JP3241880B2 - ラジオグラフィーに用いる感光要素の組み合わせ - Google Patents

ラジオグラフィーに用いる感光要素の組み合わせ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラジオグラフィーに用
いる感光要素の組み合わせ、および医療用ラジオグラフ
ィー、好ましくは胸部診断像形成に用いる蛍光発光体
クリーン対と両面塗布ハロゲン化銀ラジオグラフ要素
の組み合わせに関する。
【0002】
【従来の技術】ラジオグラフィー、特に医療用ラジオグ
ラフィーにおいて、透明支持体の両面に塗布されたハロ
ゲン化銀乳剤層を有する感光要素両面塗布または両面
塗りハロゲン化銀要素と呼ばれる)が用いられる。一般
に、このような二重塗布されたハロゲン化銀要素は、要
求される画像を得るのに必要なX線露光量を低減するた
めに蛍光発光体スクリーンと組み合わせて用いられる。
一般に、二重塗布要素の各ハロゲン化銀乳剤層と関連し
て1つの蛍光発光体スクリーンが用いられる。二重塗布
要素に用いられるハロゲン化銀乳剤は蛍光発光体スクリ
ーンに用いられる発光体材料によって発光される光の波
長に対応する電磁スペクトルの領域に対する感度を有
し、そのことによりかなりの増幅率が得られる。
【0003】前記スクリーン対および二重塗布ハロゲン
化銀要素の組み合わせX線露光させ、前記二重塗布
ハロゲン化銀要素を現像した際に得られる画像の質は
クロスオーバー露光によって悪影響を受ける。画像鮮鋭
の低下を引き起こすクロスオーバー露光は、二重塗布
ハロゲン化銀要素において、一方の蛍光発光体スクリー
ンによって発光された光が隣接するハロゲン化銀乳剤
層を通過し、この支持体によって拡散された光が、支持
体の反対面上のハロゲン化銀乳剤層を像様露光させる
合に生ずる。
【0004】クロスオーバー露光は、コストを下げるか
または要素の処理速度を増大させるために、低いハロゲ
ン化銀付着量を用いる感光要素を使用する場合でさえ
も、明瞭度が不良となる。実際に、乳剤の濁りはクロス
オーバーに利用可能な光の量を増大させ、そのことによ
り画像を悪化させる。
【0005】クロスオーバー露光を低減させるために、
ラジオグラフ要素中に染料または顔料を用いうる。前記
染料または顔料の吸収は蛍光発光体スクリーンによっ
発光される光の波長に対応する電磁スペクトルの領域
ある。染料または顔料は蛍光発光体スクリーンによっ
発光される光の幾らかを吸収するのでこれらのクロ
スオーバー防止染料または顔料反対側のスクリーン
の光を吸収することによって、この反対側のスクリー
によるハロゲン化銀乳剤層の像形成が低減される
れらの染料または画像は露光された材料の写真現像、
および洗浄工程中に除去される。例えば、それら
浄除去することができ、より好ましくはラジオグラフ
の処理中にそれらを漂白することができる
【0006】染料は感光要素のいずれかの層に含有され
うる。例えば、乳剤層中、乳剤とベースとの間の中間層
中、または支持ベースの下塗り層に含有させうる。減感
現象の可能性を除去するにはこれらの染料を乳剤を含
有している層以外の層に導入するのが好ましい。1978年
より、ミネソタ・マイニング・アンド・マニファクチュ
アリング・カンパニーは3Mトリマックス(Trimax)TM
XUD・X線フィルムの名称で、3MトリマックスTM 増感
スクリーンと組み合わせて用いるためのラジオグラフ
を販売している。このラジオグラフ要素は透明ポリエ
ステルベースを有し、これらの各表面はスクリーンに
って発光される光に対して増感されたハロゲン化銀乳剤
層を有する。乳剤とベースとの間には水溶性酸性染料を
含有するゼラチン層があり、これらの染料は処理中に脱
色されることができ、スクリーンによって発光される
光、および乳剤分光感度の波長に対応する電磁スペク
トルの領域に吸収を有する。これらの染料は、ポリビニ
ルピリジンからなる塩基性媒染剤によって層に固定され
る。
【0007】(例えば、欧州特許出願第 101,295号明細
記載されている)媒染された染料層を用いることに
よるクロスオーバー露光の低減実際的な解決法におい
て、未だに適切に解決されていない幾つかの問題が生じ
る。事実、画像明瞭度の改良は、さもなければ画像の一
部の形成に貢献したであろう透過光の吸収によって引き
起こされる感光要素の感度の自然的減少だけでなく、ハ
ロゲン化銀乳剤層中に強固に媒染されていない染料の移
動に起因する減感現象の可能性をも含んでいる。処理後
にも残留汚染に伴う問題り、定着からの大量のチ
オスルフェートの残留は長期間の保存において画像の
黄変を引き起こし、要素の増粘により処理後の乾燥時間
長くする
【0008】以降に示すように、クロスオーバーを低減
するための数種の試みが提案されてきた。
【0009】米国特許第 3,923,515号明細書には、支持
体とより高感度のハロゲン化銀乳剤層との間の比較的
感度のハロゲン化銀乳剤によりクロスオーバーを低減す
ることが開示されている。
【0010】米国特許第 4,639,411号明細書には、低い
クロスオーバーを有する青発光増感スクリーンと共に写
真要素を用いることが開示されている。前記要素は透明
支持体の両側に塗布された青感性ハロゲン化銀乳剤層、
および支持体と乳剤層との間に挿入された特定の結晶構
造の明黄色のヨウ化銀粒子を有する吸収層を含んでな
【0011】日本国特許出願第62-52546号明細書には、
透明支持体の両側に塗布された感光性ハロゲン化銀乳剤
および支持体と乳剤層との間に挿入された表面に染
が吸着されている水不溶性金属塩粒子を含有する層を
含んでなる改良された画質のラジオグラフ要素が記載さ
れている。前記染料は、前記ハロゲン化銀の極大吸収の
±20nmの範囲内に極大吸収を有し増感スクリーンに
って発光される光に対応する。ハロゲン化銀は好ましい
金属塩粒子として開示されている。
【0012】日本国特許出願第62-99748号には、透明支
持体の両側に塗布された感光性ハロゲン化銀乳剤層、お
よび支持体と乳剤層との間に挿入された実質的に感光性
を有さないハロゲン化銀乳剤層を含んでなる改良された
画質のラジオグラフ要素が開示されている。
【0013】支持体と感光性ハロゲン化銀乳剤層との間
挿入されたクロスオーバー防止層としての非感光性ハ
ロゲン化銀層の使用の試みは、染料または顔料の使用が
好ましいけれども、銀付着量の増大および写真処理にお
ける漂白特性の悪化(残留汚染)のような幾つかの問題
が生じる。
【0014】当該技術分野を説明する他の文献を以下に
示す。
【0015】フランス国特許第 787,017号明細書には、
ハロゲン化銀が感度を有する輻射線を発光する増感スク
リーンと組み合わされた異なる色に感光性であるハロゲ
ン化銀乳剤層を有するラジオグラフ要素が開示されてい
る。この特許の目的は輻射線の全体的な使用を得ること
である。
【0016】ベルギー国特許第 757,815号明細書には、
ハロゲン化銀要素と 410nm未満の波長の光を発する蛍光
化合物を含んでなる増感スクリーンとの組み合わせが開
示されている。
【0017】米国特許第 4,130,428号明細書には、ス
リーンの極大発光が 450〜 570nmの波長範囲あり、ハ
ロゲン化銀層が同じ波長範囲に対する感度を有する、
つの蛍光スクリーンと二重塗布ハロゲン化銀要素との組
み合わせが開示されている。
【0018】米国特許第 3,795,814号、同 4,070,583号
および英国特許第 2,119,396号の各明細書には、紫外線
発光を有する蛍光スクリーン中に用いられるテルビウム
および/またはツリウムで活性化された希土類オキシハ
ライド発光体が開示されている。
【0019】フランス国特許第 2,264,306号明細書
は、ハロゲン化銀要素と 400〜 500nmの波長範囲に極大
発光を有する希土類活性化された希土類オキシハライド
発光体含んでなる蛍光スクリーンとの組み合わせが開
示されている。
【0020】欧州特許第88,820号明細書には、第1の青
を発光する発光体層と第2の緑を発光する発光体層とを
含んでなるラジオグラフィー用蛍光スクリーンを青〜
緑の領域に分光感度を有するハロゲン化銀要素(「オル
ソタイプ要素)と組み合わせることが開示されてい
る。
【0021】日本国特許第 60175-000号明細書には、二
塗布ハロゲン化銀要素と、2のスクリーンの蛍光層
が異なる波長領域の発光を有し、各スクリーンが反対
スクリーンによって発光され光を吸収するための有
機染料を含んでなるスクリーン対との組み合わせが開示
されている。
【0022】欧州特許第 232,888号明細書には、二重
ハロゲン化銀要素と一対の表側および裏側の増感スク
リーンとの組み合わせが開示されており、前記表側およ
び裏側のスクリーン(同じ波長領域において光を発す
る)は低エネルギーラジオグラフィーに用いるための異
なる変調伝達関数(modulation transfer function)を有
する。
【0023】米国特許第 4,480,024号明細書には、ハロ
ゲン化銀フォトサーモグラフィ要素と希土類増感スクリ
ーンとの組み合わせが開示されており、これらは産業用
ラジオグラフ形成の目的のために互いに独自に適合し
ているフォトサーモグラフィ要素はスクリーンおよび
スクリーンの組み合わせのスペクトル発光に対して染料
増感されており、要素は少なくとも50以上の増幅率を
有する。好ましくは、本発明によれば、単一スクリーン
は片側塗布フォトサーモグラフィ要素と組み合わせて用
いられ、または二重スクリーンは片側または両側塗布フ
ォトサーモグラフィ要素と組み合わせ用いられ、後者
大した利益も無く、フィルムのコストを増大させる。
【0024】欧州特許第 276,497号明細書には、像形成
中に乳剤層ユニットの間に挿入される反射式支持体を含
む、クロスオーバーを低減するための手段が開示されて
いる。上記で引用された米国特許第 4,425,425号および
同 4,425,426号の各明細書には、分光増感された高アス
ペクト比または薄い中間アスペクト比の板状粒子ハロゲ
ン化銀乳剤を含有する二重塗布されたラジオグラフ要素
を用いることによる、15〜22%範囲のクロスオーバー
の低減が記載されている。
【0025】米国特許第 4,803,150号明細書には、米国
特許第 4,425,425号および同 4,425,426号の各明細書
教示と、少なくとも1のハロゲン化銀ユニットと透明
フィルム支持体との間に配置された処理溶液脱色可能
な微結晶染料とを、組み合わせることによる、約5%
満のクロスオーバー低減が開示されている。
【0026】米国特許第 4,900,652号明細書は、乳剤に
おけるゼラチンコーティング付着量および染料含有層の
特定の選択により、クロスオーバー低減微結晶染料を90
秒未満で脱色する従来の迅速アクセス処理機から低クロ
スオーバーラジオグラフ要素が乾燥状態で出てくること
が可能となるということを、上記で引用された米国特許
第 4,803,150号明細書の教示に加えるものである
【0027】欧州特許第 350,883号明細書には、異なる
色感度を有するハロゲン化銀乳剤が透明支持体の反対側
に提供されており、それぞれの色感度に対応する発光ス
ペクトルを有するX線蛍光増感スクリーンが用いられ
る、クロスオーバー低減のための技法が開示されてい
【0028】近年ではハロゲン化銀ラジオグラフ要素
種々の性能が改良されてきたけれども、特定の医療診断
像形成システムでは未だにさらなる改良が必要とされ
ているこれらのシステムの一例には胸部ラジオグラフ
ィーが挙げられる。典型的な胸部ラジオグラフィー
、単一の画像内での広範囲の露光レベルにわたって優
れた像形成ディテールが提供されなければならない。例
えば、心臓領域におけるX線吸収は胸部領域における吸
収よりも約10倍大きいにも拘わらず、単一のラジオグラ
フ画像において心臓および肺の両方の画像のディテール
を良好に捕らえることが要求される。したがって、ほと
んどの二重塗布ラジオグラフ要素では、肺の最適コン
トラスト画像を提供するように露光させると、心臓の画
においては視認しうるコントラストがまったく提供さ
れない。これは、ラジオグラフ要素が、心臓領域におい
ては、肺領域において受ける露光量の約1/10の露光量
か受けないからである。胸部ラジオグラフィーの技術
野では、ラチチュード(latitude)が広いラジオグラフ要
を用いることによって心臓および肺の両方の画像領
おいて視認しうる細部を提供するX線画像を得る試み
がなされている。典型的には、ラチチュードが広いラジ
オグラフ要素は多分散ハロゲン化銀乳剤を用いて、よ
低い平均コントラストおよびより広い範囲の露光量を
供し、最小および最大の濃度露光量を引き離す
【0029】しかしながら、前記のラチチュードが広い
ラジオグラフ要素は、心臓および肺の両方の領域におい
て視覚的に有用な像形成ディテールを得るために必要な
望ましいセンシトメトリー曲線を提供しない。例えば、
欧州特許第 126,664号明細書には、0.50および1.50の光
濃度の間のガンマが 2.7〜 3.3であり、2.00および3.
00の光学濃度の間のガンマが 1.5〜 2.5である特性曲線
を有するラジオグラフ材料が記載されており、前記材料
は高い診断能を有する画像の生成を可能とする広い露出
のラチチュードを有する。他の1つの試みは支持体の
それぞれの側塗布された2種類の異なる乳剤層を有
するラジオグラフ要素の使用に関する。この方法の例は
フランス国特許第 1,103,973号明細書にあり、ここで
は、高コントラスト裏面乳剤と低コントラスト表面乳剤
とが塗布されたラジオグラフ要素と組み合わされた、
1:1〜 1.5:1(裏面スクリーン:表面スクリーン)
の発光比を有するスクリーンの使用が提案されている。
1.5:1を上回る発光比を有するスクリーンと同じ階調
を有する乳剤層を有するラジオグラフ要素との組み合わ
せもまた提案されている。他の特許には、異なるコント
ラストまたは感度を有する乳剤層を有する二重塗布ラジ
オグラフ要素の使用が開示されている。
【0030】例えば、ドイツ国特許第 1,017,464号明細
には、高感度および低コントラストを有する第1
、および低感度および高コントラストを有する第2
塗布された二重塗布ラジオグラフ要素が開示されて
いる。フランス国特許第 885,707号明細書には、第1高
感度乳剤、第2高コントラスト乳剤塗布された二重
ラジオグラフ材料が開示されている。そして、フラン
ス国特許第 875,269号明細書には、単一の露光同じ
体の別個の異なる画像を得るために他に対してそれぞ
れ異なる感度および/またはコントラストを各々が有す
る数個のラジオグラフフィルムまたは印画紙を含んでな
るラジオグラフ集成体が開示されている。同様の試み
は、異なるコントラストの乳剤層を有する二重塗布ラジ
オグラフ要素請求する米国特許第 4,994,355号明細書
に開示されている。米国特許第 4,997,750号明細書は、
異なる感度を有する乳剤層を有する二重塗布ラジオグラ
要素請求されている。米国特許第 5,021,327号明細
には、表側スクリーンおよび乳剤層の光性(photici
ty) (光性とはスクリーン発光および乳剤感度の積の
積分として定義される。)の少なくとも2倍の光性を
有する裏スクリーンおよび乳剤層を有するラジオグラ
集成体請求されている。これらすべての特許では、
クロスオーバーを10%未満低減させるために染料下層の
使用が必要とされる。リサーチ・ディスクロージャ(Res
earch Disclosure) 、1973年12月、第 116巻、第 11620
にはグリーンフィルターを用いてまたは用いないで
観察した場合に、それぞれ異なるコントラストを示すラ
ジオグラフ材料が開示されている。
【0031】医療診断用に処理されるハロゲン化銀ラジ
オグラフ材料の量は年々増大しており、その結果、処理
速度のいっそうの増大、すなわち、所定の期間内に処理
されるラジオグラフシートの増大が要求されている
自動処理装置を用いて、ラジオグラフフィルムの処理速
を速めることができる。しかしながら、ラジオグラフ
フィルムの迅速処理には、不十分な濃度(写真スピー
、コントラストおよび最大濃度の減少)、非画像ハロ
ゲン化銀の不十分な定着、フィルムの不十分な洗浄
よびフィルムの不十分な乾燥などの多くの問題が生ず
。写真材料を構成する写真成分層の厚さを減らし、
真成分層をある程度まで硬化させ、そして用いられるハ
ロゲン化銀の合計量を減らすことにより、ラジオグラフ
材料を高速で処理することが可能となる。しかしなが
ら、このように構成されたラジオグラフ材料を超迅速処
理で処理すると、低画質が得られている
【0032】さらに、画像明瞭度および写真スピード
改良するために二重塗布ラジオグラフ材料において大量
増感色素が用いられる。その結果、これらの材料の超
迅速処理は処理後に材料中に残るかなりの量の色素に
因する色素汚染の欠点が生することがある
【0033】したがって、検体のX線吸収能が広範囲に
わたって異なる像形成用途における医療放射線取扱者の
診断上の要求を満足し、そして超迅速処理により高感
度、低クロスオーバーおよび高画質をもさらに提供する
ラジオグラフシステムに対する要求が未だに存在する。
【0034】
【発明の要旨】本発明は、一対のラジオグラフ蛍光スク
リーンと、二重塗布ハロゲン化銀ユニットラジオグラフ
要素との組み合わせを提供する。それぞれのスクリーン
は各ハロゲン化銀層に隣接して配置され、各スクリーン
は、X線に像様露光されると隣接するハロゲン化銀ユニ
ットが感度を有する輻射線を像様発光することができ
。一方の蛍光スクリーンは電磁スペクトルの第1波長
領域における第1輻射線を発光し、他方の蛍光スクリー
は電磁スペクトルの第2波長領域における第2輻射線
を発光し、各ハロゲン化銀ユニットは反対のスクリー
ンによって発光された輻射線に対して実質的に非感光性
である。この組み合わせは、2のハロゲン化銀層ユニ
ットが異なるセンシトメトリー特性(スピードおよびコ
ントラスト)を有すること、特に、2のハロゲン化銀
乳剤層ユニットが、最小濃度よりも0.25および1.00高い
ところにおける濃度測定に基づくコントラストの差が少
なくとも 0.5であり、最小濃度よりも 0.5高い濃度にお
いて測定されるスピードの差が少なくとも 0.5 log Eで
あることを特徴とする。
【0035】特に、本発明は、一対の表側および裏側の
ラジオグラフ蛍光スクリーンと二重塗布ハロゲン化銀ラ
ジオグラフ要素との組み合わせであって、前記表側の
クリーンが非化学線、好ましくは緑輻射線を発光する発
光体を含んでなり当該表側のスクリーンが、前記表側
スクリーンによって発光され光に対して分光増感さ
れたハロゲン化銀乳剤含んでなる表側のハロゲン化銀
乳剤層に隣接して配置されており、前記裏側のスクリー
ンが化学線、好ましくは紫外線を発光する発光体を含ん
でなり、当該裏側のスクリーンが、電磁スペクトルの
領域に対して増感されていないハロゲン化銀乳剤を含
んでなる裏側のハロゲン化銀乳剤層ユニットに隣接して
配置されている組み合わせであって、当該2種のハロゲ
ン化銀乳剤層ユニットが、最小濃度よりも0.25および1.
00高いところにおける濃度測定に基づくコントラストの
差が少なくとも 0.5であり、最小濃度よりも 0.5高い濃
度において測定されるスピードの差が少なくとも 0.5 l
og Eであることを特徴とする組み合わせを提供する
【0036】本発明に係るラジオグラフィーに用いるス
クリーン対と二重塗布ハロゲン化銀要素との組み合わせ
、感度の大きな損失、残留汚染、保存持の画像不安
定、要素の過度の増粘および高い銀付着量などの悪影響
引き起こすことなく、従来のラジオグラフスクリーン
対と二重塗布ハロゲン化銀要素との組み合わせと比較し
て、特にクロスオーバーが少ない優れた画質を有する画
像を提供する。この組み合わせは胸部診断像形成のため
の医療用ラジオグラフィーに用いることができる
【0037】
【発明の構成】図1に、本発明のスクリーン対と二重ハ
ロゲン化銀要素との組み合わせの詳細を示す。この組み
合わせは、3種別個の感光要素、二重塗布ハロゲン化
銀ラジオグラフ要素10、表側のスクリーン21および裏
スクリーン20を含んでなる
【0038】ここに示すように、二重塗布ハロゲン化銀
ラジオグラフ要素10は支持体11を含んでなり、この反対
面に被覆されているのは下塗り層12および13である。
側のハロゲン化銀乳剤層15は下塗り層13上に塗布され、
側のハロゲン化銀乳剤層14は支持体の反対面の下塗り
層12の上に塗布される。保護層16および17は、それぞ
れ、ハロゲン化銀乳剤層14および15の上に塗布される。
【0039】ここに示すように、表側のラジオグラフ蛍
光スクリーン21は支持体29、反射層27、蛍光発光体
25および保護層23を含んでなる。同様に、裏側のラジオ
グラフ蛍光スクリーン20は支持体28、反射層26、蛍光
発光体層24および保護層22を含んでなる
【0040】実際の使用においては、スクリーン対およ
ハロゲン化銀要素を、表側のスクリーンが表側のハロ
ゲン化銀乳剤層と隣接して密着するように配置し、裏側
のスクリーンが裏側のハロゲン化銀乳剤層と隣接して密
着するように配置して、ラジオグラフカセットに詰め込
。X線の像様分布は表側のスクリーン支持体29および
反射層27を通ってスクリーン対とハロゲン化銀エレメン
トとの組み合わせに入射し、表側のスクリーン蛍光発光
層25を通過する。X線の一部は発光体層25に吸収され
る。残りのX線は保護層23および17を通過する。X線の
一部は表側のハロゲン化銀乳剤15に吸収され、そのこ
とにより、前記表側のハロゲン化銀乳剤層15における
像の形成に直接寄与する。X線の大部分は下塗り層13、
支持体11および下塗り層12を通過する。また、X線の
一部は裏ハロゲン化銀乳剤層14に吸収され、そのことに
より、前記側のハロゲン化銀乳剤層14における潜像の
形成に直接寄与する。さらに、X線の大部分は保護層16
および22を通過し、裏側の蛍光発光体層24に吸収され
る。当該像様X線は主に蛍光発光体層24および25に吸収
され、そのことにより、より長波長の輻射線を発光す
。本発明によれば、蛍発光体層25により発光された
第1輻射線は隣接する表側のハロゲン化銀乳剤層15を
光させ、裏側の蛍光発光体層24により発光された第2
射線は隣接した裏側のハロゲン化銀乳剤層14を露光させ
る。ハロゲン化銀乳剤は反対の蛍光発光体層により発
光された輻射線に対して実質的に感度を有さない。蛍光
発光体層により発光された前記輻射線は少なくともある
程度は隣接ハロゲン化銀乳剤層を越え、下塗り層および
支持体を貫通し、反対のハロゲン化銀乳剤層を露光さ
せる。この事実はスクリーン対とハロゲン化銀要素
の組み合わせのスピードをある程度増大させるけれど
も、クロスオーバー露光による画像鮮鋭度の悪化の効果
有するであろう。本発明で用いられる「化学線」およ
び「非化学線」という用語は、それぞれ、 500nm未満
(紫外線および青輻射線)、好ましくは 300〜 500nmの
波長の輻射線、および 500nmより長波長(緑輻射線、赤
輻射線および赤外線)、好ましくは 500〜1200nmの輻射
を意味する。本明細書において用いられる「感度を有
さない」という用語は、ハロゲン化銀粒子乳剤(または
それを含有する層)が特定の範囲の波長に対して主にま
たは本質的に感度を有さないことを意味する。したがっ
て、各ハロゲン化銀乳剤層において輻射線(好ましくは
300〜1200nmからなる)露光により形成される潜像は隣
接する蛍光発光体層により発光された輻射線への露光
より主に形成され、反対側のスクリーンによる寄与はほ
とんどない。好ましくは、前記表側のハロゲン化銀層上
に 1.0のDmax 生じさせるのに必要な輻射線露光は、
同一の現像条件下で裏側のハロゲン化銀乳剤層上に 0.2
を下回るDmax 生じさせる。逆に、 1.0のDmax
じさせる側の層のλmax における露光表側の層に
0.2を下回るDmax 生じさせる
【0041】本発明で用いる「表」および「裏」という
用語は非対称のスクリーン対と二重塗布ハロゲン化銀
との組み合わせの異なる要素を区別するために用いら
れ、X線源への露光に関するそれらの位置を示すもので
はない。したがって、X線は表側の蛍光発光体スクリー
ンまたは裏側の蛍光発光体スクリーンのいずれかを通っ
て非対称スクリーン対および両面塗布ハロゲン化銀要素
に入射しうる。
【0042】本発明における「ハロゲン化銀要素」とい
う用語は最終画像を提供するために液体現像剤を用いる
ハロゲン化銀「写真」要素を含む。写真ハロゲン化銀
において、ハロゲン化銀の輻射線への露光により銀イ
オンの微小なクラスターが生ずる。このようなクラスタ
ーの像様分布は当業界で潜像として知られる。一般に、
この潜像は通常の視認手段では見えず、可視画像を生じ
させるためには感光要素をさらに処理する必要がある。
この可視画像は、潜像のスペック(specks)に触媒的に近
接した銀の触媒還元により生ずる
【0043】本発明によれば、二重塗布ラジオグラフ
は、2のハロゲン化銀乳剤 ニットを有し、さら
に反対のスクリーンにより発光された輻射線に対して
感度を有さず、最小濃度よりも0.25および1.00高いとこ
ろにおける濃度測定に基づく平均コントラストの差が少
なくとも 0.5であり、最小濃度よりも 0.5高い濃度にお
いて測定されるスピードの差が少なくとも 0.5 log Eで
あることを特徴とする。平均コントラストは、特性曲線
(characteristic curve)上の2つの濃度基準点(two den
sity reference points)における露光量における差の l
ogで除した濃度差であり、ここで、露光量はメートル−
カンデラ−秒である。各ハロゲン化銀乳剤層ユニット
コントラストおよびスピードは、一方のハロゲン化銀
剤ユニットを第2ハロゲン化銀乳剤ユニットで置き換え
、透明支持体の片側に第1ハロゲン化銀乳剤ユニット
が存在する配置を提供することにより測定できる。供
れる用途により、第1および第2の乳剤層ユニット間の
平均コントラストおよびスピードの差の最適選択が大
きく異なることがあるけれども、殆どの場合、第1およ
び第2の乳剤層ユニットは 0.5〜 2.0、最適には 1.0〜
1.5の範囲の平均コントラスト差を示し、 0.5〜 2.0 l
og E、最適には 0.6〜 1.2 log Eの範囲のスピード差を
示す。本発明においては、平均コントラストがより低い
ハロゲン化銀乳剤ユニットが、平均コントラストがより
高いハロゲン化銀乳剤ユニットよりも高いスピードを示
すことが好ましい。というのも、平均コントラストがよ
り低い乳剤は、通常、X線に対する最低限の露光を受け
る領域において画像ディテールを提供することが求めら
れるからである。スピードおよび平均コントラスト特性
曲線基準点は任意に選択しうるが、上記選択は当業界で
典型的なものである。
【0044】したがって、本発明は、2枚の別個の表側
および裏側のX線蛍光スクリーンと、支持ベースおよ
前記支持体の一表面上に各々塗布された表側および裏
側のハロゲン化銀乳剤層ユニット含んでなるハロゲン
化銀ラジオグラフ要素とを含んでなるラジオグラフィー
に使用するための感光要素の組み合わせであって、前記
表側のスクリーンが前記表側のハロゲン化銀層ユニット
に隣接して配置され、前記裏側のスクリーンが前記裏側
ハロゲン化銀層ユニットに隣接して配置されており
そして 1)前記表側のスクリーン第1輻射線を発光する発光
体を含んでなり、前記 表側のハロゲン化銀層ユニットが
前記表側のスクリーンによって発光される前記第1輻射
線に対する感受性を有するハロゲン化銀粒子を含んでな
り、 2)前記裏側のスクリーンが第2輻射線を発光する発光
体を含んでなり、前記裏側のハロゲン化銀層ユニットが
前記裏側のスクリーンによって発光される前記第2輻射
線に対する感受性を有するハロゲン化銀粒子を含んでな
り、 3)前記表側のスクリーンによって発光される前記第1
輻射線が前記裏側のスクリーンによって発光される前記
第2輻射線と少なくとも50nm異なる波長を有し、 4)前記表側のハロゲン化銀乳剤層ユニットが前記裏側
スクリーンによって発光される前記第2輻射線に対し
実質的に感受性を有さず、かつ 5)前記裏側のハロゲン化銀乳剤層ユニットが前記表側
スクリーンによって発光される前記第1輻射線に対し
実質的に感受性を有さず、前記第1輻射線および第2
輻射線の波長領域が異なること並びに各ハロゲン化銀
剤層ユニットが反対側のスクリーンによって発光される
輻射線に対して感受性を有さないことにより一対の緑
色光発光蛍光スクリーンと二重塗布された緑増感ハロゲ
ン化銀乳剤ラジオグラフ要素との対称的な組み合わせと
比較した場合に、少なくとも10%のクロスオーバー露光
を減少させ、2のハロゲン化銀乳剤層ユニットが、最
小濃度よりも0.25および1.00高いところにおける濃度測
定に基づく平均コントラストの差が少なくとも 0.5であ
り、最小濃度よりも 0.5高い濃度において測定されるス
ピードの差が少なくとも 0.5log Eであることを特徴と
する組み合わせに関する。
【0045】本発明の好ましい実施態様によれば、一対
表側および裏側のラジオグラフ蛍光スクリーンと二重
塗布ハロゲン化銀ラジオグラフ要素との組み合わせにお
いて、前記表側のスクリーンは非化学線、好ましくは
色光を発光する発光体を含んでなり、前記表側のスクリ
ーンによって発光される輻射線に対して分光増感された
ハロゲン化銀乳剤を含んでなる表側のハロゲン化銀乳剤
層ユニットに隣接して配置されており、前記裏側のスク
リーンは化学線、好ましくは紫外線を発光する発光体を
含んでなり、電磁スペクトルの可視領域(すなわち、 4
10〜 750nm)に対する感受性を有しないハロゲン化銀
含んでなる裏側のハロゲン化銀乳剤層ユニットに隣
接して配置されている。
【0046】好ましくは、本発明において適用される
光スクリーンで用いられる発光体は可視スペクトルの
または赤の領域の輻射線を発光する。より好ましくは、
前記発光体は可視スペクトルの緑の領域の輻射線を発光
する。最も好ましくは、前記発光体は、そのスペクトル
発光の80%超が 480nmよりも長波長側にあり、その発光
極大が 530〜 570nmの波長範囲にある。本発明の表側の
蛍光スクリーンに用いうる緑を発光する発光体には、
土類で活性化された、イットリウム、ランタン、ガドリ
ニウムおよびルテチウムから選択される少なくとも1種
の希土類元素の希土類酸硫化物発光体、希土類で活性化
された、同じ希土類元素の希土類酸ハロゲン化物発光
体、上記希土類元素のホウ酸塩からなる発光体、上記希
土類元素のリン酸塩からなる発光体、および上記希土類
元素のタンタル酸塩からなる発光体が含まれる。これら
の希土類の緑を発光する発光体は、例えば、米国特許第
4,225,653号、同第 3,418,246号、同第 3,418,247号、
同第 3,725,704号、同第 3,617,743号、同第 3,974,389
号、同第 3,591,516号、同第 3,607,770号、同第 3,66
6,676号、同第 3,795,814号、同第 4,405,691号、同第
4,311,487号および同第 4,387,141号のような特許文献
に詳細に記載されている。これらの希土類発光体は高い
X線阻止能およびX線で励起した場合に高い発光効率を
有し、放射線専門医が相当低いX線線量を使用すること
が可能となる。本発明の表側の蛍光スクリーンに用いる
のに特に好ましい発光体は、下記一般式(I
【0047】 (Ln1-a-b ,Tba ,Tmb 2 2 S (I) [式中、Lnはランタン、ガドリニウムおよびルテ
ムから選択される少なくとも1種の希土類であり、そし
てaおよびbは、それぞれ、0.0005≦a≦0.09および0
≦b≦0.01の条件を満たすような数値である。]また
は、下記一般式(II) (Y1-c-a-b ,Lnc ,Tba ,Tmb 2 2 S (II) [式中、Lnはランタン、ガドリニウムおよびルテ
ムから選択される少なくとも1種の希土類であり、そし
てa、bおよびcは、それぞれ、0.0005≦a≦0.09、0
≦b≦0.01および0.65≦c≦0.95の条件を満たすような
数値である。]によって表されるテルビウムまたはテル
ビウム−ツリウムで活性化された希土類酸硫化物発光体
である。
【0048】図2に、蛍光(F)対波長(nm)で表わし
た、緑を発光する発光体である(Gd1-0.05,T
0.052 2 発光体の蛍光層を含んでなる表側の
光スクリーンの発光スペクトルを示す。
【0049】本発明に従って表側の蛍光スクリーンに隣
するように配置されるべき表側のハロゲン化銀乳剤
、当該スクリーンによって発光される輻射線のスペク
トル領域、好ましくは当該スクリーンの最大発光の波長
から25nm以内、より好ましくは15nm以内、最も好ましく
は10nm以内の範囲のスペクトル領域に対して光学的に増
感される。表側のハロゲン化銀層のハロゲン化銀粒子
は、表側の蛍光スクリーンが発光する可視スペクトルの
領域において吸収極大を示す分光増感色素がそれらの表
面に吸着されている。好ましくは、本発明に係る分光増
感色素はハロゲン化銀粒子の表面上に吸着されるとJ凝
集を示し、水溶液中の遊離の色素の吸収極大に関する深
色シフトを有するシャープな吸収帯(J帯)を示す。J
凝集体を生成する分光増感色素は当業界で周知であり、
例えば、F.M.ハーマー、シアニン染料および関連化合
物、ジョン・ワイレイ・アンド・サンズ、1964年、第XV
II章、およびT.H.ジェームズ、写真法の理論、第4版、
マクミラン、1977年、第8章に例示されている。
【0050】好ましい態様では、J帯を示す染料はシア
ニン染料である。このような染料はメチン基結合により
結合された2個の塩基性(basic) 複素環核を有する。好
ましくは、複素環核はJ凝集を増大させるために縮合ベ
ンゼン環を有する。好ましくは、複素環核はキノリニウ
ム、ベンズオキサゾリウム、ベンゾチアゾリウム、ベン
ゾセレナゾリウム、ベンズイミダゾリウム、ナフトオキ
サゾリウム、ナフトチアゾリウム、およびナフトセレナ
ゾリウム四級塩である。
【0051】本発明において好ましく用いられるJ帯型
染料は以下の一般式(III )で示す構造を有する。
【0052】
【化2】
【0053】[式中、Z1 およびZ2 は同一または異な
ってよく、それぞれ、オキサゾリン、オキサゾール、ベ
ンズオキサゾール、ナフトオキサゾール(例えば、ナフ
ト−{ 2,1-d}−オキサゾール、ナフト−{ 2,3-d}−
オキサゾールおよびナフト−{ 1,2-d}−オキサゾー
ル)、チアゾリン、チアゾール、ベンゾ−チアゾール、
ナフトチアゾール(例えば、ナフト−{ 2,1-d}−チア
ゾール)、チアゾール−キノリン(例えば、チアゾール
−{ 4,5-b}−キノリン、セレナゾリン、セレナゾー
ル、ベンゾセレナゾール、ナフトセレナゾール(例え
ば、ナフト−{ 1,2-d}−セレナゾール)、 3H-インド
ール(例えば、3,3-ジメチル-3H-インドール)、ベンゾ
インドール(例えば、1,1-ジ−メチルベンゾインドー
ル)、イミダゾリン、イミダゾール、ベンズイミダゾー
ル、ナフト−イミダゾール(例えば、ナフト−{ 2,3-
d}−イミダゾール)、ピリジンおよびキノリンのよう
な塩基性複素環窒素化合物から誘導される環状核を完結
するのに必要な元素である。この核は環において、ヒド
ロキシ基、ハロゲン(例えば、フッ素、臭素、塩素およ
びヨウ素)、アルキルまたは置換アルキル基(例えば、
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、オ
クチル、ドデシル、2-ヒドロキシエチル、3-スルホプロ
ピル、カルボキシメチル、2-シアノエチルおよびトリフ
ルオロメチル)、アリールまたは置換アリール基(例え
ば、フェニル、1-ナフチル、2-ナフチル、4-スルホフェ
ニル、3-カルボキシフェニルおよび4-ビフェニル)、ア
ラルキル基(例えば、ベンジルおよびフェネチル)、ア
ルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシおよびイソプ
ロポキシ)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシお
よび1-ナフトキシ)、アルキルチオ基(例えば、エチル
チオおよびメチルチオ)、アリールチオ基(例えば、フ
ェニルチオ、p-トリチオおよび2-ナフチルチオ)、メチ
レンジオキシ、シアノ、2-チエニル、スチリル、アミノ
または置換アミノ基(例えば、アニリノ、ジメチルアニ
リノ、ジエチルアニリノおよびモルホリノ)、アシル基
(例えば、アセチルおよびベンゾイル)およびスルホ基
のような1個以上の置換基で置換される。
【0054】R1 およびR2 は同一または異なってよ
く、アルキル基、アリール基、アルケニル基またはアラ
ルキル基であり得、これらは無置換であるか、または、
例えば、カルボキシメチル、2-ヒドロキシエチル、3-ス
ルホプロピル、3-スルホブチル、4-スルホブチル、2-メ
トキシエチル、2-スルファトエチル、3-チオスルファト
エチル、2-ホスホノエチル、クロロフェニルおよびブロ
モフェニルのような置換基を有しうる。
【0055】R3 はハロゲン原子である。
【0056】R4 およびR5 は同一または異なってよ
く、水素原子または1〜4個の炭素原子を有する低級ア
ルキル基である。
【0057】pおよびqは0または1であるが、好まし
くは、pおよびqの両方は1ではない。
【0058】mは0または1であるが、mが1である場
合はpおよびqはともに0であり、Z1 およびZ2 の少
なくとも一方はイミダゾリン、オキサゾリン、チアゾリ
ンまたはセレナゾリンである。
【0059】Aはアニオン性基である。
【0060】Bはカチオン性基である。
【0061】kおよびlはイオン性置換基が存在するか
どうかに依存して0または1である。
【0062】当然であるが、 1 とR 3 、R 2 とR 5
またはR 1 とR 2 とが一緒になってアルキレン橋を完結
するのに必要な原子を表しているような変形も可能であ
る。
【0063】本発明の最も好ましい形態においては、
側の蛍光スクリーンの発光体は可視スペクトルの緑の
域において発光する希土類発光体である。表側のハロゲ
ン化銀層の上記ハロゲン化銀粒子に吸着された前記光学
的増感色素は以下の一般式(IV)に示す構造を有する。
【0064】
【化3】
【0065】式中、R10は水素原子または1〜4個の炭
素原子を有する低級アルキル基(例えば、メチルおよび
エチル)である。
【0066】R6 、R7 、R8 およびR9 は、それぞ
れ、水素原子、ハロゲン原子(例えば、クロロ、ブロ
モ、イオド、フルオロ)、ヒドロキシ基、アルコキシ基
(例えば、メトキシおよびエトキシ)、アミノ基(例え
ば、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ)、アシル
アミノ基(例えば、アセトアミドおよびプロピオンアミ
ド)、アシルオキシ基(例えば、アセトキシ基)、アル
コキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、エ
トキシカルボニルおよびブトキシカルボニル)、アルキ
ル基(例えば、メチル、エチルおよびイソプロピル)、
アルコキシカルボニルアミノ基(例えば、エトキシカル
ボニルアミノ)またはアリール基(例えば、フェニルお
よびトリル)であるか、または、R6 およびR7 、およ
びR8 およびR9 は、ともに、それぞれ、ベンゼン環を
完結するのに必要な原子である。したがって、例えば、
α−ナフトオキサゾール核、β−ナフトオキサゾールま
たはβ,β’−ナフトオキサゾールのような複素環核が
生じる。
【0067】R11およびR12は、それぞれ、アルキル基
(例えば、メチル、プロピルおよびブチル)、ヒドロキ
シアルキル基(例えば、2-ヒドロキシエチル、3-ヒドロ
キシプロピルおよび4-ヒドロキシブチル)、アセトキシ
アルキル基(例えば、2-アセトキシエチルおよび4-アセ
トキシブチル)、アルコキシアルキル基(例えば、2-メ
トキシエチルおよび3-メトキシプロピル)、カルボキシ
ル基含有アルキル基(例えば、カルボキシメチル、2-カ
ルボキシエチル、4-カルボキシブチルおよび 2-(2-カル
ボキシエトキシ)-エチル)、スルホ基含有アルキル基
(例えば、2-スルホエチル、3-スルホプロピル、4-スル
ホブチル、2-ヒドロキシ -3-スルホプロピル、 2-(3-ス
ルホプロポキシ)-プロピル、p-スルホベンジルおよびp-
スルホフェネチル)、ベンジル基、フェネチル基、ビニ
ルメチル基などである。
【0068】X- は酸アニオン(例えば、塩化物、臭化
物、ヨウ化物、チオシアネート、メチルスルフェート、
エチルスルフェート、パークロレートおよびp-トルエン
スルホネートイオン)である。
【0069】nは1または2である。
【0070】上記R6 、R7 、R8 、R9 、R10および
11置換基に含有されるアルキル基、より特定には、上
記アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルコキシカル
ボニルアミノ、ヒドロキシアルキル、アセトキシアルキ
ル基のアルキル部分およびカルボキシまたはスルホ基を
伴うアルキル基のアルキル部分は、それぞれ、好ましく
は、1〜12個、より好ましくは1〜4個の炭素原子を有
する。好ましくは、これらの基に含有される炭素原子の
合計は20個以下である。
【0071】上記R6 、R7 、R8 およびR9 置換基中
に含まれるアリール基は、好ましくは、それぞれ、6〜
18個、より好ましくは6〜10個の炭素原子を有する。こ
れらの基に含有される炭素原子の合計は20個までであ
る。
【0072】上記一般式(IV)に示すJ帯増感色素に含
まれる特定例を以下に示す。
【0073】
【表1】
【0074】* トリエチルアミン塩 **ナトリウム塩 図3に、 2.3モル%のヨウ化物を含有し、上記光学的増
色素Aが表面に吸着されている臭ヨウ化銀粒子を含ん
でなる表側のハロゲン化銀層の感度スペクトルを示す。
これは波長(nm)に対する感度(S)として示す。
【0075】好ましくは、本発明において適用される裏
側の蛍光スクリーンに用いられる発光体は電磁スペクト
ルの紫外線領域において輻射線を発光する。より好まし
くは、この発光体は、それらのスペクトル発光の80%超
が 410nmよりも短波長側にあり、それらの発光極大が 3
00〜 360nmの波長範囲にある。本発明の裏側の蛍光スク
リーンに用いうる紫外線を発光する発光体には、当業者
に知られている紫外線を発光する発光体が含まれ、例え
ば、鉛またはランタンで活性化された硫酸バリウム発光
、バリウムフルオロハライド発光体鉛で活性化され
たケイ酸バリウム発光体、ガドリニウムで活性化された
酸化イットリウム発光体フッ化バリウム発光体、アル
カリ金属で活性化された希土類のニオブ酸塩またはタン
タル化合物発光体などが挙げられる。例えば、紫外線
発光する発光体は、ベルギー特許発明明細書第 703,998
号および同第 757,815号、欧州特許出願公開明細書第 2
02,875号およびブキャナンら、応用物理ジャーナル、第
9巻、第4342〜4347頁、1968年およびクラップおよびギ
ンター、アメリカ光学協会ジャーナル、第37巻、第355
〜 362頁、1947年に記載されている。本発明の裏側の
光スクリーンに用いられる、特に好適な紫外線を発光す
る発光体下記一般式(V)で示す。
【0076】 (Y1-2/3x-1/3y ,Srx ,Liy )TaO4 式中、xおよびyは、欧州特許出願公開明細書第 202,8
75号に記載のように、10-5≦x≦1および10-4≦y≦
0.1の条件を満足する数値である。
【0077】図4に、紫外線を発光する発光体として
(Y,Sr,Li)TaO4 発光体の蛍光層を有する
側の蛍光スクリーンの発光スペクトルを示す。これは波
長(nm)に対する蛍光(F)として示す。
【0078】本発明に従って裏側の化学線を発光する発
光体スクリーンに隣接するように配置された裏側のハロ
ゲン化銀乳剤層は、光学的に増感されていないけれど
も、既知のタイプの感光性ハロゲン化銀の固有のスペク
トル感度を有するハロゲン化銀 粒子を含んでなる既知
写真フィルムに用いられる従来のハロゲン化銀乳剤
固有のスペクトル感度は、電磁スペクトルの紫外および
青の領域にある。
【0079】図5に、 2.3%モルのヨウ化物を含み、光
学的増感色素が表面に吸着されていない臭ヨウ化銀粒子
を含んでなる裏側のハロゲン化銀乳剤層の感度スペクト
ルを示す。これは波長(nm)に対する感度として示す。
【0080】本発明によれば、表側のスクリーンによっ
発光された非化学(好ましくは緑色光)は、前記
クリーンによって発光される輻射線に対して光学的に増
感されたハロゲン化銀粒子含んでなる隣接する表側の
ハロゲン化銀層を像様露光させる前記非化学線の一部
は反対側にある裏側のハロゲン化銀層に達するが、裏側
のハロゲン化銀層のハロゲン化銀粒子は表側のスクリー
ンによって発光される輻射線に対して光学的に増感され
ていないので、裏側のハロゲン化銀層のハロゲン化銀
をクロスオーバー露光させない。裏側の蛍光スクリー
ンの紫外線または青の発光は隣接する裏側のハロゲン化
銀層により吸収され、反対側にある表側のハロゲン化銀
層をクロスオーバーして通過するのではなく、光学的に
増感されていないハロゲン化銀粒子を像様露光させる
これはハロゲン化銀粒子が 500nmを下回る波長の光の良
好な固有吸収を有し、乳剤層の分散されたハロゲン化銀
粒子により紫外線および青色光の強い光散乱を有するこ
とによる。このことは、反対側にある表側のハロゲン化
銀層を露光させるための裏側の蛍光スクリーンの紫外線
または青色光が大量には無いことを意味する。好ましく
は、本発明のスクリーン対と二重ハロゲン化銀要素との
組み合わせで達成されるクロスオーバー露光の低減は、
従来の発光蛍光スクリーンと二重塗布緑増感ハロゲン
化銀ラジオグラフ要素との組み合わせと比較して少なく
とも10%、より好ましくは少なくとも20%である。した
がって、従来のハロゲン化銀乳剤層と蛍光スクリーンと
新規な組み合わせを用いて、クロスオーバー露光を低
減させることによって画像鮮鋭度が改良される。感光性
両面塗布ハロゲン化銀ラジオグラフ要素ラジオグラ
フィーにおいて通常用いられるタイプの透明高分子ベー
ス、例えば、ポリエステルベースおよび、特に、ポリエ
チレンテレフタレートベースを含んでなる
【0081】本発明のハロゲン化銀写真要素において、
支持体の2つの表面上に塗布されたハロゲン化銀乳剤
(表側の光学的に増感されたハロゲン化銀乳剤および
側の光学的に増感されていないハロゲン化銀乳剤)
似していても、異なっていてもよく、写真要素に通常用
いられる乳剤を含んでいてもよい。これらには、例え
ば、塩化銀、ヨウ化銀、塩臭化銀、塩臭ヨウ化銀、臭化
銀および臭ヨウ化銀が挙げられ、ラジオグラフ要素のた
めには臭ヨウ化銀が特に好ましい。ハロゲン化銀粒子
種々の形状を有しうる。例えば、立方体、八面体、
状およびエピタキシャル成長も有しうる。一般に、それ
らは 0.1〜3μm、より好ましくは 0.4〜 1.5μmの範
囲の平均寸法を有する。乳剤は平方メートル当たり約3
〜6gの範囲の合計銀付着量で支持体に塗布される。用
いられるハロゲン化銀接着材料は水浸透性、親水性コロ
イドである。好ましくは、これはゼラチンであるが、ゼ
ラチン誘導体、アルブミン、ポリビニルアルコール、ア
ルギネート、加水分解セルロースエステル、親水性ポリ
ビニルポリマー、デキストラン、ポリアクリルアミド、
親水性アクリルアミドコポリマーおよびアルキルアクリ
レートのような他の親水性コロイド単独またはゼラチ
ンと組み合わせて用いることもできる
【0082】ハロゲン化銀乳剤調製のための方法および
乳剤および感光要素中の特定成分の使用に関しては、リ
サーチ・ディスクロージャー第 18431項、1979年8月、
に記載されており、以下に示す章により詳細に記載され
ている。
【0083】 IA. ハロゲン化銀乳剤の調製、精製および濃縮法 IB. 乳剤タイプ IC. 結晶化学増感およびドーピング II. 安定剤、かぶり防止剤およびホールディング防止剤 IIA. 安定剤および/またはかぶり防止剤 IIB. 金化合物で化学増感された乳剤の安定化 IIC. ポリアルキレンオキシドまたは可塑剤を含有する乳剤の安定化 IID. 金属不純物により生じるかぶり IIE. 被覆力を増大させるための試薬を含有する材料の安定化 IIF. 二色かぶり(dichroic fog)のためのかぶり防止剤 IIG. 硬剤および硬剤を含有する現像剤のためのかぶり防止剤 IIH. ホールディングによる減感を最小限とするための添加剤 III. ポリエステルベース上に塗布された乳剤のためのかぶり防止剤 IIJ. 安全光において乳剤を安定化するための方法 IIK. 高温迅速アクセスローラ処理装置移送処理に用いるX線材料を安定化す る方法 III. 化合物および帯電防止層 IV. 保護層 V. 直接陽画材料 VI. 室内光において処理するための材料 VII. X線カラー材料 VIII. 発光体および増感スクリーン IX. 分光増感 X. 紫外線感性材料 XII. ベース
【0084】本発明のX線画像変換スクリーンはバイン
ダーおよびその中に分散された発光体を含んでなる蛍光
層を有する。蛍光層は発光体をバインダー中に分散させ
塗布用分散体を調製し、次に、この塗布用分散体を
来の塗布法により適用して、均一な層を形成することに
よって形成される。蛍光層が自己支持的である場合は蛍
光層自体を輻射線画像変換スクリーンとすることができ
けれども、一般に、基材上に蛍光層を設けることによ
輻射線画像変換スクリーンが提供される。さらに、通
常は、蛍光層の表面上に、蛍光層を物理的および化学的
に保護するための保護層が提供される。さらに、蛍光層
と支持体とを強く接合するために蛍光層と支持体との間
に下塗り層が提供される場合もある。また、支持体(ま
たは下塗り剤)と蛍光層との間に反射層が提供される場
合もある。
【0085】本発明のX線画像変換スクリーンの蛍光層
に用いられるバインダーは、例えば、層を形成するのに
通常用いられるバインダーの1種でありうる。例えば、
アラビアゴム、ゼラチンのような蛋白質、デキストラン
のような多糖類、ポリビニルブチラール、ポリビニルア
セテート、ニトロセルロース、エチルセルロース、塩化
ビニリデン−塩化ビニルコポリマー、ポリメタクリル酸
メチル、ポリブチル反射層のような有機ポリマーバイン
ダーが挙げられる。バインダー中に分散された発光体
有する塗布用分散体を支持体(または下塗り層または反
射層)に直接適用してもよい
【0086】さらに、本発明のX線画像変換スクリーン
においては、一般に、露光が意図される蛍光層の表面上
(支持体の反対側上)に蛍光層を物理的および化学的に
保護するための保護層が提供される。上述のように、蛍
光層が自己支持的である場合は保護層蛍光層の両表面
上に提供してもよい塗布用分散体を蛍光層に直接塗布
し、その上に保護層を形成させることによって、蛍光層
上に保護層を提供してもよい。または、蛍光層に予め形
成された保護層を接着することによって提供してもよ
。保護層の材料としては、ニトロセルロース、エチル
セルロース、酢酸セルロース、ポリエステル、ポリエチ
レンテレフタレートなどのような保護層としての従来の
材料を用いうる。
【0087】本発明のX線画像変換スクリーン着色剤
で着色してもよい。さらに、本発明の輻射線画像変換ス
クリーンの蛍光層はそれらの中に分散された白色粉体を
含有しうる。着色剤または白色粉体を用いることによ
り、高い鮮鋭度の画像を提供する輻射線画像変換スクリ
ーンが得られる。
【0088】
【実施例】以下の実施例および比較例により本発明をさ
らに説明する。
【0089】緑を発光する発光体スクリーンGRS 1 ポリエステル支持体上に1050g/m2 発光体付着量
よび 270μmの厚さ 塗布された疎水性ポリマーバイン
ダー中 8.5μmの平均粒径を有するGd2 2 S:T
発光体からなる高スピードの緑を発光する発光体スク
リーン、スクリーンGRS1 、を調製した。発光体層と
支持体との間に、ポリ(ウレタン)バインダー中Ti
2 粒子の反射層を塗布した。このスクリーンを三酢酸
セルロース層で上塗りした。
【0090】緑を発光する発光体スクリーンGRS 2 ポリエステル支持体上に 520g/m2 発光体付着量
よび 135μmの厚さで塗布された疎水性ポリマーバイン
ダー中 5.5μmの平均粒径を有するGd2 2 S:T
発光体からなる中スピードの緑を発光する発光体スク
リーン、スクリーンGRS2 を調製した。発光体層と
支持体との間に、ポリ(ウレタン)バインダー中Ti
2 粒子の反射層を塗布した。このスクリーンを三酢酸
セルロース層で上塗りした。
【0091】緑を発光する発光体スクリーンGRS 3 ポリエステル支持体上に 150g/m2 発光体付着量
よび40μmの厚さで塗布された疎水性ポリマーバインダ
ー中 4.5μmの平均粒径を有するGd2 2S:Tb
発光体からなる低スピードの緑を発光する発光体スクリ
ーン、スクリーンGRS2 、を調製した。このスクリー
ンを三酢酸セルロース層で上塗りした。
【0092】紫外線を発光する発光体スクリーンUVS
4 ポリエステル支持体上に 300g/m2 発光体付着量
よび75μmの厚さで塗布された疎水性ポリマーバインダ
ー中 5.5μmの平均粒径を有するニチア化学工業社の
第 NP-3040型(Y,Sr,Li)TaO4 発光体からな
る紫外線を発光する発光体スクリーン、スクリーンUV
4 を調製した。発光体層と支持体との間に、ポリ
(ウレタン)バインダー中TiO2 粒子の反射層を
した。このスクリーンを三酢酸セルロース層で上塗り
した。
【0093】紫外線を発光する発光体スクリーンUVS
5 ポリエステル支持体上に 700g/m2 発光体付着量
よび 180μmの厚さで塗布された疎水性ポリマーバイン
ダー中 6.5μmの平均粒径を有するニチア化学工業社
の第 NP-3040型(Y,Sr,Li)TaO4 発光体から
なる紫外線を発光する発光体スクリーン、スクリーンU
VS5 を調製した。発光体層と支持体との間に、ポリ
(ウレタン)バインダー中TiO2 粒子の反射層を
した。このスクリーンを三酢酸セルロース層で上塗り
した。
【0094】感光性写真フィルムUVGRF 1 以下に示す方法により、支持体の片側に分光増感されて
いないハロゲン化銀乳剤層(以降は表側の層と称する)
が塗布され、支持体の他方の側に増感ハロゲン化銀
層(以降は裏側の層と称する)が塗布されている感光
性フィルム、GRUVF1 フィルム、を調製した。
【0095】7ミル(0.18mm)のポリエステル支持体の
上に、 2.5g/m2 のAgおよび1.82g/m2 のゼラチ
となるように、立方体臭ヨウ化銀粒子(2モル%の
ウ化物および 0.8μmの平均粒径を有するもの)を含有
するハロゲン化銀ゼラチン乳剤層を塗布した。この乳剤
をイオウおよび金で化学増感させ、レゾルシルアルデヒ
ドおよびジメチロール尿素硬剤を加えた。この臭ヨウ
化銀の表側の層に 1.2g/m2 のゼラチンを含有する保
オーバーコートを設けた。ポリエステル支持体の他方
面に、 2.5g/m2 のAgおよび1.68g/m2 のゼラ
チンとなるように分光増感ハロゲン化銀ゼラチン乳剤
層(2モル%のヨウ化物および1.35μmの平均粒径を有
する立方体臭ヨウ化銀粒子、2モル%のヨウ化物および
0.8μmの平均粒径を有する立方体臭ヨウ化銀粒子
1.2モル%のヨウ化物および84モル%の臭化物および 0.
7μmの平均粒径を有する八面体塩臭ヨウ化銀、並びに
1.5モル%のヨウ化物および 0.4μmの平均粒径を有す
る八面体臭ヨウ化銀粒子を 4.5: 2.7: 1.8:1の重量
配合比で含む)を塗布した。この乳剤を、イオウおよび
金で化学増感させ、 500mg/モルAgの増感染料A、
無水-5.5'-ジクロロ -9-エチル-3,3'-ビス (3-スルホプ
ロピル)-オキサカルボシアニンヒドロキシドトリエチレ
ンアミン塩で分光増感させ、そしてレゾルシルアルデヒ
ドおよびジメチロール尿素硬を添加した。このハロ
ゲン化銀の裏側の層に 1.2g/m2 のゼラチンを含有す
る保護オーバーコートを設けた。
【0096】2.5g/m2 の銀付着量で片側に塗布し、
緑を発光する発光体スクリーンGRS1 露光させた場
合、裏側の緑感性ハロゲン化銀乳剤層は、0.90 log E
(ここで、Eはメートルカンデラ−秒で表した露光量
である。)のスピードを示し、これは 2.5g/m2 の銀
付着量で片側に塗布し、紫外線を発光する発光体スクリ
ーンUVS4 露光させた場合の表側のハロゲン化銀
層のスピードよりも大きい。上記スピードはDmin
りも0.50高い濃度と呼ばれる。Dmin よりも 1.0高い濃
度でスピードを測定した場合、スピード差は0.20 log E
である。
【0097】2.5g/m2 の銀付着量で片側に塗布し、
緑を発光する発光体スクリーンGRS1 で露光させた場
合、緑感性ハロゲン化銀乳剤層は、 0.6の平均コントラ
ストを示した。 2.5g/m2 の銀付着量で片側に塗布
し、紫外線を発光する発光体スクリーンUVS4 で露光
させた場合、表側のハロゲン化銀乳剤層は 2.0の平均コ
ントラストを示した。実施例におけるすべての平均コン
トラストはDmin よりも0.25および1.00高いところでの
濃度測定に基づく。
【0098】感光性写真フィルムGRUVF 2 支持体の片側に緑増感ハロゲン化銀乳剤層(以降は表側
層と称する)が塗布され、支持体の他方の側に分光増
されていないハロゲン化銀乳剤層(以降は裏側の層と
称する)が塗布されている感光性フィルム、GRUVF
2 フィルムを以下のように調製した。7ミル(0.18m
m)のポリエステル支持体の片側に、 2.0g/m2 のA
gおよび 1.6g/m2 のゼラチンとなるように、平板状
臭化銀粒子( 7.5:1のアスペクト比および 1.3μmの
平均粒径を有するもの)を含有するハロゲン化銀粒子乳
層を塗布した。この乳剤を、イオウおよび銀で化学増
感させ、 450mg/モルAgの増感染料A、無水-5,5'-
ジクロロ -9-エチル-3,3'-ビス (3-スルホプロピル)-オ
キサカルボシアニンヒドロキシドトリエチルアミン塩で
分光増感させ、ジビニルスルホニル型硬剤を加えた。
前記臭ヨウ化銀の表側 層に 1.2g/m2 のゼラチン
含有する保護オーバーコートを設けた。ポリエステル支
持体の他方の側に、 2.5g/m2 のAgおよび1.68g/
2 のゼラチンとなるように、ハロゲン化銀ゼラチン
層(2モル%のヨウ化物および1.35μmの平均粒径
有する立方体臭ヨウ化銀粒子、2モル%のヨウ化物およ
び 0.8μmの平均粒径を有する立方体臭ヨウ化銀粒子
1.2モル%のヨウ化物および84モル%の臭化物および
0.7μmの平均粒径を有する八面体塩臭ヨウ化銀、並び
1.5モル%のヨウ化物および 0.4μmの平均粒径を有
する八面体臭ヨウ化銀粒子を4.5: 2.7: 1.8:1の重
配合比で含む)を塗布した。この乳剤をイオウおよび
金で化学増感させ、レゾルシルアルデヒドおよびジメチ
ロール尿素硬剤を添加したこのハロゲン化銀の裏側
の層に 1.2g/m2 のゼラチンを含有する保護オーバー
コートを設けた。
【0099】2.5g/m2 の銀付着量で片側に塗布し、
緑を発光する発光体スクリーンGRS1 で露光させた場
合、表側の緑感性ハロゲン化銀乳剤層は、 0.5 log E
(ここでEはメートル−カンデラ−秒で表した露光量
ある。)のスピードを示し、これは 2.5g/m2 の銀
着量で片側に塗布し、紫外線を発光する発光体スクリー
ンUVS4 露光させた場合の裏側のハロゲン化銀乳剤
層のスピードよりも低い。上記スピードはDmin よりも
0.50高い濃度と呼ばれる。D min よりも 1.0高い濃度で
スピードを測定した場合、スピード差は0.30 log Eであ
る。 2.5g/m2の銀付着量で片側に塗布し、緑を発光
する発光体スクリーンGRS1 露光させた場合、表側
の緑感性ハロゲン化銀乳剤層は、 2.1の平均コントラス
トを示した。 2.5g/m2 の銀付着量で片側に塗布し、
紫外線を発光する発光体スクリーンUVS4 露光させ
場合、裏側のハロゲン化銀乳剤層は 1.2の平均コント
ラストを示した。実施例におけるすべての平均コントラ
ストはDmin よりも0.25および1.00高いところでの濃度
測定に基づく。
【0100】感光性写真フィルムGRGRF 3 支持体のそれぞれの側面に塗布された増感ハロゲン化
乳剤層を有するラチチュードが広い感光性フィルム、
GRGRF3 フィルム、を以下の方法により調製した。
7ミル(0.18mm)のポリエステル支持体のそれぞれの側
2g/m2 のAgおよび 1.5g/m2 のゼラチン
となるように、緑増感ハロゲン化銀ゼラチン乳剤層(
7.5:1の平均アスペクト比および 1.3μmの平均粒径
を有する板状臭化銀粒子、2モル%のヨウ化物および
0.8μmの平均粒径を有する立方体臭ヨウ化銀粒子、お
よび 1.5モル%のヨウ化物および 0.4μmの平均粒径
有する八面体臭ヨウ化銀粒子を70:15:15の重量配合比
で含む)を塗布した。この乳剤をイオウおよび金で化学
増感させ、 500mg/モルAgの増感染料A、無水-5,
5'-ジクロロ -9-エチル-3,3'-ビス (3-スルホプロピル)
-オキサカルボシアニンヒドロキシドトリエチルアミン
塩で分光増感させた。それぞれのハロゲン化銀層に 1.2
g/m2 のゼラチンを含有する保護オーバーコートを設
けた。
【0101】スクリーン対および感光性写真フィルムの
比較 上述の二重塗布感光性写真フィルムと組み合わせてスク
リーンの対を以下のように露光させた。図1のように、
表側のスクリーンが表側の乳剤層と接触し、裏側のスク
リーンが裏側の乳剤層と接触している、フィルムスク
リーンの組み合わせを作成した。それぞれのスクリー
ン対フィルムの組み合わせを、 120cmの距離から80
kVp および25mAで稼働されるタングステンターゲット
ューブからのX線に露光させた。このX線は、スクリー
フィルムの組み合わせに達する前にアルミニウム
階段光学くさびを通過した。露光の後に、以下の組成
の現像剤および定着剤を用いて3M・トリマチック(Tri
matic)TM XP507においてフィルムを処理した。
【0102】 現像剤 KOH(35重量%溶液) 105 g 酢酸 7.6 g グルタルアルデヒド(50重量%溶液) 7.2 g メタ重亜硫酸ナトリウム 45.0 g エチレングリコール 10.0 g ジエチレングリコール 4.9 g モルホリノメタジスルホン酸(40重量%溶液) 7.5 g 5-メチルベンゾトリアゾール 80.0 mg 5-ニトロインダゾール 107.0 mg 1-フェニル-1-H- テトラゾール-5- チオール 7.0 mg ホウ酸 1.7 g 炭酸カリウム 13.25 g エチレンジアミノテトラ酢酸・4Na・2H2 O 1.5 g 1-フェニル-3- ピラゾリドン 1.45 g ヒドロキノン 20.0 g NaBr 5.0 g 調製用水 1 L pH 10.35 定着剤 チオ硫酸アンモニウム 145.2 g 硫酸ナトリウム 8.12 g ホウ酸 7.0 g 酢酸 7.52 g 酢酸アンモニウム 19.24 g 硫酸アルミニウム 7.74 g 硫酸 3.58 g 2-フェノキシエタノール 0.12 g 調製用水 1 L pH 4.30
【0103】スピードおよび画質を以下の表に示す。ク
ロスオーバーの%は以下の式を用いて計算した。
【0104】 クロスオーバー%=1/{(δ log E)の逆対数}× 100 式中、δ log Eは、単一スクリーンで露光させた場合の
同一フィルムの2層の乳 層間のスピード差である(ク
ロスオーバー%が低いほど画質がよい)。
【0105】 コントラスト スクリーン/ 相対スピード クロスオーバー(%) 平均 肺 心臓フィルム集成体 D=1.0+Dmin D=0.5+Dmin D=1.8 D=0.8 1 GRS2/GRGRF3/GRS2 対照 26 1.83 2.08 1.70 2 UVS4/UVGRF1/GRS1 +0.1 log E 12 1.52 2.56 1.043 GRS 3 /GRUVF 2 /UVS 5 -0.18 log E 16 1.59 2.44 1.03
【0106】この表より、本発明に係る集成体2および
3は、胸部X線画像に用いられる従来のラチチュードが
広いラジオグラフ集成体と比較して、露光輻射線のクロ
スオーバーがより低く、胸部コントラスト(ラジオグラ
において胸部の特徴を読むための濃度である 1.8の
に対応するコントラストとして選択された)がより高
、かつ心臓コントラスト(ラジオグラフにおいて心臓
の特徴を読むための濃度である 0.8の濃度に対応するコ
ントラストとして選択された)がより低いことが明らか
である
【0107】図6および7、表に示すスクリーン対に
よってX線露光されたラジオグラフ二重塗布ハロゲン化
要素の特曲線を示すグラフである。ここで、白丸の
曲線は対照集成体1で得られる特曲線であり、黒丸の
曲線は、それぞれ本発明に係る集成体2および3で得ら
れる特曲線である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のラジオグラフ要素とスクリーン対との
組み合わせの模式図である。
【図2】本発明のラジオグラフ蛍光スクリーンの発光ス
ペクトルを説明するグラフである。
【図3】本発明の両面塗布ハロゲン化銀ラジオグラフ
分光感度を説明するグラフである。
【図4】本発明のラジオグラフ蛍光スクリーンの発光ス
ペクトルを説明するグラフである。
【図5】本発明の両面塗布ハロゲン化銀ラジオグラフ
分光感度を説明するグラフである。
【図6】ラジオグラフ二重塗布ハロゲン化銀要素とスク
リーン対との組み合わせのセンシトメトリー曲線を説明
するグラフである。
【図7】ラジオグラフ二重塗布ハロゲン化銀要素とスク
リーン対との組み合わせのセンシトメトリー曲線を説明
するグラフである。
【符号の説明】
10…二重塗布ハロゲン化銀ラジオグラフ要素 14、15…ハロゲン化銀乳剤層 21…表側のスクリーン 20…裏側のスクリーン
フロントページの続き (72)発明者 セルジオ・ペスチェ イタリア17016フェラーニア(サヴォー ナ)(番地の表示なし) スリーエム・ イタリア・リチェルシェ・ソシエタ・ペ ル・アチオニ内 (72)発明者 ピエールフィオーレ・マルファット イタリア17016フェラーニア(サヴォー ナ)(番地の表示なし) スリーエム・ イタリア・リチェルシェ・ソシエタ・ペ ル・アチオニ内 (72)発明者 レンゾ・トルテローロ イタリア17016フェラーニア(サヴォー ナ)(番地の表示なし) スリーエム・ イタリア・リチェルシェ・ソシエタ・ペ ル・アチオニ内 (56)参考文献 特開 平2−110538(JP,A) 特開 平5−197053(JP,A) 特開 平2−266344(JP,A) 特開 平3−28842(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03C 1/00 G03C 1/46 G03C 5/17

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚の別個の表側および裏側のX線蛍光
    スクリーンと、支持ベースおよび前記支持体の一表面
    上に各々塗布された表側および裏側のハロゲン化銀乳剤
    層ユニット含んでなるハロゲン化銀ラジオグラフ要素
    とを含んでなる、ラジオグラフィーに使用するための感
    光要素の組み合わせであって、前記表側のスクリーン
    前記表側のハロゲン化銀層ユニットに隣接して配置さ
    れ、前記裏側のスクリーンが前記裏側のハロゲン化銀層
    ユニットに隣接して配置されており、そして 1)前記表側のスクリーン第1輻射線を発光する発光
    体を含んでなり、前記表側のハロゲン化銀層ユニットが
    前記表側のスクリーンによって発光される前記第1輻射
    線に対する感受性を有するハロゲン化銀粒子を含んでな
    り、 2)前記裏側のスクリーン第2輻射線を発光する発光
    体を含んでなり、前記裏側のハロゲン化銀層ユニットが
    前記裏側のスクリーンによって発光される前記第2輻射
    線に対する感受性を有するハロゲン化銀粒子を含んでな
    り、 3)前記表側のスクリーンによって発光される前記第1
    輻射線が非化学線の波長領域内あり、前記裏側のスク
    リーンによって発光される前記第2輻射線が化学線の波
    長領域内あり、 4)前記表側のスクリーンによって発光される前記第1
    輻射線が前記裏側のスクリーンによって発光される前記
    第2輻射線と少なくとも50nm異なる波長を有し、 5)前記表側のハロゲン化銀乳剤層ユニットが前記裏側
    スクリーンによって発光される前記第2輻射線に対し
    実質的に感受性を有さず、かつ 6)前記裏側のハロゲン化銀乳剤層ユニットが前記表側
    スクリーンによって発光される前記第1輻射線に対し
    実質的に感受性を有さず、前記 第1輻射線および第2輻射線の波長領域が異なるこ
    と並びに各ハロゲン化銀乳剤層ユニットが反対側のスク
    リーンによって発光される輻射線に対して感受性を有さ
    ないことにより一対の緑色光発光蛍光スクリーンと
    塗布された緑増感ハロゲン化銀乳剤ラジオグラフ要素
    との対称的な組み合わせと比較した場合に、少なくとも
    10%のクロスオーバー露光を減少させ、 2のハロゲン化銀乳剤層ユニットが、最小濃度よりも
    0.25および1.00高いところにおける濃度測定に基づく平
    均コントラストの差が少なくとも 0.5であり、最小濃度
    よりも 0.5高い濃度において測定されるスピードの差が
    少なくとも 0.5log Eであることを特徴とする組み合わ
    せ。
  2. 【請求項2】 a)前記表側のスクリーン非化学線を
    発光する発光体含んでなり、前記表側のハロゲン化銀
    層が前記表側のスクリーンによって発光される輻射線に
    対して分光増感されたハロゲン化銀粒子を含有してお
    、そして b)前記裏側のスクリーンが紫外線を発光する発光体を
    含んでなり前記裏側のハロゲン化銀層が分光増感され
    ていないハロゲン化銀粒子を含んでなる、 請求項1記載の組み合わせ。
  3. 【請求項3】 前記表側のスクリーン実質的に緑を発
    光する発光体を含んでなる、請求項1記載の組み合わ
    せ。
  4. 【請求項4】 前記表側のスクリーンが、そのスペクト
    ル発光の80%超が 480nmよりも長波長側にあり、その発
    光極大が 530〜 570nmの波長範囲にある緑を発光する発
    光体を含んでなる、請求項1記載の組み合わせ。
  5. 【請求項5】 前記表側のスクリーンが、下記一般式 (Ln1-a-b ,Tba ,Tmb 2 2 S [式中、Lnはランタン、ガドリニウムおよびルテ
    ムから選択される少なくとも1種の希土類であり、そし
    てaおよびbは、それぞれ、0.0005≦a≦0.09および0
    ≦b≦0.01の条件を満たすような数値である。]また
    は、下記一般式 (Y1-c-a-b ,Lnc ,Tba ,Tmb 2 2 S [式中、Lnはランタン、ガドリニウムおよびルテ
    ムから選択される少なくとも1種の希土類であり、そし
    てa、bおよびcは、それぞれ、0.0005≦a≦0.09、0
    ≦b≦0.01および0.65≦c≦0.95の条件を満たすような
    数値である。]によって表される緑を発光する発光体を
    含んでなる、請求項1記載の組み合わせ。
  6. 【請求項6】 前記表側のハロゲン化銀乳剤層ユニット
    が、下記一般式 【化1】 [式中、R10は水素原子またはアルキル基であり、
    6 、R7 、R8 およびR9 各々が水素原子、ハロゲ
    ン原子、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アミノ基、アシ
    ルアミノ基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニル
    基、アルキル基、アルコキシカルボニルアミノ基または
    アリール基であり、または、R6 およびR7 、並びにR
    8 およびR9 は、いっしょになって、それぞれ、ベンゼ
    ン環を完成するのに必要な原子であり、R11およびR12
    各々がアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アセトキ
    シアルキル基、アルコキシアルキル基、アルキル基を有
    するカルボキシル基、アルキル基を有するスルホ基、ベ
    ンジル基、フェネチル基またはビニルメチル基を表し
    - は酸アニオンであり、nは1または2を表す。]
    よって表される増感色素で分光増感されたハロゲン化銀
    粒子を含んでなる、請求項4記載の組み合わせ。
  7. 【請求項7】 (i)請求項1〜6のいずれか1項に記
    載の組み合わせをX線に像様露光させる工程、並びに (ii)前記ハロゲン化銀 ラジオグラフ要素を現像する工
    程、 を含む輻射線画像を記録する方法。
  8. 【請求項8】 支持ベース並びに前記支持体の一表面
    上に各々塗布された表側および裏側のハロゲン化銀乳剤
    層ユニットを含んでなるハロゲン化銀ラジオグラフ要素
    であって、前記表側の ハロゲン化銀乳剤層ユニットが非化学線の
    長領域に対する感受性を有するハロゲン化銀粒子を含ん
    でなり前記裏側のハロゲン化銀乳剤層ユニッ 紫外
    線感性または青感性のハロゲン化銀粒子を含んでなるこ
    とを特徴とし上記 2種類のハロゲン化銀乳剤層ユニットが、最小濃度
    よりも0.25および1.00高いところにおける濃度測定に基
    づく平均コントラストの差が少なくとも 0.5であり、最
    小濃度よりも 0.5高い濃度において測定されるスピード
    の差が少なくとも 0.5 log Eであることを特徴とする
    ロゲン化銀ラジオグラフ要素
  9. 【請求項9】 2枚の別個の表側および裏側のX線蛍光
    スクリーンと、支持ベースおよび前記支持体の一表面
    上に各々塗布された表側および裏側のハロゲン化銀乳剤
    層ユニット含んでなるハロゲン化銀ラジオグラフ要素
    とを含んでなるラジオグラフィーに使用するための感光
    要素の組み合わせであって、前記表側のスクリーンが前
    記表側のハロゲン化銀層ユニットに隣接して配置され、
    前記裏側のスクリーンが前記裏側のハロゲン化銀層ユニ
    ットに隣接して配置されており、そして 1)前記表側のスクリーンが第1輻射線を発光する発光
    体を含んでなり、前記表側のハロゲン化銀層ユニットが
    前記表側のスクリーンによって発光される前記第1輻射
    線に対する感受性を有するハロゲン化銀粒子を含んでな
    り、 2)前記裏側のスクリーンが第2輻射線を発光する発光
    体を含んでなり、前記裏側のハロゲン化銀層ユニットが
    前記裏側のスクリーンによって発光される前記第2輻射
    線に対する感受性を有するハロゲン化銀粒子を含んでな
    り、 3)前記表側のスクリーンによって発光される前記第1
    輻射線が前記裏側のスクリーンによって発光される前記
    第2輻射線と少なくとも50nm異なる波長を有し、 4)前記表側のハロゲン化銀乳剤層ユニットが前記裏側
    スクリーンによって発光される前記第2輻射線に対し
    実質的に感受性を有さず、かつ 5)前記裏側のハロゲン化銀乳剤層ユニットが前記表側
    スクリーンによって発光される前記第1輻射線に対し
    実質的に感受性を有さず、前記 第1輻射線および第2輻射線の波長領域が異なるこ
    と並びに各ハロゲン化銀層が反対側のスクリーンによっ
    発光された輻射線に対して感受性を有さないことによ
    一対の緑色光発光蛍光スクリーンと二重塗布された
    増感ハロゲン化銀ラジオグラフ要素との対称的な組み
    合わせと比較した場合に、少なくとも10%のクロスオー
    バー露光を減少させ、 2のハロゲン化銀乳剤層ユニットが、最小濃度よりも
    0.25および1.00高いところにおける濃度測定に基づく平
    均コントラストの差が少なくとも 0.5であり、最小濃度
    よりも 0.5高い濃度において測定されるスピードの差が
    少なくとも 0.5log Eであることを特徴とする組み合わ
    せ。
  10. 【請求項10】 2枚の別個の表側および裏側のX線蛍
    光スクリーンと、支持ベースおよび前記支持体の一表
    面上に各々塗布された表側および裏側のハロゲン化銀
    剤層ユニット含んでなるハロゲン化銀ラジオグラフ
    素とを含んでなるラジオグラフィーに使用するための感
    光要素の組み合わせであって、前記表側のスクリーン
    前記表側のハロゲン化銀層ユニットに隣接して配置さ
    れ、前記裏側のスクリーンが前記裏側のハロゲン化銀層
    ユニットに隣接して配置されており、そして 1)前記表側のスクリーンが第1輻射線を発光する発光
    体を含んでなり、前記表側のハロゲン化銀層ユニットが
    前記表側のスクリーンによって発光される前記第1輻射
    線に対する感受性を有するハロゲン化銀粒子を含んでな
    り、 2)前記裏側のスクリーンが第2輻射線を発光する発光
    体を含んでなり、前記裏側のハロゲン化銀層ユニットが
    前記裏側のスクリーンによって発光される前記第2輻射
    線に対する感受性を有するハロゲン化銀粒子を含んでな
    り、 3)前記表側のスクリーンによって発光される前記第1
    輻射線が電磁スペクトルの第1波長領域内あり、前記
    裏側のスクリーンによって発光される前記第2輻射線が
    電磁スペクトルの第2波長領域内あり、 4)前記表側のハロゲン化銀乳剤層ユニットが前記裏側
    スクリーンによって発光される前記第2輻射線に対し
    実質的に感受性を有さず、かつ 5)前記裏側のハロゲン化銀乳剤層ユニットが前記表側
    スクリーンによって発光される前記第1輻射線に対し
    実質的に感受性を有さず、 2のハロゲン化銀乳剤層ユニットが、最小濃度よりも
    0.25および1.00高いところにおける濃度測定に基づく平
    均コントラストの差が少なくとも 0.5であり、最小濃度
    よりも 0.5高い濃度において測定されるスピードの差が
    少なくとも 0.5log Eであることを特徴とする組み合わ
    せ。
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