成形し、現場の作業員が２つの半円形の半環１２を主軸本体の外周に嵌合して架台軸受８を形成し、架台軸受８を軸受下部台２に置き、さらにスクリューで軸受上部台１と軸受下部台２を固定するとともに、架台軸受８が軸受台コンポーネントに対して移動することを回避するために、係合リング１０で軸受上部台１と軸受下部台２をしっかりと係合する。太陽光発電所の使用中、砂埃は架台軸受８と軸受台コンポーネントとの間に入り、架台軸受８は主軸本体の回動と共に回動し、砂埃は回動中に砂埃案内溝９に沿って重力の作用で砂埃排出孔３内に入り込み、架台軸受８と軸受台コンポーネントとの間の摩耗を回避し、一方で耐用年数を延長し、他方で主軸本体の回動を駆動するための追跡モータの負荷を大きくせず、さらに太陽光発電所の正常な運転を保証する。

１つの代替の実施形態として、取付け孔６内は滑らかであり、スクリューでナットと共に固定される。

１つの代替の実施形態として、砂埃排出孔３の数は２つ、３つ、さらにその以上であってもよい。

１つの代替の実施形態として、砂埃案内溝９の数は２つ、３つ、さらにその以上であってもよく、且つ砂埃案内溝９は砂埃排出孔３と対応して設けられる。

１つの代替の実施形態として、架台軸受８の２つの半円形の半環１２は一体に成形して設けられてもよい。

１つの代替の実施形態として、軸受台コンポーネントの材質はさらにアルミニウム合金などの金属材質であってもよい。

明らかに、上記実施例は単に明確に説明するための例示であり、実施形態を限定するものではない。当業者であれば、上記説明に基づいて他の異なる形態の変化又は変更を行ってもよい。ここでは全ての実施形態を網羅する必要はない。これらから導き出される明らかな変化又は変更は依然として本考案に創造された保護範囲にある。

１…軸受上部台、２…軸受下部台、３…砂埃排出孔、４…内壁、５…取付け端、６…取付け孔、７…主軸孔、８…架台軸受、９…砂埃案内溝、１０…係合リング、１１…収容貫通孔、１２…半環。

Claims (9)

1. 軸受台コンポーネントを含む追跡架台の軸受装置であって、
   前記軸受台コンポーネントに収容貫通孔（１１）が設けられ、前記収容貫通孔（１１）は架台軸受（８）を収容することに適し、前記軸受台コンポーネントは軸受下部台（２）を含み、前記軸受下部台（２）は内壁（４）を有し、前記内壁（４）は架台軸受（８）の外周と貼り付けることに適し、前記軸受下部台（２）の内壁（４）に少なくとも１つの砂埃排出孔（３）が設けられ、前記砂埃排出孔（３）は、架台軸受（８）を軸受台コンポーネント内にスムーズに回動させるように、架台軸受（８）と軸受台コンポーネントとの間の砂埃を排出することを特徴とする追跡架台の軸受装置。
2. 前記軸受台コンポーネントはさらに軸受上部台（１）を含み、前記軸受上部台（１）と軸受下部台（２）との間に収容貫通孔（１１）が形成されることを特徴とする請求項１に記載の追跡架台の軸受装置。
3. 前記軸受下部台（２）と軸受上部台（１）の両側にそれぞれ１つの取付け端（５）が対応して設けられ、各前記取付け端（５）にそれぞれ少なくとも１つの取付け孔（６）が設けられ、前記軸受上部台（１）と軸受下部台（２）とは、取付け孔（６）内にスクリューを穿設することにより固定的に接続されることを特徴とする請求項２に記載の追跡架台の軸受装置。
4. 前記架台軸受（８）の外周に少なくとも１つの砂埃案内溝（９）が設けられ、前記砂埃案内溝（９）は砂埃排出孔（３）と対応して設けられることを特徴とする請求項１に記載の追跡架台の軸受装置。
5. 前記内壁（４）は半円形であり、前記砂埃案内溝（９）は円形であることを特徴とする請求項４に記載の追跡架台の軸受装置。
6. 前記架台軸受（８）の両側にそれぞれ１つの係合リング（１０）が設けられ、前記係合リング（１０）の間は軸受台コンポーネントを収容することを特徴とする請求項５に記載の追跡架台の軸受装置。
7. 前記架台軸受（８）の材質は高分子ポリマーであることを特徴とする請求項６に記載の追跡架台の軸受装置。
8. 前記架台軸受（８）に主軸孔（７）が設けられ、前記主軸孔（７）内は主軸本体を収容することに適することを特徴とする請求項７に記載の追跡架台の軸受装置。
9. 請求項１～８のいずれか一項に記載の追跡架台の軸受装置を含み、さらに主軸本体を含むことを特徴とする太陽光発電所。