JP3237112U - レインウェアの外ポケット構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯品の重みに耐える強度と防水性などが向上したレインウェアの外ポケット構造を提供する。【解決手段】一定幅(Z)のマチ(襠)が形成された袋本体(Pa)をレインウェアの身頃本体(10)へ、その携帯品出し入れ口用縁取り補強片(19)の一定帯幅(W1)だけ外方への折り曲げ自在に縫着する一方、上記袋本体の携帯品出し入れ口(18)を施蓋するフラップ(Pb)の基端部を、その袋本体の水平な上記折り曲げ稜線に沿って身頃本体へ縫着すると共に、袋本体の防水膜(裏生地)(17)をその上記縁取り補強片から、身頃本体と接触する背面を経て上記フラップまで一連に延長して、そのフラップの裏面に縫着した。【選択図】図10

Description

本考案は日常での着用にふさわしいレインウェアの外ポケット構造に係り、殊更携帯品の重みに耐える強度と防水性能の向上を企図している。
本考案の出願人は雨衣の外ポケット構造について、先に実用新案登録第3179618号(特許文献1)を受け、現在もその実施事業を行っている。
この特許文献1に記載の考案では外ポケット(B)のポケット袋(P)を、その開口部(O)以外(14L)(14R)(14D)での縁取り状態に熱融着又は接着したライン(L1)よりも外側位置において、雨衣の身頃本体(10)へやはり縁取り状態に縫着すると共に、その縫着ライン(L3)に沿って身頃本体(10)の裏側から防水テープ(15)を目止め状態に熱融着又は接着している。そのため、外界から浸入する雨水の封止効果に優れる。
実用新案登録第3179618号公報
ところが、特許文献1に記載の外ポケット構造では図1、2のような胸ポケット(B)のそれとして、そのポケット袋(P)に所謂マチ(襠)(奥行)がなく、表生地(12)と裏生地(13)との縁取り状態に縫着されたライン(稜線)(L3)においてのみ、雨衣の身頃本体(10)へ縫着されているにとどまる。
そのため、ハンカチやティッシュなどの自由に変形する柔らかい物並びに硬くてもカード類や手帳などの比較的軽く扁平(薄肉)な物であればともかく、例えば折りたたみ傘や時計、携帯電話器、モバイルバッテリー、ペットボトル飲料などの比較的大きな硬い立体物を収納・携帯することができず、その立体物の重量に耐えない結果、ポケット袋(P)が身頃本体(10)から早期に剥ぎ取られてしまうことになる。
また、上記ポケット袋(P)の表生地(12)と裏生地(13)とはその高周波ウェルダー加工などによる熱融着又は接着ライン(L1)と、身頃本体(10)に対する縫着ライン(L3)と、その縫着ライン(L3)に沿う防水テープ(15)の熱融着又は接着による縁取り部分を除けば、互いに分離する関係状態にある。
この点、図5~7からも明白なように、ポケット袋(P)の裏生地(13)はフラップ(16)の中間片(16M)へ、中間縫着ライン(L5)によって縫着されており、そのポケット袋(P)の表生地(12)と分離しているため、その表生地(12)と裏生地(13)との相互間(袋内)へ収納される携帯品(19)が、例えば濡れた折りたたみ傘やタオル、結露したペットボトル飲料などである場合には、ポケット袋(P)の就中表生地(12)が内側から濡れてしまうことになり、その自然乾燥し難い結果、着用上の快適さや外観体裁などの悪化を招く問題もある。
本考案はこのような課題の改良を目的としており、その目的を達成するために、請求項1では表面に撥水性が与えられた合成繊維の基布とその裏面に熱可塑性樹脂ラミネートされた防水膜との表裏2層を、携帯品出し入れ口以外での全体的な縁取り状態に熱融着又は接着することによりポケット袋とし、
そのポケット袋を上記熱融着ライン又は接着ラインよりも外側位置にて、レインウェアの身頃本体へやはり縁取り状態に縫着したレインウェアの外ポケット構造であって、
上記ポケット袋における袋本体の両脇部と下部に一定幅のマチ(襠)を形成し、
上記袋本体を身頃本体へ、その折り返し重合された携帯品出し入れ口用縁取り補強片の一定な帯幅だけ外方への折り曲げ自在に縫着する一方、
上記袋本体の携帯品出し入れ口を施蓋し得るフラップの基端部を、その袋本体の水平な上記折り曲げ稜線に沿って身頃本体へ縫着すると共に、
上記ポケット袋の防水膜をその袋本体の携帯品出し入れ口用縁取り補強片から、身頃本体と接触する背面を経て上記フラップまで一連に延長して、そのフラップの裏面へ縫着することにより、ポケット袋の内部を防水膜での包囲状態に保てるように定めたことを特徴とする。
また、請求項2では身頃本体に対する袋本体の縁取り縫着ラインと同じく身頃本体に対するフラップの水平な基端部縫着ラインに沿って、その身頃本体の裏側から各々防水テープを目止め状態に熱融着又は接着したことを特徴とする。
請求項3ではポケット袋の袋本体とその携帯品出し入れ口を開閉するフラップに、そのフラップによる上記携帯品出し入れ口の施蓋時に係止する雌雄一対のハトメホックを取り付け固定したことを特徴とする。
請求項4ではポケット袋における袋本体の両脇部にタックを形成したことを特徴とする。
請求項5ではポケット袋が身頃本体のほぼ腰位置に縫着された左右一対の腰ポケットであることを特徴とする。
請求項1の構成によれば、レインウェアの外ポケットになるポケット袋が表面の撥水性基布(表生地)と、その裏面に熱可塑性樹脂ラミネートされた防水膜(裏生地)との2層から、携帯品出し入れ口以外での全体的な縁取り状態に熱融着又は接着されているため、その内部に収納される携帯品を雨水からの封止状態に保つことができる。
しかも、このようなポケット袋はレインウェアの身頃本体へ、それ自身の上記熱融着ライン又は接着ラインよりも外側位置において、縁取り状態に縫着されているため、その縁取り縫着ラインから袋内へ雨水が浸入するおそれはない。
特に、ポケット袋の携帯品出し入れ口を施蓋し得るフラップ(垂れカバー)は、身頃本体に対する水平な基端部縫着ラインを折り曲げ稜線として折り曲げることができるようになっており、その折り曲げによって袋本体の携帯品出し入れ口を施蓋すると、上記携帯品出し入れ口の縁取り補強片がその一定の帯幅だけ、フラップと一緒に外方へ折り曲げ重合されて、その携帯品出し入れ口を重畳的に封止するため、優れた防水効果を得られるのである。
その場合、上記ポケット袋をなす表裏2層のうち、その防水膜(裏生地)は袋本体の携帯品出し入れ口用縁取り補強片から、身頃本体と接触する背面を経て、上記フラップの先端部まで一連に延長された上、そのフラットの裏面に縫着されることにより、ポケット袋の内部を防水膜での包囲状態に保つため、例えば濡れたタオルや折りたたみ傘、結露したペットボトル飲料などを収納・携帯しても、その携帯品によってポケット袋が内側から濡れるおそれはなく、快適な着用感と良好な意匠性を確保することができる。
更に、ポケット袋における袋本体の両脇部(左右両側面)と下部(底面)には、一定幅のマチ(襠)(奥行)が形成されることにより、立体的なポケット袋をなしているため、柔らかい物や硬くても扁平(薄肉)な物は勿論のこと、携帯電話器やモバイルバッテリー、時計、折りたたみ傘、ペットボトル飲料、その他の各種形状を有する硬い大きな立体物であっても、支障なく収納・携帯することができ、日常での買物などに着用して、著しく便利である。
また、請求項2の構成を採用するならば、レインウェアの身頃本体に対する上記袋本体の縁取り縫着ラインと、フラップの水平な基端部縫着ラインから、その身頃本体の内側へ浸透する雨水も確実に封止することができ、レインウェアとしての防水効果がますます向上する。
請求項3の構成を採用するならば、上記マチ(襠)(奥行)がある立体的なポケット袋の内部へ、比較的大きく硬い立体物の携帯品を収納しても、フラップによる上記携帯品出し入れ口の施蓋時に係止する雌雄一対のハトメホック(ドット釦)が、その優れた耐荷力を発揮して、携帯品の重量により袋本体の携帯品出し入れ口が不慮に開放したり、ましてポケット袋が身頃本体から剥ぎ取られてしまったりするおそれを予防できるのである。
殊更、請求項4の構成を採用するならば、ポケット袋の袋本体に付与されたタックによって、その袋本体の変形作用が促進され、大きさや形状が異なる各種立体物の携帯品を、ますます支障なく便利に収納することができる。
請求項5の構成を採用するならば、上記ポケット袋が左右一対の腰ポケットとして並列設置されることになるため、そのレインウェアの着用によって上記重量がある大きな硬い立体物でも、容易にバランス良く持ち運ぶことができ、その見栄えがいたずらに悪化するおそれもない。
本考案の実施形態に係るレインパーカーを示す正面図である。 図1の背面図である。 図1のポケット袋を抽出して示す拡大正面図である。 図3の側面図である。 ポケット袋のフラップを開放した状態の図3に対応する正面図である。 図5の側面図である。 図5の平面図である。 図3の8-8線に沿う拡大断面図である。 図3の9-9線に沿う拡大断面図である。 図5の10-10線に沿う拡大断面図である。 図5の11-11線に沿う拡大断面図である。 図5の12-12線に沿う部分拡大断面図である。 図5の13-13線に沿う拡大断面図である。 上記ポケット袋の下端コーナー部分を抽出して示す拡大斜面図である。 マチ作りに必要な上記コーナー部分の生地カット形状を示す説明図である。 図15に引き続き中表に合わせた縫い方を示す説明図である。
以下、図面に基づいて本考案の構成を具体的に詳述すると、図1、2はその本考案の実施形態に係るレインウェア(レインパーカー)を示しており、(10)はそのレインウェア(上着)の身頃本体であって、表面に撥水性が与えられたポリエステルやナイロン、その他の合成繊維の基布(表生地)(11)と、その裏面(内面)に重合一体化されたポリウレタン樹脂(PU)ラミネートやポリ塩化ビニール樹脂(PVC)ラミネート、その他の熱可塑性樹脂ラミネートによる防水膜(裏生地)(12)との2層から成る。(13)はその身頃本体(前身頃)(10)の開閉用スライドファスナー、(14)は身頃本体(前身頃)(10)のほぼ腰位置に並列する左右一対の外ポケット(腰ポケット)、(15)はヘッドフードである。
その外ポケット(14)の各個は図3~13に拡大して示すように、上記身頃本体(10)と同じ表面に撥水性が付与された合成繊維の基布(表生地)(16)と、その裏面(内面)に重合一体化された上記熱可塑性樹脂ラミネートによる防水膜(裏生地)(17)との2層から、図3~7のような正面視の矩形をなし、しかも両脇部(左右両側面)と下部(底面)にマチ(襠)(奥行)がある立体的なポケット袋(P)として形作られている。
即ち、矩形なポケット袋(P)の袋本体(Pa)を形作る基布(16)と防水膜(17)との表裏2層は、その上辺の携帯品出し入れ口(18)を除く3辺(左右両側辺と下辺)だけU字形に縁取る如く、高周波ウェルダー加工などによって図3、5のような一定幅の帯状に熱融着されている。(L1)はその正面視のU字形に連続する熱融着ラインを示している。
但し、上記袋本体(Pa)の携帯品出し入れ口(18)以外を全体的な縁取り状態に封止し得るならば、その出し入れ口(18)以外の上記3辺を縁取り状態に縫着した後、その縫着ライン(図示省略)上に沿って熱融着を加えたり、或いは上記3辺の熱融着に代わる接着を採用したりしてもさしつかえない。
何れにしても、正面視の矩形な袋本体(Pa)の下端コーナー部を、図15のような1辺がマチ幅(Z)となる寸法の正方形に切り欠き、その脇部(側面)と下部(底面)のカットライン(C)を図16のような中表に合わせて、そのマチ幅(Z)の寸法分だけ縫着した後、表に返すことにより、図14のような両脇部と下部に一定幅(Z)のマチ(襠)(奥行)がある立体的な袋本体(Pa)を形成する。
その結果、表裏2層の熱融着された袋本体(Pa)であることとも相俟って、その左右両側面と底面との保形性や耐荷強度に富むコーナー部を得られる。因みに、図示した袋本体(Pa)の深さ(Y)は26cm、幅(X1)は19cm、底面のマチ幅(奥行)(Z)は3.5~4.0cmであり、500ミリリットル入りのペットボトル飲料や折りたたみ傘、その他の比較的大きな立体物でも支障なく収納・携帯することができる。
その場合、袋本体(Pa)における上記身頃本体(10)の基布(表生地)(11)と接触することになる背面には、袋本体(Pa)自身の基布(表生地)(16)が無く、図8~13から明白なように防水膜(裏生地)(17)だけの1層になっている。しかも、その1層の防水膜(17)はポケット袋(P)の後述するフラップ(垂れカバー)(Pb)まで一連に延長して、そのフラップ(Pb)の裏面へ縫着されることにより、ポケット袋(P)を内側から濡れないように防水している。
(19)は上記袋本体(Pa)の上辺から裏側(内側)へ一定の帯幅(W1)(1.5cm)だけ折り返し重合された携帯品出し入れ口用縁取り補強片であり、その中央部から一体的に吊り下がる装飾用兼操作用カラーバンド(20)を引っ張り操作することによって、上記出し入れ口(18)を意図的に大きく拡開させることができるようになっている。(L2)はその縁取り補強片(19)の水平な先端部縫着ラインである。
そして、上記ポケット袋(P)の袋本体(Pa)は引き続きレインウェア(上着)の身頃本体(前身頃)(10)へ縫着されるが、そのミシンによる縫着ライン(L3)は上記袋本体(Pa)自身の熱融着ライン(L1)又は接着ラインよりも外側の周辺位置へ、図3、5のようなやはり正面視のU字形として、その熱融着ライン(L1)又は接着ラインとほぼ平行な縁取り状態に配設されている。
尚、袋本体(Pa)における携帯品出し入れ口(18)以外の3辺をU字形の縁取り状態に縫着した後、その縁取り縫着ライン(図示省略)上に沿って熱融着しても良い旨を説明したが、その場合にはその袋本体(Pa)自身の縁取り縫着ライン(図示省略)と、袋本体(Pa)を身頃本体(10)へ縫着する別なU字形の縁取り縫着ライン(L3)との2列が言わば平行に並び、その袋本体(Pa)の重畳的に縫着されることとなる。
何れにしても、袋本体(Pa)を縁取る縫着ライン(L3)のミシン目から袋本体(Pa)の内部へ浸入しようとする雨水は、その縫着ライン(L3)の内側位置に並列する上記熱融着ライン(L1)又は接着ラインによって確実に封止され、防水状態に保たれることになる。
また、身頃本体(10)における防水膜(裏生地)(12)の内側(裏側)からは一定な帯幅(W2)(1.5~2.0cm)の防水テープ(21)が、上記ポケット袋(P)における袋本体(Pa)の縁取り縫着ライン(L3)上に沿って、図8~10のような目止め状態に熱融着又は接着されている。
そのため、上記袋本体(Pa)を縁取る縫着ライン(L3)のミシン目から身頃本体(10)の内側(裏側)へ浸透しようとする雨水も、その防水テープ(21)によって封止されることになり、レインウェアとしての完全な防水効果を得られるのである。
更に、上記フラップ(垂れカバー)(Pb)はポケット袋(P)の基布(表生地)(16)と同じ合成繊維から図3~8のように折り曲げ重合一体化された2層として、上記袋本体(Pa)の幅(X1)よりも広大な一定の幅(上下両辺)(X2)(20cm)と、上記携帯品出し入れ口用縁取り補強片(19)の帯幅(W1)よりも広大な一定の帯幅(左右両側辺)(W3)(7.5~8.0cm)を備えた正面視の長方形に形成されることにより、上記携帯品出し入れ口(18)を施蓋することができるようになっている。
しかも、既述のように袋本体(Pa)の防水膜(裏生地)(17)だけがフラップ(Pb)の先端部(長方形の下辺)に至るまで連続的に延長されて、そのフラップ(Pb)の裏面へ図5のような縁取り状態に縫着されている。(L4)はそのフラップ(Pb)に対する上記防水膜(裏生地)(17)の縁取り縫着ラインを示している。
そして、フラップ(Pb)の基端部(長方形の上辺)が図5、10、12に示す如く、上記袋本体(Pa)における携帯品出し入れ口用縁取り補強片(19)の先端部縫着ライン(L2)とほぼ同じ高さ位置にある水平線(H-H)上に沿って延在する基端部縫着ライン(L5)により、身頃本体(前身頃)(10)へ縫着されている。
(22)はそのフラップ(Pb)の水平な基端部縫着ライン(L5)に沿って、身頃本体(10)における防水膜(裏生地)(12)の内側(裏側)から熱融着又は接着された目止め用の防水テープであり、上記袋本体(Pa)の縁取り縫着ライン(L3)上に沿ってU字形に配設された防水テープ(21)の上端部同士を連結している。
上記フラップ(Pb)はその身頃本体(10)に対する水平な基端部縫着ライン(L5)を折り曲げ稜線(回動枢支線)(O-O)として、起伏的に折り曲げることができ、その図3、4、8のような言わば自然に垂れ下がる伏倒状態において、上記袋本体(Pa)の携帯品出し入れ口(18)を施蓋する一方、図5、6、10のような上方へ曲げ起こした状態において、その携帯品出し入れ口(18)を全開するようになっている。
その場合、上記袋本体(Pa)における携帯品出し入れ口用縁取り補強片(19)の左右両端部は、その縁取り補強片(19)の一定な帯幅(W1)(先に例示した1.5cm)に相当する寸法分だけ、一対の垂直な縫着ライン(L6)によって上記フラップ(Pb)へ裏側(内側)から重合し得る状態に縫着されている。その左右両端部の垂直な縫着ライン(L6)は、上記身頃本体(10)に対して袋本体(Pa)を縁取り状態に縫着するU字形縫着ライン(L3)の対応的な垂直部分と連続する。
そのため、フラップ(Pb)をその水平な折り曲げ稜線(O-O)から折り曲げて、垂れ下がる伏倒状態にすると、図4、8から明白なようにフラップ(Pb)と一緒に連動して、上記袋本体(Pa)における一定な帯幅(W1)の携帯品出し入れ口用縁取り補強片(19)も外向きに折り返し重合され、その携帯品出し入れ口(18)を重畳的に封止することになり、優れた防水効果を得られるのである。
(23)(24)は上記フラップ(Pb)に付属する防水膜(裏生地)(17)だけの1層と、袋本体(Pa)における基布(表生地)(16)と防水膜(裏生地)(17)との2層へ、互いに対応合致する位置関係の左右一対ずつとして、各々取り付け固定されたハトメホック(ドット釦)であり、その何れか一方の雌側ハトメホック(23)と残る他方の雄側ハトメホック(24)とを係脱自在に係止することによって、上記袋本体(Pa)の携帯品出し入れ口(18)をそのフラップ(Pb)での施蓋状態に保ち、雨水の浸入を防止できるようになっている。
この点、雌雄一対のハトメホック(23)(24)に代わる面ファスナーを採用することも考えられるが、両脇部と下部に一定幅(Z)のマチ(襠)(奥行)がある立体的な袋本体(Pa)の内部には、柔らかい物や扁平(薄肉)な物のみならず、ペットボトル飲料や折りたたみ傘、モバイルバッテリー、その他の比較的大きく硬い立体物の携帯品(A)が収納されることもあり、その携帯品(A)の重量を受けて、袋本体(Pa)の携帯品出し入れ口(18)が不慮に開放することを防ぐ意味において、耐荷力に優れたハトメホック(23)(24)を採用することが好ましい。
ポケット袋(P)の袋本体(Pa)が両脇部(左右両側面)と下部(底面)に一定幅(Z)のマチ(襠)(奥行)を有する旨として説明したが、その両脇部には更に袋本体(Pa)に弛み(余裕)を付与する左右一対のタック(25)が形成されてもいる。
つまり、上記袋本体(Pa)における携帯品出し入れ口用縁取り補強片(19)の左右両端部をその一定の帯幅(W1)(先に例示した1.5cm)に相当する寸法分だけ、フラップ(Pb)の裏側(内側)から重合状態に縫着している上記垂直な縫着ライン(L6)の真下位置においてのみ、袋本体(Pa)の左右両端部が図12、13に示す如く、互いに左右対称な平面視のS字状又はZ字状の折り曲げ重合部(26)として折り曲げ重合されており、しかもその折り曲げ重合部(26)が上記袋本体(Pa)におけるU字形縫着ライン(L3)の垂直部分を兼用して、又は好ましくは別個な垂直の縫着ライン(L7)により、身頃本体(10)へ重畳的に縫着されている。
但し、上記タック(25)の折り曲げ重合部(26)はその縫着ライン(L7)によって一定の帯幅(W4)(1.5~2.0cm)だけ身頃本体(10)へ押え付け固定されており、その帯幅(W4)の高さ位置よりも下方を占める袋本体(Pa)の左右両端部は、図13と対比する図9から明白なように、その表裏2層の単純な平坦状態として、上記U字形の縁取り縫着ライン(L3)により身頃本体(10)へ縫着されているに過ぎない。
そのため、上記袋本体(Pa)の左右両端部をなす折り曲げ重合部(26)だけが、その帯幅(W4)に相当する寸法分の垂直な縫着ライン(L7)によって、身頃本体(10)へ表側から押え付け固定された状態では、図3~7や図12、13から示唆されるように、その左右一対のタック(25)となる折り曲げ稜線(ひだ)が、袋本体(Pa)における両脇部(左右両側面)の上下方向へ延在する状態に生成されることとなり、内部に収納される硬い立体物や大きな立体物などの携帯品(A)に応じて、滑らかに追従変形できる袋本体(Pa)を得られるのである。
尚、図示の実施形態では正面視の矩形なポケット袋(P)を説明したが、その矩形に代わる五角形やほぼ半円形、その他の輪郭形状に形作られることもある。
図示実施形態の上記構成を備えたレインウェア(レインパーカー)は、日常での買物などに広く着用することができ、その身頃本体(10)のほぼ腰位置にある外ポケット(14)が、表面の撥水性基布(表生地)(16)と裏面の防水膜(裏生地)(17)とから成り、両脇部と下部に一定幅(Z)のマチ(襠)(奥行)がある立体的なポケット袋(P)として形作られているため、ハンカチやティッシュなどの柔らかい物並びに手帳やカード、キーなどの比較的硬く扁平な物は勿論のこと、携帯電話器やモバイルバッテリー、イヤホン、時計、薬、メイク小物類、各種アクセサリー、その他の濡らしたくない各種立体物を、便利良く収納・携帯することができる。
その場合、ポケット袋(P)のフラップ(垂れカバー)(Pb)を垂れ下がる伏倒状態に折り曲げれば、袋本体(Pa)の携帯品出し入れ口用縁取り補強片(19)がフラップ(Pb)と一緒に連動して、外向きに折り返し重合され、その携帯品出し入れ口(18)を重畳的な封止状態に施蓋すると共に、その施蓋状態を雌雄一対ずつのハトメホック(ドット釦)(23)(24)によって固定保持するようになっているため、上記一定幅(Z)のマチ(襠)が形成されていることとも相俟って、例えばペットボトル飲料や折りたたみ傘、その他の比較的大きく硬い立体物であっても、支障なく収納・携帯できるのであり、その立体物の重量に耐えきれず、身頃本体(10)からポケット袋(P)の早期に剥離するおそれはない。
また、ポケット袋(P)の防水膜(裏生地)(17)が袋本体(Pa)の携帯品出し入れ口用縁取り補強片(19)から、身頃本体(10)と接触する背面を経由して、フラップ(Pb)に至るまで一連に延長され、そのフラップ(Pb)の裏面に縫着されているため、上記袋本体(Pa)の内部は防水膜(裏生地)(17)によって完全に包囲された水密状態となり、その結果濡れたタオルや折りたたみ傘、結露したペットボトル飲料などを収納・携帯しても、その袋本体(Pa)とフラップ(Pb)が内側(裏側)から濡れるおそれはなく、快適な着用感と良好な外観体裁(意匠性)を得られる。
更に、上記ポケット袋(P)の袋本体(Pa)にはマチ(襠)の形成に加えて、タック(25)も付与されているため、その袋本体(Pa)の動き変形する範囲が広がり、大きさ・形状が異なる各種立体物の携帯品(A)を、ますます支障なく持ち運ぶことができ、利便性が向上する。
(10)・・・身頃本体
(11)・・・基布(表生地)
(12)・・・防水膜(裏生地)
(13)・・・スライドファスナー
(14)・・・外ポケット
(15)・・・ヘッドフード
(16)・・・ポケット袋の基布(表生地)
(17)・・・ポケット袋の防水膜(裏生地)
(18)・・・携帯品出し入れ口
(19)・・・縁取り補強片
(20)・・・カラーバンド
(21)(22)・・・防水テープ
(23)・・・(雌側)ハトメホック
(24)・・・(雄側)ハトメホック
(25)・・・タック
(26)・・・折り曲げ重合部
(A)・・・携帯品
(C)・・・カットライン
(L1)・・・熱融着ライン
(L2)・・・先端部縫着ライン
(L3)・・・縫着ライン
(L4)・・・縁取り縫着ライン
(L5)・・・基端部縫着ライン
(L6)・・・縫着ライン
(L7)・・・縫着ライン
(O-O)・・・折り曲げ稜線
(P)・・・ポケット袋
(Pa)・・・袋本体
(Pb)・・・フラップ(垂れカバー)
(W1)・・・帯幅
(W2)・・・帯幅
(W3)・・・帯幅
(W4)・・・帯幅
(X1)・・・幅
(X2)・・・幅
(Y)・・・深さ
(Z)・・・マチ幅(奥行)

Claims (5)

  1. 表面に撥水性が与えられた合成繊維の基布(16)とその裏面に熱可塑性樹脂ラミネートされた防水膜(17)との表裏2層を、携帯品出し入れ口(18)以外での全体的な縁取り状態に熱融着又は接着することによりポケット袋(P)とし、
    そのポケット袋(P)を上記熱融着ライン(L1)又は接着ラインよりも外側位置にて、レインウェアの身頃本体(10)へやはり縁取り状態に縫着したレインウェアの外ポケット構造であって、
    上記ポケット袋(P)における袋本体(Pa)の両脇部と下部に一定幅(Z)のマチ(襠)を形成し、
    上記袋本体(Pa)を身頃本体(10)へ、その折り返し重合された携帯品出し入れ口用縁取り補強片(19)の一定な帯幅(W1)だけ外方への折り曲げ自在に縫着する一方、
    上記袋本体(Pa)の携帯品出し入れ口(18)を施蓋し得るフラップ(Pb)の基端部を、その袋本体(Pa)の水平な上記折り曲げ稜線(O-O)に沿って身頃本体(10)へ縫着すると共に、
    上記ポケット袋(P)の防水膜(17)をその袋本体(Pa)の携帯品出し入れ口用縁取り補強片(19)から、身頃本体(10)と接触する背面を経て上記フラップ(Pb)まで一連に延長して、そのフラップ(Pb)の裏面へ縫着することにより、ポケット袋(P)の内部を防水膜(17)での包囲状態に保てるように定めたことを特徴とするレインウェアの外ポケット構造。
  2. 身頃本体(10)に対する袋本体(Pa)の縁取り縫着ライン(L3)と同じく身頃本体(10)に対するフラップ(Pb)の水平な基端部縫着ライン(L5)に沿って、その身頃本体(10)の裏側から各々防水テープ(21)(22)を目止め状態に熱融着又は接着したことを特徴とする請求項1記載のレインウェアの外ポケット構造。
  3. ポケット袋(P)の袋本体(Pa)とその携帯品出し入れ口(18)を開閉するフラップ(Pb)に、そのフラップ(Pb)による上記携帯品出し入れ口(18)の施蓋時に係止する雌雄一対のハトメホック(23)(24)を取り付け固定したことを特徴とする請求項1記載のレインウェアの外ポケット構造。
  4. ポケット袋(P)における袋本体(Pa)の両脇部にタック(25)を形成したことを特徴とする請求項1記載のレインウェアの外ポケット構造。
  5. ポケット袋(P)が身頃本体(10)のほぼ腰位置に縫着された左右一対の腰ポケット(14)であることを特徴とする請求項1記載のレインウェアの外ポケット構造。
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