JP3239797U - ボクサーブリーフ - Google Patents

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拓朗 稲束
雅之 中島
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福助株式会社
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Abstract

【課題】裾部の圧迫感を軽減しつつ、裾部のずり上がりを抑制することが可能なボクサーブリーフの提供。【解決手段】伸縮性編地によって形成されて着用者の腰部を覆うブリーフ本体2の上部と下部とに、ウエスト部3と1対の裾部4とが設けられるボクサーブリーフ1である。裾部4は、下端が折返し部15となる二つ折りの伸縮性編地によって筒状に形成される。裾部4の上縁部は、ブリーフ本体2に縫い付けられる。裾部4の上下幅は、35mm以上50mm以下である。【選択図】図1

Description

実用新案法第11条において準用する特許法第30条第2項適用申請有り 2022年3月17日、イオンリテールストア株式会社金沢八景店(神奈川県横浜市金沢区泥亀1丁目27-1)などにおいて公開。
本考案は、ボクサーブリーフに関する。
男性の下半身用下着の一種であり、着用者の腰部を覆うブリーフ本体の上部と下部とにウエスト部及び1対の裾部を設けたボクサーブリーフ(男性用ボクサーパンツ)において、ブリーフ本体を伸縮性編地で形成すること(例えば特許文献1)や、ブリーフ本体とは別材料である裾ゴム部を裾部としてブリーフ本体に縫い付けること(例えば特許文献2)が公知である。
特開2008-196078号公報 特開2016-117968号公報
ボクサーブリーフの仕様に関して出願人が市場調査を行った結果、裾部及び腹部の締め付け(圧迫感)や裾部のずり上がりを気にしているユーザが約4割以上存在することが判明した。
そこで、本考案は、裾部の圧迫感を軽減しつつ、裾部のずり上がりを抑制することが可能なボクサーブリーフの提供を目的とする。
上記目的を達成すべく、本考案の第1の態様は、伸縮性編地によって形成されて着用者の腰部を覆うブリーフ本体の上部と下部とに、ウエスト部と1対の裾部とが設けられるボクサーブリーフであって、裾部は、下端が折返し部となる二つ折りの伸縮性編地によって筒状に形成され、裾部の上縁部は、ブリーフ本体に縫い付けられ、裾部の上下幅は、35mm以上50mm以下である。
第1の態様では、裾部を、下端が折返し部となる二つ折りの伸縮性編地によって筒状に形成し、裾部の上縁部を、ブリーフ本体に縫い付けている。このように、裾部をブリーフ本体とは別体に形成してブリーフ本体に縫合するので、裾部の形状の自由度が高まり、標準的な体格の着用者の大腿部の外形に対して、ずり上がりし難い立体形状の裾部とすることができる。また、裾部では、伸縮性編地が二つ折りされて二層に重なるので、単層の裾部に比べて着用時の裾部の形状が安定する。さらに、裾部の上下幅が35mm以上50mm以下であり、比較的幅広な裾部としているので、裾部から大腿部に加わる締付け圧を広い範囲に分散させることができる。従って、裾部の圧迫感を軽減しつつ、裾部のずり上がりを好適に抑制することができる。
本考案の第2の態様は、第1の態様のボクサーブリーフであって、裾部の周方向の全長は、上縁部から下端の折返し部に向かって減少する。
第2の態様では、裾部の周方向の全長が、上縁部から下端の折返し部に向かって減少する。すなわち、裾部が、下方に向かって細くなる大腿部の外形に沿ったテーパ状の立体形状を有する。従って、裾部の圧迫感の軽減効果と裾部のずり上がり抑制効果を共に高めることができる。
本考案の第3の態様は、第1又は第2の態様のボクサーブリーフであって、ウエスト部は、弾性糸で編成され、上端が折返し部となる二つ折りの伸縮性編地によって筒状に形成され、ウエスト部の下縁部は、ブリーフ本体に縫い付けられる
第3の態様では、ウエスト部を上端が折返し部となる二つ折りの伸縮性編地によって筒状に形成し、ウエスト部の下縁部をブリーフ本体に縫い付けているので、腹部の圧迫感を軽減することができる。
本考案の第4の態様は、第1又は第2の態様のボクサーブリーフであって、ブリーフ本体は、前身頃と、後身頃と、前身頃の中央下縁部と後身頃の中央下縁部とを接続する底マチ部と、を有する。
第4の態様では、底マチ部が前身頃及び後身頃とは別体に設けられて着用者の股部を下方から覆う。このため、着用者の左右の大腿部の動きに追従し易い立体形状の底マチ部を設けることができ、左右の大腿部の動きに起因した裾部のずり上がりを好適に抑制することができる。
本考案の第5の態様は、第1又は第2の態様のボクサーブリーフであって、ブリーフ本体は、前面中央部に配置されて前方へ膨出するカップ部を含む。
第5の態様では、ブリーフ本体の前面中央部ではカップ部が前方へ膨出するので、ブリーフ本体の前面中央部が前方へ膨出しない場合に比べて、胴体の締め付けを軽減することができる。
本考案のボクサーブリーフによれば、裾部の圧迫感を軽減しつつ、裾部のずり上がりを抑制することができる。
本考案の一実施形態に係るボクサーブリーフの前面図である。 図1のボクサーブリーフの後面図である。 図1の底マチ部を下方から視た下面図である。 (a)は図1のウエスト部の斜視図、(b)は(a)のA部を上下方向に切断した斜視図である。 (a)は図1の裾部の斜視図、(b)は(a)のB部を上下方向に切断した斜視図である。 図1の裾部の前面拡大図である。 図1のボクサーブリーフの右下部の斜視図である。
以下、本考案の一実施形態に係るボクサーブリーフ(男性用ボクサーパンツ)1について、図面を参照して説明する。図1及び図2は、ボクサーブリーフ1の前面図及び後面図である。
図1及び図2に示すように、ボクサーブリーフ1は、ブリーフ本体2と、ウエスト部3と、左右1対の裾部4と、を有し、着用者の腰部を覆う。ブリーフ本体2の上部には、上開口5が形成され、ブリーフ本体2の下部には、左右の下開口6が形成される。ウエスト部3の下縁部は、ブリーフ本体2の上開口5の周縁部に縫い付けられ、着用者のウエストに密着する。左右の裾部4の上縁部は、ブリーフ本体2の左右の下開口6の周縁部にそれぞれ縫い付けられ、着用者の左右の大腿部に密着する。
ブリーフ本体2と裾部4とは、何れも伸縮性編地によって形成される。本実施形態の伸縮性編地は、綿糸のフライス編みによって編成される。なお、伸縮性編地に使用する糸は綿糸に限定されず、編み方もフライス編みに限定されない。また、ブリーフ本体2と裾部4とに、同一の伸縮性編地を用いてもよく、異なる伸縮性編地(糸の太さが異なる場合も含む)を用いてもよい。
ブリーフ本体2は、着用者の下腹部から股部までを覆う前身頃7と、臀部を覆う後身頃8と、前身頃7の中央下縁部と後身頃8の中央下縁部とを接続して股部を下方から覆う底マチ部9と、を有する。前身頃7は、ブリーフ本体2の前面中央部に配置されるカップ部10と、カップ部10の左右に配置される左前身頃11及び右前身頃12と、を有する。ボクサーブリーフ1のうちカップ部10を除く部分は、略左右対称に構成される。
左前身頃11と右前身頃12とカップ部10とは、伸縮性編地によって個別に形成されて縫合される。図示の例では、カップ部10の左側縁部に、左前身頃11の右側縁部の上側部分が縫合され、カップ部10の右側縁部に、右前身頃12の左側縁部の上側部分が縫合される。また、左前身頃11の左側縁部に、後身頃8の左側縁部が縫合され、右前身頃12の右側縁部に、後身頃8の右側縁部が縫合される。なお、左前身頃11と右前身頃12と後身頃8とを、別体の編地によって構成せず、一体に連続する編地によって構成してもよい。
カップ部10は、左前身頃11及び右前身頃12から前方へ膨出する立体形状(湾曲面形状)を有する。図示の例のカップ部10には、カップ開口部13が設けられている。カップ開口部13は、前後の2枚の生地片(伸縮性編地の生地片)を部分的に重ねることによって構成される。なお、カップ部10にカップ開口部13を設けない場合、ボクサーブリーフ1は略左右対称に構成される。
図1~図3に示すように、底マチ部9の前縁部は、前身頃7の中央下縁部(左前身頃11の右側縁部の下側部分、右前身頃12の左側縁部の下側部分、及びカップ部10の下縁部)に縫合される。底マチ部9の後縁部は、後身頃8の中央下縁部に縫合される。
図1及び図2に示すように、ブリーフ本体2の上開口5は、前身頃7の上縁部(左前身頃11の上縁部、右前身頃12の上縁部、及びカップ部10の上縁部)と、後身頃8の上縁部とによって、環状(図4(a)参照)に形成される。ブリーフ本体2の左側の下開口6は、前身頃7の左側の下縁部(左前身頃11の下縁部)と、後身頃8の左側の下縁部と、底マチ部9の左側縁部と、によって環状に形成される。ブリーフ本体2の右側の下開口6は、前身頃7の右側の下縁部(右前身頃12の下縁部)と、後身頃8の右側の下縁部と、底マチ部9の右側縁部と、によって環状(図5(a)参照)に形成される。
図4に示すように、ウエスト部3は、弾性糸で編成され、上端が折返し部14となる二つ折りの伸縮性編地によって、筒状(帯環状)に形成される。ウエスト部3の下縁部は、ブリーフ本体2の上開口5の周縁部に重ねられて縫合される。図4(b)には、ウエスト部3の間(内側生地と外側生地との間)にブリーフ本体2を挟んで縫合する例を図示しているが、ウエスト部3の内面(内側生地の内面)又は外面(外側生地の外面)にブリーフ本体2を重ねて縫合してもよい。
図5に示すように、裾部4は、下端が折返し部15となる二つ折りの伸縮性編地によって筒状(帯環状)に形成される。裾部4の上縁部は、ブリーフ本体2の下開口6の周縁部に重ねられて縫合される。図5(b)には、裾部4の間(内側生地と外側生地との間)にブリーフ本体2を挟んで縫合する例を図示しているが、裾部4の内面(内側生地の内面)又は外面(外側生地の外面)にブリーフ本体2を重ねて縫合してもよい。
図6に示すように、裾部4の上下幅Wは、35mm以上50mm以下に設定される。裾部4の上下幅とは、ブリーフ本体2との縫合部分を含む裾部4の上端縁から下端縁までの距離である。
図7に示すように、裾部4の周方向の全長は、上縁部から下端の折返し部15に向かって減少する。すなわち、裾部4は、着用者の大腿部に沿って先細りする(縮径する)テーパ状の立体形状を有する。テーパによる裾部4の減少幅(前身頃7と後身頃8とを重ね合わせてボクサーブリーフ1を平面状とした状態での裾部4の上端の左右幅と下端の左右幅との差)は、ボクサーブリーフ1のサイズや裾部4の上下幅W等に応じて、3mm以上10mm以下に設定される。
本実施形態のボクサーブリーフ1によれば、裾部4を、下端が折返し部15となる二つ折りの伸縮性編地によって筒状に形成し、裾部4の上縁部を、ブリーフ本体2に縫い付けている。このように、裾部4をブリーフ本体2とは別体に形成してブリーフ本体2に縫合するので、裾部4の形状の自由度が高まり、標準的な体格の着用者の大腿部の外形に対して、ずり上がりし難い立体形状の裾部4とすることができる(足口別付け立体構造)。本実施形態では、下方に向かって細くなる大腿部の外形に沿うように、周方向の全長が上縁部から下端の折返し部15に向かって減少するテーパ状の裾部4を設けている。
また、裾部4では、伸縮性編地が二つ折りされて二層に重なるので、単層の裾部に比べて着用時の裾部4の形状が安定する(足口二重構造)。さらに、裾部4の上下幅が35mm以上50mm以下であり、上下幅が35mm以下(例えば10mm~15mm程度)の従来の裾部に比べて幅広な裾部4としているので、裾部4から大腿部に加わる締付け圧を広い範囲に分散させることができる(足口幅広仕様)。
このように、ずり上がりし難い立体形状を有し、二重構造で且つ幅広な裾部4を設けているので、裾部4の圧迫感を軽減しつつ、裾部4のずり上がりを好適に抑制することができる。
また、ウエスト部3を上端が折返し部となる二つ折りの伸縮性編地によって筒状に形成し、ウエスト部3の下縁部をブリーフ本体2に縫い付けているので、腹部の圧迫感を軽減することができる(天スパン仕様)。
また、底マチ部9が前身頃7及び後身頃8とは別体に設けられて着用者の股部を下方から覆う。このため、着用者の左右の大腿部の動きに追従し易い立体形状の底マチ部9を設けることができ、左右の大腿部の動きに起因した裾部4のずり上がりを好適に抑制することができる(底マチ仕様)。
さらに、ブリーフ本体2の前面中央部ではカップ部10が前方へ膨出するので、ブリーフ本体2の前面中央部が前方へ膨出しない場合に比べて、胴体の締め付けを軽減することができる(フロント立体仕様)。
以上、本考案について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本考案は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本考案を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本考案の範疇に含まれることは勿論である。
1:ボクサーブリーフ、2:ブリーフ本体、3:ウエスト部、4:裾部、5:上開口、6:下開口、7:前身頃、8:後身頃、9:底マチ部、10:カップ部、11:左前身頃、12:右前身頃、13:カップ開口部、14:ウエスト部の折返し部、15:裾部の折返し部、W:裾部の上下幅

Claims (5)

  1. 伸縮性編地によって形成されて着用者の腰部を覆うブリーフ本体の上部と下部とに、ウエスト部と1対の裾部とが設けられるボクサーブリーフであって、
    前記裾部は、下端が折返し部となる二つ折りの伸縮性編地によって筒状に形成され、
    前記裾部の上縁部は、前記ブリーフ本体に縫い付けられ、
    前記裾部の上下幅は、35mm以上50mm以下である
    ことを特徴とするボクサーブリーフ。
  2. 請求項1に記載のボクサーブリーフであって、
    前記裾部の周方向の全長は、前記上縁部から下端の前記折返し部に向かって減少する
    ことを特徴とするボクサーブリーフ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のボクサーブリーフであって、
    前記ウエスト部は、弾性糸で編成され、上端が折返し部となる二つ折りの伸縮性編地によって筒状に形成され、
    前記ウエスト部の下縁部は、前記ブリーフ本体に縫い付けられる
    ことを特徴とするボクサーブリーフ。
  4. 請求項1又は請求項2に記載のボクサーブリーフであって、
    前記ブリーフ本体は、前身頃と、後身頃と、前記前身頃の中央下縁部と前記後身頃の中央下縁部とを接続する底マチ部と、を有する
    ことを特徴とするボクサーブリーフ。
  5. 請求項1又は請求項2に記載のボクサーブリーフであって、
    前記ブリーフ本体は、前面中央部に配置されて前方へ膨出するカップ部を含む
    ことを特徴とするボクサーブリーフ。
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