JP3237038U

JP3237038U - ポータブル紫外線消毒容器

Info

Publication number: JP3237038U
Application number: JP2022000376U
Authority: JP
Inventors: 欧▲陽▼▲チェン▼▲義▼
Original assignee: Shenzhen Uvled Optical Technology Co Ltd
Current assignee: Shenzhen Uvled Optical Technology Co Ltd
Priority date: 2019-04-11
Filing date: 2022-02-09
Publication date: 2022-04-06
Anticipated expiration: 2029-04-29
Also published as: KR20200120484A; BR112019016138A2; US11419959B2; EP3741394A1; US20210330847A1; BR112019016138B1; JP2021520860A; EP3741394A4; WO2020206764A1

Abstract

【課題】消毒効果を向上させ、ユーザーの利便性を高め、電力消費量を低減させるポータブル紫外線消毒容器を提供する。【解決手段】ポータブル紫外線消毒容器は、消毒容器本体４を備え、消毒容器本体は物品収納室１及びカバー４′を備え、消毒容器本体はさらに照明装置、加熱ダクト及び制御システムが設置され、制御システムは照明装置と加熱ダクトに電気的に接続され、照明装置と加熱ダクトが物品収納室に紫外線と熱風を放出するように制御し、照明装置は複数のＬＥＤ６を備えた複数の発光装置を備え、複数の発光装置が物品収納室の複数の壁に固定され、加熱ダクトは物品収納室から、物品収納室の壁の内部を経由して物品収納室に戻る内部循環式加熱ダクトである。複数の発光装置及び内部循環式加熱ダクトを用いると、本消毒容器は消毒効果が優れ、使用しやすく、電力消費量が低い等の特徴を有する。【選択図】図１

Description

本考案は消毒容器に関し、特にポータブル紫外線消毒容器に関する。

紫外線は優れた殺菌効果を持ち、消毒分野に幅広く用いられている。紫外線消毒容器は紫外線の消毒分野における主な用途の1つである。紫外線消毒容器の消毒方式は発光装置で物品収納室に紫外線を放出し、紫外線を直接被消毒物に照射し、被消毒物の表面の細菌を殺滅して、消毒目的を達成することである。現在、このような紫外線消毒容器は被消毒物の表面のほとんどの細菌を殺滅できるが、消毒効果は、特に容器類の被消毒物について満足のいくものではない。また、いくつかのポータブル紫外線消毒容器は加熱ダクトが配置されており、物品収納室に熱風を放出し、被消毒物上に残った水を乾燥させることができるが、乾燥工程は電力消費量が高い。

考案者は試験や研究を行ったところ、容器類の被消毒物の容器口を照明方向に合わせると、消毒効果が大幅に向上し、所望の消毒効果を達成できることを見出した。しかしながら、従来の紫外線消毒容器の照明装置は通常、物品収納室の上壁に設置されており、この場合、容器類の被消毒物を物品収納室内に直立して配置する必要があることに対して、ポータブル紫外線消毒容器は、持ち運びやすくするために、体積が小さく設計され、哺乳瓶、カップなどのような細長い容器類の被消毒物を物品収納室に直立して配置することが不能であり、また、直立配置の安定性が低く、特に指定方式で被消毒物を配置することはユーザーに不要な操作をもたらし、ユーザー体験を損なってしまう。

本考案は、消毒効果を向上させ、ユーザーの利便性を高め、電力消費量を低減させるポータブル紫外線消毒容器を提供することを目的とする。

上記目的を達成するために、本考案の技術案は以下の通りである。

ポータブル紫外線消毒容器であって、消毒容器本体を備え、前記消毒容器本体は物品収納室及びカバーを備え、前記消毒容器本体にはさらに照明装置、加熱ダクト及び制御システムが設置され、前記制御システムは、前記照明装置と前記加熱ダクトに電気的に接続され、前記照明装置と前記加熱ダクトが前記物品収納室に紫外線と熱風を放出するように制御し、前記照明装置は複数の発光装置を備え、複数の前記発光装置が前記物品収納室の複数の壁に固定され、前記加熱ダクトは前記物品収納室から、前記物品収納室の壁の内部を経由して前記物品収納室に戻る内部循環式加熱ダクトである。

好ましくは、前記照明装置は、前記物品収納室の壁に固定され、前記発光装置から放射された紫外線を反射する少なくとも1つの反射装置をさらに備える。

好ましくは、5つの発光装置及び2つの反射装置を備え、5つの前記発光装置がそれぞれ前記物品収納室の頂壁と4つの側壁に固定され、2つの前記反射装置がそれぞれ前記物品収納室の頂壁と底壁に固定される。

好ましくは、前記発光装置は1つの基板上にアレイ状に配列された複数のLEDを備え、前記LEDは波長が260-280nmの第1のLEDチップ及び波長が390-400nmの第2のLEDチップを備える。

好ましくは、前記加熱ダクトの吹出口と吸込み口は前記物品収納室の隣接する壁に設けられる。

好ましくは、前記加熱ダクトは2つの前記吸込み口を有し、2つの前記吸込み口が前記物品収納室の対向する2つの壁に設けられる。

好ましくは、前記加熱ダクトの電気発熱体は抵抗線と、くり抜き部を有するシート状の骨格とを備え、前記抵抗線は前記骨格に疎巻きされ、且つ前記くり抜き部に網状構造が形成される。

好ましくは、前記制御システムは主制御盤及びヒューマンマシンインターフェースを備え、前記ヒューマンマシンインターフェースは、前記主制御盤に消毒消臭を行う第1命令を出力するための第1機能ボタン、前記主制御盤に消毒消臭、乾燥及び恒温無菌保存を順に行う第2命令を出力するための第2機能ボタン、前記主制御盤にまず消毒消臭し、次に乾燥する第3命令を出力するための第3機能ボタン、及び前記主制御盤に電源をオン又はオフする第4命令を出力するための第4機能ボタンを備える。

好ましくは、恒温無菌保存中、前記照明装置と前記加熱ダクトが低電力状態で動作し、前記恒温無菌保存中の恒温温度は、該恒温温度で保存された被消毒物に人体が接触するときに温かいと感じ且つ不快感がないように設定される。

好ましくは、前記消毒容器本体は電池がさらに設置されている。

従来技術に比べて、本考案は少なくとも以下の有益な効果を有する。

複数の発光装置を有し、且つ複数の発光装置が物品収納室の複数の壁に配置されることで、複数の方向から前記物品収納室に紫外線を放射でき、従って、指定方式で被消毒物を配置しなくても消毒効果を向上させ、効果的な消毒を実現することができ、ユーザーの利便性を大幅に高める。

内部循環式加熱ダクトを用いることで、乾燥中にも恒温無菌保存中にも環境空気を導入することがなく、少量の熱エネルギーだけで循環空気を所要の温度まで加熱できるため、電力消費量を効果的に低減させることができる。

図1はポータブル紫外線消毒容器の構成模式図である。図2はその空気通路、ファン、吸込み口の位置を示す模式図である。図3はその電気発熱体の構成模式図である。図4はヒューマンマシンインターフェースの模式図である。

以下、図面及び実施例を参照して本考案をさらに説明する。

図1に示すように、本ポータブル紫外線消毒容器は消毒容器本体4を備え、前記消毒容器本体4は物品収納室1、カバー4’及び取っ手5を有する。

前記消毒容器本体4は照明装置がさらに設置されている。前記照明装置は5つの発光装置を備え、5つの前記発光装置はそれぞれ前記物品収納室1の頂壁と4つの側壁に固定される。各発光装置は複数のLED6を備え、複数の前記LED6が1つの基板上にアレイ状に配列されることで、1つの面光源が形成され、物品収納室1の空間全体に均一に紫外線を放射できる。前記LED6は波長が260-280nmの第1のLEDチップ及び波長が390-400nmの第2のLEDチップを備え、それによりLEDは2種の波長の紫外線を発生させ、より優れた殺菌効果を図ることができる。且つ、第2のLEDチップの放射する光が可視光であるため、該光が消毒容器本体4の覗き窓を透過してユーザーが直感的に消毒動作状態、例えば、消毒中か、恒温無菌保存中かを視認できる。

前記照明装置は2つの反射装置6’をさらに備え、2つの反射装置6’はそれぞれ前記物品収納室1の頂壁と底壁に固定され、動作時、2つの反射装置6’は物品収納室1の頂壁における発光装置から放射された紫外線を繰り返して反射することで、紫外線の利用率を高める一方、物品収納室1の底壁に発光装置を装着せずに物品収納室1の上、下、左、右、前、後の６方向から物品収納室1に紫外線を放射することができる。反射装置6’はステンレス鋼板から製造されてもよく、ほかの金属板から製造されてもよく、反射面を鏡面にすることが好ましく、反射装置は物品収納室1の対応する壁に設置された反射コーティング、例えば、アルミニウムコーティング、水銀コーティング等であってもよい。

前記消毒容器本体4は加熱ダクトがさらに設置されている。前記加熱ダクトは前記物品収納室1から前記物品収納室1の壁の内部を経由して前記物品収納室1に戻る内部循環式加熱ダクトである。

図1、図2に示すように、本内部循環式加熱ダクトは具体的には、前記物品収納室1の壁に設けられる吸込み口2、吹出口3と、前記物品収納室1の壁の内部に設置され、且つ前記吹出口3及び前記吸込み口1と連通する空気通路7と、前記空気通路7内に取り付けられるファン7’及び電気発熱体と、を備える。加熱動作時、ファン7’が物品収納室1中の空気を吸込み口2から空気通路7に吸入し、電気発熱体を通過させた後、吹出口3から物品収納室1に送り、このように繰り返して、物品収納室1に熱風を絶えず放出して被消毒物を乾燥させる。

内部循環式加熱ダクトであるため、循環する空気が熱い空気であり、環境空気の導入がなく、従って、少量の熱エネルギーだけで循環空気を所要の温度まで加熱でき、それにより電力消費量を効果的に低減させることができる。

図1に示すように、加熱ダクトの吹出口3と吸込み口2は前記物品収納室1の隣接する壁に設けられる。ファン7’の動作時、吸込み口2で負圧を発生させ、該負圧は物品収納室1内の空気に作用し、空気の拡散を促進する。吹出口3と吸込み口2が同一側と対向側に設けられることに比べて、本実施例に係る位置設計は吹出口3から物品収納室1に入る空気をよりよく拡散させることができる。

さらに、前記加熱ダクトは2つの前記吸込み口2を有し、2つの前記吸込み口2が前記物品収納室1の対向する2つの壁に設けられる。片側のみに吸込み口2が設けられることに比べて、対向する2つの側壁にそれぞれ吸込み口が設けられるような設計は、物品収納室1内に入る空気の拡散効果を向上させることができる。

図3に示すように、前記加熱ダクトの電気発熱体8は抵抗線10と、くり抜き部11を有するシート状の骨格9とを備え、前記抵抗線10が前記骨格9に疎巻きされ、且つ前記くり抜き部11に網状構造が形成される。このような電気発熱体8を用いると、容易にファン7’の端部に固定でき、電気発熱体8の取り付けが非常に容易である。また、空気が前記網状構造を通過可能であることで、空気と電気発熱体との接触面積を効果的に増加させ、流動空気を素早く効率的に加熱できる。

前記消毒容器本体4は制御システムがさらに設置されており、制御システムは主制御盤及びヒューマンマシンインターフェースを備え、前記制御システムは前記照明装置と前記加熱ダクトに電気的に接続され、前記照明装置が前記物品収納室1に紫外線を放出し、及び前記加熱ダクトが前記物品収納室1に熱風を放出するように制御する。

図4に示すように、ヒューマンマシンインターフェースは第1機能ボタン12、第2機能ボタン13、第3機能ボタン14及び第4機能ボタン15を備え、第1機能ボタン12は前記主制御盤に消毒消臭を行う第1命令を出力し、第2機能ボタン13は前記主制御盤に消毒消臭、乾燥及び恒温無菌保存を順に行う第2命令を出力し、第3機能ボタン14は前記主制御盤にまず消毒消臭し、次に乾燥する第3命令を出力し、第4機能ボタン15は前記主制御盤に電源をオン又はオフする第4命令を出力する。

第1機能ボタン12を押すと、主制御盤は照明装置の動作を制御して、前記物品収納室1に紫外線を放出し、消毒消臭を行い、完了後に電源をオフする。第2機能ボタン13を押すと、主制御盤は、まず照明装置が前記物品収納室1に紫外線を放出し、消毒消臭を行い、消毒時間経過後、前記ダクト構造をオンして前記物品収納室1に熱風を放出し、乾燥させるように制御し、乾燥完了後、前記照明装置と前記ダクト構造が低電力で動作し、前記物品収納室1に少量の紫外線と少量の熱風を連続的に放出し、恒温無菌保存を実現するように制御する。第3機能ボタン14を押すと、主制御盤はまず、照明装置が前記物品収納室1に紫外線を放出し、消毒消臭を行い、消毒時間経過後、前記ダクト構造をオンして前記物品収納室1に熱風を放出し、乾燥させ、完了後、電源をオフするように制御する。電源オン状態では、第4機能ボタン15を押すと、主制御盤は電源をオフするように制御する。電源オフ状態では、第4機能ボタン15を押すと、主制御盤は電源をオンするように制御する。

以上からわかるように、上記4つの機能ボタンによって、別々の消毒消臭、ワンタッチによる消毒消臭・乾燥、ワンタッチによる消毒消臭・乾燥・恒温無菌保存を選択でき、ユーザーの様々な消毒ニーズを満たすことができ、また、各消毒モードがワンタッチ制御であるため、使用が非常に簡単である。

さらに、前記恒温無菌保存中の恒温温度は、該恒温温度で保存された被消毒物に人体が接触するときに温かいと感じ且つ不快感がないように設定される。このように、一方では、ユーザーが被消毒物を使用する時、被消毒物に接触して温かいと感じるか否かによって該被消毒物が消毒されたか否かを分かる。他方では、いつでも被消毒物を取り出しても、被消毒物が温かく、ユーザーに快適な体験をもたらし、特に寒い環境に使用する場合、この快適な体験がより一層顕著になる。

いくつかの実施例では、前記消毒容器本体は電池がさらに設置されており、例えばピクニック等のような電源がない場合でも、使用可能である。

以上、具体的な実施例を参照して本考案を詳細に説明したが、これらの詳細な説明は当業者が本考案の内容を理解するためのものに過ぎず、本考案の保護範囲を限定するものではない。当業者が本考案の発想を逸脱せずに上記技術案に対して行う種々の修飾、同等置換等はすべて本考案の保護範囲内に含まれる。

1、物品収納室；2、吸込み口；3、吹出口；4、消毒容器本体；4’、カバー；5、取っ手；6、LED；7、空気通路；7’、ファン；8、電気発熱体；9、骨格；10、抵抗線；11、くり抜き部；12、第1機能ボタン；13、第2機能ボタン；14、第3機能ボタン；15、第4機能ボタン。

Claims

消毒容器本体を備え、前記消毒容器本体は物品収納室及びカバーを備え、前記消毒容器本体はさらに照明装置、加熱ダクト及び制御システムが設置され、前記制御システムは前記照明装置と前記加熱ダクトに電気的に接続され、前記照明装置と前記加熱ダクトが前記物品収納室に紫外線と熱風を放出するように制御するポータブル紫外線消毒容器であって、
前記照明装置は複数の発光装置を備え、複数の前記発光装置が前記物品収納室の複数の壁に固定され、
前記加熱ダクトは前記物品収納室から、前記物品収納室の壁の内部を経由して前記物品収納室に戻る内部循環式加熱ダクトであることを特徴とするポータブル紫外線消毒容器。
前記照明装置は、前記物品収納室の壁に固定され、前記発光装置から放射された紫外線を反射する少なくとも1つの反射装置をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のポータブル紫外線消毒容器。
5つの発光装置及び2つの反射装置を備え、5つの前記発光装置がそれぞれ前記物品収納室の頂壁と4つの側壁に固定され、2つの前記反射装置がそれぞれ前記物品収納室の頂壁と底壁に固定されることを特徴とする請求項2に記載のポータブル紫外線消毒容器。
前記発光装置は1つの基板上にアレイ状に配列された複数のLEDを備え、前記LEDは波長が260-280nmの第1のLEDチップ及び波長が390-400nmの第2のLEDチップを備えることを特徴とする請求項1に記載のポータブル紫外線消毒容器。
前記加熱ダクトの吹出口と吸込み口は前記物品収納室の隣接する壁に設けられることを特徴とする請求項1に記載のポータブル紫外線消毒容器。
前記加熱ダクトは2つの前記吸込み口を有し、2つの前記吸込み口が前記物品収納室の対向する2つの壁に設けられることを特徴とする請求項5に記載のポータブル紫外線消毒容器。
前記加熱ダクトの電気発熱体は抵抗線と、くり抜き部を有するシート状の骨格とを備え、前記抵抗線は前記骨格に疎巻きされ、且つ前記くり抜き部に網状構造が形成されることを特徴とする請求項1に記載のポータブル紫外線消毒容器。
前記制御システムは主制御盤及びヒューマンマシンインターフェースを備え、前記ヒューマンマシンインターフェースは前記主制御盤に消毒消臭を行う第1命令を出力するための第1機能ボタン、前記主制御盤に消毒消臭、乾燥及び恒温無菌保存を順に行う第2命令を出力するための第2機能ボタン、前記主制御盤にまず消毒消臭し、次に乾燥する第3命令を出力するための第3機能ボタン、及び前記主制御盤に電源をオン又はオフする第4命令を出力するための第4機能ボタンを備えることを特徴とする請求項1に記載のポータブル紫外線消毒容器。
恒温無菌保存中、前記照明装置と前記加熱ダクトが低電力状態で動作することを特徴とする請求項8に記載のポータブル紫外線消毒容器。
前記消毒容器本体は電池がさらに設置されていることを特徴とする請求項1に記載のポータブル紫外線消毒容器。