JP3244331B2 - 超解像撮像装置 - Google Patents

超解像撮像装置

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JP3244331B2
JP3244331B2 JP06176393A JP6176393A JP3244331B2 JP 3244331 B2 JP3244331 B2 JP 3244331B2 JP 06176393 A JP06176393 A JP 06176393A JP 6176393 A JP6176393 A JP 6176393A JP 3244331 B2 JP3244331 B2 JP 3244331B2
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吾一 中澤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、光学的に画像
をずらすことによって、高解像度撮像が可能な超解像撮
像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、空間周波数の分解能力を向上させ
るために、撮像素子幅を微細に構成された撮像素子が適
用されている。現在では、かかる撮像素子幅は、最小で
5μm程度まで微細に構成されている(以下、従来例1
と称する)。
【0003】また、光学的に画像をずらすことによって
固体撮像素子の解像度を高める方法も知られており、か
かる方法は、例えば、特開昭60−18958号公報及
び特開昭61−247168号公報に開示された装置に
適用されている。
【0004】特開昭60−18958号公報に開示され
た装置は、ピエゾ素子によって固体撮像素子を半画素ピ
ッチ分振動させて解像度を2倍に向上させるように構成
されている(以下、従来例2と称する)。
【0005】特開昭61−247168号公報に開示さ
れた装置には、偏光特性を制御可能な電気光学素子と複
屈折手段とが組み合わされており、電気光学素子の偏光
特性を複屈折手段の複屈折特性に対応して変化させるこ
とによって解像度を向上させるように構成されている
(以下、従来例3と称する)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
1において、固体撮像素子幅の微細化には、ある程度限
界があり、極限的に微小な素子を製造するためには、高
い半導体製造技術が必要となり、それに伴い製造コスト
も莫大なものとなる。
【0007】また、従来例2の装置において、ピエゾ振
動サイクルには一定の制限があると共に、その変化量も
周囲の温度に対して非常に敏感であるため、高精度に画
像をずらすことは困難である。
【0008】更に、従来例3において、装置に適用され
る構成部品の点数が多く、また、組み立て精度も要求さ
れて、製造コストが上昇してしまう。また、素子全体の
大きさ及びその厚みが大きくなり、画像のずらし量に対
して異常光の光路長が変化してしまうため、他の光学系
等を組み込む場合に焦点位置が変化してしまう。
【0009】本発明は、このような弊害を除去するため
になされ、その目的は、簡単な構成によって極めて高い
解像能力を得ることが可能な低価格な超解像撮像装置を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の超解像撮像装置は、入射光の光軸に
対して45度傾斜した第1の結晶軸を有する第1の水晶
板と、この第1の水晶板に対して重合し且つ前記第1の
結晶軸に直交した第2の結晶軸を有する第2の水晶板
と、前記第1及び第2の水晶板によって所定の光成分に
分離された光を前記所定の光成分毎に交互に透過可能に
構成された液晶偏光フィルタと、この液晶偏向フィルタ
を透過した光の光学的特性を検出可能に構成された固体
撮像素子と、前記第1の水晶板及び前記第2の水晶板を
前記固体撮像素子面と平行な方向にステップ走査させる
水晶板走査手段とを有し、前記第1又は第2の水晶板の
うち少なくとも一方は、前記水晶板走査手段が走査する
方向において複数の厚みを有している。
【0011】
【作用】第1及び第2の水晶板によって所定の光成分に
分離された光は、液晶偏光フィルタによって、所定の光
成分毎に交互に固体撮像素子に照射され、その光学特性
が検出される。光学特性は、水晶板走査手段による第1
及び第2の水晶板のステップ走査によって、第1又は第
2の水晶板が有する複数の厚みのその数だけ異なる光成
分毎に得られる。
【0012】
【実施例】以下、各実施例の説明において、まずその原
理について説明した上で、かかる原理が適用された実施
例について順次説明を加える。図1及び図2には、本発
明の第1の原理の構成が概略的に示されている。
【0013】図1に示すように、本原理は、入射光
(R)を常光2と異常光4に分離する平行水晶板6と、
この平行水晶板6を透過した光を所定の光成分毎に交互
に透過可能に制御された液晶偏光フィルタ8と、この液
晶偏光フィルタ8を透過した光の光学的特性を検出可能
に構成された固体撮像素子10とを備えている。液晶偏
光フィルタ8は、印加電圧を制御することによって、常
光成分及び異常光成分を交互に透過させるように構成さ
れている。
【0014】平行水晶板6は、入射光(R)の光軸に対
して45度傾斜した第1の結晶軸(P)を有する第1の
水晶板12と、この第1の水晶板12に重合し且つ第1
の結晶軸(P)に直交する第2の結晶軸(S)を有する
第2の水晶板14とを備えている。なお、第1の水晶板
12の厚みを(dp1)、第2の水晶板14の厚みを
(dp2)とし、常光2の光軸に対する異常光4の光軸
の成す角度をθとする。
【0015】図2に示すように、常光2と異常光4との
間のシフト量(dx)は、 dx=(dp1−dp2)tanθ ……(1) という関係にある。
【0016】従って、シフト量(dx)は、第1の水晶
板12の厚み(dp1)と、第2の水晶板14の厚み
(dp2)と、常光2と異常光4との成す角度(θ)と
によって規定されることが分かる。
【0017】即ち、これら第1の水晶板12の厚み(d
p1)と第2の水晶板14の厚み(dp2)の比を変化
させることによって、シフト量(dx)を変化させるこ
とができる。このような特性を踏まえて、本原理の作用
を説明する。
【0018】図1に示すように、いわゆるナイキスト限
界を越えた周波数像(信号)16は、上述したような特
性を有する平行水晶板6に入射して、常光2と、この常
光2に対して角度(θ)を成す異常光4とに分離され
る。常光2と異常光4とは、互いに(1)式の関係に規
定された状態で、平行水晶板6を透過して、液晶偏光フ
ィルタ8に照射される。この液晶偏光フィルタ8を介し
て常光2及び異常光4は、交互に固体撮像素子10に照
射される。固体撮像素子10では、常光2に基づく実際
の像(入力像)と、上記(1)式の関係を有するシフト
像18とが交互に検出される。このように、入力像に対
するシフト像18が検出可能となることによって、サン
プリング周期20の増加と同様の効果を得ることができ
る。
【0019】次に、このような原理が適用された本発明
の第1の実施例に係る超解像撮像装置について、図3及
び図4を参照して説明する。なお、本実施例の説明に際
し、第1の原理と同一の構成には、同一符号(図1参
照)を付してその説明を省略する。
【0020】図3及び図4に示すように、本実施例の超
解像撮像装置には、上述した固体撮像素子10を複数個
備えた固体撮像素子アレイ即ちCCD22が設けられて
いる。なお、図4には、CCD22を構成する個々の固
体撮像素子10に対する液晶偏光フィルタ8及び平行水
晶板6の配置状態が拡大して示されている。
【0021】CCD22は、A/D変換回路24を介し
てフレームメモリ回路26に接続されており、このフレ
ームメモリ回路26にサンプリングされたデータを出力
系28に伝送可能に構成されている。また、液晶フィル
タ8には、印加電圧をON/OFF制御する制御回路3
0が接続されている。
【0022】このような構成を有する本実施例の超解像
撮像装置において、平行水晶板6に入射した入射光
(R)は、この平行水晶板6を介して常光及び異常光
(図1参照)に分離された後、上記(1)式の関係を満
足した状態で、液晶偏光フィルタ8に照射される。この
とき、制御回路30を介して液晶偏光フィルタ8に所定
の電圧を印加することによって、CCD22には、常光
と異常光が交互に照射される。
【0023】CCD22に交互に照射された常光及び異
常光は、A/D変換回路24を介して夫々対応する電気
信号に変換された後、フレームメモリ回路26に交互に
入力される。フレームメモリ回路26において、夫々の
電気信号は、互いに重ね合わされた後、出力系28に伝
送される。
【0024】このように本実施例の超解像撮像装置で
は、常光の像と、例えばナイキスト限界の半周期分シフ
トされたシフト像とを検出でき、サンプリング周期を2
倍に拡大させることができるため、検出可能な空間周波
数を2倍に向上させることができる。
【0025】更に、本実施例によれば、シフト量を変化
させる際に、第1の水晶板12の厚み(dp1)と第2
の水晶板14の厚み(dp2)の比を変化させた場合で
も、異常光の光路長は変化しない。この結果、他の光学
系を組み込んだ場合でも焦点位置が変化することはな
い。
【0026】図5及び図6には、本発明の第2の原理の
構成が概略的に示されている。なお、本原理の説明に際
し、第1の原理と同様の機能を有する構成には同一符号
を付してその説明を省略する。本原理は、図1に示され
た平行水晶板6の代わりに、図5に示すような水晶板3
2を適用して構成されている。
【0027】この水晶板32は、入射光(R)の光軸に
対して45度傾斜した第1の結晶軸(P)を有する第1
の水晶板34と、この第1の水晶板34に重合し且つ第
1の結晶軸(P)に直交する第2の結晶軸(S)を有す
る第2の水晶板36とを備えている。
【0028】第1の水晶板34は、第2の水晶板36と
対面する側の面をステップ状に変化させ、第1の水晶板
34の厚み(dp1)を3段階以上に変化させて構成さ
れており、この第1の水晶板34に重合される第2の水
晶板36は、上記ステップ状の面に対して隣接重合でき
るように、その厚み(dp2)を3段階以上のステップ
状に変化させて構成されている。
【0029】このように第1の水晶板34の厚み(dp
1)と第2の水晶板36の厚み(dp2)を3段階以上
に変化させたことによって、入射光(R)の入射位置に
対応して、シフト量(dx)は、各段階毎に異なったも
のとなっている。なお、各段階に対応するシフト量(d
x)は、上記(1)式の関係を満足している。従って、
撮像の際には、かかる水晶板32を段階の数だけ水平に
ステップ走査する。図6には、このような構成を有する
水晶板32を配置して構成された本原理の構成が概略的
に示されている。以下、本原理の作用を説明する。
【0030】図6に示すように、いわゆるナイキスト限
界を越えた周波数像(信号)16は、上述したような特
性を有する水晶板32に入射して、常光2と、異常光4
とに分離される。
【0031】この水晶板32は、第1及び第2の水晶板
34,36の厚みが(dp1,dp2)3段階以上に変
化しているため、水晶板32によって分離された常光2
と異常光4との間のシフト量(dx)は、各段階毎に異
なったものとなる。従って、水晶板32を図中矢印X方
向にステップ走査することによって、シフト量(dx)
が制御される。このような水晶板32を透過した常光2
と異常光4は、液晶偏光フィルタ8を介して交互に固体
撮像素子10に照射される。固体撮像素子10では、常
光2に基づく入力像と、微細にシフトされたシフト像1
8とが交互に検出される。
【0032】このように、入力像に対するシフト像18
が検出可能となることによって、サンプリング周期20
が、その段階数だけ増加したのと同様の効果を得ること
ができる。
【0033】次に、このような原理が適用された本発明
の第2の実施例に係る超解像撮像装置について、図7及
び図8を参照して説明する。なお、本実施例の説明に際
し、第2の原理と同一の構成には、同一符号(図6参
照)を付してその説明を省略する。
【0034】図7及び図8に示すように、本実施例の超
解像撮像装置には、上述した固体撮像素子10を複数個
備えたCCD22が設けられている。なお、図4には、
CCD22を構成する個々の固体撮像素子10に対する
液晶偏光フィルタ8及び水晶板32の配置状態が拡大し
て示されている。
【0035】本実施例に適用された水晶板32には、ス
テップモータ38が接続されており、このステップモー
タ38によって、水晶板32は、図中矢印X方向に一素
子分ずつシフト可能に構成されている。
【0036】なお、CCD22には、A/D変換回路2
4、フレームメモリ回路26を介して出力系28が接続
されている。また、液晶フィルタ8には、印加電圧をO
N/OFF制御する制御回路30が接続されている。
【0037】このような構成を有する本実施例の超解像
撮像装置において、水晶板32に入射した入射光(R)
は、この水晶板32を介して常光及び異常光(図5及び
図6参照)に分離された後、各段階においてシフト量
(dx)が変化した状態で、液晶偏光フィルタ8に照射
される。このとき、制御回路30を介して液晶偏光フィ
ルタ8に所定の電圧を印加することによって、CCD2
2には、常光と異常光が交互に照射される。CCD22
に交互に照射された常光及び異常光は、A/D変換回路
24を介してフレームメモリ回路26に入力される。
【0038】次に、水晶板32をステップモータ38に
よって、矢印X方向に1素子分シフトさせて、異常光4
のシフト量を微小に変化させる。このように変化された
異常光4は、上記同様に、液晶偏光フィルタ8を介して
CCD22に照射された後、A/D変換回路24を介し
てフレームメモリ回路26に入力される。このような動
作を水晶板32の段階数(ステップ数)の終了まで連続
して、サンプリングされたデータを一括して出力系28
に伝送する。
【0039】このように本実施例の超解像撮像装置で
は、第1及び第2の水晶板34,36の厚み(dp1,
dp2)の変化に対応するように、水晶板32を矢印X
方向に走査することによって、CCD22には、微細に
シフトされたシフト像18が検出される。
【0040】これは、入力像に対してサンプリング周期
が、そのステップ数分だけ増加したのと同様になる。つ
まり、ナイキスト限界の数倍の分解能力を達成すること
が可能となる。更に、本実施例も同様にシフト量を変化
させても、異常光の光路長は変化せず、他の光学系を途
中に組み込んだ場合でも焦点位置は変化しない。
【0041】図9には、本発明の第3の原理の構成が概
略的に示されている。なお、本原理の説明に際し、上述
した原理と同様の機能を有する構成には同一符号を付し
てその説明を省略する。本原理は、図1に示された平行
水晶板6の代わりに、図9に示すような水晶板40を適
用して構成されている。
【0042】この水晶板40は、入射光(R)の光軸に
対して45度傾斜した第1の結晶軸(P)を有する第1
の水晶板42と、この第1の水晶板42に重合し且つ第
1の結晶軸(P)に直交する第2の結晶軸(S)を有す
る第2の水晶板44とを備えている。第1及び第2の水
晶板42,44は、夫々、断面くさび形に形成されてお
り、夫々の傾斜面を対面させて重合されている。
【0043】具体的には、第1の水晶板42の厚み(d
p1)は、一端から他端に向かうに従ってなだらかに縮
減されており、また、第2の水晶板44の厚み(dp
2)は、一端から他端に向かうに従ってなだらかに拡増
されている。そして、第1の水晶板42は、その厚み
(dp1)の大きい部分が第2の水晶板44の厚み(d
p2)の小さい部分に対面させ、且つ、その厚み(dp
1)の小さい部分が第2の水晶板44の厚み(dp2)
の大きい部分に対面させて重合されている。
【0044】即ち、本原理において、水晶板40によっ
て分離された異常光4は、図9中向って右側に向うに従
って、常光2に対するシフト量(dx)がリニアに大き
くなるように規定されている。なお、固体撮像素子10
には、一定間隔で配置された複数の検出点x1〜xn
(n;整数)が規定されている。このような特性を踏ま
えて、本原理の作用を説明する。
【0045】いま、単一周波数の像46を水晶板40に
入射させた場合、この水晶板40からは、入射位置に対
応して異常光4のシフト量(dx)がリニアに変化した
像が出射される。この水晶板40から出射された像は、
液晶偏光フィルタ8を介して、その常光2及び異常光4
が交互に固体撮像素子10に照射される。即ち、固定札
像素子10には、単一周波数の像46に対してシフト量
(dx)がリニアに積分された異常光4の像が入射され
る。
【0046】ここで、検出点xnにおける異常光4のシ
フト量(dx)は、上記(1)式即ち、dx=(dp1
−dp2)tanθによって算出される。この結果、検
出点xnでの“dp1−dp2”は、水晶板40と固体
撮像素子10の設置状態によって規定することができ
る。
【0047】従って、固体撮像素子10の設置状態と共
に、検出点xnに対応する“dp1−dp2”の値を確
認することによって、上記(1)式から検出点xnでの
異常光4のシフト量(dx)が算出されることになる。
【0048】次に、このような原理が適用された本発明
の第3の実施例に係る超解像撮像装置について、図10
及び図11を参照して説明する。なお、本実施例の説明
に際し、上述した原理と同一の構成には、同一符号(図
1参照)を付してその説明を省略する。
【0049】図10及び図11に示すように、本実施例
の超解像撮像装置には、上述した固体撮像素子10を複
数個備えたCCD22が設けられている。なお、図11
には、CCD22を構成する個々の固体撮像素子10に
対する液晶偏光フィルタ8及び水晶板40の配置状態が
拡大して示されている。
【0050】CCD22は、A/D変換回路24を介し
てフレームメモリ回路26に接続されており、このフレ
ームメモリ回路26にサンプリングされたデータは、コ
ンピュータ48を介して出力系28に伝送可能に構成さ
れている。なお、液晶フィルタ8には、制御回路30が
接続されている。
【0051】このような構成を有する本実施例の超解像
撮像装置において、水晶板40に入射した入射光(R)
は、この水晶板40を介して常光及び異常光(図9参
照)に分離された後、上記(1)式の関係を満足した状
態で、液晶偏光フィルタ8に照射される。このとき、制
御回路30を介して液晶偏光フィルタ8に所定の電圧を
印加することによって、CCD22には、常光と異常光
が交互に照射される。CCD22に交互に照射された常
光及び異常光は、A/D変換回路24及びフレームメモ
リ回路26を介してコンピュータ48に入力される。
【0052】コンピュータ48は、フレームメモリ回路
26から出力される信号に対して所定の演算を施して、
もとの単一周波数の像に対してリニアに積分されたシフ
ト量(dx)を検出し、その検出結果を出力系28に出
力する。このときコンピュータ48によって、ナイキス
ト限界を越えた空間周波数像が検出される。
【0053】このように本実施例の超解像撮像装置で
は、もとの単一周波数の像に対してリニアに積分された
シフト量(dx)を検出することによって、サンプリン
グ点を増加させた場合に相当する効果を得ることができ
る。この結果、検出可能な空間周波数を向上させること
ができる。更に、本実施例によれば、シフト量を変化し
た場合でも、異常光の光路長は変化ず、他の光学系を組
み込んだ場合でも焦点位置が変化することはない。
【0054】
【発明の効果】本発明の超解像撮像装置は、第1及び第
2の水晶板によって所定の光成分に分離した光を液晶偏
光フィルタによって所定の光成分毎に交互に固体撮像素
子に照射して、その光学的特性を検出するように構成さ
れている。従って、簡単な構成によって極めて高い解像
能力を得ることが可能な低価格な超解像撮像装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の原理の構成を概略的に示す図。
【図2】図1に示す原理に適用された平行水晶板の構成
を示す図。
【図3】図1及び図2に示す原理が適用された本発明の
第1の実施例に係る超解像撮像装置の構成を概略的に示
す図。
【図4】図3の装置を構成する個々の固体撮像素子に対
する液晶偏光フィルタ及び平行水晶板の配置状態を拡大
して示す斜視図。
【図5】本発明の第2の原理に適用された水晶板の構成
を概略的に示す図。
【図6】図5に示す水晶板が適用された本原理の構成を
概略的に示す図。
【図7】図5及び図6に示す原理が適用された本発明の
第2の実施例に係る超解像撮像装置の構成を概略的に示
す図。
【図8】図7の装置を構成する個々の固体撮像素子に対
する液晶偏光フィルタ及び水晶板の配置状態を拡大して
示す斜視図。
【図9】本発明の第3の原理の構成を概略的に示す図。
【図10】図9に示す原理が適用された本発明の第3の
実施例に係る超解像撮像装置の構成を概略的に示す図。
【図11】図10の装置を構成する個々の固体撮像素子
に対する液晶偏光フィルタ及び水晶板の配置状態を拡大
して示す斜視図。
【符号の説明】
2…常光、4…異常光、6…平行水晶板、8…液晶偏光
フィルタ、10…固体撮像素子、12…第1の水晶板、
14…第2の水晶板、R…入射光、P…第1の結晶軸、
S…第2の結晶軸。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/14 H04N 5/335

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光の光軸に対して45度傾斜した第
    1の結晶軸を有する第1の水晶板と、 この第1の水晶板に対して重合し且つ前記第1の結晶軸
    に直交した第2の結晶軸を有する第2の水晶板と、 前記第1及び第2の水晶板によって所定の光成分に分離
    された光を前記所定の光成分毎に交互に透過可能に構成
    された液晶偏光フィルタと、 この液晶偏向フィルタを透過した光の光学的特性を検出
    可能に構成された固体撮像素子と、 前記第1の水晶板及び前記第2の水晶板を前記固体撮像
    素子面と平行な方向にステップ走査させる水晶板走査手
    段とを有し、 前記第1又は第2の水晶板のうち少なくとも一方は、前
    記水晶板走査手段が走査する方向において複数の厚みを
    有するように構成されていることを特徴とする超解像撮
    像装置。
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WO2011070708A1 (ja) 2009-12-08 2011-06-16 パナソニック株式会社 画像処理装置

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