JP3240112U - 素振り用バット - Google Patents
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Abstract
【課題】スイング時に発生する音の大小、長短及び高低により、スイングの良し悪しを直感的に判断することが可能で、その場で練習の成果や手応えを感じることができ、楽しみながら練習に取り組むことができる素振り用バットを提供する。【解決手段】野球又はソフトボールの練習で使用される素振り用バット10であって、中実状のバット本体11の外周面のヘッド側に、バット本体11の長手方向に沿って溝部12が形成されており、該溝部12は、バット本体11の軸心を挟んで対向する位置に1つずつ配置されている。【選択図】図1
Description
本考案は、野球又はソフトボールの練習で使用される素振り用バットに関する。
従来、野球又はソフトボールの練習において、正しい打撃フォームを身に付けること、筋力アップを図ること、スイングスピードを速くすること等を目的として、バットによる素振りが行われている。その際に、試合で使用する通常のバットの代わりに、長尺のバットや重量の重たいバットが使われることがある。また、その他にも素振り用のバットとして、特許文献1、2のように、バットの外周の一部を削ったものや、特許文献3のように、バットのヘッド側(打撃面)を幅広の平板状に形成したものが提案されている。
特許文献1、2では、スイング(素振り)をした時にバットの軸心が通過する軌道面に対してバットの形状が上下対称に維持されていれば、最も空気抵抗が小さくなるため、使用者はバットを軽く、素早く振ることができる。これに対し、スイング中に、バットの軌道が波打ったり(上下に揺れたり)、バットの軸心を中心にバットが回転したり(手首を捏ねるスイングをしたり)すると、空気抵抗が大きくなり、使用者はバットを鋭く振ることができない。従って、使用者はスイング時の空気抵抗が小さくなるように確認しながら繰り返し素振りを行うことにより、正しいスイングを身に付けることができる。
また、特許文献3では、バットの軌道面と打撃面が直角になるようにしてバットを振ることにより、空気抵抗を受け易くして、使用者の筋力アップやスイングスピードの向上を図ることができる。
特許文献1、2では、スイング(素振り)をした時にバットの軸心が通過する軌道面に対してバットの形状が上下対称に維持されていれば、最も空気抵抗が小さくなるため、使用者はバットを軽く、素早く振ることができる。これに対し、スイング中に、バットの軌道が波打ったり(上下に揺れたり)、バットの軸心を中心にバットが回転したり(手首を捏ねるスイングをしたり)すると、空気抵抗が大きくなり、使用者はバットを鋭く振ることができない。従って、使用者はスイング時の空気抵抗が小さくなるように確認しながら繰り返し素振りを行うことにより、正しいスイングを身に付けることができる。
また、特許文献3では、バットの軌道面と打撃面が直角になるようにしてバットを振ることにより、空気抵抗を受け易くして、使用者の筋力アップやスイングスピードの向上を図ることができる。
しかしながら、上記従来の技術における空気抵抗の大小の判断は使用者の感覚(体感)に基づくものであり、必ずしも正確ではないという問題点があった。また、ただ素振りを繰り返すだけの練習は単調で面白みがなく、苦痛を感じ易いだけでなく、練習の成果や手応えを感じ難く、長続きしないという問題点もあった。
本考案は、かかる事情に鑑みてなされたもので、スイング時に発生する音の大小、長短及び高低により、スイングの良し悪しを直感的に判断することが可能で、その場で練習の成果や手応えを感じることができ、楽しみながら練習に取り組むことができる素振り用バットを提供することを目的とする。
本考案は、かかる事情に鑑みてなされたもので、スイング時に発生する音の大小、長短及び高低により、スイングの良し悪しを直感的に判断することが可能で、その場で練習の成果や手応えを感じることができ、楽しみながら練習に取り組むことができる素振り用バットを提供することを目的とする。
前記目的に沿う本考案に係る素振り用バットは、野球又はソフトボールの練習で使用される素振り用バットであって、
中実状又は中空状のバット本体の外周面のヘッド側に、該バット本体の長手方向に沿って溝部が形成されている。
中実状又は中空状のバット本体の外周面のヘッド側に、該バット本体の長手方向に沿って溝部が形成されている。
本考案に係る素振り用バットにおいて、前記溝部は、前記バット本体の軸心を挟んで対向する位置に少なくとも1つずつ配置されていることが好ましい。
本考案に係る素振り用バットにおいて、前記各溝部の断面形状は、四角形状、半円形状又は三角形状であることが好ましい。
本考案に係る素振り用バットにおいて、前記各溝部に着脱可能に取付けられて、該各溝部の全長を調整する嵌合部材を有することができる。
本考案に係る素振り用バットによれば、スイング時のバット本体の角度、溝部の位置及びスイングの速さ等に応じて、発生する風切り音の大きさ、長さ及び高さ等が変化するので、使用者は、スイング時の風切り音を聞いてその場でスイング(フォーム)を修正しながら効率的に練習を行うことができる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施の形態につき説明し、本考案の理解に供する。
図1及び図2(A)、(B)に示す本考案の一実施の形態に係る素振り用バット10は、野球又はソフトボールの練習で使用される。
素振り用バット10は、図1及び図2(A)、(B)に示すように、木製で中実状のバット本体11の外周面のヘッド側に、バット本体11の長手方向に沿って溝部12が形成されたものである。
本実施の形態では、溝部12は、バット本体11の軸心を挟んで対向する位置(2箇所)に1つずつ配置されているが、溝部の数は、適宜、選択され、例えば2つずつ又は3つずつ配置されてもよい。1箇所に複数の溝部を配置する場合、溝部の長さは全て同じでもよいし、異なっていてもよい。また、溝部は1箇所のみに配置されてもよい。
図1及び図2(A)、(B)に示す本考案の一実施の形態に係る素振り用バット10は、野球又はソフトボールの練習で使用される。
素振り用バット10は、図1及び図2(A)、(B)に示すように、木製で中実状のバット本体11の外周面のヘッド側に、バット本体11の長手方向に沿って溝部12が形成されたものである。
本実施の形態では、溝部12は、バット本体11の軸心を挟んで対向する位置(2箇所)に1つずつ配置されているが、溝部の数は、適宜、選択され、例えば2つずつ又は3つずつ配置されてもよい。1箇所に複数の溝部を配置する場合、溝部の長さは全て同じでもよいし、異なっていてもよい。また、溝部は1箇所のみに配置されてもよい。
通常のバットで素振りを行ってもバットが空気中を移動する際に生じる空気振動によって風切り音が発生するが、バット本体11の外周面(表面)に溝部12が形成された素振り用バット10では、バット本体11の後方(後流側)に空気の渦(カルマン渦)が発生し易くなり、風切り音も発生し易くなる。そして、素振り用バット10は、通常のバットと比較して、風切り音が聞き取り易く、スイングの変化に伴う風切り音の変化も聞き分け易いので、使用者は、風切り音を聞くだけでスイングの鋭さを直ちに判断することができ、効率的に打撃フォームのチェックや改善を行うことができる。
例えば、素振り用バット10を速く振る程、高く、短い風切り音が発生するので、風切り音が低い場合や長い場合には、スイングスピードが遅く(スイングが鈍く)、スイングの鋭さが足りないと判断することができる。また、スイング時には、上述の空気の渦が発生することにより、バット本体11の後方(後流側)が負圧となり、バット本体11を後方に引き戻そうとする力が作用する(空気抵抗が増加する)。従って、スイングを安定させて一定の風切り音を発生させるためには、使用者は素振り用バット10を強い力で素早く(鋭く)振り抜く必要があり、風切り音を意識しながら素振りを繰り返すことにより、筋力アップやスイングスピードの向上にも繋がる。なお、溝部の寸法(長さ、幅及び深さ)は、適宜、選択される。
素振り用バット10は、図1及び図2(B)に示すように、各溝部12に着脱可能に取付けられて、各溝部12の全長を調整する嵌合部材13を有することができる。これにより、使用者は、風切り音を聞き取り易い音(高さ)に設定することができる。また、使用者の体格等に応じて、スイング時の空気抵抗を増減させることができる。嵌合部材13の材質としては、弾力性を有し、溝部12に嵌合可能な合成ゴムが好適に用いられるがこれに限定されるものではない。なお、嵌合部材の寸法(長さ)及び数は、適宜、選択され、溝部が必要な長さとなるように組合されて使用される。
また、本実施の形態では、溝部12は、断面形状(バット本体11の軸心と直交する面で切断した断面の形状)が一様で、バット本体11を正面視して直線状(バット本体11の軸方向と平行)に形成されているが、溝部は、断面形状が一様でなくてもよいし、直線状に形成されなくてもよい。例えば、溝部は、断面形状が溝部の長手方向に向かって変化(断面積が増減)するように形成されてもよいし、波型に蛇行するように形成されてもよい。また、溝部は、バット本体の長手方向に沿って断続的に形成されてもよい。
さらに、本実施の形態では、バット本体11の外周面(表面)に断面形状が四角形状の溝部12が形成されているが、溝部の断面形状は、適宜、選択され、例えば、図3(A)に示す断面形状が半円形状の溝部15又は図3(B)に示す断面形状が三角形状の溝部16が形成されてもよい。また、これらの形状が組合された複雑な断面形状を有する溝部が形成されてもよい。
さらに、本実施の形態では、バット本体11の外周面(表面)に断面形状が四角形状の溝部12が形成されているが、溝部の断面形状は、適宜、選択され、例えば、図3(A)に示す断面形状が半円形状の溝部15又は図3(B)に示す断面形状が三角形状の溝部16が形成されてもよい。また、これらの形状が組合された複雑な断面形状を有する溝部が形成されてもよい。
以上、本考案の実施の形態を説明したが、本考案は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本考案の適用範囲である。
例えば、上記実施の形態では、バット本体が木製で中実状のものについて説明したが、バット本体は金属製で中空状でもよい。
例えば、上記実施の形態では、バット本体が木製で中実状のものについて説明したが、バット本体は金属製で中空状でもよい。
10:素振り用バット、11:バット本体、12:溝部、13:嵌合部材、15:溝部、16:溝部
Claims (4)
- 野球又はソフトボールの練習で使用される素振り用バットであって、
中実状又は中空状のバット本体の外周面のヘッド側に、該バット本体の長手方向に沿って溝部が形成されていることを特徴とする素振り用バット。 - 請求項1記載の素振り用バットにおいて、前記溝部は、前記バット本体の軸心を挟んで対向する位置に少なくとも1つずつ配置されていることを特徴とする素振り用バット。
- 請求項1又は2記載の素振り用バットにおいて、前記溝部の断面形状は、四角形状、半円形状又は三角形状であることを特徴とする素振り用バット。
- 請求項1又は2記載の素振り用バットにおいて、前記溝部に着脱可能に取付けられて、該溝部の全長を調整する嵌合部材を有することを特徴とする素振り用バット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022003341U JP3240112U (ja) | 2022-10-11 | 2022-10-11 | 素振り用バット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022003341U JP3240112U (ja) | 2022-10-11 | 2022-10-11 | 素振り用バット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3240112U true JP3240112U (ja) | 2022-12-08 |
Family
ID=84321806
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022003341U Active JP3240112U (ja) | 2022-10-11 | 2022-10-11 | 素振り用バット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3240112U (ja) |
-
2022
- 2022-10-11 JP JP2022003341U patent/JP3240112U/ja active Active
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Legal Events
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