JP3243216U - タロットカード - Google Patents

Abstract

【課題】視覚障碍者が遊戯を楽しむことが出来るタロットカードを提供することである。【解決手段】タロットカード１０は、矩形形状を有し、占いの内容を表示する絵柄を有するカード本体部１２と、視覚障碍者が遊戯可能なようにカード本体部１２に設けられた点字用凹凸部１４と、を備える。また、点字用凹凸部１４は、カード本体部１２の長手方向の端部の一方側に設けられ、カード本体部１２の数字を示す数字識別部１６と、カード本体部１２の長手方向の端部の他方側に設けられ、カード本体部１２の数字を示すアラビア数字識別部１８と、を有することが好ましい。【選択図】図１

Description

本考案は、タロットカードに関する。

従来、タロットカードは占いなどに使用されてきた。このタロットカードは、各カードの絵柄に意味があるカードであるため、これを利用した新たな遊びをすることが出来る。

本考案に関する技術として、例えば、特許文献１には、矩形状に形成したカード本体の一方の面に占い情報が形成され、前記カード本体は、長手方向が上下方向になっており、前記占い情報は、占いの内容を表示する絵柄と、当該絵柄の正の意味を表す正表示部と、当該絵柄の逆の意味を表す逆表示部とからなり、前記絵柄は、前記カード本体の略中央に表示され、前記正表示部は、前記絵柄の下部に位置しており、正の意味を表す文字情報が左横書きで表示され、前記逆表示部は、前記絵柄の上部に位置しており、逆の意味を表す文字情報が逆さまに右横書きで表示されていることを特徴とするタロットカードが開示されている。

また、特許文献２には、中央に絵柄を有するタロットカードであって、当該タロットカードの右上部に日本語で縦書き表記された正位置の意味と、当該タロットカードの左下部に日本語で縦書き表記された逆位置の意味と、を有し、当該タロットカードの幅は５７ ｍｍ以上且つ６３ｍｍ以下であり、上記絵柄が正位置であるときに上記正位置の意味が正しい向きになるように表記されるとともに、上記絵柄が逆位置であるときに上記逆位置の意味が正しい向きになるように表記されることを特徴とするタロットカードが開示されている。

実用新案登録第３１９５６６５号公報 実用新案登録第３１８０８２６号公報

タロットカードを用いた新たな遊びを行う場合、例えば、視覚障碍者はカードの内容を視覚的に識別することが困難である。

本考案の目的は、視覚障碍者が遊戯を楽しむことが出来るタロットカードを提供することである。

本考案に係るタロットカードは、矩形形状を有し、占いの内容を表示する絵柄を有するカード本体部と、視覚障碍者が遊戯可能なように前記カード本体部に設けられた点字用凹凸部と、を備えることを特徴とする。

また、本考案に係るタロットカードにおいて、前記点字用凹凸部は、前記カード本体部の長手方向の端部の一方側に設けられ、前記カード本体部の数字を示す数字識別部と、前記カード本体部の長手方向の端部の他方側に設けられ、前記カード本体部の数字を示すアラビア数字識別部と、を有することが好ましい。

また、本考案に係るタロットカードにおいて、前記点字用凹凸部は、前記カード本体部の長手方向の端部に設けられ、前記カード本体部の名前を示す名前識別部を有することが好ましい。

本考案によれば、視覚障碍者が遊戯を楽しむことが出来る。

本考案に係る実施形態のタロットカードを示す図である。

以下に、本考案に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。 以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、本文中の説明においては、必要に応じそれ以前に述べた符号を用いるものとする。

図１は、本考案に係る実施形態のタロットカード１０を示す図である。タロットカード１０は、各カードをまとめたものをデッキと呼び、７８枚で構成されている。タロットカード１０は大きく分けると「大アルカナ」と「小アルカナ」の２種類のカードに分かれている。

大アルカナは２２枚からなる主要なカードで、小アルカナはこの世のものを構成する火地風水に対応した「棒」「金貨」「剣」「聖杯」の４つのスートに分かれており、それぞれ１４枚ずつで構成されている。

タロットカード占いは、大アルカナと小アルカナの計７８枚のカードを使い、仕組みを理解するには正位置と逆位置という考え方が重要である。正位置とはカードが正しく見える位置、逆位置はタロットカード１０が上下逆に見える位置であり、正位置か逆位置かによって意味が変わる。

タロットカード１０のカード本体部１２には、数字（アラビア数字）と当該数字に対応する絵柄が記載されている。２２枚の大アルカナについて簡単に説明する。カード「０」は愚か者の絵柄が表現されており、キーワードは自由、可能性である。

カード「１」は魔術師の絵柄が表現されており、キーワードは創造力、アクションである。カード「２」は女教皇の絵柄が表現されており、キーワードは精神性、理想である。カード「３」は女帝の絵柄が表現されており、キーワードは愛、実りである。

カード「４」は皇帝の絵柄が表現されており、キーワードは社会性、権威である。カード「５」は法王の絵柄が表現されており、キーワードはモラル、ルールである。カード「６」は恋人の絵柄が表現されており、キーワードは絆、快楽である。

カード「７」は戦車の絵柄が表現されており、キーワードは勝利、エネルギーである。カード「８」は力の絵柄が表現されており、キーワードは忍耐、精神力である。カード「９」は隠者の絵柄が表現されており、キーワードは内省、探究である。

カード「１０」は運命の輪の絵柄が表現されており、キーワードは運、宿命である。カード「１１」は正義の輪の絵柄が表現されており、キーワードはバランス、公平である。カード「１２」は吊るされた男の絵柄が表現されており、キーワードは自己犠牲、静止である。

カード「１３」は死神の絵柄が表現されており、キーワードは終焉である。カード「１４」は節制の絵柄が記載されており、キーワードはバランス、調和である。カード「１５」は悪魔の絵柄が記載されており、キーワードは欲望、呪縛である。

カード「１６」は塔の絵柄が表現されており、キーワードは崩壊、転落である。カード「１７」は星の絵柄が表現されており、キーワードは希望である。カード「１８」は月の絵柄が表現されており、キーワードは神秘、幻想である。

カード「１９」は太陽の絵柄が表現されており、キーワードは成功、喜びである。カード「２０」は審判の絵柄が表現されており、キーワードは復活、解放である。カード「２１」は世界の絵柄が表現されており、キーワードは完成である。

タロットカード１０は、矩形形状を有し、占いの内容を表示する絵柄を有するカード本体部１２と、視覚障碍者が遊戯可能なようにカード本体部１２に設けられた点字用凹凸部１４と、を備えている。

カード本体部１２は、紙等で構成されるカードであり、サイズは、主に４種類ある。４書類とは、ミニサイズ（８０ｍｍ×４４ｍｍ）、ポケットサイズ（９０ｍｍ×６０ｍｍ）、スタンダードサイズ（１２０ｍｍ×７０ｍｍ）、グランデサイズ（１４５ｍｍ×８０ｍｍ）である。

点字用凹凸部１４は、数字識別部１６と、アラビア数字識別部１８と、名前識別部２０とを有する。

数字識別部１６は、カード本体部１２の長手方向の端部の一方側に設けられ、カード本体部１２の数字を示す凹凸部である。

アラビア数字識別部１８は、カード本体部１２の長手方向の端部の他方側に設けられ、前記カード本体部の数字を示す凹凸部である。

名前識別部２０は、カード本体部１２の長手方向の端部に設けられ、カード本体部１２の名前を示す凹凸部である。ここで、名前とは、例えば、「愚か者」「魔術師」「女教皇」「女帝」などのように、カードに記載された絵柄についてのものである。

ここで、２２枚の大アルカナのタロットカード１０を用いて、新たな遊びを提案する。そのための前提として、各カードに新たな遊びのためのルールを定義する。

「愚か者」のカードは、最弱カードであり、吊られた男の使用で最強になる。吊られた男が使用されている場合、自ら場に出すことができない。自ら出す場合は脱落する。

「魔術師」のカードは、誰かを指定する。指定した数字を当てれば脱落させる。「女教皇」のカードは、一回りの間、敵からの攻撃を無効化する。「女帝」のカードは、誰かを指定する。手持ちのカードを見る。

「皇帝」のカードは、誰かを指定する。カードを捨てさせる。そして補充する。「教皇」のカードは、一回りの間、敵からの攻撃を無効化する。「恋人」のカードは、悪魔を捨て札にしている相手を脱落させる。

「戦車」のカードは、手持ちのカードを比べ合う。低い方が脱落する。「力」のカードは、手持ちのカードを比べ合う。低い方が脱落する。「陰者」のカードは、誰かを指定する。手持ちのカードを見る。

「運命の輪」のカードは、審判を待っているか自分以外に聞く。審判のカードを捨てさせる。「正義」のカードは、誰かを指定する。カードを捨てさせる。そして補充する。「吊られた男」は、以降、数字が低い方が勝つようになる。愚か者と世界に影響する。

「死神」のカードは、誰かを指定する。指定した数字を当てれば脱落させる。「節制」のカードは、自分と相手の手持ちカードを交換する。「悪魔」のカードは、恋人を捨て札にしている相手を脱落させる。

「塔」のカードは、このカードを捨てさせた者が脱落する。「星」のカードは、捨て札効果（吊られた男、悪魔、恋人など）を全て破壊し無効化する。「月」のカードは、全ての場札を伏せる。

「太陽」のカードは、全ての場札を表にする。「審判」のカードは、ただちにゲームが終わる。一巡目は無効化になる。「世界」のカードは、吊られた男の未使用で最強になる。吊られた男の未使用の場合、自分から場に出すことはできない。自ら出す場合は脱落する。

続いて、上記タロットカード１０の作用効果を説明する。従来、タロットカードは占いに使用されてきたが、ここでは、タロットカード１０を用いた新たな遊び方を行う。

この遊びは、タロットカード１０の大アルカナ２２枚を使用する。そして、初期配置として、カードをよくシャッフルして参加者全員にカードを１枚ずつ裏向きに配る。残りは山札にして集める。

遊び方は、手番になったら参加者（プレーヤー・誰か）は山札からカードを１枚ひいて（他の誰かに見られないように）手の中にしまう。配られていた１枚も手の中にいれて（手札）吟味し２枚の内の１枚をプレーヤー全員に公表する（場に出す）。このカードの効果を解決する。効果が解決されてゲームの勝敗が決めらないなら手番は車座になっている場合、左隣のプレーヤーに移る。

ゲームの勝敗について説明すると、山札の最後から二枚目のカードがひかれ、最後のプレーヤーがカードの効果を解決した時点でゲームが終了する（最後の一枚はゲームで使用しない）。もしくは２０番の「審判」の効果で終了する（サドンデス）。各自の手札の数字を確認する。この時の判定法で一番強い（カードの数字が一番小さい・カードの数字が一番大きい）誰かが勝利する。あるいはカードの効果によって、特定の誰か以外の全員が脱落すればその時点で、その誰かが勝利する。誰かが規定数（推奨３回）勝利した時点でゲームを終える。

なお、「捨て札」とは自分が場に出したカードの全てを指す。「無効化」とは「カードの効果を解決」の対象外となることを指す。「カードを交換する」とは誰かと誰かの手持ちのカードを交換することを指す。「脱落」とは、今回の負けを意味し、以降次のゲームまで何もしない（パス）。また、カードの効果で「捨てさせられた」場合は、自分の手番でなくてもただちに山札からカードを１枚引く（補充）。１８番の「月」の効果で裏返した後の手番では、次に場に出したカードは表向きである。１７番の「星」の破壊とは、該当のカードは今回のゲームでは存在しなくなる（無効）。

上述したタロットカード１０を用いた遊び方は、新たな遊戯として楽しむことが出来るが、一般的なタロットカードでは、数字や絵柄を視覚的に識別することができず、楽しむことが出来ない。

しかしながら、タロットカード１０によれば、数字識別部１６、アラビア数字識別部１８及び名前識別部２０に対応する凹凸部がカード本体部１２に形成されているため、視覚障碍者が当該凹凸部を触ることで数字や絵柄を識別することができるため、上記新たな遊びを楽しむことができるという顕著な効果を奏する。

１０ タロットカード、１２ カード本体部、１４ 点字用凹凸部、１６ 数字識別部、
１８ アラビア数字識別部、２０ 名前識別部。

Claims (3)

1. 矩形形状を有し、占いの内容を表示する絵柄を有するカード本体部と、
   視覚障碍者が遊戯可能なように前記カード本体部に設けられた点字用凹凸部と、
   を備えることを特徴とするタロットカード。
2. 請求項１に記載のタロットカードにおいて、
   前記点字用凹凸部は、
   前記カード本体部の長手方向の端部の一方側に設けられ、前記カード本体部の数字を示す数字識別部と、
   前記カード本体部の長手方向の端部の他方側に設けられ、前記カード本体部の数字を示すアラビア数字識別部と、
   を有することを特徴とするタロットカード。
3. 請求項２に記載のタロットカードにおいて、
   前記点字用凹凸部は、
   前記カード本体部の長手方向の端部に設けられ、前記カード本体部の名前を示す名前識別部を有することを特徴とするタロットカード。
   

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