JP3241841U - アウトリガジャッキ用の敷板及びアウトリガ - Google Patents

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Abstract

【課題】作業者の手足が挟まれる危険がなく、フロート部との位置合わせを、従来より安全に且つ短時間で効率的に完了できるアウトリガジャッキ用の敷板を提供する。【解決手段】アウトリガジャッキ用の敷板において、作業車に搭載されているアウトリガジャッキのフロート部の底面13に着脱可能に装着される敷板20であって、少なくとも表面の中心部に永久磁石22が埋め込まれていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本考案は、例えばはしご車やクレーン車等の高所作業車の姿勢を安定させるためのアウトリガジャッキのフロート部に着脱可能に装着される敷板、及びフロート部に着脱可能に装着される敷板を備えたアウトリガに関するものである。
消防はしご車やクレーン車等の高所作業用装置を搭載したいわゆる高所作業車においては、通常、車体を傾きのない姿勢に安定させるように支持するアウトリガが備えられている。アウトリガは、車体の両側から左右水平方向に展張される一対のアームと、各アーム先端から垂直下方向へ伸長されるジャッキと、各ジャッキの下端に設けられ、地面への接地面となる平坦な底面を有するフロート部とを備えたものである。
従って、アームの展張後、各ジャッキを下方へ伸長してフロート部を地面に接地させてから各ジャッキの伸長長さを調整することによって、車体が左右両側のフロート部で水平な姿勢に支持される。一般的にフロート部は円形又は四角形状の盤状のものであり、アームの展張及び後退とジャッキの伸長は、油圧あるいはエア圧等の流体圧シリンダ装置の駆動によって行われている。
このようなアウトリガにおいては、少なくとも左右2点、あるいはアウトリガを前後に設ける場合は4点で、各フロート部に車体の重量が分散して支えられる。しかし、特に数トン以上の大型作業車では、その大きな車体重量が係るフロート部が地面で沈み込んだり、また地面に崩れが生じたりして車体が傾いてしまうおそれがあった。
このようなフロート部の沈み込みや地面崩れを防ぐには、まず、フロート部の接地面積を大きくすることが考えられる。しかしながら、アウトリガは作業車の走行中は収納状態とするため、フロート部も大型化することはできず、その接地面となる底面の大きさには限度があった。
そこで、フロート部と地面との間に、フロート部の底面より大きい面積で所定以上の厚みを有する敷板を敷いて用いることが行われている。敷板を利用することによって、地面の保護と共に、地面での沈み込みや崩れを防止して作業の安定性と作業者の安全性が確保されている。このような敷板は、通常、鉄板や強化プラスチックで構成され、高い強度を備えたものである。
このような敷板は、通常、荷重が偏らないように、敷板の表面の中心点がフロート部の底面の中心点と合致するようにフロート部の下で位置合わせしながら地面に載置している。この位置合わせは、実際には、ジャッキを徐々に下に伸ばしながら、地面とフロート部との間に敷板を挿入し、最終的にフロート部の荷重がかかる直前で位置合わせが完了するように作業者が手で敷板をずらしながら調整している。
このような手動での調整は、ジャッキを少し下げて止めて位置調整を行い、更にまた少しジャッキを下げては止めて調整するという細かい操作作業をジャッキの駆動と連携しながら繰り返しており、このような手間の掛かる繁雑な調整作業を各フロート部に対して行わなければならないため、アウトリガの設定完了まで時間がかかり非効率的であった。
また、敷板の位置調整をしながらフロート部を接地させるため、作業者の手足が敷板とフロー部や地面との間に挟まれるという危険を伴うものでもあった。しかも位置確認は目視によるものであり、加えて敷板の平坦な上面ではフロート部は滑りやすいため、位置合わせ精度の信頼性も高くない。
従って、より短時間で簡単に、且つ精度良くフロート部と敷板との位置合わせが完了できる手段が望まれていた。そこで、敷板にフロート部の外形に合わせた形状の位置決め用凹部を形成したものが考えられている(例えば、特許文献1を参照。)この場合、フロート部が凹部に入るように敷板の位置を調整し、該凹部にフロート部が入れば位置合わせが完了できるため、従来より精度良く位置合わせができると共にずれも生じない。
特開2012-12173号公報
しかしながら、フロート部が嵌合する凹部を敷板表面に形成しても、この凹部にフロート部が入るまで、ジャッキを下げながら敷板の位置調整を繰り返し行わなければならず、作業効率の大幅な改善にはならない。しかも、作業者が手足を挟まれる危険は依然として残っている。
本考案は、上記問題点に鑑み、作業者の手足が挟まれる危険がなく、従来より安全に且つ短時間で効率的に敷板をフロート部と地面との間に介在させられる、アウトリガジャッキ用の敷板及び該敷板を備えたアウトリガの提供を目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の考案に係るアウトリガジャッキ用の敷板は、例えば図1・図3Bに示すように、作業車に搭載されているアウトリガジャッキのフロート部の底面に着脱可能に装着される敷板であって、少なくとも表面の中心部に永久磁石が埋め込まれていることを特徴とする。
本考案に係る請求項1に記載のアウトリガジャッキ用の敷板によれば、敷板が、その表面中心部に埋め込まれた永久磁石によって、一般的に強磁性体である鉄鋼材製のフロート部の底面に磁着されて取外し可能に保持されることになるため、作業者は、ジャッキの伸長前の収縮状態のまま地面から比較的高い位置でフロート部に敷板を着けた状態で位置合わせを簡単に完了させることができる。また、作業者が敷板から離れても、敷板はフロート部の底面に保持されているため、そのままジャッキを伸長させるだけでフロート部を位置合わせ済みの敷板を挟んで地面に接地させることができる。
従って、作業者は、敷板とフロート部あるいは地面との間に手足が挟み込まれる危険もなく簡便に敷板とフロート部との位置合わせができるため、従来より安全に且つ短時間で効率的にアウトリガの設定を完了できる。さらに、敷板を除く際には、ジャッキを収縮してフロート部を上昇させた後に、比較的高い位置でフロート部の底面から引っ張って離すだけの危険のない簡単な操作で済む。
一方、敷板も、中心部に永久磁石を埋め込むための加工が可能なものであれば、既存のもので良い。例えば、硬質で木目が詰まって重いハードウッド等の高耐久性で高強度の木材製、また炭素繊維強化ポリウレタン等のいわゆる強化プラスチック製等が挙げられる。敷板の素材自体は非磁性体で良い。また、アウトリガは各作業車に対応する規格のものがあるため、本考案による敷板としては、各規格のフロート部に対応させた寸法設計のもので適宜設定すればよい。
本考案に係る請求項2に記載のアウトリガジャッキ用の敷板は、例えば図1・図3B・図4B・図5B・図6Bに示すように、表面に穿設されて前記永久磁石が嵌め込まれる磁石用凹部と、該磁石用凹部に嵌め込まれた前記永久磁石を前記磁石用凹部の底部に解除可能に締結固定するネジ部材とを備えていることを特徴とする。
本考案に係る請求項2に記載のアウトリガジャッキ用の敷板によれば、敷板の表面に穿設された磁石用凹部に嵌め込まれた永久磁石がネジ部材によって締結固定されるものであるため、ネジ部材の締結を緩めれば永久磁石は敷板から取り外すことができる。従って、使用の経過に従って永久磁石に劣化や破損が生じた場合に交換することができる。
本考案に係る請求項3に記載のアウトリガジャッキ用の敷板は、例えば図1・図3A・図3Bに示すように、前記敷板の中心点を前記フロート部の底面の中心点に合致させて装着させるための位置合わせの指標として、前記敷板の表面に描かれ、前記フロート部の中心点と前記敷板の中心点とが合致して互いに当接した際の前記フロート部の下端外周の輪郭に一致する線図を備えていることを特徴とする。
本考案に係る請求項3に記載のアウトリガジャッキ用敷板によれば、位置合わせの指標として、装着されるフロート部の下端外周の輪郭に一致する線図を敷板の表面に描けば済むため、非常に簡単に指標を設けることができる。装着対象のフロート部が円盤状であれば、その下端外周の輪郭は円形であるため、指標の線図も該円形に一致する円を敷板表面に定着するインクで描いておけばよい。またフロート部が四角形状の盤状であれば、その下端外周の四角形状の輪郭に一致する四角形を描いておけば済む。
実際のアウトリガ設定作業において、作業者は、ジャッキの伸長前の収縮状態のまま、比較的高い位置にあるフロート部の底面に敷板を磁着させて保持させた後、フロート部の下端外周が線図に重なるように調整するだけで、短時間で高精度に位置合わせを完了させることができる。
本考案に係る請求項4に記載のアウトリガジャッキ用の敷板は、例えば図4A・図4Bに示すように、前記敷板の中心点を前記フロート部の底面の中心点に合致させて装着させるための位置合わせの指標として、前記敷板の表面に形成され、前記フロート部の中心点と前記敷板の中心点とが合致して互いに当接する位置にて前記フロート部の下端部が全周にわたって嵌合される凹部を備えていることを特徴とする。
本考案に係る請求項4に記載のアウトリガジャッキ用の敷板によれば、位置合わせの指標として、装着対象のフロート部の下端部が全周にわたって嵌合する凹部を敷板表面に形成したものであるため、作業者は、ジャッキの伸長前の収縮状態にて比較的高い位置にあるフロート部に対して、その下端部を表面の凹部に嵌め込みながらその敷板を磁着させることができるため、凹部への嵌め込み完了と同時に高精度な位置合わせと敷板の装着とが短時間で簡便に済む。
本考案に係る請求項5記載のアウトリガジャッキ用の敷板は、例えば図5A・図5B・図6A・図6Bに示すように、前記敷板の中心点を前記フロート部の底面の中心点に合致させて装着させるための位置合わせの指標として、前記フロート部が相対的に前記敷板の一端部から他端部に向かって水平方向に摺動可能に形成された凹状溝と、該凹状溝の前記他端部で前記フロート部の周縁部の一部領域に係合する係合部とを備えており、
前記係合部は、前記フロート部の中心点と前記敷板の中心点とが合致して互いに当接する位置にて前記フロート部の周縁端の一部領域が挿入され、前記フロート部のそれ以上の水平移動と上下方向方移動とを規制する略コの字状の縦断面形状を有するものであることを特徴とする。
本考案に係る請求項5に記載のアウトリガジャッキ用の敷板によれば、位置合わせの指標として、装着対象のフロート部の周縁端の一部領域が挿入される縦断面形状が略コの字状の係合部を備えたものであるため、作業者は、ジャッキの伸長前の収縮状態にて比較的高い位置にあるフロート部に対して、その底面を凹状溝に沿って敷板の一端部から他端部に相対的に摺動させ、フロート部の周縁端の一部領域が係合部の内側面に当接するまで挿入させるだけで、高精度な位置合わせと敷板の装着とを簡単に完了させることができる。このとき、敷板は、係合部に挿入されたフロート部の周縁部の一部領域に引っ掛けられた状態で装着されるため、その保持状態がより確実であると共にフロート部との位置合わせ後の相対的な位置ずれもより生じ難い。
本考案に係る請求項6記載のアウトリガは、図1・図2に示すように、作業車の車体両側から左右水平方向に収縮可能に展張される一対のアームの一組以上と、各アーム先端で垂直下方向へ収縮可能に伸長されるジャッキと、各ジャッキの下端で接地されるフロート部と、接地時に前記フロート部と地面との間に介在される敷板と、を備えたアウトリガにおいて、
前記敷板は、前記フロート部の底面より大きい表面積を有し、前記フロート部の底面に着脱可能に装着されるものであり、
前記フロート部は、少なくとも底面の中心部分が強磁性体であり、
前記敷板は、表面の少なくとも中心部に埋め込まれて前記強磁性体が磁着される永久磁石を備えていることを特徴とする。
本考案に係る請求項6記載のアウトリガによれば、作業車に搭載されているアウトリガに、その規格に適合する敷板を付属して備えているものであるため、そのアウトリガの設定の際には。常に適切な敷板を対応するフロート部に永久磁石による磁着によって着脱可能に良好に装着でき、作業者への危険なく簡単に位置合わせを完了させてからフロート部と地面との間に介在させることができる。
尚、フロート部の磁石に着くための素材としては、強磁性体であれば、従来からフロート部を構成している一般的なものを採用できる。例えば、一般的な構造用鋼として強磁性体に属する鉄鋼材であれば、既存のフロート部をそのまま使用でき、別の特殊な材質のものに変更する必要ない。また、ステンレス鋼の場合はフェライト系あるいはマルテンサイト系であれば良い。
本考案に係るアウトリガにおいては、アームを収縮及び展張させる駆動部と、ジャッキを収縮及び伸長させる駆動部として、従来と同様の油圧シリンダやエア圧シリンダ等の流体圧シリンダ装置で既存のものが採用できる。
考案に係る請求項7に記載のアウトリガは、前記敷板は、該敷板の中心点を前記フロート部の底面の中心点に合致させて装着させる位置合わせの指標をさらに備え、
前記指標が、前記フロート部の中心点と前記敷板の中心点とが合致して互いに当接した際に、前記フロート部の下端外周部の輪郭に一致する敷板表面上の線図又は凹部、あるいは前記フロート部の下端外周部に係合する係合部を有するものであることを特徴とする。
考案に係る請求項7に記載のアウトリガによれば、付属の敷板に、予めそのフロート部に適合した位置合わせの指標が設けられているため、アウトリガの設定作業において、常に適切な敷板でフロート部の底部への装着と共に高精度の位置合わせが行われ、フロート部の接地時に敷板の適切な配置が安全で効率的に行われる。
本考案によれば、以上説明した通り、永久磁石が埋め込まれた敷板を、一般的に強磁性体製である装着対象のフロート部に着脱可能に磁着させることができるため、ジャッキの伸長前の収縮状態における比較的高い位置でフロート部に敷板を容易に装着でき、且つその保持状態のまま簡便に位置合わせが完了できるため、作業者が手足を挟まれるという危険なく、従来より安全でありながらより短時間で効率的に敷板を適切に配置できるという効果がある。
本考案の第1の実施の形態による敷板の概略構成図である。 図1の敷板を備えたアウトリガが搭載された高所作業車の斜視図である。 図1の敷板のフロート部へ装着と接地の手順を示す部分斜視図であり、(a)は敷板のフロート部に対する位置合わせ時の状態図、(b)は位置合わせ完了後の接地時の状態図である。 図3A(b)に示した接地状態におけるフロート部と地面との間に配置された敷板の縦断面図である。 本考案の第2の実施の形態による敷板の、フロート部への装着と接地の手順を示す概略斜視図であり、(a)は敷板のフロート部に対する装着時の状態図、(b)は位置合わせ及び装着完了後の接地時の状態図である。 図4A(b)に示した接地状態におけるフロート部と地面との間に配置された敷板の縦断面図である。 本考案の第3の実施の形態による敷板の、フロート部への装着と接地の手順を示す概略斜視図であり、(a)は敷板のフロート部に対する装着時の状態図、(b)は位置合わせ及び装着完了後の接地時の状態図である。 図5A(b)に示した接地状態におけるフロート部と地面との間に配置された敷板の縦断面図である。 本考案の第4の実施の形態による敷板の、フロート部への装着と接地の手順を示す概略斜視図であり、(a)は敷板のフロート部に対する装着時の状態図、(b)は位置合わせ及び装着完了後の接地時の状態図である。 図6A(b)に示した接地状態におけるフロート部と地面との間に配置された敷板の縦断面図である。
以下に、図面を参照して、本考案の実施の形態について説明する。
<第1の実施の形態>
図1乃至図3Bは、本考案に係る敷板の第1の実施の形態を示している。本実施形態は、図2に示すように、クレーン車等の高所作業車100に搭載されて少なくとも車体110の前方の左右両側を支持するためのアウトリガ1に用いられるアウトリガジャッキ用の敷板20関するものである。
図2に示すアウトリガ1は、主に、車体110の両側から左右水平方向に油圧シリンダ装置の駆動によって伸縮可能な一対のアーム10と、各アーム10の先端で垂直方向へ油圧シリンダ装置の駆動によって伸縮可能なジャッキ11と、各ジャッキ11の下端に設けられたフロート部12とを備えている。
フロート部12は、一対のアーム10が水平方向へ展張された状態でジャッキ11が下方へ伸長されることによってその平坦な底面13を接地面として地面200に接地にされて車体110を支持するものであり、接地時にフロート部12と地面200との間に本実施形態による敷板20が配置されるものである。本実施形態においては、敷板20は、フロート部12の底面13より大きい表面積を有し、該底面13に着脱可能に装着されるものである。
また、敷板20は、表面の中心部に磁石用凹部21が形成され、この磁石用凹部21に永久磁石22が嵌め込まれている。そして、永久磁石22は、ネジ部材23によって、磁石用凹部21の底面に取り外し交換可能に締結固定されている。フロート部12は、底面13を含む全体が構造用鋼として一般的な強磁性体の鉄鋼材製である。
従って、永久磁石22を介して敷板20はフロート部12の底面13に磁着され、作業者が手を放しでも保持される。この敷板20はまた、引っ張るだけで簡単にフロート部の底面13から引き離すことができる。
本実施形態において、敷板20は四角形状を有するものとした。また、敷板20の一側面には把持部29が取り付けられており、敷板20の取扱いを容易にしている。アウトリガ1を設定する際の敷板20とフロート部12との位置合わせは、両者が互いに当接した際に、敷板20の中心点Xをフロート部12の底面13の中心点に合致させるものである。尚、フロート部12の底面外形でもある下端外周の輪郭は円形状であり、ここで、フロート部の底面13の中心点はジャッキ11の中心軸Y上にある。
本実施形態においては、位置合わせの指標として、敷板20の表面に、敷板20の中心点Xを中心としてフロート部12の下端外周の輪郭と一致する円形の線図25が描かれている。従って、敷板20の装着時にフロート部12の下端外周の輪郭をこの線図25に重ねれば、自ずとフロー部12と敷板20との位置合わせが完了する。
実際の手順は、図3A(a)に示すように、まず展張されたアーム10の先端でジャッキ11が伸長前の収縮状態である際に、地面200から離れた比較的高い位置にあるフロート部12の底面13に敷板20を永久磁石23の磁着によって装着する。そして、その保持状態にて、敷板20をフロート部12の底面13上でずらしながら表面の円形の線図25がフロート部の底面13の輪郭に重なるよう位置合わせする。
この位置合わせ作業は地面200から上方に離れた位置で行われるため、作業者に地面200とフロート部12との間等に手足が挟まれるという危険が生じることはなく、安全で簡単に位置合わせ作業を終えられる。
位置合わせが完了した後、作業者が手を離しても敷板20はフロート部12の底面13にその装着位置のまま保持されているため、図3A(b)に示すように、ジャッキ11を伸長させてフロート部12を接地させるだけで、図3Bに示すような敷板20を位置ずれなくフロート部12と地面200との間に配置させることができる。以上の安全で簡便な作業が各フロート部12に対して同様の手順で行われる。
<第2の実施の形態>
本考案の第2の実施の形態として、図4A及び図4Bに第1の実施の形態の場合と異なる指標を備えた敷板30の場合を以下に示す。本実施形態の敷板30周辺のアウトリガ1は図1・図2は、に示したものと同一の形態であるため、図中、敷板30以外の共通部分には同一符号を付与している。
本実施形態における敷板30には、図4A及び図4Bに示すように、中心点Xを中心とした円形の内周形状を有し、フロート部12の下端部が全周にわたって嵌合する凹部35が位置合わせの指標として形成されている。そして、敷板30の中心部である凹部35の底面中心部に、磁石用凹部31が形成されており、該磁石用凹部31に永久磁石32が嵌め込まれ、ネジ部材33によって取り外し可能に締結固定されている。
従って、本実施形態においては、作業者は、ジャッキ11の伸長前の収縮状態にて比較的高い位置にあるフロート部12に対して、図4A(a)に示すように、フロート部12の下端部を凹部35に嵌め込みながら敷板30を磁着させるだけで、嵌め込み完了と同時に位置合わせと敷板30の装着とが短時間で簡単に済む。この場合、フロート部12の下端外周部の相対的な水平方向の移動が凹部31の内周壁面によって規制されるため、フロート部12へ装着後の敷板30の位置ずれはより確実に抑えられる。
位置合わせが完了した後、作業者が手を離しても敷板30はフロート部12の底面13にその装着位置のまま良好に保持されているため、図4A(b)に示すように、ジャッキ11を伸長させてフロー粒12を接地させるだけで、図4Bに示すような敷板30を位置ずれなくフロート部12と地面200との間に配置させることができる。
<第3の実施の形態>
本考案の第3の実施の形態として、図5A及び図5Bに第1及び第2の実施の形態の場合と異なる指標を備えた敷板40の場合を以下に示す。本実施形態の敷板40においても、周辺のアウトリガ1は図1・図2に示したものと同一の形態であるため、図中、敷板40以外の共通部分には同一符号を付与している。
本実施形態における敷板40は、図5A及び図5Bに示すように、フロート部12が相対的に敷板40の一端部から他端部に向かって水平方向に摺動可能に形成された凹状溝45と、該凹状溝45の前記他端部でフロート部12の周縁部の一部領域に係合する係合部46とが指標として設けられている。凹状溝45は、フロート部12の下端外径とほぼ一致するする内幅寸法である。そして係合部46は、フロート部12の中心点(中心軸Y)と敷板40の中心点Xとが合致して互いに当接する位置にてフロート部12の周縁端の一部領域が挿入される略コの字状の縦断面形状を有している。
より具体的には、係合部46は、凹状溝45の他端側の底面から立ち上がって挿入されたフロート部12の周縁部の一部領域の端縁に当接される円弧状の内側面47と、この内側面47の上方で片手持ち状に敷板40の内側方向へ水平に延在する天井部48とで縦断面略コの字状の形態を成している。
従って、この係合部46に周縁部の一部領域が挿入されたフロート部12は、内側面47に突き当たってそれ以上の水平移動が規制されると共に、天井部48と凹状溝45の底面との間で上下方向の移動が規制された係合状態となる。この係合状態によって、敷板40は、フロート部12との位置合わせ後の相対的な位置ずれが抑えられ、且つ、装着がより外れ難くなっているため、フロート部12が接地されるまでの敷板40の装着安定性は非常に高くなる。
上記の構成を備えた本実施形態の敷板40においては、作業者は、ジャッキ11の伸長前の収縮状態にて比較的高い位置にあるフロート部12に対して、図5A(a)に示すように、フロート部12の下端部を凹状溝45の底面上に置いてから一端部から他端部へ摺動させて周縁部の一部領域を係合部46に挿入させるだけで、その端縁が内側面47に突き当った時点でフロート部12と敷板40との位置合わせと敷板40の装着とを完了させることができる。
位置合わせが完了した後、作業者が手を離しても敷板40はフロート部12の底面13にその一部領域が係合部46で係合された装着状態でより確実に保持されているため、図5A(b)に示すように、ジャッキ11を伸長させてフロート部12を接地させるだけで、図5Bに示すような敷板40を位置ずれなくフロート部12と地面200との間に配置させることができる。
<第4の実施の形態>
本考案の第4の実施の形態として、上記の第3の実施の形態で示した敷板40の位置合わせの指標構成の一部を変形した例を図6A及び図6Bに示す。本実施形態における敷板50は、位置合わせの指標として、フロート部12が相対的に敷板50の一端部から他端部に向かって水平方向に摺動可能に形成された凹状溝55と、該凹状溝55の前記他端部でフロート部12の周縁部の一部領域に係合する係合部56とが設けられているものである。
本実施形態における凹状溝55は、フロート部12の下端外径とほぼ一致するする内幅寸法であり、また係合部56が、フロート部12の中心点(中心軸Y)と敷板50の中心点Xとが合致して互いに当接する位置にてフロート部12の周縁端の一部領域が挿入される略コの字状の縦断面形状を有している点で、上記第3の実施の形態と同様である。
即ち、係合部56は、凹状溝55の他端側で底面から立ち上がって挿入されたフロート部12の周縁部の一部領域の端縁に当接される円弧状の内側面57と、この内側面57の上方で片手持ち状に敷板50の内側方向へ水平に延在する天井部58とで縦断面略コの字状の形態を成している。
但し、本実施形態においては、凹状溝55の一端部側は開放状態であり、このためフロート部12は、相対的に敷板50の凹状溝55に沿った水平方向への摺動だけで係合部56に係合することができ、敷板50の位置合わせと同時の装着作業がより簡便となる。
上記の指標構成を備えた本実施形態の敷板50においては、作業者は、ジャッキ11の伸長前の収縮状態にて比較的高い位置にあるフロート部12に対して、図6A(a)に示すように、フロート部12を相対的に凹状溝55内に沿って一端部から他端部へ摺動させるだけでその周縁部の一部領域を係合部56に挿入でき、その端縁が内側面57に突き当った時点でフロート部12と敷板50との位置合わせと敷板50の装着とを完了させることができる。
位置合わせが完了した後、作業者が手を離しても敷板50はフロート部12の底面13の一部領域に係合部56で係合された装着状態でより確実に保持されているため、図6A(b)に示すように、ジャッキ11を伸長させてフロート部12を接地させるだけで、図6Bに示すような敷板50を位置ずれなくフロート部12と地面200との間に配置させることができる。
また、敷板50を除く場合は、ジャッキ11を収縮してフロート部12と共に敷板50を上昇させ、フロート部12を相対的に敷板50の凹状溝55の一端部側へ水平移動させるだけで、敷板50とフロート部12との係合状態を解除して敷板50を簡単に外すことができる。
尚、以上の各実施の形態では、敷板が四角形状である場合を示したが、本考案においては、これに限定されるものではない。即ち、フロート部は上記のように円盤状である場合だけでなく、四角形状あるいはそれ以上の多角形状でもあり得るが、敷板も表面積がフロート部の底面より大きければ各種外形状であり得る。また敷板は、いずれのフロート部の形状においても四角形状で対応可能であり、また未使用時の収納や搬送において効率的である。
本考案に係るアウトリガジャッキ用の敷板は、水平姿勢の維持が必要な各種高所作業車のアウトリガに利用できるが、特に、クレーン車や消防はしご車などの重量の大きい大型作業車において、作業者への安全確保のためにより有効に適用できる。
1:アウトリガ
10:アーム
11:ジャッキ
12:フロート部
13:フロート部の底面
20,30,40,50:敷板
X:敷板の中心点
Y:ジャッキの中心軸
21,31,41,51:磁石用凹部
22,32,42,52:永久磁石
23,33,43,53:ネジ部材
25:線図
29,39,49,59:把持部
35:凹部
45,55:凹状溝
46,56:係合部
47,57:内側面
48,58:天井部
100:高所作業車
110:車体
200:地面

Claims (7)

  1. 作業車に搭載されているアウトリガジャッキのフロート部の底面に着脱可能に装着される敷板であって、
    少なくとも表面の中心部に永久磁石が埋め込まれていることを特徴とするアウトリガジャッキ用敷板。
  2. 表面に穿設されて前記永久磁石が嵌め込まれる磁石用凹部と、該磁石用凹部に嵌め込まれた前記永久磁石を前記磁石用凹部の底部に解除可能に締結固定するネジ部材とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のアウトリガジャッキ用敷板。
  3. 前記敷板の中心点を前記フロート部の底面の中心点に合致させて装着させるための位置合わせの指標として、前記敷板の表面に描かれ、前記フロート部の中心点と前記敷板の中心点とが合致して互いに当接した際の前記フロート部の下端外周の輪郭に一致する線図を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のアウトリガジャッキ用敷板。
  4. 前記敷板の中心点を前記フロート部の底面の中心点に合致させて装着させるための位置合わせの指標として、前記敷板の表面に形成され、前記フロート部の中心点と前記敷板の中心点とが合致して互いに当接する位置にて前記フロート部の下端部が全周にわたって嵌合される凹部を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のアウトリガジャッキ用敷板。
  5. 前記敷板の中心点を前記フロート部の底面の中心点に合致させて装着させるための位置合わせの指標として、前記フロート部が相対的に前記敷板の一端部から他端部に向かって水平方向に摺動可能に形成された凹状溝と、該凹状溝の前記他端部で前記フロート部の周縁部の一部領域に係合する係合部とを備えており、
    前記係合部は、前記フロート部の中心点と前記敷板の中心点とが合致して互いに当接する位置にて前記フロート部の周縁端の一部領域が挿入され、前記フロート部のそれ以上の水平移動と上下方向方移動とを規制する略コの字状の縦断面形状を有するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のアウトリガジャッキ用敷板。
  6. 作業車の車体両側から左右水平方向に収縮可能に展張される一対のアームの一組以上と、各アーム先端で垂直下方向へ収縮可能に伸長されるジャッキと、各ジャッキの下端で接地されるフロート部と、接地時に前記フロート部と地面との間に介在される敷板と、を備えたアウトリガにおいて、
    前記敷板は、前記フロート部の底面より大きい表面積を有し、前記フロート部の底面に着脱可能に装着されるものであり、
    前記フロート部は、少なくとも底面の中心部分が強磁性体であり、
    前記敷板は、表面の少なくとも中心部に埋め込まれて前記強磁性体が磁着される永久磁石を備えていることを特徴とするアウトリガ。
  7. 前記敷板は、該敷板の中心点を前記フロート部の底面の中心点に合致させて装着させる位置合わせの指標をさらに備え、
    前記指標が、前記フロート部の中心点と前記敷板の中心点とが合致して互いに当接した際に、前記フロート部の下端外周部の輪郭に一致する敷板表面上の線図又は凹部、あるいは前記フロート部の下端外周部に係合する係合部を有するものであることを特徴とする請求項6に記載のアウトリガ。
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