JP3238324U - コンセント改良構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】プラグの抜き差しを楽にするコンセント改良構造を提供する。【解決手段】2つの挿入ピン2を備えたプラグ1を差し込むためのコンセント改良構造であって、コンセント改良構造は座体10と、回転キャップ20と、二対の電気挟持片30と、弾性手段と、を備え、回転キャップは、座体に枢設されて、抜き差し位置と通電位置との間で回転でき、各一対の電気挟持片は、座体内に設けられ、互いに電気的に接続されている固定挟持片31と、可動挟持片32と、を有し、可動挟持片が突起321を有し、復帰位置と蓄力位置との間を移動でき、弾性手段は、可動挟持片が蓄力位置に向かって移動すると、弾性力が蓄積され、弾性力を解放して可動挟持片を復帰位置に移動するために用いられ、回転キャップが抜き差し位置から通電位置へ回転する過程で、弾性手段は弾性力を蓄積してから弾性力を解放し、最後に可動挟持片が挿入ピンに接触して電気的接続を形成する。【選択図】図3
Description
本考案は、コンセントに関し、特に、使用者がプラグを抜き差しすることを楽にするコンセント構造に関する。
従来の技術において、コンセント構造内部に導電挟持片が設けられ、使用者がプラグをコンセントに差し込んだ後、プラグの挿入ピンは、導電挟持片に挟持され、一方、プラグをコンセントに電気的に接続させ、他方ではわずかな外力だけでプラグがコンセントから離れないよう、挿入ピンに挟持力を与えられている。したがってプラグを抜きたい場合(特に固定されていない電源タップのコンセントの場合)、使用者は通常、片方の手でコンセントを押さえ、もう一方の手でプラグを抜く必要があり、すなわち、使用者は通常、片手だけで電源タップのコンセントからプラグを抜くことができないようになっていた。
本考案の目的の1つは、使用者がプラグを抜き差しすることを楽にする別のコンセント改良構造を提供することである。
上記の目的及び他の目的を達成するため、本考案は、2つの挿入ピンを備えたプラグを差し込むためのコンセント改良構造を提供する。前記コンセントの改良構造は、座体と、回転キャップと、二対の電気挟持片と、弾性手段と、を備え、回転キャップは、座体に枢設されて、抜き差し位置と通電位置との間で回転でき、抜き差し位置から通電位置へ回転する経路上に第1ストローク及び第2ストロークを順次含み、かつ回転キャップが回転キャップ本体と、一対の刃受穴と、を有し、前記一対の刃受穴が回転キャップ本体を貫通し、各々前記2つの挿入ピンに挿設され、各一対の電気挟持片は、座体内に設けられ、互いに電気的に接続されている固定挟持片と、可動挟持片と、を有し、可動挟持片が復帰位置と蓄力位置との間を移動でき、前記一対の電気挟持片が各々前記刃受穴の1つに対応し、弾性手段は、可動挟持片が蓄力位置に向かって移動すると、弾性力が蓄積され、弾性力を解放して可動挟持片を復帰位置に移動するために用いられ、回転キャップが抜き差し位置にある場合、回転キャップに面する方向から見ると、各刃受穴とそれに対応する電気挟持片の輪郭が重ならず、前記二対の電気挟持片は刃受穴内に挿設されている挿入ピンと電気的接続を形成できず、前記回転キャップが通電位置に向かって回転し、第1ストローク内にある場合、各々前記2つの可動挟持片を蓄力位置に向かって押し、弾性手段に弾性力を蓄積させ、回転キャップが第1ストロークから第2ストロークに入ると、弾性手段は弾性力を解放し始め、前記2つの可動挟持片を前記復帰位置に押すと、第2ストロークを経由して通電位置まで回転するよう回転キャップを駆動し、回転キャップが通電位置にある場合、二対の電気挟持片は各々前記2つの挿入ピンに接触して電気的接続を形成する。
上記設計を通じて、本考案のいくつかの実施形態は、次の効果を同時に奏することができる。(1)使用者は、片手でプラグをコンセントから抜くことができ、(2)回転キャップは通電位置にある時、プラグが通電され、回転キャップは抜き差し位置にある時、プラグの電源が遮断され、すなわち回転キャップ自体にスイッチ機能があり、(3)挿入ピンに固定力を与えるための構成要素は、完全に導電性金属素子で製造されているため溶損しにくく、以下に詳細に説明する。
図1、図2を参照すると、本考案のコンセント改良構造の一実施例であり、プラグ1と協働するために用いられ、協働するプラグ1は平行に並んでいる挿入ピン2を有し、2つの挿入ピン2上に位置決め穴3を有し、この2つの挿入ピン2が各々電源のニュートラル線及び活線を表す。可能な実施形態において、2つの挿入ピンの幅は、同じであり、この時この2つの挿入ピン2がニュートラル線又は活線のいずれかになり、可能な実施形態において、2つの挿入ピンの幅が異なり、幅の広い方がニュートラル線であり、幅の狭い方が活線であり、可能な実施形態において、プラグは、アース線として使用する3番目の挿入ピンを有し得る。本実施形態において、2つの挿入ピン2は、長扁形を呈するが、他の可能な実施形態において、挿入ピンは他の形状であり得る。本考案のコンセント改良構造は、非固定式電源タップのコンセント又は固定式コンセントに使用されることができ、1つのコンセントには1つ又は複数の本考案のコンセント改良構造を含み得る。
さらに図3を参照すると、本実施例において、コンセント改良構造は座体10と、回転キャップ20と、二対の電気挟持片30と、弾性手段と、を備える。
座体10は、上部シェル11と、下部シェル12と、隔壁13と、2つの位置決めピン14と、を備え、上部シェル11、下部シェル12が合わせて密着されることができ、上部シェル11に開口部111が設けられ、隔壁13、位置決めピン14が下部シェル12に形成され、隔壁13が略S字形に延在し、2つの当接面131を有し、2つの位置決めピン14が各々前記S字形の隔壁13の2つの対応する端部に近い。
回転キャップ20は、絶縁材料であり、座体10に枢設され、より具体的には、回転キャップ20は上部シェル11の開口部111に回転可能に嵌め込まれ、抜き差し位置(図2、図4に示す状態)と通電位置(図8に示す状態)との間で回転でき、抜き差し位置から通電位置へ回転する経路上に第1ストローク及び第2ストロークを順次含み、かつ可能な実施形態において、第1ストロークの前に準備ストロークを備えることもでき、ストロークの定義に関しては、動作原理が以下に説明される。回転キャップ20は、回転キャップ本体21と、平行に並んでいる一対の刃受穴22と、一対のレバー23と、を有し、刃受穴22が回転キャップ本体21を貫通し、各々プラグの2つの挿入ピン2に挿設され、レバー23が回転キャップ本体21の底面に形成される。
各一対の電気挟持片30は、刃受穴22に対応し、固定挟持片31と、可動挟持片32と、固定挟持片31と可動挟持片32との間を連結し、略C形の連結環33と、を有し、固定挟持片31及び可動挟持片32が連結環33を介して電気的に接続され、二対の電気挟持片30が座体10内に設けられ、より具体的には連結環33は位置決めピン14を外嵌し、固定挟持片31が当接面131に当接し、固定挟持片31の一端に固定部311を形成して隔壁13を掛止できることで、固定挟持片31が可動挟持片32の移動時に静止を保持できるようにさせる。なお、可動挟持片32は、突起321を有し、復帰位置(図4)と蓄力位置(図7)との間で移動でき、2つのレバー23が各々2つの可動挟持片32に対応し、可動挟持片32が移動した時に力を伝達するために用いられる。
弾性手段は、可動挟持片32が蓄力位置に向かって移動する時に弾性力を蓄積するために用いられ、可動挟持片32を復帰位置に向かって移動させるために弾性力を蓄積した後に弾性力を解放するためにも用いられる。本実施例において、弾性手段は、一対のリードと、一対のばね42と、を備え、本実施例において、リードは、前記可動挟持片32の一部を構成し、より具体的には銅製の可動挟持片32がリードの特性を持つことができ、すなわち、リードとしての可動挟持片32は連結環33に連結された固定端と、連結環33から離れ、位置が可変な自由端と、を有する。一方、前記一対のばね42の一端は、各々座体10に当接し、他端が各々2つの可動挟持片32に当接することで、前述の弾性力を蓄積および解放するという技術的目的を達成する。本実施例において、リード及びばね42の両方は、比較的高温耐性で焼損しにくい材料で製造され、安全基準を満たすことができる。その他の可能な実施形態において、リード及びばねが代わりに存在することができ、例えば可動クリップはリードの機能を持たず、ばねを介して弾性力を提供するだけであり、又は例えば可動クリップはまだリードの機能を持っているがばねが省略されている。その他の可能な実施形態において、弾性手段は他の形式で作動するリード、ばね、他の弾性体又はそれらの組み合わせであり得る。
以下、図面と併せて本実施例のコンセント改良構造の動作原理を説明する。
図4を参照されたい。この時、回転キャップ20は抜き差し位置にあり、挿入ピン2が刃受穴内に挿設され、回転キャップ20に面する方向(図4を参照すると、すなわち回転キャップの回転軸に平行になっている方向)から見ると、刃受穴(挿入ピン2の外輪郭に相当)と対応する前記一対の電気挟持片30の輪は互いに重ならないため、二対の電気挟持片30が刃受穴に挿設されている挿入ピン2との電気的接続を形成できないようにさせる。
次に図5を参照されたい。使用者が回転キャップ20を通電位置まで回転させる力を加えると、レバー23が復帰位置にある可動挟持片32に接触するまで、まず準備ストロークを通過する。準備ストロークとは、回転キャップ20が図4に示す位置から図5に示す位置に移動するストロークを意味する。
図5から始まり、図6及び図7に示す位置を順番に通過して、それは前述の第1ストロークに属する。第1ストロークの間、レバー23は可動挟持片32に接触し続け、この時図7に示す位置に到達し、弾性力が最大に蓄積し、可動挟持片32が蓄力位置にあるまで、使用者は弾性手段(すなわちリード及びばね42)を押しのけて弾性手段に弾性力を蓄積させる必要がある。
回転キャップ20が第1ストロークの終わりまで移動した後(すなわち、図7に示す状態)、図8に示す通電位置に向かって移動し続ける回転キャップ20の経路は、第2ストロークに属する。この時使用者が力を加えなくても、弾性手段が弾性力を解放し、2つの可動挟持片32を復帰位置に押し込み、2つの可動挟持片32がさらにレバー23を押し、回転キャップ20を駆動して第2ストロークを経由して通電位置まで回転させ、すなわち図8に示す状態である。回転キャップ20が通電位置にある時,可動挟持片32上の突起321は、挿入ピン2上の位置決め穴3に嵌め込まれ、二対の電気挟持片30が各々対応する挿入ピン2の両側を挟持して電気的接続を形成し、この時プラグが通電され、かつ突起321が挿入ピン2に嵌め込まれるため、プラグが誤接触によりコンセントから外れることはない。
使用者がプラグを引き抜こうとする時、図8に示す位置から図4に示す位置まで回転キャップ20を逆回転させるだけで、片手で電気挟持片30によって挟持又は干渉されていないプラグ1を抜くことができる。
上記の説明によれば、本実施例によって達成され得る効果には、以下が含まれることが理解され得る。(1)使用者は、片手でプラグをコンセントから抜くことができ、(2)回転キャップは通電位置にある時、プラグが通電され、回転キャップは抜き差し位置にある時、プラグの電源が遮断され、すなわち、回転キャップ自体にスイッチ機能があり、(3)挿入ピンに固定力を与えるための構成要素は、完全に導電性金属素子で製造されているため溶損しにくい。
上記実施形態において、回転キャップが抜き差し位置から通電位置まで回転する経路は、準備ストロークを含むことに留意されたい。しかしながら、他の可能な実施形態において、準備ストロークは省略され得る。この場合、回転キャップは抜き差し位置にある時、レバー又は回転キャップと連動して回転する他の構成要素(挿入ピンが除外)が可動挟持片に接触するため、準備ストロークがない。
なおプラグがアース線として使用される第3の挿入ピンを有する実施形態において、座体内に接地用電気的接続端子が設けられ、回転キャップが通電位置に回転された時、アース線である第3の挿入ピンは、電気的接続端子に接触して電気的接続を形成することができる。
10 座体
1 プラグ
11 上部シェル
111 開口部
12 下部シェル
13 隔壁
131 当接面
14 位置決めピン
20 回転キャップ
2 挿入ピン
21 回転キャップ本体
22 刃受穴
23 レバー
30 電気挟持片
3 位置決め穴
31 固定挟持片
311 固定部
32 可動挟持片
321 突起
33 連結環
42 ばね
1 プラグ
11 上部シェル
111 開口部
12 下部シェル
13 隔壁
131 当接面
14 位置決めピン
20 回転キャップ
2 挿入ピン
21 回転キャップ本体
22 刃受穴
23 レバー
30 電気挟持片
3 位置決め穴
31 固定挟持片
311 固定部
32 可動挟持片
321 突起
33 連結環
42 ばね
Claims (7)
- 座体と、
前記座体に枢設されて、抜き差し位置と通電位置との間で回転でき、前記抜き差し位置から前記通電位置へ回転する経路上に第1ストローク及び第2ストロークを順次含み、かつ回転キャップ本体と、一対の刃受穴と、を有し、前記一対の刃受穴が前記回転キャップ本体を貫通し、各々2つの挿入ピンに挿設される回転キャップと、
各一対の電気挟持片は、前記座体内に設けられ、互いに電気的に接続されている固定挟持片と、可動挟持片と、を有し、前記可動挟持片が復帰位置と蓄力位置との間を移動でき、前記一対の電気挟持片が各々前記刃受穴の1つに対応する二対の電気挟持片と、
前記可動挟持片が前記蓄力位置に向かって移動すると、弾性力が蓄積され、弾性力を解放して前記可動挟持片を前記復帰位置に移動させるための弾性手段と、
を備える前記2つの挿入ピンを備えたプラグを差し込むためのコンセント改良構造であって、
前記回転キャップが前記抜き差し位置にある場合、前記回転キャップに面する方向から見ると、各前記刃受穴とそれに対応する前記電気挟持片の輪郭が重ならず、前記二対の電気挟持片は前記刃受穴内に挿設されている前記挿入ピンと電気的接続を形成できず、
前記回転キャップが前記通電位置に向かって回転し、前記第1ストローク内にある場合、各々前記2つの可動挟持片を前記蓄力位置に向かって押し、前記弾性手段に弾性力を蓄積させ、
前記回転キャップが前記第1ストロークから前記第2ストロークに入ると、前記弾性手段は弾性力を解放し始め、前記2つの可動挟持片を前記復帰位置に押すと、前記第2ストロークを経由して前記通電位置まで回転するよう前記回転キャップを駆動し、
前記回転キャップが前記通電位置にある場合、前記二対の電気挟持片は各々前記2つの挿入ピンに接触して前記電気的接続を形成する、
コンセント改良構造。 - 前記回転キャップは、前記回転キャップ本体の底面に形成された一対のレバーをさらに備え、各前記レバーが各々前記可動挟持片の1つに対応し、前記回転キャップが前記通電位置に向かって回転し、前記第1ストローク内にある場合、前記レバーは対応する前記可動挟持片を押して前記可動挟持片を前記蓄力位置に移動させ、前記弾性手段が弾性力を解放し始め、前記2つの可動挟持片を前記復帰位置に押すと、前記可動挟持片が前記レバーを押して前記第2ストロークを経由して前記通電位置まで回転するよう前記回転キャップを駆動する、
請求項1に記載のコンセント改良構造。 - 前記弾性手段は、一対のリードを備えることで、固定端と、位置が可変な自由端と、を備える、
請求項1に記載のコンセント改良構造。 - 前記座体は、2つの当接面を有する隔壁をさらに備え、前記2つの固定挟持片が各々前記2つの当接面に当接する、
請求項1に記載のコンセント改良構造。 - 前記弾性手段は、一対のばねを備え、前記一対のばねの一端が各々前記座体に当接し、前記一対のばねの他端が各々前記2つの可動挟持片に当接する、
請求項1に記載のコンセント改良構造。 - 前記回転キャップは前記第1ストロークにある時、前記回転キャップに面する方向から見ると、各前記刃受穴とそれに対応する前記電気挟持片の輪郭が重ならない、
請求項1に記載のコンセント改良構造。 - 前記2つの挿入ピンは、長扁形を呈し、各々位置決め穴を有し、各前記可動挟持片は前記位置決め穴に各々対応する突起を有し、前記回転キャップが前記通電位置にある時、前記2つの可動挟持片上の突起が前記刃受穴内に挿設された前記挿入ピン上の前記位置決め穴に嵌め込まれる、
請求項1に記載のコンセント改良構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022001641U JP3238324U (ja) | 2022-05-19 | 2022-05-19 | コンセント改良構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022001641U JP3238324U (ja) | 2022-05-19 | 2022-05-19 | コンセント改良構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3238324U true JP3238324U (ja) | 2022-07-14 |
Family
ID=82358955
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022001641U Active JP3238324U (ja) | 2022-05-19 | 2022-05-19 | コンセント改良構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3238324U (ja) |
-
2022
- 2022-05-19 JP JP2022001641U patent/JP3238324U/ja active Active
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Legal Events
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