JP3238659B2 - プローブ先端付着異物の除去部材および除去部材の製造方法 - Google Patents

プローブ先端付着異物の除去部材および除去部材の製造方法

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JP3238659B2
JP3238659B2 JP03842998A JP3842998A JP3238659B2 JP 3238659 B2 JP3238659 B2 JP 3238659B2 JP 03842998 A JP03842998 A JP 03842998A JP 3842998 A JP3842998 A JP 3842998A JP 3238659 B2 JP3238659 B2 JP 3238659B2
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良裕 加柴
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体ウエハの
テストを行うプローブカードのプローブの先端に付着し
た、例えば金属や金属酸化物および電気的接触を阻害す
る汚染物質等を除去するための除去部材およびその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体ウエハに形成された半導体チップ
の電気的特性を測定するテスタと、半導体チップと間で
やりとりされる電気信号のインタフェースとなるプロー
ブカードのプローブは、半導体チップに設けられたアル
ミ合金のボンディングパッドを削るように押圧接触させ
られる。このため、プローブの先端にはボンディングパ
ッドの材料が削り取られたアルミおよびアルミ酸化物、
またはボンディング表面に残った汚染物質が付着する。
したがって、この付着物をプローブ先端から除去しなけ
ればプローブとボンディングパッド間の接触抵抗が増加
するので、正確に半導体チップの電気的特性が測定でき
なくなり、又、プローブ先端に付着物が堆積した状態で
長期間使用すると接触抵抗が時間に伴って増大する。そ
こで、所定回数のプロービングを行うごとにプローブの
先端をクリーニングして異物を除去することが行われて
いる。
【0003】そして、例えば特開平7−244074号
公報では、弾性を有する母材に研磨用の微粉研磨剤を混
ぜ、シート状に成形して研磨シートとし、この研磨シー
トを半導体ウエハとプローブカードとの接触動作を実現
するプロービング装置のウエハ移動テーブルに半導体ウ
エハの代わりに取り付け、ウエハ移動テーブルを上下に
動かしてプローブの先端を研磨シートの表面に押圧し、
プローブの先端表面と研磨シート内に分散された微粉研
磨剤との間に接触摩擦をおこすことにより、プローブ先
端に付着した異物を除去することが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のプローブ先端に
付着した異物を除去するための研磨シートは、以上のよ
うに弾性を有する母材に微粉研磨剤を混ぜて形成され、
プローブの先端を研磨シートの表面に押圧する際に変形
するので、場合によっては図10に示すように、プロー
ブ1の先端が母材2内に押入されるため、所定の範囲に
わたって微粉研磨剤3によって研磨されてしまい、クリ
ーニングを繰り返して実施する間に先端がやせて細くな
り、最後には強度不足となって曲がったり折れてしまう
という問題点があった。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、プローブの先端がやせて細くな
るのを防止し、長寿命化が可能なプローブ先端付着異物
の除去部材およびその製造方法を提供することを目的と
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るプローブ先端付着異物の除去部材は、脂部材と、上
記樹脂部材の表面に成膜された金属部材と、上記金属部
材の表面に成膜されたセラミック部材とで構成され、プ
ローブ先端を上記セラミック部材の表面に押圧して付着
異物を除去するプローブ先端付着異物の除去部材であっ
て、上記樹脂部材は、上記セラミック部材の表面が上記
プローブ先端面に沿って変形可能となるよう所定の弾性
変形特性を有し、上記金属部材は、上記セラミック部材
に押圧された上記プローブ先端が上記樹脂部材に突き刺
さらないよう所定の引っ張り強度を有し、上記セラミッ
ク部材は、曲げによりクラックが発生しないようその厚
さを所定の値以下に設定したものである。
【0007】また、この発明の請求項2に係るプローブ
先端付着異物の除去部材は、ヤング率が100〜400
kgf/mm2なる樹脂部材と、樹脂部材の表面に20
kgf/mm2以上の引っ張り強度を有し50〜150
オングストロームの厚さで成膜された金属部材と、金属
部材の表面に5ミクロン以下の厚さで成膜されたセラミ
ック部材とで構成されたものである。
【0008】また、この発明の請求項3に係るプローブ
先端付着異物の除去部材は、弾性変形する樹脂部材と、
樹脂部材の表面に成膜され所定の引っ張り強度を有する
金属部材と、金属部材の表面に成膜され金属部材より大
きな伸びを有する第2の金属部材と、第2の金属部材の
表面に所定の厚さで成膜されたセラミック部材とで構成
されたものである。
【0009】また、この発明の請求項4に係るプローブ
先端付着異物の除去部材は、ヤング率が100〜400
kgf/mm2なる樹脂部材と、樹脂部材の表面に20
kgf/mm2以上の引っ張り強度を有し50〜150
オングストロームの厚さで成膜された金属部材と、金属
部材の表面にCu、Al、Ag、Auのいずれか又はこ
れらの合金で成膜された第2の金属部材と、第2の金属
部材の表面に5ミクロン以下の厚さで成膜されたセラミ
ック部材とで構成されたものである。
【0010】また、この発明の請求項5に係るプローブ
先端付着異物の除去部材は、請求項1ないし4のいずれ
かにおいて、セラミック部材の表面の面粗度を大に形成
したものである。また、この発明の請求項6に係るプロ
ーブ先端付着異物の除去部材は、脂部材と、上記樹脂
部材の表面に成膜された金属部材と、上記金属部材の表
に成膜されためっき層と、上記めっき層に分散固着さ
れた硬質粒子とで構成され、プローブ先端を上記めっき
層の表面に押圧して付着異物を除去するプローブ先端付
着異物の除去部材であって、上記樹脂部材は、上記めっ
き層の表面が上記プローブ先端面に沿って変形可能とな
るよう所定の弾性変形特性を有し、上記金属部材は、上
記めっき層に押圧された上記プローブ先端が上記樹脂部
材に突き刺さらないよう所定の引っ張り強度を有し、上
記めっき層は、その厚さを5ミクロン以下に設定した
のである。
【0011】また、この発明の請求項7に係るプローブ
先端付着異物の除去部材は、ヤング率が100〜400
kgf/mm 2 なる樹脂部材と、樹脂部材の表面に20
kgf/mm 2 以上の引っ張り強度を有し50〜150
オングストロームの厚さで成膜された金属部材と、金属
部材の表面に5ミクロン以下の厚さのニッケルメッキに
より分散固着され少なくともニッケルメッキの厚さより
小さい径を有するセラミックの粒子とで構成されたもの
である。
【0012】また、この発明の請求項8に係るプローブ
先端付着異物の除去部材は、ヤング率が100〜400
kgf/mm 2 なる樹脂部材と、樹脂部材の表面に20
kgf/mm 2 以上の引っ張り強度を有し50〜150
オングストロームの厚さで成膜された金属部材と、金属
部材の表面に5ミクロン以下の厚さのニッケルメッキに
より分散固着され少なくともニッケルメッキの厚さより
小さい径を有するシリコンの粒子とで構成されたもので
ある。
【0013】また、この発明の請求項9に係るプローブ
先端付着異物の除去部材は、請求項1ないし8のいずれ
かにおいて、樹脂部材としてポリイミド系樹脂、ポリテ
トラフルオロエチレン系樹脂、シリコーン系樹脂のいず
れかを用いたものである。
【0014】また、この発明の請求項10に係るプロー
ブ先端付着異物の除去部材は、請求項1ないし9のいず
れかにおいて、樹脂部材の表面の面粗度を大に形成した
ものである。
【0015】また、この発明の請求項11に係るプロー
ブ先端付着異物の除去部材は、弾性変形する繊維部材
と、上記繊維部材の表面に成膜され所定の引っ張り強度
を有する金属部材と、上記金属部材の表面に所定の厚さ
で成膜されたセラミック部材とで構成され、上記繊維部
材内にアルコールを含浸したものである。
【0016】また、この発明の請求項12に係るプロー
ブ先端付着異物の除去部材は、弾性変形する繊維部材
と、繊維部材の表面に成膜され所定の引っ張り強度を有
する金属部材と、金属部材の表面に成膜された第2の金
属部材と、第2の金属部材の表面に所定の厚さで成膜さ
れたセラミック部材とで構成されたものである。
【0017】また、この発明の請求項13に係るプロー
ブ先端付着異物の除去部材は、請求項1ないし10のい
ずれかにおいて、表面に液体を吸収して保持する液体保
持部材を設けたものである。
【0018】また、この発明の請求項14に係るプロー
ブ先端付着異物の除去部材は、請求項13において、液
体保持部材に揮発性液体を保持させたものである。
【0019】また、この発明の請求項15に係るプロー
ブ先端付着異物の除去部材は、請求項13または14に
おいて、液体保持部材の表面を蒸発防止部材で覆ったも
のである。
【0020】また、この発明の請求項16に係るプロー
ブ先端付着異物の除去部材は、請求項1ないし15のい
ずれかにおいて、シリコンウエハの表面に接着層を介し
て貼着されたものである。
【0021】また、この発明の請求項17に係るプロー
ブ先端付着異物の除去部材は、請求項1ないし15のい
ずれかにおいて、シリコンウエハと同一形状、同一寸法
に形成された基台の表面に接着層を介して貼着されたも
のである。
【0022】また、この発明の請求項18に係るプロー
ブ先端付着異物の除去部材の製造方法は、シリコンウエ
ハまたは上記シリコンウエハと同一形状、同一寸法に形
成された基台上に請求項1ないし10のいずれかに記載
樹脂部材、金属部材およびセラミック部材を順次成膜
してなるプローブ先端付着異物の除去部材の製造方法に
おいて、上記樹脂部材を上記シリコンウエハまたは基台
上に接着層を介して載置し真空中で圧着することにより
成膜するようにしたものである。
【0023】また、この発明の請求項19に係るプロー
ブ先端付着異物の除去部材の製造方法は、シリコンウエ
ハまたは上記シリコンウエハと同一形状、同一寸法に形
成された基台上に請求項1ないし10のいずれかに記載
樹脂部材、金属部材およびセラミック部材を順次成膜
してなるプローブ先端付着異物の除去部材の製造方法に
おいて、上記樹脂部材を上記シリコンウエハまたは基台
上にスピンコートにて成膜するようにしたものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1における
プローブ先端付着異物の除去部材の構成を示す断面図で
ある。図において、4はプローブで先端面4aは球状に
形成されている。5は例えばヤング率が300kgf/
mm2のポリイミド樹脂でなる基材としての樹脂部材、
6はこの樹脂部材5の表面に比較的引っ張り強度の高い
金属材料、例えば20kgf/mm2以上の引っ張り強
度を有するTiを、50〜150オングストロームの厚
さで成膜して形成される金属部材、7はこの金属部材6
の表面にTiNを5ミクロン以下の厚さで成膜して形成
されたセラミック部材である。
【0025】上記のように構成されたプローブ先端付着
異物の除去部材において、まず基材としての樹脂部材5
は、プローブ4の先端面4aの球状(例えば球R0.0
05〜0.02mm)に沿って変形する必要がある。そ
のためには機械的性質としてヤング率が100〜400
kgf/mm2である必要があるので、これを満足する
ヤング率が300kgf/mm2のポリイミド樹脂を適
用している。なお、樹脂部材5はポリイミド樹脂に限定
されるものではなく、上記ヤング率を満足する弾性材料
であれば良く、ポリテトラフルオロエチレン系樹脂、シ
リコン樹脂等を適用してもプローブ4の先端面4aの
球状に沿って変形する。
【0026】又、例えば先端部の直径が0.03mm、
先端面4aが球R0.02mmのプローブ4が接触圧力
7gで樹脂部材5の表面に接触した場合、樹脂部材5の
表面に働く引っ張り応力は100kgf/mm2のオー
ダになる。したがって、ポリイミドの一般的な引っ張り
強さ10〜20kgf/mm2では、プローブ4の先端
部が樹脂部材5に突き刺さってしまうことになる。そこ
で樹脂部材5の表面にTiを50〜150オングストロ
ームの厚さで成膜することにより金属部材6を形成し接
触応力に耐えうるようにしている。
【0027】すなわち、Tiは通常薄膜でない状態での
引っ張り強度は最大60kgf/mm2程度となるが、
薄膜化することで材料欠陥の存在確立が減少し、室温、
バルクでの最大の引っ張り強度に比べて2〜3倍に向上
するため、50〜150オングストロームの薄膜とする
ことにより最大180kgf/mm2の引っ張り強度と
なるので、プローブ4が樹脂部材5に突き刺さって表面
が破れるのを防止している。なお、金属部材6はTiに
限定されるものではなく、比較的引っ張り強度の高い金
属材料、例えば20kgf/mm2以上の引っ張り強度
を有するW等でも良い。
【0028】さらに又、金属部材6の表面に研磨層とし
て機能するセラミック部材7としてTiNを0.1〜5
ミクロンの厚さで成膜する。このTiN膜の厚さが0.
1ミクロンの時、TiN膜の面粗さはほとんど樹脂部材
5の面粗さが反映され0.05ミクロンRmax程度と
なる。又、TiN膜の厚さが増えるにしたがって面粗さ
は悪くなるが、TiN膜の厚さが5ミクロン程度の時に
は1ミクロンRmax程度となる。そして、これ以上の
膜厚さとなると膜の柔軟性を失わせ、TiN膜に曲げに
よるクラックが入り膜が剥がれることがある。なお、セ
ラミック部材7としては、TiNの他にダイヤモンド、
TiCN、Si等のセラミック系材料で、CVD、スパ
ッタリングおよびイオンプレーティング等で成膜可能な
ものであれば何でも適用できる。
【0029】このように上記実施の形態1によれば、基
材としてヤング率が100〜400kgf/mm2でな
る樹脂部材5を用いることにより、プローブ4の先端面
4aに沿って変形が可能になり、又、この樹脂部材5の
表面に20kgf/mm2以上の引っ張り強度を有し5
0〜150オングストロームの厚さで成膜された金属部
材6を配置することにより、プローブ4の先端が樹脂部
材5に突き刺さって表面が破れるのを防止し、さらに
又、金属部材6の表面に研磨層として0.1〜5ミクロ
ンの厚さのセラミック部材7を形成することにより、セ
ラミック部材7が金属部材6から剥がれるのを防止して
いるので、クリーニングを繰り返してもプローブ4の先
端がやせて細くなるのを防止することが可能となり、且
つ寿命の長いプローブ先端付着異物の除去部材を得るこ
とができる。
【0030】なお、上記実施の形態1における構成で
は、樹脂部材5としてポリイミド樹脂を用いているが、
ポリイミド樹脂は耐熱性に優れているため、金属部材6
の成膜時に樹脂部材5が250〜260℃に昇温する
が、十分に耐えることが可能である。
【0031】実施の形態2.図2はこの発明の実施の形
態2におけるプローブ先端付着異物の除去部材の構成を
示す断面図である。図において、上記実施の形態1にお
けると同様な部分は同一符号を付して説明する。8は金
属部材6の表面にAl合金を0.1ミクロンの厚さで成
膜して形成される第2の金属部材で、金属部材6とセラ
ミック部材7との間に介在されている。
【0032】このように上記実施の形態2によれば、金
属部材6とセラミック部材7との間にAl合金を0.1
ミクロンの厚さで成膜して形成された第2の金属部材8
を介在させたので、プローブの先端面の接触による曲げ
モーメントで、万が一セラミック部材7に亀裂が発生し
ても、伸びの大きい第2の金属部材8により亀裂が金属
部材6に伝播するのをくい止めることができる。なお、
上記構成では第2の金属部材8としてAl合金を適用し
たが、材料として伸びの大きいCu、Ag、Auのいず
れか、又はこれらの合金で成膜することにより同様の効
果を得ることができる。
【0033】実施の形態3.図3はこの発明の実施の形
態3におけるプローブ先端付着異物の除去部材の構成を
示す断面図である。図において、上記実施の形態1にお
けると同様な部分は同一符号を付して説明する。9は金
属部材6の表面にTiNを5ミクロン以下の厚さで成膜
され、その表面にイオン粒子10を照射して荒らすこと
により面粗度が大に形成されたセラミック部材である。
【0034】このように上記実施の形態3によれば、研
磨層としてのセラミック部材9の表面をスパッタリング
により荒らして面粗度を大にしているので、研磨特性を
向上させて付着異物の除去を容易とする。
【0035】なお、上記実施の形態1のように、樹脂部
材5の表面に金属部材6を50〜150オングストロー
ムの厚さで形成し、さらにその表面に0.1ミクロンの
厚さでセラミック部材7を形成した場合、上述したよう
にその表面粗さは、ほとんど樹脂部材5の表面粗さが反
映され0.05ミクロンRmax程度となり、膜の厚さ
が厚くなるにしたがって面粗さも悪くなるが、セラミッ
ク部材7としてTiNを適用した場合、膜の柔軟性、コ
ストの面から厚さ5ミクロンが限界であり、このときの
面粗さは1ミクロン程度であるが、本実施の形態3にお
けるようにスパッタリングでセラミック部材9の表面を
荒らすことにより、最大3ミクロン程度の面粗さに加工
することが可能になり研磨特性は向上する。
【0036】実施の形態4. 図4はこの発明の実施の形態4におけるプローブ先端付
着異物の除去部材の構成を示す断面図である。図におい
て、上記実施の形態1におけると同様な部分は同一符号
を付して説明する。11は金属部材6の表面に1ミクロ
ンの厚さで形成されたニッケルメッキ層、12はこのニ
ッケルメッキ層11により分散固着されたSi粒子で、
ニッケルメッキ層11の厚さより小さい値の0.3ミク
ロンの径を有している。
【0037】このように上記実施の形態4によれば、金
属部材6の表面に5ミクロン以下のニッケルメッキ層1
1を形成し、このニッケルメッキ層11によりSi粒子
12を分散固着させるようにしているので、図に示すよ
うにSi粒子12の角がニッケルメッキ層11から突出
し、プローブの先端面に付着した異物をこすり落とすた
め、汚染物質を効率良く除去できる。なお、上記構成で
Si粒子12をニッケルメッキ層11により分散固着
させて研磨層としているが、これに限定されるものでは
なくセラミック系材料の粒子を適用することもできる。
しかしながら、Si粒子12を適用すれば、プローブの
先端面に付着したアルミがシリコンとの化学反応により
凝着し、より効率的に汚染物質が除去できる。又、メッ
キ層としては無電解メッキが最も適しているが、金属部
材6に成膜しているため電解メッキも可能である。
【0038】実施の形態5.図5はこの発明の実施の形
態5におけるプローブ先端付着異物の除去部材の構成を
示す断面図である。図において、上記実施の形態1にお
けると同様な部分は同一符号を付して説明する。13は
表面が例えば化学薬品による腐食、イオン粒子の衝突、
サンドブラスト等により荒らされ、面粗度が大に形成さ
れた樹脂部材、14、15はこの樹脂部材13の表面に
順次成膜して形成された金属部材およびセラミック部材
で、上記実施の形態1における金属部材6およびセラミ
ック部材7と同様のものが適用されている。
【0039】このように上記実施の形態5によれば、樹
脂部材13の表面の面粗度を大に形成し、その上に順次
金属部材14およびセラミック部材15を成膜により形
成するようにしているので、除去部材の表面として1〜
10ミクロンオーダの粗さを容易に得ることができ、プ
ローブ先端付着異物の除去効率の向上を図ることが可能
になる。なお、上記実施の形態5においては、上記実施
の形態1におけると同様に、樹脂部材13の上に金属部
材14およびセラミック部材15を順次形成した場合に
ついて説明したが、上記実施の形態2におけると同様
に、金属部材14とセラミック部材15の間に第2の金
属部材が形成された場合に適用しても同様の効果を発揮
し得ることは言うまでもない。
【0040】実施の形態6.図6はこの発明の実施の形
態6におけるプローブ先端付着異物の除去部材の構成を
示す断面図である。図において、上記実施の形態1にお
けると同様な部分は同一符号を付して説明する。16は
例えばポリイミド繊維等でなる繊維部材で、見かけ上の
ヤング率が上記実施の形態1における樹脂部材5と同程
度のものが用いられており、内部にアルコールが含浸さ
れている。17、18はこの繊維部材16の表面に順次
成膜して形成された金属部材およびセラミック部材で、
上記実施の形態1における金属部材6およびセラミック
部材7と同様のものが適用されている。
【0041】このように上記実施の形態6によれば、最
下層に繊維部材16を形成しているので、プローブ4の
先端4aがセラミック部材18および金属部材17を突
き抜けて繊維部材16と接触し、先端4aと繊維部材1
6との相対滑りによりプローブ先端付着異物が除去さ
れ、さらに、繊維部材16内に含浸されたアルコールの
表面張力によりプローブ先端付着異物除去の際に発生す
る微細なゴミを捕らえて、大気中に飛散するのを防止す
ることができる。
【0042】なお、上記実施の形態6の構成では、繊維
部材16としてポリイミド繊維等の樹脂繊維を例に説明
したが、布状に加工ができ、見かけ上のヤング率が樹脂
繊維と同じ程度にできれば、金属繊維を適用できること
は言うまでもない。
【0043】実施の形態7.図7はこの発明の実施の形
態7におけるプローブ先端付着異物の除去部材の構成を
示す断面図である。図において、上記実施の形態1にお
けると同様な部分は同一符号を付して説明する。19は
セラミック部材7の表面に設けられ、例えば細い繊維で
加工された布、スポンジ等でなる液体保持部材で、例え
ばアルコール等の液体20が含浸されている。21は液
体保持部材19の表面を覆うように設けられ、例えば樹
脂フイルム等でなる蒸発防止部材である。
【0044】このように、上記実施の形態7によれば、
セラミック部材7の表面に液体20が含浸された液体保
持部材19を設け、プローブ4の先端4aが液体保持部
材19を突き抜けてセラミック部材7の表面に接触する
ようにしているので、プローブ4の先端4aとセラミッ
ク部材7の相対滑りによりプローブ4から除去された酸
化アルミ等のゴミや、接触によって割られたセラミック
部材7の破片が発生しても、液体保持部材19の繊維で
引っかけるとともに液体20の表面張力により吸着する
ことができるので、研磨後のプローブ4の清浄度が維持
でき、ウエハテスト時における接触不良等の不具合を防
止することが可能になる。
【0045】また、液体保持部材19の表面を覆うよう
に蒸発防止部材21を設けているので、アルコール等の
液体20の蒸発を防止することが可能になる。なお、液
体20としてアルコールを例に説明したが、プローブ先
端付着異物の除去作業後にプローブ4を腐食させず、揮
発するものであれば良くこれに限定されるものではな
い。
【0046】実施の形態8. 図8はこの発明の実施の形態8におけるプローブ先端付
着異物の除去部材の構成を示す平面図、図9は図8にお
ける線IX−IXに沿った断面を示す断面図である。図
において、上記実施の形態1におけると同様な部分は同
一符号を付して説明する。22は例えばポリテトラフル
オロエチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン等のプラ
スチック板でなる基台で、シリコンウエハと同一形状、
同一寸法に形成されており、表面に樹脂部材5、金属部
材6およびセラミック部材7でなる除去部材23が、例
えばポリイミド材料もしくはエポキシ系の接着剤でなる
接着層24を介して貼着されている。
【0047】このように上記実施の形態8によれば、除
去部材23をシリコンウエハと同一形状、同一寸法に形
成された基台22の表面に貼着させたので、プロービン
グ装置によりシリコンウエハと同様に搬送することがで
きるようになるため、シリコンウエハの所定枚数毎に除
去部材23が貼着された基台22をセットしておくこと
で、プローブの先端に付着した異物を自動的に除去する
ことができ、また、基台22にポリテトラフルオロエチ
レン、ポリエチレン、ポリプロピレン等のプラスチック
板を適用すれば、耐薬品性に優れているため、除去部材
23に付着したアルミ等を酸やアルカリで化学的に除去
し、繰り返し再生できるので除去部材23の長寿命化が
可能になる。さらにまた、基台22に代えてシリコンウ
エハに除去部材23を直接、接着層24を介して貼着す
るようにしても同様の効果を得ることができる。
【0048】実施の形態9.上記実施の形態1ないし8
においては、除去部材の構成について説明を行ったが、
この実施の形態9では上記実施の形態8におけるよう
に、基台22または直接シリコンウエハ上に除去部材2
3を貼着する製造方法について説明する。まず、基台2
2上に例えば硬化前のポリイミド材料もしくはエポキシ
系の接着剤等の接着層24を介して樹脂部材5を載置す
る。そして、真空中においてプレスで加圧することによ
り樹脂部材5を基台22上に圧着する。その後、この樹
脂部材5の上に金属部材6およびセラミック部材7を順
次成膜して、プローブ先端付着異物の除去部材が完成す
る。
【0049】このように上記実施の形態9によれば、基
台22上に接着層24を介して樹脂部材5を載置し、真
空中で加圧することにより樹脂部材5と基台22を圧着
するようにしているので、樹脂部材5として十分な厚み
のものを容易に得ることができるようになる。
【0050】実施の形態10.上記実施の形態9では、
基台22上に接着層24を介して樹脂部材5を載置し、
真空中で加圧することにより樹脂部材5と基台22を圧
着するようにしているが、この実施の形態10における
製造方法は、樹脂材料を基台22上に載置しこれをスピ
ンコートすることにより膜を形成するとともに、加熱乾
燥させることにより硬化して樹脂部材5を形成し、その
後、この樹脂部材5の上に金属部材6およびセラミック
部材7を順次成膜して、プローブ先端付着異物の除去部
材を完成するようにしたものである。
【0051】このように上記実施の形態10によれば、
樹脂材料を基台22上に直接スピンコートすることによ
り樹脂部材5を形成するようにしているので、接着工程
を省略することができ、製造コストの低減や製造期間の
短縮を図ることができる。
【0052】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、脂部材と、上記樹脂部材の表面に成膜された金
属部材と、上記金属部材の表面に成膜されたセラミック
部材とで構成され、プローブ先端を上記セラミック部材
の表面に押圧して付着異物を除去するプローブ先端付着
異物の除去部材であって、上記樹脂部材は、上記セラミ
ック部材の表面が上記プローブ先端面に沿って変形可能
となるよう所定の弾性変形特性を有し、上記金属部材
は、上記セラミック部材に押圧された上記プローブ先端
が上記樹脂部材に突き刺さらないよう所定の引っ張り強
度を有し、上記セラミック部材は、曲げによりクラック
が発生しないようその厚さを所定の値以下に設定した
で、プローブの先端がやせて細くなるのを防止し、長寿
命化が可能なプローブ先端付着異物の除去部材を提供す
ることができる。
【0053】また、この発明の請求項2によれば、ヤン
グ率が100〜400kgf/mm2なる樹脂部材と、
樹脂部材の表面に20kgf/mm2以上の引っ張り強
度を有し50〜150オングストロームの厚さで成膜さ
れた金属部材と、金属部材の表面に5ミクロン以下の厚
さで成膜されたセラミック部材とで構成したので、プロ
ーブの先端がやせて細くなるのを防止し、長寿命化が可
能なプローブ先端付着異物の除去部材を提供することが
できる。
【0054】また、この発明の請求項3によれば、弾性
変形する樹脂部材と、樹脂部材の表面に成膜され所定の
引っ張り強度を有する金属部材と、金属部材の表面に成
膜され金属部材より大きな伸びを有する第2の金属部材
と、第2の金属部材の表面に所定の厚さで成膜されたセ
ラミック部材とで構成したので、プローブの先端がやせ
て細くなるのを防止するとともに、セラミック部材の亀
裂が金属部材に伝播するのを防止して、さらに長寿命化
が可能なプローブ先端付着異物の除去部材を提供するこ
とができる。
【0055】また、この発明の請求項4によれば、ヤン
グ率が100〜400kgf/mm2なる樹脂部材と、
樹脂部材の表面に20kgf/mm2以上の引っ張り強
度を有し50〜150オングストロームの厚さで成膜さ
れた金属部材と、金属部材の表面にCu、Al、Ag、
Auのいずれか又はこれらの合金で成膜された第2の金
属部材と、第2の金属部材の表面に5ミクロン以下の厚
さで成膜されたセラミック部材とで構成したので、プロ
ーブの先端がやせて細くなるのを防止するとともに、セ
ラミック部材の亀裂が金属部材に伝播するのを防止し
て、さらに長寿命化が可能なプローブ先端付着異物の除
去部材を提供することができる。
【0056】また、この発明の請求項5によれば、請求
項1ないし4のいずれかにおいて、プローブの先端がや
せて細くなるのを防止し、長寿命化が可能であることは
勿論のこと、研磨特性の向上が可能なプローブ先端付着
異物の除去部材を提供することができる。また、この発
明の請求項6によれば、脂部材と、上記樹脂部材の表
面に成膜された金属部材と、上記金属部材の表面に成
されためっき層と、上記めっき層に分散固着された硬質
粒子とで構成され、プローブ先端を上記めっき層の表面
に押圧して付着異物を除去するプローブ先端付着異物の
除去部材であって、上記樹脂部材は、上記めっき層の表
面が上記プローブ先端面に沿って変形可能となるよう所
定の弾性変形特性を有し、上記金属部材は、上記めっき
層に押圧された上記プローブ先端が上記樹脂部材に突き
刺さらないよう所定の引っ張り強度を有し、上記めっき
層は、その厚さを5ミクロン以下に設定したので、プロ
ーブの先端がやせて細くなるのを防止し、長寿命化が可
能であることは勿論のこと、研磨特性の向上が可能なプ
ローブ先端付着異物の除去部材を提供することができ
る。
【0057】また、この発明の請求項7によれば、ヤン
グ率が100〜400kgf/mm 2 なる樹脂部材と、
樹脂部材の表面に20kgf/mm 2 以上の引っ張り強
度を有し50〜150オングストロームの厚さで成膜さ
れた金属部材と、金属部材の表面に5ミクロン以下の厚
さのニッケルメッキにより分散固着され少なくともニッ
ケルメッキの厚さより小さい径を有するセラミックの粒
子とで構成したので、プローブの先端がやせて細くなる
のを防止し、長寿命化が可能であることは勿論のこと、
研磨特性の向上が可能なプローブ先端付着異物の除去部
材を提供することができる。
【0058】また、この発明の請求項8によれば、ヤン
グ率が100〜400kgf/mm 2 なる樹脂部材と、
樹脂部材の表面に20kgf/mm 2 以上の引っ張り強
度を有し50〜150オングストロームの厚さで成膜さ
れた金属部材と、金属部材の表面に5ミクロン以下の厚
さのニッケルメッキにより分散固着され少なくともニッ
ケルメッキの厚さより小さい径を有するシリコンの粒子
とで構成したので、プローブの先端がやせて細くなるの
を防止し、長寿命化が可能であることは勿論のこと、さ
らに研磨特性の向上が可能なプローブ先端付着異物の除
去部材を提供することができる。
【0059】また、この発明の請求項9によれば、請求
項1ないし8のいずれかにおいて、樹脂部材としてポリ
イミド系樹脂、ポリテトラフルオロエチレン系樹脂、シ
リコーン系樹脂のいずれかを用いたので、プローブの先
端がやせて細くなるのを防止し、長寿命化が可能である
ことは勿論のこと、基材の耐熱性を向上させることが可
能なプローブ先端付着異物の除去部材を提供することが
できる。
【0060】また、この発明の請求項10によれば、請
求項1ないし9のいずれかにおいて、樹脂部材の表面の
面粗度を大に形成したので、プローブの先端がやせて細
くなるのを防止し、長寿命化が可能であることは勿論の
こと、除去効率の向上が可能なプローブ先端付着異物の
除去部材を提供することができる。
【0061】また、この発明の請求項11によれば、弾
性変形する繊維部材と、上記繊維部材の表面に成膜され
所定の引っ張り強度を有する金属部材と、上記金属部材
の表面に所定の厚さで成膜されたセラミック部材とで構
成され、上記繊維部材内にアルコールを含浸したので、
プローブの先端がやせて細くなるのを防止し、長寿命化
が可能であることは勿論のこと、除去異物の大気中への
飛散を防止することが可能なプローブ先端付着異物の除
去部材を提供することができる。
【0062】また、この発明の請求項12によれば、弾
性変形する繊維部材と、繊維部材の表面に成膜され所定
の引っ張り強度を有する金属部材と、金属部材の表面に
成膜された第2の金属部材と、第2の金属部材の表面に
所定の厚さで成膜されたセラミック部材とで構成したの
で、プローブの先端がやせて細くなるのを防止し、長寿
命化が可能であることは勿論のこと、除去異物の大気中
への飛散を防止することが可能なプローブ先端付着異物
の除去部材を提供することができる。
【0063】また、この発明の請求項13によれば、請
求項1ないし10のいずれかにおいて、表面に液体を吸
収して保持する液体保持部材を設けたので、プローブの
先端がやせて細くなるのを防止し、長寿命化が可能であ
ることは勿論のこと、除去異物の大気中への飛散を防止
することが可能なプローブ先端付着異物の除去部材を提
供することができる。
【0064】また、この発明の請求項14によれば、請
求項13において、液体保持部材に揮発性液体を保持さ
せたので、プローブの先端がやせて細くなるのを防止
し、長寿命化が可能であることは勿論のこと、除去異物
の大気中への飛散をさらに防止することが可能なプロー
ブ先端付着異物の除去部材を提供することができる
【0065】また、この発明の請求項15によれば、請
求項13または14において、液体保持部材の表面を蒸
発防止部材で覆ったので、液体の蒸発を防止することが
可能なプローブ先端付着異物の除去部材を提供すること
ができる。
【0066】また、この発明の請求項16によれば、請
求項1ないし15のいずれかにおいて、シリコンウエハ
の表面に接着層を介して貼着するようにしたので、自動
化が可能なプローブ先端付着異物の除去部材を提供する
ことができる。
【0067】また、この発明の請求項17によれば、請
求項1ないし15のいずれかにおいて、シリコンウエハ
と同一形状、同一寸法に形成された基台の表面に接着層
を介して貼着するようにしたので、自動化ならびに長寿
命化が可能なプローブ先端付着異物の除去部材を提供す
ることができる。
【0068】また、この発明の請求項18によれば、シ
リコンウエハまたは上記シリコンウエハと同一形状、同
一寸法に形成された基台上に請求項1ないし10のいず
れかに記載の樹脂部材、金属部材およびセラミック部材
を順次成膜してなるプローブ先端付着異物の除去部材の
製造方法において、上記樹脂部材を上記シリコンウエハ
または基台上に接着層を介して載置し真空中で圧着する
ことにより成膜するようにしたので、十分な厚みの樹脂
部材を容易に得ることが可能なプローブ先端付着異物の
除去部材の製造方法を提供することができる。
【0069】また、この発明の請求項19によれば、シ
リコンウエハまたは上記シリコンウエハと同一形状、同
一寸法に形成された基台上に請求項1ないし10のいず
れかに記載の樹脂部材、金属部材およびセラミック部材
を順次成膜してなるプローブ先端付着異物の除去部材の
製造方法において、上記樹脂部材を上記シリコンウエハ
または基台上にスピンコートにて成膜するようにしたの
で、接着工程を省略することが可能なプローブ先端付着
異物の除去部材の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1におけるプローブ先
端付着異物の除去部材の構成を示す断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態2におけるプローブ先
端付着異物の除去部材の構成を示す断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態3におけるプローブ先
端付着異物の除去部材の構成を示す断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態4におけるプローブ先
端付着異物の除去部材の構成を示す断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態5におけるプローブ先
端付着異物の除去部材の構成を示す断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態6におけるプローブ先
端付着異物の除去部材の構成を示す断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態7におけるプローブ先
端付着異物の除去部材の構成を示す断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態8におけるプローブ先
端付着異物の除去部材の構成を示す平面図である。
【図9】 図8における線IX−IXに沿った断面を示
す断面図である。
【図10】 従来のプローブ先端付着異物の除去部材の
研磨時におけるプローブとの関係を示す断面図である。
【符号の説明】
4 プローブ、4a 先端、5,13 樹脂部材、6,
14,17 金属部材、7,9,15,18 セラミッ
ク部材、8 第2の金属部材、10 イオン粒子、11
ニッケルメッキ層、12 Si粒子、16 繊維部
材、19 液体保持部材、20 液体、21 蒸発防止
部材、22 基台、23 除去部材、24 接着層。
フロントページの続き (72)発明者 三木 一伸 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 加納 睦 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 長田 隆弘 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−244074(JP,A) 実開 平7−26772(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/66 G01R 1/06 G01R 31/28

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脂部材と、上記樹脂部材の表面に成膜
    された金属部材と、上記金属部材の表面に成膜されたセ
    ラミック部材とで構成され、プローブ先端を上記セラミ
    ック部材の表面に押圧して付着異物を除去するプローブ
    先端付着異物の除去部材であって、 上記樹脂部材は、上記セラミック部材の表面が上記プロ
    ーブ先端面に沿って変形可能となるよう所定の弾性変形
    特性を有し、 上記金属部材は、上記セラミック部材に押圧された上記
    プローブ先端が上記樹脂部材に突き刺さらないよう所定
    の引っ張り強度を有し、 上記セラミック部材は、曲げによりクラックが発生しな
    いようその厚さを所定の値以下に設定した ことを特徴と
    するプローブ先端付着異物の除去部材。
  2. 【請求項2】 ヤング率が100〜400kgf/mm
    なる樹脂部材と、上記樹脂部材の表面に20kgf/
    mm以上の引っ張り強度を有し50〜150オングス
    トロームの厚さで成膜された金属部材と、上記金属部材
    の表面に5ミクロン以下の厚さで成膜されたセラミック
    部材とで構成されたことを特徴とするプローブ先端付着
    異物の除去部材。
  3. 【請求項3】 弾性変形する樹脂部材と、上記樹脂部材
    の表面に成膜され所定の引っ張り強度を有する金属部材
    と、上記金属部材の表面に成膜され上記金属部材より大
    きな伸びを有する第2の金属部材と、上記第2の金属部
    材の表面に所定の厚さで成膜されたセラミック部材とで
    構成されたことを特徴とするプローブ先端付着異物の除
    去部材。
  4. 【請求項4】 ヤング率が100〜400kgf/mm
    なる樹脂部材と、上記樹脂部材の表面に20kgf/
    mm以上の引っ張り強度を有し50〜150オングス
    トロームの厚さで成膜された金属部材と、上記金属部材
    の表面にCu、Al、Ag、Auのいずれか又はこれら
    の合金で成膜された第2の金属部材と、上記第2の金属
    部材の表面に5ミクロン以下の厚さで成膜されたセラミ
    ック部材とで構成されたことを特徴とするプローブ先端
    付着異物の除去部材。
  5. 【請求項5】 セラミック部材の表面の面粗度が大に形
    成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいず
    れかに記載のプローブ先端付着異物の除去部材。
  6. 【請求項6】 脂部材と、上記樹脂部材の表面に成膜
    された金属部材と、上記金属部材の表面に成膜されため
    っき層と、上記めっき層に分散固着された硬質粒子とで
    構成され、プローブ先端を上記めっき層の表面に押圧し
    て付着異物を除去するプローブ先端付着異物の除去部材
    であって、 上記樹脂部材は、上記めっき層の表面が上記プローブ先
    端面に沿って変形可能となるよう所定の弾性変形特性を
    有し、 上記金属部材は、上記めっき層に押圧された上記プロー
    ブ先端が上記樹脂部材に突き刺さらないよう所定の引っ
    張り強度を有し、 上記めっき層は、その厚さを5ミクロン以下に設定した
    ことを特徴とするプローブ先端付着異物の除去部材。
  7. 【請求項7】 ヤング率が100〜400kgf/mm
    なる樹脂部材と、上記樹脂部材の表面に20kgf/
    mm以上の引っ張り強度を有し50〜150オングス
    トロームの厚さで成膜された金属部材と、上記金属部材
    の表面に5ミクロン以下の厚さのニッケルメッキにより
    分散固着され少なくとも上記ニッケルメッキの厚さより
    小さい径を有するセラミックの粒子とで構成されたこと
    を特徴とするプローブ先端付着異物の除去部材。
  8. 【請求項8】 ヤング率が100〜400kgf/mm
    なる樹脂部材と、上記樹脂部材の表面に20kgf/
    mm以上の引っ張り強度を有し50〜150オングス
    トロームの厚さで成膜された金属部材と、上記金属部材
    の表面に5ミクロン以下の厚さのニッケルメッキにより
    分散固着され少なくとも上記ニッケルメッキの厚さより
    小さい径を有するシリコンの粒子とで構成されたことを
    特徴とするプローブ先端付着異物の除去部材。
  9. 【請求項9】 樹脂部材はポリイミド系樹脂、ポリテト
    ラフルオロエチレン系樹脂、シリコーン系樹脂のいずれ
    かであることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか
    に記載のプローブ先端付着異物の除去部材。
  10. 【請求項10】 樹脂部材の表面は面粗度が大に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか
    に記載のプローブ先端付着異物の除去部材。
  11. 【請求項11】 弾性変形する繊維部材と、上記繊維部
    材の表面に成膜され所定の引っ張り強度を有する金属部
    材と、上記金属部材の表面に所定の厚さで成膜されたセ
    ラミック部材とで構成され 上記繊維部材内にアルコールを含浸した ことを特徴とす
    るプローブ先端付着異物の除去部材。
  12. 【請求項12】 弾性変形する繊維部材と、上記繊維部
    材の表面に成膜され所定の引っ張り強度を有する金属部
    材と、上記金属部材の表面に成膜された第2の金属部材
    と、上記第2の金属部材の表面に所定の厚さで成膜され
    たセラミック部材とで構成されたことを特徴とするプロ
    ーブ先端付着異物の除去部材。
  13. 【請求項13】 表面に液体を吸収して保持する液体保
    持部材が設けられていることを特徴とする請求項1ない
    し10のいずれかに記載のプローブ先端付着異物の除去
    部材。
  14. 【請求項14】 液体保持部材には揮発性液体が保持さ
    れていることを特徴とする請求項13記載のプローブ先
    端付着異物の除去部材。
  15. 【請求項15】 液体保持部材の表面を蒸発防止部材で
    覆ったことを特徴とする請求項13または14記載のプ
    ローブ先端付着異物の除去部材。
  16. 【請求項16】 シリコンウエハの表面に接着層を介し
    て貼着されていることを特徴とする請求項1ないし15
    のいずれかに記載のプローブ先端付着異物の除去部材。
  17. 【請求項17】 シリコンウエハと同一形状、同一寸法
    に形成された基台の表面に接着層を介して貼着されてい
    ることを特徴とする請求項1ないし15のいずれかに記
    載のプローブ先端付着異物の除去部材。
  18. 【請求項18】 シリコンウエハまたは上記シリコンウ
    エハと同一形状、同一寸法に形成された基台上に請求項
    1ないし10のいずれかに記載の樹脂部材、金属部材お
    よびセラミック部材を順次成膜してなるプローブ先端付
    着異物の除去部材の製造方法において、上記樹脂部材を
    上記シリコンウエハまたは基台上に接着層を介して載置
    し真空中で圧着することにより成膜するようにしたこと
    を特徴とするプローブ先端付着異物除去部材の製造方
    法。
  19. 【請求項19】 シリコンウエハまたは上記シリコンウ
    エハと同一形状、同一寸法に形成された基台上に請求項
    1ないし10のいずれかに記載の樹脂部材、金属部材お
    よびセラミック部材を順次成膜してなるプローブ先端付
    着異物の除去部材の製造方法において、上記樹脂部材を
    上記シリコンウエハまたは基台上にスピンコートにて成
    膜するようにしたことを特徴とするプローブ先端付着異
    物の除去部材の製造方法。
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