JP3237025U - 消毒液ディスペンサー - Google Patents
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Abstract
【課題】新規の消毒液ディスペンサーを提供する。【解決手段】本考案の消毒液ディスペンサーは、ディスペンサー本体3と、ディスペンサー本体の側面から突出する消毒液の吐出部と、吐出部に設けられたノズルと、吐出部に設けられたセンサーと、ディスペンサー本体の底面に設けられたボトル接続口11と、ボトル接続口は、下方に開口する略円柱状の空間であり、ボトル接続口に設けられた消毒液吸引口19と、消毒液吸引口の外側に設けられた第1円筒部21と、ボトル接続口に着脱可能に装着されるボトルとの接続部材とを備えることを特徴とする。【選択図】図6
Description
新規性喪失の例外適用申請有り
本考案は、消毒液ディスペンサーに関するものである。
コロナウイルスの感染防止のために、手指のアルコール消毒が推奨されている。例えば、店舗などの入口に設置されているアルコール消毒器としては、足踏み式のアルコール消毒液ディスペンサーが知られている。足踏み式消毒器ディスペンサーは、下方に設けられたペダルを足で踏むことにより、上方に設置されているアルコール消毒液容器から、アルコール消毒液が噴霧されるように構成されている。
家庭用の卓上アルコール消毒器としては、例えば、アルコール消毒液を収納する容器と、この容器にシャワーポンプを取り付けた卓上アルコール消毒器が知られている。シャワーポンプタイプ付のアルコール消毒器は、シャワーポンプのヘッドを押し込むことにより、ノズルからアルコール消毒液が噴霧される。
足踏み式のアルコール消毒液ディスペンサーは、手で触れることなくアルコール消毒液を噴霧できる点で優れているが、大型であるため室内のような狭い場所で使用するには適していない。シャワーポンプを取り付けたアルコール消毒器は、使用をするためにシャワーポンプのヘッドを押し込む必要があり、非接触式のアルコール消毒器に比べて、衛生的ではないという印象を与える。本考案は、前記事情に鑑みてなされたものであり、新規の消毒液ディスペンサーを提供することを課題とする。
本考案の消毒液ディスペンサーは、
ディスペンサー本体と、
前記ディスペンサー本体の側面から突出する消毒液の吐出部と、
前記吐出部に設けられたノズルと、
前記吐出部に設けられたセンサーと、
前記ディスペンサー本体の底面に設けられたボトル接続口と、
前記ボトル接続口は、下方に開口する略円柱状の空間であり、
前記ボトル接続口に設けられた消毒液吸引口と、
前記消毒液吸引口の外側に設けられた第1円筒部と、
前記ボトル接続口に着脱可能に装着されるボトルとの接続部材と
を備えることを特徴とする。
ディスペンサー本体と、
前記ディスペンサー本体の側面から突出する消毒液の吐出部と、
前記吐出部に設けられたノズルと、
前記吐出部に設けられたセンサーと、
前記ディスペンサー本体の底面に設けられたボトル接続口と、
前記ボトル接続口は、下方に開口する略円柱状の空間であり、
前記ボトル接続口に設けられた消毒液吸引口と、
前記消毒液吸引口の外側に設けられた第1円筒部と、
前記ボトル接続口に着脱可能に装着されるボトルとの接続部材と
を備えることを特徴とする。
本考案の消毒液ディスペンサーは、市販の消毒液ボトルに取り付けて使用するものである。前記接続部材は、前記消毒液ディスペンサーを取り付ける消毒液ボトルのボトル口径に応じて、大きさが異なるものが複数存在し、消毒液ボトルのボトル口径に適した接続部材に取り換えることができる。このような接続部材を用いることにより、消毒液ディスペンサー本体を消毒液ボトルにしっかりと固定することができる。本考案の消毒液ディスペンサーは、シャワーポンプタイプのアルコール消毒器のシャワーポンプとして好適に使用することができる。
本考案によれば、従来のアルコール消毒液の容器に容易に取り付けて使用することができる非接触式の消毒液ディスペンサーを提供することができる。特に、本考案の消毒液ディスペンサーは、ボトル口部の口径が異なる消毒液ボトルに対しても取付けが容易である。
以下、本考案の消毒液ディスペンサーについて、図面を参照しながら説明するが、本考案の消毒液ディペンサーは、図面に示した態様に限定されるものではない。
図1は、本考案の消毒液ディスペンサーの一例の側面図であり、図2は、本考案の消毒液ディスペンサーの一例の斜視図である。本考案において、図1中、矢印Aは、上下方向を示し、矢印Bは、前後方向を示す。図3は、ディスペンサー本体の側面図である。
本考案の消毒液ディスペンサー1は、
ディスペンサー本体3と、
前記ディスペンサー本体3の側面から突出する消毒液の吐出部5と、
前記吐出部5に設けられたノズル7と、
前記吐出部5に設けられたセンサー9と、
前記ディスペンサー本体3の底面に設けられたボトル接続口11と、
前記ボトル接続口11は、下方に開口する略円柱状の空間であり、
前記ボトル接続口11に設けられた消毒液吸引口と、
前記消毒液吸引口の外側に設けられた第1円筒部と、
前記ボトル接続口11に着脱可能に装着されるボトルとの接続部材とを備えることを特徴とする。
ディスペンサー本体3と、
前記ディスペンサー本体3の側面から突出する消毒液の吐出部5と、
前記吐出部5に設けられたノズル7と、
前記吐出部5に設けられたセンサー9と、
前記ディスペンサー本体3の底面に設けられたボトル接続口11と、
前記ボトル接続口11は、下方に開口する略円柱状の空間であり、
前記ボトル接続口11に設けられた消毒液吸引口と、
前記消毒液吸引口の外側に設けられた第1円筒部と、
前記ボトル接続口11に着脱可能に装着されるボトルとの接続部材とを備えることを特徴とする。
(ディスペンサー本体形状)
本考案のディスペンサー本体3の形状は、略円柱状の形状である。ディスペンサー本体3は、上から順に上方部3a、中央部3b、下方部3cとを有することが好ましい。
本考案のディスペンサー本体3の形状は、略円柱状の形状である。ディスペンサー本体3は、上から順に上方部3a、中央部3b、下方部3cとを有することが好ましい。
ディスペンサー本体上方部3aは、側面視において、上方に向かって円柱の直径が漸次小さくなるように曲面部3dを有する。
ディスペンサー本体中央部3bは、側面視において、円柱の直径がほぼ同一であることが好ましい。ディスペンサー本体の下方部3cは、側面視において、下方に向かって円柱の直径が漸次小さくなる曲面部3eを有する。
ディスペンサー本体3の高さは、特に限定されないが、8cm以上が好ましく、9cm以上がより好ましく、11cm以下が好ましく、10cm以下がより好ましい。
本考案の消毒液ディスペンサー1は、ディスペンサー本体の側面から突出する消毒液の吐出部5を有する。吐出部5の先端側には、スプレーノズル7が設けられており、消毒液がスプレーノズル7から噴霧される。
ディスペンサー本体中央部の直径L1(胴径)を100%としたときに、側方から突出する吐出部5の長さL2は、10%以上が好ましく、15%以上がより好ましく、20%以上がさらに好ましく、50%以下が好ましく、45%以下がより好ましく、40%以下がさらに好ましい。ディスペンサー本体中央部の直径L1に対する吐出部5が側方へ突出する長さL2の比率が大きくなりすぎると、バランスが悪くなり、ディスペンサー本体3が転倒するおそれがある。また、ディスペンサー本体中央部の直径に対する吐出口が側方へ突出する長さの比率が小さくなりすぎると、手指に消毒液を噴霧しにくくなる。
本考案のディスペンサー本体3は、センサー9を有することが好ましい。前記センサーは人の手を感知する。前記センサー9は、吐出部5の下方に設けられている。前記センサー9としては、特に限定されないが、例えば、赤外線式のセンサーを挙げることができる。
前記スプレーノズル7と前記センサー9とは、吐出部5の下方に前後方向に近接して設けられていることが好ましい。前記スプレーノズル7と前記センサー9とを近接して設けることにより、人の手への消毒液の噴霧が容易になるからである。なお、前記スプレーノズル7は、吐出部5の先端側に、前記センサー9はディスペンサー本体側に配置することが好ましい。
本発明の消毒液ディスペンサーは、吐出部5に設けられたセンター9が人の手を感知すると自動的に消毒液を噴霧するように構成されている。前記センサー9は、人の手を感知すると制御盤に信号を発信する。センサー9の信号を受信した制御盤は、アクチュエータを作動させ、消毒液ボトルから消毒液を吸引し、吐出部5の先端側に設けられたノズル7から消毒液を噴霧する。
1回の噴霧における消毒液の吐出量は、1cc以上が好ましく、1.5cc以上がより好ましく、2cc以上がさらに好ましく、5cc以下が好ましく、4cc以下がより好ましく、3cc以下がさらに好ましい。
図4は、本考案の消毒液ディスペンサーの平面図である。ディスペンサー本体3の頂部は、平面状の上面15を有する。ディスペンサー本体3の頂部には、電源スチッチ17が設けられている。
本考案の消毒液ディスペンサーは、消毒液ボトルから消毒液を吸引する吸引チューブ13を有することが好ましい。
図5は、本考案のディスペンサー本体3の一例の底面図である。図5(a)は、接続口11に接続部材40を装着していない状態の底面図であり、図5(b)は、接続口11に接続部材40を装着した状態の底面図である。図6は、本考案のディスペンサー本体の図4のA-A線における一部切り欠き断面図である。
ディスペンサー本体3の底面には、消毒液ボトルの口部との接続口11が設けられている。接続口11は、下方に開口した略円柱状の空間である。接続口11の直径は、3cm以上が好ましく、3.5cm以上がより好ましく、6cm以下が好ましく、5cm以下がより好ましい。接続口11の円筒状内側側面25には、90度の間隔で3カ所に、上下方向に伸びる溝18が設けられている。
[消毒液の吸引口]
前記接続口11の中央には、消毒液の吸引口19が設けられている。吸引口19の形状は、特に限定されないが、円筒状であることが好ましい。円筒状の吸引口19を吸引チューブ13に差し込むことにより、吸引口19に吸引チューブ13を接続することができる。吸引チューブ13の他方の端部を消毒液のボトルに挿入することにより、本考案の消毒液ディスペンサー1は、消毒液ボトルから消毒液を吸引することができる。
前記接続口11の中央には、消毒液の吸引口19が設けられている。吸引口19の形状は、特に限定されないが、円筒状であることが好ましい。円筒状の吸引口19を吸引チューブ13に差し込むことにより、吸引口19に吸引チューブ13を接続することができる。吸引チューブ13の他方の端部を消毒液のボトルに挿入することにより、本考案の消毒液ディスペンサー1は、消毒液ボトルから消毒液を吸引することができる。
前記吸引チューブ13は、シリコーン製であることが好ましい。シリコーン製チューブは軟質であり、消毒液ボトルの形状に応じて変形し、消毒液ボトルの底まで到達することができる。吸引チューブの長さは、消毒液ボトルの底に到達することができるものであれば特に限定されず、8cm以上が好ましく、12cm以上が好ましく、16cm以上がさらに好ましく、28cm以下が好ましく、24cm以下がより好ましく、20cm以下がさらに好ましい。
[第1円筒部]
前記接続口11には、前記吸引口19の外側に設けられた第1円筒部21が設けられている。すなわち、前記消毒液の吸引口19は、第1円筒部21の内部に収容されている。
前記接続口11には、前記吸引口19の外側に設けられた第1円筒部21が設けられている。すなわち、前記消毒液の吸引口19は、第1円筒部21の内部に収容されている。
前記第1円筒部21は、接続口11の天面から下方に伸びるように設けられていることが好ましい。
前記第1円筒部21は、底面視において、接続口11の中央に設けられていることが好ましい。また、円筒状の吸引口19と、第1円筒部21と、接続口11の内側側面25とは、底面視において、同心円状になるように設けられていることが好ましい。
前記第1円筒部の下方先端27には、返し29が設けられていることが好ましい。返し29を設けることにより、後述する接続部材が第1円筒部21から抜けにくくなる。
本考案の消毒液ディスペンサーを消毒液ボトルに取付ける際には、第1円筒部21が、消毒液ボトルのボトル口内に挿入する。第1円筒部21の外側側面と接続口11の内側側面25との間には間隙が存在する。このような観点から、第1円筒部21の円筒本体の外径は、20mm以下にしておくことが好ましく、18mm以下にしておくことがより好ましく、17mm以下にしておくことがさらに好ましく、例えば、16mmとすることが特に好ましい。
また、第1円筒部21の下方先端の返し29の外周縁の外径d1は、第1円筒部21の円筒本体の外径より、大きくしておくことが好ましい。底面視における第1円筒部21の下方先端27の返し29の外周縁の直径d1(外径)は、17mm以上とすることが好ましく、18mm以上とすることがより好ましく、例えば、19mmとすることがさらに好ましい。
また、第1円筒部21の長さは、消毒液ボトルの口部の長さと同じか、あるいは、消毒液ボトルの口部の長さよりも少し長くなるように設計されることが好ましい。このような観点から、第1円筒部21の長さは、10mm以上であることが好ましく、14mm以上であることがより好ましく、20mm以上であることがさらに好ましく、50mm以下であることが好ましく、40mm以下であることがより好ましく、30mm以下であることがさらに好ましい。
前記第1円筒部21の外周側面には、周方向に連続する環状リブ28が設けられていることも好ましい。前記環状リブ28を設けることにより、接続部材40が、第1円筒部21から抜けにくくなる。前記環状リブ28は、複数設けられていてもよい。前記環状リブ28は、周方向に連続する環状構造を有する。前記環状リブ28は、等間隔に設けられることが好ましい。環状リブ28の個数は、特に限定されないが、2以上が好ましく、例えば、3個設けることが好ましい。
前記環状リブ28の外径は、第1円筒部21の下方先端27の返し29の外周縁の外径d1よりもやや小さくしておくことが好ましい。
第1円筒部21は、弾性材料から形成されることが好ましく、シリコーンゴム製であることがより好ましい。
[接続部材]
本考案の好ましい態様では、前記接続部材は、前記消毒液ディスペンサーを取り付ける消毒液ボトルのボトル口径に応じて、大きさが異なるものが複数存在し、消毒液ボトルのボトル口径に適した接続部材に取り換えることができる。
本考案の好ましい態様では、前記接続部材は、前記消毒液ディスペンサーを取り付ける消毒液ボトルのボトル口径に応じて、大きさが異なるものが複数存在し、消毒液ボトルのボトル口径に適した接続部材に取り換えることができる。
前記接続部材は、中心に円形の開口を有する円形プレートと、前記開口の外周縁に沿って円形プレートから起立する第1円周壁と、前記円形プレートの外周端部に結合する第2円周壁とを有し、前記第2円周壁の内側には雌ネジが設けられている。
図7(a)は、接続部材40の底面図であり、図7(b)は、図7(a)におけるB-B線の断面図である。接続部材40は、中心に円形の開口41を有する円形プレート42と、前記開口41の外周縁から円形プレート42に垂直に起立する第1円周壁44と、前記円形プレート42の外周端部に結合する第2円周壁46とを有する。第2円周壁46の内側には、消毒液ボトルのボトル口に設けられた雄ネジに螺合するための雌ネジ48が設けられている。
円形プレート42が有する円形の開口41は、第1円筒部21を貫通させることができる大きさのものであれば特に限定されない。前記開口41の直径は、22mm以下であることが好ましく、20mm以下であることがより好ましく、18mm以下とすることが好ましい。
前記円形プレート42の外径は、接続部材40を接続口に収容する観点から、底面視における接続口11の直径以下であることが好ましい。また、前記円形プレート42の外径は、ボトル口の外径に応じて適宜変更することができ、例えば、18mm~34mmとすることが好ましい。
第2円周壁46は、円形プレート42に対して垂直になるように、円形プレートの外周縁端部に結合している。第2円周壁46の外径は、円形プレート42の外径よりも大きくなるようにされていることが好ましい。
第2円周壁46の内側には、雌ネジ48が螺旋状に設けられていることが好ましい。第2円筒壁46の内径は、第2円周壁46の内側に設けられた雌ネジ48が、消毒液ボトル口の雄ネジに螺合するような大きさであることが好ましい。このような観点から、第2円筒壁46の内径は、34mm以下にしておくことが好ましく、32mm以下にしておくことがより好ましく、30mm以下にしておくことがさらに好ましい。
前記第1円周壁44と第2円周壁46の高さは、特に限定されないが、ほぼ同一であることが好ましい。
前記接続部材40は、前記ボトル接続口11に着脱可能に装着される。例えば、接続部材40は、接続口11に設けられた第1円筒部21を接続部材40の開口41に貫通させることにより装着することができる。この観点から、接続部材40の開口41の内径は、第1円筒部21の側面の外径と同一かやや大きくしておくこと好ましい。
接続部材40の第1円周壁44の高さは、接続口11の底面から第1円筒部21の下方先端27の返し29までの距離よりも短くしておくことが好ましい。このようにすることにより、接続部材40を第1円筒部21にはめ込んだときに、接続部材40が第1円筒部21の返し29により抜けにくくなるからである。
接続部材40の第1円周壁44と第2円周壁46は、円形プレート42に対して同一側に設けられ、第1円周壁44と第2円周壁46との間には、空隙が存在する。この空隙にボトル口の側壁が挿入する。ボトル口の側壁には第2円周壁46の雌ネジ48に螺合する雄ネジが設けられている。ボトル口の側壁の雌ネジと、第2円周壁の雌ネジとを螺合させることにより、接続部材40と消毒液ボトルとを固定することができる。
接続部材40の材質は、特に限定されないが、例えば、ABS樹脂、ポリプロピレン(PP)などを挙げることができる。
[組立の説明]
図8は、接続口11の組立分解斜視図である。前記接続口11には、第1円筒部21を有する第1円筒部材20が収納される。
図8は、接続口11の組立分解斜視図である。前記接続口11には、第1円筒部21を有する第1円筒部材20が収納される。
第1円筒部材20は、中心に円形の開口22を有する円形プレート24と、前記開口22の外周縁から円形プレート24に対して垂直に起立する第1円筒部21と、前記円形プレート24の外周縁から垂直に起立する円周壁26とを有する。前記円形の開口22と、第1円筒部21と円周壁26とは同心円状に設けられている。前記円周壁26の高さは、第1円筒部21の高さよりも低くなるように構成されている。
前記第1円筒部材20は、弾性材料から形成されることが好ましく、シリコーン製であることがより好ましい。第1円筒部21が弾性変形することにより、接続部材40の円形プレート42の開口41に第1円筒部21を貫通させやすくなるからである。
[固定部材]
前記接続口11には、第1円筒部材20を固定するための固定部材30が収容される。図9(a)は、固定部材30の底面図であり、図9(b)は、図9(a)におけるC-C線断面図である。固定部材30は、中心に円形の開口31を有する円形プレート32と、円形プレート32の外周縁から、垂直に起立する第2円筒部33と、第2円筒部33よりも外径が大きい第3円筒部34とを有する。第3円筒部34と、第2円筒部33とは、段差部35を介して一体的に成形されている。固定部材30は、第1円筒部材20に比べて、上下方向の長さが小さく、薄い円盤状の部材であることが好ましい。
前記接続口11には、第1円筒部材20を固定するための固定部材30が収容される。図9(a)は、固定部材30の底面図であり、図9(b)は、図9(a)におけるC-C線断面図である。固定部材30は、中心に円形の開口31を有する円形プレート32と、円形プレート32の外周縁から、垂直に起立する第2円筒部33と、第2円筒部33よりも外径が大きい第3円筒部34とを有する。第3円筒部34と、第2円筒部33とは、段差部35を介して一体的に成形されている。固定部材30は、第1円筒部材20に比べて、上下方向の長さが小さく、薄い円盤状の部材であることが好ましい。
前記3円筒部34の外周面には突条36が設けられていることが好ましい。前記突条36は、上下方向に伸びる薄板状の形状を有することが好ましく、接続口11の側壁に設けられた溝18に嵌入するように配置されていることが好ましい。具体的には、前記突条36は、90度の間隔で3か所設けられている。
前記第3円筒部34は、外周面に係止片37を有することが好ましい。前記係止片37は、第3円筒部34の外方に向って折り曲がる返し(フック)を有することが好ましい。前記第3円筒部34は、係止片37を複数有することが好ましく、例えば、係止片37を3個有することがより好ましい。また、前記係止片37は、120度の間隔で3か所設けられていることがより好ましい。また、接続口11の内側側壁25には、前記第3円筒部34の係止片37が係止する被係止部(例えば、突条あるいは凹部)が、周方向に設けられていることが好ましい。前記第3円筒部34の係止片37が、接続口11に係止することにより、固定部材30が接続口11に固定される。
前記固定部材30は、特に限定されないが、ABS製であることが好ましい。
接続口11に設けられた消毒液吸引口19に、吸引チューブ13を取り付ける。吸引チューブ13を第1円筒部材20の第1円筒部21の内部を通しながら、第1円筒部材20を接続口11に収容する。第1円筒部材20の第1円筒部21の内部に吸引口19が位置するように第1円筒部材20を接続口11に差し込むことが好ましい。
固定部材30の円形プレート側が、接続口11に収容された第1円筒部材20に対向するように配置する。固定部材30の円形プレート32の開口31に吸引チューブ13を通しながら、固定部材30を接続口11に収容する。第1円筒部材20の第1円筒部21を、固定部材30の円形プレート32の開口31を貫通させて、固定部材30の円形プレート32を第1円筒部材20に押し当てるように接続口11に収容する。
固定部材30の第3円筒部34の外周面に設けられた突条36を、接続口11の側壁25に設けられた溝18に嵌入させるようにし、第3円筒部34の係止片37を接続口11の側壁の被係止部に係止させることにより、固定部材30が第1円筒部材20を接続口11に固定する。
前記固定部材30は、接続口11内に第1円筒部材20を固定するとともに、円形プレート32が接続口11の天面を構成する。
固定部材30を接続口11に固定した後に、接続部材40を接続口11に取付ける。接続部材40の円形プレート42の開口41に、吸引チューブ13と第1円筒部21とを貫通させるようにして、接続部材40を接続口11に収容する。接続部材40と接続口11とは、特に固定されることはなく、接続部材40は、接続口11に対して着脱可能である。
接続部材40の外周面と接続口11の内側側面25とは特に固定されておらず、接続部材40は、接続口11内において回動可能である。このようにしておくことにより、ディスペンサー本体3を、接続部材40を介して消毒液ボトルに取り付けたときに、ディスペンサー本体3が、消毒液ボトルに対して回動でき消毒液ボトルの正面とディスペンサー本体の正面とを一致させることができる。
接続部材40の内部には、任意でシール部材50を収容してもよい。シール部材50は、消毒液ボトル内から消毒液が漏れるのを防ぐ。シール部材50は、接続部材40の第1円周壁44と第2円周壁46との空隙に収容される形状であれば特に限定されず、例えば、輪状である。シール部材50の材質としては、特に限定されない、例えば、発泡シート、多孔質シート、シリコーンゴムなどを挙げることができる。
[消毒液ボトル]
図10は、本考案のディスペンサー1を取り付ける消毒液ボトルの一例を示す説明図である。消毒液ボトル80は、円筒状のボトル口部82を有する。前記ボトル口部82の円筒状側壁84の外側には雄ネジ86が設けられている。
図10は、本考案のディスペンサー1を取り付ける消毒液ボトルの一例を示す説明図である。消毒液ボトル80は、円筒状のボトル口部82を有する。前記ボトル口部82の円筒状側壁84の外側には雄ネジ86が設けられている。
前記消毒液ボトル80の容量は、特に限定されないが、200mL以上であることが好ましく、300mL以上であることがより好ましく、500mL以上であることがさらに好ましく、3000mL以下であることが好ましく、2000mL以下であることがより好ましく、1500mL以下であることがさらに好ましい。消毒液ボトルの容量が小さすぎると、本考案の消毒液ディスペンサーを取り付けたときに転倒しやすくなる。また、消毒液のボトルの容量が大きすぎると、取扱が不便になる。
一般に市販されている消毒液ボトル80の口部82の口外径としては、例えば、20mm~32mmである。市販品の消毒液ボトルの口部82の口外径としては、例えば、20mm、24mm、28mm、32mmのものが挙げられる。また、口内径は、口部の厚みによって変わるものであるが、16mm~30mmである。
消毒液ボトルの口部82の高さは、10mm以上が好ましく、12mm以上がより好ましく、14mm以上が好ましく、50mm以下が好ましく、40mm以下がより好ましく、30mm以下がさらに好ましい。
[取付態様]
図11は、ディスペンサー本体3の接続口11に、消毒液ボトル80の口部82を取り付ける態様を模式的に説明する説明図である。消毒液ボトル80の口部82の円筒状側壁84に設けられた雄ネジ86と、接続部材40の第2円周壁46の雌ネジ48と螺合させて、消毒液ボトル80の口部82に接続部材40を取り付ける。
図11は、ディスペンサー本体3の接続口11に、消毒液ボトル80の口部82を取り付ける態様を模式的に説明する説明図である。消毒液ボトル80の口部82の円筒状側壁84に設けられた雄ネジ86と、接続部材40の第2円周壁46の雌ネジ48と螺合させて、消毒液ボトル80の口部82に接続部材40を取り付ける。
一般に、消毒液が収納されるボトル口部84の側壁の外側には雄ネジ86が設けられている。例えば、口外径が28mmの消毒液ボトルの口部82に対しては、接続部材として、円形プレート42の外径が約28mmの接続部材40を用いる。本考案で使用する接続部材40は、ディスペンサー本体3の接続口11から着脱可能である。口外径が異なる消毒液ボトルに対しては、円形プレートの外径が対応する接続部材40を用いる。例えば、口外径が32mmの消毒液ボトルの口部82に対しては、接続部材40として、円形プレート42の外径が約32mmの接続部材40を用いる。
次に、接続部材40の開口41に、ディスペンサー本体3に取り付けた吸引チューブ13と第1円筒部21を差し込み、ディスペンサー本体3を消毒液ボトルに取り付ける。第1円筒部21の下方先端27の返し29が、接続部材40の第1円周壁44の下方先端44aに係止し、ディスペンサー本体3の第1円筒部21が接続部材40に固定される。
このような観点から、第1円筒部21の下方先端27の返し29の外径d1と、接続部材40の第1円周壁44の内径d2との差(d1-d2)は、0mm以上が好ましく、0.5mm以上好ましく、1mm以上が好ましく、6mm以下が好ましく、5mm以下がより好ましく、4mm以下がさらに好ましい。前記差(d1-d2)が0mm以上であれば、返し29が第1円周壁44の下方先端に適度に係止しやすくなる。前記差(d1-d2)が6mmを超えると、第1円筒部材20を取り外すのが難しくなる。なお、第1円筒部材20の第1円周壁44の内径は、実質的に円形プレート42が有する円形の開口41の直径に等しい。
図12は、本考案のディスペンサーの一例の一部分解斜視図である。本考案のディスペンサー本体3の上方部3aには蓋4が設けられている。本考案のディスペンサー本体3には、電池8を収納する収納スペース6が設けられている。収納スペース6には、例えば、単三電池が4本収納されている。本考案の消毒液ディスペンサーは、電源を収納したコードレスタイプであり、卓上に設置しやすく、移動させることも容易である。
本考案の消毒液ディスペンサー1が噴霧する消毒液としては、特に限定されない。消毒液が含有する消毒成分としては、例えば、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、アルキルポリアミノエチルグリシン、グルコン酸クロルヘキシジン、エタノール、イソプロパノール、ポビドンヨード、ヨードチンキ、アクリノール、マーキュロクロム、オキシドール、次亜塩素酸ナトリウムなどを挙げることができ、これらのなかでも、次亜塩素酸ナトリウム、エタノールが好ましい。
本考案の消毒液ディスペンサー1の消毒液は、消毒成分としてアルコールを含有することが好ましく、消毒成分としてエタノールを含有することがより好ましい。
1:消毒液ディスペンサー、3:ディスペンサー本体、5:吐出部、7:ノズル、9:センサー、11:接続口、13:吸引チューブ、19:消毒液吸引口、20:第1円筒部材、21:第1円筒部、30:固定部材、40:接続部材、50:シール部材
Claims (9)
- ディスペンサー本体と、
前記ディスペンサー本体の側面から突出する消毒液の吐出部と、
前記吐出部に設けられたノズルと、
前記吐出部に設けられたセンサーと、
前記ディスペンサー本体の底面に設けられたボトル接続口と、
前記ボトル接続口は、下方に開口する略円柱状の空間であり、
前記ボトル接続口に設けられた消毒液吸引口と、
前記消毒液吸引口の外側に設けられた第1円筒部と、
前記ボトル接続口に着脱可能に装着されるボトルとの接続部材と
を備えることを特徴とする消毒液ディスペンサー。 - 前記接続部材は、前記消毒液ディスペンサーを取り付ける消毒液ボトルのボトル口径に応じて、大きさが異なるものが複数存在し、消毒液ボトルのボトル口径に適した接続部材に取り換えることができる請求項1に記載の消毒液ディスペンサー。
- 前記接続部材は、中心に円形の開口を有する円形プレートと、前記開口の外周縁に沿って円形プレートから起立する第1円周壁と、前記円形プレートの外周端部に結合する第2円周壁とを有し、前記第2円周壁の内側には雌ネジが設けられている請求項1または2に記載の消毒液ディスペンサー。
- 前記吸引口に消毒液を吸引する吸引チューブが取り付けられている請求項1~3のいずれか一項に記載の消毒液ディスペンサー。
- 前記ディスペンサー本体は、略円柱状の形状であり、上から順に上方部、中央部、下方部とを有し、前記上方部は、側面視において、上方に向かって円柱の直径が漸次小さくなるように曲面部を有し、ディスペンサー本体頂部は、平面状の上面を有し
前記中央部は、側面視において、円柱の直径がほぼ同一であり、
前記下方部は、側面視において、下方に向かって円柱の直径が漸次小さくなる曲面部を有する請求項1~4のいずれか一項に記載の消毒液ディスペンサー - ディスペンサー本体中央部の直径(胴径)を100%としたときに、側方から突出する吐出部の長さは、前記直径の10%以上、50%以下である請求項1~5のいずれか一項に記載の消毒液ディスペンサー。
- 前記センサーが人の手を感知して、消毒液を吸引し、噴霧するように構成されている請求項1~6のいずれか一項に記載の消毒液ディスペンサー。
- 市販の消毒液ボトルに取り付けて使用するものである請求項1~7のいずれか一項に記載の消毒液ディスペンサー。
- 前記消毒液は、アルコールを含有するものである請求項1~8のいずれか一項に記載の消毒液ディスペンサー。
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JP2022000306U JP3237025U (ja) | 2022-02-02 | 2022-02-02 | 消毒液ディスペンサー |
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