JP3243748U - 刺股 - Google Patents

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Abstract

【課題】対象動物をしっかりと押さえ付けて拘束できる刺股を提供する。【解決手段】刺股1は、第1アーム2aおよび第2アーム2bを有し、これら第1アーム2aおよび第2アーム2b間で小動物を押さえ付けて拘束するヘッド部2と、ヘッド部2の第1アーム2aおよび第2アーム2bそれぞれの基端側が固定されたシャフト部3と、を備える。第1アーム2aは、シャフト部3の長手方向に沿って取り付けられている。第2アーム2bは、第1アーム2aに対して所定の角度を成して取り付けられている。【選択図】図1

Description

本考案は、括り罠などの罠で捕獲した二ホンアナグマや二ホンタヌキなどの対象動物(小動物)を押さえ付けて拘束するための刺股の技術分野に関する。
今日、各地で農業放棄地が発生し、山野においてイノシシ(猪)などの野獣(野生動物)の繁殖が著しく、このような野獣は、人間生活に害を及ぼすおそれがある。そこで、例えば括り罠などの罠で野獣を捕獲して駆除する試みがなされている。
この種の括り罠などの罠には、地域によって定められた狩猟対象動物、例えばイノシシなどのほか、二ホンアナグマや二ホンタヌキなどの狩猟対象となっていない小動物を誤って捕獲しまうことがある。これら狩猟対象でない小動物は、その保護を目的として、できる限り迅速に怪我を負わせずに罠から外して逃がす(放獣する)必要がある。
ただし、これら捕獲対象でない小動物であっても、罠から外す際に取り押さえる必要があるものの、近づいた際に暴れて逃げ惑うため、小動物を取り押さえる際に引っ掛かれたり噛み付かれたりして捕獲者が怪我をしてしまうおそれがある。そこで、これら狩猟対象でない小動物を取り押さえるために、いわゆる刺股を用いることが考えられるが、一般的な刺股は、不審者などの人間を取り押さえて拘束するための構成となっている(例えば特許文献1参照)。
特開2006-242537号公報
要するに、従来の一般的な刺股は、使用する対象が不審者などの人間であるため、人間を取り押さえて拘束する部分(アーム)がU字状に湾曲した形状や、左右対称なV字状に形成されている。このため、この刺股で小動物を取り押さえようとしても、その大きさが合わないばかりか、押さえ付けた小動物が激しく暴れて抵抗などすることによって、刺股から容易に逃げてしまうといった問題があり、ここに本考案の解決すべき課題がある。
本考案は、上記の如き実情に鑑み上記の課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の考案は、第1アームおよび第2アームを有し、これら第1アームおよび第2アーム間で対象動物を押さえ付けて拘束するヘッド部と、このヘッド部の前記第1アームおよび前記第2アームそれぞれの基端側が固定されたシャフト部と、を備えた刺股であって、前記第1アームは、前記シャフト部の長手方向に沿って取り付けられ、前記第2アームは、前記第1アームに対して所定の角度を成して取り付けられている、ことを特徴とする刺股である。
請求項2の考案は、前記第1アームは、前記第2アームより、この第1アームの先端側が前記シャフト部の長手方向に沿って突出している、ことを特徴とする請求項1記載の刺股である。
請求項3の考案は、前記第1アームの基端部には、この第1アームの先端側から基端側に向けて湾曲したフック部が取り付けられている、ことを特徴とする請求項1または2記載の刺股である。
請求項4の考案は、前記シャフト部は、伸縮自在に構成され、このシャフト部の伸縮状態を固定する固定機構を有する、ことを特徴とする請求項1または2記載の刺股である。
請求項5の考案は、前記ヘッド部を複数備え、これらヘッド部は、前記シャフト部に交換可能に取り付けられている、ことを特徴とする請求項1または2記載の刺股である。
請求項1の考案とすることにより、ヘッド部の第1アームおよび第2アーム間で対象動物を押さえ付けた際に、第1アームを地面などに突き刺すことができる。このため、ヘッド部を地面などにしっかりと固定しつつ対象動物を押さえ付けて拘束できるから、対象動物を確実に拘束できる。
請求項2の考案とすることにより、第1アームおよび第2アーム間で対象動物を押さえ付けた際に、第1アームを地面などに突き刺しやすくできる。そして、第1アームを地面などに突き刺した際に、第1アームと第2アームとの間の空間を狭くできるので、対象動物をより確実に地面などに押さえ付けて拘束できる。
請求項3の考案とすることにより、括り罠などで捕獲した対象動物を拘束する際に、この括り罠のワイヤやロープなどをフック部で引っ掛けて引き寄せることができる。よって、括り罠などで捕獲した対象動物を第1アームおよび第2アーム間で押え付けて拘束する際の動作を容易かつ適切に行うことができる。
請求項4の考案とすることにより、シャフト部が伸縮自在に構成されているため、持ち運びや収納を容易にできる。また同時に、シャフト部の伸縮状態を固定機構にて固定できるため、このシャフト部を把持して、第1アームおよび第2アーム間で対象動物を押さえ付ける際に、シャフト部が伸縮してしまうなどの誤動作を適切に防止できる。よって、これら第1アームおよび第2アーム間で対象動物を取り押えて拘束する動作を適切に行うことができる。
請求項5の考案とすることにより、例えば対象動物の胴体を押さえ付ける用や対象動物の首元を押さえ付ける用の複数のヘッド部とすると、括り罠などで捕獲した対象動物の種類や大きさに応じてヘッド部を適宜交換できるため、対象動物を適切かつ容易に押さえ付けて拘束できるので、使い勝手を大幅に向上できる。
本考案の一実施形態に係る刺股を示す平面図である。 上記刺股のヘッド部を示す平面図である。 上記刺股のシャフト部の一部を示す斜視図である。 上記刺股の使用状態を示す概略図である。 上記刺股にて対象動物を拘束している状態を示す概略説明図である。
以下、本考案の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(一実施形態)
図1は本考案の一実施形態に係る刺股を示す平面図である。図2は刺股のヘッド部を示す平面図である。図3は刺股のシャフト部の一部を示す斜視図である。図4は刺股の使用状態を示す概略図である。図5は刺股にて対象動物を拘束している状態を示す概略説明図である。
<構造>
本一実施形態に係る刺股1は、例えば括り罠などの罠で捕獲した、二ホンタヌキや二ホンアナグマなどの対象動物(小動物)の首元などを押さえ付けて、その動きを拘束するために用いられる小動物専用さすまたである。要するに、この刺股1は、括り罠などの罠で、地域によって定められた狩猟対象動物、例えばイノシシなど以外の狩猟対象となっていない小動物Aを誤って捕獲(錯誤捕獲)した場合に、この小動物Aを、できる限り迅速かつ怪我を負わせずに罠から外して逃がす(放獣する)ために用いるものである。
そして、刺股1は、図1ないし図4に示すように、小動物Aを地面Gなどに押さえ付けて拘束するための拘束部としてのヘッド部2と、このヘッド部2を支持するシャフト部3とを備えている。ヘッド部2は、例えば鉄などの鋼材にて構成され、Yの字を傾けた形状に形成されている。また、ヘッド部2としては、複数、例えば小動物Aの胴体A1を押さえ付ける用に設計された胴体用ヘッド部2Aと、小動物Aの首元A2を押さえ付ける用に設計された首元用ヘッド部2Bとが備えられている。そして、ヘッド部2は、直線状の棒状体で構成された第1アーム2aおよび第2アーム2bを有している。
第1アーム2aと第2アーム2bとは、所定の角度、例えば胴体用ヘッド部2Aでは45°、首元用ヘッド部2Bでは50°の角度を成し、これら第1および第2アーム2a,2bの各基端部が連結されて構成されている。これら第1および第2アーム2a,2bの連結部2cは、第1アーム2aに対して垂直で、第2アーム2bに対して所定の角度、例えば胴体用ヘッド部2Aでは45°、首元用ヘッド部2Bでは40°の角度を成して設けられている。要するに、ヘッド部2は、一本の丸棒材を所定箇所で屈曲させて構成されている。
さらに、第1アーム2aは、所定の長さ、例えば胴体用ヘッド部2Aでは250mm、首元用ヘッド部2Bでは150mmの直線状の棒材にて形成されている。また、第2アーム2bは、所定の長さ、例えば胴体用ヘッド部2Aでは230mm、首元用ヘッド部2Bでは150mmの直線状の棒材にて形成されている。これら第1および第2アーム2a,2bは、それぞれの先端部が円錐状に尖った形状とされて突刺部2d,2eが設けられている。また、第1および第2アーム2a,2bは、第1アーム2aの先端側が、第1アーム2aの長手方向に沿って、第2アーム2bの先端部より先端側に突出する構成となっている。ここで、ヘッド部2は、第1アーム2aの径方向に沿って第2アーム2bの穿設部2eと第1アーム2aの間隔が、胴体用ヘッド部2Aでは175mm、首元用ヘッド部2Bでは135mmと形成されている。
第1アーム2aの基端部には、この第1アーム2aの先端側から基端側に向けて湾曲したフック部2fが取り付けられている。フック部2fは、第2アーム2aが突出する位置とは反対側の第1アーム2aの周面部に固定されている。フック部2fは、図1ないし図3に示すように、基端側が第1アーム2aの基端部に溶接などにて固定され、このフック部2fの先端側が約140°ほど略円弧状に湾曲されて、第1アーム2aの基端側に突出する形状となっている。そして、フック部2fの先端部もまた、円錐状に尖った形状に構成されている。
ヘッド部2の連結部2cは、図2に示すように、複数、例えば計2本のボルト4にて略円柱状の連結部材5の先端側に取り外し交換可能にねじ止め固定されている。連結部材5は、ヘッド部2の第1アーム2aの軸方向に沿った軸方向を有して設けられている。そして、連結部材5は、円柱状の本体部5aを有し、この本体部5aの軸方向の先端側に、この本体部5aより外形寸法が大きな円盤状の蓋部5bが同心状に設けられている。
また、連結部2cは、連結部材5の蓋部5bの先端側の端面にボルト4を用いて固定されている。なお、連結部2cは、ボルト4を用いた固定のみならず、連結部材5の蓋部5bに溶接などして固定して、その強度をより確保してもよい。さらに、本体部5aの周面部には、ねじ穴5cが設けられている。このねじ穴5cは、連結部2cの長手方向に直交する方向に沿って設けられている。そして、このねじ穴5cには、蝶ねじ(蝶ボルト)6がねじ止め可能な構成となっている。
次いで、シャフト部3は、例えばアルミニウム、鉄、などの軽量鋼材にて構成され、細長円筒状の外筒3aと、この外筒3aの先端側から挿通されて取り付けられた内筒3bとを備えている。このシャフト部3は、外筒3bからの内筒3aの突出量(引き出し量)を調整することによって、例えば700mm~1240mmの範囲で伸縮自在な構成となっている。外筒3aの長手方向(軸方向)の基端部には、使用時に把持などするための合成樹脂製のグリップ部3cが同心状に取り付けられている。また、外筒3aの軸方向の先端側には、この外筒3aを内筒3bに対して周方向に回転させることにより、この内筒3bの外筒3aからの突出量(長さ)を位置決め固定させる固定機構としての略円柱状のロック機構3dが取り付けられている。
また、図3に示すように、内筒3bの先端側の周面部には、中心軸方向に貫通した挿通孔3eが設けられている。この挿通孔3eは、内筒3bの先端側から連結部材5の本体部5aを基端側から嵌合させた状態で、この本体部5aのねじ穴5cに連通する構成となっている。この状態で、蝶ねじ6のねじ部を、挿通孔3eへ挿通させつつ連結部材5のねじ穴5cにねじ止め固定させることにより、内筒3bの先端側にヘッド部2が固定されて取り付けられる構成となっている。要するに、ヘッド部2は、内筒3bの先端側にねじ止めされた蝶ねじ6を取り外すことにより、このヘッド部2を交換(例えば胴体用ヘッド部2Aから首元用ヘッド部2Bなど)できる構成となっている。
ヘッド部2は、第1および第2アーム2a,2bのそれぞれの基端側がシャフト部3の内筒3bの先端側に固定されている。そして、ヘッド部2は、シャフト部3の内筒3bの先端側に取り付けられた状態で、第1アーム2aがシャフト部3の長手方向(軸方向)に沿って直線状に取り付けられ、第2アーム2bが第1アーム2aに対して所定の角度を成して略V字状に先端側を拡開させて取り付けられる。
また、挿通孔3eより基端側の内筒3bの周面部には、複数、例えば計4個の固定用孔3fが設けられている。これら固定用孔3fは、挿通孔3eに直交する位置、要するに挿通孔3eの位置から内筒3bの周方向に約90°ずれた位置に設けられている。そして、これら固定用孔3fは、内筒3bの長手方向(軸方向)に沿って所定の間隔を空けて並んで設けられている。ここで、これら固定用孔3fのうちの内筒3bの最も基端側に位置する固定用孔3fは、他の固定用孔3f間の間隔より大きな間隙を空けて設けられている。すなわち、この最も基端側の固定用孔3fは、外筒3aから内筒3bを最大に引き出して伸長させた状態で、外筒3aから露出する位置に設けられている。
さらに、内筒3bには、円環状の固定リング7が取り付けられている。この固定リング7は、シャフト部3の伸縮状態を固定する固定機構であり、内筒3bの外径寸法より若干大きな内径寸法に形成され、外筒3aの外径寸法より大きな外径寸法に形成されている。そして、固定リング7の外周面部には、この固定リング7の中心軸方向に沿って貫通したねじ穴7aが設けられている。このねじ穴7aには、蝶ねじ(蝶ボルト)8がねじ止めされ、この蝶ねじ8の先端部が固定リング7の内周面部より内側に突出する構成となっている。
要するに、固定リング7は、内筒3bの先端側から挿通されて取り付けられ、この固定リング7のねじ穴7aを内筒3bのいずれかの固定用孔3fに連通させた状態で、このねじ穴7aに取り付けられた蝶ねじ8を回転させて、この蝶ねじ8の先端部を固定用孔3fに嵌合させることにより、外筒3aに対する内筒3bの突出量(長さ)が固定、より詳細には内筒3bの突出量の最小値が規制される構成となっている。
<作用効果>
次に、本一実施形態に係る刺股1の組立方法、およびその使用方法について、図1~図5を参照して説明する。
[組立方法]
まず、例えば、胴体用ヘッド部2Aの連結部材5の本体部5aを、シャフト部3の内筒3bの先端部に嵌合させ、この内筒3bに設けられた挿通孔3eに連結部材5の本体部5aのねじ穴5cを連通させる。この状態で、蝶ねじ6のねじ部を内筒3bの挿通孔3eに挿入し、この蝶ねじ6のねじ部を連結部材5のねじ穴5cにねじ止め固定して、フック部2とシャフト部3とを連結させる。
次いで、外筒3aを、内筒3bに対して例えば左回り方向に回転させて、ロック機構3dによる外筒3aと内筒3bとの固定を解除してから、外筒3aに対して内筒3bを引き出し、この内筒3bの引き出し量、要するにシャフト部3の長さを所望する長さに調整する。
このとき、外筒3aからの内筒3bの引き出し量を固定する場合には、内筒3bの先端側から固定リング7を挿通させ、この固定リング7のねじ穴7aを内筒3bの所望する固定用孔3fのいずれかに連通させる。この状態で、蝶ねじ8のねじ部を、固定リング7のねじ穴7aにねじ止めし、この蝶ねじ8のねじ部を、連通させた固定用孔3fに嵌合させて、外筒3aに対する内筒3bの突出量の最小値を固定する。
その後、固定リング7が外筒3aの先端部に接触する位置まで、外筒3aに対して内筒3bを押し込んで長さ調整してから、内筒3bに対して外筒3aを、例えば右回り方向に回転させて、ロック機構3dにて外筒3aからの内筒3bの突出量(長さ)を固定する。
[使用方法]
二ホンタヌキや二ホンアナグマなどの狩猟対象となっていない小動物Aを、例えば括り罠などの罠で錯誤捕獲した場合には、その小動物Aの種類や大きさを確認し、胴体用ヘッド部2Aまたは首元用ヘッド部2Bのいずれかを用いるか選択する。そして、選択した胴体用ヘッド部2Aまたは首元用ヘッド部2Bの一方を、シャフト部3の先端側に取り付ける。次いで、図4に示すように、この括り罠などの罠のワイヤやロープなどの捕獲綱Bに、刺股1のフック部2fを引っかけて、この捕獲綱Bに手が届く位置へ引き寄せたり、ヘッド部2にて小動物Aの首元を押え付けやすい位置まで小動物Aを移動させたりする。
次いで、フック部2fに引っ掛けて引き寄せた捕獲綱Bを握るなどして、刺股1のヘッド部2にて小動物Aを押さえ付けられる位置まで捕獲綱Bを手繰り寄せる。この状態で、図5に示すように、刺股1の第1および第2アーム2a,2b間で小動物Aの胴体(胴体用ヘッド部2Aの場合)または首元(首元用ヘッド部2Bの場合)を押え付けて、この小動物Aを拘束する。
このとき、刺股1の第1アーム2aの突刺部2dを地面Gなどに突き刺して、第1アーム2aの突刺部2dを地面Gに固定させることにより、この第1アーム2aの水平方向への移動が規制される。このため、第1および第2アーム2a,2b間での小動物Aの押さえ付けをより強固にでき、拘束した小動物Aが突発的に暴れたり首振り動作したりしても、この小動物Aがアーム部2から抜け出してしまうことを防止できる。
また、可能な場合には、第1アーム2aの突刺部2dとともに第2アーム2bの突刺部2eを地面Gに突き刺して、この第2アーム2bを地面Gに固定することにより、これら第1および第2アーム2a,2bそれぞれの水平方向への移動を規制できるため、これら第1および第2アーム2a,2b間での小動物Aの押さえ付け、要するに拘束をより強固にできる。
そして、刺股1にて拘束した状態のまま、小動物Aに近づいて罠から小動物Aを外し、その後、刺股1から小動物Aを開放して放獣する。
以上説明したように、本一実施形態に係る刺股1は、ヘッド部2の第1アーム2aをシャフト部3の長手方向に沿わせて取り付け、この第1アーム2aに対して傾斜させて第2アーム2bを取り付け、シャフト部3の長手方向に沿って第2アーム3bより第1アーム2aを突出させた構成としている。
このため、ヘッド部2の第1および第2アーム2a,2b間で小動物Aの胴体(胴体用ヘッド部2Aの場合)または首元(首元用ヘッド部2Bの場合)を押さえ付けた際に、第1アーム2aを地面Gなどに突き刺して、この第1アーム2aの水平方向への移動を規制でき、これら第1および第2アーム2a,2b間の空間を狭くできる。
よって、ヘッド部2の第1アーム2aの先端部を地面Gにしっかりと刺し込んで埋めることで、この第1アーム2aを地面Gに強固に固定しつつ、第1および第2アーム2a,2b間で小動物Aを地面Gに押さえ付けて、その動きを抑え込んで拘束できる。
この結果、例えば括り罠などの罠に掛った小動物Aを確実に拘束でき、拘束した小動物Aが暴れても胴体または首元から抜けにくくできる。したがって、狩猟対象(駆除対象)となっていない小動物Aを、迅速かつ怪我を負わせずに罠から外して放獣できる。よって、小動物Aに近づいた際に暴れて逃げ惑う際に生じ得る、小動物Aに引っ掛かれたり噛み付かれたりして捕獲者が怪我をしてしまう危険性を少なくできる。
特に、ヘッド部2の第1および第2アーム2a,2bそれぞれの先端部を尖った形状として突刺部2d,2eとしている。このため、堅い土壌の地面Gなどであっても、これら第1および第2アーム2a,2bを地面Bなどに容易に突き刺すことができる。よって、小動物A専用の安全性と利便性を兼ね備えた刺股1とできる。
また、ヘッド部2にフック部2fを設けたことにより、括り罠などの罠で捕獲した小動物Aを拘束して放獣する際に、この罠の捕獲綱Bをフック部2fで引っ掛けて手前に引き寄せて、捕獲した小動物Aをヘッド部2で押さえ付けやすい場所に誘導できる。よって、括り罠などの罠で捕獲した小動物Aを第1および第2アーム2a,2b間で押え付けて拘束する際の動作を容易かつ適切に行うことができる。
さらに、シャフト部3を伸縮自在としているため、刺股1の持ち運びや収納を容易にできる。また同時に、シャフト部3の伸縮状態をロック機構3dや固定リング7で強固に固定できる。このため、シャフト部3を把持して、第1および第2アーム2a,2b間で小動物Aを押さえ付ける際に、シャフト部3に全体重を掛けて押え込んだりして、仮にロック機構3dによる固定が緩むなどした場合であっても、シャフト部3が縮んでしまうなどの誤動作を適切に防止できる。
よって、これら第1および第2アーム2a,2b間で小動物Aを取り押えて拘束する動作を適切に行うことができる。そして、シャフト部3に固定用孔3fを複数設けた構成としているため、シャフト部3を所望する長さで強固に固定できるから、刺股1の使い勝手を向上できる。
また、ヘッド部2とシャフト部3とを蝶ねじ6にて取り外し可能に連結させた構成とし、このヘッド部2として胴体用ヘッド部2Aと首元用ヘッド部2Bの複数種を用意した構成としている。このため、蝶ねじ6を取り外すことにより、例えば括り罠などの罠で錯誤捕獲した小動物Aの種類や大きさに対応させて、ヘッド部2を胴体用ヘッド部2Aまたは首元用ヘッド部2Bに適宜交換できる。よって、様々な種類や大きさの小動物Aを適切かつ容易に押さえ付けて拘束できるので、刺股1の使い勝手を大幅に向上できる。また、仮にヘッド部2の第1アーム2aや第2アーム2bが折れ曲がって破損したり、経年使用などで劣化したりしても、蝶ねじ6を取り外して新しいヘッド部2に交換できるので、ヘッド部2を交換してシャフト部3を再利用できる。
<その他>
なお、本発明は前述した一実施形態に限定されるものではなく、様々な変形態様が含まれる。例えば、前述した実施形態は、本発明を分りやすく説明するために説明したものであり、本発明は、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
例えば、刺股1のヘッド部2として胴体用ヘッド部2Aと首元用ヘッド部2Bの2種類を交換可能とした構成としたが、捕獲対象となる、例えば鹿や猪などのその他の動物の種類や大きさに対応させて、様々な種類のヘッド部2を予め用意して交換可能に構成することもできる。この場合には、ヘッド部2の第1および第2アーム2a,2bの長さや太さ、これら第1および第2アーム2a,2b間の角度を適宜変更することによって、様々なヘッド部2を構成することができる。
1 刺股
2 ヘッド部
2a 第1アーム
2b 第2アーム
2c 連結部
2d,2e 突刺部
2f フック部
2A 胴体用ヘッド部
2B 首元用ヘッド部
3 シャフト部
3a 外筒
3b 内筒
3c グリップ部
3d ロック機構(固定機構)
3e 挿通孔
3f 固定用孔
4 ボルト
5 連結部材
5a 本体部
5b 蓋部
5c ねじ穴
6 蝶ねじ
7 固定リング(固定機構)
7a ねじ穴
8 蝶ねじ
A 小動物
A1 胴体
A2 首元
B 捕獲綱
G 地面

Claims (5)

  1. 第1アームおよび第2アームを有し、これら第1アームおよび第2アーム間で対象動物を押さえ付けて拘束するヘッド部と、
    このヘッド部の前記第1アームおよび前記第2アームそれぞれの基端側が固定されたシャフト部と、
    を備えた刺股であって、
    前記第1アームは、前記シャフト部の長手方向に沿って取り付けられ、
    前記第2アームは、前記第1アームに対して所定の角度を成して取り付けられている、
    ことを特徴とする刺股。
  2. 前記第1アームは、前記第2アームより、この第1アームの先端側が前記シャフト部の長手方向に沿って突出している、
    ことを特徴とする請求項1記載の刺股。
  3. 前記第1アームの基端部には、この第1アームの先端側から基端側に向けて湾曲したフック部が取り付けられている、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の刺股。
  4. 前記シャフト部は、伸縮自在に構成され、このシャフト部の伸縮状態を固定する固定機構を有する、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の刺股。
  5. 前記ヘッド部を複数備え、
    これらヘッド部は、前記シャフト部に交換可能に取り付けられている、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の刺股。
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