JP3244427B2 - 両腕安全抑制具 - Google Patents
両腕安全抑制具Info
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- JP3244427B2 JP3244427B2 JP09768296A JP9768296A JP3244427B2 JP 3244427 B2 JP3244427 B2 JP 3244427B2 JP 09768296 A JP09768296 A JP 09768296A JP 9768296 A JP9768296 A JP 9768296A JP 3244427 B2 JP3244427 B2 JP 3244427B2
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- Japan
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- double
- safety restraint
- wrist
- bag
- arm safety
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- Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
- Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、両腕安全抑制具に関す
るものであり、特に痴呆性老人、意識障害のある患者、
幼児等に注射、輸血、点滴等を行う時にその両腕を安全
に抑制する用具に関する。
るものであり、特に痴呆性老人、意識障害のある患者、
幼児等に注射、輸血、点滴等を行う時にその両腕を安全
に抑制する用具に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、脳神経外科病棟では経管栄養、
気管カニューレ、尿道留置カテーテル、点滴等各種器具
を装着している患者が多い。しかし、軽度の意識障害と
か痴呆を伴っており健側上肢の自動運動が可能な患者は
生命に直結している管を自己抜去する危険性があり、抑
制帯を用いて両手をベッドに縛りつけ抑制をしている。
気管カニューレ、尿道留置カテーテル、点滴等各種器具
を装着している患者が多い。しかし、軽度の意識障害と
か痴呆を伴っており健側上肢の自動運動が可能な患者は
生命に直結している管を自己抜去する危険性があり、抑
制帯を用いて両手をベッドに縛りつけ抑制をしている。
【0003】このような場合縛り方が強いと手の先が鬱
血を起こすことがあり、また、手首を縛っても腕を曲げ
たり、捻じったりして点滴等の針を外すことがある。
血を起こすことがあり、また、手首を縛っても腕を曲げ
たり、捻じったりして点滴等の針を外すことがある。
【0004】また、このような抑制は患者本人はもちろ
ん苦痛であり、自動運動を制限することは機能回復上マ
イナスである。
ん苦痛であり、自動運動を制限することは機能回復上マ
イナスである。
【0005】その上家族、見舞いに来た人が見てもかわ
いそうに感じ、ある場合には非人道的なものとして受け
止め、精神的に打撃をうけることも少なくない。できる
だけ苦痛を少なく、抑制効果のある用具の開発が強く望
まれている。
いそうに感じ、ある場合には非人道的なものとして受け
止め、精神的に打撃をうけることも少なくない。できる
だけ苦痛を少なく、抑制効果のある用具の開発が強く望
まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、苦痛を少な
く、抑制効果のある両腕安全抑制具を提供しようとする
ものである。特に痴呆性老人、意識障害のある患者、幼
児等に注射、輸血、手術後。交通事故時の処置、点滴等
を行う時にその両腕を安全に抑制する用具に関する。
く、抑制効果のある両腕安全抑制具を提供しようとする
ものである。特に痴呆性老人、意識障害のある患者、幼
児等に注射、輸血、手術後。交通事故時の処置、点滴等
を行う時にその両腕を安全に抑制する用具に関する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の様な困難を解決す
るため、本発明者は両腕を安全に抑制する用具であっ
て、できるだけ苦痛を少なく、抑制効果のある用具につ
いて鋭意研究し本発明の両腕安全抑制具を完成させたも
のである。
るため、本発明者は両腕を安全に抑制する用具であっ
て、できるだけ苦痛を少なく、抑制効果のある用具につ
いて鋭意研究し本発明の両腕安全抑制具を完成させたも
のである。
【0008】本発明は一端より挿入した左手および他端
より挿入した右手の指の運動が可能な空間と適宜の長さ
を有する筒状の袋、および該袋の各端に装着した手首部
固定止具から構成されていることを特徴とする両腕安全
抑制具である。
より挿入した右手の指の運動が可能な空間と適宜の長さ
を有する筒状の袋、および該袋の各端に装着した手首部
固定止具から構成されていることを特徴とする両腕安全
抑制具である。
【0009】布,ビニール等で適宜の長さの筒状の袋を
作り、この両端に止具を装着する。使用においては両手
を筒の中に入れ両手首を止具で固定する。これにより鼻
腔,気管に入っている管を抜去しなくなる。例えば点滴
注射を行う場合、事前に図1の様に両腕安全抑制具の一
端より左手を挿入し、他端より右手を挿入し、両手首を
しっかりと固定する。
作り、この両端に止具を装着する。使用においては両手
を筒の中に入れ両手首を止具で固定する。これにより鼻
腔,気管に入っている管を抜去しなくなる。例えば点滴
注射を行う場合、事前に図1の様に両腕安全抑制具の一
端より左手を挿入し、他端より右手を挿入し、両手首を
しっかりと固定する。
【0010】ベッドに寝たままで手に点滴注射を受ける
場合、長時間手を同じ状態に保つことは大変に苦痛であ
り無意識に動かしたり、手の向きをかえたり、手を上に
あげたり、と種々の動作をするが、筒の両端から中に入
れた手を互いに握ったり、腕を少し曲げたり、捻じった
りする程度の運動はできるので、両腕を固定されている
と感じられないので、落ちついて処置をうけることがで
きる。
場合、長時間手を同じ状態に保つことは大変に苦痛であ
り無意識に動かしたり、手の向きをかえたり、手を上に
あげたり、と種々の動作をするが、筒の両端から中に入
れた手を互いに握ったり、腕を少し曲げたり、捻じった
りする程度の運動はできるので、両腕を固定されている
と感じられないので、落ちついて処置をうけることがで
きる。
【0011】筒の中にはゴムまり,おもちゃを入れ、そ
れをまさぐることによって指の運動と患者に落ちつきと
安心感をもたらすことができる。
れをまさぐることによって指の運動と患者に落ちつきと
安心感をもたらすことができる。
【0012】筒状の袋を2重に構成することにより、筒
状の袋をつまむことによる無意識の動きなどを抑制する
ことが可能であり、用具の安全性を高めることができ
る。
状の袋をつまむことによる無意識の動きなどを抑制する
ことが可能であり、用具の安全性を高めることができ
る。
【0013】上記両腕安全抑制具は、開いてシート状に
構成することができる。シート状は洗濯が容易である
し、見た目も開放的で圧迫感がない。
構成することができる。シート状は洗濯が容易である
し、見た目も開放的で圧迫感がない。
【0014】筒状の袋の材質は通気性、吸湿性、肌触り
の快適な素材を選択する。手首部固定止具は長時間手首
と接触するため、肌に接する側は苦痛を感じない様に弾
力性のある柔らかいもの、吸湿性などを考慮して適切な
素材を選択するが、手首部を固定するためにはある程度
の強度も必要である。
の快適な素材を選択する。手首部固定止具は長時間手首
と接触するため、肌に接する側は苦痛を感じない様に弾
力性のある柔らかいもの、吸湿性などを考慮して適切な
素材を選択するが、手首部を固定するためにはある程度
の強度も必要である。
【0015】手首部固定止具は、好ましくは手首から肘
に向かって所定の幅をおおう筒状の開閉自在の袖口で構
成される。手首部固定止具と筒状の袋の間に柔軟で肌触
りのよい遊び部を設けることができる。特に筒状の袋ま
たは筒状の袋になるシート状の部分が若干硬いメッシュ
で作った場合、この遊び部が手首の動きによくなじんで
固定されていると感じがなく患者は安心する。
に向かって所定の幅をおおう筒状の開閉自在の袖口で構
成される。手首部固定止具と筒状の袋の間に柔軟で肌触
りのよい遊び部を設けることができる。特に筒状の袋ま
たは筒状の袋になるシート状の部分が若干硬いメッシュ
で作った場合、この遊び部が手首の動きによくなじんで
固定されていると感じがなく患者は安心する。
【0016】筒の中にはゴムまり,おもちゃを入れ、そ
れをまさぐることによって指の運動と患者に落ちつきと
安心感をもたらすことができる圧迫感がない。
れをまさぐることによって指の運動と患者に落ちつきと
安心感をもたらすことができる圧迫感がない。
【0017】補助的に止めた袖口の上から幅広のゴムひ
もを巻き付けて止め強度を補強することもできる。激し
く手を動かす患者は、ゴムひもをベッドに取付け、手の
動かす範囲を制御する。
もを巻き付けて止め強度を補強することもできる。激し
く手を動かす患者は、ゴムひもをベッドに取付け、手の
動かす範囲を制御する。
【0018】
【実施例】本発明を実施例を挙げて説明する。本発明は
この実施例によって何ら限定されることはない。
この実施例によって何ら限定されることはない。
【0019】実施例1 図1に示すように、両腕安全制御具(1)は、34cm
×42cmのナイロン製薄布および袖口で洋服の袖を縫
う要領で、長さ30cm、円周40cm筒状の袋(2)
に手首部固定止具(3)を取り付ける。手首部固定止具
(3)の側面には布製ファスナー(4)を設けている。
図2に示すように、補助的に止めた袖口の上から幅広の
ゴムひも(5)を巻き付けて止め強度を補強することも
できる。図3に示すように、両腕安全制御具(1)は、
一端より片方の手を挿入して手首部固定止具(3)をと
め、他端よりもう一方の手を挿入して筒の中で両手を合
わせ手首部固定止具(3)をとめて使用する。筒状の袋
(2)は左手および他端より挿入した右手の指の運動が
可能な空間と適宜の長さを有しているので苦痛が少な
い。しかし、該袋の各端が手首部固定止具(3)により
しっかりと手首部に固定しているので、効果的な制御を
している。
×42cmのナイロン製薄布および袖口で洋服の袖を縫
う要領で、長さ30cm、円周40cm筒状の袋(2)
に手首部固定止具(3)を取り付ける。手首部固定止具
(3)の側面には布製ファスナー(4)を設けている。
図2に示すように、補助的に止めた袖口の上から幅広の
ゴムひも(5)を巻き付けて止め強度を補強することも
できる。図3に示すように、両腕安全制御具(1)は、
一端より片方の手を挿入して手首部固定止具(3)をと
め、他端よりもう一方の手を挿入して筒の中で両手を合
わせ手首部固定止具(3)をとめて使用する。筒状の袋
(2)は左手および他端より挿入した右手の指の運動が
可能な空間と適宜の長さを有しているので苦痛が少な
い。しかし、該袋の各端が手首部固定止具(3)により
しっかりと手首部に固定しているので、効果的な制御を
している。
【0020】実施例2 図5および図6に示すように、開いてシート状に構成し
た両腕安全抑制具は次の1)〜4)の材料で作る。 1)中央部(筒状の袋になる部分) 素材はナイロン100%のメッシュで樹脂加工したもの
で、大きさは20cm×34cm。これは布製ファスナ
ーで円筒型にして使う。 2)遊びの部分(両手くびと中央部をつなぐ部分にある
筒状の袋になる部分) 綿100%の布6cm×34cm。 3)止め布(両手くび) 表布は綿100%の10cm×30cmの扇型、裏布は
綿100%で表布と同じ。 4)布製ファスナー 中央部用と止め布用
た両腕安全抑制具は次の1)〜4)の材料で作る。 1)中央部(筒状の袋になる部分) 素材はナイロン100%のメッシュで樹脂加工したもの
で、大きさは20cm×34cm。これは布製ファスナ
ーで円筒型にして使う。 2)遊びの部分(両手くびと中央部をつなぐ部分にある
筒状の袋になる部分) 綿100%の布6cm×34cm。 3)止め布(両手くび) 表布は綿100%の10cm×30cmの扇型、裏布は
綿100%で表布と同じ。 4)布製ファスナー 中央部用と止め布用
【0021】上記1)〜4)の材料で図5および図6に
示す開いてシート状に構成した両腕安全抑制具を作っ
た。
示す開いてシート状に構成した両腕安全抑制具を作っ
た。
【0022】
【発明の効果】苦痛を少なく、制御効果のある両腕安全
制御具を提供することができる。特に痴呆性老人、意識
障害のある患者、幼児等に注射、輸血、点滴等を行う時
にその両腕を安全に制御する用具を提供することができ
る。
制御具を提供することができる。特に痴呆性老人、意識
障害のある患者、幼児等に注射、輸血、点滴等を行う時
にその両腕を安全に制御する用具を提供することができ
る。
【図1】両腕安全制御具の一実施例を示す図面である。
【図2】両腕安全制御具の別の実施例を示す図面であ
る。
る。
【図3】両腕安全制御具の使用態様を説明する図面であ
る。
る。
【図4】従来例の使用態様を説明する図面である。
【図5】(A)シート状に構成した両腕安全抑制具を筒
状にした場合の表側を表す図面である。 (B)シート状に構成した両腕安全抑制具を筒状にした
場合の裏側を表す図面である。
状にした場合の表側を表す図面である。 (B)シート状に構成した両腕安全抑制具を筒状にした
場合の裏側を表す図面である。
【図6】シート状に構成した両腕安全抑制具を表す図面
である。
である。
1 両腕安全制御具 2 筒状の袋 3 手首部固定止具 4 布製ファスナー 5 幅広のゴムひも 6 中央部 7 遊びの部分
Claims (5)
- 【請求項1】 一端より挿入した左手および他端より挿
入した右手の指の運動が可能な空間と適宜の長さを有す
る筒状の袋、および該袋の各端に装着した手首から肘に
向かって所定の幅をおおう筒状の開閉自在の袖口ででき
ている手首部固定止具から構成されていることを特徴と
する両腕安全抑制具。 - 【請求項2】 筒状の袋が2重になっている請求項1の
両腕安全抑制具。 - 【請求項3】 筒状の袋が通気性を有する請求項1また
は2の両腕安全抑制具。 - 【請求項4】 手首部固定止具が、その側面には布製フ
ァスナーを設けて開閉自在にできている請求項1ないし
3のいずれかの両腕安全抑制具。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかの両腕安全
抑制具を開いてシート状に構成した両腕安全抑制具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09768296A JP3244427B2 (ja) | 1995-10-30 | 1996-03-27 | 両腕安全抑制具 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7-317623 | 1995-10-30 | ||
JP31762395 | 1995-10-30 | ||
JP09768296A JP3244427B2 (ja) | 1995-10-30 | 1996-03-27 | 両腕安全抑制具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09182788A JPH09182788A (ja) | 1997-07-15 |
JP3244427B2 true JP3244427B2 (ja) | 2002-01-07 |
Family
ID=26438848
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09768296A Expired - Fee Related JP3244427B2 (ja) | 1995-10-30 | 1996-03-27 | 両腕安全抑制具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3244427B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110613545A (zh) * | 2019-10-29 | 2019-12-27 | 南京市儿童医院 | 一种防止小儿拔管的束缚手套 |
-
1996
- 1996-03-27 JP JP09768296A patent/JP3244427B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09182788A (ja) | 1997-07-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20010914 |
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