JP3241333U - 顕微鏡の両用灯引き出しユニット装置 - Google Patents

Abstract

本考案は、顕微鏡スタンド、灯引き出しユニット、灯源、ポジティブニードルシート、ネガティブニードルシートからなり、前記顕微鏡スタンドにスロットが設けられ、前記スロットにポジティブニードルシートとネガティブニードルシートが装着され、前記灯引き出しユニットはスロットに装着され、前記灯源は灯引き出しユニットに装着される、顕微鏡の両用灯引き出しユニット装置を開示する。顕微鏡ベースのスロット内に２個のポジティブニードルシートが設けられ、灯引き出しユニットに４個のネガティブニードルが設けられる。灯引き出しユニットは、順方向に装着する場合、上方の２個のネガティブニードルがポジティブニードルシートに導通し、ハロゲンランプが点灯し、逆方向に装着する場合、下方の２個のネガティブニードルがポジティブニードルシートに導通し、ＬＥＤが点灯する。本考案は、構造がシンプルであり、コストが低く、簡単に操作でき、外形に汎用性があり、１個の灯ユニットに２種類の用途があり、使用効果が倍増し、内蔵型光源で被検出物体を照明する任意のタイプの顕微鏡に適用できる。【選択図】図１

Description

本考案は、顕微鏡の技術分野に関し、特に顕微鏡の両用灯引き出しユニット装置に関する。

一般には、顕微鏡の照明灯源が固定さているものであり、たとえば、ＬＥＤ灯源、又はハロゲンランプ灯源であり、ハロゲンランプ及びＬＥＤ灯源の用途が異なるため、使用者は実際の状況に応じてハロゲンランプかＬＥＤ灯を選択して使用することにあり、このたため、灯源を交換する必要がある。また、ＬＥＤ灯源及びハロゲンランプ灯源は寿命が短く、交換頻度が高く、従来技術では、灯源を交換する際にはフレーム、載台などを取り外すことも必要であるので、操作により顕微鏡のフレームや載台が壊れやすいだけでなく、顕微鏡の電源を交換することに大きな不便さをもたらし、着脱プロセスがまた顕微鏡の精密性に影響を与えてしまい、従来技術では、灯引き出しユニットを使用することでこのような問題をある程度解決するものの、従来技術における引き出しユニットを両方向に使用することができず、灯源を交換するとともに引き出しユニットを交換する必要があり、その結果、人件費も材料コストも高くなる。

たとえば、従来技術である特許ＣＮ１７９００８８Ａは、顕微鏡の照明灯ユニットを開示しており、この顕微鏡は、第１の電気コンセント端子を含む凹部材と、凸部材とを備える顕微鏡フレームを含み、前記凹部材では、電気コンセント端子は照明灯に電源を提供し、挿入孔は顕微鏡フレーム内に位置し、前記凸部材は、少なくとも２つの電気プラグ端子を含み、第１の電気コンセント端子とペアをなして接合し、第１の電気コンセント端子から電流を受けるとともに、少なくとも２つの電気コンセント端子に接続されて、電気コンセント端子から電流を受け、また、少なくとも２つの電気プラグ端子の第２の電気コンセント端子に接続され、第２の電気コンセント端子は照明灯を固定するとともに、照明灯に電流を送る。ただし、この技術は、所定方向のコンセントしか給電できず、両方向に挿入して給電することができず、このため、制限性がある。

たとえば、従来技術である特許ＣＮ１９３８６２７Ａは、光学機器用の照明手段を開示し、前記光学機器用の照明手段は、顕微鏡のブラケット内又はその上方に設けられ、従来の発光機構を簡便に交換できる。光学機器、特に顕微鏡用の照明手段では、ランプホルダと発光機構が引き出しのような挿入体に設けられ、この挿入体は、独立したケース内又は光学機器の基体のケース内に挿入され、発光機構が挿入された挿入体において光軸に対応して配向するようにする。前記挿入体は、独立した電源又は光学機器の電源に対する電気接続機構を有し、ボックスに導通、制御する／又は発光機構を調整する素子も有する。照明手段によれば、一方では、欠陥が生じた発光機構を支障なく素早く交換することができる。他方では、挿入体全体を交換することにより、照明条件を簡単に変えることができ、挿入体には他の発光機構及び／又は他の光学デバイスが使用可能である。この考案の概要及び明細書の図面から明らかなように、このようなデザインでは、挿入体の方向が固定されているので、方向を変更すると使用できなくなり、このため、制限性がある。

本考案の目的は、灯引き出しユニットを容易に両用のものとすることを、簡単かつ簡便に、低コストで実現でき、耐用年数を倍増し、ＬＥＤ灯源もハロゲンランプ灯源も利用可能にするために、顕微鏡の両用灯引き出しユニット装置を提供することである。

上記問題を解決するために、本考案の技術案は以下のとおりである。顕微鏡の両用灯引き出しユニット装置であって、顕微鏡スタンド、灯引き出しユニット、灯源、ポジティブニードルシート、ネガティブニードルシートからなり、前記顕微鏡スタンドにスロットが設けられ、スロットにポジティブニードルシートとネガティブニードルシートが装着され、前記灯引き出しユニットはスロット内に装着され、灯引き出しユニットに灯源が装着されている。

前記ポジティブニードルシートは２つあり、ポジティブニードルシート１とポジティブニードルシート２は同一の直線上にあり、両方の間の距離が５２ｍｍであり、ポジティブニードルシート１又は２の顕微鏡スタンドのエッジからの距離が３６．５ｍｍである。

前記ポジティブニードルシート１に、近位孔と遠位孔の２つの孔が設けられ、近位孔と遠位孔との間の距離が７．５ｍｍである。

前記近位孔はＬＥＤネガティブニードル、前記遠位孔はハロゲンランプネガティブニードルと嵌合する。

前記ポジティブニードルシート２に１個の孔が設けられ、この孔はネガティブニードルと嵌合する。

前記灯引き出しユニットにはＬＥＤ灯源とハロゲンランプ灯源が設けられ、２つの灯源のそれぞれには２個のネガティブニードルが設けられ、２個のネガティブニードルはそれぞれ、引き出しユニットの上方と下方に位置し、ネガティブニードルは、ニードルシートを介してスクリューで引き出しユニットに固定される。

前記灯引き出しユニットは、順方向に装着する場合、上方の２個のネガティブニードルが、それぞれポジティブニードルシート１の遠位孔とポジティブニードルシート２の孔に導通し、ハロゲンランプの灯源が作動し、逆方向に装着する場合、下方の２個のネガティブニードルが、それぞれポジティブニードルシート１の近位孔とポジティブニードルシート２の孔に導通し、ＬＥＤ灯の灯源が作動する。

前記灯引き出しユニットにハンドルが設けられ、引き出しユニットの順方向に装着するか、逆方向に装着するかにかかわらず、ハンドルをもって灯引き出しユニットを引き出すことができる。

前記灯引き出しユニットに回動している弾性ピンが設けられ、順方向に装着する場合、ピンを回して下方へ突出させて顕微鏡スタンドをロックし、逆方向に装着する場合、ピンの他方側で顕微鏡スタンドをロックし、灯引き出しユニットの脱落を回避する。

ハロゲンランプ及びＬＥＤ灯源の用途が異なるため、使用者は実際の状況に応じてハロゲンランプとＬＥＤ灯を選択して使用することができる。

ハロゲンランプ：スペクトルが長く、太陽光に近く、観察の観点からは、より現実的である。ただし、ハロゲンランプは一般的には寿命が短い。ＬＥＤ灯：ハロゲンランプよりも低価であるとともに、耐用年数が長く、輝度が非常に高く、視野内で明確に視認できる。ただし、ＬＥＤ灯は単一波長の光であるので、多くの場合歪みが生じ、ＬＥＤ灯は白色光を発光するので、目への害が大きい。

一方、本考案の灯引き出しユニットでは、ハロゲンランプとＬＥＤ灯の２種類の灯源が装着されているので、使用者は順方向装着と逆方向装着を通じてＬＥＤ灯とハロゲンランプを切り替えて、さまざまなニーズにこたえる。

従来技術、たとえば特許ＣＮ１７９００８８Ａは、顕微鏡の照明灯ユニットを開示しており、この顕微鏡は、第１の電気コンセント端子を含む凹部材と、凸部材とを備える顕微鏡フレームを含み、前記凹部材では、電気コンセント端子は照明灯に電源を提供し、挿入孔は顕微鏡フレーム内に位置し、前記凸部材は、少なくとも２つの電気プラグ端子を含み、第１の電気コンセント端子とペアをなして接合し、第１の電気コンセント端子から電流を受けるとともに、少なくとも２つの電気コンセント端子に接続されて、電気コンセント端子から電流を受け、また、少なくとも２つの電気プラグ端子の第２の電気コンセント端子に接続され、第２の電気コンセント端子は照明灯を固定するとともに、照明灯に電流を送る。ただし、この技術は、所定方向のコンセントしか給電できず、両方向に挿入して給電することができず、このため、制限性がある。

さらに、たとえば特許ＣＮ１９３８６２７Ａは、光学機器用の照明手段を開示し、前記光学機器用の照明手段は、顕微鏡のブラケット内又はその上方に設けられる。光学機器、特に顕微鏡用の照明手段では、ランプホルダと発光機構が引き出しのような挿入体に設けられ、この挿入体は、独立したケース内又は光学機器の基体のケース内に挿入され、発光機構が挿入された挿入体において光軸に対応して配向するようにする。前記挿入体は、独立した電源又は光学機器の電源に対する電気接続機構を有し、ボックスに導通、制御する／又は発光機構を調整する素子も有する。照明手段によれば、一方では、欠陥が生じた発光機構を支障なく素早く交換することができる。他方では、挿入体全体を交換することにより、照明条件を簡単に変えることができ、挿入体には他の発光機構及び／又は他の光学デバイスが使用可能である。この考案の概要及び明細書の図面から明らかなように、このようなデザインでは、挿入体の方向が固定されているので、方向を変更すると使用できなくなり、このため、制限性がある。

従来技術による顕微鏡の照明光源装置に比べて、本考案は、構造がシンプルであり、操作されやすく、耐用年数が倍増し、外形に汎用性があり、内蔵型光源で被検出物体を照明する任意のタイプの顕微鏡に適用でき、上記利点に加えて、本考案は、引き出しユニットを順方向と逆方法ともに使用可能とし、このため、使用率を大幅に向上させ、コストを節約する。

本考案について、図面に示される非限定的な実施例によりさらに説明できる。
本考案の特定実施例の顕微鏡の両用灯引き出しユニット装置の順方向装着時の全体解体図である。 本考案の特定実施例の顕微鏡の両用灯引き出しユニット装置の逆方向装着時の全体解体図である。 本考案の特定実施例に使用される顕微鏡及び両用灯引き出しユニットの組み立て図である。 本考案の特定実施例に使用される灯引き出しユニットの前面と背面の斜視図である。 本考案の特定実施例に使用される灯引き出しユニットの回動可能な弾性ピンの斜視図である。

当業者が本考案をよく理解できるように、以下、図面及び実施例にて本考案の技術案をさらに説明する。

図１、図２、図３、図４、図５に示すように、本考案の技術案の実装は、顕微鏡スタンド１、灯引き出しユニット２、ＬＥＤ灯源２ｃ、ハロゲンランプ灯源２ｄ、ポジティブニードルシート１ａ、ポジティブニードルシート１ｂ、上方ネガティブニードルシート２ａ、下方ネガティブニードルシート２ｂ、ハンドル３、スロット４、ピン５からなり、前記顕微鏡スタンドにスロット４が設けられ、スロット４にポジティブニードルシート１ａ、１ｂが装着され、前記灯引き出しユニット２に４つのネガティブニードル２ａ、２ｂが装着され、前記灯引き出しユニット２はスロット４内に装着され、前記ＬＥＤ灯源２ｃ、ハロゲンランプ源２ｄは灯引き出しユニット２に装着される。

前記ポジティブニードルシート１ａに、近位孔と遠位孔の２つの孔が設けられる。

前記近位孔はＬＥＤネガティブニードル２ａ、遠位孔はハロゲンランプネガティブニードル２ｂと嵌合する。

前記ポジティブニードルシート１ｂに１個の孔が設けられ、この孔はネガティブニードルと嵌合する。

前記灯引き出しユニット２にＬＥＤ灯源とハロゲンランプ灯源が設けられ、２つの灯源のそれぞれには、２個のネガティブニードル２ａ、２ｂが設けられ、２ａは灯引き出しユニットの上方にある２個のネガティブニードルであり、２ｂは灯引き出しユニットの下方にある２個のネガティブニードルであり、ネガティブニードルはニードルシートを介してスクリューで引き出しユニット２に固定される。

引き出しユニットは、順方向に装着する場合、上方の２個のネガティブニードル２ａが、それぞれポジティブニードルシート１ａの遠位孔とポジティブニードルシート１ｂの孔に導通し、ハロゲンランプ灯源２ｄが作動し、逆方向に装着する場合、下方の２個のネガティブニードル２ｂが、それぞれポジティブニードルシート１ａの近位孔とポジティブニードルシート１ｂの孔に導通し、ＬＥＤ灯の灯源２ｃが作動する。

前記灯引き出しユニット２にハンドル３が設けられ、引き出しユニット２の順方向に装着するか、逆方向に装着するかにかかわらず、ハンドル３をもって灯引き出しユニット２を引き出すことができる。

前記灯引き出しユニット２に回動している弾性ピン５が設けられ、順方向に装着する場合、ピン５を回して下方へ突出させて顕微鏡スタンドをロックし、逆方向に装着する場合、ピン５の他方側で顕微鏡スタンド１をロックし、灯引き出しユニット２の脱落を回避する。

ハロゲンランプ及びＬＥＤ灯源の用途が異なるため、使用者は実際の状況に応じてハロゲンランプとＬＥＤ灯を選択して使用することができる。

ハロゲンランプ：スペクトルが長く、太陽光に近く、観察の観点からは、より現実的である。ただし、ハロゲンランプは一般的には寿命が短い。ＬＥＤ灯：ハロゲンランプよりも低価であるとともに、耐用年数が長く、輝度が非常に高く、視野内で明確に視認できる。ただし、ＬＥＤ灯は単一波長の光であるので、多くの場合歪みが生じ、ＬＥＤ灯は白色光を発光するので、目への害が大きい。

一方、本考案の灯引き出しユニットでは、ハロゲンランプとＬＥＤ灯の２種類の灯源が装着されているので、使用者は順方向装着と逆方向装着を通じてＬＥＤ灯とハロゲンランプを切り替えて、さまざまなニーズにこたえる。

本考案は、実用性が高く、構造がシンプルであり、操作されやすく、低コストであるなどの利点を有し、外形構造が同じであるので、汎用性が高い。

以上、本考案による顕微鏡の両用灯引き出しユニット装置を詳しく説明した。顕微鏡の灯引き出しユニットを簡単かつ簡便に、低コストで両用のものとすることができ、耐用年数を倍増し、ＬＥＤ灯源もハロゲンランプ灯源も利用可能であり、外形が同じであるので、汎用性が高い。特定実施例の説明は、本考案の方法及びその主な構想を理解するために過ぎない。なお、当業者にとっては、本考案の原理を逸脱することなく、本考案についていくつかの改良及び修飾を行うことができ、これらの改良及び修飾も本実用新案登録請求の範囲の特許範囲に属するものとする。

Claims (9)

1. 顕微鏡の両用灯引き出しユニット装置であって、
   顕微鏡スタンド、灯引き出しユニット、灯源、ポジティブニードルシート、ネガティブニードルシートからなり、前記顕微鏡スタンドにスロットが設けられ、スロットにポジティブニードルシートとネガティブニードルシートが装着され、前記灯引き出しユニットはスロット内に装着され、灯引き出しユニットに灯源が装着されている、顕微鏡の両用灯引き出しユニット装置。
2. 前記ポジティブニードルシートは２つあり、ポジティブニードルシート１とポジティブニードルシート２は同一の直線上にあり、両方の間の距離が５２ｍｍであり、ポジティブニードルシート１又は２の顕微鏡スタンドのエッジからの距離が３６．５ｍｍである、ことを特徴とする請求項１に記載の顕微鏡の両用灯引き出しユニット装置。
3. 前記ポジティブニードルシート１に、近位孔と遠位孔の２つの孔が設けられ、近位孔と遠位孔との間の距離が７．５ｍｍである、ことを特徴とする請求項１に記載の顕微鏡の両用灯引き出しユニット装置。
4. 前記近位孔はＬＥＤネガティブニードル、前記遠位孔はハロゲンランプネガティブニードルと嵌合する、ことを特徴とする請求項３に記載の顕微鏡の両用灯引き出しユニット装置。
5. 前記ポジティブニードルシート２に１個の孔が設けられ、この孔はネガティブニードルと嵌合する、ことを特徴とする請求項１に記載の顕微鏡の両用灯引き出しユニット装置。
6. 前記灯引き出しユニットにはＬＥＤ灯源とハロゲンランプ灯源が設けられ、２つの灯源のそれぞれには２個のネガティブニードルが設けられ、ネガティブニードルはそれぞれ、引き出しユニットの上方と下方に位置し、ネガティブニードルは、ニードルシートを介してスクリューで引き出しユニットに固定される、ことを特徴とする請求項１に記載の顕微鏡の両用灯引き出しユニット装置。
7. 前記灯引き出しユニットは、順方向に装着する場合、上方の２個のネガティブニードルが、それぞれポジティブニードルシート１の遠位孔とポジティブニードルシート２の孔に導通し、ハロゲンランプの灯源が作動し、逆方向に装着する場合、下方の２個のネガティブニードルが、それぞれポジティブニードルシート１の近位孔とポジティブニードルシート２の孔に導通し、ＬＥＤ灯の灯源が作動する、ことを特徴とする請求項１に記載の顕微鏡の両用灯引き出しユニット装置。
8. 前記灯引き出しユニットにハンドルが設けられる、ことを特徴とする請求項１に記載の顕微鏡の両用灯引き出しユニット装置。
9. 前記灯引き出しユニットに回動している弾性ピンが設けられ、順方向に装着する場合、ピンを回して下方へ突出させて顕微鏡スタンドをロックし、逆方向に装着する場合、ピンの他方側で顕微鏡スタンドをロックし、灯引き出しユニットを引き出し不能にする、ことを特徴とする請求項１に記載の顕微鏡の両用灯引き出しユニット装置。

Images