JP3240446U - シールを有する電気車両充電プラグ - Google Patents

Abstract

【課題】電気車両プラグの内部温度を監視するための少なくとも１つの温度センサを備える電気車両充電プラグを提供する。【解決手段】電気車両充電プラグは、温度センサーと、温度データを物理的に離れたコントローラに伝達するデータケーブルと、少なくとも１つの温度センサを受容するためのハウジングまたはホルダと、第１のシールと、第２のシールと、第３のシールとを備え、ハウジングは、電気車両プラグの内側成形物内に埋め込むことができる。第１のシールは、少なくとも１つのピン／ブレードとフェースプレートまたはブリッジプレートとの間の接合部をシールする。第２のシールは、少なくとも１つのピン／ブレードとフェースプレートまたはブリッジプレートと内側成形物との間の接合部の両方をシールする。内側成形物によって提供された第３のシールは、電気車両プラグの内部全体をシールする。【選択図】図１

Description

本開示は、電気コネクタに関するものであり、より具体的には、シールを有する電気車両充電プラグに関する。

電気プラグは、通常、電気トースターおよびケトル、ならびに電気車両充電装置などの電気器具に電力を供給するために使用されており、電気器具のうちのいくつかは、他の受電装置よりも多くの電流を引き込む。従来の電気プラグは、典型的には、より高い電流を引き込む用途に対する保護機構を含んでおらず、プラグを過熱、溶融、または燃焼させ易くし得る。その結果、従来の電気プラグは、損傷を受けて、安全でない状態になり得る。しかしながら、保護機構を加えることは、電気プラグが湿潤環境に曝されたときに、水分がプラグに進入して、保護機構に損傷を与えて、追加的な損傷および安全でない状態をもたらし得る可能性を高める。したがって、電気車両プラグの改善、特に、電気車両プラグに使用されるシールに関する改善に対する必要性が存在する。

本開示の一態様によれば、電気車両プラグの内部温度を監視するための少なくとも１つの温度センサを備える電気車両充電プラグが提供される。電気車両充電プラグは、温度データを物理的に離れたコントローラに伝達するデータケーブルをさらに備える。電気車両充電プラグは、少なくとも１つの温度センサを受容するためのハウジングまたはホルダをさらに備え、ハウジング／ホルダは、電気車両プラグの内側成形物内に埋め込むことができる。第１のシールは、少なくとも１つのピン／ブレードとフェースプレートまたはブリッジプレートとの間の接合部をシールすることができる。第２のシールは、少なくとも１つのピン／ブレードとフェースプレートまたはブリッジプレートと間の接合部、および少なくとも１つのピン／ブレードと内側成形物との間の接合部の両方をシールし得る。内側成形物によって提供された第３のシールは、電気車両プラグの内部全体をシールする。

一実施形態では、第１のシールは、ピンの周りに、またはピン／ブレードと別個のリングまたはキャップとの間の接合部の間に形成されたガスケットおよび／またはコールドメルト（ｃｏｌｄ ｍｅｌｔ）接着剤の組み合わせによって形成され得る。一実施形態では、第２のシールは、別個のリングまたはキャップ、およびリングまたはキャップを第１のシールの上へ押圧するブレードの上部分によって形成され得る。一実施形態では、第２のシールは、別個のリングまたはキャップによって形成され得る。

一実施形態では、ＰＣＢＡポッティング内に収容されたプリント回路基板アセンブリ（「ＰＣＢＡ」）上の集積回路温度センサによって、少なくとも１つの温度センサが提供され得る。一実施形態では、少なくとも１つの温度センサは、ブレードの上部分の周りかつ近くに位置決めされた高熱伝導性セラミックハウジング内に収容されたサーミスタによって提供され得る。

本開示の実施形態は、添付図面を参照しながら、下でより完全に説明される。

本開示の一実施形態による、電気車両充電プラグの分解斜視図を例示する。 図１の実施形態のブリッジ構成要素の分解斜視図を例示する。 図２のブリッジ構成要素の断面図である。 完全に組み立てられたときの、図２のブリッジ構成要素の斜視図を例示する。 本開示の一実施形態による、電気車両充電プラグの分解斜視図を例示する。 図５の実施形態のブリッジ構成要素の分解斜視図を例示する。 完全に組み立てられたときの、図５のブリッジ構成要素の斜視図を例示する。 図５のブリッジ構成要素の断面図である。 図７のブリッジ構成要素の内側の斜視図を例示する。 本開示の実施形態に従って内側成形物が適用されたときの、図１および／または図５の電気車両充電プラグの斜視図を例示する。 本開示の実施形態に従って覆い成形物が適用されたときの、図１および／または図５の電気車両充電プラグの斜視図を例示する。

例示的な実施形態の詳細な説明
本開示は、プラグの温度を正確に監視して温度データをプラグ外部のコントローラに搬送することができ、プラグが過熱している場合にはプラグへの電力を遮断することができる、改善された電気車両充電プラグを説明する。電気プラグの温度が所定の閾値を超えると、コントローラは、電気プラグに損傷を与え、および安全でない状態を生じさせることを回避するように、自動的に電気回路を遮断し得る。電気車両プラグは、激しい霞、霧、豪雨、風雨、雪、などを含む、屋外の環境状態に曝され得るので、水分がプラグに進入して、短絡を生じさせ、または温度感知装置を動作不能にさせることができないことを保証するために、追加的なシーリング構成要素が必要である。

実施形態は、３ピン電気車両プラグを描写しているが、本開示は、このタイプのプラグだけに限定されないことを理解されたい。ＳＡＥ Ｊ１７７２、ＩＥＣタイプ２、ＴＥＳＬＡ、およびＣＨＡＤｅＭＯなどの、主プラグに３つ超のピンを有するもの、ならびにＳＡＥ Ｊ１７７２ ＣＣＳおよびＩＥＣタイプ２ＣＣＳを含む複数のプラグ構成要素内にピンを有する電気車両プラグを含む、任意のタイプの電気車両充電プラグが、本明細書に開示される同じ改善点から利益を得る。本開示の電気プラグはまた、任意の電圧標準のプラグ、ならびに２つ以上の電圧標準を指示するプラグにも使用され得る。電気プラグは、タイプＡおよびＣ－Ｎなどの任意の形状、サイズ、およびタイプとすることができる。

図の各々に例示された要素を参照する場合、各要素に対応する番号ラベルは、その図が最初に考察されて最良に例示される図に対応する番号から始まる。例えば、要素が図１を参照して最初に考察される場合、要素のラベルは、フォーマット１ＮＮに従い、要素の参照が図２を参照して最初に考察される場合、要素のラベルは、フォーマット２ＮＮに従う、などとなる。

図１は、第１の実施形態による、電気車両充電プラグ１００の一実施形態の分解斜視図を例示する。電気車両充電プラグ１００は、電気車両充電プラグ１００のピン１０６および／またはブレード１０８に対応するのに十分ないくつかのスロット１０４が形成されている、フェースプレート１０２を含む。ピン１０６および／またはブレード１０８は、黄銅などの任意の好適な材料で形成され得る。フェースプレート１０２は、ポリプロピレン（「ＰＰ」）、ポリブチレンテレフタレート（「ＰＢＴ」）およびポリカーボネート（「ＰＣ」）を含む、任意の好適な材料で作製され得る。フェースプレート１０２のスロット１０４の各々は、スロット１０４に挿入されるピン１０６およびブレード１０８の一部分の形状にぴったり一致するように一意的に形状決めされ得る。

図２～図４を参照すると、スロット１０４は、フェースプレート１０２の内向側または表面に形成され得る。フェースプレート１０２の外向側または表面１０３は、電気車両充電プラグ１００が給電サイクル中に接続される電力ソケット（図示せず）に面する。スロット１０４の各々は、各ピン１０６またはブレード１０８と嵌合する内向壁を有する中央開口部２００を形成するように、フェースプレートの隆起領域または部分２０２によって形成され得る。内向壁は、ピンまたはブレードがスロット１０４の中央開口部２００内にぴったり嵌るように、対応するピン１０６またはブレード１０８の外周よりもわずかにより大きくなるように構成され得る。本明細書でさらに説明されるように、各スロット１０４の隆起部分２０２は、いくつかの突出領域および陥凹領域２０４を含み得、また、内側成形物が形成されるときに内側成形物１１０の材料によって充填され得る、フェースプレート１０２内の隅および割れ目を形成するいくつかの低くなった部分を作成し得る。フェースプレート１０２の隅および割れ目を内側成形物１１０で充填することで、水分からの、電気車両充電プラグ１００の内部の第３のシール（第１および第２のシールは、下で説明する）を形成する。

シール１１２および１１４は、水分が電気車両充電プラグ１００に進入することに第１のシールが対抗するように、それぞれ、ピン１０６およびブレード１０８のさらにシールされた部分の周りに位置決めされた、ガスケットまたはコールドメルト接着剤であってもよい。ピン１０６、または電気車両充電プラグで使用され得る任意の他の同様の形状のピンタイプの構成要素は、フェースプレート１０２の材料とのピンの係合を改善し、かつ使用中にピン１０６が移動することを阻止するように、各リングの外周の周りに形成されたタブおよびスロットを含み得る２つの隆起した金属リング２０８を含み得る。シール１１２は、２つのリング２００の間に形成された隙間の中にぴったり嵌り、リング２０８の外周を越えて延在して、フェースプレート１０２の材料との良好なシーリング係合を保証する、Ｏリングタイプのガスケットであってもよい。リング２０８およびシール１１２は、ピン１０６のスロット１０４内に形成されたレッジによって支持され得る。シール１１２は、コールドメルト、ニトリル、ネオプレン、エチレンプロピレン、シリコーン、フルオロカーボン、およびＰＴＦＥを含む、任意の好適な材料で形成され得る。シール１１２は、ピン１０６およびフェースプレート１０２の材料との係合、ならびに密な防湿の第１のシールの形成に好適な任意の形状で構成され得る。

シール１１４は、コールドメルト、または金属もしくはプラスチック表面との良好な接着力を有する任意の他の好適な材料で形成され得る。シール１１４は、ピン１０６（ピンとともに使用される場合）およびブレード１０８のスロット１０４内に形成されたレッジ３００の形状に一致する形状で形成され得る。形状は、対応するスロット１０４のレッジ３００の形状およびサイズに応じて、シリンダ、三次元長方形、多角形、または不定形状であってもよい。シール１１４は、ピン１０６（ピンの周りで使用される場合）またはブレード１０８と、フェースプレート１０２の材料との間に密な防湿の第１のシールを形成し得る。ピンのシール１１２は同様に、ピンとフェースプレート１０２の材料との間に第１のシールを形成し得る。

図３に示されるように、ＰＰ、ＰＢＴ、ＰＣ、または別の好適な材料で形成されたプラスチックリングまたはキャップ１１６は、各スロット１０４内の各コールドメルト接着剤１１４の頂部に位置決めされ得る。プラスチックリングまたはキャップ１１６の形状は、コールドメルト接着剤および／またはガスケット１１２の形状に一致するように、対応するスロット１０４のレッジ３００の形状およびサイズに応じて、シリンダ、三次元長方形、多角形、または不定形状であり得る。ピン１０６のリングまたはキャップ１１６は、２つの金属リング２０８の上部リングの頂部に載置され得る。内側成形物１１０は、プラスチックリングまたはキャップ１１６およびフェースプレート１０２と同じ材料で形成され得る。フェースプレート１０２、リングまたはキャップ１１６、および内側成形物１１０に同じ材料を利用することは、それらの構成要素間の非常に良好な接着性能を保証し、これにより、電気車両充電プラグ１００をさらにシールすることを助ける。

内側成形物１１０は、電気車両充電プラグ１００の製造中に射出成形され得る。内側成形物の溶融プラスチックは、液体状態で注入されるが、リングまたはキャップ１１６およびフェースプレート１０２は、リングまたはキャップ１１６およびフェースプレート１０２が内側成形物１１０のプラスチックによって覆われるように、固体状態であり得る。内側成形物のプラスチックは、内側成形物の溶融プラスチック材料がフェースプレート１０２の隅および割れ目ならびに他の内部構成要素のすべてを完全に充填することを保証するように、高い圧力および高い温度の下で注入され得る。フェースプレート１０２の隅および割れ目を充填し、リングまたはキャップ１１６を含む、電気車両充電プラグ１００の他の内部構成要素を覆うことによって、内側成形物１１０は、リングまたはキャップ１１６とピン１０６およびブレード１０８との間に第３のシールを形成し得る。リングまたはキャップ１１６は、別様には露出され得るコールドメルト接着剤またはガスケットのすべてを覆うのに十分な形状を有し得る。コールドメルト接着剤またはガスケットのすべてを覆うのに十分な形状は、コールドメルト接着剤またはガスケットのすべてが覆われることを確実にする厚さを有し得る。リングまたはキャップ１１６はまた、プラスチック内側成形物１１０の注入中にシール１１２または１１４が完全に溶融することを阻止する、これらのシールのための断熱および／または保護カバーを形成するのに十分である、すなわち十分に高い、高さも有し得る。したがって、実施形態のブレード１０８のリングまたはキャップ１１６は、電気車両充電プラグ１００の第２のシールを形成し得る。

ピン１０６などのピンのリングまたはキャップ１１６は、ロッキングタブ２１８を含み得る。フェースプレート１０２は、中央開口部２００を形成している内向壁に側部開口部４００を含み得る。側部開口部は、ロッキングタブを受容するように構成され得、次いで、これを押し下げ回転させることができ、その結果、ロッキングタブは、リングまたはキャップ１１６を適所にロックして、シール１１２への圧力をアサートするために、フェースプレート１０２のブリッジ部分３０２の下に移動し、それにより、第１のシールの効果を改善する。ピン１０６のリングまたはキャップ１１６はまた、内側成形物が注入されるときにシール１１２をその圧力および熱から保護するのに十分な形状および高さを有し得る。したがって、実施形態のピン１０６のリングまたはキャップ１１６は、電気車両充電プラグ１００の第２のシールを形成し得る。

ブレード１０８の各々、または電気車両充電プラグ１００で使用され得る任意の他の同様の形状のブレードタイプの構成要素は、ブラケット部分２１０と、肩部分２１２と、を含み得る。肩部分２１２は、各ブレード１０８のブレード部分２１４を越えて延在し、フェースプレート１０２の材料と嵌合して、ブレード１０８を電気車両充電プラグ１００から引き抜くことができないこと、および使用中にブレード１０８が移動することを阻止することを保証し得る。ブレード１０８は、肩部分によって接合され得るか、または互いに分離され得る。肩部分２１２はまた、ブレード部分２１４の頂部の片側または両側のタブ２１６を介して延在し得る。タブ２１６は、リングまたはキャップ１１６をコールドメルト接着剤１１４に押し付けたまま保ち、第２のシールをさらに形成するために、各リングまたはキャップ１１６の頂部に接触することができる。

フェースプレート１０２は、プリント回路基板アセンブリ（「ＰＣＢＡ」）２２２、ＰＣＢＡポッティング２２４とも呼ばれるポッティングハウジング内に収容されるＰＣＢＡ２２２を保持するように構成されている、フェースプレートの材料内に形成されたブラケット２２０をさらに含み得る。ポッティングハウジング２２４は、ＰＰ、ＰＢＴ、またはＰＣで形成され、かつ集積回路温度センサを含み得るＰＣＢＡ２２２を保持するように形状決めされ得る。ＰＣＢＡ２２２を、注入された内側成形物の熱および圧力から保護するために、ＰＣＢＡ２２２は、ポッティングハウジング２２４内で保護ポッティング化合物によって覆われ得る。ポッティング化合物は、低圧成形および短い処理成形サイクルを使用する、ポリアミドおよびポリオレフィンサーモプラスチックなどの樹脂であり得る。一実施形態では、ポッティング化合物は、Ｈｅｎｋｅｌ ＬＯＣＴＩＴＥ ＴＥＣＨＮＯＭＥＬＴ ＰＡ６２０８もしくはＯＭ６４６（以前の商標名は、ＭＡＣＲＯＭＥＬＴ）、またはエポキシ樹脂、ポリウレタン、もしくはシリコーン化合物であり得る。

ＰＣＢＡ２２２の集積回路温度センサは、データケーブル２２６を介して、電気車両充電プラグ１００の一部ではなく、そこから物理的に離れているコントローラ（図示せず）に温度データを含むアナログ信号またはデジタル信号を送信するように構成され得る。データケーブル２２６は、温度データを正確に取り込んで搬送するように、電気的ノイズをスクリーニングするためのシールドによって包まれ得る。コントローラは、電気車両充電プラグ１００の、ケーブル１１００などのケーブルに接続され、かつ電圧および電流を電気車両充電プラグ１００に供給する、電力システムの一部であり得る。ＰＣＢＡ２２２によって提供された温度データが、電気車両充電プラグ１００内の温度が温度閾値を超えたことを示す場合、コントローラは、電力システムが電圧および電流を電気車両充電プラグ１００に提供することを停止させ得る。

コントローラが電気車両充電プラグ１００から物理的に完全に離れていることは、本開示の重要な安全特徴である。いくつかの既存のプラグおよびケーブルシステムは、コントローラを、プラグの近くにあるケーブル上であるが、プラグから離して置く。電気的短絡がプラグ内に生じ、その結果、コントローラがプラグに損傷を与えるほどに十分近づいた場合、コントローラは、電力システムが電圧および電流を提供し続けることを停止させることができない場合がある。これは、標準の１１０よりも高い電圧定格で動作している一部の電気車両プラグに関して特に問題になる。

ライブ、ニュートラル、およびグランドケーブル２２８は、データケーブル２２６に加えて、ケーブル外被２３０内に収容されて、ピン１０６、ブレード１０８、およびＰＣＢＡ２２２の近くに位置決めされ得、その位置において、これらのケーブルは、電気車両充電プラグ１００のそれぞれの構成要素に接続するために互いに離れている。ケーブル外被２３０は、内側成形物１１０の上部開口部１１８を通って延在し得る。内側成形物１１０はまた、覆い成形物１２２の対応するブラケット１２１と嵌合し、かつ覆い成形物１２２が内側成形物１１０から離れることを阻止する、ロックステップ特徴１２０を含み得る。内側成形物１１０および覆い成形物１２２はどちらも、電気車両充電プラグ１００のユーザがプラグを使用する際の把持を改善することができるように、内側成形物および覆い成形物１２２の両側に把持インデント１２４を含む。覆い成形物は、熱可塑性エラストマー（「ＴＰＥ」）もしくは熱可塑性ポリウレタン（「ＴＰＵ」）、または別の好適な材料で形成され得る。覆い成形物の上部分は、可撓性部分１２６を有するように構成され得る。ケーブル外被２３０もまた、ＴＰＥもしくはＴＰＵ、または別の好適な材料で形成され得、これは、同じ材料の覆い成形物との良好な接合性能をもたらす。

本明細書に開示される電気車両充電プラグ１００のシーリングシステムおよび方法は、ＩＰ６７防水定格を満たし、これは、電気車両充電プラグが塵および砂のような固体物体から１００％保護され、ならびに１５ｃｍ～１ｍの水中下にある間に少なくとも３０分にわたって機能することが試験されていることを意味する。本明細書に開示される電気車両充電プラグ１００のシーリングシステムおよび方法はまた、最高でＩＰＸ９Ｋ防水定格のより高い防水定格も満たし、これは、電気車両充電プラグが近距離における高圧高温スプレーに耐えることを意味する。

図５～図９は、上記の実施形態と同様であるが、ＰＣＢＡ２２２の代わりにサーミスタを含む、電気車両充電プラグ５００の別の実施形態を示している。本実施形態では、図５に最初に例示されるように、フェースプレート１０２の代わりにブリッジプレート５０２が使用される。ピン５０４およびブレード５０６は、外向側および内向側を含むブリッジプレート５０２を通って延在する。ピン５０４およびブレード５０６の各々は、ピン１０６と同様に形状決めされた上部分６０７を含み、各上部分は、ブリッジプレート５０２の材料とのピンまたはブレードの係合を改善し、かつ使用中にピン５０４またはブレード５０６が移動することを阻止するように、各リングの外周の周りに形成されたタブおよびスロットを含み得る、金属リング２０８と同様の２つの隆起した金属リングを含む。シール５０８は、ガスケットであっても、接着剤であってもよく、２つのリングの間に形成された隙間の中にぴったり嵌り、リングの外周を越えて延在して、ブリッジプレート５０２の材料との良好なシーリング係合を保証し得る。シール５０８は、ニトリル、ネオプレン、エチレンプロピレン、シリコーン、フルオロカーボン、およびＰＴＦＥを含む、任意の好適な材料で形成され得る。シール５０８はまた、コールドメルト接着剤、または金属もしくはプラスチック表面との良好な接着力を有する任意の他の好適な材料で形成され得る。シール５０８は、ピン５０４、ブレード５０６、およびブリッジプレート５０２の材料との係合、ならびに密な防湿の第１のシールの形成に好適な任意の形状で構成され得る。

ＰＰ、ＰＢＴ、ＰＣ、または別の好適な材料で形成されたリングまたはキャップ５１０は、金属リングのうちの上部金属リングの頂部に位置決めされ得る。プラスチックリングまたはキャップ５１０の形状は、ガスケット５０８の形状に一致するように、ブリッジプレート５０２の各対応するスロットの各隆起部分６０２の側部によって形成されたレッジ８００の形状およびサイズに応じて、シリンダまたは他の形状であってもよい。内側成形物５１２は、プラスチックリングまたはキャップ５１０およびブリッジプレート５０２と同じ材料で形成され、射出成形され得る。電気車両充電プラグ５００の製造中、リングまたはキャップ５１０およびブリッジプレート５０２は、内側成形物５１２の溶融プラスチック材料が液体状態で注入される場合、固体状態であってもよい。内側成形物５１２は、内側成形物の材料がブリッジプレート５０２の内部領域および他の内部構成要素を完全に充填することを確実にし、かつリングまたはキャップ５１０とピン５０４およびブレード５０６との間に第３のシールを形成するように、高い圧力および高い温度の下で注入され得る。リングまたはキャップ５１０は、別様に露出され得るガスケットまたはコールドメルト接着剤のすべてを覆うのに十分な厚さを有し得、かつガスケット５０８またはコールドメルト接着剤のための断熱または保護カバーを形成するのに十分に高い高さを有し得る。したがって、ブレード５０６のリングまたはキャップ５１０は、電気車両充電プラグ５００の第２のシールを形成し得る。

図５～図９には例示されていないが、リングまたはキャップ５１０の各々は、ロッキングタブ２１８と同様のロッキングタブも含み得る。ブリッジ５０２の各隆起部分６０２は、中央開口部２００を形成している内向壁の側部開口部４００と同様の側部開口部を含み得る。側部開口部は、ロッキングタブを受容するように構成され得、次いで、これが回転し得、それにより、ロッキングタブがリングまたはキャップ１１６を適所にロックするために、フェースプレート１０２のブリッジ部分３０２と同様のブリッジ部分の下に移動する。

負の温度係数（「ＮＴＣ」）または正の温度係数（「ＰＴＣ」）サーミスタ５１４は、温度が上昇するにつれて抵抗が減少または増加するタイプの抵抗器であり、各ブレード５０６の上部分を取り囲むハウジング５１６内に位置決めされ得る。ハウジング５１６は、セラミックで作製され得る。セラミックは、窒化アルミニウム、炭化ケイ素、および酸化アルミニウムなどの、高熱伝導性セラミックであり得る。他の熱伝導性セラミックとしては、とりわけ、酸化ベリリウムおよび窒化ホウ素が挙げられる。高熱伝導性セラミック材料は、サーミスタ５１４による熱の感知を支援するために使用され得る。ハウジング５１６は、ブレードによって生成された熱がサーミスタ５１４に効率的に伝達されることを確実にするように、サーミスタ５１４を、対応するブレード５０６に結合する。高熱伝導性セラミックが使用されなかった場合は、内側成形物が注入されたときに、内側成形物のプラスチック材料が、ブレード５０６とサーミスタ５１４との間に絶縁バリアを形成する場合がある。セラミックハウジング５１６の使用は、内側成形物５１２がブレード５０６とサーミスタ５１４との間に絶縁バリアを形成しないことを確実にする。

本明細書において上で説明したように、データケーブル５１８は、各サーミスタ５１４に接続されて、温度データを含むアナログ信号を、電気車両プラグの一部ではなく、物理的に離れているコントローラ（図示せず）に送信するように構成され得る。サーミスタ５１４によって提供された温度データが、電気車両充電プラグ５００内の温度が温度閾値を超えたことを示す場合、コントローラは、電力システムが電圧および電流を電気車両充電プラグ５００に提供することを停止させ得る。

ライブ、ニュートラル、およびグランドケーブル５１０は、データケーブル５１８に加えて、これらのケーブルがピン５０４、ブレード５０６、およびサーミスタ５１４に近づくまでケーブル外被５２２内に収容され得、その位置において、これらのケーブルは、電気車両充電プラグ５００のそれぞれの構成要素に接続するために互いに離れている。ケーブル外被５２２は、内側成形物５１２の上部開口部５２４を通って延在する。内側成形物５１２はまた、覆い成形物５３２の対応するブラケット５３０と嵌合し、かつ覆い成形物５３２が内側成形物５１２から離れることを阻止する、ロックステップ特徴５２８を含む。内側成形物５１２および覆い成形物５３２はどちらも、電気車両充電プラグ５００のユーザがプラグを使用する際の把持を改善することができるように、内側成形物および覆い成形物の両側に把持インデント５３４を含む。覆い成形物は、ＴＰＥもしくはＴＰＵ、または別の好適な材料で形成され得る。覆い成形物の上部分は、可撓性部分１２６を有するように構成され得る。ケーブル外被５２２もまた、同じ材料の覆い成形物との良好な接合性能を保証するように、ＴＰＥもしくはＴＰＵ、または別の好適な材料で形成され得る。

図６～図９にさらに例示されるように、ブリッジプレート５０２は、各ホルダ５１６と嵌合して、ホルダを対応するブレード５０６の上部分に対して適所に保つように構成されている、ブラケット９０２および９０４を含み得る。ブラケット９０２および９０４は、図９により完全に例示されるように、半円形状であり得る。図８に示されるように、ホルダ５１６は、リングまたはキャップ５１０を適所に保ち、かつ電気車両充電プラグの第２のシールを形成するように、対応するリングまたはキャップ５１０の上に部分的に、およびブラケット９０２／９０４の上面の上に部分的に載置される。ブラケット９０２および９０４の高さは、開口部７００を各ホルダ５１６の下に作成するように、隆起部分６０２の高さよりもわずかに高い。開口部７００は、内側成形物の形成中の加圧の結果として内側成形物５１２の材料が充填され得る、上で説明したような隅および割れ目としての役割を果たし得、これは、すべての内部構成要素を適所に保つ役割を果たし、かつ電気車両充電プラグ５００の第３のシールを形成する。

図１０は、露出させた内側成形物１２０／５１２およびケーブル１１００だけを有する、完全に組み立てられた電気車両充電プラグ１００／５００を例示する。図１１は、露出させた覆い成形物１２２／５３２およびケーブル１１００だけを有する、完全に組み立てられた電気車両充電プラグ１００／５００を例示する。

本明細書に開示される電気車両充電プラグ５００のシーリングシステムおよび方法は、ＩＰ６７防水定格を満たし、これは、電気車両充電プラグが塵および砂のような固体物体から１００％保護され、ならびに１５ｃｍ～１ｍの水中下にある間に少なくとも３０分にわたって機能することが試験されていることを意味する。本明細書に開示される電気車両充電プラグ５００のシーリングシステムおよび方法はまた、最高でＩＰＸ９Ｋ防水定格のより高い防水定格も満たし、これは、電気車両充電プラグが近距離における高圧高温スプレーに耐えることを意味する。

本明細書で考察されるシーリングシステムおよび方法は、描写された実施形態に限定されるものではなく、プラグの様々な要素、例えば、ピン、ブリッジ、ケーブル、ケーブルチューブ、ワイヤ絶縁体、ハウジング、およびサーミスタ、の間のシールおよび／またはアタッチメントを形成するために、他のそのようなシーリングシステムおよび方法が適用され得ることが理解されるであろう。特定の実施形態が説明されているが、これらの実施形態は、例示のみを目的として提示されたものであり、本明細書に開示された考案の範囲を限定することを意図するものではない。例えば、様々なプラグのタイプに応じて、電気プラグに埋め込まれたサーミスタなどの温度センサの数、温度センサを含むハウジングの構成、および電気プラグを組み立てるためのプロセスは、本開示の趣旨から逸脱することなく、変形例を有し得る。実際、本明細書に記載された本開示は、様々な他の形態で具現化され得、さらに、本明細書に記載された実施形態の形態における様々な省略、置換、および変更が、本明細書に開示された本考案の趣旨から逸脱することなく行われ得る。添付の実用新案登録請求の範囲およびその均等物は、本明細書に開示された本考案の特定の範囲および趣旨の範囲内に収まるような形態または変更をカバーすることを意図している。

Claims (20)

1. 電気車両のプラグであって、
   ライブブレードおよびニュートラルブレードを備える、２つのブレードであって、各ブレードが、そのブレードを越えて延在する肩部分を含む、２つのブレードと、
   グランドピンと、
   フェースプレートであって、前記フェースプレートが、外面と、内面上に形成された複数の隆起部分および複数の低くなった部分と、を含み、前記複数の隆起部分のうちのいくつかが、中を通って前記２つのブレードおよび前記グランドピンが延在する複数のスロットを部分的に形成し、前記複数の隆起部分のうちの１つ以上が、前記フェースプレートの内向面上に位置決めされたブラケットを形成する、フェースプレートと、
   前記ライブブレード、前記ニュートラルブレード、または前記ライブブレードおよび前記ニュートラルブレードの両方のいずれかの内部温度を監視するための温度センサと、
   前記温度センサを、前記ブラケットに隣接して、かつ前記ライブブレード、前記ニュートラルブレード、または前記ライブブレードおよび前記ニュートラルブレードの両方のいずれかに隣接して保持するためのハウジングと、
   前記２つのブレードおよび前記グランドピンの各々の周り、かつ前記フェースプレートの前記内向面に形成された複数の第１のシールであって、前記複数の第１のシールが、前記複数のスロット内に形成されたレッジによって支持されている、複数の第１のシールと、
   複数の第２のシールであって、前記２つのブレードおよび前記グランドピンの各々の周りに形成され、少なくとも前記複数の第２のシールおよび前記フェースプレートの前記複数の低くなった部分を覆う内側成形物上の形態で射出成形された第３のシールと関連する圧力および熱から前記複数の第１のシールを保護するのに十分な様式で第１のシールを覆う、複数の第２のシールと、
   前記２つのブレードの各々の周りに形成された前記複数の第２のシールに接触し、前記複数の第２のシールに対して圧力をアサートする、タブを含む各肩と、
   前記温度センサに接続され、かつ温度データを、前記プラグの一部ではなく、前記プラグから物理的に離れているコントローラに送信するように構成されている、データケーブルと、
   前記内側成形物および前記フェースプレートの外面を覆う外側成形物と、を備える、電気車両プラグ。
2. 前記複数の第１のシールが、コールドメルト、ニトリル、ネオプレン、エチレンプロピレン、シリコーン、フルオロカーボン、およびＰＴＦＥのうちの１つ以上で形成されている、請求項１に記載の電気車両プラグ。
3. 前記フェースプレート、前記複数の第２のシール、および前記第３のシールが、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレート、およびポリカーボネートから選ばれた材料から形成されている、請求項１に記載の電気車両プラグ。
4. 前記グランドピンが、第１の金属リングと、隙間によって前記第１の金属リングから離されている第２の金属リングと、を含み、前記第１の金属リングが、前記フェースプレートの前記内面のより近くにあり、前記第２の金属リングが、対応するスロットの前記レッジによって支持され、前記複数の第１のシールのうちのある第１のシールが、前記隙間内に位置決めされ、前記複数の第２のシールのうちのある第２のシールが、前記第１の金属リング上に位置決めされている、請求項１に記載の電気車両プラグ。
5. 前記複数の第１のシールおよび前記複数の第２のシールが、対応するレッジの形状に一致する形状を有する、請求項１に記載の電気車両プラグ。
6. 前記グランドピンの第２のシールが、ロッキングタブを含み、前記グランドピンに対応するスロットの隆起部分が、前記ロッキングタブのための開口部、およびロックされた位置に前記ロッキングタブを保持するためのブリッジ部分を含む、請求項１に記載の電気車両プラグ。
7. 前記温度センサが、プリント回路基板アセンブリ上に取り付けられた集積回路温度センサである、請求項１に記載の電気車両プラグ。
8. 前記ハウジングが、前記プリント回路基板アセンブリを保持し、かつポッティング化合物で前記プリント回路基板アセンブリを覆って、前記プリント回路基板アセンブリを前記射出成形された第３のシールと関連する圧力および熱から保護するように構成されたポッティングハウジングである、請求項７に記載の電気車両プラグ。
9. 前記温度センサが、第１のセンサおよび第２のセンサを含み、前記ハウジングが、前記第１のセンサを保持するための第１のハウジングおよび前記第２のセンサを保持するための第２のハウジングを含み、前記ブラケットが、第１のブラケットおよび第２のブラケットを含み、前記第１のハウジングが、前記第１のブラケットによって前記ライブブレードに隣接して位置決めされ、前記第２のハウジングが、前記第２のブラケットによって前記ニュートラルブレードに隣接して位置決めされている、請求項１に記載の電気車両プラグ。
10. 前記第１のセンサおよび前記第２のセンサが、負の温度係数サーミスタまたは正の温度係数サーミスタのうちの１つであり、前記第１のハウジングおよび前記第２のハウジングが、熱伝導性セラミックである、請求項９に記載の電気車両プラグ。
11. 電気車両のプラグを組み立てる方法であって、
    フェースプレートを形成することであって、前記フェースプレートが、外面と、内面上に形成された複数の隆起部分および複数の低くなった部分と、を含み、前記複数の隆起部分のうちのいくつかが、中を通って２つのブレードおよびグランドピンが延在する複数のスロットを部分的に形成し、前記複数の隆起部分のうちの１つ以上が、前記フェースプレートの内向面上に位置決めされたブラケットを形成する、フェースプレートを形成することと、
    前記２つのブレードを、前記複数のスロットのうちの２つのスロット内に挿入することであって、前記２つのブレードが、ライブブレードおよびニュートラルブレードを備え、各ブレードが、そのブレードを越えて延在する肩部分を含む、前記２つのブレードを挿入することと、
    前記グランドピンを、前記複数のスロットのうちのあるスロット内に挿入することと、
    温度センサをセンサハウジング内に挿入することであって、前記温度センサが、前記ライブブレード、前記ニュートラルブレード、または前記ライブブレードおよび前記ニュートラルブレードの両方のいずれかの内部温度を監視するように構成されている、温度センサを挿入することと、
    前記センサハウジングを前記ブラケット上に位置決めすることであって、センサホルダが、前記温度センサを、前記ブラケットに隣接して、かつ前記ライブブレード、前記ニュートラルブレード、または前記ライブブレードおよび前記ニュートラルブレードの両方のいずれかに隣接して保持するように構成されている、前記センサハウジングを位置決めすることと、
    前記２つのブレードおよび前記グランドピンの各々の周り、かつ前記フェースプレートの前記内向面に複数の第１のシールを形成することであって、前記複数の第１のシールが、前記複数のスロット内に形成されたレッジによって支持されている、複数の第１のシールを形成することと、
    複数の第２のシールを形成することであって、前記複数の第２のシールが、前記２つのブレードおよび前記グランドピンの各々の周りに形成され、少なくとも前記複数の第２のシールおよび前記フェースプレートの前記複数の低くなった部分を覆う内側成形物上の形態で射出成形された第３のシールと関連する圧力および熱から前記複数の第１のシールを保護するのに十分な様式で第１のシールを覆う、複数の第２のシールを形成することと、
    各肩のタブが前記２つのブレードの各々の周りに形成された前記複数の第２のシールに接触し、前記複数の第２のシールに対して圧力をアサートするように、各肩を位置決めすることと、
    データケーブルを前記温度センサに接続することであって、前記データケーブルが、温度データを、前記プラグの一部ではなく、前記プラグから物理的に離れているコントローラに送信するように構成されている、データケーブルを接続することと、
    前記内側成形物および前記フェースプレートの外面を、外側成形物で覆うことと、を含む、方法。
12. 前記複数の第１のシールが、コールドメルト、ニトリル、ネオプレン、エチレンプロピレン、シリコーン、フルオロカーボン、およびＰＴＦＥのうちの１つ以上で形成されている、請求項１１に記載の方法。
13. 前記フェースプレート、前記複数の第２のシール、および前記第３のシールが、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレート、およびポリカーボネートから選ばれた材料から形成されている、請求項１１に記載の方法。
14. 前記複数の隆起部分および前記複数の低くなった部分が、前記第３のシールによって充填される、前記フェースプレートの隅および割れ目を形成する、請求項１１に記載の方法。
15. 前記グランドピンが、第１の金属リングと、隙間によって前記第１の金属リングから離されている第２の金属リングと、を含み、前記第１の金属リングが、前記フェースプレートの前記内面のより近くにあり、前記第２の金属リングが、対応するスロットの前記レッジによって支持され、前記複数の第１のシールのうちのある第１のシールが、前記隙間内に位置決めされ、前記複数の第２のシールのうちのある第２のシールが、前記第１の金属リング上に位置決めされる、請求項１１に記載の方法。
16. 前記複数の第１のシールおよび前記複数の第２のシールが、対応するレッジの形状に一致する形状を有する、請求項１１に記載の方法。
17. 前記グランドピンの第２のシールが、ロッキングタブを含み、前記グランドピンに対応するスロットの隆起部分が、前記ロッキングタブのための開口部、およびロックされた位置に前記ロッキングタブを保持するためのブリッジ部分を含み、前記第２のシールを形成することは、前記ロッキングタブが前記開口部に進入し、前記ブリッジ部分の下に位置決めされることを引き起こすように、前記第２のシールを押し下げ、前記第２のシールを回すことを含む、請求項１１に記載の方法。
18. 前記温度センサが、プリント回路基板アセンブリ上に取り付けられた集積回路温度センサである、請求項１１に記載の方法。
19. 前記センサハウジングが、前記プリント回路基板アセンブリを保持するように構成されたポッティングハウジングであり、
    ポッティング化合物で前記プリント回路基板アセンブリを覆って、前記プリント回路基板アセンブリを前記射出成形された第３のシールと関連する圧力および熱から保護することをさらに含む、請求項１８に記載の方法。
20. 前記温度センサが、第１のセンサおよび第２のセンサを含み、前記第１のセンサおよび前記第２のセンサが、負の温度係数サーミスタまたは正の温度係数サーミスタのうちの１つであり、前記センサハウジングが、前記第１のセンサを保持するための第１のハウジングおよび前記第２のセンサを保持するための第２のハウジングを含み、前記第１のハウジングおよび前記第２のハウジングが、熱伝導性セラミックであり、前記ブラケットが、第１のブラケットおよび第２のブラケットを含み、前記温度センサを前記ブラケット上に位置決めすることが、前記第１のハウジングを、前記ライブブレードに隣接して前記第１のブラケット上に位置決めすること、および前記第２のハウジングを、前記ニュートラルブレードに隣接して前記第２のブラケット上に位置決めすることを含む、請求項１１に記載の方法。

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