JP3237860B2 - 溶液から所望の分子を分離および濃縮する方法 - Google Patents

溶液から所望の分子を分離および濃縮する方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はある所望の分子、例えば
ガス、アミノ酸、陰イオンその他をこれらの分子がこれ
らよりずっと高い濃度で溶液中に存在している他の分子
と混合された溶液から分離および濃縮する方法に関す
る。詳しくは本発明は前述の溶液を陽イオン−配位子−
マトリックスを詰めた充てんカラムを流過させることに
より、無機マトリックスに共有結合した配位子分子と錯
体を形成した陽イオンと所望のイオンまたは分子を生成
させた後、カラムにこの溶液の体積よりも遥かに少ない
体積の受容液を通すことによって前記分子が結合した陽
イオンまたは陽イオン結合配位子錯体を分解させて受容
液中に溶解している前記所望のイオン又は分子を分離お
よび濃縮させることによって溶液中の他のイオンとの混
合物から前記の分子を分離する方法に関する。このよう
にして分離された濃縮イオンまたは分子は公知の方法に
よって分析および/または回収される。便宜上、「所望
の分子」という用語は明細書全体を通じて、分子と陰イ
オンの両方を包含するように使用される。
【0002】
【従来の技術】ガス、陰イオン、アミノ酸その他の特定
の分子を供給水、有機溶媒、廃溶液および工業的な溶液
や流れから回収および/または分離する有効な方法は現
代技術において切実に要求されている。これらの分子は
大抵は遥かに高い濃度で他の分子を含有している溶液中
に低い濃度で存在している。同様に、公知の方法を利用
して効果的な分析を行うことができるように、これらの
分子を濃縮することが必要である。したがって、このよ
うな分子を選択的に回収および濃縮するための方法に対
する切実な要求がある。水などの溶媒中に溶質として存
在する多くの陽イオンは遊離の陽イオンとしてか、ある
いは溶質としての配位子によって錯体化されているが、
2 Oまたは他の弱く配位した配位子によって、あるい
はイオン対によって当初保持されている結合部位におい
てさらに錯体化する能力を有することは知られている。
これらの陽イオンまたは陽イオン−配位子錯体は、H2
Oまたは弱く配位した配位子が外れるときに他の強く結
合する配位子溶質と選択的に強い結合を形成する能力を
有するという特徴がある。例えば、1975年、198
2年、1989年のニューヨークのプレナムプレス発行
のスミス等による「臨界安定度定数」第6巻と、198
5年ニューヨークのマーセルデッカー発行のバード等に
よる「水溶液における標準電位」を参照して頂きたい。
しかしながら、研究者達はさらに選択的に錯体を形成す
る能力を有するこれらの陽イオン−配位子錯体を、分離
システム中での陽イオン−配位子錯体の挙動が溶質とし
ての陽イオン−配位子錯体の挙動と比較して変化しない
ような分離システムに効果的に取入れることは現在まで
出来なかった。また、研究者達は陽イオン−配位子錯体
が繰返し分離に利用するための分離システム中に残留す
るようなシステムも開発してはいない。
【0003】多くの有機配位子がポリスチレンなどの重
合体保持体(supports)に結合してきたが、保持体に結合
した配位子は水性溶質としての類似の未結合の配位子と
比較して保持体に結合した配位子の特性は実質的に異っ
ている。この主題に関する概説的な論文は“応用化学に
関する重要な報告”シリーズの第19巻の第4章(16
7〜223頁)に見出され、A.ワルシャウスキーによ
る「キレートイオン交換体」と題するものである。スト
リート等による編集、ジョン・ワイリー&サンズ、11
987。これらの有機配位子は疎水性保持体に結合する
と、配位子分子の特性を実質的に変化させる。ゴードン
&ブリーチが1986年に出版したD.E.レイデンの
編集による“シラン、表面及び界面シンポジウム、スノ
ーマス、1985”の1〜25頁におけるE.P.プル
ーデマンによる「シリル化表面のためのシラン化合物」
と、1982年プレナムプレス出版のE.P.プルーデ
マンによる「シランカップリング剤」(1〜235頁)
にはシラン化合物と結合した多くの異なる種類の有機物
質が列記されており、それらの物質の特性の一部につい
て論じられている。1985年12月12日付発行のカ
ナダ特許第1,196,618号「溶液からの金属抽出
およびこのプロセスのために使用される不動態化キレー
ト剤」におけるE.P.プルーデマンその他は、特許文
献においてシリカゲル上に不動態化されて水溶液から金
属陽イオンを錯体化するのに利用できる他の配位子を報
告してきた。しかしながら、固体の保持体に金属陽イオ
ンを錯体化させるために固体材料に共有結合した配位分
子を利用し、引続いてガス、アミノ酸、陰イオンその他
の分子に関して特定の分離を行うために金属陽イオンの
追加的配位部位を利用することは現在まで報告されなか
った。
【0004】研究者達は陽イオンを錯体化するために普
通のイオン交換床を利用した後、結合した陽イオンを効
果的な分離に利用することにおいてはある程度の成功を
収めた。Analytica Chimica Actaの1985年170巻
の311〜317頁のグヨン等による「液体クロマトグ
ラフィーに利用される銅(CuII)変性シリカゲルの二
相平衡定数の測定」などの論文にはシリカゲルなどの親
水性保持体を使用したこのような努力が記載されてい
る。1985年1月21日に公開された日本特許公開7
5 05,302(Cl.16AO)「オレフィン系化
合物の分離」においてスズキ等は分離を行うためにポリ
スチレンなどの疎水性保持体よりなるイオン交換樹脂に
結合した金属を使用する実例を報告している。しかしな
がら、シリカゲルなどの固体保持体に共有結合した結合
配位子を利用すること、および分離を行うために錯体化
した陽イオンを含むことは現在のところ報告されていな
い。イオン交換床よりは結合配位子を使用することによ
って陽イオンを樹脂に保持するときの安定性および選択
性が向上するとともに遥かに多様な分離を行うことがで
きる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】現代社会においては
(1)百万分率(ppm)から10億分率(ppb)の
極めて低い濃度で分子濃度を測定するために、(2)飲
料水および塩水などの溶液から低水準の有毒分子を分離
するために、そして(3)低濃度で溶液中に存在する有
用な分子を回収するために特別の要求が存在している。
例えば、魚が生存するための塩水中のアンモニアの許容
量は約1〜2ppmである。このような水準のこれらの
分子を分析するための現在の方法は不正確および/また
は非常に時間がかかるものである。その上、現在の方法
を利用するときには分子の分離は選択的でなくてコスト
が高く装置集約的である。工業において固体に保持され
た配位子に結合した陽イオンの利用が役に立つ機会を提
供する現在の要求(ニーズ)には、CrO4 2-(クロム
酸イオン)などの有毒陰イオンの分離、超高純度塩の調
製(ハロゲン化物の分離)、超高純度ガスの調製(O2
その他の分離)、アミノ酸およびアミンその他の分離な
どが包含される。したがって、シリカゲルやチタンを結
合させたシリカゲルなどの無機保持体に結合した配位子
と陽イオンの錯体を形成させる分子錯体化特性を利用す
るための手段の開発は、分析および/または回収の目的
のために特定の分子を繰返し分離および濃縮することに
とって最も重要なことになる。本発明の方法はこの技術
を完成させたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による方法は、
砂、シリカゲル、ガラス、ガラス繊維、アルミナ、酸化
ニッケル、ジルコニアまたはチタニアなどの無機保持体
にスペーサー基およびケイ素原子を介して共有結合して
いる配位子(ligand)と錯体を形成した適当な陽
イオンよりなる陽イオン−配位子−マトリックスを利用
するものである。この陽イオン−配位子−マトリックス
は下記の式1で示される。
【0007】 マトリックス−L−M (式1)この式において、 Mは金属陽イオン、Lは金属陽イオン
と反応してキレートを形成することが知られている有機
分子よりなる配位子であり、マトリックスは下記の式を
有する一員である。
【0008】
【化4】
【0009】この式においてBは1〜10個の炭素原子
を有するスペーサー基であって水性の環境において機能
するのに十分な親水性であるという官能性を有し、固体
の保持体表面から配位子−陽イオン(−L−M)を分離
してL−Mと分離される所望の分子との間の相互作用を
できるだけ大きくする。Siはケイ素であり、X,Yお
よびZはそれぞれCl,Br,I、−アルキル基、ア
ルキル基、または−親水性無機固体保持体よりなる群
から選ばれた一員であり、親水性無機固体保持体はシリ
カ、ジルコニア、チタニア、アルミナ、酸化ニッケルま
たは任意の他の類似の親水性無機保持体材料よりなる群
から選ばれた一員であって、X,YおよびZのうちの少
なくとも一つは−親水性無機固体保持体でなければな
らない。ここで「O−」は酸素を示す。アルキル基また
−アルキル基は、置換または未置換、直鎖または有
岐鎖の1〜6個の炭素原子を有するアルキル基またはア
ルコキシ基を意味する。置換とはCl,Br,I,NO
2などの基による置換を意味する。X,YおよびZが
−親水性無機固体保持体以外のものであるとき、それら
機能的に脱離基、すなわちケイ素原子に結合した基で
あって−親水性固体保持体材料と反応するときに脱離
するか、−固体保持体によって置換される基として分
類される。だから、これらの基はケイ素を含むスペーサ
ー基を親水性固体保持体と反応させた後に残された官能
であり、陽イオン−配位子−マトリックスと所望の分
子との間の相互作用には直接的な機能を有しない。固体
保持体材料と反応て下記の式を有するマトリックスを
形成るケイ素を含むスペーサー基として代表的なもの
は、ジエチル(トリエトキシシリルプロピル)マロネー
ト、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−
アミノプロピルトリメトキシシラン、N−〔(3−トリ
メトキシシリル)プロピル〕エチレンジアミン三酢酸、
P−(クロロメチル)フェニルトリメトキシシラン、ビ
ニルトリエトキシシラン、3−ブロモプロピルトリエト
キシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ランなどである。
【0010】
【化5】
【0011】陽イオン−配位子−マトリックスは、溶液
から分離したくない分子と所望の分子との混合物を含有
する原溶液からの低濃度で存在するガス、陰イオン、ア
ミノ酸その他の所望の分子あるいは所望の分子の基に対
する高度の選択性とその分離によって特徴づけられる。
いわゆる所望しない分子は分離すべき所望の分子よりも
遥かに高い濃度で存在する可能性がある。分離は原溶液
が流されるカラムなどの分離装置中で行われる。所望の
分子を選択的に分離および濃縮する方法は、所望の分子
が低濃度で存在する場合でも大きな体積の溶液から選択
的に、しかも定量的に所望の分子を陽イオン−配位子−
マトリックス系の陽イオン部分と錯体化させる能力を特
徴とする。それから所望の分子は、選択的である必要は
ないが陽イオン−配位子−マトリックスから分子を定量
的に分離するような可溶化剤を含む少ない体積の受容相
を流すことによって、分離カラムから所望の分子が回収
される。濃縮された溶液中の所望の金属イオンの分析は
原子吸光分析法などの公知の方法によって行われる。受
容相からの所望の金属イオンの回収は公知の技法によっ
て容易に行われる。本発明はまた、陽イオンおよび任意
の他の必要な試薬を含む溶液を結合配位子マトリックス
を含有するカラムに流すか、または混合容器中で陽イオ
ンを含む溶液と結合配位子−マトリックス材料を混合す
ることによって、陽イオンを結合配位子−マトリックス
に錯体化させる方法を包含している。結合配位子−マト
リックスを製造するための方法は、ブラッドシヤウ等に
よって1988年7月13日に出願された同時係属出願
07/218,156号に開示および請求されて以来、
記述されているが、本発明の一部ではない。前記の出願
は、“トリアルコキシシランに共有結合した中間体とし
ての硫黄を含む炭化水素と、この中間体がさらにシリ
カに共有結合したもの、所望のイオンと化合物との
錯体を形成させることによって他のイオンと共存する所
望のイオンの溶液から所望のイオンを分離および濃縮す
る方法、受容液との錯体を分解させることおよびこの錯
体からイオンを回収すること”と題するものであり、参
考のために本明細書に取入れられている。
【0012】以上要約したように、本発明は所望の分子
がそれより遥かに高い濃度で存在している他の分子と混
合されている原溶液から所望の分子、たとえばガス、ア
ミノ酸、陰イオンその他を分離および濃縮することに関
するものである。このことはこのような原溶液を陽イオ
ン−配位子−マトリックスを詰めた充てんカラムを流過
させて所望の分子をこのマトリックスの陽イオン部分に
吸引および結合させることによって所望の分子と式1に
示される陽イオン−配位子−マトリックスとの錯体を形
成させ、次に原溶液の体積よりも遥かに少ない体積の受
容液をカラムを通過させて分子結合陽イオンあるいは陽
イオン結合配位子錯体を分解させて受容液中で所望のイ
オンを分離および濃縮することによって行われる。この
ようにして受容液中で濃縮された状態で陽イオン−配位
子−マトリックスから定量的に分離された所望の分子
は、次に分析されおよび/または濃縮された所望の分子
が回収される。分析および受容液からの回収は公知の方
法によって行われる。陽イオン−配位子−マトリックス
の調製は陽イオンおよび任意の他の必要な試薬を含む溶
液をマトリックスに結合した配位子を詰めたカラムを通
過させるか、あるいは混合容器中で陽イオンを含む溶液
とマトリックスに結合した配位子物質を混合するととに
よって行われる
【0013】式1において、配位子Lは錯体形成におけ
る陽イオンに対して有効な配位部位をすべて利用するこ
となしに使用される陽イオンと錯体を形成することが分
っている配位子か、陽イオンのイオン対相互作用が維持
される任意の配位子であればよい。陽イオン分子と、他
の配位子によって錯体化されていない陽イオンか、ある
いは固体保持体に結合されていない配位子によって錯体
化された陽イオンとのこのような錯体形成に関する出版
物としては、ニューヨークのプレナムプレスの1975
年、1982年および1989年のスミス等による「臨
界安定性定数」第6巻、およびニューヨーク、1985
年のバード等による「水溶液における標準電位」があ
る。代表的な配位子−陽イオンの組合せの実例は以下に
述べる実施例中に示されている。
【0014】最も効果的に利用することのできる配位子
は一般に、アミノ酸、アミン、ピリジン、チオール、フ
ェナントロリン、ヒドロオキサミド酸、オキシム、アミ
ド、チオエーテルおよびこれらの組合せよりなる群から
選ばれたものである。
【0015】最も効果的に利用される陽イオンは、Co
3+,Cr3+,Hg2+,Pd2+,Pt2+,Pd4+,P
4+,Rn3+,Ir3+,Ru3+,Co2+,Ni2+,Cu
2+,Zn2+,Cd2+,Pb2+,Mn2+,Fe3+,F
2+,Au3+,Au+,Ag+,Cu+Mo2 2+,Tl
3+,Tl+,Bi3+,CH3Hg+,Al3+,Ga3+,C
3+,U 2 2+,またはLa3+およびこれらの組合せよ
りなる群から選ばれたものである。
【0016】しかしながら前述の配位子および陽イオン
は実例として示したものに過ぎず、マトリックスに結合
し、所望の分子に結合する機能を有する任意の他の配位
子および陽イオンは本発明の範囲内のものと考えられ
る。
【0017】所望しない分子が遥かに高い濃度で存在し
ている多成分分子原溶液の複数の他の所望しない分子か
ら低濃度で存在する所望の分子または所望の分子又は基
を選択的に、しかも定量的に分離および濃縮する方法
は、多成分分子原溶液を所望の分子を陽イオン−配位子
−マトリックスと錯体化させる式1で示される陽イオン
−配位子−マトリックスと接触させること、それから濃
縮された状態で所望の分子を溶解させる受容液を使用し
て陽イオン−分子あるいは陽イオンが結合した錯体を分
解させて、前記の受容液から所望の分子を公知の手段に
よって分析および/または回収することができる。
【0018】陽イオンおよび他の必要な試薬、例えば酸
化剤や還元剤および/または、金属の溶解のために必要
な錯体化剤を含む溶液をマトリックスに結合した配位子
分子を含むカラムを流過させるか、あるいは混合容器中
で陽イオンを含む溶液と配位子−マトリックスを混合す
ることによって、陽イオンは配位子−マトリックスに結
合される。
【0019】陽イオン−配位子−マトリックスは式2に
従って所望の分子を吸引するように機能する。
【0020】 マトリックス−L−M+DM−−−→マトリックス−L−M:DM(式2) この式においてLおよびMは前に定義されたように配位
子および陽イオンを表わし、DMは分離される所望の分
子を表わす。
【0021】所望の分子がいったん陽イオンに結合する
と、これらの分子は次には式3または式4のいずれかに
従って比較的少ない体積の受容液を使用することによっ
て分離される。
【0022】 マトリックス−L−M:DM…(受容液)−−−→マトリックス−L−M+D M(式3)
【0023】 マトリックス−L−M:DM…(受容液)−−−→マトリックス−L+M:D M(式4)
【0024】ここに開示されている好ましい実施態様
は、大きな体積の多成分分子原溶液を分離カラム中の式
1の陽イオン−配位子−マトリックスと接触させ、この
カラムにまず混合物を流して少なくとも一つの所望の分
子と前記の式2によって示されるような陽イオン−配位
子−マトリックスと錯体化させ、次にカラムに比較的少
ない体積の受容液、例えば塩酸または硝酸の希釈水溶液
を流して、化学的または熱的手段によって錯体を分解さ
せ、所望の分子を溶解して濃縮した状態でカラムから取
出すことによってこの方法を実施することを含んでい
る。濃縮の程度または量は原溶液中の所望の分子の濃度
と処理すべき原溶液の体積によって左右されることは明
らかである。利用される特定の受容液も一つの要因であ
る。一般に、受容液中の所望の分子の濃度は原溶液中の
濃度よりも50〜1,000,000倍高い。カラムの
代りに他の同等の装置を使用することができ、例えばス
ラリーがろ過され、受容液で洗浄されて錯体が分解され
所望の分子が回収される。それから所望の分子は公知の
方法によって分析され、および/または公知の技法によ
って受容相から回収される。
【0025】より詳細には、本発明の方法は背の高いカ
ラムなどの接触装置中に式1の陽イオン−配位子−マト
リックスを置くことを含んでいる。所望の分子と所望し
ない分子との混合物を含む比較的大きい体積の原溶液が
陽イオン−配位子−マトリックスに接触するようにカラ
ムを通過させられる。所望の分子は、陽イオンに関連す
る効果的な配位部位をまだ有している陽イオン−配位子
−マトリックスと錯体化する。所望の分子と固体の陽イ
オン−配位子−マトリックスとの錯体形成によって、所
望の分子が原溶液混合物の残余の部分から分離され、
溶液混合物の残余の部分はカラムから流出される。それ
から少ない体積の受容液がカラムを通過させられる。受
容液は錯体を分解させて固体の配位子−マトリックスか
ら分離した所望の分子を溶解させることによって錯体か
ら所望の分子を分離させる能力を有する。溶解した所望
の分子は受容液中で濃縮された状態でカラムから取出さ
れる。それから所望の分子は原子吸光分析法などの公知
の方法によって分析されおよび/または公知の技法によ
って受容液から回収される。このように、所望の分子を
含む原溶液を陽イオン−配位子−マトリックスと接触さ
せ錯体を形成させた後、原溶液を陽イオン−配位子−マ
トリックスとの接触から分離させてから(即ち原溶液を
カラムから流出させてから)、陽イオン−配位子−マト
リックスを受容液に接触させ所望の分子を受容液中に回
収するような分離方法を本明細書中では「非クロマトグ
ラフィー分離(non−chromatographi
c separation)」と呼ぶ。
【0026】イオン対能力あるいは、追加的配位部位
(additional coordination sites)を有し配位子に結
合した陽イオンに対して強い親和性を有する所望の分子
としては、溶媒和されたガス、アミノ酸、陰イオン、ア
ミンおよび中性液体およびガス以外の溶質がある。以下
、これらの分類のそれぞれについて、特定の所望の分
子(または陰イオン)と、これら所望の分子が強い親和
性を有する、配位子に結合可能な陽イオンとを列挙す
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】
【表3】
【0030】所望の分子と関連する好ましい陽イオンの
以上の列記は、包括的なものではなく、(1)陽イオン
に結合した配位子に結合される好ましい分子の種類を示
すこと、および(2)配位子に結合することができ、し
かも前述のようにして所望の分子をまだ吸引および結合
することができる代表的な陽イオンを詳細に例示するた
めのものに過ぎない。
【0031】
【実施例】配位子−マトリックス化合物の調製
【0032】陽イオンの配位部位の全部を利用すること
なしに陽イオンを錯体化させる機能を有する配位子は無
機保持体マトリックスに共有結合していなければならな
い。配位子−マトリックスの組合せを形成することがこ
の技術で開示されているが、本発明の完全な実施態様を
説明するために、配位子−マトリックス化合物の調製を
説明する方法が含まれている。
【0033】実施例1
【0034】この実施例においては7リットルのトルエ
ン中に3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
(236g,1モル)が60g(1モル)の配位子エチ
レンジアミンに添加された。この混合物が室温において
24時間かくはんされた後、固体保持体材料として2.
5kgの60〜200メッシュのシリカゲルが、かくは
んされた溶液に添加された。それから温度は55〜88
℃まで上昇されて、さらに24時間加熱された。最終生
成物はろ過によって収集され乾燥されてマトリックス−
配位子錯体が得られた。マトリックスは3−グリシドキ
シプロピルトリメトキシシラン・スペーサー基のトリメ
トキシシラン末端とシリカゲル保持体との反応によって
生成し、スペーサー基の3−グリシドキシプロピル末端
にエチレンジアミン配位子が共有結合される。
【0035】実施例2
【0036】この実施例においては、スペーサーとして
の3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランを47
2g(2モル)含有する7リットルのトルエンに94g
(1モル)の配位子エチレンジチオール(ethanedithio
l) とナトリウムメトキシド(sodium methoxide)(触媒
量)が添加された。混合物は50〜70℃まで24時間
で加熱され、2.5kgの60〜200メッシュのシリ
カゲルが添加されて溶液はさらに24時間かくはんされ
た。生成物はろ過によって収集され、使用前に乾燥され
た。マトリックスはスペーサー基の2−グリシドキシプ
ロピル末端に配位子としてエチレンジチオエーテル、エ
タンジチオールが結合した実質的に実施例1で生成した
ものと同じものである。
【0037】実施例3
【0038】この実施例は150gのトリエチレンテト
ラアミンが配位子としてエチレンジアミンの代りに使用
された以外は実施例1と同じである。
【0039】実施例4
【0040】この実施例においては配位子としてアミノ
酸であるL−チロシンが使用され、以下の操作によって
スペーサー基を介してシリカゲルに結合された。機械式
かくはん機を備えた三つ口の500ml丸底フラスコ中
で2.5g(13.8ミリモル)のL−チロシンがメタ
ノール中のナトリウムメトキシド27.6ミリモルと反
応させられた。チロシンが溶解した後、3.42g(1
3.8ミリモル)の3−グリシドキシプロピルトリメト
キシシランがスペーサーとして添加され、混合物は一晩
中反応させられた。一晩中かくはんした後、34.5g
の60〜200メッシュのシリカゲルが250mlのト
ルエンとともに添加され、混合物は再び還流近くまで1
晩加熱された。生成物はろ過によって収集され、次に洗
浄および風乾された。
【0041】陽イオン−配位子−マトリックス化合物の
調製
【0042】マトリックスに結合した配位子が他の分子
に対する好ましい親和性を有する陽イオンと錯体を形成
させなければならない。
【0043】好ましい陽イオンの一覧表は前に示されて
いる。ある場合には、前記のことは結合した配位子−マ
トリックス物質に適切な陽イオンの溶液を混合するか、
または結合した配位子−マトリックス物質を収容したカ
ラムに陽イオンの溶液を通過させることによって容易に
行うことができる。しかしながら、ある場合には陽イオ
ンの溶解性を維持するために他の反応剤、例えば酸化・
還元剤および/または錯体化剤を陽イオンを含む溶液に
添加しなければならない。結合した配位子との錯体が生
成するまで陽イオンの特定の酸化状態が不安定なときに
は、酸化・還元剤が必要である。ガス状の酸素および過
酸化水素は使用される代表的な反応剤である。ある場合
には陽イオンを可溶化するために可溶化錯体化剤を使用
しなければならない。これらの錯体化剤は可溶化が起る
ために陽イオンと十分に強い錯体を形成しなければなら
ないが、結合した配位子−陽イオンの錯体形成が妨げら
れるような強い錯体を形成してはいけない。錯体化剤と
して使用される通常の反応剤の代表的なものはエチレン
ジアミン四酢酸(EDTA)、アンモニア、過剰の塩化
物イオン(Cl- )などである。
【0044】陽イオン−配位子−マトリックス化合物の
調製は以下の実施例において例示される。
【0045】実施例5
【0046】この実施例においては、Pd2+が実施例2
の配位子−マトリックスと反応する錯体形成陽イオンで
ある。実施例2に記載されたスペーサーを介してシリカ
ゲルに結合した固体の配位子−マトリックス材料エタン
ジチア(チオエーテル)〔ethanedithia(thioether) 〕
を入れたカラムに1モルの硝酸中に0.001モルのP
d(NO3 2 を溶解した溶液を通過させる。固体材料
は白色から淡いオレンジ色に変り、固体から分離した後
のPdを含む溶液の分析(原子吸光分析)の結果は固体
材料1g当り0.34ミリモルのPdを含むものに相当
するのに十分なPdが分離されていた。このことは分析
誤差の範囲内でシリカゲルに結合しているエタンジチア
(ethanedithia)の量と同等であった。そうでなければ、
カラムを使用する代りに溶液および固体配位子−マトリ
ックス材料がビーカー中で混合させることもできる。
【0047】実施例6
【0048】この実施例においては、Co3+が実施例3
の配位子−マトリックスと反応する錯体形成陽イオンで
ある。1〜2%のH2 2 (過酸化水素)を含む0.0
1モルのCoCl2 水溶液が実施例3に記載されたスペ
ーサーを介してシリカゲルに結合したテトラアミンより
なる固体の配位子−マトリックス材料を入れた(あるい
はビーカー中で混合された)カラムを通過させられる。
固体材料は当初の白色から褐色に変り、さらに紫色に変
る。これらの色は結合したアミンを含む配位子に最初に
Co2+が結合し次にCo2+の酸化が起ってCo3+に変化
することを示している。固体から分離された後の溶液を
原子吸光分析法により分析した結果、溶液から分離され
たCoの量は固体材料1g当り0.40ミリモルのCo
と同等であった。この結果は分析誤差の範囲内で固体材
料に結合した配位子の量と同等であった。
【0049】実施例7
【0050】スペーサーを介してシリカゲルに結合した
テトラアミンではなくて実施例1のエチレンジアミン配
位子を使用して実施例6の操作が繰返された。材料の最
終の色が赤褐色であり配位子およびコバルトの結合能力
は0.33ミリモル/gであった以外は同様の結果が得
られた。
【0051】実施例8
【0052】この実施例においては、Cu2+が実施例4
の配位子−マトリックスと反応する錯体形成陽イオンで
ある。実施例4に示されたシリカゲルにスペーサーを介
して共有結合したL−チロシン配位子を含む固体材料が
カラムに入れられ、0.1モルのMgCl2 中に0.0
01モルのCuCl2 を入れた溶液がカラムを通過させ
られた。固体材料は白色から暗青色に変り、固体から分
離した後のCuを含む溶液の分析(原子吸光分析)結果
は固体材料1g当り0.18ミリモルのCuを含むもの
に相当するのに十分なCuが分離されていた。この結果
は分析誤差の範囲内でスペーサー・シリカゲルマトリッ
クスに結合したチロシン配位子の量と同等であった。
【0053】実施例9
【0054】この実施例においては、Hg2+が実施例4
の配位子−マトリックスと反応する錯体形成陽イオンで
ある。実施例4に示されたシリカゲルにスペーサーを介
して共有結合したL−チロシンを含む固体材料がカラム
の中に入れられて、0.1モルのMg(NO3 2 中に
0.001モルのHg(NO3 2 を含む溶液がカラム
を通過させられた。固体から分離された後のHgを含む
溶液を分析(原子吸光分析)した結果、固体材料1g当
り0.18ミリモルのHgを含むものと同等の十分なH
gが分離されていた。この結果は分析誤差の範囲内でシ
リカゲルに結合したチロシン配位子の量と同等であっ
た。
【0055】陽イオン−配位子−マトリックス化合物に
よる所望の分子の分離
【0056】以下の実施例は所望のイオンを濃縮および
/または分離するために陽イオン−配位子−マトリック
ス化合物がどのようにして利用されるかを説明してい
る。式1の無機のマトリックス材料を含む陽イオン錯体
形成結合配位子がカラムの中に入れられる。遥かに高い
濃度で存在する他の分子の混合物中に少なくとも一つの
所望の分子を含む水溶液がカラムを通過させられる。溶
液の流量はカラムの頂部のポンプによって圧力を加える
こと、または受け容器に真空を作用させることによって
増加される。溶液がカラムを通過した後、これよりずっ
と少ない体積の回収溶液、すなわちアンモニアのような
ある錯体形成分子をプロトン化して、金属と錯体化され
た状態からアンモニアを遊離させる酸の水溶液がカラム
を通過させられる。この受容液は濃縮された形で引続い
て分析および/または回収するための所望の分子だけを
含んでいる。適当な受容液はpH調節剤、すなわち酸ま
たは塩基、あるいは式3に示される結合陽イオン−配位
子−マトリックス材料から所望の分子を分離して錯体化
するか、金属陽イオンと式4に示される固体に保持され
た配位子から分離された所望の分子を錯体化するよう
な、錯体化剤であればよい。適当な受容液の代表的な実
例は塩酸、硝酸、硫酸、リン酸および酢酸などの酸、水
酸化アンモニウム、水酸化ナトリウムなどのpH11以
下に維持された塩基、EDTA(エチレンジアミン四酢
酸)、NTA(ニトリロ三酢酸)、チオ尿素、ある種の
アミノ酸、例えばグリシン、その他の錯体化剤、例えば
ピリジンなどである。
【0057】実施例10〜14に記載されたようにして
得られた錯体化された金属を含む無機保持体結合配位子
による分子の分離および回収についての以下の実施例は
説明として示されるものである。これらの実施例は例示
のためだけのものであり、式1の材料を使用して可能な
分子の多くの分離についての包括的なものではない。
【0058】実施例10
【0059】この実施例においては、実施例6に示され
るスペーサー・シリカゲルマトリックスに結合したテト
ラアミン配位子と錯体を形成したCo3+陽イオン2gが
直径1.9cm、長さ2.3cmのカラム中に入れられ
た。0.1モルのMgCl2 に約10ppmのNH3
含む溶液500mlが流量を増加させるために真空ポン
プを使用して100トールにおいてカラムを通過させら
れた。1モルの塩酸の水溶液10mlが受容液としてカ
ラムを通過させられた。比色法により回収溶液を分析し
たところ500mlの溶液中に当初存在していたNH3
分子の99%以上がNH4 + イオンとして回収溶液10
ml中に存在していた。
【0060】実施例11
【0061】実施例7に示されたスペーサー・シリカゲ
ルマトリックスに結合したエチレンジアミン配位子含有
物と錯体を形成したCo3+陽イオン2gが使用された以
外は実施例10の操作が繰返された。やはり回収溶液中
には原溶液中のNH3 の99%以上が含まれていた。
【0062】実施例12
【0063】この実施例においては、実施例5に示され
たスペーサー・シリカゲルマトリックスに結合したエチ
レンジチア配位子と錯体を形成したPd2+陽イオン2g
が実施例10に記載されているようにカラム中に入れら
れた。約0.001モルのI- と0.001モルのCl
- を含む溶液500mlが流量を増加させるために真空
ポンプを使用して100トールにおいてカラムを通過さ
せられた。カラムを50mlのH2 Oで洗浄した後、2
モルのNH4 OHまたは1モルのHNO3 よりなる水性
受容液10mlがカラムを通過させられてPd2+とI-
の両方が分離された。比色分析法による回収溶液の分析
結果は500mlの溶液中に最初に存在したI- 分子の
97%以上とカラムに結合したPd2+の同様の%が10
mlの回収溶液中に回収されたことを示した。残留した
Pd2+およびI- は10mlの1モルNaCNをカラム
に流すことによって標準的な分析誤差の範囲内で回収さ
れた。これらの二つの回収溶液のどちらからもCl-
検出されなかった。Pd2+は原子吸光分析法を利用して
分析された。
【0064】実施例13
【0065】I- の代りにBr- を使用して実施例11
の操作が繰返された。やはり実験誤差の範囲内でCl-
およびBr- の定量的な分離が実現された。
【0066】実施例14
【0067】この実施例においては、実施例9に示され
たスペーサー・シリカゲルマトリックスに結合されたL
−チロシン配位子と錯体を形成したHg2+陽イオン2g
が実施例10に記載されたカラムに入れられた。0.0
01モルのラセミ・メチオニンと0.001モルのラセ
ミ・グリシンよりなる500mlの溶液が流量を増加さ
せるために真空ポンプを使用して100トールにおいて
カラムを通過させられた。50mlのH2 Oでカラムを
洗浄した後、3モルのHClよりなる水性受容液10m
lがカラムを通過させられてHg2+とアミノ酸の両方が
分離された。充てん溶液と回収溶液の両方のクロマトグ
ラフ分析の結果は回収溶液中のグリシンのアミノ酸純度
は検出範囲内で99%以上であり、また結合グリシンは
全部が回収されたがメチオニンは全部が結合しないで充
てん段階中にカラムを通過した。
【0068】以上の説明によって、式1に示された本発
明のマトリックス−L−M、すなわち無機マトリックス
に結合した配位子を含む炭化水素の金属陽イオンとの錯
体であって、追加的配位部位あるいはイオン対能力を有
するものがガス、陰イオン、アミノ酸などの分子をこれ
らの分子とその他の分子との混合物から分離および濃縮
するために有用な材料を提供することが理解されるであ
ろう。そして所望の分子はこれらの材料の科学において
公知の標準的な技術によって濃縮された回収溶液から分
析および/または回収することができる。
【0069】本発明における特定の分子を分離および濃
縮する方法は式1に示すような特定のシリカゲル結合配
位子を含む錯体化陽イオンを参考にして記述され説明さ
れてきたが、追加的配位部位を有するこのような結合配
位子を含む錯体化陽イオンの類似のものはすべて特許請
求の範囲に規定された本発明の方法の範囲内に入るもの
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロナルド エル.ブリューニング アメリカ合衆国 ユタ州 84604,プロ ボ,エヌ.820 イイ.1260 (72)発明者 リード エム.イザト アメリカ合衆国 ユタ州 84604,プロ ボ,イイ.1000 エヌ.2344 (56)参考文献 特開 昭62−201640(JP,A) Journal of Chroma tography,(Netherla nds),1986,371,p.335−352 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 39/00 - 45/00 B01J 20/00 - 20/34 G01N 30/00 - 30/96 B01D 15/00 - 15/08 C02F 1/42 C09K 3/00

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原溶液から所望の分子を分離および濃
    縮する方法であって、 ケイ素原子を介して無機固体保持体に結合した有機スペ
    ーサーよりなるマトリックスに共有結合した配位子分子
    と錯体を形成した陽イオンよりなる固体陽イオン−配位
    子−マトリックスであって、前記陽イオンは前記所望の
    分子と前記固体陽イオン−配位子−マトリックスの陽イ
    オン部分との間に錯体を形成するように前記所望の分子
    に対する親和性を有する該固体陽イオン−配位子−マト
    リックスに、第1の体積を有する前記原溶液を接触させ
    る過程と、 所望の分子と錯体を形成した前記陽イオン−配位子−マ
    トリックスとの接触から前記原溶液を分離させる過程
    と、 前記所望の分子と錯体を形成した前記固体陽イオン−配
    位子−マトリックスに前記所望の分子を溶解可能な比較
    的少ない体積の受容液を接触させて、前記錯体を分解さ
    せ前記の比較的少ない体積の受容液中で濃縮された状態
    で所望の分子を回収する過程とを含み、 前記固体陽イオン−配位子−マトリックスは、マトリッ
    クス−L−Mなる式を有し、この式においてMは金属陽
    イオン、Lは金属陽イオンと反応してキレートを形成す
    ることが知られている有機分子よりなる配位子であり、
    マトリックスは下記の式を有する一員であって、 【化1】 この式においてBは1〜10個の炭素原子を有する親水
    性スペーサー基、Siはケイ素原子であり、X,Yおよ
    びZはそれぞれCl,Br,I、1〜6個の炭素原子を
    有するアルコキシ基、1〜6個の炭素原子を有する置換
    アルコキシ基、1〜6個の炭素原子を有するアルキル
    基、1〜6個の炭素原子を有する置換アルキル基および
    O−親水性無機固体保持体よりなる群から選ばれた一員
    であり、X,YおよびZのうちの少なくとも一つはO−
    親水性無機固体保持体であり、 前記O−親水性無機固体保持体はシリカ、ジルコニア、
    チタニア、アルミナ、酸化ニッケルまたは任意の他の類
    似の親水性無機保持体材料よりなる群から選ばれた一員
    であり、 前記所望の分子は酸素、アンモニア、二酸化硫黄、三酸
    化硫黄、亜酸化窒素、窒素、一酸化炭素、二酸化炭素、
    エテンおよびプロペンよりなる群から選ばれた溶媒和ガ
    スであり、前記式におけるMはFe2+,Co2+,C
    2+,Ni2+,Pd2+,Hg2+,Co3+,A
    ,Cu,Cd2+,Fe3+,Pb2+,Fe
    2+,Pt2+,Pt4+,MoO 2+またはZn
    2+およびこれらの混合物よりなる群から選ばれた陽イ
    オンであることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 溶媒和ガスがアンモニアであり前記式
    におけるMがCu2+,Ni2+,Pd2+,H
    2+,またはCo3+およびこれらの混合物よりなる
    群から選ばれた陽イオンであることを特徴とする請求項
    1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 Lがトリエチレンテトラアミンまたは
    エチレンジアミンであり、MがCo3+であることを特
    徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 原溶液から所望の分子を分離および濃
    縮する方法であって、 ケイ素原子を介して無機固体保持体に結合した有機スペ
    ーサーよりなるマトリックスに共有結合した配位子分子
    と錯体を形成した陽イオンよりなる固体陽イオン−配位
    子−マトリックスであって、前記陽イオンは前記所望の
    分子と前記固体陽イオン−配位子−マトリックスの陽イ
    オン部分との間に錯体を形成するように前記所望の分子
    に対する親和性を有する該固体陽イオン−配位子−マト
    リックスに、第1の体積を有する前記原溶液を接触させ
    る過程と、 所望の分子と錯体を形成した前記陽イオン−配位子−マ
    トリックスとの接触から前記原溶液を分離させる過程
    と、 前記所望の分子と錯体を形成した前記固体陽イオン−配
    位子−マトリックスに前記所望の分子を溶解可能な比較
    的少ない体積の受容液を接触させて、前記錯体を分解さ
    せ前記の比較的少ない体積の受容液中で濃縮された状態
    で所望の分子を回収する過程とを含み、 前記固体陽イオン−配位子−マトリックスは、マトリッ
    クス−L−Mなる式を有し、この式においてMは金属陽
    イオン、Lは金属陽イオンと反応してキレートを形成す
    ることが知られている有機分子よりなる配位子であり、
    マトリックスは下記の式を有する一員であって、 【化2】 この式においてBは1〜10個の炭素原子を有する親水
    性スペーサー基、Siはケイ素原子であり、X,Yおよ
    びZはそれぞれCl,Br,I、1〜6個の炭素原子を
    有するアルコキシ基、1〜6個の炭素原子を有する置換
    アルコキシ基、1〜6個の炭素原子を有するアルキル
    基、1〜6個の炭素原子を有する置換アルキル基および
    O−親水性無機固体保持体よりなる群から選ばれた一員
    であり、X,YおよびZのうちの少なくとも一つはO−
    親水性無機固体保持体であり、 前記O−親水性無機固体保持体はシリカ、ジルコニア、
    チタニア、アルミナ、酸化ニッケルまたは任意の他の類
    似の親水性無機保持体材料よりなる群から選ばれた一員
    であり、 前記所望の分子はCl,Br,SO 2−,SO
    2−,CrO 2−,SCN,SeCN,N
    ,PO 3−,S 2−,HS,S2−
    酢酸塩イオンおよび、くえん酸塩イオンよりなる群から
    選ばれた陰イオンであり、MはPd2+,Ag,Hg
    2+,Cu,Tl3+,Bi3+,CHHg,C
    2+,Fe3+,Pb2+,Tl,Cu2+,Au
    ,Al3+,Ga3+,Ni2+,Au3+,Ce
    3+,UO 2+,またはLa3+およびこれらの混合
    物よりなる群から選ばれた陽イオンであることを特徴と
    する方法。
  5. 【請求項5】 陰イオンがヨウ素イオンであり、Mが
    Pd2+,Ag,Hg2+,Cu,Tl3+,Bi
    3+,CHHgまたはCd2+およびこれらの混合
    物よりなる群から選ばれた陽イオンであることを特徴と
    する請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 LがエタンジチアでありMがPd2+
    であることを特徴とする請求項1又は請求項5に記載の
    方法。
  7. 【請求項7】 原溶液から所望の分子を分離および濃
    縮する方法であって、 ケイ素原子を介して無機固体保持体に結合した有機スペ
    ーサーよりなるマトリックスに共有結合した配位子分子
    と錯体を形成した陽イオンよりなる固体陽イオン−配位
    子−マトリックスであって、前記陽イオンは前記所望の
    分子と前記固体陽イオン−配位子−マトリックスの陽イ
    オン部分との間に錯体を形成するように前記所望の分子
    に対する親和性を有する該固体陽イオン−配位子−マト
    リックスに、第1の体積を有する前記原溶液を接触させ
    る過程と、 所望の分子と錯体を形成した前記陽イオン−配位子−マ
    トリックスとの接触から前記原溶液を分離させる過程
    と、 前記所望の分子と錯体を形成した前記固体陽イオン−配
    位子−マトリックスに前記所望の分子を溶解可能な比較
    的少ない体積の受容液を接触させて、前記錯体を分解さ
    せ前記の比較的少ない体積の受容液中で濃縮された状態
    で所望の分子を回収する過程とを含み、 前記固体陽イオン−配位子−マトリックスは、マトリッ
    クス−L−Mなる式を有し、この式においてMは金属陽
    イオン、Lは金属陽イオンと反応してキレートを形成す
    ることが知られている有機分子よりなる配位子であり、
    マトリックスは下記の式を有する一員であって、 【化3】 この式においてBは1〜10個の炭素原子を有する親水
    性スペーサー基、Siはケイ素原子であり、X,Yおよ
    びZはそれぞれCl,Br,I、1〜6個の炭素原子を
    有するアルコキシ基、1〜6個の炭素原子を有する置換
    アルコキシ基、1〜6個の炭素原子を有するアルキル
    基、1〜6個の炭素原子を有する置換アルキル基および
    O−親水性無機固体保持体よりなる群から選ばれた一員
    であり、X,YおよびZのうちの少なくとも一つはO−
    親水性無機固体保持体であり、 前記O−親水性無機固体保持体はシリカ、ジルコニア、
    チタニア、アルミナ、酸化ニッケルまたは任意の他の類
    似の親水性無機保持体材料よりなる群から選ばれた一員
    であり、 前記所望の分子はグリシンであり、LはL−チロシンで
    あり、MはHg2+であることを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 所望の分子を非クロマトグラフィー分
    離するためのマトリックス−L−Mなる式を有する固体
    陽イオン−配位子−マトリックス化合物であって、Mは
    金属陽イオン、Lは金属陽イオンと反応してキレートを
    形成することが知られている有機分子よりなる配位子で
    あり、マトリックスは下記の式を有する一員であって、 【化4】 この式においてBは1〜10個の炭素原子を有する親水
    性スペーサー基、Siはケイ素原子であり、X,Yおよ
    びZはそれぞれCl,Br,I、1〜6個の炭素原子を
    有するアルコキシ基、1〜6個の炭素原子を有する置換
    アルコキシ基、1〜6個の炭素原子を有するアルキル
    基、1〜6個の炭素原子を有する置換アルキル基および
    O−親水性無機固体保持体よりなる群から選ばれた一員
    であり、X,Y,Zの少なくとも一つはO−親水性無機
    固体保持体であり、 前記O−親水性無機固体保持体はシリカ、ジルコニア、
    チタニア、アルミナ、酸化ニッケルまたは任意の他の類
    似の親水性無機保持体材料よりなる群から選ばれた一員
    であり、 前記所望の分子は酸素、アンモニア、二酸化硫黄、三酸
    化硫黄、亜酸化窒素、窒素、一酸化炭素、二酸化炭素、
    エテンおよびプロペンよりなる群から選ばれた溶媒和ガ
    スであり、前記式におけるMはFe2+,Co2+,C
    2+,Ni2+,Pd2+,Hg2+,Co3+,A
    ,Cu,Cd2+,Fe3+,Pb2+,Fe
    2+,Pt2+,Pt4+,MoO 2+またはZn
    2+およびこれらの混合物よりなる群から選ばれた陽イ
    オンであることを特徴とする化合物。
  9. 【請求項9】 Lはアミン、ピリジン、アミノ酸、チ
    オール、フェナントロリン、ヒドロオキサミド酸、オキ
    シム、アミド、チオエーテルおよびこれらの組合せより
    なる群から選ばれた配位子であることを特徴とする請求
    項8に記載の化合物。
  10. 【請求項10】 マトリックスが、O−親水性無機固
    体保持体材料と、ジエチル(トリエトキシシリルプロピ
    ル)マロネート、3−メルカプトプロピルトリメトキシ
    シラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−
    〔(3−トリメトキシシリル)プロピル〕エチレンジア
    ミン三酢酸、P−(クロロメチル)フェニルトリメトキ
    シシラン、ビニルトリエトキシシラン、3−ブロモプロ
    ピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルト
    リメトキシシランおよびこれらの組合せよりなる群から
    選ばれたケイ素を含むスペーサー基との反応生成物であ
    ることを特徴とする請求項9に記載の化合物。
  11. 【請求項11】 所望の分子を非クロマトグラフィー
    分離するためのマトリックス−L−Mなる式を有する固
    体陽イオン−配位子−マトリックス化合物であって、M
    は金属陽イオン、Lは金属陽イオンと反応してキレート
    を形成することが知られている有機分子よりなる配位子
    であり、マトリックスは下記の式を有する一員であっ
    て、 【化5】 この式においてBは1〜10個の炭素原子を有する親水
    性スペーサー基、Siはケイ素原子であり、X,Yおよ
    びZはそれぞれCl,Br,I、1〜6個の炭素原子を
    有するアルコキシ基、1〜6個の炭素原子を有する置換
    アルコキシ基、1〜6個の炭素原子を有するアルキル
    基、1〜6個の炭素原子を有する置換アルキル基および
    O−親水性無機固体保持体よりなる群から選ばれた一員
    であり、X,Y,Zの少なくとも一つはO−親水性無機
    固体保持体であり、 前記O−親水性無機固体保持体はシリカ、ジルコニア、
    チタニア、アルミナ、酸化ニッケルまたは任意の他の類
    似の親水性無機保持体材料よりなる群から選ばれた一員
    であり、 前記所望の分子はCl,Br,SO 2−,SO
    2−,CrO 2−,SCN,SeCN,N
    ,PO 3−,S 2−,HS,S2−
    酢酸塩イオンおよび、くえん酸塩イオンよりなる群から
    選ばれた陰イオンであり、MはPd2+,Ag,Hg
    2+,Cu,Tl3+,Bi3+,CHHg,C
    2+,Fe3+,Pb2+,Tl,Cu2+,Au
    ,Al3+,Ga3+,Ni2+,Au3+,Ce
    3+,UO 2+,またはLa3+およびこれらの混合
    物よりなる群から選ばれた陽イオンであることを特徴と
    する化合物。
  12. 【請求項12】 所望の分子を非クロマトグラフィー
    分離するためのマトリックス−L−Mなる式を有する固
    体陽イオン−配位子−マトリックス化合物であって、M
    は金属陽イオン、Lは金属陽イオンと反応してキレート
    を形成することが知られている有機分子よりなる配位子
    であり、マトリックスは下記の式を有する一員であっ
    て、 【化6】 この式においてBは1〜10個の炭素原子を有する親水
    性スペーサー基、Siはケイ素原子であり、X,Yおよ
    びZはそれぞれCl,Br,I、1〜6個の炭素原子を
    有するアルコキシ基、1〜6個の炭素原子を有する置換
    アルコキシ基、1〜6個の炭素原子を有するアルキル
    基、1〜6個の炭素原子を有する置換アルキル基および
    O−親水性無機固体保持体よりなる群から選ばれた一員
    であり、X,Y,Zの少なくとも一つはO−親水性無機
    固体保持体であり、 前記O−親水性無機固体保持体はシリカ、ジルコニア、
    チタニア、アルミナ、酸化ニッケルまたは任意の他の類
    似の親水性無機保持体材料よりなる群から選ばれた一員
    であり、 前記所望の分子はグリシンであり、LはL−チロシンで
    あり、MはHg2+であることを特徴とする化合物。
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