JP3236723U - ミニチュア品の展示ケース - Google Patents
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Abstract
【課題】背景を簡単に変更することができるとともに、前面からの美観を高めることができるミニチュア品の展示ケースを提供する。【解決手段】展示ケース1は、前面と背面が開口する矩形枠状のケース本体2と、ケース本体2の前面開口部2aを覆う透明な前面カバーと、ケース本体2の背面開口部2bを覆う背面パネル4と、ケース本体2内を複数の空間S1~S3に仕切る垂直な仕切板11、12と、空間S3を画成するケース本体2の側板2Cと仕切板11の相対向する内面にそれぞれ形成されたガイド溝18にスライド可能に嵌め込まれた棚板17と、を備える。前面カバーと背面パネル4をケース本体2に上方から差し込んで嵌め込むとともに、ガイド溝18を前後方向の途中から後方に向かって形成して背面に開口させ、棚板17をガイド溝18に背面側から差し込んで嵌め込むように構成されている。【選択図】図1
Description
本発明は、主に子供が収集した人形やぬいぐるみ、衣服、装飾品などのミニチュア品を展示するための小型の展示ケースに関する。
模型や玩具、各種人形などを収納して展示する展示ケースに関しては今までに種々の提案がなされている。例えば、特許文献1には、展示対象物の出し入れが可能であり、破損時の交換も容易で、展示者の好みに応じて背景を交換することができる展示ケースが提案されている。具体的には、この展示ケースは、展示対象物を載せる展示台と、展示カバーを支える多面体形状の支持枠と、展示台の上部に展示対象物を囲うように支持枠の側面に設けられる展示カバーと、支持枠の上部に設けられる着脱可能な補強枠とを備え、支持枠の上部と補強枠との間に展示カバーを設け、支持枠に展示カバーを挿入するための切込みを設けて構成されている。
また、特許文献2には、立体物と共に写真やメッセージカードなども展示することができる立体物展示ケースが提案されている。具体的には、この立体物展示ケースは、複数枚の透明板材を磁力によって重ね合わせて成る透明板セットを、枠状のケース本体の前後開口の一方の開口に磁力によって着脱自在に覆うことによって構成されている。
ところで、展示ケースには、ケース本体の内部を垂直な仕切板によって複数の空間に仕切り、少なくとも1つの空間を画成するケース本体の側板と仕切板または一対の仕切板の対向する内面に前後方向に沿ってガイド溝をそれぞれ形成し、対向する一対のガイド溝に棚板を差し込み、この棚板上に展示品を載置して展示する構成を採用したものがある。このような展示ケースにおいては、棚板を差し込むためのガイド溝が正面に開口して露出しているため、このガイド溝が正面から見えてしまい、当該展示ケースの見栄えが悪くなるという問題がある。
また、ケース本体の背面開口部を覆う背面パネルの内面は、当該展示ケースの背景となるため、背面パネルには、内面に種々の模様が施されたものが使用されるが、背景を展示者の気分や嗜好に合わせて変更することが行われる。この背景の変更には、背面パネルの差し替えが必要になるが、従来の展示ケースには、背面パネルの差し替えが容易に行えないものもあった。
本考案は、上記問題に鑑みてなされたもので、その目的は、背景の変更が簡単に可能であるとともに、正面からの見栄えの悪化を防ぐことができるミニチュア品の展示ケースを提供することにある。
上記目的を達成するため、本考案は、前面と背面が開口する矩形枠状のケース本体と、前記ケース本体の前面開口部を覆う透明な前面カバーと、前記ケース本体の背面開口部を覆う背面パネルと、前記ケース本体内を複数の空間に仕切る垂直な仕切板と、前記空間の少なくとも1つを画成する前記ケース本体の側板と前記仕切板または一対の前記仕切板の相対向する内面にそれぞれ形成されたガイド溝にスライド可能に嵌め込まれた棚板と、を備えるミニチュア品の展示ケースであって、前記前面カバーと前記背面パネルを前記ケース本体に上方から差し込んで嵌め込むとともに、前記ガイド溝を前後方向の途中から後方に向かって形成して背面に開口させ、前記棚板を前記ガイド溝に背面側から差し込んで嵌め込むようにしたことを特徴とする。
ここで、前記前面カバーに、引き剥がし可能なシールを貼着しても良い。
本考案によれば、内面が当該展示ケースの背景となる背面パネルを上方にスライドさせてケース本体から取り外し、別の背面パネルをケース本体に上方から差し込んで嵌め込めば、当該展示ケースの背景を簡単且つ自由に変更することができる。なお、正面カバーに、引き剥がし可能なシールを貼れば、展示ケースの意匠性を高めることができる。
また、棚板をガイドするガイド溝は、正面に露出せず、正面からは見えないために当該展示ケースの見栄えの悪化が防がれる。
以下に本考案の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本考案に係る展示ケースの正面図、図2は同展示ケースのケース本体への前面カバーの差し込みによる嵌め込みを示す前面側斜視図、図3は同展示ケースのケース本体への背面パネルの差し込みによる嵌め込みを示す背面側斜視図、図4は同展示ケースのケース本体への棚板の嵌め込みを示す背面側斜視図、図5は同展示ケースにミニチュア品を収納して展示している状態を示す正面図である。なお、以下の説明においては、図1及び図2に示す矢印方向をそれぞれ「前後」方向、「左右」方向、「上下」方向とする。
本考案に係る展示ケース1は、主に子供が収集した人形やぬいぐるみ、衣服、装飾品などのミニチュア品を展示するための小型のケースであって、図1に示すように、前面と背面が開口する矩形枠状のケース本体2を備えている。このケース本体2は、矩形プレート状の上下の天板2Aと底板2B、これらの天板2Aと底板2Bとを連結する矩形プレート状の垂直な左右の側板2C,2Dによって構成されている。なお、本実施の形態では、ケース本体2は、板金製であるが、これを木材などの他の材質で構成しても良い。
そして、ケース本体2の矩形の前面開口部2aは、透明なアクリル樹脂やガラス等によって構成された矩形の前面カバー3(図2参照)によって覆われており、本体ケース2の矩形の背面開口部2bは、不透明なプラスチックや紙製の背面パネル4(図3参照)によって覆われている。なお、背面カバー4の内面は、当該展示ケース1を正面から見たときの背景となる部分であって、図示しないが、この内面には様々な模様が施されている。
ところで、図2に示すように、ケース本体2の左右の側板2C,2Dの前端部内面には、嵌合溝5(図2には一方のみ図示)が上下に沿ってそれぞれ形成されており、底板2Bの前端部上面には、嵌合溝6が左右方向に沿って形成されている。そして、上下方向に延びる左右一対の嵌合溝5には、前面カバー3の左右両端縁が上方から嵌め込まれ、この前面カバー3を図2に実線矢印にて示すように左右の嵌合溝5に沿って押し下げることによって、該前面カバー3がケース本体2に上方から差し込まれて嵌め込まれる。そして、このように本体ケース2に前面カバー3が嵌め込まれて前面開口部2aが該前面カバー3によって閉じられた状態では、前面カバー3の下端縁は、本体ケース2の底板2Bの前端部上面に形成された左右方向の嵌合溝6に嵌め込まれる。ここで、前面カバー3の上端縁には、本体ケース2と同色で同材質の縁部材7が嵌め込まれている。
なお、以上のようにしてケース本体2の前面開口部2aの周縁に嵌め込まれた前面カバー3は、これを左右の嵌合溝5に沿って図2に破線矢印にて示すように上方へと引き上げることによって、ケース本体2から簡単に取り外され、後述のように、ケース本体2の内部に展示対象であるミニチュア品を収納して展示することができる(図5参照)。
ところで、前面カバー3の一部(図示例では、右上コーナー部)に、引き剥がし可能なシール8を貼着しても良く、このようなシール8を前面カバー3に貼り付けることによって当該展示ケース1の意匠性が高められる。
また、図3に示すように、ケース本体2の左右の側板2C,2Dの後端部内面には、嵌合溝9(図3には一方のみ図示)が上下に沿ってそれぞれ形成されており、底板2Bの後端部上面には、嵌合溝10が左右方向に沿って形成されている。そして、上下方向に延びる左右の嵌合溝9には、背面パネル4の左右両端縁が上方から嵌め込まれ、この背面パネル4を図3に実線矢印にて示すように左右の嵌合溝9に沿って押し下げることによって、該背面パネル4がケース本体2に上方から差し込まれて嵌め込まれる。そして、このように本体ケース2に背面パネル4が嵌め込まれて背面開口部2bが該背面パネル4によって閉じられた状態では、背面パネル4の下端縁は、本体ケース2の底板2Bの後端部上面に形成された左右方向の嵌合溝10に嵌め込まれる。このようにしてケース本体2に嵌め込まれた背面パネル4の内面は、展示ケース1を前方から見た場合の背景となり、この内面に施された模様が当該展示ケース1の意匠性を高める。
なお、以上のようにしてケース本体2の後面開口部2bの周縁に嵌め込まれた背面パネル4は、これを左右の嵌合溝9に沿って上方(図3の破線矢印方向)へと引き上げることによって,ケース本体2から簡単に取り外されるため、別の背面パネル4に簡単に取り替えて展示ケース1の背景を変更することができる。
さらに、図1に示すように、本体ケース2の内部は、天板2Aと底板2Bとの間に架設された矩形プレート状の垂直な2枚の仕切板11,12によって大小3つの空間S1,S2,S3が形成されている。そして、ケース本体2の内部の左側2つの空間S1,S2の下部には、横板13によって収納空間が形成されており、この収納空間には、矩形ボックス状の引き出し14が手前側に引き出し可能に設けられている。
また、ケース本体2の内部の左右方向中央の空間S2の上部には、左右の仕切板11,12の間に水平に架設された丸棒状のハンガーバー15が設けられている。さらに、空間S2の下部には、左右の仕切板11,12間に水平に架設された棚板16が設けられている。
そして、本実施の形態に係る展示ケース1においては、図1~図4に示すように、ケース本体2の内部の左側の側板2Cと仕切板11によって画成された空間S1には、矩形プレート状の複数(図示例では、3枚)の棚板17が高さ位置調整可能に配置されている。ここで、ケース本体2の側板2Cと仕切板11の相対向する内面には、複数(図示例では、9つ)のガイド溝18が左右方向に相対向するように前後方向に沿ってそれぞれ形成されている。これらのガイド溝18は、前後方向の途中から後方に向かって形成されており、その後端は、図3及び図4に示すように、当該展示ケース1の背面に開口している。したがって、図1及び図2に示すように、展示ケース1の前方からはガイド溝18が見えることがない。
而して、棚板17をケース本体2の空間S1に設置するには、図4に示すように、ケース本体2から背面パネル4を取り外した状態で、ケース本体2の側板2Cと仕切板11にそれぞれ形成された複数のガイド溝18のうちから任意のものを選択し、その選択した一対のガイド溝18に棚板17を背面側から差し込んで該棚板17を前方に向かって図示矢印方向にスライドさせる。すると、棚板17がケース本体2の空間S1の所定に高さ位置に組み込まれて設置される(図1~図4参照)。なお、棚板17の空間S1における高さ位置は、当該棚板17を嵌め込むべき左右一対のガイド溝18を複数のものから選択することによってなされる。
なお、本実施の形態では、複数の棚板17を空間S1に設置したが、空間S2に設置しても良い。この場合、棚板17をガイドする複数のガイド溝18は、2枚の仕切板11,12の相対向する面に形成される。また、本実施の形態では、3枚の棚板17を設置したが、これらの棚板17の数は任意である。
以上のように構成される展示ケース1には、例えば、図5に示すように、ケース本体2内の空間S3の底板2B上に人形21が載置されて収納され、空間S2に設けられたハンガーバー15には洋服22,23が吊下げられて収納されている。また、空間S2に設けられた棚板16上には、複数の香水ビン24,25,26,27が載置されて展示され、その下方には複数の小物入れ28,29,30が展示されている。
さらに、ケース本体2の空間S1に設置された複数の棚板17には、上から順に王冠31、複数のぬいぐるみ32,33、複数のハンドバッグ34,35が載置されて展示され、その下方には複数のシューズ36,37が展示されている。
以上のように、本実施の形態に係る展示ケース1においては、背面パネル4がケース本体2に対して上下に出し入れ可能に嵌め込まれているため、内面が当該展示ケース1の背景となる背面パネル4を上方にスライドさせてケース本体2から取り外し、別の背面パネル4をケース本体2に上方から差し込んで嵌め込めば、当該展示ケース1の背景を簡単且つ自由に変更することができる。
また、本実施の形態に係る展示ケース1においては、棚板17をガイドするガイド溝18は、正面に露出せず、正面からは見えないために当該展示ケース1の見栄えの悪化が防がれるという効果が得られる。
なお、本考案は、以上説明した実施の形態に適用が限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
1 展示ケース
2 ケース本体
2A ケース本体の天板
2B ケース本体の底板
2C,2D ケース本体の側板
2a ケース本体の前面開口部
2b ケース本体の背面開口部
3 前面カバー
4 背面パネル
5,6 嵌合溝
8 シール
9,10 嵌合溝
11,12 仕切板
17 棚板
18 ガイド溝
21 人形(ミニチュア品)
22,23 洋服(ミニチュア品)
24~27 香水ビン(ミニチュア品)
28~30 小物入れ(ミニチュア品)
31 王冠(ミニチュア品)
32,33 ぬいぐるみ(ミニチュア品)
34,35 ハンドバッグ(ミニチュア品)
36,37 シューズ(ミニチュア品)
S1~S3 空間
2 ケース本体
2A ケース本体の天板
2B ケース本体の底板
2C,2D ケース本体の側板
2a ケース本体の前面開口部
2b ケース本体の背面開口部
3 前面カバー
4 背面パネル
5,6 嵌合溝
8 シール
9,10 嵌合溝
11,12 仕切板
17 棚板
18 ガイド溝
21 人形(ミニチュア品)
22,23 洋服(ミニチュア品)
24~27 香水ビン(ミニチュア品)
28~30 小物入れ(ミニチュア品)
31 王冠(ミニチュア品)
32,33 ぬいぐるみ(ミニチュア品)
34,35 ハンドバッグ(ミニチュア品)
36,37 シューズ(ミニチュア品)
S1~S3 空間
Claims (5)
- 前面と背面が開口する矩形枠状のケース本体と、
前記ケース本体の前面開口部を覆う透明な前面カバーと、
前記ケース本体の背面開口部を覆う背面パネルと、
前記ケース本体内を複数の空間に仕切る垂直な仕切板と、
前記空間の少なくとも1つを画成する前記ケース本体の側板と前記仕切板または一対の前記仕切板の相対向する内面にそれぞれ形成されたガイド溝にスライド可能に嵌め込まれた棚板と、
を備えるミニチュア品の展示ケースであって、
前記背面パネルを前記ケース本体に上方から差し込んで嵌め込むようにしたことを特徴とするミニチュア品の展示ケース。 - 前記前面カバーを前記ケース本体に上方から差し込んで嵌め込むようにした請求項1に記載のミニチュア品の展示ケース。
- 請求項1又は2に記載のミニチュア品の展示ケースにおいて、前記ガイド溝を前後方向の途中から後方に向かって形成して背面に開口させ、前記棚板を前記ガイド溝に背面側から差し込んで嵌め込むようにしたことを特徴とするミニチュア品の展示ケース。
- 前記前面カバーに、引き剥がし可能なシールを貼着したことを特徴とする請求項1に記載のミニチュア品の展示ケース。
- 請求項1~4のいずれかに記載の展示ケースは、異なる絵柄又は模様を前面に施した複数の背面パネルから選択した一の背面パネルを前記ケース本体に嵌め込んだことを特徴とするミニチュア品の展示ケース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022000075U JP3236723U (ja) | 2022-01-13 | 2022-01-13 | ミニチュア品の展示ケース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022000075U JP3236723U (ja) | 2022-01-13 | 2022-01-13 | ミニチュア品の展示ケース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3236723U true JP3236723U (ja) | 2022-03-11 |
Family
ID=80493060
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022000075U Active JP3236723U (ja) | 2022-01-13 | 2022-01-13 | ミニチュア品の展示ケース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3236723U (ja) |
-
2022
- 2022-01-13 JP JP2022000075U patent/JP3236723U/ja active Active
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3236723 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |