JP3241060U - フェンシング用手袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】関節屈伸の自由度が高く、ストレスのないフェンシング用手袋を提供する。【解決手段】ハンド部及びカフ部を備えてなるフェンシング用手袋において、ハンド部甲部面側の外装生地を指部と甲部で別々の生地とし、それら相互の縫い合わせ端部の形状を共に円弧形状に裁断し、同円弧形状の縫い合わせ端部を相互に重合して円弧形状に縫い合わせたのち、それら両者を反対面側に折り返すことにより、指の関節部に対応する相互の縫い合わせ部に指の関節部を自由に屈伸させることができる断面山形のゆとり空間を形成した。【選択図】 図8

Description

この出願の考案は、フェンシング用手袋の構成に関するものである。
フェンシング用の手袋には、操作精度を上げるために、剣の持ち手部分とのグリップ性が高いこと、装着した時のフィット感が高いことが求められる。また、フェンシングでは、剣を操作するときに、親指、人指し指、中指をよく使う。したがって、関節の曲げやすさは非常に重要で、関節の曲げやすさは、そのまま剣技の精度に影響を与える。
一方、そうは言いながらも、防具として、相手の剣により容易に破砕されない強靭さが必要であり、種目ごとに一定の荷重強度基準(100~150N)が定められている。また、甲部面側では、相手とぶつかった時の衝撃を和らげるために、十分な衝撃吸収機能を備えていることも必要である。
このため、図11~図12に示す従来のフェンシング用手袋では、ハンド部1の甲部面側外装生地について、指部11及び甲部12の全体を、たとえば図13及び図14に示すような相互に連続した1枚の外装生地30で構成し、その甲部12の後端部分をカフ部2を構成する筒状の外装生地2aの甲部面側前端部分と縫い合わせることによって、連結一体化した構成としている(1パーツタイプの外装生地)。符号40は、当該カフ部2側前端部との縫い合わせによる連結部を示している。
上記外装生地30には、たとえばウレタン成分を含む合成皮革などの若干の弾性を有するが、非常に強靭性の高い素材などが採用されている。そして、その指部11を除く甲部12の裏面側(内側)には、たとえば図11及び図12に示すように、相当な厚さを有する方形の衝撃吸収パッド(たとえばポリウレタン製パッド)10が縫い付けられている。
また、これとは異なり、ハンド部1の指部11部分と甲部12部分を別々の素材で構成し、それらを相互に縫い合わせて一体化した2パーツタイプの外装生地を用いたフェンシング用手袋もあるが、この場合にも、やはり当該外装生地には、指部側及び甲部側共に十分な荷重強度のある素材が採用され、その甲部裏面側に位置して同様の方形の衝撃吸収パッドが縫い付けられるようになっている(たとえば特許文献1の構成を参照)。
実用新案登録第3226455号公報
これらの構成の場合、防具として、相手の剣により容易に破砕されない強靭さや、相手とぶつかった時の衝撃を和らげるために十分な衝撃吸収機能を有効に実現することができる。また、比較的、耐久性も高い。
さらに、パーム部面側(掌面側)に柔軟性が高く、滑りにくい合皮を採用することで、剣の持ち手部分とのグリップ性を高くすることができ、装着した時のフィット感もある程度向上させることができる。
しかし、先にも述べたように、フェンシングでは、剣を操作するときに、親指、人指し指、中指を良く使う。したがって、関節(特に、基節骨と中手骨との間の関節)の曲げやすさが非常に重要で、当該関節部分の曲げやすさが、そのまま剣技の精度に影響する。
この点から見ると、上記前者のフェンシング用手袋(1パーツタイプ)は、指部11及び甲部12の外装面生地が一体であり、しかも、素材自体に少しは弾性があるとしても、基本的には強度優先の構成になっており、同関節部分が曲げやすくなっているかと言うと、決してそのようにはなっていない。特に、同外装面生地の内側には、相当な厚さの衝撃吸収パッドが設けられているから、なおさらの事である。この点を考慮して、同構成では、指部側までは衝撃吸収パッドを延設せず(延設できず)、その設置部を甲部のみの領域に制限することによって、可能な限り指関節の屈伸の自由度を確保しようとしているが、そのため指部の保護に欠ける欠点がある。
また、後者のフェンシング用手袋(2パーツタイプ)は、指部と甲部が一応別々の素材で構成されてはいるが、それら相互は上記1パーツタイプの外装生地の場合と同様の平面状態で強固に縫い付けられており、縫い付け部に何らの柔軟性、変形可能な構成は採用されていない。つまり、関節を曲げやすくするための考慮は何らなされていない。したがって、グリップ時はもちろん、グリップ後においても、上記1パーツタイプの外装生地の場合と同様のストレス(特に屈曲方向のストレス)を伴う。
本来、人の手の爪に続く甲部面(手背)側の皮膚は、掌(パーム部)面側の皮膚と異なり、大きなゆとりがあり、手でつまむことができるようになっている。これは関節部の屈伸(曲げ伸ばし)を自由にするためであり、フェンシング用の手袋の場合にも、関節を自由に屈伸させるためには、関節部に対応する甲部面側部分に上記皮膚の場合と同様のゆとりを確保することが必要になる。
この出願の考案は、このような技術的課題を解決するためになされたもので、ハンド部及びカフ部を備えてなるフェンシング用手袋において、ハンド部甲部面側の外装生地を指部と甲部で別々の生地とし、上記関節部に対応する相互の縫い合わせ部に関節部を自由に屈伸させる構造的なゆとり部を設けることによって、上記課題を解決したフェンシング用手袋を提供することを目的とするものである。
この出願の考案は、上記の課題を解決するために、次のような課題解決手段を備えて構成されている。
(1)請求項1の考案の課題解決手段
この請求項1の考案の課題解決手段は、ハンド部及びカフ部を備えてなるフェンシング用手袋において、ハンド部手背面側の外装生地を指部と甲部で別々の生地により形成し、それら相互の縫い合わせ端部の形状を共に円弧形状に裁断し、同円弧形状の縫い合わせ端部を相互に重合して円弧形状に縫い合わせたのち、それら両者を反対面側に折り返すことにより、指の関節に対応する相互の縫い合わせ部に指の関節を自由に屈伸させることができる断面山形のゆとり空間を形成したことを特徴としている。
このような構成によると、ハンド部手背面側の指部に対応する外装生地と甲部に対応する外装生地との縫い合わせ部に指の関節(基節骨と中手骨との間の関節)に対応して、同関節を自由に屈伸させることができる断面山形のゆとり空間が形成される。
その結果、それら各外装生地の裏面側における指の関節(基節骨と中手骨との間の関節)は、同空間を利用して自由に屈伸することが可能となり、同空間に相当の厚さの衝撃吸収用のパッドが設けられいても、その弾力性の範囲で、ソフトに、ストレスなく、自由に指の関節を屈伸させることができるようになる。そのため、剣の操作も容易になり、剣技の精度も向上する。
(2)請求項2の考案の課題解決手段
この請求項2の考案の課題解決手段は、上記請求項1の考案の課題解決手段の構成において、ハンド部手背面側の指部に対応する外装生地と甲部に対応する外装生地の裏面側には、相互の縫い合わせ部の裏面を通して連続する共通の衝撃吸収パッドが設けられており、同衝撃吸収パッドは指部の外装生地の裏面側にまで延びて設けられていることを特徴としている。
このような構成の場合、甲部だけでなく、指部における衝撃をも確実に吸収することができ、指部の関節の屈伸の自由を確保しながら、指部の保護を図ることができるようになる。
以上の結果、この出願の考案によると、グリップ感、フィット感の良さはもちろん、指を曲げ伸ばしする時のストレスを殆ど感じさせない、操作精度の高いフェンシング用の手袋を提供することができる。
この出願の考案の実施の形態に係るフェンシング用手袋の手背面側の構成を示す正面図である。 同フェンシング用手袋の掌面側の構成を示す背面図である。 同フェンシング用手袋の構成を示す側面図(親指側から見た側面図)である。 同フェンシング用手袋の指部外装面及び甲部外装面形成用の各外装生地の裁断状態を示す平面図である。 同フェンシング用手袋の指部外装面形成用の外装生地と甲部外装面形成用の外装生地の第1の縫製状態(図4の2枚に裁断された各外装生地の切断端部同士を相互に重ね合わせて一体に縫製した状態)示す平面図である。 同フェンシング用手袋の甲部面形成用の外装生地と指部外装面形成用の外装生地の第1の縫製状態(図4の2枚に裁断された各外装生地の切断端部同士を相互に重ね合わせて一体に縫製した状態)を示す図5の背面図である。 同フェンシング用手袋の図5及び図6の第1の縫製状態(切断端部同士を重ね合わせて一体に縫製した状態)の各生地を相互に反対面側に折り返した状態の平面図である。 同フェンシング用手袋の図5及び図6の第1の縫製状態(切断端部同士を重ね合わせて一体に縫製した状態)の各生地を相互に反対面側に折り返した状態の側面図である。 同フェンシング用手袋の図5及び図6の第1の縫製状態(切断端部同士を重ね合わせて一体に縫製した状態)の各生地を相互に反対面側に折り返した図8の状態の要部(第1の縫製部)の拡大断面図(図7のA-A線切断部の断面図)である。 同フェンシング用手袋の要部の断面図(図1のB-B線切断部の断面図)である。 従来のフェンシング用手袋の手背面側の構成を示す正面図である。 同従来のフェンシング用手袋の側面図(親指側から見た側面図)である。 同従来のフェンシング用手袋のハンド部における指部面及び甲部面形成用の外装生地の構成を示す平面図である。 同従来のフェンシング用手袋のハンド部における指部面及び甲部面形成用の外装生地の構成を示す側面図である。
以下、図1~図10を参照して、この出願の考案を実施するための形態について詳細に説明する。
先ず、図1~図3は、この出願の考案の実施の形態に係るフェンシング用手袋の全体の構成を示している。この出願の考案の実施の形態に係るフェンシング用手袋は、フルーレ用のフェンシング用手袋として構成されているが、以下の説明では、説明を簡単にするために単にフェンシング用手袋と称することにする。
この実施の形態に係るフェンシング用手袋は、例えば図1~図3に示すように、大きく分けてハンド部(手部)1とカフ部(袖部)2の2つの部分により構成されている。ハンド部1の手背面側の構成は、さらに指部11と甲部12の2つの部分により構成されている。
ハンド部1の指部11側の外装生地11aと甲部12側の外装生地12aは、相互に異なる別々の生地(素材)により構成され、それらを相互に縫い合わせて一体化した2パーツ構成となっている。指部11側の外装生地11aは、甲部12側の外装生地12aに比べて相対的に厚さが厚く、柔軟性に富みながらも強靭な人工皮革により構成され、また甲部12側の外装生地12aは、指部11側の外装生地11aに比べて相対的に厚さが薄く、柔軟性に富みながらも強靭な合成皮革により構成されている。
これら指部11側の外装生地11a及び甲部12側の外装生地12aは、たとえば図4に示すように、相互に対応する縫い合わせ端部(裁断端部)15、16の形状が、同一の曲率で左右両方向に凸状に変化する円弧形状に形成されている。そして、同指部11側の外装生地11a及び甲部12側の外装生地12aは、それらの各表面側を内側にした状態で、図5及び図6に示すように、相互の円弧形状を一致させた状態で重ね合わされ、所定の幅を残した端部位置を当該円弧形状に沿って平行に縫い合わされて一体化される。
この円弧形状部を重ね合わせた状態での最初の縫い合わせ状態を第1の縫製状態とし、該縫い合わせ部を第1の縫製部31と定義する。
次に、この各外装生地11a、12aの表面側を内側にして相互に縫い合わせた図5及び図6の状態から、それら各外装生地11a、12aをそれぞれ反対側に折り返し、各外装生地11a、12aの表面側が表面となる図7及び図8の状態に展開する。すると、この状態では、上記縫い合わせた端部15、16の形状が共に円弧形状になっていることから、第1の縫製部31部分では左右方向(幅方向)中央部が断面山形に隆起した立体構造を呈するようになる。その結果、各外装生地11a、12aは、上記第1の縫製部31部分を起点として前後方向にも山形の立体形状を呈するようになる。
これにより、第1の縫製部31の内側、すなわち、ハンド部1の手背面側の指部11に対応する外装生地11aと甲部12に対応する外装生地12との縫い合わせ部の内側に、指の関節(基節骨と中手骨との間の関節)に対応して、同関節を自由に屈伸させることができる断面山形のゆとり空間が形成される。
その結果、それら各外装生地11a、12aの裏面側における指の関節(基節骨と中手骨との間の関節)は、同空間を利用して自由に屈伸することが可能となり、後述するように、同空間に相当の厚さの衝撃吸収用のパッド14が設けられいても、その弾力性の範囲で、ソフトに、ストレスなく、自由に指の関節を屈伸させることができるようになる。
そして、この場合、たとえば一例として、図9に示すように、上記各外装生地11a、12aのうち、指部11側の外装生地11a側の端部を上記第1の縫製部31部分から前方に向けてU状に折り返して延設する一方、甲部12側の外装生地12aの端部をフラットな形で後方側に延設する。もちろん、この関係は逆にすることも可能である。この場合における、上記第1の縫製部(縫い目部)31の位置から前方に折り返されたU状部先端11bまでの寸法はaは、指部11側の外装生地11aの厚さに相当している。
そして、このように第1の縫製部(縫い目部)31を介して相互に連結され、図9のように相互の縫い合わせ部を重合された、指部11側の外装生地11a及び甲部12側の外装生地12aを用いて、図1及び図3のように、手袋本体のハンド部1の手背面側の外装生地が形成されるのであるが、図9のように、指部11側の外装生地11aと甲部12側の外装生地12aが、上記第1の縫製部31のみによって連結されているだけだと、相互の間に逆方向の力が作用した時に、縫い目部が割けてしまう恐れ、また縫い目部の糸が露出する恐れがあり、縫製強度が不十分である。
そこで、この実施の形態では、図9の状態から、たとえば図10に示すように、上記第1の縫製部31部分から前方に向けてU状に折り返す指部11側の外装生地11aの折り返し部の一部を後方側に向けてΔαだけ戻すことによって所定幅(a+Δα)のひだを作り、第1の縫製部31からU状の折り返し部先端11bまでの寸法を大きくし、その上で第1の縫製部31の縫い目と同一の部分で第2の縫製を行い、指部11側の外装生地11aの折り返し部の全体と甲部12側の外装生地12aとの確実な縫い合わせを行っている(ステッチの付加)。
この結果、指部11側の外装生地11aと甲部12側の外装生地12aとの縫い合わせ部(連結部)3の強度は確実なものとなり、上述のような恐れは解消される。しかも、それら第1、第2の縫製部31,32の縫い目は、一線状態で全く同一の位置に形成されており、第1の縫製部31を片倒しすることによって新たな縫い代を取り、二線状態で縫い合わせた場合のような余計な縫い幅がないので、上述した指部11側の外装生地11aと甲部12側の外装生地12aの縫い合わせ端部15、16により形成される断面山形の屈伸用ゆとり空間の形状、大きさ、曲げ変形の自由度には全く影響を与えない。
そして、この考案の実施の形態では、そのような構成の下において、図10に示すように、それら指部11側の外装生地11aと甲部12側の外装生地12aの下面側(内側)に、メッシュ構造に編成され、十分な強度がありながらも柔軟な弾性のあるケプラー繊維13を介して、たとえばポリウレタン製の衝撃吸収パッド14が設けられる。この衝撃吸収パッド14の下面側には、たとえばポリエステルと綿を混紡した吸湿性のある内側生地14aが貼設されており、同内側生地14aで下方側から包み込むようにして、上記指部11側の外装生地11aと甲部12側の外装生地12aの下面側に縫い付けられる。この縫い付けライン(縫い目)を、図1及び図3中に符号34~35の破線で示している。
すなわち、この考案の実施の形態の衝撃吸収パッド14は、従来とは異なり、単に甲部12部分のみに位置して方形に設けられるのではなく、上記指部11側の外装生地11aと甲部12側の外装生地12aとの縫製部(連結部)3の下部を通して、図1及び図3中の破線34~35で示すように、甲部12側から指部11の各指部分の途中まで配設されている。したがって、従来のものと異なり、各指部における衝撃をも有効に吸収することができ、競技の安全性が高まる。
しかも、その場合において、各指の屈伸度合を考慮し、剣を操作するときによく使う、親指、人指し指、中指部分の衝撃吸収パッド14は相対的に短くし(第2関節まで)、より屈伸の自由度を高くしている。
なお、図1~図3において、符号2aは、円筒構造のカフ部2の外装生地、2bは、同円筒構造のカフ部2における巻締用のファスナー、13は、当該手袋本体の掌部(パーム部)を示している。
また、この実施の形態の場合、親指部を除く、人指し指部から小指部までの4本の指部は、それぞれ相互に隣り合う側壁部分では、ソフトではあるが強靭性の高い合成繊維生地をU状に縫い合わせることによって指袋を形成しており、それによって指相互間の摺動性が高く、グリップ性が良好となる構成を実現している。これによっても、指関節の屈伸の自由度の向上が図られている。
以上のように、この考案の実施の形態では、ハンド部1及びカフ部2を備えてなるフェンシング用手袋において、ハンド部1の手背面側の外装生地を指部11と甲部12で別々の生地により形成し、それら相互の縫い合わせ端部15,16の形状を共に円弧形状に裁断し、同円弧形状の縫い合わせ端部15,16を相互に重合して円弧形状に縫い合わせたのち、それら両者を反対面側に折り返すことにより、指の関節に対応する相互の縫い合わせ部3(31,32)に指の関節を自由に屈伸させることができる断面山形のゆとり空間を形成したことを特徴としている。
このような構成によると、ハンド部1の手背面側の指部11に対応する外装生地11aと甲部12に対応する外装生地12aとの縫い合わせ部3に指の関節(基節骨と中手骨との間の関節)に対応して、同関節を自由に屈伸させることができる断面山形のゆとり空間が形成される。
その結果、それら各外装生地11a、12aの裏面側における指の関節(基節骨と中手骨との間の関節)は、同空間を利用して自由に屈伸することが可能となり、同空間に相当の厚さの衝撃吸収用のパッド14が設けられいても、その弾力性の範囲で、ソフトに、ストレスなく、自由に指の関節を屈伸させることができるようになる。そのため、剣の操作も容易になり、剣技の精度も向上する。
また、ハンド部1の手背面側の指部11に対応する外装生地11aと甲部12に対応する外装生地12aの裏面側には、相互の縫い合わせ部3の裏面側を通して連続する共通の衝撃吸収パッド14が設けられており、同衝撃吸収パッド14は指部11の外装生地11aの裏面側にまで延びて設けられている。
このような構成の場合、甲部12だけでなく、指部11における衝撃をも確実に吸収することができ、指部11の関節の屈伸の自由を確保しながら、指部11の保護を図ることができるようになる。
以上の結果、この出願の考案の実施の形態によると、グリップ感、フィット感の良さはもちろん、指を曲げる時のストレスを殆ど感じさせない、操作精度の高いフェンシング用の手袋を提供することが可能となる。
1はハンド部(手部)
2はカフ部(袖部)
11は指部
11aは指部11の外装生地
12は甲部
12aは甲部12の外装生地
13は掌部
14は衝撃吸収用パッド
31は第1の縫製部
32は第2の縫製部

Claims (2)

  1. ハンド部及びカフ部を備えてなるフェンシング用手袋において、ハンド部手背面側の外装生地を指部と甲部で別々の生地により形成し、それら相互の縫い合わせ端部の形状を共に円弧形状に裁断し、同円弧形状の縫い合わせ端部を相互に重合して円弧形状に縫い合わせたのち、それら両者を反対面側に折り返すことにより、指の関節に対応する相互の縫い合わせ部に指の関節を自由に屈伸させることができる断面山形のゆとり空間を形成したことを特徴とするフェンシング用手袋。
  2. ハンド部手背面側の指部に対応する外装生地と甲部に対応する外装生地の裏面側には、相互の縫い合わせ部の裏面を通して連続する共通の衝撃吸収パッドが設けられており、同衝撃吸収パッドは指部の外装生地の裏面側にまで延びて設けられていることを特徴とする請求項1記載のフェンシング用手袋。
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