JP3241007U - 逆起電力除去装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 0003241007000001
【課題】温度・駆動電圧の変化に対して高精度に逆起電力の発生を表示する逆起電力除去装置を提供すること。
【解決手段】誘導性負荷M1と、誘導性負荷を駆動する電源BT1と、誘導性負荷の加減速時に生じる逆起電力をエネルギーとして消費されるように配置された整流素子10を含む逆起電力除去部1と、トランジスタ11により逆起電力の発生有無を検出する逆起電力検出部2と、逆起電力を表示する逆起電力表示部3とを具備し、整流素子とトランジスタは同一種類の半導体材料で作られており、さらに逆起電力が発生している時に、整流素子の順方向電圧がトランジスタのベース-エミッタ間順方向電圧を上回る事で逆起電力のエネルギーが逆起電力検出部から逆起電力表示部へ送られる。
【選択図】図1

Description

本考案はDCモータ等の誘導性負荷を駆動する回路において、誘導性負荷から発生する逆起電力の除去及び逆起電力の発生を表示する回路に用いられ、特に温度・駆動電圧の変化に対して高精度に逆起電力の発生を表示する装置に関する。
誘導性負荷から発生する逆起電力の除去及び逆起電力の発生を表示する装置が提案されている。特に電磁ソレノイドやDCブラシ付きモータ等の誘導性負荷をロボット競技時等に使用する際、電源がバッテリーの場合一般に電源電圧が低下していくことが知られており、また誘導性負荷にかかる力の大きさは競技相手の仕様が様々で不明確であるため、誘導性負荷から発生する逆起電力量に応じた表示の要求があった。
特許文献1の図3では、逆起電力検出部2において、逆起電力の判定用比較器OP1により、モータを駆動するための電源供給部における供給電圧であるDCポジティブ(+)とDCネガティブ(-)間で上昇する電圧上昇分が固定された閾値を上回ると逆起電力が発生していると判定していた。しかし供給電圧が変化したり、固定された閾値の温度変動が発生する用途に用いた場合は、逆起電力の除去及び表示にばらつきがあった。
特開平06-343291号公報
温度・駆動電圧の変化に対して高精度に逆起電力の除去及び表示する装置を提供すること。
前記課題を解決するために本考案による逆起電力除去装置は、誘導性負荷と、前記誘導性負荷を駆動する電源と、誘導性負荷の加減速時に生じる逆起電力をエネルギーとして消費されるように配置された整流素子を含む逆起電力除去部と、トランジスタにより逆起電力の発生有無を検出する逆起電力検出部と、逆起電力を表示する逆起電力表示部とを具備し、前記整流素子と前記トランジスタは同一種類の半導体材料で作られており、さらに逆起電力が発生している時に、前記整流素子の順方向電圧が前記トランジスタのベース-エミッタ間順方向電圧を上回る事で逆起電力のエネルギーが前記逆起電力検出部から前記逆起電力表示部へ送られることを特徴とする。
また前記整流素子と直列に抵抗が接続され、前記整流素子と前記トランジスタは同じ筐体内に配置されることを特徴とする。
本考案によれば、前記電源の電圧が変動しても逆起電力が発生すると常に前記整流素子が順方向に導通し順方向電圧Vfが発生する事で熱に変わる。これにより、逆起電力の除去精度が向上する。
また本考案によれば、周囲温度の変化によらず正確に逆起電力の発生を表示することができる。これにより、例えばロボット競技会場の周囲温度や動作前後による温度変化において正確に逆起電力を目視でき、ロボットの強化に役立てることができる。
本考案の動作を説明するための回路構成図である。 本考案の逆起電力除去装置の一実施例を示す全体回路図である。
本考案は、誘導性負荷M1と、それを駆動するための電源BT1と、誘導性負荷から逆起電力が発生した時に熱に変えて除去する逆起電力除去部1と、逆起電力除去部1が動作したことを検知するための逆起電力検出部2、及びユーザに知らせるための逆起電力表示部3と、誘導性負荷M1をPWM制御するためにON/OFFするスイッチ部4を持つ。
より具体的な接続方法を添付図面図1に従って説明する。電源BT1の正極は誘導性負荷M1の一端J3と逆起電力除去部1の一端と逆起電力検出部2における抵抗14の一端に接続され、誘導性負荷M1の他端J4は逆起電力除去部1の他端と逆起電力検出部2におけるトランジスタ11のエミッタ端子とスイッチ部4の一端に接続され、逆起電力検出部2におけるトランジスタ11のコレクタ端子は逆起電力表示部3の一端に接続され、逆起電力表示部3の他端とスイッチ部4の他端は電源BT1の負極に接続される。
また逆起電力除去部1の一端は抵抗13の一端に接続され、抵抗13の他端はダイオード10のカソード端子に接続され、ダイオード10のアノード端子は逆起電力除去部の他端に接続され、逆起電力検出部2の抵抗14の他端はトランジスタ11のベース端子に接続され、逆起電力表示部の一端は抵抗15の一端に接続され、抵抗15の他端は表示素子(LED)12のアノード端子に接続され、表示素子(LED)12のカソード端子は逆起電力表示部の他端に接続されている。
より具体的な動作について図1に従って説明する。スイッチ部4は外部のPWM信号によってON/OFF動作を行う。例えばPWM信号がHiの時はスイッチ部4がON、PWM信号がLoの時はスイッチ部4がOFFする。スイッチ部4がONの時は電源BT1と誘導性負荷M1とスイッチ部4の直列接続された経路が導通され、誘導性負荷M1に電流が流れて駆動される。逆にスイッチ部4がOFFの時は電源BT1と誘導性負荷M1とスイッチ部4の直列接続された経路が遮断され非駆動となる。
スイッチ部4が前記PWM信号により周期的にON/OFFを繰り返す時において、まずスイッチ部4がONで誘導性負荷M1が電源BT1で駆動されているときは、逆起電力除去部1の整流素子が逆バイアス状態となり逆起電力除去部1は動作しない。今度はスイッチ部4がOFFされた瞬間、誘導性負荷M1には自己誘導作用が生じるため、同じ電流を流し続けようとして誘導性負荷M1が電源BT1で駆動された時とは逆向きの電圧を発生させる。その電圧のエネルギーが逆起電力である。また誘導性負荷M1がDCブラシ付きモータの場合は、モータの軸における慣性モーメントにより逆起電力が発生する。
逆起電力によりスイッチ部4の一端-他端間電圧は電源BT1の電圧+逆起電力による電圧に跳ね上がろうとする。そのため、スイッチ部4の内部素子を破損させないよう、逆起電力除去部1が接続されている。
逆起電力除去部1はスイッチ部4がOFFになり逆起電力が発生した時、逆起電力除去部1の整流素子が順バイアス状態となり導通するため、例えば整流素子10はその順方向電圧Vfと順方向電流Ifの積による電力を熱として、抵抗13は順方向電流Ifの2乗と抵抗値の積を熱として、発生した逆起電力を除去する。
逆起電力検出部2のトランジスタ11は例えばPNPトランジスタの場合、逆起電力の発生時に誘導性負荷M1の他端J4が正極、一端J3が負極となり、トランジスタ11はベース-エミッタ間電圧が順方向にバイアスされるため、抵抗14を介してベース電流が流れる。逆起電力のエネルギーによりトランジスタ11の電流増幅率hFE倍された電流がトランジスタ11のコレクタと抵抗15を介して表示素子(LED)12へ流れて表示素子(LED)12が動作することで、逆起電力の発生がユーザへ伝えられる。
逆に逆起電力が発生していない時は誘導性負荷M1の一端J3が正極、他端が負極となるか、スイッチ部4がOFFの時はM1の両端は同一の電圧となるため、トランジスタ11のVbeは逆バイアスか、0Vとなり、ベース電流は流れず表示素子(LED)12は動作しない。
トランジスタ11のベース-エミッタ間電圧Vbeの温度特性は、同一種類の半導体材料で作られた整流素子10の順方向電圧Vfの温度特性と略一致するため、周囲温度が上昇するとトランジスタ11のベース-エミッタ間電圧Vbeも整流素子10の順方向電圧Vfも共に低下する。逆に周囲温度が下降するとそれらは共に上昇する。そのため従来技術における固定された閾値と比べ、より高精度に逆起電力を表示可能となる。
これは、同一種類の半導体材料で作られた整流素子とトランジスタ、例えばシリコンの整流素子とシリコンのトランジスタにおいて、整流素子の順方向電圧Vfとトランジスタのベース-エミッタ間電圧Vbeは同じ温度特性を示すことが一般的に知られており、一定の電流条件において温度が上昇すると、VfもVbeもどちらも低下することを利用している。
また、整流素子10とトランジスタ11を同じ筐体に封入し熱結合することで、温度特性が略一致する。整流素子10とトランジスタ11を同一基板上に配置し、銅パターンにより熱結合しても良い。整流素子10とトランジスタ11を樹脂で一体化し熱結合しても良い。このように温度特性を合わせることで高精度に逆起電力を表示可能となる。但し、整流素子10とトランジスタ11を樹脂で一体化すると、整流素子10を容易に変更できなくなり利便性が低下するため、その時は整流素子10とトランジスタ11を同じ筐体に封入し、抵抗13の抵抗値を増やす事で逆起電力除去部1の両端子間電圧が見かけ上大きくなり特性を微調整できる。
以下、添付図面図1及び図2に従って一実施例を説明する。
逆起電力除去装置1は、誘導性負荷M1として例えば電磁ソレノイドのコイル巻線や、ブラシ(整流子)が搭載されたブラシ付きDCモータが接続され、外部からのPWM信号によって誘導性負荷M1がPWM駆動される回路である。電源BT1は例えばラジコン用7.2Vバッテリーで、誘導性負荷M1は例えばブラシ付きDCモータのRS-540である。
図2で補助電源部6は、スイッチ部4のMOSFET群Q6~Q10において、ゲート-ソース端子間電圧を十分高い電圧にすることでMOSFETのON抵抗を低減するための任意の電圧に変換するコンバータ回路である。DC-DCコンバータU1は例えばMC34063で、DC-DCコンバータU1の入力である制御電源VCCは例えば3.3V~5.0V、DC-DCコンバータU1の出力である+12Vは例えば12Vの昇圧コンバータ回路である。DC-DCコンバータU1のブロックは昇圧コンバータでも降圧コンバータでも良い。
外部のマイコン等で生成されるPWM信号は例えば3.3V、30kHz、時比率(ON-Duty)0~100%の方形波である。図2でスイッチ駆動部5のMOSFETゲートドライバU2は例えばMCP14A0901で、例えば3.3VPWM信号を受け、+12Vレベルに変換し且つ大きな電流でMOSFETの入力容量を高速に駆動するために使われる。MOSFETのQ5は例えば2N7002Kで、PWM信号が入力されていない時に出力をOFFにする論理反転用である。
MOSFETゲートドライバU2の出力はスイッチ部4におけるゲート抵抗R10~R14を夫々介して、ドレイン端子及びソース端子が夫々並列に接続されたMOSFET群Q6~Q10を駆動する。ゲートドライブ信号が+12Vの時、つまり論理HI状態の時MOSFET群Q6~Q10がONし、それによりスイッチ部4がON状態となり、誘導性負荷M1に電源BT1の電圧が印加されてM1が動作状態となる。ゲートドライブ信号が0Vの時、つまり論理LO状態の時MOSFET群Q6~Q10がOFFし、それによりスイッチ部4がOFF状態となり、電源BT1と誘導性負荷M1とスイッチ部4の直列接続された経路が遮断される。
MOSFET群Q6~Q10は例えばMOSFETのTK100E06N1で、スイッチングダイオードD4~D8は例えば1N4148Wで、抵抗R10~R14は例えば10Ωで、抵抗R20~R24は例えば47kΩである。
逆起電力除去部1のMOSFET群Q2~Q4は例えばTK100E06N1を使用し、夫々ゲート端子をソース端子に短絡しボディダイオードのみ動作させる事で整流素子10の代わりとしているが、高速に整流できれば任意のダイオード等で良い。抵抗R25~R27は逆起電力除去用で、逆起電力のエネルギーの大きさに合わせて抵抗値及びパッケージの許容損失を選定する。その際、整流素子10の順方向電圧Vfとトランジスタ11のベース-エミッタ間電圧Vbeの温度特性の変化の関係を抵抗R25~R27で微調整できる。本実施例では0Ωとしている。
逆起電力検出部2のトランジスタ11は例えばPNPトランジスタの2SA1587で、抵抗R7は10kΩ、トランジスタ11のベース-エミッタ逆電圧保護用D2は例えば1N4148Wとする。スイッチングダイオードD2はトランジスタQ1のベース-エミッタ間電圧保護用として接続される。
1 逆起電力除去部
2 逆起電力検出部
3 逆起電力表示部
4 スイッチ部
5 スイッチゲート駆動部
6 補助電源部
10 整流素子
11 トランジスタ
12 表示素子(LED)
13~15 抵抗
BT1 電源
J1 コネクタ
M1 誘導性負荷
VCC 制御電源

Claims (2)

  1. 誘導性負荷と、前記誘導性負荷を駆動する電源と、誘導性負荷の加減速時に生じる逆起電力をエネルギーとして消費されるように配置された整流素子を含む逆起電力除去部と、トランジスタにより逆起電力の発生有無を検出する逆起電力検出部と、逆起電力を表示する逆起電力表示部とを具備し、前記整流素子と前記トランジスタは同一種類の半導体材料で作られており、さらに逆起電力が発生している時に、前記整流素子の順方向電圧が前記トランジスタのベース-エミッタ間順方向電圧を上回る事で逆起電力のエネルギーが前記逆起電力検出部から前記逆起電力表示部へ送られることを特徴とする、逆起電力除去装置。
  2. 前記整流素子と直列に抵抗が接続され、前記整流素子と前記トランジスタは同じ筐体内に配置されることを特徴とする、請求項1に記載の逆起電力除去装置。
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