JP3236924U - ボックス内に収容されたネットワーク接続型流量計を備えた装置 - Google Patents

Abstract

ネットワーク接続型流量計は、圧縮されたガス状の炭化水素のタンクをしっかりと係合するためのラッチ構造を含む。作動バルブは、タンクからのガスの流れを開閉するように構成されている。電子コントローラは、外部ソースからの指示を受けて、ラッチ構造と作動バルブを制御する。デジタル流量計は、タンクからのガスの流量を監視し、電子コントローラに流量測定値を供給する。モバイル通信無線は、外部ソースからの指示を受信し、受信した指示を電子マイクロコントローラに送信する。

Description

本開示は、家庭用および商業用の調理に応用するための、無線ネットワーク接続型計測機能および制御方法に関し、より具体的には、ネットワーク接続型計測機能を備えたガス式コンロを操作するためのシステムおよび方法に関するものである。

先進国の人々は、電気やガス状の炭化水素（ガス）で動くオーブンやコンロを使って料理をする。電気やガスは一般的に公共施設から供給され、その使用量はメータで計測されるので、ユーザに、その使用に対して課金できる。また、プロパンなどのガスは、圧縮された状態で、充填所や配送トラックでタンクに充填して購入することもできる。このような場合、ユーザは、やはり、ガスの使用量に基づいて再び課金される。

しかし、発展途上の世界では、供給ラインによってガスを供給する同様のインフラは経済的に実現不可能であり、調理に使用する電気もコストや技術的な制約があり、実用的ではない。また、小さいタンクのプロパンガスや別のガスであっても、補給するコストは、多くの家庭にとって法外な費用がかかる可能性があり、ガス式コンロを入手するコストもかかる。

そのため、発展途上国では調理に薪や木炭などのバイオマスが通常使われている。しかし、木材や石炭を燃やすことは、森林破壊という環境への悪影響があり、これらのエネルギー源は、燃やすことで有害物質を放出する可能性があるため、人体への悪影響がある。

本願の実施形態の特徴と考えられる新規の特徴は、添付の実用新案請求の範囲に記載されている。しかし、実施形態自体、ならびに好ましい使用態様、およびそのさらなる目的と利点は、添付の図面と併せて読む際に、以下の詳細な説明を参照することで最もよく理解されるであろう。

本考案の装置を示す図である。 本考案の燃料タンクの図である。 本考案のコンロの図である。 本考案のタンクに取り付けられたメータの図である。 本考案のメータの模式図である。 本考案のメータの内部を示す模式図である。 本考案の減圧バルブの切り欠き図である。 本考案のメータの上面開放図である。 本考案のメータの模式的な開放図である。 本考案のメータの図である。 本考案のメータの図である。 本考案のメータを開放した状態の図である。 本考案のメータの内部構成を示す模式図である。 本考案のメータの内部構成を示す模式図である。 本考案の装置をケースに入れた状態を示す概略図である。 本考案に基づくスマートメータのソフトウェアの構成図である。 本考案のクラウドベースのポータルの図である。 本考案のコンピュータシステムの図である。 本考案のメータを含む様々なエンティティ間のメッセージフローの例を示す概略図および簡略図である。 本考案のメータを含む様々なエンティティ間のメッセージフローの例を示す概略図および簡略図である。 本考案のメータを模式的に簡略化した図である。 配置例に従ったロック機構と機械式ラッチを示す模式図である。 図２２のロック機構がロック解除位置とロック位置にある状態を示す模式図である。 図２２のロック機構と機械式ラッチを、ロック機構がロック解除位置にある状態で示す模式図である。 図２２の機械式ラッチをより詳細に示す模式図である。 図２２の機械式ラッチをより詳細に示す模式図である。 図２２の機械式ラッチをより詳細に示す模式図である。

本願のシステムおよび使用方法は、様々な変更および代替形態が可能であるが、その特定の実施形態を、図面の例として示し、本明細書で詳細に説明する。しかしながら、本明細書での特定の実施形態の説明は、本考案を開示された特定の実施形態に限定することを意図したものではなく、逆に、添付の実用新案請求の範囲によって定義される本願の精神と範囲内に入るすべての修正、同等物、および代替物をカバーすることを意図したものであることを理解すべきである。

本願のシステムおよび使用方法の例示的な実施形態を以下に提供する。任意の実際の実施形態を開発する際には、システム関連およびビジネス関連の制約に準拠するなど、開発者の特定の目標を達成するために多数の実装形態固有の決定が行われ、それは実装形態ごとに異なることは、もちろん、理解できよう。さらに、このような開発作業は、複雑で時間がかかるかもしれないが、本開示の恩恵を受けた当業者にとっては、日常的な作業であることは理解できよう。

図面に示された本開示の例示的な実施形態を説明する際には、明確にするために特定の用語が採用されている。しかしながら、本開示は、このように選択された特定の用語に限定されることを意図するものではなく、各特定の要素には、同様の方法で動作するすべての技術的同等物が含まれることが理解できよう。

本考案の例示的な実施形態は、ガス状の炭化水素（「ガス」）を動力源とする家庭用または商業用コンロの配置および使用に関するものである。このシステムには、コンロ、ガスのタンク、および安全な、ネットワーク接続型メータが含まれる。このメータは、スマートフォンを使用するなどの電子的な手段で決済を受け付け、購入したガスの価値に応じてコンロに使用するガスを供給することができる。

本システムとその使用方法は、その構造と動作の両方について、添付の図面と添付の説明を併せて読むことで理解できるであろう。ここでは、本システムのいくつかの実施形態を紹介する。異なる実施形態の様々な構成要素、部品、および特徴は、一緒に組み合わせることができ、および／または交換することができ、これらのすべては、すべての変形および特定の実施形態が図面に示されていなくても、本願の範囲内であることを理解すべきである。また、本明細書では、様々な実施形態間での特徴、要素、および／または機能の混合およびマッチングが明示的に企図されており、当業者であれば、他に記述がない限り、１つの実施形態の特徴、要素、および／または機能を適切に別の実施形態に組み込むことができることを本開示から理解するであろうことを理解すべきである。

本明細書で説明する好ましい実施形態は、網羅的なものではなく、また本考案を開示された正確な形態に限定することを意図したものではない。また、本考案の原理を説明し、当業者がその教えに従うことができるように、その応用と実用を説明するために選ばれ、記述されるものである。

本考案において、図１～図２７は、本考案の要素および特徴の様々な図を示している。システムには３つの構成要素がある。第１の構成要素はガスのタンクで、液化石油ガス（ＬＰＧ）、合成ガス、メタン、プロパンなどのガス状の炭化水素が充填されている。２つ目の構成要素は調理用コンロで、従来のガス式コンロに類似している。３つ目の構成要素は、改ざん防止機能付きのネットワーク接続型メータ（本明細書ではメータまたはネットワーク接続型流量計とも呼ばれる）で、そうするように指示するデジタルコマンドを受信しない限り簡単には切断できないようにタンクに取り付けられている。メータは、音波式または機械式の流量計などのデジタル計測装置（本明細書ではデジタル流量計ともいう）のほか、マイクロプロセッサおよび／またはシステムオンチップデバイス（本明細書では電子コントローラともいう）、電力を供給するためのバッテリーパック（充電式またはアルカリ性など）、デバイスをモバイル無線ネットワークに接続するためのセルラー無線またはモバイル通信無線、および電子コマンドに応答してタンクからコンロへのガスの流れを有効化または無効化することができるデジタル流量調整器または作動バルブを含んでいてもよい。

ユーザは、プロバイダと接触して、例えばモバイル決済サービスやウェブサイトを利用して、特定の量の燃料の決済を行ってもよい。その後、プロバイダは、認証コードを装置に発行して、一定量の燃料の使用を許可してもよい。この装置は、燃料を使用することができるようにして、購入した量の燃料が消費されるまで、コンロに燃料供給することができる。その後、次の購入が行われるまで、装置は再び燃料の流れをロックする。装置は、タンクに残っている燃料の量を把握し、残りの燃料の量が所定の閾値を下回ったときに、低燃料メッセージをプロバイダに発行してもよい。その後、プロバイダが装置の所在地に人を派遣してタンクを補給したり、ユーザが燃料不足の警告を受けて装置を給油所に持ち込んだりすることができる。本装置は、使い切ったタンクを満タンのタンクに交換するために、タンクを取り外すようにプログラムされていてもよい。

したがって、本考案の例示的な実施形態は、環境に優しく健康的な調理用燃料を購入するための手頃な従量制モデルを提供することができる。

図１では、完全に実装された装置の図を示している。図のように、この装置は、床の上に置かれるタンクと、それにしっかりと固定されたメータを含む。このシステムは、メータの出力ポートからコンロまで延びる燃料ラインを含む。ユーザは、スマートフォンや、同様のデバイスを使って決済を開始する。

図２では、本考案の装置の一部である燃料タンクが示されている。燃料タンクは、ＬＰＧやプロパンなどの圧縮・液化ガスを貯蔵する標準的なタンクでよい。燃料タンクは実施形態によって異なる可能性があることを理解しておく必要がある。上記からわかるように、燃料タンクは、例えば２０ｍｍのバルブや２２ｍｍのバルブ、その他のバルブなど、本装置が使用される地域の規格にあった出力バルブを含んでいてもよい。また、タンクは、バルブを保護する金属製のカラーであるバルブガードを含んでいてもよい。バルブガードは、改ざん防止メータをバルブガードにしっかりとラッチすることができるため、重要である。どのようなサイズのタンクを使用してもよいが、本考案の例示的な実施形態では、６ｋｇ～４０ｋｇ（充填後の重量）のタンクなど、携帯可能なサイズのタンクを使用することを想定している。

図３には、本考案に係る調理用コンロが示されている。調理用コンロは、１つ以上のバーナーを含むガス式コンロであってもよい。調理用コンロは、小型のものもあれば、それ以上のものもある。

図４では、ネットワーク接続型メータの図を示している。ネットワーク接続型メータは、燃料タンクに、例えば、そのバルブアタッチメントにしっかりとロックする手段を含んでいてもよい。ロック手段やラッチ構造は、電子的に制御されており、認証された電子的な指示が送られてくると、タンクから外れるようになっている。また、メータは、タンクの出口に取り付けるための入口ポート、コンロのガス供給ラインに取り付けるための出口ポート、燃料使用量やクレジット残量などの１つ以上の状態メッセージを表示するための表示デバイスを含んでいてもよい。

メータは、減圧バルブ、音波式流量計などのデジタル流量計、無線ネットワーク接続用のＳＩＭカード、制御回路（例えば、システムオンチップおよび／またはマイクロプロセッサ）、ＬＣＤディスプレイなどの表示デバイス、デバイスの基本動作を制御するための１つ以上のボタン、バッテリー（例えば、充電式）、フローバルブまたは作動バルブ、およびタンクにしっかりと取り付けるためのラッチなどのラッチ構造を含んでいてもよい。

例えば、図２１を参照すると、メータ２１０２は、電子コントローラ２１０４（システムオンチップおよび／またはマイクロプロセッサなど）を備えている。また、メータは、圧縮されたガス状の炭化水素などのガスのタンクをしっかりと係合するためのラッチ構造２１１２を備えている。ラッチ構造２１１２は、メータ２１０２をタンクに固定するためにタンク出口バルブ２１１４としっかりと係合するようにメータの入口ポート２１１３に配置されており、タンク（例えばタンク出口バルブ２１１４）と係合するための機械式ラッチと、タンクと係合した機械式ラッチをしっかりと保持またはロックするためのロック機構とを含むラッチ構造を構成してもよい。機械式ラッチは、機械式ラッチがタンク（例えば、タンク出口バルブ２１１４）にしっかりと係合され、機械的ラッチと係合するロック機構によってロック位置にロックされるとともに、メータがタンクにしっかりと固定されるロック位置と、機械式ラッチがタンク（例えば、タンク出口バルブ２１１４）から外れ（例えば、ロック機構が外れ）、（タンクを補給またはタンクを交換するために）メータをタンクから外すことができるロック解除位置との間で移動可能である。ロック機構が機械式ラッチから外れると、機械式ラッチは、ロック位置とロック解除位置との間を手動で（例えば、機械式ラッチに接続された図１３の取り外し用ハンドル１０のようなハンドルによって）、または電子コントローラ２１０４によって電子的に制御される電気モータ（例えば、機械式ラッチに接続された低コストの電気モータ）を介して移動させることができる。ロック機構は、電子コントローラ２１０４によって電子的に制御されてもよく（図２１は、オプション機能として電子コントローラ２１０４に結合されたロック機構２１１８を示す）、あるいは、手動で制御されてもよい。手動で制御される配置の例では、ハンドルは、機械式ラッチがタンクと係合していない位置から、機械式ラッチをタンク（例えばタンク出口バルブ２１１４）と係合させるために移動させる第１の位置まで移動可能であり、ハンドルが第１の位置にあると、ハンドルの第１の位置によって機械式ラッチが所定の位置にロックされる（すなわち、ハンドルは機械式ラッチを移動させ、ロック機構として動作する）。機械式ラッチは、ハンドルを第１の位置から移動させることで、タンクから外してもよい。ラッチ構造の実装例（例えば、電子的に制御されるロック機構を備えたもの）のさらなる詳細を以下に示す。

メータは、タンクからのガスの流れを開閉するための作動バルブ２１０８と、タンクからのガスの流量を監視し、電子コントローラ２１０４に流量測定値を供給するためのデジタル流量計２１０６と、メータと、例えば、中央サーバおよび／またはクラウドベースのサービスおよび／または中央サーバおよび／またはクラウドベースのサービス（例えばプロバイダに対して）によって権限を与えられた個人または人または代理店の無線デバイスのような外部ソース（図示せず）との間で無線ネットワーク通信を介した通信を提供し、中央サーバおよび／またはクラウドベースのサービスおよび／または権限を与えられた個人／人／代理店の無線デバイスから指示を受信し、受信した指示を電子コントローラ２１０４に送信するための出口ポート２１１６およびモバイル通信無線２１１６と、を備える。電子コントローラ２１０４は、中央サーバからの指示を受けて、作動バルブ２１０８を制御する。また、メータ２１０２は、入口ポート２１１３におけるガスの圧力を安全に調整するための（例えば、調理に有効に使用するための）減圧バルブ２１１０を含んでいてもよい。ガスは、矢印２１２０で示すように、入口ポート２１１３から出口ポート２１１６まで、メータ２１０２を流れる。作動バルブ２１０８は、電子コントローラ２１０４から提供される電子コマンドに応答して開閉（またはロック解除およびロック）されるように構成されており、メータがタンクに接続されているときにタンクからのガスの流れを開閉（またはロック解除およびロック）するためのものである。なお、作動バルブ２１０８は、モータ制御の作動バルブであってもよい。例えば、図１３は、ベース０３とカバー０４とを有するモータ減速機ボックスを示しており、作動バルブ２１０８を含んでいてもよい。このような配置では、電子コントローラ２１０４は、作動バルブを開閉するためにモータを制御する。

図５と図６には、メータの外観と内部から見た模式図が示されている。

図７では、本願考案の一部である減圧バルブの切り欠き図が示されている。減圧バルブ（ＰＲＶ）は、調理に有効に使用するために、ガスの圧力を安全に調整する役割を果たす。ＰＲＶは、本質的に安全な電動アクチュエータと手動アクチュエータを組み合わせて、（例えば、長時間の無操作時の安全性を確保するため）通常の調理条件に合わせて圧力を調整し、手動でガスの流れを制限することができる。

図８および図９では、本願考案に係るメータの図および回路図が示されている。図１０および図１１には、閉じた状態のメータの図が示されている。図１１に示すように、メータが収納されたボックスの底面には、ラッチ構造によってボックス内のメータをタンク（本明細書では燃料タンクともいう）にしっかりと係合させるための開口部が設けられている。

図１２には、開放位置にあるメータの図を示している。図示されているように、回路は、例えば、図示されているように、トップシェル内のメータ内に配置されてもよい。回路には、指示を受け取り、指示の認証やタンクへのラッチの解放などのシステム操作を管理するシステムオンチップおよび／またはマイクロプロセッサが含まれる。回路は、無線ネットワークにアクセスするためのＳＩＭカードをさらに含んでいてもよく、このように、メータはネットワーク接続型メータでもよい。メータは、無線ネットワークを介して中央サーバなどの外部ソースにアクセスし、中央サーバと通信して、（例えば、プロバイダから）燃料を分配するための承認を受けたり、クラウドデータベースに操作データを通信したりすることができる。ユーザは、基本的な携帯電話やスマートフォンデバイス、その他のコンピュータ化されたデバイスを利用して、中央サーバと対話しながら燃料を購入することができる。その際、１つ以上の利用可能なモバイル決済オプションを使って決済を行うことができる。例えば、図１９のメッセージフロー図の、ステップ１９０２を参照のこと。適切な決済を受け取ると（例えばステップ１９０４）、中央サーバは、無線接続を介して、購入した量の燃料を分注するための指示をメータに送信してもよい（例えば、図１９のステップ１９０６を参照すると、量Ｘのガスが購入され、中央サーバからメータ２１０４に指示またはコマンドが送信される、即ち、指示／コマンドは、購入した量Ｘのガスを表す値を含んでいてもよい）。指示／コマンドを受信すると、メータ２１０４は、メータのメモリデバイスに量Ｘを記憶してもよい（図１９のオプションのステップ１９０７）。メータで（例えば、メータのモバイル通信無線２１１６を介してメータの電子コントローラ２１０４で）指示／コマンドを受信したことに応答して、電子コントローラ２１０４は、電子コマンドを作動バルブ２１０８（またはフローバルブ）に送って作動バルブを制御し、作動バルブを開いてタンクからのガスの流れを開放またはロック解除するように構成される（図１９のステップ１９０８）。ユーザは、メータが消費した燃料の量を追跡するので、必要に応じてコンロを使用したり停止したりすることができる（例えば、図１９のステップ１９１０および１９１２を参照）。消費された燃料の量が購入された燃料の量と一致すると、メータは燃料の供給を停止し、タンクからそれ以上の燃料が引き出せないようにする。例えば、電子コントローラ２１０４は、メータのデジタル流量計２１０６によって提供される流量読取値を監視して、消費されたガスの量（図１９のステップ１９１２における量Ｚ）を追跡するように構成されており、作動バルブ２１０８の開放後の監視された流量測定値が、消費されたガスの量が購入されたガスの量と一致すること（例えば、Ｚ＝Ｘ）を示す場合、電子コントローラ２１０４は、作動バルブを閉じる電子コマンドを作動バルブ２１０８に送ってタンクからのガスの流れを閉じる／ロックするように構成される（図１９のステップ１９１５参照）。ただし、その前に、購入した燃料の残量が少ないことを示すメッセージをメータがユーザに送信し、混乱を避けるために追加の燃料を購入する選択肢をユーザに与えてもよい。例えば、メータの表示デバイスは、消費されたガスの量または購入されたガスの量の残量の表示を提供してもよい（図１９のオプションのステップ１９１４）。購入したガスのほぼすべてまたは全部が消費されたという通知に応答して、ユーザは次に、追加量のガス（これは以前と同じ量（Ｑ＝Ｘ）であっても、異なる量Ｑであってもよい）の購入のための別の決済を中央サーバから開始してもよく、フローは先に説明したように続く（図１９のステップ１９０４～１９０７を繰り返すステップ１９１６およびそれに続くステップ１９１８～１９２２などを参照）。また、メータは使用と認証のログファイルを維持し、メータは定期的にログファイルを中央サーバにアップロードしてもよい。筐体の一体性および／またはボンベに対する取り付けを検証するセンサによって、また、ログファイルをタンク内の利用可能な燃料と定期的に照合することで、改ざん行為を検知することができる。

また、燃料の購入は販売店で行うこともできる。ユーザはサービススタッフに対して決済を行い、サービススタッフが中央サーバと対話して、設定された量の燃料を流すことを承認してもよい。ユーザがスマートフォンデバイスを持っていない場合および／またはモバイル決済ができない場合、ユーザは必要に応じて販売店に戻って燃料を追加購入することができる。

タンクの残量がほとんどなくなると、メータはユーザおよび／または中央サーバにメッセージを送ってもよい。ネットワーク接続型メータは、圧力計、レベルゲージ、音／超音波ゲージを使用するか、またはタンクの容量と燃料がどれだけ分配されたかを知ることによって、燃料残量が少ないことを判断する。例えば、図２０に示すように、タンク内のガス残量が所定の閾値（図２０のボックス２００２に示すように、（Ｙ－（Ｘ＋Ｑ））＜閾値、Ｙはタンク容量とタンク内の初期のガス保持量）を下回ると、２００４で中央サーバに、あるいはステップ２００６でユーザにメッセージが送信される。燃料残量が少ない旨のメッセージに応答して、ユーザが装置を補給施設に持っていくか、あるいは配送車両がユーザのもとに派遣され、補給を行う。補給には、タンクの交換も含まれる。タンクの補給や交換は、中央サーバの権限を与えられたスタッフが行う。言い換えれば、タンクを補給したり交換したりすることをプロバイダ（例えば中央サーバを介して）によって権限を与えられたスタッフまたは人、代理店である。補給を実施するために、中央サーバは、タンクをメータから取り外せるように、補給コマンドを（例えば、ラッチ構造２１１２を電子的に制御する電子コントローラ２１０４を介して）メータに送信してもよい。このコマンドは、権限を与えられたサービススタッフからのリクエストを受けて中央サーバが生成するもので、サービススタッフは、例えば、スマートフォンのアプリケーションまたはウェブポータルを介して中央サーバにリクエストを送信してもよい。例えば、ユーザに送信された燃料不足のメッセージに応答して（ステップ２００６）、ユーザが権限を与えられたスタッフ／人／代理店に連絡し、それに応答して権限を与えられたスタッフ／人／代理店が中央サーバに補給コマンドを要求してもよい。図２０は、燃料不足のメッセージが中央サーバに送信され（図２０の２００４時点）、中央サーバが、ステップ２００７で、権限を与えられた代理店／人／スタッフに補給コマンドを送信して、タンクの補給または交換が必要であることを、権限を与えられたスタッフ／人／代理店に通知する（ステップ２００８）という別の配置を示している。補給コマンドを受信したことに応答して、権限を与えられたスタッフ／人／代理店は、タンクの補給または交換を行うためにユーザを訪問するか（ステップ２０１０）、またはユーザがタンクとメータを、権限を与えられたスタッフ／人／代理店の敷地内に持ってきて、権限を与えられたスタッフ／人／代理店がタンクの補給または交換を行う。権限を与えられたスタッフ／人／代理店は、タンクを補給または交換できるように、ラッチ構造２１１２を制御して、タンクからラッチ構造を外すことができる（ステップ２０１２）。例えば、権限を与えられたスタッフ／人／代理店は、無線デバイスを介して、モバイル通信無線２１１６を介してメータ２１０２に補給コマンドを送信してもよい。また、この時点でメータのバッテリーを充電したり、交換したりしてもよい。

前述のように、ネットワーク接続型メータは、流量計を利用して、どれだけの燃料が引き出されたかを把握してもよい。入手可能なあらゆる流量計を使用することができるが、本考案の例示的な実施形態では、便利なサイズと簡単にデジタル出力を提供する能力から、音波式メータを利用してもよい。音波式メータは、ガス流の乱流による圧電フィルムセンサの振動を監視するものである。燃料がメータ本体の中を流れることで、渦が発生する。流れは圧電フィルムを通過する。その際、気流によって圧電フィルムが振動するため、電圧信号が発生する。この信号は、拡大、整流された後、高精度に流量に正比例するパルス出力に変換される。例えば、このようなセンサは、１リットルの約１０分の１の範囲で正確に測定することができる。

システムオンチップ／マイクロプロセッサは、ログ情報をメータ内にある不揮発性メモリデバイスに記憶してもよい。ＳＩＭカードは、セルラーネットワーク（ＧＳＭまたはＣＤＭＡ）、Ｗｉ－Ｆｉ、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ、その他の形式の広域ネットワーク通信モデムなどのモバイル無線ネットワークへのアクセスを可能にし、例えばインターネットを介してメータと中央サーバ間の双方向通信を可能にする。

メータは、作動バルブを使用して、その中の燃料の流れを制御することができる。この作動バルブは、電子コマンドによって開閉することができるので、メータは、決済を受けた後には燃料の使用を許可し、決済済みの燃料が使用し尽された場合には燃料の使用を阻止することができる。

図１３では、ネットワーク接続型のメータの内部の様子を模式的に示している。上記からわかるように、ベース（０１）はタンクの出力バルブに取り付けられている。取り外し用ハンドル（１０）を使って、タンクに対し、ベースを締め付けたり取り外したりすることができる。トップカバー（２）は、タンクから放出された燃料を封じ込めることができる。ベース（０３）とカバー（０４）を有するモータ減速機ボックスには、燃料の流れを封鎖／開放するためのアクチュエータが搭載されていることがある。ギヤ（０９）を使用することで、この配置を容易にすることができる。燃料の流れを手動で開閉するためのハンドホイール（０５）を設けてもよい。

図１４では、ネットワーク接続型メータの内部を示す別の模式図を示している。図示の通り、使用しない時や輸送時に燃料をしっかりと遮断できるように、筐体の外側に伸びるハンドルを持つオン／オフバルブ（１６）がある。

図１５は、タンパープルーフボックスを備えたネットワーク接続型のメータを示す模式図である。図からわかるように、ボックスのトップカバー１１は、例えば、鍵またはデジタルトークンを使って、権限を与えられたスタッフが開けることができる。それ以外の場合は、ボックスをしっかりと閉じたままでよい。このボックスを通して、ディスプレイを見たり、ハンドルを回したり、コンロへの出力ポートを観察したりすることができる。また、内部の構成要素に応力を与えるような曲げ方ができないように、メータを構造的に支える支持体（１４）が使用されることもある。支持体は、強力なマグネットを利用して、定位置に固定することができる。また、ケースの材質を強化ポリプロリンとすることで、同梱されている無線機に干渉することなく、強固な改ざん防止構造をリーズナブルな製造コストで提供することができる。また、このケーシングは、改ざんがなされた場合にＳＩＭカードの機能をロックするように構成されていてもよい。

トップカバー１１は、機械式ロックまたは電子式ロック（図示せず）によって閉じた位置で固定されるように構成されており、機械式ロックの場合はキー、電子式ロックの場合はデジタルトークンまたはコードを使用して、権限を与えられたスタッフ／人／代理店が閉じた位置から開放位置に移動できるように構成されている。言い換えれば、プロバイダ（例えば、中央サーバを介して）によって権限を与えられたスタッフまたは人または代理店は、トップカバー１１の開放を制御するために機械式ロックで使用するためのキー、またはトップカバーの開放を制御するために電子式ロックで使用するためのデジタルトークンまたはコードを提供される。例えば、電子式ロックの実装形態では、デジタルトークンまたはコードは、ボックス上のユーザインタフェース（ボタン／キーなど）を介してロックに入力されてもよいし、電子式ロックが電子コントローラ２１０４に結合され、権限を与えられたスタッフ／人／代理店がデジタルトークンまたはコードを無線デバイスに入力して、モバイル通信無線および無線ネットワークを介して電子コントローラ２１０４にデジタルトークンまたはコードを送信してもよいし、中央サーバが、（例えば、権限を与えられたスタッフ／人／代理店の要求に応じて）モバイル通信無線２１１６および無線ネットワークを介して電子コントローラ２１０４にデジタルトークンまたはコードを送信してもよい。電子コントローラ２１０４に結合されたセンサ（図示せず）を設けて、トップカバー１１の開放を検出してもよい。上に示したように、ネットワーク接続型流量計は、ログ情報を記憶するためのメモリデバイスをさらに備えていてもよい。ログ情報は、権限付与のためのログファイルを含んでいてもよい。権限付与のためのログファイルには、トップカバー１１が開放位置に移動するたびに、トップカバー１１が開放された日時（センサから提供された情報に基づく）と、権限を与えられたスタッフ／人／代理店に関連する識別情報と、トップカバーを開放位置に移動する際に権限を与えられたスタッフ／人／代理店から提供された識別情報が含まれていてもよい。例えば、識別情報は、権限を与えられたスタッフ／人／代理店の身元に関連付けられたコードで構成されていてもよく、権限を与えられたスタッフ／人／代理店が、機械式ロックを開くためにキーを使用して、または電子式ロックを開くためにデジタルトークンもしくはコードを使用してトップカバー１１を開くたびに（例えば、権限を与えられたスタッフ／人／代理店が、補給コマンドに応答してタンクを補給または交換するとき）、権限を与えられたスタッフ／人／代理店は、コードを、例えば、モバイル通信無線２１１６を介して電子コントローラ２１０４に送信する無線デバイスを介して、または実装されていれる場合は電子式ロックを介して、コードを電子コントローラ２１０４に提供するよう、要求されてもよい。なお、メータ２１０２は、モバイル通信無線２１１６を介して、ログ情報を中央サーバに定期的にアップロードするように構成されていてもよい。そして、中央サーバは、トップカバー１１が権限を与えられたスタッフ／人／代理店によって開かれたときと、トップカバー１１が権限を与えられていない人によって開かれたときとを把握することができ（例えば、権限を与えられていない人によって開かれたときにはコードが提供されないので）、また、中央サーバは、コードに基づいて、トップカバー１１を開いた権限を与えられたスタッフ／人／代理店の身元を特定することもできる。

ラッチ構造２１１２はボックス内に配置されており、ボックスはトップカバー１１と、鍵またはデジタルトークンもしくはコードが権限を与えられたスタッフ／人／代理店にのみ提供される機械式ロックまたは電子式ロックによって固定されているため、この配置により、ラッチ構造によるメータ２１０２をタンクにしっかりとロックまたは係合させることができ、無権限者による改ざんのリスクを低減または回避することができる。ラッチ構造が、機械式ラッチを移動させ、機械式ラッチをロックしてタンクとしっかりと係合させるためのハンドル（例えば図１３の取り外し用ハンドル１０参照）を有する機械式ラッチである実装形態では、機械式ラッチおよびハンドルがボックス内に配置されているので、取り外し用ハンドル１０は、トップカバー１１が開かれたときにのみアクセス可能である。作動バルブ２１０８もボックス内に配置され、ボックス内に配置された電子コントローラ２１０４によって制御され、ボックスはトップカバー１１と、鍵またはデジタルトークンまたはコードが権限を与えられたスタッフ／人／代理店にのみ提供される機械式ロックまたは電子式ロックによって固定されているので、この配置により、認可されていない人による作動バルブに対する改ざんのリスクを確実に低減または回避することができる。

ここで、図２２～２７を参照すると、ラッチ構造の実装例が示されている。例示のラッチ構造は、図２５に示すように、機械式ラッチ２２０２のシャフト２６０４の軸２５０２に沿った方向に移動可能で、タンク出口バルブ（図示せず）と係合したり外したりする機械式ラッチ２２０２と、電子コントローラ２１０４によって、ボックス（図１５参照）のトップカバー１１に取り付けられたプリント回路基板（ＰＣＢ）２２０６上で例えば、中央サーバから、または権限を与えられたスタッフ／人／代理店によって、またはボックス上のユーザインターフェースで権限を与えられたスタッフ／人／代理店によって入力されたデジタルトークンもしくはコードによって制御される無線デバイスを介して受信した指示に基づいて、電子的に制御されるロック機構２２０４と、を備える。ロック機構２２０４は、モータ２２０８（小型サーボモータなど）と、モータ２２０８に接続された（例えば、モータスプラインに係合した）アーム２２１０とを備える。アーム２２１０は、ロック位置（アームを参照数字２３０２で図２３に示す）と、ロック解除位置または初期位置（アームを参照数字２３０４で図２３および図２４に示す）との間で、モータ２２０８によって軸（例えば、モータスプライン）を中心に回転可能である。アーム２２１０がロック位置（図２３のアーム２３０２）にあるとき、アーム２３０２は機械式ラッチ２２０２と係合して、機械式ラッチ２２０２を、機械式ラッチがタンク（例えば、タンク出口バルブ２１１４）としっかりと係合するロック位置に固定し、アーム２３０２によってロック位置にロックされるようになっている。図２２、２３、２４に見られるように、アーム２２１０は、モータ２２０８から離れた端部にフック２２１２を有している。アーム（図２３のアーム２３０２）がロック位置にあるとき、フック２２１２は機械式ラッチ２２０２のショルダ２４０２と係合し（図２６および２７も参照）、アームがロック位置にあるとき（図２３のアーム２３０２）、ショルダ２４０２およびフック２２１２は、機械式ラッチ２２０２が半径方向軸２５０２に沿ってＸ２５０４（図２５）方向に移動するのを防止し、よって、機械式ラッチ２２０２がタンクにしっかりと係合／ロックされる。

アーム２２１０がモータ２２０８によってロック解除位置または初期位置（図２３および図２４にアームを参照数字２３０４で示す）に回転されると、フック２１１２は機械式ラッチ２２０２のショルダ２４０２を解放して、機械式ラッチがタンク（例えば、タンク出口バルブ２１１４）から外し、（例えば、タンクの補給またはタンクの交換のため）メータをタンクから離脱させることができるロック解除位置まで、機械式ラッチ２２０２を、方向Ｘ２５０４（図２４に矢印で示す）に移動可能にする。機械式ラッチは、ロック位置とロック解除位置との間を手動で（例えば、特別なツールを持った権限を与えられたスタッフ／人／代理店によって、またはボックスが開けられた場合には、取り外し用ハンドル１０によって）、または電子コントローラ２１０４によって電子的に制御される電気モータ（例えば、機械式ラッチに接続された低コストの電気モータ）を介して移動させることができる。

図２６と図２７は、機械式ラッチ２２０２をより詳細に示している。機械式ラッチ２２０２では、ショルダ２４０２がシャフト２６０４の一端に接続されている。シャフト２６０４の他端は、シャフト２６０４の周囲上に延びるギヤ２５０６の歯を備える。ギヤ２５０６に隣接するシャフト２６０４の他端には、リングエレメント２６０２がネジ２６０６によって接続されている。リングエレメント２６０２は、機械式ラッチ２２０２がロック位置に移動したときに、リングエレメント２６０２がタンク出口バルブに係合し、ロック位置にあるアーム（図２３のアーム２３０２）によって所定の位置にしっかりと保持され、機械式ラッチ２２０２がタンク出口バルブにしっかりと係合／ロックされ、それによってメータがタンクにしっかりとロックされるように、タンク出口バルブと協働する。リングエレメント２６０２の直径は、アーム２２１０がロック解除位置または初期位置に回転して機械式ラッチ２２０２から外れたときにリングエレメントがタンク出口バルブ上に配置されるか、またはタンク出口バルブから取り外されるように、機械式ラッチ２２０２が方向Ｘ２５０４に移動できるように、また機械式ラッチ２２０２がロック位置にあるときにリングエレメントがタンク出口バルブとしっかりと係合できるように、タンク出口バルブの直径（２０ｍｍ、２２ｍｍ、または２７ｍｍの直径のバルブであってもよい）に依存する。リングエレメント２６０２は、ネジ２６０６を緩めることで容易に交換することができるので、タンク出口バルブの必要なサイズに合わせてリングエレメント２６０２を容易に交換することができる。リングエレメントの内側には凹部２６０８が設けられており、リングエレメントがシャフト２６０４に接続されたときに、ネジとリングエレメントの内面との間にクリアランスがあるため、ギヤ２５０６とギヤ２５０８との協働により、シャフト２６０４の回転に関わらず、リングエレメントは常に水平に保持される。

図２５に示すように、機械式ラッチ２２０２がタンクにしっかりと係合／ロックされると、機械式ラッチ２２０２のシャフト２６０４を回転させて、ギヤ２５０６および２５０８を介してカムがリングエレメント２６０２を介してメータからピンを押し下げ、タンク出口バルブのバネを押して、タンクからタンク出口バルブを介してメータ２１０２の入口ポート２１１３にガスの流れを放出するようにしてもよい。シャフト２６０４の一方の方向（２５１０または２５１２）への回転はガスの流れを放出し、他方の方向（２５１２または２５１０）への回転はガスの流れを閉じる。そのため、ユーザは、例えばシャフト２６０４に接続されたハンドルや小型モータによってシャフト２６０４を回転させることで、必要なとき（例えば調理のため）にタンクからガスの流れを放出する。

また、図２２～図２４には、アーム２２１０に接続され、アーム２２１０から延び、トップカバー１１から延びるロック部材２２１６の溝に係合するためのＵ字型フック部分２２１８を有している、第２のアーム２２１４が示されている。したがって、アーム２２１０がモータ２２０８によってロック位置（図２３のアーム２３０２）まで回転し、アーム２３０２がフック２２１２によって機械式ラッチ２２０２と係合して機械式ラッチ２２０２をロック位置に固定すると、第２のアーム２２１４も閉じた位置（図では閉じた位置にある第２のアームに参照番号２２１４を使用）に回転するので、Ｕ字型フック部分２２１８がロック部材２２１６の溝に係合してトップカバー１１を閉じた位置に固定／ロックする。アーム２２１０がモータ２２０８によってロック解除位置または初期位置に回転されると（図２３および図２４にアームを参照数字２３０４で示す）、第２のアーム２２１４も開放位置に回転され（図では開放位置にある第２のアームに参照数字２２２０を使用する）、Ｕ字型フック部分２２１８がロック部材２２１６の溝から外れてトップカバー１１の開放が可能になる。

このように、ロック機構２２０４は、中央サーバなどの外部ソースから受信した指示に基づいて、電子コントローラ２１０４によって制御することができ、あるいは、モバイル通信無線を介して権限を与えられたスタッフ／人／代理店が制御する無線デバイスを介して、または、権限を与えられたスタッフ／人／代理店がボックス上のユーザインターフェースで入力したデジタルトークンもしくはコードによって制御することができる。電子コントローラ２１０４は、ロック機構のモータ２２０８を制御して、アーム２２１０（ラッチアーム）を回転させて機械式ラッチを外し／ロック解除し、機械式ラッチがタンクから外れるようにするとともに、第２のアーム２２１４（トップカバーアーム）を回転させてトップカバー１１を外し／ロック解除し（例えば、ロック部材２２１６の外すこと／ロック解除することにより）、トップカバー１１が開かれるようにして、ボックスへのアクセスを可能にする。中央サーバからの指示に基づいて、または権限を与えられたスタッフ／人／代理店からの入力によって、電子コントローラ２１０４を使用してロック機構２２０４を制御することにより、このような配置は、権限を与えられていない人からの改ざんのリスクを低減する。例示的な配置では、モータ２２０８は、アーム２２１０および第２のアーム２２１４を１５度回転させて、トップカバー１１および機械式ラッチ２２０２をロック／ロック解除するように構成されている。したがって、説明したロック機構２２０４は、トップカバー１１と機械式ラッチ２２０２の両方をロックするための電子式ロックとして使用することができる。どちらの場合も、加わる力は半径方向と軸方向であり、モータにはコネクタの重量しか掛からない。これでは、モータを１５度回転させてロック機構２２０４を解除する手順を踏まないと、トップカバー１１の取り外しやタンクの交換ができない。

ある実装例では、第２のアームを省略して、ロック機構が機械式ラッチをロックするためのアーム２２１０のみを備えるようにすることができる。あるいは、別の実装例では、アーム２２１０を省略して、ロック機構がトップカバー１１をロックするための第２のアーム２２１４のみを備えるようにしてもよい。

図１６では、本願考案のソフトウェアの特徴を示している。上述のように、ネットワーク接続型メータは、上述の装置を使用して燃料を販売するためのクラウドベースのサービスとインターフェースをとるマイクロコントローラを含んでいてもよい。マイクロコントローラは、その中に記憶されている専用のソフトウェアを実行することができる。このソフトウェアは、２つの基本的なレイヤーを持つ場合がある。第１の層は無線接続プロトコルで、マイクロコントローラがクラウドベースのサービスに接続してインターフェースをとるのに使用される。第２の層は、マイクロコントローラがローカル機器を制御するために使用するメータ制御層でもよい。メータ制御層は、センサデータから燃料流量を解釈する機械式／音波式メータモジュール、燃料アクセスの接続および／または切断を行うアクチュエータを制御するバルブ制御モジュール、システムメッセージを表示する表示デバイスを制御するディスプレイスクリーンモジュール、装置の一体性を監視して改ざんの兆候を検出する筐体改ざんモジュール、燃料タンクからの装置の取り付けおよび取り外しを実施するための取り外し／ラッチモジュールなどのソフトウェアモジュールを含んでいてもよい。

図１７では、本考案のクラウドベースのサービスの特徴を示す図が示されている。図示のように、クラウドベースのサービスには、例えば、ユーザアカウントを管理する消費者管理モジュール、使用中の各スマートメータの燃料使用量を追跡し、燃料の使用を許可または禁止するメータ制御モジュール、モバイル決済を処理するモバイルマネーモジュール、各機器の燃料備蓄およびその他のサービスニーズを監視し、必要に応じて様々な機器にサービスを派遣またはその他の方法で承認するサービス監視モジュール、支払済みで受け取り可能のアカウントを把握する会計モジュール、更なる分析のためにユーザおよび使用データを把握する分析モジュールなどのタスクを実行するソフトウェアモジュールがある。

図１８は、本願考案のコンピュータシステムの特徴を示す図である。このコンピュータシステムまたはその一部は、中央サーバ、ネットワーク接続型メータ、および／またはスマートフォン装置に含まれている。本開示のシステムおよび方法は、例えば、メインフレーム、パーソナルコンピュータ（ＰＣ）、ハンドヘルドコンピュータ、サーバなどのコンピュータシステム上で動作するソフトウェアアプリケーションの形態で実装することができる。ソフトウェアアプリケーションは、コンピュータシステムがローカルにアクセス可能な記録媒体に記憶され、例えばローカルエリアネットワークやインターネットなどのネットワークに有線または無線で接続してアクセスすることができる。

一般的にシステム１０００と呼ばれるコンピュータシステムは、例えば、中央処理装置（ＣＰＵ）１００１、ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）１００４、プリンタインターフェース１０１０、表示器１０１１、ローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）データ伝送コントローラ１００５、ＬＡＮインターフェース１００６、ネットワークコントローラ１００３、内部バス１００２、および、例えば、キーボード、マウスなどの１つ以上の入力デバイス１００９を含んでいてもよい。図示するように、システム１０００は、リンク１００７を介して、例えばハードディスクなどのデータ記憶装置１００８に接続されてもよい。

一実装例によれば、ネットワーク接続型流量計であって、圧縮されたガス状の炭化水素のタンクにしっかりと係合するラッチ構造と、タンクからのガスの流れを開閉する作動バルブと、外部ソースからの指示を受けてラッチ構造と作動バルブを制御する電子コントローラと、タンクからのガスの流量を監視し、電子コントローラに流量測定値を供給するデジタル流量計と、外部ソースからの指示を受信し、受信した指示を電子コントローラに提供するモバイル通信無線とを備える流量計が提供される。

別の実装例によれば、ガス状の炭化水素燃料を提供する方法であって、燃料を購入するために無線デバイスから決済を開始することと、中央サーバからネットワーク接続型メータにコマンドを送信して、それに接続されたタンクからの燃料の流れをロック解除することと、デジタル流量計を使用してタンクからの燃料の流れを監視することと、ネットワーク接続型メータを使用して、監視された燃料の流れが購入された燃料の量と一致したときに、タンクからの燃料の流れをロックすることとを含む方法が提供される。

上に開示された特定の実施形態は、本明細書の教示の恩恵を受けた当業者にとって明らかである、異なる同等の方法で修正して実施することができるので、例示に過ぎない。したがって、上に開示された特定の実施形態は変更または修正される可能性があり、それらの変形はすべて、本願の範囲および精神の範囲内であると考えられることは明らかである。したがって、ここで求められる保護は、本明細書に記載されているとおりである。以上、本実施形態を示したが、これらの実施形態のみに限定されるものではなく、その精神を逸脱しない範囲で様々な変更や修正が可能である。

０１，０３ ベース
０４ カバー
１０ 取り外し用ハンドル
１００３ ネットワークコントローラ
１００４ メモリ
１００５ ＬＡＮデータ伝送コントローラ
１００６ ＬＡＮインターフェース
１００８ ハードディスク
１００９ 入力デバイス
１０１０ プリンタインターフェース
１０１１ 表示器
２１０２ メータ
２１０４ 電子コントローラ
２１０６ デジタル流量計
２１０８ 作動バルブ
２１１２ ラッチ構造
２１１３ 入口ポート
２１１４ タンク出口バルブ
２１１６ 出口ポート
２１１６ モバイル通信無線

Claims (31)

1. 圧縮されたガス状の炭化水素のタンクをしっかりと係合するためのラッチ構造と、
   前記タンクからのガスの流れを開閉するための作動バルブと、
   外部ソースからの指示を受けて前記作動バルブを制御する電子コントローラと、
   前記タンクからの前記ガスの流量を監視し、前記電子コントローラに流量測定値を供給するデジタル流量計と、
   前記外部ソースからの前記指示を受信し、前記受信した指示を前記電子コントローラに提供するためのモバイル通信無線と、を備えるネットワーク接続型流量計。
2. 前記電子コントローラは、前記タンクから外すよう、指示を外部ソースから受けたときに、前記ラッチ構造を制御するように構成されている、請求項１に記載のネットワーク接続型流量計。
3. 前記ラッチ構造は、機械式ラッチを移動させるためのハンドルを含む機械式ラッチを備え、前記ハンドルは、前記機械式ラッチを前記タンクとしっかりと係合させるために移動させる第１の位置と、前記機械式ラッチを前記タンクから外すために移動させる第２の位置との間で移動可能である、請求項１に記載のネットワーク接続型流量計。
4. 前記作動バルブは、前記タンクからのガスの流れを開閉するために前記電子コントローラから提供される電子コマンドに応答して開閉されるように構成されている、請求項１～３のいずれか１項に記載のネットワーク接続型流量計。
5. 前記外部ソースから前記モバイル通信無線を介して前記電子コントローラで、前記ネットワーク接続型流量計のユーザが購入したガスの量を表す値を含む指示を受信したことに応答して、前記電子コントローラは、電子コマンドを前記作動バルブに送信して、前記作動バルブを制御して前記タンクからのガスの流れを開くために前記作動バルブを開くように構成されている、請求項１～４のいずれか１項に記載のネットワーク接続型流量計。
6. 前記作動バルブの開放に応答して、前記電子コントローラは、消費されたガスの量を追跡するためにデジタル流量計によって提供された流量測定値を監視するように構成され、前記作動バルブの開放後の前記監視された流量測定値が、前記消費されたガスの量が前記購入されたガスの量と一致することを示すとき、前記電子コントローラは、前記タンクからのガスの流れを閉じるために前記作動バルブを閉鎖する電子コマンドを前記作動バルブに提供するように構成されている、請求項５に記載のネットワーク接続型流量計。
7. 前記消費したガスの量または前記購入したガスの量の残量の表示を行うための表示デバイスをさらに備えている、請求項６に記載のネットワーク接続型流量計。
8. 前記電子コントローラが、前記タンク内のガス残量を把握し、前記ガス残量が所定の閾値を下回った場合、前記電子コントローラは、前記モバイル通信無線を介して前記外部ソースまたはユーザにメッセージを送信するように構成されている、請求項１～７のいずれか１項に記載のネットワーク接続型流量計。
9. 前記作動バルブは、モータ制御の作動バルブである、請求項１～８のいずれか１項に記載のネットワーク接続型流量計。
10. 前記外部ソースは、中央サーバまたはクラウドベースのサービスである、請求項１～９のいずれか１項に記載のネットワーク接続型流量計。
11. トップカバーを有するボックスであって、前記トップカバーが閉じた位置にあるとき、しっかりと閉じられるボックスと、
    前記ボックス内に収容されたネットワーク接続型流量計とを装置が備え、前記ネットワーク接続型流量計が、
    前記ボックスの底面の開口部を介して、圧縮されたガス状の炭化水素のタンクをしっかりと係合するためのラッチ構造と、
    前記タンクからのガスの流れを開閉するための作動バルブと、
    外部ソースからの指示を受けて前記作動バルブを制御する電子コントローラと、
    前記タンクからの前記ガスの流量を監視し、前記電子コントローラに流量測定値を供給するデジタル流量計と、
    前記外部ソースからの前記指示を受信し、前記受信した指示を前記電子コントローラに提供するためのモバイル通信無線と、を備える、装置。
12. 前記トップカバーが、機械式ロックまたは電子式ロックによって前記閉じた位置で固定されるように構成され、前記機械式ロックまたは電子式ロックが解除されたときに前記閉じた位置から開放位置に移動可能であるように構成されている、請求項１１に記載の装置。
13. 前記トップカバーは、電子式ロックによって前記閉じた位置に固定されるように構成されており、前記電子コントローラは、外部ソースから前記電子式ロックを解除する指示を受けたときに前記電子式ロックを制御するように構成されており、前記トップカバーは、前記電子式ロックが解除されたときに前記閉じた位置から開放位置へと移動可能であるように構成されている、請求項１１に記載の装置。
14. 前記ネットワーク接続型流量計は、ログ情報を記憶するためのメモリデバイスをさらに備え、前記ログ情報は、権限付与のログファイルを含み、前記権限付与のログファイルは、前記トップカバーが開放位置に移動されるたびに、日時および権限を与えられたスタッフに関連付けられたＩＤ情報を含み、前記ＩＤ情報は、前記トップカバーを開放位置に移動させる際に前記権限を与えられたスタッフによって提供される、請求項１２または１３に記載の装置。
15. 前記ネットワーク接続型流量計は、前記モバイル通信無線を介して前記ログ情報を前記外部ソースに定期的にアップロードするように構成されている、請求項１４に記載の装置。
16. 前記電子コントローラは、前記タンクから外すよう、指示を外部ソースから受けたときに、前記ラッチ構造を制御するように構成されている、請求項１１～１５のいずれか１項に記載の装置。
17. 前記ラッチ構造は、前記機械式ラッチを移動させるためのハンドルを含む機械式ラッチを備え、前記ハンドルは、前記機械式ラッチを前記タンクとしっかりと係合させるために移動させる第１の位置と、前記機械式ラッチを前記タンクから外すために移動させる第２の位置との間で移動可能であり、前記ラッチ構造が前記ボックス内に配置されており、前記トップカバーが開放位置に移動したときにのみ前記ラッチ構造のハンドルにアクセス可能である、請求項１１～１５のいずれか１項に記載の装置。
18. 前記作動バルブは、前記タンクからのガスの流れを開閉するために前記電子コントローラから提供される電子コマンドに応答して開閉されるように構成されている、請求項１１～１７のいずれか１項に記載の装置。
19. 前記外部ソースから前記モバイル通信無線を介して前記電子コントローラで、前記ネットワーク接続型流量計のユーザが購入したガスの量を表す値を含む指示を受信したことに応答して、前記電子コントローラは、電子コマンドを前記作動バルブに送信して、前記作動バルブを制御して前記タンクからのガスの流れを開くために前記作動バルブを開くように構成されている、請求項１１～１８のいずれか１項に記載の装置。
20. 前記作動バルブの開放に応答して、前記電子コントローラは、消費されたガスの量の経過を追うためにデジタル流量計によって提供された流量測定値を監視するように構成され、前記作動バルブの開放後の前記監視された流量測定値が、前記消費されたガスの量が前記購入されたガスの量と一致することを示すとき、前記電子コントローラは、前記タンクからのガスの流れを閉じるために前記作動バルブを閉鎖する電子コマンドを前記作動バルブに提供するように構成されている、請求項１９に記載の装置。
21. 前記消費されたガスの量または前記購入されたガスの量の残量の表示を行うための表示デバイスをさらに備え、前記ボックスおよび前記表示デバイスは、前記表示デバイスによって提供される前記表示が前記ボックスを通して見えるように構成されている、請求項２０に記載の装置。
22. 前記電子コントローラは、前記タンク内のガス残量を把握するように構成されており、前記ガス残量が所定の閾値を下回った場合、前記電子コントローラは、前記モバイル通信無線を介して前記外部ソースにメッセージを送信するように構成されている、請求項１１～２１のいずれか１項に記載の装置。
23. 前記ネットワーク接続型流量計が、不使用時または輸送時に、ガスの流れをしっかりと遮断するための、前記ボックスの外側に延びるハンドルを有するオン／オフバルブをさらに備えている、請求項１１から２２のいずれか１項に記載の装置。
24. ガス状の炭化水素のタンクからガスを供給する方法であって、
    ユーザによるある量のガスの購入のための決済を開始することと、
    前記ある量のガスの購入に応答して、中央サーバから無線ネットワークを介して前記タンクに接続されたネットワーク接続型メータに、前記タンクからのガスの流れをロック解除するコマンドを送信することと、
    前記ネットワーク接続型メータのデジタル流量計を使用して、前記タンクからのガスの流れを監視することと
    前記ネットワーク接続型メータにより、前記監視されたガスの流れと前記購入されたガスの量が一致した場合、前記タンクからのガスの流れをロックすることと、を含む、方法。
25. 決済を開始することは、ある量のガスを購入するためにユーザが無線デバイスから決済を開始することを含む、請求項２４に記載の方法。
26. 前記ネットワーク接続型メータは、前記タンクからのガスの流れをロック解除およびロックするための作動バルブと、前記作動バルブに電子コマンドを提供することによって、前記タンクからのガスの流れをロック解除およびロックするための前記作動バルブの開閉を制御するための電子コントローラとを備え、前記タンクからのガスの流れをロック解除することは、前記中央サーバから前記コマンドを受信したことに応答して、前記電子コントローラによって、前記タンクからのガスの流れをロック解除するために前記作動バルブを開くための電子コマンドを前記作動バルブに提供することを含む、請求項２４または２５に記載の方法。
27. ガスの流れを監視することが、消費されたガスの量を追跡するために前記ガスの流れを監視することを含み、
    前記ガスの流れをロックすることは、前記作動バルブを開放した後の前記監視されたガスの流れが、前記消費されたガスの量が購入されたガスの量と一致したことを示している場合に、前記電子コントローラによって、前記作動バルブを閉じるための電子コマンドを前記作動バルブに送信して、前記タンクからの前記ガスの流れをロックすることを含む、請求項２６に記載の方法。
28. 前記タンク内のガス残量を把握することと、
    前記ガス残量が所定の閾値を下回った場合に、前記ネットワーク接続型メータによって、前記中央サーバまたは前記ユーザにメッセージを送信することと、をさらに含む、請求項２４から２７のいずれか１項に記載の方法。
29. 前記メッセージの送信に応答して、前記中央サーバによって権限を与えられたスタッフが前記タンクを交換または補給することをさらに含む、請求項２８に記載の方法。
30. 前記ネットワーク接続型流量計が、前記タンクをしっかりと係合させるためのラッチ構造によって前記タンクに接続されている方法であって、
    前記メッセージの送信に応答して、前記中央サーバによって補給コマンドを送信することと、
    前記補給コマンドを受信したことに応答して、前記ラッチ構造を制御して、前記ラッチ構造を前記タンクから外すことと、
    前記中央サーバによって権限を与えられたスタッフによって、前記タンクの交換や補給を行うこと、をさらに含む請求項２８に記載の方法。
31. ガス状の炭化水素燃料を提供する方法であって、
    無線デバイスからの燃料を購入するための決済を開始することと、
    中央サーバからネットワーク接続型メータに、タンクからの燃料の流れをロック解除するコマンドを送信することと、
    デジタル流量計を使用して前記タンクからの燃料の流れを監視することと、
    前記ネットワーク接続型メータを使用して、前記監視された燃料の流れが購入された燃料の量と一致した場合に、前記タンクからの燃料の流れをロックすることと、を含む、方法。
    
    

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